権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「プレステージ」と「トリック 劇場版」

2015-02-05 19:06:31 | 映画

ここひと月の間に観た映画で面白いのを2本。
プレステージ
この映画は監督クリストファー・ノーラン、で同監督の新作「インター・ステラー」公開の前座扱いでBS-NHKで放映されたもの。
何年か前に映画館で木戸銭を払った覚えがある。
さて映画の内容は、マジック(手品)の世界の裏側を二人のライバルの意地の張り合いでぐいぐいと引っ張る映画で、ある種のサイエンス・ファンタジー(SF**)とも言える内容。
19世紀のイギリスとアメリカが舞台になっていて、マイケル・ケインが面白い役どころだった。
この映画を見るとマジック・ショーの演出の基本的な所と種を教えてくれて、それだけでも結構得をした気分になれるので、お勧め。

トリック 劇場版 ラストステージ
これは映画としての評価というよりも、仲間由紀恵と阿部寛の織りなす世界観のファンと言うことで紹介したい。
この映画は、言葉の遊びが先に来て後から内容が付いてくるといった感じで、後には何も残らないともかく馬鹿馬鹿しい、それがまた良い。
まぁTVシリーズとして14年間追っかけた人達からみれば、こちらは3~4年しかも木戸銭も払わずにTV放映でのみ語るから、世界観などという大それたことを言う資格は無いのかもしれないが。


仲間由紀恵は良い女優になったと思う。 

さて、どちらの映画もその共通点はマジックの種明かしをしてくれると言う点、マジック・ショーは種が分かっても話芸や演出でいか様にも観客を楽しませると言うこを、実感させてくれる実用的な内容の映画たち。
知的好奇心というか痴的好奇心というか、覗き心というか野次馬根性というか、ともかく下衆ないろいろな好奇心を満足させてくれる。

突然ですがSF論:過去のSFファンとして勝手にSFを分類すると、
(1)舞台は現代で、不思議な発明品や宇宙人が出てくる奴。
  このタイプは名作駄作玉石混交数多く、ウェルズの作品群(タイムマシン、透明人間)、ヴェルヌ作品群、未知との遭遇、、、、
  (映画「プレステージ」はニコラ・テスラの不思議な発明品が出てきたりしてこのジャンルに大威張で入る。)
(2)舞台が未来
  安直なスペース・オペラ全般(スターウォーズ、レンズマンとか)、宇宙冒険物(宇宙大作戦、惑星ソラリス、ファウンデーションとか) 、、、
  古典的な「1984年」なんかも創作当時からすれば未来なんでこのジャンルに入る。
  最近はCG全盛でこのジャンルの話はともかく多いが、名作は少ない。 
(3)舞台は現代で不思議な世界を表現したもの=サイエンス&ファンタジー
  エドガー・アラン・ポーの作品群、ミステリー・ゾーン、 、、
  このジャンルは種証し無しの無責任な終わり方が多いが名作、そして文学的なる高尚な衣をまとったのが多い、、、、
(4)その他
  歴史上の"if"を扱った物や年代不肖の(古代だか未来だか区別のつかない)物なんかも存在するが、あまり興味が無いので知らない。 

コメント
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