HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

「The Band」by セカイイチ

2012年03月23日 | セカイイチ
このブログを書き始めた頃はまだ今の仕事とは違う仕事をしていた。
ブログを書くのにも慣れてなくて(って今もだけれど・苦笑)
たどたどしい文章の中に入れれるだけの音楽を詰め込んでいた気がする。
だから、ミュージシャンの事もカテゴリーに分けてなくて
このブログを始めた頃に触れた音楽はみんないっしょに「音楽」に入れ込んでいた。
アルバムを1枚について書くってこともそうなかったように思う。
最近でこそ書くけれど、仕事に追われていて実際は買って「素晴らしい!」と
思ったCDでも書いてないのもいっぱいある。いつか書こうと思いつつ。

セカイイチのアルバムもすべてではないけれど
ほぼ持っている。でも、まだここでは一枚も感想を書いてなくて。

でも、出会った時の新鮮な気持ちは短い文だけれど
触れていたのでそれはやっと最近探し当ててカテゴリーに加えた。

それを読んでいて、もう7年ほど前なんだけれど
そこで触れていたビークルのヒダカさんとセカイイチの岩崎慧さんが
今いっしょにライブしているのが不思議だ。
すでにそこで繋がっていたのだろうか?

自分が好きだという人たちがどんどん繋がって行く。
長いスパンで見る程それがよくわかる。

Jet Kelly(現 bye bye circus)の真田氏と繋がるplaneのキクチさんは
やはり岩崎さんといっしょにライブしてるし、FoZZtoneとセカイイチは
繋がっているし......挙げたら凄い数になるのでここまでにして。

前置きが長すぎですね。

さて、ここからは襟を正して
この素晴しいアルバム「The Band」について感じたままに
綴りたいと思います。


このタイトルを最初に聴いた時
アメリカの大物バンド「the Band」を思い浮かべた人は何人いただろう?
まあ、年齢の問題だけれど(笑)もちろん私もその時代の現役ではないけれど
ボブ・ディランを少し勉強した人なら知っているはず。
(ちなみにボブ・ディランの歌は中学校の英語の教科書に載ってます)

セカイイチと初めて出会った曲が「石コロブ」でそのタイトルが
頭の中ではついついボブ・ディランの歌にもある
「Like A Rolling Stone」に変換されてしまうのです。いつも。

セカイイチのメンバーがどんな音楽を聞いて来たかとか
そういう詳しいことは全然知らないから
ボブ・ディランが好きとかそんなこともわかんなかった。
でも、彼らの音楽からその遺伝子を見つけるのは自然なことだった気がします。

今回のアルバムは70年代~80年代~90年代~そして今を
結ぶバンドサウンドの歴史を感じるような音が詰まっているように感じました。

♪世界を変えるのは俺たちだともう一度叫ぼう

という心にガツンと入って来るフレーズが光る「ニューカマー」
こういう曲がいっしょに自分と走ってくれたら本当に走りきれそう。
ギターのインストが懐かしい感じで、私が好きな80年代風な感じがしました。

「快楽主義者」
この曲は聞けば聞く程はまりました。
このBritishな音。ユニオンジャックがチラつくようなサウンド。
清志郎さんの名前や
the Whoの「サマータイムブルース」というタイトルなんかも入ってる。

この「快楽主義者」とFoZZtoneの「Sir Issac!」「Osgood」と小南泰葉さんの「soupy world」
は兄弟妹みたいな曲だと勝手に思って、自分のiPodに「ユニオンジャック兄弟妹」って
いうプレイリスト作ってしまいました(笑)

イギリスに弱い私ならではのプレイリストだとは思いますが(笑)

♪言葉の中指つきたてろ

ってほんと感動するほどかっこいい言葉

で、そのフレーズのすぐあとに
♪おいしいごはんが食べたいな

最高だ!なんて返しをしてくるんだ!ってこういう人には惚れちゃうよね、男女問わず。

「Clockwork」
最初のイントロは電子音楽系かと思ったらオアシスを彷彿するサウンドに。
ほぼ日本語詩なのにオアシスが日本語で歌ったらこんな感じになるんじゃないかと
思う程、そのグルーヴ感が半端ない。
日本にもこんなにすごい音楽を作れるバンドがいたんだと改めて
セカイイチの音楽性の幅広さに驚きました。
さらにそこに80年代のビージーズ系電子サウンドや
アメリカのKISS系のギターサウンドも混じり込む感じで
大好き。

「Nothing has changed」
また、ぐっとイメージが変わって
とてもさわやかなロックサウンドへ。
イントロから私の弱い惚れちゃう系サウンドです。
ストリングスがまた甘い旋律で曲を包み込んで
心があったかくなっていく気がします。

私の勝手なイメージは夕方だけれど、また空が赤くなる前の
青空の下、堤防に自分が立って空を見ながら
聞いている感じです。っていうかそういうシチュエーションで聞きたい!
季節は春です。

「風来坊」
この曲はセカイイチだな~っていう曲だと私は勝手に思っています。

でも、どこかステレオフォニックスと通じる部分もあって
それがまたドキドキしてしまうほど、好きです。

「Beat goes on」
またまた雰囲気が変わって、70年代ディスコ風なベースが私の心を掴んで
都会の空気感を感じさせてくれます。ちょっと気分がリッチな感じになります。

「ソフトフォーカス」
70年代か80年代か不確かですが
ボビー・コールドウエルとかそういうジャンルの音楽の遺伝子を感じます。

「Night and Daylight」feat.SEAMO

ドゥビーブラザーズにヒップホップを混ぜたらこんな感じなのかなと
いうようなすごくおもしろいファンキーな曲です。

これもベースがかっこいい曲ですね。

「everybody goes on」
この曲の歌詞とつながるかどうかは関係なく
この曲を最初に聴いた時に「石コロブ」と対になる曲なのかなと。
あくまで勝手に感じました。

♪まっすぐ進もうとして まっすぐだったことはない
残す足跡 それだけが全てだとしても

っていうところが心に一発で入って来ました。

この歌の歌詞全体が年取ったってまだまだやれるんだっていう
力をくれる感じがして、いつも心のポケットに入れて置きたい一曲です。

「正しさを間違えた王様」
これはポール・ディビスとかダン・フォーゲルバーグとかそういう時代の音楽の
遺伝子があるように感じました。ふわっと心を包み込んでくれるサウンドと
歌詞が日々の辛いことを薄めてくれる感じです。

「バンドマン」
歌詞はとってもせつなくて
いろんなバンドマンたちが自分のことのように聴くのかな?

♪バンドマン涙が乾くようなやさしい歌を聴かせてよ
お願い ひとりぼっちの夜を支えてくれた歌を聴かせてよ


そしてこの歌は「もういやだ。なんで生きてるんだろう?」って
絶望にどうしていいかわかんない時に私を支えてくれた音楽たちに
捧げたいです。

僕のバンドマン
私のバンドマン

そう、あなたです。
あなたたちです。
ずっと
ずっと
ずっと
私を支えてくれて、励ましてくれて、背中を押してくれた
バンドマンのあなたたちです。

ありがとう。

************************************************

タワレコの特典に「バンドマン」のアコースティック版CDが
ついていたのですが、これもまたソロのバンドマンの
哀愁が漂うとともに、底力もあって
これを心が弱っている時に聴いたら
ドバーっと涙がこぼれるだろうなと
そんな自分を想像してみたり。


こうして長々と自分の感じたままを綴りました。
まだ全くインタビューとか人の詳しい批評とか
読んでなくて、読む前に自分がストレートに
感じたままを書きました。

ピントがずれているかもしれません。
セカイイチの昔からのファンの方に叱られるかもしれません。
でも、このアルバムは本当に素晴らしいと思います。

くりかえしくりかえし聴くたびに
深く深く自分の体内に入って行くのを感じます。

聴かれてない方は是非一度聴いてみてください。











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