HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

SOUND COMMUNICATION 「NEXT BREAK」 at 心斎橋JANUS (Applicat Spectra編)

2012年04月04日 | 邦楽
3月29日(木)晴

paionia
Applicat Spectra
小南泰葉

によるイベント

平日の仕事のある日ではあったけれど
この日は早く仕事を切り上げられる日だったので
ほんとめったにないタイミングだったが
ずっと見たかった2組を同時に見れるチャンスが巡って来た。

私が最近、大阪のライブハウスでのベスト3と考えている中のひとつ
心斎橋JANUSでいよいよ生のアプリキャットスペクトラと小南泰葉が
見れると思うだけで、その日はいつもとちょっと空気すら違うような気がした。

どちらも音源から入ったアーティストたち。
アプニャンことApplicat Spectraは
たまたま私の敬愛する福島2nd LINEの今富さんが
ラジオに出て、そこでアプニャンを紹介するっていうのがあって
その日はいつもは聴けない時間帯だったのに
すべてがうまく回ってじっくり聴けたんだ。
そこで、顔も何も知らないアプニャンの歌と今富さんとの
会話だけを聴いて、すう~っとごく自然体に私の中に
その歌たちは入って来た。

その声は女性?って思うぐらいファンタジックな声で
どことなくセカオワと近い部分もあったけれど
よりバンド色を強く感じた。

この声については賛否両論あるかもしれないけれど
実際に生で今回聴いてみたら、それがこのバンドの
紛れもない色であることがよくわかったし、
唯一無二のバンドとしての存在感を見せつけてくれた。

ただ、好き嫌いはあるかもしれない。
まさに真っ二つに分かれると思う。
でも、好きな人はずっと離れられなくなると思う。

セットリスト(いろんな人のを見せてもらいました。ありがとう)

神様のすみか
スターノート
イロドリの種
クロックワイズ
セントエルモ

私がCDで持っているのは上の中の3曲だけなので
他は初めて聴いたのだけれど
どれも宇宙観がやっぱり漂っていました。


このバンドのイメージはやっぱり宇宙。
名前にスペクトラっていうスペースオーケストラを短縮したのが
入っている分、それがやっぱり彼らのテーマなんだと思う。

ちょっとひと昔前のアメリカのバンドELO(エレクトリックライトオーケストラ)
を思い出しちゃった。

ボーカルのシンイチさんをはじめ、メンバーの顔は
雑誌のインタビューに載っているちょっとした写真とか
でしか見てなかったので、そこからのイメージは
無口でやや影のあるボーカリストなのかなって
シンイチさんについては思っていた。

でも、実際見たら、意外と明るいイメージだった。
そして、イメージより男っぽかった。
ヘッドホンをつけて、サンプリングパッドを叩き、
そしてベースを弾く姿はなんか頼もしかった。

最近、ベーシストのボーカルってあまり見たことが
なかったので、これには感動した。

イギリスが誇るバンド、レベル42のベーシストでボーカルの
マーク・キングは私にとってベーシストボーカルの中では
神的存在で、なかなかそういうボーカリストは
いないんだけれど、このシンイチさんは
そういう風に深いボーカリストベーシストに
歳を重ねてなっていってほしいな。

オーケストラっていうだけあって
シンイチさんがまるで指揮者のように手を動かす。
この宇宙で最小のオーケストラがアプリキャットスペクトラなんだね。

このバンドには2人のギタリストがいるんだけれど
ソウさんはエレキとアコギを弾き分けていて
あのthe HIATUSで見たマサが使っていたアコギスタンドを
彼も使って、エレキとアコギを自由自在に操っていた。
ソウさんの雰囲気はどこかかつてアブストの時の村松拓氏を
思い出すものがあった。

そして、もう1人のギタリストのケンスケさんは
キーボードも弾く。曲によってあるいは曲の途中で
キーボード奏者になったりギタリストになったりと
2つの楽器を巧みに演奏する才能に驚く。

そして、ドラムのタイチさんは16ビートのドラムを
刻むんだけれど、16ビートを刻めるドラマーって
案外最近少ないようで、どのロックバンドも探している感が
あるから、彼はきっとアプリキャットスペクトラの宝になると思った。

キラキラしているのに根底に激しいロックビートが流れるところが
このバンドのまたかっこいいところなのかもしれない。

声がファンタジックなのに
演奏は骨太な感じ。

私は「イロドリの種」のドラミングがすごく好き。
曲としてもこの曲はかなり好きだ。

どこか北欧のMEWっぽいところもあって
もしかしたら、日本のMEWになれるかもしれない。

そんな気がライブを見てて思った。

初めてメンバーひとりひとりを見たんだけれど
みんな男前で驚いた。

ボーカルのシンイチさんは
写真とかでちらっと見た時は
もっと繊細な他のメンバーの中にそっといる感じかと
思ったら、リーダーシップを発揮できる堂々とした人だった。

顔立ちが美しいから、ひと昔ならヴィジュアル系に行きそうな
雰囲気もあるけれど、あえてエレクトロというか
ダンスロックバンドに行ったところがよかったんだと思う。

あの指揮棒ふっているような姿が今も脳裏から離れない。

終演後、物販に出て来て、ファンひとりひとりに
丁寧にCDにサインをされていた。

私もしてもらったんだけれど
かわいいネコのイラスト付きで
それがなんだか感動した。

いつもならちょっと質問しそうなところだけれど
間近で見るとほんとみんな男前過ぎて
緊張しちゃった(笑)
で、何も聴けず握手だけ(苦笑)

ほんとうはギターとベースのこと聴きたかったのに。

見た感じでソウさんのはフェンダーのテレキャスのシンライン
だったと思う。あとはわかんない。

あと男性ファンが多かったのも印象に残っている。

そして今日4月4日は彼らのメジャーデビューアルバム発売日!

本当におめでとうございます☆

パノラマのように広がる音楽を
これからどんどん宇宙へ向けて
展開していってください。

ある大学の先生が言ってたのですが

人間が太古の時代に壁画を描いたのは
実は壁じゃなくて天井で、
それは宇宙とコミュニケーションを
とりたかったからだということです。

芸術は宇宙とのコミュニケーションで
人間同士のコミュニケーションということを
もしかして、アプリキャットスペクトラは
あらたに見せてくれるのかもしれない。



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