HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

セカイイチ岩崎慧present's「もうガマンできないよっ!」~大阪編~「もうガマンでけへんわっ!」

2012年04月30日 | セカイイチ
4月29日(日)大阪心斎橋JANUSにて

セカイイチ岩崎氏によるイベント「もうガマンできないよっ!」の
大阪編が開催されました。

出演メンバーは
佐々木亮介(a flood of circle)
長澤知之
桃野陽介(MONOBRIGHT)
ヒダカトオル(ex BEAT CRUSADERS)

そしてセカイイチのメンバーに
サポートキーボードの山本健太さん

でした。

このメンツを最初発表された時
「うわ~ゴージャス」って思いました。
これ行かないと絶対に後悔するって。
だから、この日朝から結構大変な仕事あったけれど
行く意思を強く持ち、この日を迎えました。

そもそもこのイベントタイトルがどうしてついたのか。

岩崎慧氏が、自分達をとりまく様々な環境下の閉寒感?にいたたまれなくなり
「もうガマンできない!」と叫びついたらしいです。
これはどこかで読みました。
そして、おもしろいのはセカイイチは一日中バックバンドに徹し、
オリジナル、カバーにとらわれず多種多様なゲストボーカリストが大いに歌うイベントで
岩崎さんはボーカリストであるのにもかかわらず
彼自身もゲストボーカリストのバックで
ギターを演奏し、コーラスを担当するわけです。
これってすごいですよね。

そもそもこの形態のアイディアは
ボブ・ディランのバックバンドをしていたthe Bandという
アメリカの大物ロックバンドの解散ライブで
いろんな大物ボーカリストを迎えて
やったコンサートを映画化した「ラストワルツ(The Last Waltz)」
を見てひらめいたらしいです。

ちなみにこのライブを撮った映画監督は
あのマーティン・スコテッシ監督です。
「タクシードライバー」「ローリングストーンズシャインアライト」や
最近では「ヒューゴの不思議な発明」が彼の作品としてあります。

さて、話を戻しますが
ステージの会場から向かって左側に岩崎さんが立ち
その後ろにキーボードの山本さん
その横に泉さん
そしてその横にドラムの響さん
その前が中内さんで
真ん中がゲストボーカリストの場所でした。

最初のゲストはa flood of circleのボーカルの
佐々木さん。私はフラッドの音楽が大好きなのですが
まだ一度もライブに行ったことがなく
だから本当に楽しみでした。彼の生の歌声を聴くのが。

初っ端に「Blood Red Shoes」を聞けてテンションが
いわゆるそこですでにマックスに。
しかもですよ。その演奏をセカイイチのメンツが
やっているのですよ。なんて夢のような共演。
コーラスを慧さんが歌うのですよ。なんて体が溶けそうな感動。
フラッドの中でも特に好きなこの曲が聞けたのが
本当にうれしかったです。

佐々木さんが響さんにうちのドラム叩きにくいって
言われるんですが、というように話したら
響さんが「たしかに叩きにくい。」って話されました。
で、佐々木さんが「フラッドのメンバーは頭が悪い。」っていうような
事を言われましたが、そんなことはないけど「叩きにくい」と
丁寧に返され、「やさしい先輩だ。」と佐々木さんが言われてました。

また、岩崎さんと親しくなったのはフォズトーンのイベントでだったのですがと
佐々木さんが言われたのですが、そこでフォズの名前が出て来たのが
なんかうれしかったです。好きなバンド同士がみんな繋がっていて
ほんと幸せ。

で、そこで岩崎さんが君何年生まれというようなことを聞かれ
先輩windを流され、コードについてあれこれ教えてもらいました。
というような話をされると、慧さんがあせってました(笑)

私の中に新たに「先輩ウインド」という言葉が
加わった瞬間であります(笑)

そこで、尊敬する先輩から教えられたコードで
作った曲がこれっということで
ブルースが一番好きだという思いが詰まった曲
「コインランドリー・ブルース」を
歌われました。すごく滲みました。
またいつかこの曲について書いてみたいなって思います。

そして、セカイイチのカヴァーは「猿の惑星」で
海外のカヴァーはオアシスの「whatever」でした。
これを彼自身が日本語詩にして歌われました。
すごく心に滲みる歌詞でした。
また聞きたいな~。
「猿の惑星」は佐々木さんに歌ってほしい曲だったので
うれしかったです。

彼のステージはあっと言う間に終わりましたが
すごいインパクトと熱と感動をステージにどかんと置いてくれました。
ここだけで、もう最高気分!
しかもバックがセカイイチだ!ってことも凄すぎる。


次は長澤知之さん。
私は彼の名前は知っていたけれど音楽はあまりしりませんでした。
彼にもロックテイストは溢れていて、なんか引き込まれてしまいました。
ユニコーンの曲をカバーし
セカイイチの「Jaipur Town」もカバーしたのだけれど
ご自分の「はぐれ雲けもの道ひとり旅」を歌う時に
マイクのコードが歌い始めにとれちゃったようで
そこで出だしが歌えそうになかった状況の時に
慧さんが機転をきかせて最初の方を歌われて、
また感動。さすがプロって。
ここで「あ、もう一度最初から。」ってやらずに
自然に繋げていくあたりがプロですよね。
音楽は何があっても止めちゃダメっていうのを
ある音楽家から聴いたことがあります。
間違えてもそのままいけと。
あと、この曲が慧さんは大好きだと言ってました。
長澤さんは洋楽ではビートルズの「eight days a week」を
カバーしました。パンクなビートルズっていう感じで。
よかった~すごく。

ここで休憩が入り
次に登場したのがMONOBRIGHTの桃野さん。
彼は前のこのイベントでテンパったらしく
三度「落ち着こうか」って慧さんに言われたって
いうことでしたが、この日も言われていました。
いつもはアフロの頭をしている彼ですが
今日は最初はそのアフロはギターの中内さんの
頭にあって、彼はふつうの頭で登場しました。

で、タオルを置く場所もどこにしようかと
あちこち動いて、ここも「落ち着こうか」って
感じで言われてました。

ここで桃野さんが言っておきたいことがあると
いい、それは
やはり佐々木さんが言ったような先輩ウインドの話で
最初に出会った時に慧さんが「何年生まれ。」って言うから
「1983年」というと慧さんは「俺は1982年」ということで
そこから先輩ウインドが吹き始めたと(笑)で
敬語を使って話していたらしいのですが、今日というか
最近というかわかった事が桃野さんはいわゆる早生まれ
ゆえに学年としては慧さんと同級生すなわち「タメ」であったということ。
「今までの俺はなんだったんだ。」とタメで話そうとするのですが
やっぱりついつい敬語が出てしまう。そのたび「くやしい。負けた気がする。」と
桃野さんが言われてました。ほんとこの方おもしろすぎる。
そして、桃野さんは後輩ウインドの人なので年下にも敬語を使ってしまうらしい。
彼はカバー曲にユーミンの「destiny」をやりました。最初は違う曲を
リハで持っていったそうですが、それはみんなに受けそうな曲だったらしいのですが
やっぱり自分を偽れないと、自分が好きな曲をカバーしてこそカバーだと
急遽これに変えたそうです。ユーミンって意外だったけれど楽しかったです。
あと、彼はセカイイチのでは「RAIN/THAT/SOMETHING」をカバーしてくれました。

そんな中、アフロの頭を中内さんからとるタイミングがなかなか図れず
最後の曲で中内さんに指示されてとってかぶるということに。

で「これが鶴です。」と笑わせてくれました。
鶴にいてもおかしくないですね。確かに。

ほんとすっごく楽しい人でした。
歌はすっごく上手いですよ!
まあ,ゲスト及び慧さんも全員上手いですけれどね。

4番目のゲストはあのヒダカトオルさんです。
ビークルのダカさんです。
サマソニで彼を見て以来です。
人生において、ライブで「死ぬかも」って思うほどのすごい中に
巻き込まれたライブでもありましたが(笑)
エルレでもホルモンでもある程度後ろで見てたら
あのモッシュダイブの渦に巻き込まれることはないのですが
あのフェスのあの規模でかなり後ろだったのにモッシュダイブが
半端なく、後ろに逃れようと逃げていってもまだそのモッシュダイブの
波が終わらないという、溺れそうな感じでした。
で、そのライブ終わったら雨上がりのこともあって
ドロだらけの人たちとボキボキにおれた傘があちこちに
散らばっていました。でもライブは楽しかった!

っていうような記憶を呼び起こしながら久しぶりのヒダカさん。
彼が出て来るやいなや「時間が巻いているんだよね。」
おれが出る時間までまだ15分もあるしと。
ここで彼により「大喜利」が始まりました。


「朝起きたら、あなたは世界一になっていました。なんの世界一ですか?」

っていうお題にセカイイチのメンバーも山本さんも黙り込んでしまいました。
慧さんは「こういうの本当に苦手で。」っていうようなことを
ヒダカさんに訴えてました。ヒダカさんは「関西人だろ?」みたいな
感じで答えるまでやめませんでした。

最初に山本さんが「睫毛の長さ」って答えて合格
次に結構時間がかかったけれど、響さんが「二度寝の早さ」って
答えて、これは大いに評価されました。
そして、中内さんはきれいに「セカイイチの「THE BAND」というアルバム」
と答えて、合格でしたが、こういう生真面目さがヒダカさんの餌食になります(笑)
慧さんの時は私は心の中で「先輩ウインド~」っていうのを三回くらい唱えてました。
すると彼が「先輩ウインド」と答えて、なんかホッとした感じでした。
これは桃野さんのおかげ?
ラストを決めるように言われた泉さんは「息子の数」っていうので
私的にはちょっと微妙(笑)でした。

まあ、ヒダカさんの無茶ぶりはホルモンのダイスケはんとかナオちゃんとかで
知ってるので、特に正統派(笑)なセカイイチのメンバーはドキドキしたことでしょう。
ダイスケはんとかは下ねたでも下品系でもなんでも答えちゃうから。
でも、おもしろいんだ。涙流して笑うことも。ヒダカさんとナオちゃんとダイスケはんの
番組は最高だったのに終わっちゃったんだよね。随分前だけれどね。

で中内さんが今回ヒダカさんの標的になっていたような。
とてもタジタジだったけれど、私はそんな中内さんが好きです。
でも、某ラジオ番組のDJをしていた某有名バンドのギタリストに
その方とわからずに「ギターくわしいんですね。」と言って
周囲を凍り付かせたという逸話のある中内さんでした。
ヒダカさんは今度は有名だけれどみんながわかりにくいドラマーを
つれてくるぞ!って脅してました(笑)

ヒダカさんはなんとセカイイチの「ニューカマー」をカバー。
これもすっごくよかったです、
あとヒダカさんはビークルの「Situation」をやってくれて
なんかあの時代の空気をふと思い出して胸の奥がきゅんとなりました。
洋楽はビートルズの「Free as a bird」をオアシスのリアムの
真似で歌ってくれました。あの手を腰の後ろで組んで上向きで
歌うスタイルね。
あとグランドファンクレイルロードの「We're an American Band」を
やってくれたと思います。記憶違いでなければ。

とにかく慧さんとの絡みも素敵でした。
なんでも弾けて歌えてしまう慧さんってすごいです。


ヒダカさんが終わった後はセカイイチの他のメンバーを
楽屋に戻して、山本さんと二人だけでステージに
残った慧さん。

ここで彼のアコギステージ。

眠りの森
エイリアン(これであっているかちょっと不安ですが)
バンドマン

を演奏されました。

バンドマンを生で聞けてほんとうに感動しました。
大好きです。この曲。
今度はバンドで聞きたいですか、ソロでも
すっごく胸の奥を揺らしてくれました。

すべて終わったあとに全員で登場して
そこで慧さんが「ボブ・ディランになりたい!」って
言って、ゲストも全員呼んで
「I shall be released」を日本語詩で歌ってくれました。
ボブ・ディランの曲です。
正直、最近、慧さんがボブに見えて来ました(笑)

あと、慧さんって古代イタリアの美形なイタリア人っぽいですね。
フォズの渡會さんとお二人でテルマエ・ロマエに出れそう。
月桂樹の輪っかを頭に乗せて、白い巻物をまとって。
っていい意味で言っているので怒らないでくださいね。


さて、こんな楽しいイベントってそう出会えるもんじゃないって
真底思いました。みんな歌も演奏もうまくて
そしてお話もおもしろくて。

それにしてもセカイイチのメンバーってみんな凄いです。
他のバンドの曲も洋楽もいっぱい演奏できてしまうんですもの。
自分たちらしく。セカイイチらしく。

私はかつて石コロブで知ったセカイイチと
フォズトーンを通じて再会できたことを
本当に幸せに思うし、慧さんを通じて
ヒダカさんと再会できたことも幸せでした。

ヒダカさんがこの大阪での「もうガマ」が
今まで自分が出た中で一番おもしろくて
会場も一番熱いって言ってくれました。

ほんとの音楽バカたちが集結した夜っていう
感じでした。

当たり前に洋楽アーティストの名前が
飛びかうステージ。

こういうのに自然についていけるのは
やっぱり音楽好きなファンたちでしょう。

この日はチケットはソールドアウト。
だからどれだけ関西の人がこのイベントを
待っていたかってことです。

これからもまた何度も大阪編をやってくださいね!

あ~もうガマンでけへんほど、幸せすぎて最高やったわ~!






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