HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

写真と絵

2005年06月01日 | 音楽・映画・本
私は写真を撮るのが好きで大学では写真部にあえて入って暗室に一番籠る部員だった(笑)モノクロしかできなかったけど、フィルムをネガにするところから印画紙に焼きつけ、そして大きな作品はパネルに仕上げるまですべて一人でしていた。あの酢酸のつう~んとした臭いが暗室の独特のにおいだ。ほとんど真っ暗で唯一赤いランプだけがついているところで一人で作業していると時折背中がぞくっとしたりもするが(笑)恐さより、自分の撮ったものを早くみたいという気持ちの方が勝って、すぐに没頭してしまう。でも、不思議なのは今でも手元に残っているのはちょっと失敗した作品のパネル1つのみ。なぜだか人にあげてしまって、自分のところには残っていない。そういうもんなのかな~。あえて言っておくけど、別に無理やりあげたわけではないよ(笑)皆欲しいといってくれるからあげたんだ。でも、今ごろゴミに出されているかもしれないな~。でも一時でもその人がそれを見てなごんでくれたなら、それだけで幸せだ。

そんな私なので会社もカメラの会社に就職した。それでますます写真熱が高じて、いろんなところでいろんな写真を撮った。一人旅が好きな人間だから、自分が写っているのはほとんどないけど、そんなのは気にならない。だって写真にうつるの嫌なんだもの(笑)最初は絵のような写真にあこがれた。次はロックな写真。で、その後報道写真なるものにすごく興味がわく。というか、銃を持たずに戦争の最前線でカメラを構えるカメラマンたちの気持ちがなんかすごくわかる気がしたからだ。この悲惨さをどうやったら多くに人に伝えられるか!その思いが強くなるほど激しい戦闘の場に向っていって、多くのカメラマンたちは命を落とすのだろうね。私もそういう体をはって生と死の境目でシャッターを押すカメラマンの一人になりたかった。しかし、イギリスに行ったとたんにアートの魅力にはまって、そちら側にいってしまった。最近は料金を取るところも増えたようだけど、私がいた頃はタダで入れる美術館がロンドンにはいっぱいあった。だから、ぶらりと入って、自分のお気に入りの絵の前にじっとすわってたりできる。毎日でも見れるしあわせ。人も多くないから、ほんとゆったりと見れる。そして絵を見ているようで実際は何かを考えて、絵の向こうに何かを見ていたんだと思う。自分のまだ見えぬ未来とか・・・

私はロンドンにあるナショナルギャラリーが好きだった。中学とか高校とかの美術の教科書に出て来る絵の本物が結構あって、妙にそれが感動を呼び起こす(単純だから・笑)他にもいろんな美術館があってテートギャラリーはイギリスの画家のが多く、しかも私はそういう画家達が好きなのでここもよく通った。でも、ここは入館料がいるところだったな~。

私はいまでも写真と絵が好きだ。実は大学は京都芸大を目指していた。高校時代は勉強といっしょにデッサンとかも習っていた。でも、見事落ちて・・・すべりどめの大学に入った。でも、そこで専攻したのが英文学だったから「本も好きだったし、英語も好きだった」ということに入ってから気付きそれなりに楽しく勉強した。でも、なぜ浪人してでも芸大を目指さなかったのか・・・ってことになる。私は浪人する根性がなかったし、就職を絶対にしたかったから。当時、四年生大学出た女子で浪人していると採用されるのはかなり難しい状況があった。それゆえ、方向転換をしたのだ。よく考えると万が一、芸大に入っていたら、就職はそれこそ難しいだろうし、自分の才能のみで勝負していかないといけなかったわけだ。勝負かけるほどの才能があるようには思えないから、結局落ちた方がよかったのかもしれないね(笑)
コメント
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