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尼僧の僧堂安居修行

2020-10-07 22:36:19 | Weblog

10月7日(水)曇り後雨【尼僧の僧堂安居修行】

ようやく弟子を僧堂安居の修行に送り出すことができました。知り合いのお寺様のお弟子さんと二人ですので、厳しい修行にも力を合わせて耐えることができると願っています。

安居させていただくのは、尼僧ですので、尼僧堂ということではなく男僧さんの多いお寺です。尼僧堂に修行に預けていた一人の弟子は、その尼僧堂の僧堂長が自分の弟子にしてしまわれたので、同じ目に遭っては困りますので、それはやめました。

仏道修行の眼目について、この弟子を育てるにあたって、あらためて考え気にかけましたのは、とにかく自分は正しいという我がとても強いので、それをしっかりと見せることであろうかと思いました。出家するまで、とても頑張って生きてきたようですので、何でもできるという自負もあるでしょう、自分なりの考えもできています。出家して弟子としての学びの姿勢、師匠の言うことを素直に聞くという姿勢と覚悟は、あまりありませんでした。

師匠のいうことだけではなく、自分以外の人の言うことを、素直に聞ける心は、とても大切であると思います。どちらが正しいかどうかは問題ではないでしょう。本師もよくおっしゃっていましたが、何が正しいかどうかわからんぞ、と。その通りだと度々に経験しています。その点私は柔軟なつもりです。ただ、この度の私の配役は師という役目ですから、その役目として、弟子の弱い点を見てあげなくてはならないでしょう。

私が住職を任されているお寺は、檀務の忙しいお寺ですが、二人いたら楽かといいますと、なんだかかえって忙しかったように思います。これからまたしっかりと、私も、もう少し深く経蔵に入る時間を頂いて、学び直したいと思っています。

とにかく、一年間の修行無事につとめてきてほしいと願っています。

 

 

 

 



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