自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆サッカーボールを手にする松井

2006年05月09日 | ⇒トピック往来
 あの松井秀喜選手はどうなっているのか、楽しみにしていた。きょう(9日)、久しぶりに東京のJR浜松町駅にきた。なんと、松井選手はサッカーボールを持っていた。駅構内の広告のことである。なぜ松井がサッカーボールをと思うだろう。答えは簡単。松井のスポンサーになっている東芝はFIFAワールドカップ・ドイツ大会のスポンサーでもある。その大会に東芝は2000台以上のノートパソコンを提供するそうだ。理由はどうあれ、サッカーボールを持った松井選手というのは珍しいので、その広告をカメラで撮影した。

 JR浜松町駅近くに東芝の本社があり、ここでしか見れない、いわば「ご当地ポスター」のようなもの。去年の大晦日に見た松井選手の広告は本物のゴジラと顔を並べていた。

 そのヤンキースの松井選手は日本時間の8日、レンジャーズ戦で5番・指名打者で先発出場し、5号となる3ランホームランを放ってヤンキースを勝利に導いた。絶好調のようだ。

 話は戻るが、サッカーボールの松井の表情が実に硬く、ゴジラと並ぶ松井とは大違いだ。以下は想像である。この広告のクリエイターはおそらくサッカー日本代表のユニフォームを松井に着せたかったに違いない。しかし、内部で反対論が出た。松井がサッカーボールを持つことに違和感を持つファンもいるはずで、ましてやユニフォームとなると反感に変わるかもしれない。そこはスポンサーならびに松井のマイナスイメージにならないよう慎重に、と。で、「にやけた松井」ではなく「しまった松井」で日本代表の心強い応援団というイメージを演出することになった。ダークブルーのスーツも感情の抑えの心理的効果がある…などなど。この広告を眺めながら、デザインをめぐり揺れ動いたであろうコンセプト論議を想像してみた。

⇒9日(火)午後・東京の天気  はれ

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