
今日は朝から所用で相模鉄道沿線の希望ヶ丘(横浜市旭区)へと出掛け、所用が終わったお昼前、海老名にある竹林の蕎麦屋『そば御膳・竹葉庵』さんへと向かいました。
実は、この『そば御膳・竹葉庵』さんへ向かうのは今回が2回目で、前回は空いている時間を狙って14時過ぎに訪れたところ既に「今日の営業は終了」となっていたことから、今回は13時半に到着するよう時間を調整しながら移動しますが、それでも時間が余ってしまったことから、時間調整の意味を含めて相模鉄道&小田急電鉄・海老名駅から歩いて訪れることにしました。
そして、予想もしなかったアップダウンのある道のりを25分歩き、無事お店に到着します。
「もしかして、また終わってたりして・・・。」なんて不安を抱えながら駐車場を覘くと、しっかり車が並んでいるので営業していることが確認できますが、車の台数が7台・・・。
これってもしかして満席?なんて思いながら、青々とした孟宗竹の中にあるつづら折の階段を上っていくと、ようやくお店の入り口が見えてきます。

お店を前にして、まず外観の写真を撮らせていただいてから扉を開けると、店内は予想通り満席に近い状態でしたが、運良く1つだけテーブル席が空いていたことから、そのテーブル席に案内されます。
正直、混雑しているお店で4人掛けテーブル席に一人というのは気が引けてしまい、落ち着かないのであまり好きではありませんが、カウンター席も2人掛けテーブル席も無いので仕方ないですね。
そして、直ぐ後に若い男女が訪れましたが、予想通り相席にはせず「空席待ち」となります。
その様子を見ながら「飲みにくい・・・。」と思いましたが、この暑さの中、25分も歩いて来たので喉も乾いていて、申し訳ないと思いながら生ビールと一緒に「たけのこ煮物」と「玉子焼」をお願いします。
まず運ばれて来た生ビールをグッといただき一息ついていると、待つことも無く「たけのこ煮物」と「玉子焼」が同時に運ばれてきます。「玉子焼は作り置きか・・・。」と思いながら一切れ箸でつまんでみると、フワフワ感の感じられない硬い玉子焼で、口の中に入れてみると良く冷えてます。
しかしこの玉子焼、甘さも出汁の味わいもほとんど感じられませんが、中に入っているピンクやオレンジや緑の素材に秘訣があるのか悪くは無く、何だか普通に美味しいです。

次に「玉子焼」と同時に運ばれて来た「たけのこ煮物」ですが、もしかしたらお店の竹林で採れた筍かな?と思ったので注文時に確認したところ、そうでは無く、「送ってもらっている」とのことでした。
早速、その筍の煮物をいただいてみると、思っていた以上に柔らかく、少々薄味ではありますが「温かければもっと美味しいだろうに・・・。」と少々残念に思ってしまう、美味しい筍でした。

さて、お店から見える唯一の風景である竹林を眺めながら料理とビールをいただいていますが、その間もお客さんは途切れることなく来店し、常に1~2組のお客さんが空席を待っている状態です。
しかし良く見てみると、交通の便が悪いためかお客さんの多くは車で来店しているようで、ほとんどのお客さんはノンアルコールで蕎麦だけを食べているように見受けられます。そのため、混雑しているもののお客さんの回転は早く、空席を待つにしてもそれ程待つことも無く席に着いているようでした。
飲むために、どんなに遠くても歩いて行くお客さんは少ないということでしょうか?。

しかし、席を待っているお客さんの姿を見るとやはり落ち着かず、生ビールをもう1杯もらいましたが、食べたいと思っていた「鯛の笹漬け」はパスして蕎麦をいただくことにします。
いただいた蕎麦は「天せいろ」で、思っていた以上に立派な内容です。
まずは熱々の天婦羅を抹茶塩でいただいてみると、食感も良くなかなか美味しい天婦羅です。
そして、やや甘目の蕎麦汁に付けていただいた蕎麦は、しっかりした歯応えの感じられる蕎麦でした。

今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた竹林の蕎麦屋『そば御膳・竹葉庵』さんは、竹林の中にある、窓の外を見ても「竹」しか見えない静かなお蕎麦屋さんでしたが、いかにも近所の世話好きのおばちゃん達が集まって営業しているといった、明るい雰囲気のお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。
