蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『くりはら@秦野』さんの「タラの芽と春の山菜の天ぷら」

2014-05-02 11:30:00 | 神奈川県(秦野市)

5月2日(金)、ゴールデンウィークで会社は休みですが、カレンダー上は平日で、仕事がカレンダー通りのうちの奥さんは仕事へ行き、そして今日は綺麗な青空が広がって今年一番の暑さになるとのこと。

そんな日は、家の中に閉じこもっていないで遠足でしょうか?。

ということで、一度訪れてみたいと思っていた秦野の『手打そば・くりはら』さんへ行ってみることにしました。
お店は、自宅最寄り駅から京浜急行電鉄、相模鉄道、小田急電鉄と3社を跨いでタップリ1時間40分ほど電車に乗り、到着した小田急電鉄・渋沢駅から更に15分ほど歩いたところにあります。

平日とはいえそれなりにお客さんの来店はあるだろうと思い、開店30分前に到着するようお店に向かいましたが、既に1組のお客さんが開店を待っています。しかし、開店と同時に着席出来るので問題は無く、八重桜の花びらで作られた絨毯が敷かれている趣のある庭の写真を撮らせていただきながら開店を待ちます。


そして11時半、暖簾が掛かり開店を待っていたお客さん3組(2組+1人)が店内に案内され、席に着きます。
『手打そば・くりはら』さんは、一見、やや雑然としているようにも見えますが、実はきちんと手入れされている(と思われる)心和む庭が素晴らしく、ぜひ庭の近くに座りたいと思っていましたが、たまたま庭に一番近い席が2人席だったことから、運良く希望通りの席に着くことが出来ました。

小さな花が置かれているテーブル席に着くと、直ぐにお茶と漬物が運ばれてきますが、まずは料理をお願いしてしまいたいので、メニューと店内に貼られているお品書きをザッと眺め、ぜひ食べてみたいと思っていた「幻のすくい豆腐」と、お店のホームページで「おすすめメニュー」として紹介されていた「タラの芽と春の山菜の天ぷら」を瓶ビールと一緒にお願いします。


漬物の写真を撮っているとまず瓶ビールがお通しと一緒に運ばれてきたので、瓶ビールを添えて漬物の写真を撮り直していると、今度は「幻のすくい豆腐」が運ばれきます。料理の写真は手を付ける前に撮りたいので、今度は「幻のすくい豆腐」をじっくり撮っていると、「タラの芽と春の山菜の天ぷら」まで登場してしまいます。

結局、料理に手を付ける前に全ての料理が並んでしまったことからしばらくは撮影タイムで、全ての料理を取り終えたところで料理をいただきます。


まずは順番が逆転してしまいましたが、温かい「タラの芽と春の山菜のてんぷら」からいただきます。
注文時、「2人前なので量が多く、半分程度の1人前にも出来ますが。」と言われてハーフサイズ(1人前)にしてもらった「タラの芽と春の山菜のてんぷら」は、タラの芽、よもぎ、のびる、こごみ、筍、ウドなどなどが盛られていて、ハーフサイズでも十分な量かつ充実した内容の天婦羅で、食感も良く、美味しい天婦羅です。

なお、天婦羅には天汁と塩が付いていたので、塩を付けたり天汁でいただいたりして楽しみながらいただきましたが、天汁は蕎麦汁をベースにしている(?)のか、薄味ながらほんのり感じられる出汁の味わいがとても美味しく、季節を感じさせてくれる春の山菜を引き立てていました。


次に津久井在来豆を使用した「幻のすくい豆腐」をいただいてみると、豆腐そのものが美味しいのはもちろんのこと、一緒に運ばれてきた醤油がとても美味しいです。

確認はしませんでしたが、自家製の醤油なのか味はかなり辛口で、その上、醤油さしごと冷やしているのかひんやり冷たく、そのまま舐めても美味しい実に素晴らしい醤油でした。


今日はビールを飲みながら豆腐と天婦羅をいただき、最後に「せいろ」をいただく予定でしたが、メニューを眺めていた時、神奈川県の地酒の中でも質が高いと思っている、津久井の地酒「純米吟醸・相模灘」に目が止まってしまったことから、「純米吟醸・相模灘」と一緒に手造り「刺身こんにゃく」を追加でお願いします。

片口で運ばれてきた「純米吟醸・相模灘」は冷え具合も程良く、時々響き渡る風鈴の音色を聞きながら、そして緑豊かな庭を眺めながらいただいていると、いつまでも飲んでいたくなってしまいます。

また、追加でお願いした和玉芋を原料にして造られた「刺身こんにゃく」は、山葵を乗せて醤油を付けて美味しくいただきました。なお、お酒と一緒に「ふき味噌」をいただきましたが、これだけで注文したいと思ってしまうほど素朴で美味い「ふき味噌」でした。


さて蕎麦ですが、いただいたのは「せいろ」で、出汁の効いた辛さ控えめの蕎麦汁に蕎麦を付けていただいてみると、「穏やかで優しい蕎麦」という印象の、趣ある古民家の雰囲気にマッチした「せいろ」でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打そば・くりはら』さんは、古民家を改築したお蕎麦屋さんで、玄関で靴を脱いでから、席のある広々とした板の間に上がるスタイルのお店で、数々の美味しい素朴な料理をいただけることと併せて、久しぶりに帰省した田舎でのんびりおばあちゃんの手料理を食べているような、なんだかとっても居心地の良い、温かみの感じられるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。

なお、今日は「せっかく秦野まで来ているのだから。」という思いから、珍しく次の予定を入れています。
ということで、再び小田急電車に乗ってお隣の足柄へと移動です。

つづく。



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