蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『紅葉川@京橋』さんの温かさが嬉しい「鴨の柳川」

2015-10-07 19:30:00 | 東京23区(中央区)

出張で仙台へと出掛けたその帰り道、ビールでも飲んでホッと一息ついてから帰宅しようと思い、東京駅からそれ程遠くは無いお蕎麦屋さんへ足を運んでみたところ、な、な、な、なんと満席。

それも、ビジネスマンのみならず、年配の御夫婦や子供連れの家族など、どこにでもある町のお蕎麦屋さんらしい光景が広がっていて、みんな楽しそうにお酒を飲んだり蕎麦を食べたりしています。そして、そんな楽しそうな光景を目にすると残念さが増してしまいますが、仕方の無いことなのであきらめることしました。

と、残念に思いましたが、ここはお蕎麦屋さんが数多く点在している「京橋・日本橋」エリア。
途方にくれることもなく、気持ちを切り替え京橋にある『石臼挽き手打ちそば 京橋・紅葉川』さんへと足を運んでみたところ、先客の姿もほとんど無く、何ら問題無く4人掛けテーブル席に着くことができました。

清潔感漂う静かなテーブル席に着いて早速メニューを広げ、とりあえずビールをお願いしようかと思いましたが、300ml飲みきりサイズの「菊正宗冷酒」があったことから、ビールではなく最初からお酒をいただくこととし、併せて「にしん京煮」と日本酒が似合いそうな「鴨の柳川」をお願いすることにしました。


待つことも無く、お通しと一緒に「菊正宗冷酒」が運ばれて来ましたが、その際、着物姿の花番さんがキャップを開け、「どうぞ」とお酌してくれます。予想していなかった対応に一瞬「えっ?」と思いはしましたが、業務的では無い自然な接客でなかなか好印象です。

まずいただいた「にしん京煮」ですが、気になったので「京煮」という言葉をインターネットで調べてみると、「醤油・砂糖・みりんでじっくりと甘味に煮込んだ料理」で「関東の濃口醤油で煮込むのは京煮とは言わない」と解説されていて、いただいた鰊煮はその解説の通り薄目に味付けされた柔らかく美味しい鰊煮でした。


温かい料理をいただこうと思いお願いした「鴨の柳川」は、グツグツとはしていないものの期待通りの温かい料理で、温かい料理が嬉しく感じる季節かな?なんて思いながら美味しくいただきました。


さて、最後にいただく蕎麦ですが、こちらの『石臼挽き手打ちそば 京橋・紅葉川』さんは鴨料理を特長としているお蕎麦屋さんであることから、鴨せいろをいただこうかと思いましたが、鴨は柳川でいただいたので基本の「もり」をお願いすることにしました。

いただいた「もり」は、食べ易い一般的な普通の蕎麦でしたが、キリリとした辛口でありながら旨みの感じられる蕎麦汁が美味しく、今日の蕎麦前&蕎麦を気分良く締めくくってくれました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『石臼挽き手打ちそば 京橋・紅葉川』さんは、高さのある仕切りで各テーブル席が区切られている半個室風の席が並んでいる造りになっていましたが、窮屈感や狭さを感じることは無く、隅々まで手入れの行き届いた清潔感漂うテーブル席は居心地が良く、人当たりの良い花番さんの手馴れた接客を受けながら、一人でゆったりと憩いの一時を過ごすことの出来るお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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