蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『そばや@古都・鎌倉』さんの美味しい燻製料理

2014-11-08 11:08:00 | 神奈川県(鎌倉市)

古都・鎌倉には多くのお蕎麦屋さんがありますが、いつ行っても混んでいるという印象と、お昼にお酒なんか飲んだら迷惑かな?という思いがあることから、江ノ島や逗子のお蕎麦屋さんには足を運んでいるものの、鎌倉のお蕎麦屋さんはついつい敬遠してしまっていました。

しかし、桜も紫陽花も無く、夏でもなく、紅葉には少し早いかな?という時期の、時折小雨がパラつくどんより曇った日なら観光客も少な目かな?と思い、JR横須賀線・鎌倉駅から徒歩25分という少々遠い住宅街の中にある『そばや』さんへ行ってみることにしました。

お店に到着したのは開店時間の11時ということもり、4人掛けテーブル席が2卓と2人掛けテーブル席が1卓、そしてカウンター席が3席とこじんまりした店内に先客の姿は無く、木の温もりが感じられる静かで落ち着いたカウンター席に着いて早速メニューを眺めます。

まず料理ですが、店内に掲示されていた「酒肴三点盛り」と料理のメニューから「だし巻き玉子」をお願いしようと思いましたが、「これから予約のお客さんが訪れ、1人で切り盛りしているのでだし巻き玉子はいつ作れるか分からない。」とのこと。時間が掛かるのは構いませんが、いつ作れるか分からないと言われてしまうとさすがに「待ちます。」とは言えず、「そばやの焼き鳥」をいただくことにしました。


また、日本酒が充実しているのでビールは飲まずに最初から日本酒をいただこうと思い、まずは福島県の地酒「純米酒・奈良萬」をお願いします。なお、日本酒は半合でも良いとのことなので、数種類飲めるよう、半合でお願いします。


料理と「奈良萬」を待ちながら何気なくお酒のメニューを眺めていると、「メニューには無いけどこんなお酒もあります。」と、目の前に1升瓶がドン、ドン!と並べられます。もちろん、その多くは飲んだことの無い日本酒ばかりで、なんだか今日は昼から深くなりそうな予感です。


さほど時間が掛からず目の前に置かれた「酒肴三点盛り」は、蒲鉾と山ごぼうの煮物(かな?)と自家製・たらこの燻製で、量こそ多くは無いものの、日本酒の進む肴ばかりで申し分の無い一品です。特に、たらこの燻製は香りも味わいも良く、美味しいです。


そんな美味しい料理をいただきながらご主人とお酒の話などしていると、半合ということもあって「奈良萬」が簡単に無くなってしまったので、あれこれ話をしている中で試飲させていただいた石川県の地酒「純米無ろ過生原酒・遊穂(ゆうほ)」を同じく半合でお願いします。

この「純米無ろ過生原酒・遊穂(ゆうほ)」という日本酒は、見たことも聞いたことも無い日本酒で、口に含むと甘味と酸味とが入り混じったような独特の味わいが感じられますが、いつまでも口の中にベタベタと残ることの無い、切れの良い後味サッパリの日本酒でした。

また、「遊穂」を飲みながらいただいた「そばやの焼き鳥」は、出汁の効いたタレが美味しいだけではなく、皮のパリパリ感と柔らかい肉の食感がなかなか良い感じの、満足度の高い焼き鳥でした。


焼き鳥が残り少なくなってきた頃には予約のお客さんも来店し、ご主人の忙しさも増してきたことから、そろそろ蕎麦前は終わりにしようと思い、最後に「自家製・秋刀魚の燻製」と、最後に飲もうと決めていたお気に入りの地酒、秋田県の「純米酒・春霞」を1合でお願いしたところ「春霞」が品切れとのこと。
ということで、本日最後のお酒は福井県の地酒「逸品・黒龍」となりました。

いただいた「自家製・秋刀魚の燻製」は、程好い柔らかさと燻製の香りが心地良く、とてもお美味しいです。
それにしても、たらこの燻製といい、秋刀魚の燻製といい、美味しい燻製料理でクセになりそうです。


さて、最後にいただいた「せいろそば」ですが、キリッとした辛口ながらほんのり甘さの感じられる蕎麦汁で、喉越しの良い蕎麦を美味しくいただくことが出来ました。また、最後に蕎麦湯とは別に熱々の蕎麦茶をいただきましたが、飲んだ後ということもあり、とても美味しく感じた蕎麦茶でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『そばや』さんは、「そばやで昼呑み。幸せな時間が過ごせます。」とお店をアピールしている若いご主人と、カウンター越しにあれこれ話をしながら美味しい料理とお酒をお昼からいただくことの出来るお蕎麦屋さんで、のんびり憩いの一時を過ごすことのできるお蕎麦屋さんというより、お酒を飲みながら楽しい一時を過ごすことのできるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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