JR根岸線・山手駅から山越えの路地を15分程歩くと、根岸森林公園から港の見える丘公園へと向かうバス通りに出ます。そして、その通り沿いに『手打そば・仙良庵』さんという、風情のあるこじんまりとした町のお蕎麦屋さんがあり、平日の午後1時半頃一人で訪れてみました。
連休中とはいえ平日で、それも午後1時半ということで空いているのではないかと思いましたが、4人掛けテーブル席3つと、4人掛け座敷席2つの全てが埋まっている状態で、正直少々驚きです。
しかし、運良く一人で来店していたテーブル席のお客さんと丁度入れ替わることが出来たため、待つこと無くテーブル席に付くことができました。
席に着きながら店内を見渡すと、お酒を飲んでいるお客さんはおらず、また、事前にインターネットで訪れた方の訪問記などを確認しても一品料理があるということを確認できなかったことから、今日は「天せいろで軽くビール1本。」と決めていましたが、いざメニューを見てみると、品数は多くないものの「おつまみ」という欄に「天ぷら」、「板わさ」、「焼みそ」といった一品料理がいくつか並んでいます。
「何だ、あるじゃない。」と思いながら、ビールとおつまみの「天ぷら」をお願いします。
そしてビールとお通しの「板わさ」をいただいていると、さほど待つことも無くアツアツの「天ぷら」が運ばれてきました。運ばれてきた「天ぷら」は、「ししとう」、「さつま芋」、「蓮根」、「茄子」、「ニンジン」、「海苔」、そして「海老」の盛り合わせで、カラッと揚がっているとはいえないかもしれませんが、思っていた以上に種類も多く、平日のお昼に良く冷えたビールと一緒にいただく「天ぷら」としては十分な「天ぷら」です。
さて、今日の蕎麦前はビールと「天ぷら」だけにして、早々に蕎麦をいただくことにします。
メニューを見ると、冷たい蕎麦は「せいろ」、「 田舎そば」、「さらしな」、「変わりそば」の4種類があり、なかなか充実しています。今日は、そんな蕎麦の中からオーソドックスに「せいろ」をいただきます。
運ばれてきた蕎麦は太い細いと言うより「平たい」麺で、歯応え(腰)の感じられる蕎麦です。また、蕎麦汁は「普通」という印象ですが、出汁の効いたやや甘めのキリッとした蕎麦汁でした。
今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打そば・仙良庵』さんは、年配のご夫婦2人で切り盛りしている落ち着いた雰囲気と丁寧さの感じられるお蕎麦屋さんで、初老の女性客が一人でお蕎麦をいただいているなど馴染みのお客さんが集まる町のお蕎麦屋さんといった印象のお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。