英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2022大晦日

2022-12-31 22:55:20 | 日記
大晦日。
一昨年も、昨年も大変な一年でしたが、今年は一層、大変な年でした。

 個人的にもここ数年は苦労が増えてきたのですが、この12月は特に大変でした。
なので、記事を書く元気はほとんど残っていないのですが、昼馬に、文句を書いてしまいました。でも、今年最後の記事が、あれでは嫌なので、締めくくりの記事を書いています。

 昨年は何を書いたのかな?と辿ってみると、紅白のことを書いていました
 で、読み返してみたのですが、書いた曲の感想の半分ぐらいが記憶曖昧です。記事を書いたにもかかわらずですよ。
 特に、《まふまふの『命に嫌われている』は初めて聴いたが、心に響いた》と書いているのに、全く覚えていません。書いたことも覚えていません。……「心に響いた」と書いているのに……まふまふさん、ごめんなさい。

 今年の紅白は、ほとんど見ていませんが、たまたま見たシーンが、映像ゲストで脚本家の三谷幸喜氏が映っていて(やはり、“かまいたち”の山内に見えてしまいました)、そのあと、会場に小栗旬(『鎌倉殿の13人』の主役・北条義時)が登場して、頼朝役の大泉洋と熱い抱擁。
「おまえ……俺の一族(源氏)、みんな殺しちゃったなあ。俺も悪いけど、お前も悪かったぁ」

 そして「父上、新田殿!」と審査員席の北条時政役の坂東彌十郎氏と仁田忠常役の「ティモンディ」の高岸さんに呼びかけていました(高岸さんは、何故いたんだ?)

【今年の紅白の感想】
・郷ひろみは、相変わらず元気で若いなあ
・曲の余韻を断ち切る「ありがとうございました~」はいい加減やめてほしい
・似たようなグループが多いなあ(←年寄りの感想)
・知らない歌手、グループが増えたような気がする(私が芸能に関心を持つ余裕がなかった。アニメの楽曲の携わっている緑黄色社会、milet、Aimerは知っています)
・ゲストの長友選手、「ブラボー」を発するの早過ぎ。曲が終わった後の「ブラボー」もタイミングが今一つ
・そう言えば、W杯サッカーのテーマ曲、サビ付近しか知らなかったなあ
・三山ひろしのけん玉ギネス挑戦は、そろそろやめた方が良いのでは?(また、失敗の犠牲者が出ないうちに)
・最後のライブパフォーマンスの加山雄三に対する渾身の「ブラボー」は良かったが、Superflyへの「ブラボー」は要らない

現在、午後10時30分です。
紅白の記事はここまでにして、最後の挨拶です(今年最後のという意味です。紅白に関しては、後で補足するかもしれません)

と、「最後の挨拶」とか大げさな書き方をしましたが、そんなたいそうなことは書きません。
 今年もいろいろ放電してきましたが、来年も放電していきたいと思います。
 ウクライナ侵攻は終了してほしいし、コロナも早く収束してほしい。物価高も勘弁してほしい……自民党の横暴も……
 来年はもう少し明るい話題が増えることを願っています。そのためにも、本当に微力かもしれませんが、ひとりひとりが良くなる方向に力を加えてほしいです(もちろん、私も)。ブログを書くのを早く切り上げて、30分早く寝て、電力消費を抑えよう。

 では、よいお年を。

【紅白歌合戦の感想補足】
・松任谷由実を応援する郷ひろみとあいみょんは、銭湯帰りの風情だった
・石川さゆりの『天城越え』は素晴らしかった
・やはり、大泉洋の「ブラボー」はやかましい(長友も)
・MISIAのバックダンスの兎のダンスは凄かった(もちろん、MISIAの歌も素晴らしかった)
・もう紅白の勝ち負けをつけるのは止めたら?(そうすると、審査員が要らなくなってしまう)
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“資産所得倍増プラン元年”…?

2022-12-31 15:05:26 | 時事
【全く見当違いのことを書いている気もするので、後で削除するかもしれません】
岸田文雄首相は30日、東京証券取引所の年内最後の取引を締めくくる大納会に出席した。「来年は資産所得倍増プラン元年として貯蓄から投資へのシフトを大胆、抜本的に進めていく」と述べた。日本経済新聞HP

 前々から思っていたけれど、《この人、何を言っているんだ?!》
 とにかく、その総理の主張(戯言)周辺の事柄を調べてみると……
“資産所得倍増分科会”(総理大臣官邸)なるものが開かれ、総理は
「新しい資本主義では、『貯蓄から投資』を進め、家計の保有する1,000兆円の現預金を投資につなげることで、持続的な企業価値向上の恩恵が家計に及ぶ好循環を作るため、本年末に総合的な資産所得倍増プランを策定いたします。
 NISA(少額投資非課税制度)の抜本的な拡充・恒久化や、iDeCo(個人型確定拠出年金)制度の改革といった制度面の支援に加え、消費者に対して中立的で信頼できる助言者制度の創設など、中間層を含む幅広い層の資産形成支援について、具体的な検討を進めてまいります。
 『貯蓄から投資』が進むことで、家計の資産所得が拡大するとともに、スタートアップなどの成長企業の成長を支えるリスクマネーが円滑に供給され、企業の成長と家計の資産所得の拡大という成長と資産所得の好循環を実現してまいります」

 ……そう言えば、そんなフレーズをニュースで聞いて、その時も《何、言ってるんだ?》と思った記憶がある。

 株や資産運用に関しては(も)、全くの無知なので、ブログ記事として言及するのは無謀かもしれないが、要するに……
《預金を投資に回す……つまり、世間(市場)に吐き出させることで、経済を巧く回す》
《投資に掛かる税を優遇(非課税)にすることで、投資を後押しする》

ということなのだろう。(違っていたら、ご指摘お願いします)

 まず、思うのは……
《投資って儲かるの? 損する危険はないの?》
 「株価がアップ」とか「株、暴落」とかよく聞くが、《儲かることもあるし、損することもある》というモノだと思っていたが、長い目で見ると、《株価って、右肩上がりに増えていくものなの?》
 《大納会では2万6094円50銭で取引を終え、年間ベースでは2697円の下落》ということらしい。
 しかし、もっと過去……長いスパンで調べてみると……2013年の終値は1万6291円31銭!
 かなり、順調に増えてきてる!
 これに加えて、税的に優遇して、投資を後押しすると、《買い》が増えて、株価はさらに高値に……
(でも、資産が増えてもどこかで売らないと、使えないよね)

 世間の投資が増えて全体的に株価がアップするかもしれないが、やはり、ポイントは保有している企業の業績であろう。
 巷では、資産運用の講座(教室)の受講者が増えているらしい。やはり、向上心とある程度の金銭的余裕がないとダメなのか……
 結局、資産運用の税的優遇というのは、資本家(高額所得者)優遇ということになるのでは?


 《資産所得倍増プラン元年》とか《新しい資本主義》とか聞こえの良いフレーズで、国民を投資をそそのかしているのではないだろうか?
・資産運用の後押し政策で、《国民のための政治》をアピール
・投資を後押しすることで、企業の株価を上げて資本力をアップする《企業への忖度》
・投資で損する国民のリスクは全く考えていない


……そんな気がして仕方がない
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あなたが交代すべきだろう…岸田総理

2022-12-27 09:11:20 | 時事
『東京新聞』より引用】
秋葉賢也復興相と杉田水脈総務政務官が更迭される見通しになった。支持率低下にあえぐ政権の迷走が止まらない。岸田文雄首相は任命責任とあわせて、問題発覚後も擁護してきたことへの説明責任が問われる。就任前から差別的な言動が目立っていた杉田氏を巡っては、政務三役への登用そのものを疑問視する声が以前から根強かった。2人を退場させたところで国民の政治不信は容易に払拭できそうにない。(佐藤裕介、柚木まり、奥野斐)


 岸田総理本人が、更迭されるべきであろう。
 安倍元総理の国葬、さらに、防衛費増額による増税を勝手に閣議で決定……横暴さが目に余る。

 今回の秋葉復興相で4人目の更迭。
 許せないのは、昨日(12月26日)午前、秋葉相について問われて(まだ更迭がはっきり決定はしていなかった)、「今言えることは、来年の通常国会に向けてしっかり準備を進めていかなければならない。それに尽きる」と述べたこと。
 岸田総理の判断基準は、秋葉相の大臣、あるいは議員としての素養や行為の是非より、《国会を乗り切れるかどうか?》にあることだ。


 国政選挙で防衛費増額を問うことなく(しかも国会開催の隙間を突いて)、勝手に増額・増税を決定してしまった岸田総理、与党を国民が追及すべきである。
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相棒 season21 第10話「黒いコートの女」

2022-12-22 16:08:35 | ドラマ・映画
脚本は瀧本智行氏。今seasonでは第6話「笑う死体」を担当、面白かった。
(担当脚本家が分からないようにしてドラマを観ているので、今回も見るに当たり、瀧本氏だからと期待してみることはありません)。
「笑う死体」以前の瀧本氏の脚本は
season20 第18話「詩集を売る女」season20 第8話「操り人形」,
season19 第16話「人生ゲーム」season19 元日SP 第11話「オマエニツミハ」season19 第6話「三文芝居」
 人生の悲劇をテーマにすることが多い。私の主観であるが、面白いと思う時(「笑う死体」「人生ゲーム」「三文芝居」)と、つまらない(「詩集を売る女」「操り人形」「オマエニツミハ」)と感じるときの落差が大きい。
 面白くないと感じる回は、悲劇を意識し過ぎて設定や展開が独善であったり、その悲劇を語ることに終始して推理がほとんどなかった……というイメージが残っている。
 今話はseason20 第18話「詩集を売る女」に近いものを感じた。


 今回の登場人物はダメな奴が多かった。
国枝祐介……宝石窃盗団の一味。6年前の男子高校生殺人事件とも関わっている可能性が強い(殺害された高校生の一年先輩)
 こいつが元凶。6年前に黒いコートの女・菅野茉奈美の娘を誘拐。手に余った赤子を保護司に押し付ける。保護司の弱みを握って、アリバイの偽証を強要。その後も恐喝。
 悪事(悪人)が新たな犯罪者を生むという最悪パターン。
 ほぼ無計画で誘拐を実行したと思われる。社会の害にしかならない男だった。

黒いコートの女・菅野茉奈美……国枝に「ダイヤ(ダイア)はどこ?」と迫り、追走した際、国枝と激突。国枝は死亡
 夫に先立たれ、娘を連れて公園散歩中、ついウトウト。その間に、誘拐され、何とかお金を工面したものの、国枝の後輩で共犯の男子高校生を弾みで殺害してしまう。
 気の毒な6年前の殺人(過失致死?)だったが、この時点で救急車を呼ぶなり、警察に通報していれば、娘が行方不明となることはなかった。情状酌量の余地も多分にあった。そもそも、誘拐された時点で通報すべきだった。そうすれば、犯罪者になることはなかった(娘が無事かどうかは不明だが)。
 
輸入雑貨店の風巧堂店主・安西正則……国枝の保護司。6年前の殺人事件で国枝のアリバイを証言
 国枝の保護司でありながらも、国枝の脅しに屈し、アリバイを偽証。極悪人・国枝を野放しにする。
 国枝が誘拐した赤子を、その事実を知りながら「公園に放置されていた」と偽り、美月として育てるというのは、誘拐したのと同罪。保身と利己主義の悪人。

 黒いコートの女が探していた“ダイヤ”が、わが娘の“大愛”だったという勘違いというのがキーポイントであったが、それだけで6年前の事件や雑貨店店主の秘密などを追っただけのの話。
 茉奈美(黒いコートの女)が、誘拐まがい?誘拐?をして、娘の拒否されたら首を絞めようとした……右京に「その子はあなたの大切な宝物、壊してはいけない」と諭され、ハッと我に返り、改心というのも、安直さを感じた。


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」
第8話「コイノイタミ」
第9話「丑三つのキョウコ」

【ストーリー】(番組サイトより)
相次いで浮上する謎につぐ謎
解明のカギは黒いコートの女!?


 右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、角田(山西惇)に頼まれ、宝石窃盗グループの一斉逮捕に参加。取り逃がした犯人を、しらみ潰しに捕まえる継続捜査にも協力する。
 そんな中、容疑者の一人が、黒いコートを着た女(橋本マナミ)に追い掛けられ、歩道橋から転落死する事件が発生。その直後、右京と薫は、転落死した男のアパートで黒いコートの女に遭遇するが、事情を聞く前に姿を消してしまう。目撃者の証言によると、女は“ダイヤ”を探していたというが…!?
  窃盗グループと何らかの接点があると見た2人は、周辺を捜査。すると、転落死した男が最近、誰かを強請ろうとしていたことが分かる。男の発信履歴から都内の輸入雑貨店を訪れると、店主は激しく動揺。その様子から、恐喝の被害者ではないかとあたりをつける。そうこうするうち、転落死した男の部屋から、6年前に起きた殺人事件の重要な証拠が発見される。

“お宝”を追う謎の美女の正体は!?
窃盗犯と過去の殺人に意外な接点が…
絡み合った思いが特命係を翻弄する!


ゲスト:橋本マナミ

脚本:瀧本智行
監督:橋本一
コメント (2)
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鎌倉殿の13人 最終話「報いの時」

2022-12-21 18:41:41 | ドラマ・映画
承久の乱
後鳥羽上皇の院宣は「鎌倉に攻め入るのではなく、”義時追討”」
……《義時の首を差し出せば許そう。朝廷に味方をした者は厚遇しよう》というモノで、武士たちは従うであろうと読んでいた。
 事実、そうなる流れもあったが、政子は《上皇に従って未来永劫、西の言いなりになる》のを良しとせず、《戦って坂東武者の世を創る》と御家人たちに訴えた。その政子の言葉に、板東武者は一丸となった!

 ……というのが、前話の流れだったが、《できれば戦などしたくない》というのが御家人たちの本音。
 朝廷軍を鎌倉近辺で迎え撃つというのが常道のように思えたが、時が経てば、御家人の気持ちは冷えていきそう。
 そこで、鎌倉側から京に攻め込むこととなった。総大将は北条泰時、補佐に時房

 しかし、旗揚げしたのは、たった18騎。《自分を入れても19騎か…》と落胆する泰時だったが、自分を入れて18騎と知って、更に落胆(一緒だろう・笑)
 まあ、ドラマ初期の“頼朝挙兵”を思い出す兵の少なさ。ところが…… 

なぜ、大軍に?
 蓋を開けてみると、鎌倉軍は19万騎まで膨れ上がっていた。
「策が当たったなあ」と泰時は嬉しがっていたが、一体、何が起こった?

 この情勢の変化は唐突に思えたが、何か、秘策や説明があったのだろうか?(私が寝ていた?)

原因は《朝廷と御家人の思いの違い》
 朝廷……栄誉を与えれば武士は従う(武士は、朝廷(皇族)、貴族、寺院の下に武士)
 幕府……御家人に褒賞として所領を与えた(“一所懸命”の語源)


「策が当たった」というのは、《見切り発進で挙兵、京を目指す》という行為を起こしたことを指していたのだろう。
上記のように、御家人(武士)の意識の違いが、大群に膨れ上がったのだろう。

 兵力は圧倒的多数で木曽川を突破したが、宇治川では苦戦!
 朝廷は宇治川に架かる橋をすべて落としてしまったので、鎌倉軍は進攻がままならない。そこで……
 “泰時の秘策”……家を壊して筏を作り、強行突破!
  武具なしで川に入り、筏を押す兵は無防備……盛綱の胸にも矢が刺さり、犠牲に……と誰もが思ったが、延命。
……宇治川を突破した鎌倉軍の勝利!
 実は、勝利の行方を左右したポイントはもう一つあって、上皇自身が陣頭に立って士気を高めるかどうか……上皇自身はやる気満々だったが、藤原兼子に《後白河法皇の言葉を思い出しなさい》と戒められて、自重。

 敗れた上皇は隠岐に流されることとなった。
 どういう罪状で配流(流刑)となったのだろうか?
 ところで、善村を「じじい」呼ばわりした奴は誰?


 “承久の乱”…少し雑だったように感じた。
 最終話冒頭の家康の登場や、陸の再登場、さらに意表の文覚の再登場、そして運慶の泰時像よりも、もう少し丁寧に描いて欲しかった。(子どもたちへの武芸の訓練も不要)
 ただし、運慶の泰時像については、どうせ描写するのなら、泰時の心の深淵を表したものとして、クライマックスの政子&義時のシーンに重ねて欲しかった。仏像を斬ろうとして、倒れる…というのは安易。
 義時も像を見て、もう少し自分を顧みるのかとも思ったが……
 希望としては、義時と政子との会話で“裏・鎌倉殿の13人”の回想シーンで義時像を重ねてほしかった



政子と実衣(実衣の述懐の言葉)
「結局、姉上は一度も偉くなりたいとは思わなかった(偉くなろうと)狙っていた人たちは、みんな亡くなってしまった」
「全成の血筋を絶やしたくなかった」「どうかしていた」「誰でも、人の上に立ってみたいと思うもの」


義時と のえ
 のえは義時に毒を盛っていた。
 息子が北条の後を継ぐことを願ったが、叶いそうもない。
 のえの独自の解釈によると、
《八重は“敵筋の伊東家の娘”、比奈は“政敵の比企の娘”、北条家の嫡男は二階堂筋の我が息子の政村であるはず。
 なので、後継ぎを泰時に決めている義時が亡くなれば、嫡男は政村と認められる》というもの。
 それで、義時毒殺を目論んだ
……

 だが、本当のところは……
 そういう自分(のえ)の本心や本性を、義時は全く気づかない。それは、義時が自分に全く無関心だからだ。
 そんな義時に対する復讐だったのだろう。


泰時「新しい世を創るのは私です」……御成敗式目
 帝暗殺を反対し、
「やっていいことといけないことを、はっきり示す」→御成敗式目
 それを聞いた時房「今、新しい世が来る音がした」
 目を輝かせ、泰時を見る。

泰時、初に初めて褒められる
御成敗式目の草案を語る泰時に、初は
「まじめ」
「何が悪い」
「悪いとは言っていない。偉いと言っています」
「初めて褒められた」(にこにこ)



義時と義村
義村に酒を注ぐ義時
「のえが体に効く薬を用意してくれてなあ…それを酒で割って飲むとうまい」
義村は、普通の酒でよいと避けようとするが、
「一口だけでも飲んで見ろよ……長沼宗政がお前の裏切ろうとしていた心内を白状したぞ」と。

「もし俺が裏切っていたら、(鎌倉)負けていた。勝ったのは(裏切らなかった)俺のおかげだとも言える」と嘯くが……
構わず義時は
「うまいぞ。それとも、飲めないわけでもあるのか…」と迫る

観念した義村が酒を飲み干し、
お前にできたことが俺にできないわけがない。
 俺はすべてに於いて、お前に優っている。頭のキレも剣の腕もだ。
 それなのに、お前は天下の執権。俺は一介の御家人だ

「…お前を超えてやる。こえてんやりゅ…いかん、唇が痺れてきた」

「これはただの酒だ。毒は持っておらん」(義時)
「…本当だ。しゃべれる(けろり)……俺の負けだ」

「平六(義村)、これからも太郎(義時)を助けてやってくれ」
《何度も裏切ろうとした自分に頼むのか》と驚く義村
「お前は一度死んだ」と。
「これから先も、北条は三浦が支える」と言う義村

おそらく才覚などは義村の方が上だった。
しかし、頼朝に近い位置にいたのは北条だった。
おそらく、これが義時と義村を分けた要因であろう。
しかし、それよりも、義時には《板東を何とかしたい。武士の世にしたい》という強い意志があった。
損得勘定を考える義村との大きな違い……こちらの要素の方が大きかったかもしれない。

 「これから先も、北条は三浦が支える」の義村の言葉は嬉しかったが、最後に襟を直さないかドキドキした。
 ついでに「”おなごはキノコが好き”というのはでまかせだ」と告げる。
 ……「早く言って欲しかったぁぁ」(信じていたのか・笑)

義時と政子
「それにしても、血が流れ過ぎた。  何人が死んでいったか…
 ……梶原殿、全成殿、比企殿、新田殿、頼家様、畠山、稲毛殿、平賀殿、和田殿、中章殿、実朝様、公暁様、時元殿」
「病で死んだはずの頼家が、なぜここに入っているの?
 嘘つきは、自分の付いた嘘を覚えていないと。
 うすうすは分かっていた。怖くて(真相を)訊けなかった」


 脚本の三谷氏は、NHK特番で『ウラ話トークSP』で「政子は最後まで聖女(善人)」と言っていたので、
《義時の指示で頼家を殺害したこと》《頼家の死を病死だと偽っていたこと》を受け止め、毒を抑える薬を義時に渡そうとしていた行為は、偽りではないと考えられる。

 しかし、義時が、帝(後鳥羽上皇の孫)の復権を懸念し、殺害を企てるのを聞いた政子は、義時に薬を渡さず、床にこぼす。
「泰時がいるから、そんなことを(帝を殺害)しなくても大丈夫」と義時に言うが、義時は、「泰時の為、汚い仕事は自分の仕事で、そう言う悪行は自分が地獄に持っていく。自分が汚れるほど、泰時は輝く」と語る。
 結局、泰時を信じない……自分しか信じることができない。
 義時は必死に床を這いつくばり、床に溜まっている薬を舐めようとするが、政子は自分の衣で拭き取るように滑り込み、阻止。義時にこれ以上の悪行を重ねて欲しくないと言う

 三谷氏は最後まで政子は聖女だったというが、私には、そんな義時の傲慢さが、数々の悲劇を繰り返した。義家の死も然り……そんな怒りが政子の心に湧き出したのではないかと、私は思ってしまう


 ともに北条を守り、鎌倉幕府を創ってきた弟・義時の最期を看取り、むせび泣く政子……


第1話「大いなる小競り合い」  第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」     第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」      第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」    第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」       第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」     第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」     第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」     第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」      第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」     第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」      第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」      第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」     第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」    第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」     第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」     第32話「災いの種」
第33話「修善寺」        第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」        第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」  第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」     第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」      第44話「審判の日」
第45話「八幡宮の階段」     第46話「将軍になった女」
第47話「ある朝敵、ある演説」

【ストーリー】番組サイトより
 反目する北条義時(小栗旬)を討ち取るため、義時追討の宣旨を出し、兵を挙げた後鳥羽上皇(尾上松也)。
 これに対し、政子(小池栄子)の言葉で奮起し、徹底抗戦を選んだ幕府は、大江広元(栗原英雄)や三善康信(小林隆)の忠言を聞き入れて速やかに京へ派兵することを決断。泰時(坂口健太郎)、平盛綱(きづき)らが先発隊として向かい、時房(瀬戸康史)らが続く。
 そんな中、三浦義村(山本耕史)は弟・胤義(岸田タツヤ)と……

脚本:三谷幸喜
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2022皇后杯全日本バスケットボール 準決勝 トヨタ自動車 アンテロープス vs ENEOSサンフラワーズ

2022-12-18 13:52:30 | スポーツ
 1Q、ENEOS(以下“エネオス”と表記)は11点リードしたが(24ー13)、PG宮崎が活躍した分がそのまま反映されただけで(あとは渡嘉敷がそれなりに得点をしていた…10点・意外に得点していた)、ゲーム内容的にはそれほど差は感じられなかった。
 2Q前半は一進一退だが、トヨタ自動車 (以下“トヨタ”と表記)はチームオフェンスとして機能しているのに対し、トヨタのディフェンスのプレッシャーが強くなってきてエネオスのオフェンスは機能しなくなり単発的なモノになり、徐々にトヨタペースに
 それが、山本の3Pシュートを契機に(エネオス29―21トヨタ)、流れが一気にトヨタに。トヨタの3Pシュート、さらに、エネオスがターンオーバーを繰り返し、一気に差が詰まり、逆転。結局、トヨタ39―37エネオス、トヨタ2点リードで前半終了。

 エネオスも立て直してくると予想され、激戦の後半が予想されたが……


 後半……3Qトヨタのオフェンスがぴたりと止まってしまった
 フィールドゴールは、3Q残り5:10の宮下と残り7秒のファトー ジャ のみで、あとはフリースローの4点。
 確かにエネオスのディフェンスは執拗で厳しくなったが、《どうしてしまったのだろう?》とエネオスファンの私が思うくらい、ズルズル後退していったという感触だった。
 3Q終了時点で、エネオス56-47

 3Q終了直前に、トヨタが2点を返したので、一桁差の9点差。まだ全く予断を許さない。
 しかし、4Qに入ってもゲームの流れは変わらない。星と渡嘉敷が着実に得点を上げ、残り8:21でエネオス61-47トヨタ
 このままいくかと思われたが、ゲームの流れを変えるプレーがでた。
 エネオスが厳しいディフェンスでトヨタを24秒オーバータイムに追い込む寸前(実際にブザーも鳴った)に宮崎がファール。これで、14秒にリセットでトヨタボール。しかも、宮崎は4つ目の個人ファール。無茶苦茶余計なファールだった。
 だが、トヨタはこのオフェンスを生かせず、逆にエネオスは星が決めて、63-47と16点差に。
 普通は勝負の行方が見えてくるのだが、エネオスはPGの宮崎が4ファールでベンチに。オフェンスにスムーズさがなくなり、ターンオーバーやシュートミスが増える。
 残り5:05でトヨタ・宮下が決めて、エネオス67-57と10点差に。残り5分。十分逆転可能。

 ……ところが、ここまで全く精彩がなかった林が3Pシュートを決める(全くのフリーになっていた)。
 これで、流れはエネオスに。

 結局、エネオス77-57トヨタ。
 林に決められてから4:46間、トヨタは無得点。《一体、どういう事なんだ!》…エネオスファンだが、代わりに喝!

 
トヨタ自動車 アンテロープス 13 26 08 10  57
ENEOS サンフラワーズ  24 13 19 21  77



【ENEOSの勝因】
・とにかく、星が素晴らしかった。3Pやドライブ、好アシストもあった。ディフェンスもしつこく機敏だった。
・渡嘉敷はディフェンスリバウンドを頑張り、トヨタオフェンスを乗せなかった。若干、ファンブルやケアレスミスなどのターンオーバーが目立ったが、要所で着実に得点を重ねていった。
 いい気分で得点を上げていったせいか、肩の力が抜け、ミドルシュートも確実に決めていたのもゲーム支配の点で大きかった。
・宮崎は1Qは良かったが、その後はあまり良くなかった。ステファーニーのマークが効いていたのかもしれない(それなりの働きはしていたが)
 宮崎のパス出しが悪いと、チームオフェンスが機能しなくなる悪いパターンが増えた(このゲームの場合は、星が補った)
・長岡はそれほど良くなかったが、きっちりやるべきプレーに徹していた。相変わらず、マーク相手への身体の密着させ方がうまい。あと、ファールをもらった時ののけぞり方は絶品である
・林は冴えなかった。チーム指示として「林を使え」と出ていたはずだが、全く目立たなかった。トヨタがきっちりマークしていたのか、林の動きが鈍かったのかは不明だが、コートでの存在感を感じなかった。プラ―時間は37:36だったが、実感として10分。《えっ、コートに居たの?》という感じ。しつこいはずのディフェンスでも視界に入らなかった(私が寝ていたのか?)

 
【トヨタの敗因】
・ペイントゾーンの3人は超強力だったが、ファールトラブルで働きが弱くなってしまった。ファールに関しては、気の毒なものが多かったように思う。
・梅澤は渡嘉敷と相性が悪いのか、プレーの癖を見切られているのか、いいようにやられていた。
・山本は15点を上げていたが、勝負所で冴えなかった。いつもより、しぶとさがなかった。
・頑張っていたのは川井と宮下。攻守にきっちり自分の役割プレーをしていた。
・平下はコンディションが悪かったのだろうか?
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岸田総理の会見……ごまかしや詭弁を感じてしまう

2022-12-16 19:58:35 | 時事
一年以上に亘る丁寧な議論、説明が為されてきた?
 「今回の議論、決定に関して、自民党内からも“唐突感”、“拙速感”を感じるという声が上がっていたが、総理の以前からずっと主張、説明、議論してきたという言葉と、一致しないように感じる」という質問に対して
 「昨年末からずっと主張、議論してきた」と述べ、その説明の中で「賢人会議?や有識者会議、あるいは与党幹部などで議論してきた。また、会見で事あるごとに主張してきた」と述べていたが、国民はおろか、報道関係者にも主張が届いていなかったように感じる。
 そもそも、前にも述べたが、有識者会議は防衛強化が大前提であり、公平な会議ではないようだ


 仮に、総理がずっと主張してきたとしても……防衛費増額→増税の方針、対応指示したのが今月8日頃。そこから、増税に関する税制調査会、与党合意、閣議決定が駆け足?全速力?で行われた。……この経緯に対して、誰もが不自然さを感じたはずだ。(この点に対して、質問してほしかったなあ)
 総理は
「今すぐ税負担を国民に求めるものではないが、今、決定するのは《将来国民に負担していただくことが明らかであるにも関わらず、それを今年示さないことは説明責任を果たしたことにはならない」と上手に説明したが、説明をしたという事実、増税を決定したという事実が欲しかっただけであろう。
 ロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル乱射、中国の一方的な現状変更(海洋進出など)の国際情勢は防衛費増額の追い風が吹いているうちに、既成事実を作っておきたかったのではないだろうか


 他にもいろいろ疑問に感じることが多いのだが……
“GDP比2%を超える”という基準の根拠は?
 具体的にどれだけの予算が必要かという肝心なことを提示せず、GDP比2%を基準にして、約4兆円が必要→増税(1兆円の増税)では、納得できない(前記事でも主張)。
 同盟国から「防衛費をGDP比2%にしなさい」と指示されたのだろうか?


反撃能力
 これまでは「敵基地攻撃能力」という表現を使っており、政策判断として「これ(敵基地攻撃能力)を保持しない」としてきたのを反故にし、「反撃能力を持つことで、抑止力となる」と主張をすり替えて、方針転換してしまった。
 本日の『ニュース7』では、珍しく《「敵基地攻撃能力」という表現を用い、政策判断として「これ(敵基地攻撃能力)を保持しない」としていたのを転換した》と報じていた。
 その主張自体は理解はできるが、実際問題として、反撃能力を行使できるかというと、実際問題として非常に難しい。敵国がミサイル攻撃を実施したかどうかの判断が難しく、先制攻撃になりかねない。

 使用できないかもしれない反撃能力を保持するのはどうなのか?……《反撃能力を有すれば、向こうもおいそれとはミサイルを発射しないという抑止力になるから、実際に反撃能力を行使できなくてもいいじゃないか》という考え方もできるが。日本国憲法の大きな柱の「戦争放棄」とは反する方針を拙速に決定していいのだろうか?(まあ、総理に言わせると、有識者会議で十分に議論したとなるが)
 それに、その「反撃能力」を保持することで増税を行うのだったら、まず、皆が納得できる「反撃能力」についての説明が必要である。(この説明を報道記者は総理に求めたのだろうか?)

 増税の内訳として、「法人税」「所得税」「たばこ税」から捻出?
「所得税」
・納税額に1%の新たな付課税
・“復興特別所得税”1%引き下げ、上記の付課税分とで差し引きゼロ
  そうなると、復興予算が減ってしまうので、総額を確保するため“復興特別所得税”の期間を延長する


 結局、所得税から防衛費を捻出することと同じである。
 ごまかしもいいところで、よく「説明責任を果たす」とか「丁寧な説明」とか言えたものである。


「たばこ税」の増税(1本3円相当の引き上げを段階的に)にしても、私はタバコを吸わないので増税の被害は受けないが、皆の国を守るのに、タバコを吸う人、つまり、一部の国民から税を徴収するのはおかしい。
 国民の反対を受けないための配慮?


 それぞれの措置(増税)は2024年以降としたのも、国民への配慮だろう(急激な反発を避けるため)
 いずれにしても、自民公明の税制調査会が議論するので、与党の都合の良い方向で動くのだろう。
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相棒 season21 第9話「丑三つのキョウコ」

2022-12-15 19:46:56 | ドラマ・映画
フリースクール河上/請求書 8,275,080円
入寮手続き500,000円 寮費1,100,000円 授業料品480,000円 資格勉強用教科書(15品)59,000円 支給用教科書(12品)31,200円 支給体育授業用品680,000円 支給美術授業用道具(2品)370,000円 寮食費(1ヶ月分、6品)96,100円 生活費329,000円 支給生活必需品170,000円 合宿旅行費620,000円 月行事参加費(6品)370,000円 特別講座参加費(20品)…金額読み取れず 授業用タブレット費…金額読み取れず 

 『こち亀』で登場する悪質業者のインチキ請求書より酷い……しかも、手書き
 寮費110万円!…これだけでも破壊力充分のボッタクリだが、その上、入寮手続き50万円に授業料品48万円!そもそも“授業料品”という科目名が変!
 その他、教科書などの教材費が高額で重複請求。生活費32万9千円も理解不能。支給生活必需品ていったい何?合宿旅行費もハワイにでも行くのか?


 生徒の保護者は誓約書とか同意書などを書いたのかもしれないが、こんなインチキな請求がまかり通るわけがない。
 フリースクール社長を殺害した元高校教師も、単に「金を返してくれ」と願うのではなく、ちゃんと法的に訴えればよかったのに、生徒の母親が借金返済で過労死するのを傍観していただけなのか?


 今話は冒頭から酷かった。
 最初の映像……「ないの?私の心臓が…だから罠他の心臓を頂戴!」
 この映像って、実際にネットに流れた動画ではなく、巷で流布されている都市伝説を美和子が語っているのを映像化したもの。
 これを見せて、視聴者の関心を惹こうという小細工。製作者の意識の低さを感じる。

 フリースクール被害者の一人の加奈が、墓参りのため出歩いたときの服装が、たまたま白いワンピース、白いコート、白いヒールというのも、制作側の都合。

教授とユーチューバーが既知の仲という推察はこじつけっぽい
・教授がsashimiを「彼」と表現したのは、単に男性と思い込んでいただけかもしれない
・通報しなかった理由を問われた時に、助け舟を出したのも偶然かもしれない

動画捏造の現場を抑えるための特命係の挑発(動画へのコメント)も分かりにくい。(ちらっとSNSの画像を見せただけ)

カラオケパブの電飾の時間……動画の時刻を操作した理由がよくわからない
犯行時間を誤解させる為ならわかるが、実際の犯行時も電飾は付いていた
動画の時刻が午前2時以降か以前かで、バズリ方(受け)が違うのだろうか?

母の手紙 切れ端 ……あざとい手法
 母の手紙自体は加奈に対する意味はなく、犯人の殺害を立証する材料となっただけ
(↑批判文章が多いので、ページが真っ赤になってしまった)


【変な疑問だが】
加奈の家の黒板があり写真などが飾ってある教室のような物置部屋は何なのだろう?
最終的につらい思い出となった体操の写真を飾るものだろうか?

【ピンとこなかった特命係のセリフ】
「たとえどんな理由があろうと、人を殺めてしまったのならば、速やかに自首をすべきだったと思いますよ」
「悪いことをしたら、謝ろう……学校でそう教えませんでした?」
確かに、社長を殺害した罪は重いが、そんな悪質スクールを放置した社会(行政・警察・司法)も相当罪が重いはず

引きこもりの人に優しい右京だが、今回は甘すぎ。
少なくとも葬式に参列すべき
母親の悲しい死やフリースクール詐欺や殺人を誘発したのは、加奈自身の因も強い


【その他の疑問】
美和子もフリースクールについて問題を感じたようだが、提示した写真は女子が多いというモノでスクールの問題点はあまり感じられなかった。
その写真に加奈の姿が映っていたことが制作サイドの意図で、制作サイドの都合だった

今話担当の根本ノンジ氏、以前から評価は高くなかったが、久々の『要注意脚本家入り、決定!』
警戒脚本家に指定してもいいくらいだった。



【演技・演出について】
教授殺害のユーチューバーの捏造殺害動画を恐ろしげに見る出雲、
その動画を「どういうことだぁ」といぶかしがる亀山……わざとらしい演出・演技も疑問
今回の件はともかく、以前からずっと思っていたが、出雲役の篠原ゆき子さんの演技、かなり大根だと思う。セリフや表情、仕草がベタというかワザとっぽい。どう思います?marumoriさん

面白かったのは「一つ宜しいですか?」動画のみ


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」
第8話「コイノイタミ」

【ストーリー】(番組サイトより)
SNSで拡散される恐怖の噂
特命係が都市伝説の謎に挑む!


 白いコートの女“丑三つのキョウコ”に出会ったら最後、心臓をえぐり取られて殺される…。という噂がSNSで流布され、動画まで拡散していた。都市伝説に興味津々の右京(水谷豊)に対し、薫(寺脇康文)は否定的。
 そんな中、フリースクールの入口で、胸を刺された男性の遺体が発見される。殺害されたのは、同校の代表を務める男性。死亡推定時刻に、現場の近くを白い服の女が徘徊する姿が撮影されており、「現実にキョウコが出現!」とネットが沸騰する。
 いっぽう、撮影された“キョウコ”は偽物だと主張する人物も現れた。右京が話を聞くと、問題の男は、現場から離れた場所で、血だらけの女を目撃したという。
 同じ頃、現場付近で聞き込みをしていた薫は、殺害された代表が、問題を抱える子を強引に自宅から連れ出し、親から金を取ったら放り出すという、悪質な商売をしていたという情報を掴んでいた。右京は、その悪徳スクールの被害者の中に、“キョウコ”を思わせる黒髪女性がいることに気づく。
 自宅を訪ねると、青山加奈(江田友莉亜)というその女性は、両親を亡くした今も家から出ないままで、生活の世話は足立(廣川三憲)という高校時代の担任がしていると分かる。右京と薫は、話を聞こうと呼び掛けるが、加奈は姿さえ見せようとしなかった。

殺人犯は実在する“丑三つのキョウコ”!?
恐ろしい都市伝説の裏に隠された真実とは?


ゲスト:江田友莉亜 廣川三憲

脚本:根本ノンジ
監督:権野元
コメント (2)
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鎌倉殿の13人 第47話「ある朝敵、ある演説」

2022-12-13 19:26:13 | ドラマ・映画
大内裏の焼失(仁寿殿だけではなく、所蔵されていた累代の宝物などが焼失)
 源頼政の孫・頼茂が三寅の鎌倉下向を不満に思い謀反
《源頼政って誰?》と思ったが、“以仁王の挙兵”に加わった人物(品川徹さんが演じている)

 大内裏の焼失に後鳥羽上皇は大激怒。
 再建費用を日本中の武士から取り立てるだけではなく、義時追討の院宣を出す

 慈円は義時を失っては全国の武士を治められないと忠告するが、上皇や藤原兼子は聞き入れない。
 鎌倉を不安にさせるため、義時に呪詛を掛ける。
 
 一方、鎌倉は……
 鎌倉を納めることが先決と方針を決定
(泰時や他の御家人たちは、上皇との関係悪化を懸念。長沼宗政は義時排除を主張)

 そんな中、隙あらば義時を追い落とそうと考えていた義村に、朝廷に手を貸すようにという文と義時追討の院宣が届く
 義村の目がきらりと光ったが、ここは慎重に動くべしと用心、長沼宗政にも慎重に動くよう釘を刺したが……しかし……

 ……義時追討の宣旨が、実は長沼宗政にも届いていたことが判明。しかも、2通だけではなく、8通も(時房を含む)
 さらに、義村より先に宗政に届けられてていた。


 使者は押松
「押松を呼べ」と上皇。“押松”って誰?…善児みたいな暗殺者?とも思ったが、正体は平知康。頼家の蹴菊の師匠だ。(史上では“鼓の名手”だったらしい)
 頼家蟄居、謀殺により、京に返っていたらしい。鎌倉事情通と言うことで使者の任を任せたようだ。
 ところが、この押松、“お気楽者”で院宣を渡す順番など無頓着。義村よりも先に長沼宗政に院宣を渡してしまった。
 今回の企ての要となる義村に院宣を渡し。その後、誰に渡すかは義村に任せるべきであった。押松としては、院宣の使者として厚遇されることが目当てだったようだ。
 《なぜ、最初に俺に渡さん?》という怒りもあったが、この無頓着さに、計画の漏れ、破綻を危惧した

 それにしても、長沼宗政はいい味を出していた。
 番組サイトの紹介文には「下野の有力豪族である小山政光の息子で、結城朝光の兄。気性が荒く、しばしば暴言を吐く」とあるように、執権・義時に対して不平不満たらたら。そのくせ、自力では解決しようとしないという男だったが… 

 「院宣が出たぞ」という義村に、「実は俺のところにも、院宣が来た」とそそくさと院宣を出す仕草。「なぜ、それを早く言わん?」という義村に、「こういうモノは、おいそれと見せるものではないと思って…」(←台詞は適当)
 また、幹部の会議の場で、「実は俺のところに院宣が来た」と変わり身の早さを見せる義村に、目をむいて驚き、おずおずと院宣を取り出す。

 そんな訳で、上皇の動きが露見。
 義時は泰時、時房、朝時を前に、決意を語る

「京の軍勢を迎え撃つ」という泰時に対して
「院宣は、”鎌倉に攻め込む”というモノではなく、”義時追討”だ。私一人のために鎌倉を灰にすることはできない」

「太郎(泰時)、お前が跡を継いでくれること何よりの喜びと感じている。
 お前なら、安心して北条を…鎌倉を任せられる。
 五郎(時房)、太郎を支えてやってくれ。次郎、お前もだ」


この話を、部屋の外で聞いていたのえ、義時の真意を知り(のえの息子に北条を継がせる意思はない)、悲しみに沈む。
義時の鎌倉を思う気持ちに打たれ、改心したとも思われるが、一瞬、鬼のような表情を見せる。京都守護の兄を見殺しにしたことと合わせ、怒りに任せた行動をとるか…


義時、政子、実衣の三者会談
 《自分が犠牲となる。後は泰時に任せる》と告げる。
 止める政子に対し
「伊豆の片田舎の小さな豪族の次男坊が、上皇が自分の名を挙げ、討伐すると兵を差し向ける……平清盛、源義経、源頼朝と並んだのです。北条史郎の子せがれが。………面白き人生でございました」

政子の演説(朝廷と坂東武者の戦で、鎌倉が危ないと訴える原稿……目を患っていた広元がきちんと書けるのか?)
 (今後の方針を語ろうとする義時を制止し、政子が原稿を読み上げるが、出だしだけで、書面を閉じる)
「上皇様が狙っているのは鎌倉ではない……ここにいる執権・義時の首です。
 《首さえ差し出せば、兵を収める》と院宣には書かれています。
 そして、義時は己の首を差し出そうとしました・
(「姉上、もういい」と言う義時を制し)
 鎌倉が守られるのなら、命を捨てようとこの人は言った。あなたたちのために犠牲になろうと言った。
 もちろん、私は反対しました。しかし、その思いは変えられなかった。
 ここで皆さんに聞きたいの。あなたたちは本当にそれでよいのですか?
 確かに、執権を憎むものが多いことは私も知っています。彼はそれだけのことをしてきた……
 ……でもね。この人は生真面目なんです。すべて鎌倉を守るため。一度たりとも私欲に走ったことはありません(”それは私も知っています”と実衣も後押し)
 鎌倉始まっての危機を前にして、選ぶ道は二つ。
 《ここで上皇様に従って、未来永劫、西の言いなりになるか》
 《戦って、坂東武者の世を創るか》
 ならば、答えは決まっています。
 速やかに上皇様を惑わす姦賊どもを討ち果たし、三代に亘る源氏の遺跡を守り抜くのです。頼朝様の恩に今こそ応えるのです。
 向こうは《あなたたちが戦を避けるために、試験の首を差し出す》と思っています。
 馬鹿にするな!そんな卑怯者はこの坂東には一人もいない!そのことを上皇様に教えてやりましょう

「おおぉぅ!」
泰時
「その様な者(敵は官軍で上皇に従う者)がここにいるはずがございません。
 今こそ、一致団結し、尼将軍をお守りし、執権殿の下、敵を打ち払う。
 ここにいる者たちは皆、その思いでいるはずです。
 違うかぁ!

「おおぉぅ!」「うおうおっつ」「そうだそうだ」「やるぞお」

……涙目の義時……「つづく」

【三谷笑劇場】
「私のこと、殺そうとしたでしょう」(実衣)
「してない」即答(義時)
「首を撥ねろと言ったでしょ」(実衣)
「言ってない。言ってないよな)(時房に同意を求めるが、時房は返答に困る
「我が妹、愛しき実衣、これからも鎌倉のために尽くしてくれ」
とは言うものの、実衣とは目を合わせない。
 義時が立ち去った後
「言ってました」(時房)

朝廷と戦うかどうかを議論している最中、時房が真顔で
「これ(院宣)を貰っていいですか?…記念に」

8通の院宣を前に、真剣な顔の義時。BGMの打楽器が緊迫度を加える。
「次郎っ!」
すっと現れた朝時に
「次郎と太郎を呼んできてくれ」
この時、朝時が《おお、大事な指令を命じられる》と思ったか定かでないが、少なくとも私は肩透かしを食らった。
当の朝時は表情を変えずに、命に従った。

「頼朝様から(鎌倉を)引継ぎ、何とかここまでやってまいりました……多少手荒なことはしましたが、いささかの後悔もございません」(義時)
「“多少”?……“かなり”の間違いでしょう」(すかさず突っ込む実衣)
 

第1話「大いなる小競り合い」  第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」     第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」      第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」    第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」       第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」     第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」     第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」     第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」      第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」     第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」      第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」      第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」     第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」    第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」     第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」     第32話「災いの種」
第33話「修善寺」        第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」        第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」  第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」     第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」      第44話「審判の日」
第45話「八幡宮の階段」     第46話「将軍になった女」

【ストーリー】番組サイトより
 幕府の後継者争いが発端となり、乱れる京。朝廷の象徴である内裏が焼け落ちると、後鳥羽上皇(尾上松也)は再建費用を日本中の武士から取り立てることを決める。
 しかし、北条義時(小栗旬)は政子(小池栄子)と大江広元(栗原英雄)の支持を得て、要求を先送りにすることを決断。泰時(坂口健太郎)をはじめ御家人たちが後鳥羽上皇との関係悪化を心配する中、三浦義村(山本耕史)は京で大番役を務める弟・胤義(岸田タツヤ)に……

脚本:三谷幸喜
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相棒 season21 第8話「コイノイタミ」

2022-12-09 17:28:38 | ドラマ・映画
「夫も子もある女性に横恋慕をし、刑事の身分を利用して、彼女の部屋に押し入った……
 ……釈明はあるか?………何とか言ったらどうなんだ! 伊丹巡査部長」
(by 大河内)

 サスペンスドラマで、主人公に近い人物が殺人などの容疑で逮捕された場合、そのほとんどが(ほぼ100%)真犯人を庇っての行動・結果。
 今話の伊丹の場合は逮捕されたわけではないけれど、強引な捜査とその後の黙秘は、真犯人の自主を促し、自首を待っての事だった。

 右京、亀山、そして芹沢、出雲、聴取した大河内も、伊丹の行動には訳があると思っていた。
 右京は、伊丹を100%信じての前提で推理を組み立て、初期の段階で真相が見えていた。
 右京は伊丹を刑事として、そして、人間として評価信頼している……


 そういうドラマとしては面白かったのだろうが、そう言う筋書きが見えてしまい、推理ドラマとしては物足りなかった(おそらく、ほとんどの視聴者が亀山や芹沢と同様な気持ちで観ていたはず)。
 それに、第3話「逃亡者 亀山薫」も同じようなストーリーだったし。

【その他の感想・気になったこと】
・後ろ(背中)を見せすぎ
 刑事ドラマにありがちだが、今回殺害された二人は、敵意を持たれている相手に、安易に背中を見せすぎ。《殴ってくれ》《刺してくれ》と言っているようなものだった。
・相談は大事
 これもありがちだが、何か不安要素を感じて《相談してほしい》と声を掛けた場合、大概、相談せずに動いて、悲劇を起こしてしまう
・胡散臭すぎる被害者(投資会社勤務)
 いかにも胡散臭かった。まあ、裏で古物(偽物とか盗品)を扱い、資産家を食い物にしていたので当然の人相かもしれない。
 同僚と大喧嘩をしていたが、喧嘩の原因は何だったのだろうか?(私が見逃したのかも)
・衝動的殺人だから鑑識が証拠や手掛かりを見つけそう
・凶器の壺の破片をあれだけ残したのは不自然
 僅かなかけらが残っていたのなら分かるが、あれだと回収した意味がない。
 脚本的には○○作と分かる必要があるので、ある程度の大きさが必要だったのだろう
・妻から金をせびるより……
 篠塚は、狂言かっぱらいの共犯の大久保から金を巻き上げるべき
・ダイイングメッセージの血文字。死ぬ間際なのに…
 裏商売の道具とは言え、死ぬ間際に良く頭が回るものだ
・冒頭登場の大河内
 机を叩いた後、再登場なし……
・タイトルの「コイノイタミ」
 座布団一枚だな。


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」

【ストーリー】(番組サイトより)
伊丹が横恋慕の末、女性宅に侵入!?
謎の血文字が難事件の開幕を告げる


 伊丹(川原和久)が、夫も子もある女性に横恋慕。大河内(神保悟志)の聴取を受けていた。
 発端は二日前に起きた殺人事件。投資会社勤務の大久保という男性が自宅で殺害され、『え』『つ』と読める血文字が発見された。容疑者として浮上したのが、篠塚というチンピラ。2年前、ひったくりで逃走中の篠塚を、取り押さえたのが大久保だった。
 捜査一課は、お礼参りの線で篠塚の行方を追跡するが、その矢先、伊丹が思わぬ行動に出る。篠塚の立ち寄り先として目星を付けていたアパートに、女性が子供と帰宅したところ、強引に室内に押し入ったのだ。
 女性は、篠塚の妻・由香子(霧島れいか)。彼女は弁当店に勤め、伊丹は店の常連だった。交際相手の女性に夫がいて、しかもそれが被疑者と知って頭に血が上ったのでは…!? そう勘繰る声もあったが、伊丹は完全黙秘。
 そんな中、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が捜査に乗り出すと、『え』『つ』に当てはまる怪しげな人物が次々に浮上し…!?

伊丹はなぜ容疑者妻の家に押し入ったのか…
ダイイングメッセージの隠された意味とは!?
恋に揺れる男の窮地に特命係が立ち上がる!


ゲスト:霧島れいか

脚本:森下直
監督:権野元
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