英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『リーガル・ハイ』 第7話

2012-05-30 14:23:16 | ドラマ・映画
 レビューはしませんでしたが、今期は『リーガル・ハイ』が飛び抜けて面白いです。
前回(離婚調停の話)はイマイチでしたが。
・妻(青山倫子)の刃物を振り回すほどの切れ方は極端過ぎ
・その妻が、女友達の為に和解に応じたり、和解後、思慮深い素敵な女性になったことは出来過ぎなストーリー

 それでも、面白い。
 今期、私が視聴しているドラマに順位をつけるならダントツの1位。
 以下2位『鍵のかかった部屋』、3位『ATARU』、4位『カエルの王女さま』。ここまでは、ぽつんぽつんと独走状態(接戦ではない)。
 5位以下はダンゴ状態で、5位『Answer~警視庁検証捜査官』、6位『都市伝説の女』、7位『ハンチョウ~警視庁安積班~』。(リニューアルした『ハンチョウ』は別のドラマかと思うほど)
 番外として『平清盛』。『未来日記-ANOTHER:WORLD-』はあまりの出来に、離脱。


 飽きさせないスピード感、しかも、どんでん返しに切れがある。対抗する弁護士もコクがあり手ごわい。主人公の古美門(堺雅人)と黛(新垣結衣)も主義主張が異なり衝突しながら協力する様もおもしろい。特に衝突する二人の会話が面白い。
そして何よりも、古美門の一挙手一投足が飽きない。
 内容も深く、結末も考えさせるものが多い。
 もちろん、ひねりすぎたり、こじつけ気味だったりして、結末に釈然としないものが残るものもあった。
 特に、第4話の中で、寺田工務店の架空の人情話をでっち上げ、
「我々の知らないどこかに、本物の寺田工務店があるのかもしれない。
(正義など)神でもないわれわれにそんなこと分かるはずもない。
 正義は特撮ヒーロー物と『少年ジャンプ』の中にしかないものと思え。

 自らの依頼人の利益のためだけに全力を尽くして戦う。
 われわれ弁護士にできるのはそれだけであり、
 それ以上のことをするべきでもない」


 これは、詭弁に感じた。
 もちろん、極端な現実主義者の古美門の考え方を示し、視聴者に考えさせるというものだろう。ただ、あまりにも古美門が強烈なので、その考え方が正しいような印象を持ってしまうのが個人的には承服できない。やはり、弁護士(法廷)には正義が存在して欲しい。
 その意味でも、黛にはがんばって欲しい。

 ああ、予定外の記事なのに、全然本題に入れない……

 今回は、『金田一耕介』(一部『水戸黄門』)のパロディで、お遊びの回。とは言え、内容はかなり真面目。
 詳細は他のブロガーさんにお任せするとして(手抜きです)、遺言書って結構アバウトなんだ(自筆証書遺言の場合)。
 自筆であることは必須だが、印鑑の種類や、誤字は問われない。一番重要なのは日付で、一番新しいものが有効。本の裏表紙の裏の余白でもいいとは!

 結局、その裏表紙の裏の千春(木南晴夏)に宛てた遺言書が一番新しく有効な遺言書と認められた。認知症ではなかったと認定されたので、デタラメとも反論できない。

 古美門が推測したように、千春は確信犯だったのか?
 古美門の想像映像で、ニヤリとする千春を見てしまったので、最後の最後に遺言書を発見したのも、認知症でないと認めさせる必要があったため、タイミングを計っていた?……と思ってしまった。
 しかし、読み聞かせなど甲斐甲斐しく世話する様子、若旦那への接し方、黛との会話などから裏のある悪女とは思えない。(私、女性にだまされやすいので、当てにならない判断ではある)

 発見されにくい本の裏表紙に書かれていたということがポイント。
 わざわざそんなところに書いたのは、他の関係者(親族など)に遺言書の存在を知られたくなかったという意図も考えられるが、せっかく書いた遺言書が、発見されないのでは意味がない。
 なので、遺言書を書くと言い出したのは当主であろうが、千春が本の裏に書くようお願いしたのだろう。
 もともと、店を継ぐ気はなく、若旦那の紀介(丸山智己)が相続して後をしっかり継いでくれるのなら、そのまま遺言書の存在は明かさないでおこう。もし、どうしようもない事態に陥りそうになったら、遺言書を公開するつもりだったのではないだろうか。このように解釈したい。



【ストーリー】(番組サイトより)
古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)のもとに、地方企業の徳松醤油から遺産相続訴訟の依頼が舞い込む。亡くなったのは徳松醤油社長の徳松嘉平(菅登未男)。嘉平のもとで働いていた黛のいとこ・千春(木南晴夏)からの依頼だ。徳松醤油は辺ぴな片田舎にあり、古美門は現地に赴くことを固辞するものの、報酬目当てに結局行くことに。さらに、その話を聞いていた服部(里見浩太朗)も、休暇をとって彼らと共に徳松醤油に向かう。

現地で、徳松醤油代表取締役の徳松紀介(丸山智己)から至れり尽くせりの歓待を受ける3人。紀介の話によると、亡くなった嘉平には、長男の泰平(皆川猿時)、長女の清江(宍戸美和公)、そして次男の紀介という3人の子供がいるが、嘉平は会社を傾かせた泰平、奔放に生きてきた清江ではなく、紀介にすべての財産を託すという遺言書を遺したという。

しかし、泰平と清江もそれぞれ、ほぼ同じ内容の遺言書を嘉平から遺されたと主張。紀介は、2人に対して証書認否確認訴訟を起こし、すぐに解決するものと思っていたが、泰平、清江もそれぞれに弁護士を雇い、三つ巴の争いに。清江の弁護士は、徳松醤油顧問弁護士の田ノ下久作(山谷初男)、そして泰平の弁護士は、ことあるごとに古美門と対立する三木長一郎(生瀬勝久)、沢地君江(小池栄子)、井手孝雄(矢野聖人)のトリオだった・・・。
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『週刊将棋』4月4日号 詰将棋入門その2 解答

2012-05-30 14:10:07 | 詰将棋
5月26日記事『週刊将棋』4月4日号 詰将棋入門 その2の解答です。

 初手は▲1五金。△同玉なら▲1六龍で詰むので、まずは、こう打ってみたいところでしょう(他の手はあまり浮かびません。▲1四金や▲3四金は△同玉、▲2五金は△同桂で続きません)。


 初手の▲1五金には、取らずに△3四玉と逃げます。

 さて、玉をかわされてみると、打った金が足がかりとなったと言えますが、玉の逃走路が(攻め方から見て)左方に開けていて、1五の金が置き去りにされてしまう恐れも感じます。
 ここで、▲1六角が見えますが、△4四玉とかわされると王手は続きますが詰みません(▲3三角成は△同玉で不詰)。それに、▲1六角に△2五桂合いぐらいでも詰まないようです。

 行き詰ったように見えますが、ここで一閃▲4五龍!

 攻めの要と思えた龍の只捨て。その意味は?

 これには△4五同桂と応じるよりはありません。

 この図を見ると、龍捨ての意味が見えてきます。
 桂が跳ねたことによって、2二の角筋が通ったこと、さらに、2五への桂の利きもなくなりました。

 そこで、今度こそ▲1六角で詰みました(1五の金が利いて合駒も利きません)。


 右左右の見事なコンビネーションでした。
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『鍵のかかった部屋』 第7話「狐火の家」

2012-05-29 16:59:24 | ドラマ・映画
後悔してるんだよ。
あいつを殺したことじゃない。
どうしてもっと早く殺さなかったのかって。

そうすれば愛実が死ぬことも、明日香が独りぼっちになることもなかったのに。


 あまりにも、やるせない西野真之(吉田鋼太郎)のことば。

 娘・愛美(森迫永依)を殺したのは、息子の猛(郭智博)。
 妹を殺してしまったというのに、まったく悪びれず、金塊をよこせと言う。もともと三分の一もらう権利はあるはず、それどころか、妹が死んだのだから、権利は2分の一の増えたと言う。……極悪非道

 自分の息子をもっと早く殺せばよかった……
 おそらく、悪行三昧の息子に幾度となく悲しい決意を固めかけたはず。それでも、息子。かわいいと思った時期はあったはず。いつかは更生するかも。
 しかし、恐ろしく思うほどになってしまった息子。そんな息子になってしまったのは自分の責任……冒頭の言葉は、あまりに切ない。

 さて、今回、密室をややこしくしてしまったのは、わざと開けられた窓
 架空の犯人をでっち上げるため、逃走路を設け、密室を解除しようとしたものだったが。逃走する際の足跡が残らず、密室は解除されてはいなかった。
 それでも、足跡を残さず底から逃走した可能性も残るため、真相にたどり着きにくくする迷い道になってしまった。
 この窓のフェイクがなければ、もっと早く真相にたどり着けたはず。巧妙だった、
 それに、サブタイトルの「狐火の家」の狐火が解明のヒントになっていたとは!
 さらに、今回の榎本(大野智)の「今回は、密室が破られません」という言葉は、まさに真実で、その裏には驚愕で悲しい事実が



★今週の芹沢(佐藤浩市)
 田舎、金にならなそう、おっさんという依頼者(平田さん、ごめんなさい)というわけで、まったく乗り気でなく、青戸(戸田恵梨香)に押し付け、自分はモナコ(モナコグランプリ)に行ってしまう。これが、美女やお金持ちや権力者がらみだと、態度が豹変したのだろうけど)
 それでも、事件は気になるらしく、あれこれ青戸らに尋ねるが、話がまったく見えず蚊帳の外で、その様子は楽しめたが、やはり、「芹沢不足」。
 来週は芹沢が張り切っているようなので、楽しみ。

【突っ込み・感想・疑問点】
①たまたま、長野にいた榎本君、あそこで何時間待っていたのだろう?
②事件当日、西野が帰ってきたとき、玄関の鍵を開けたが、あの鍵は中からは施錠できないとのこと。いったい誰がどうやって、鍵を掛けたのだろう?
③猛の性格からすると、大きな脚立を100mも運んで侵入したうえ、その脚立を元に戻すとは考えにくい。ガラスを割って侵入して、その夜の間に逃走。金塊はは無理でも、何か金目のものはあるだろう。


【ストーリー】(「Yahoo!TV」より)
 榎本径(大野智)は、青砥純子(戸田恵梨香)に連れられ、築百年の日本家屋にやってきた。案内したのは、家主・西野真之(吉田鋼太郎)の友人・遠藤晴彦(平田満)だ。
 ここで西野の中学生の長女・愛美(森迫永依)が死亡したが、顔に殴打の跡があったため警察は他殺と断定、第一発見者の西野が容疑者として連行された。
 西野を知る遠藤は、犯人は別にいると言い、愛美の兄・猛(郭智博)かもしれない、と明かした。猛は以前、同級生をナイフで刺してケガを負わせ、逃走して現在も行方不明のまま。

 現場が密室だったため、遠藤は芹沢豪(佐藤浩市)に調査を依頼したが、芹沢が休暇に入ってしまい、純子が榎本と調査に来た。
 榎本は、玄関のドアの特殊な鍵に注目。泥棒とは無縁の田舎には重装備に思えた。
合鍵を持つのは西野と愛美だけだが、西野が愛美の遺体を発見した時、玄関は施錠され、愛美の合鍵は室内にあった。
 鍵なしで外から施錠することはできない上、犯行時刻に近所のリンゴ園で作業中だった女性も、侵入者は見ていない。

 検証を行う榎本に遠藤は、愛美が帰宅時に室内にすでに誰かがいた可能性がある、と言った。電話をしながら帰宅した愛美の通話相手が、愛美が「誰?」と言った後に切れたと証言したからだ。
 玄関以外の逃走経路として考えられるのは、なぜか1つだけ開け放たれた窓のみ。
榎本はここから逃走したのなら、あるはずの足跡がない、と指摘し…。
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『ATARU』 第7話

2012-05-28 16:24:44 | ドラマ・映画
 何か釈然としない回だった。
 他殺に見せかけた警官の自さつにしても、警察ぐるみで隠すほどの真相でもないように感じた。自さつの原因が上司のいじめによるとしても、上司や同僚周辺がシラを切るほうが、収束が早そう。下手に隠蔽工作をして話をこじれさせただけのように思える。その挙句、拳銃を突きつけて監視カメラの映像を奪取するのは、まさにヤブヘビ。
 沢の元上司の福留(升毅)にしても、自さつ偽装を助言するより、生きることへのアドバイスをするべきであろう。まあ、現職時代、責任を放棄して逃走してしまったくらいだから、そういう発想はないのかもしれない。
 それにしても、自さつした和田(神保悟志)だが、神保さんが演じるのはもったいないなあ。自さつしなくてもと思うのだけど、これは当人にしか分からない追い込まれた精神状態なのかもしれない。
 それにしても警察は、上司の命令は絶対で、いじめが横行する組織なのかな。非常に不安。なんで、和田をいじめてたんだろう?

 今回の事件の真相も、過去の福留の逃亡の真相も、「しょうもない」ものだった。もっと大そうな話かと思った。

 そもそも、前話の最後で拉致された犬飼(中村靖日)たちはどうなったのか?まったく触れられてなかった。
 一応、もつ鍋屋の沢たちの会話の順序は合っているが、6話と7話を差し替えたように思えてしまう。何か修正しなければならないことや、絶対音感の話の収録が終わっていなかったなどの事情があったのかもしれない。あるいは、5話が視覚、6話が聴覚と続けたかったからかも。
 もっと、意地悪な見方をすると、ストーリーの緊迫度を上げて、視聴率アップを謀るとか。

【ストーリー】(番組サイトより)
チョコザイ(中居正広)と共同生活を始めた沢(北村一輝)は、「洗濯は午後九時に」というチョコザイルールを守るため、チョコザイ・舞子(栗山千明)と共に近くのコインランドリーにいた。すると、そこに2発の銃声が響いた。「M37」と呟くチョコザイ・・・M37は制服警官の銃であることを瞬時に察した沢たちは、コインランドリーの裏にある交番に急いだ。途中、かつて上司であった福留班長(升毅)とすれ違った沢は、気になりつつもそのまま現場へと走った。交番の2階には、手袋制服姿の和田(神保悟志)が、左胸から流血して倒れていた…。

その後、検視中の死体の傷を見たチョコザイは、銃口から30センチ以上離れて打たれたとほのめかす。それを受けて、自さつではないと確信した沢だったが、鑑識の怜志(田中哲司)は、亡くなった和田の両手袋、手首、両袖から出た硝煙反応、摘出された弾の線条痕も一致していることから、自さつと考えるしかないという。さらに、銃に残った弾の数により、一発しか撃たれていないと告げる。しかし、沢たちが聞いた銃声は2発・・・納得のいかない沢は、中津川警部(嶋田久作)に訴えるが、「聞き間違いだ。この件は自さつだ」と取り合ってもらえなかった。そんな時、病院にいるはずのチョコザイが、検査中に病院を抜け出したという知らせが入り、心当たりを探し回る舞子。その頃、チョコザイはFBIのラリー(村上弘明)の元にいて…。

その後、アパートに戻ったチョコザイは沢と舞子と共に事件のあった交番へ。沢と舞子が現場を確認していると、チョコザイが壁に張ってあるポスターをはがし始めた。すると、その壁には銃痕が!和田の部下・巡査の柏原由美(ICONIQ)にその旨を伝えていると、由美の上司である味谷課長(渡洋史)が現れ、「その傷は以前からあったものだ」「和田の死は自さつで片付いている」と言い切った。謎だらけの和田の死。何故、沢たちの証言を聞き入れ捜査をしてくれないのか。調べていく内に、現場近くですれ違った福留に何か関係があるのではないかという疑惑が浮上し…。
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歳時メモ ハルジオン、ヒメジョオン、フランスギク、アヤメ

2012-05-28 11:26:13 | 歳時メモ
 フランスギク(マーガレットに似た花)が最盛期、ハルジオンを追いかけるようにヒメジョオンもあちこちに(ただ、この2種は、私は近寄って観察しないと区別がつかないので、「らしい」というということにしてください。詳しくはここ
 アヤメ(ハナショウブ、キショウブ、カキツバタ)もあちこちに(ほぼ最盛期、これも観察しないと区別がつきません。詳しくはここここ)。
 クレマチスやヤグルマギクもちらほら。
 オオキンケイギクも咲き始めた模様。
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『平清盛』 第21話「保元の乱」

2012-05-27 19:10:49 | ドラマ・映画
 肩透し、拍子抜け………


 開戦直前のそれぞれの想い、軍議における信西(阿部サダヲ)と頼長(山本耕史)、清盛(松山ケンイチ)と義朝(玉木宏)、武士と貴族の対比が上手く描けていた。(本来なら、もっと詳細に書こうと思っていましたが、途中から急速に書く棋力が霧散していきました)

 中世の戦は悠長なところがあり、「やあやあ我こそは……」という世界であったらしいのですが、あまりの悠長さに唖然としてしまった。
 「夜討ちは卑怯(有効)」……「先手必勝」……「勝つのが第一」……「命を掛ける」……
などと言っていたのは何だったのか?………夜討ちの有効性も感じられなかった。
 忠直(土平ドンペイ)をまったく相手にしない為朝(橋本さとし)の強さ、通清(金田明夫)の親心と忠義心は魅せてくれた。あとは義朝と弟・頼賢(永岡佑)の対峙シーンぐらいか。
 清盛と忠正(豊原功補)の対決は、海賊船での清盛と兎丸(加藤浩次)とのぐだぐだ感を彷彿させる「しょうもなさ」。当の兎丸に呆れられ、やじられる始末。
 戦闘シーンに被せる盛国(上川隆也)のナレーションもどきの台詞も緊迫感を消滅させる残念さ。

★冴えない清盛
 正直言って、カッコ良かったのは先週の腕組みしながら騎乗し登場したところまで。
 軍議でも義朝に後れを取る。ややがっつき過ぎの義朝ではあった。だからこそ、清盛には寡黙で内に秘めた面持ちを強調して欲しかったが、イマイチ。
 功を上げるために、為朝を討とうとしたが、人任せ。平氏の価値をつり上げる策を採った清盛なら、源氏同士で消耗させればいいものを。
 頼盛(西島隆弘)を追い返したのも意味不明。

★あくまで白河法皇
 ナレーション(これまでのあらすじ)ごときの後白河天皇(松田翔太)の戦前の言葉や、白河北殿の炎上シーンでは白河法皇をだぶらせるなど、最後まで白河法皇の血の因縁を強調。

 「もういいや」という感じ……


【ストーリー】(番組サイトより)
1156年(保元元年)7月10日深夜、のちに保元の乱と呼ばれる一戦が始まった。後白河天皇(松田翔太)側では軍議が行われ、源義朝(玉木宏)の夜討ちの策が採用される。ライバルに先を越されまいと、平清盛(松山ケンイチ)は「死ぬ覚悟で戦え」と一門を引き締め、白河殿に立てこもる崇徳上皇(井浦新)たちを攻撃。不意打ちを受けた上皇方は、藤原頼長(山本耕史)を始め動揺するものの、源為朝(橋本さとし)の防戦により、戦況はこう着状態に入る。為朝を攻めあぐねる清盛は、作戦を立て直すものの、敵となった叔父・忠正(豊原功補)が行く手に立ちはだかる。一方、義朝も戦場で父・為義(小日向文世)と対面。身内と敵対する痛みをかかえつつも、清盛も義朝も来るべき武士の世のために太刀を振るうのだった。
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『都市伝説の女』 第7話「座敷わらしは見た!?離婚夫婦の密室殺人」

2012-05-27 13:43:42 | ドラマ・映画
 4月15日の記事「『都市伝説の女』 第1話」で、思い切り叩いたドラマですが、何故か見続けています。ヒロインの自己中心さやご都合主義のストーリーに目を瞑ることにして、コントっぽい展開というかハチャメチャな展開が疲れた頭にはちょうど良いのでしょう。
 一応録画して、土曜の夜に見ることにしています。あれだけ叩いておいて、録画してまで見るのかという突っ込みはしないでください。あ、それと、ヒロインの長澤まさみの美脚に釣られているわけではないことも、強調しておきます。

 さて、今回は座敷わらしが題材。
 今回は都市伝説をちらつかせて、実は違っていたというパターンではなく、はっきり登場していた。まあ、座敷わらしが都市伝説という点はかなり疑問に感じるが(あとで「突っ込み」の欄に提示)、無理やり事件を都市伝説っぽく仕立てるより、今回のほうが展開がスムーズに感じた。
 月子の都市伝説に対してのテンションの高さは相変わらずだったが、割とまじめに事件にかかわり、自己中心さが減少していた点も、見やすくなった。郷原刑事(宅間孝行)への励まし方が、かなり上から目線で、郷原も首をひねっていたが、これはご愛嬌程度だった。

 今回の面白かった点は、柴山刑事(平山浩行)が座敷わらしが見えてしまい、その様子が面白かった。柴山は、月子を否定している丹内刑事(竹中直人)に心酔しているので、普段は月子にきつく当たる。
 今回、座敷わらしが見えてしまったことに困惑するが、丹内の手前、あからさまに座敷わらしに反応するわけにいかない。座敷わらしに目が点になりながら、それを否定しようとしながらも、やはり反応してしまう。しかし、丹内の目もある……
 それでも、警視庁の廊下で、座敷わらしを見かけ、座敷わらしの目線にあわせ、しゃがんで座敷わらしの頭をなでながら話しかけるやさしさも見せた(周囲から見ると、めちゃくちゃ挙動不審)。

 そして、もう一点。
 この座敷わらし役の岡部珠奈(まりな)ちゃん(4)が、愛らしい。(参考ページ:MANTANWEB)彼女は映画『HOME 愛しの座敷わらし』にも座敷わらしに出演していて、そのままの衣装でこの『都市伝説の女』に出演した模様。

 とにかく、かわいい。詳しくはくうさん(『ドラマ@見取り八段・実0段』)の「都市伝説の女 第7話」をご参照ください。

【例によっての突っ込み】
①サブタイトルの「座敷わらしは見た!?離婚夫婦の密室殺人」は『土曜ワイド』と現在放送中の某ドラマを意識したと思われるが、まったく密室ではない
②凶器の指紋など、まじめに捜査すれば、すぐ真相にたどり着けると思う
③座敷わらしを都市伝説に入れるのは、どうかと思う。伝説・伝承・言い伝え・妖怪の類だろう
④被害者の夫・石橋学(ルー大柴)によって、棚に置いてある酒が抜き取られていたが、妻のアルコール依存症を心配しての行為だったとのこと。でも、大怪我で意識不明になってから、抜き取っても意味はないし、そんなことをするより、見舞いに行け!


【ストーリー】(番組サイトより)
 ある夜、突然のラップ音で目を覚ました都市伝説オタクの美人刑事・音無月子(長澤まさみ)は、驚くべき事態に遭遇する。なんと、部屋の隅には「座敷わらし」らしき女の子がおり、彼女が窓の外を指差した瞬間、助けを求める女の悲鳴が聞こえてきたのだ!
 月子が声のした通り沿いの家へ駆けつけると、応対した石橋文江(佐々木すみ江)が「男が家に押し入った」と言う。家の中には、頭から血を流して意識不明状態にある石橋家の嫁・祥子(筒井真理子)と、かたわらで泣いている祥子の娘・凛(未来穂香)、警察へ通報している凛の友人・藤田美夏(相楽樹)の姿が…。
 どうやら家に押し入った男が、ダイニングキッチンに一人でいた祥子を日本酒の瓶で殴った後、裏口から逃げたようだ。美夏によると、犯人は自分に付きまとう素性の知れないストーカーに似ていたそうだが…!?

 そんななか、現場検証のために駆けつけた鑑識課員・勝浦洋人(溝端淳平)が、ひっくり返された状態で置かれた皿を発見。文江によれば、その皿には石橋家の守り神である座敷わらしへのお供えを載せていたのだが、誰かが皿をひっくり返してしまったのだという。家を守る福の神のような存在である座敷わらしが去った家には、不幸が訪れる…らしい。つまり――今回の事件は座敷わらしが石橋家を去ったために起きた不幸!
 そう確信した月子は上司である丹内市生(竹中直人)や柴山俊也(平山浩行)らに捜査を任せ、自分は勝浦を巻き込んで座敷わらしを探し、呼び戻そうとする。ところがその矢先、警視庁内で不可思議な現象が次々と発生! さらに、警視庁内で柴山がたびたび座敷わらしを目撃するようになり…!?
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『カエルの王女さま』 第7話

2012-05-26 19:21:24 | ドラマ・映画
 今週は予定調和の回。と言うより、もともとベタが基調のドラマである。いつかはバレるであろう澪の偽りの経歴がついに明らかになった先週も、予定調和の最たるものだった。
 今週も、忠子(石田ゆり子)に哲郎(小泉孝太郎)と玲奈(片瀬那奈)の関係がバレ、シャンソンズ離脱の危機という、初回から起こると予測されたイベントであった。
それに、澪の元彼の絡みから、「過去に囚われない、今が大切」という結論を見出し、忠子に重ねるというものであった。

 ベタなのは仕方がないし、嫌いじゃないし、うまくSurarの『ウェディングベル』を挿入してあったと思う。玲奈の「くたばっちまえ!」も非常に良かった。まひるの「馬鹿にしないでよ!」もこのくらいやって欲しかった。
 しかし、女性陣には叱られるかもしれないが、忠子、哲郎、玲奈は三角関係と呼べるほどではなく、2年前の気の迷いだけで、玲奈と哲郎は玲奈の一方通行だった。夫の浮気問題と言うより、夫婦間の愛情の疎通のなさの問題のように思える。
 なので、家出で東京に行ったり、(結婚式もどきのシーンも含めて)ウジウジしている忠子の様子や、そこら辺りの時間帯が、ただグタグタしているだけのように思えた。

 シャンソンズに絡めると、夫に手を出されたというわだかまりで、一緒には歌えないということだろう。確かに、心をひとつにして歌うのは難しいかもしれない。
 現実の関係を反映させれば、嫉妬に駆られて「くたばっちまえ!」と叫ぶのは玲奈になるが、心境的には、叫びたいのは忠子の方だ。なので、忠子にも何か叫ぶ台詞のある歌を歌って欲しかった。
 一方の玲奈は、忠子への裏切り行為もあるが、衣装を斬り裂いたり、ツイッターでの妨害行為も相当罪が重いはずだが、一言触れただけで、うやむやにしてしまった。そのことを掘り返すのは澪の性に合わないということもあるのだろう。

 天海さんの雰囲気や合唱という設定もあるので、どろどろした三角関係には出来ない(ドロドロし過ぎて遺恨が残ると合唱できない)だろうけれど、『平清盛』の宮廷ドロドロの方が盛り上がるのは間違いない。
 引っ張った予定調和の割には、こじんまりし過ぎて、忠子のジメジメ感だけが充満してしまい今までで一番面白くなく感じた。

 しかし、これで、メンバーひとりひとりのエピソード、澪の過去暴露、三角関係も消化し、シナリオ的にしがらみがなくなったので、今後の弾け方に期待したい。


【その他の突っ込み・感想】
・音楽堂の存続をシャンソンズの成績だけに委ねるのはおかしい。
・ドラマ当初は、空手教室?の練習場として使用?されていたような気もするが、シャンソンズの貸切状態では、音楽堂の存続価値はないのでは?
・館長の仕事ってなさそうな気がする
・市街地にゴミ焼却場って、市民がもっと反対しそう
・忠子を探す哲郎だが、プロポーズした東京タワーを探さず、どこを探していたのだろうか?



【登場人物】
ブロードウェイを目指したが、花開かなかった倉坂澪(天海祐希)
音楽堂を取り壊して県内最大のゴミ処理場を建設を計画する市長・井坂清忠(岸部一徳)
澪の高校時代の恩師で、市民センターの館長である森香奈絵(久野綾希子)
シャンソンズ復活を目指す学級委員タイプの井坂忠子(石田ゆり子)
妻より市長の義父が大事そうな夫・哲郎(小泉孝太郎)
4人の子持ち主婦・馬場みぞれ(大島蓉子)
パチンコに入り浸っているお調子者の専業主婦・皆川玉子(菊地美香)
引っ込み思案で就活も53連敗中の大学生・野々村まひる(大島優子)
美貌の市役所受付嬢・桜井玲奈(片瀬那奈)
キャバクラで働く元レディースのシングルマザー・羽田南(福原美穂)
閉鎖寸前の工場で働いているフェミニンな男性・高垣忍(千葉雄大)
忍の同僚の乾一希(玉山鉄二)…天海さんと共演が多いなあ

【ストーリー】(番組サイトより)
 シャンソンズの面々は、由芽市を去ろうとしていた澪(天海祐希)を引きとめ、改めてコーチ役を依頼する。結束を固めて再スタートを切ったシャンソンズの姿を見た香奈絵(久野綾希子)は、市長の清忠(岸部一徳)に合唱コンクールの県大会出場を表明し、宣戦布告する。ところがその矢先、思わぬ事態が起きた。夫の哲郎(小泉孝太郎)と玲奈(片瀬那奈)の関係を知った忠子(石田ゆり子)が家出してしまったのだ。
 香奈絵の指示で、ゴミ処理施設建設の市民説明会に足を運んだ澪は、音楽堂取り壊しに反対する1000人の署名を集めたことを報告する。それを知った役人や有識者たちからも、市民の声は無視できない、という意見が上がった。清忠は、澪に建設計画の再検討を約束した。が、そこで清忠は、コンクールの優勝候補である安見市の合唱団がドイツで活躍する高名な指揮者を迎え入れたことに触れ、それでもシャンソンズは優勝できるのか、と澪を挑発した。後には引けなくなった澪は、シャンソンズは優勝すると宣言し、優勝しなければ即解散する、と言ってしまう。
 まひる(大島優子)や玉子(菊地美香)、南(福原美穂)らには大会用の秘策がある、と豪語したものの、実際には何のアイデアもなかった澪は頭を抱えていた。それを見抜いた一希(玉山鉄二)は、優勝できなければシャンソンズのメンバーが夢や目標を失うということだけは忘れるな、と言い放つ。
 そんな折、澪は、かつて同じ劇団に所属していたパートナーで、元恋人でもあった三宅光矢(石井竜也)が、演出家としてパリ・オペラ座での公演を成功させ、帰国したことを知る。三宅は、東京で凱旋公演を行うのだという。
 澪は、県大会に向けて感性を磨く必要がある等と理由をつけてシャンソンズのメンバーとともに東京を訪れた。家出した忠子も、実は東京に滞在していた。
 三宅に会いに行った澪は、シャンソンズの指導をしてほしいと依頼する。しかし三宅は、昔話をしている時間はない、とそっけなかった。
 同じころ、玲奈は、忠子が宿泊しているホテルを訪ねていた。玲奈は、哲郎とのことを打ち明けて忠子に謝罪した。しかし忠子は玲奈を許すことができず、あなたとは一緒に歌えない、と返し…。
 三宅の稽古が終わるのを待っていた澪は、彼に頭を下げ、改めて協力を頼む。三宅とともにバーを訪れた澪は、自分ひとりの力ではシャンソンズを勝たせる自信がない、と正直な思いを打ち明けた。いままで自分ひとりでやってきた澪は、メンバーたちの夢を背負いこむ資格があるのかどうかもわからないのだという。しかし三宅は、恋より夢を選んだことを後悔していない、という澪に、間違っていないというのならその選択に最後まで責任を持つべきだと言い残して席を立ってしまう。
 三宅と別れた澪は、東京タワーの近くで忠子と出会う。そこは、忠子が哲郎からプロポーズされた場所なのだという。忠子は、哲郎との結婚を清忠に反対されたため、結婚式を挙げられなかった、と澪に打ち明けた。すると澪は、結婚式を挙げなくても愛を誓いたいときに誓えばいい、過去にすがっても何も得られない、と忠子に告げ、半ば強引に彼女を由芽市に連れ戻す。
 澪が桜(濱田マリ)の店に戻ると、三宅から封筒が届いていた。が、その中に入っていたのは白紙の五線譜だった。
 玲奈は、澪のもとを訪れ、シャンソンズを辞めると言い出す。玲奈は、市役所も辞めるつもりなのだという。
 澪は、メンバーたちの前で玲奈と哲郎の件を話し、逃げないで向き合えと忠子に告げる。このままでは県大会で優勝できない、というのだ。忠子は、晒しものにされたと憤った。すると澪は、今日は帰るよう忠子に命じた。が、忠子が練習場から出て行くのを見届けると、即座にメンバーたちにある曲の楽譜を配り…。
 その夜、澪は、忠子と哲郎を練習場に呼び出す。シャンソンズの面々は、練習場を飾り付け、ヴァージンロードを用意し、忠子と哲郎に結婚式を挙げさせようとしていたのだ。初めて向き合い、お互いの気持ちを確かめ合う忠子と哲郎。澪たちは、忠子と哲郎、そして玲奈のために用意した曲、シュガーの『ウェディング・ベル』を歌い…。
 玲奈が練習場の後片付けをしていると、そこに忠子がやってくる。忠子は、片付けを終えたら出ていくという玲奈に、すべてを受け入れることはできないと思うが、シャンソンズであなたと一緒にやっていく、と告げて…。
 あくる日、『Singers』で大会用の選曲に頭を悩ませていた澪は、テレビで三宅のニュースを見る。そのインタビューの中で、三宅は「世界のどこでも見たことがない、自分たちにしかない作品を作っていきます。真っ白い五線譜にメロディーを描くことからステージは始まるんじゃないかと思っています。本当のオリジナリティーはそこからしか始まらない」と答えていた。その言葉を聴いた澪は、三宅から送られてきた五線譜の意味に気づく。
 シャンソンズのメンバーを集めた澪は、県大会で優勝するためには、自分たちに相応しい曲――オリジナル曲で勝負することだと皆に告げる。澪は、白紙の五線譜を一希につきつけ、曲を書くよう命じて…。
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『週刊将棋』4月4日号 詰将棋入門 その2

2012-05-26 12:34:48 | 詰将棋
『週刊将棋』4月4日号 詰将棋入門の第3問です。

 解後感が非常に良い作品です。
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『週刊将棋』4月4日号 詰将棋入門 解答

2012-05-25 21:00:20 | 詰将棋
『週刊将棋』4月4日号 詰将棋入門の解答です。


 初手は、まず▲2四桂と開き王手。


 これに対し、△3四歩と普通に合駒するのは


 ▲4三馬(または香成)で詰みます。


 そこで4三に利かせて△3四銀打と打ちますが

 やはり▲4三馬とされると、


 3七の香が利いていて、△4三同銀とできません。(△3四銀打の代わりに△3四角と引いても同じです)

 ところが、初手の▲2四桂の開き王手には△3四銀と

 2三の銀を移動させて受けるのが好手(好守)です。
 この手の意味は、2三に空間を空け、玉の逃げ道を作ることにあります。つまり、これまでと同様に▲4三馬とする手に、△2三玉と逃げることができ

 以下、▲3二馬と追っても、△1三玉でつかまりません。

 では、玉を2三に逃がさないぞと、△3四銀に対し▲3二馬とすると

 4四の香車が浮いてしまい△4四玉でこれも失敗です。

 と言うわけで、初手▲2四桂は好守の△3四銀があって、惜しくも詰みません。
 そこで、今度はズバッと▲3二馬はどうでしょうか?

 詰将棋では、こういった捨て駒は常套手段で、中級者以上はまずこの手が浮かぶのではないでしょうか?特に、本問ではこの手によって両王手が出来そうです。開き王手も厳しいのですが、両王手はもっと厳しく、必殺技と言って良いでしょう。特に3手詰や5手詰のフィニッシュに多く用いられます。
 さて、この▲3二馬は只なので、攻め方の意図を汲み取って、△3二同玉と取るのが礼儀?です。
 そこで、待ってましたと▲2四桂と両王手!

 これで詰んでいます。まさに必殺技です。

 次に両王手は嫌だと、▲3二馬に△3二同銀と取ってみましょう。
 しかし、今度は2四の地点が弱くなり、▲2四銀成が生じます(詰み)。


 最後に、初手▲3二馬を取らずに△3四玉と脱出を試みます。
 只の馬を取れないのは、悔しいのですが、攻めるほうも只捨ての駒を取らない手が読み抜けていることが多いのではないでしょうか。
 実戦で、決めたつもりで逃げられてしまったり、事なきを得ても内心ドキリとすることは多いのではないでしょうか。

 もちろん、本問の場合は、大丈夫。
 中空に逃がしてしまった感じもありますが、▲4三馬で捕まっています。


 本問は、初手の紛れと、この変化の味(いったん玉の尻に入り、3四に逃がして1六の角の利きを玉で遮断しておいて▲4三馬で詰み上げる)がよく、作品の質を高めていると思います。
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