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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2025世界バレー 予選ラウンドの結果など

2025-08-29 17:09:05 | スポーツ
 TBSの大会サイトがショボイ。やる気が感じられず、“おざなり”である。予選リーグの結果も、対戦カードのゲームカウントが羅列してあるだけ。しかも、国旗がでかく縦幅を食い、かなり立てスクロールしないと見ることができない。リーグとしての勝敗(例えば、2勝1敗)も記されていないので、リーグの結果を把握するのも大変である。それに、未だに(29日16時現在)決勝トーナメントの顔ぶれが空欄。
 Ⅹ(ツイッター)が今は主流なので、そちらに力を入れているのかもしれない。
 日本テレビの『日テレNEWS NNN』の記事の方が分かりやすいし、詳しい。

 TBSの予選リーグの結果を見て、
 《ええと、タイはエジプトに勝って、スウェーデンに勝って、オランダに負けたので2勝1敗か》などと考えなければないので、自力で整理しよう。

【A組】(“プールA”というのが正式かもしれないが、何か嫌) ランキングは8月19日時点
オランダ(ランク8位)    3勝0敗⑦ ○スウェーデン3-2 ○エジプト  3-0 ○タイ    3-2
タイ(ランク21位)      2勝1敗⑦ ○エジプト  3-1 ○スウェーデン3-0 ●オランダ  2-3
スウェーデン(ランク26位)  1勝2敗④ ●オランダ  2-3 ●タイ    0-3 ○エジプト  3-1
エジプト(ランク54位)    0勝3敗⓪ ●タイ    1-3 ●オランダ  0-3 ●スウェーデン1-3

【B組】
イタリア(ランク1位)    3勝0敗⑨ ○スロバキア 3-0 ○キューバ  3-0 ○ベルギー  3-1
ベルギー(ランク14位)    2勝1敗⑥ ○キューバ  3-0 ○スロバキア 3-0 ●イタリア  1-3
キューバ(ランク28位)    1勝2敗③ ●ベルギー  0-3 ●イタリア  0-3 ○スロバキア 3-1
スロバキア(ランク29位)   0勝3敗⓪ ●イタリア  0-3 ●ベルギー  0-3 ●キューバ  1-3

【C組】
ブラジル(ランク2位)    3勝0敗⑧ ○ギリシア  3-0 ○フランス  3-2 ○プエルトリコ3-0
フランス(ランク15位)    2勝1敗⑦ ○プエルトリコ3-1 ●ブラジル  2-3 ○ギリシア  3-1
ギリシア(ランク31位)    1勝2敗③ ●ブラジル  0-3 ○プエルトリコ3-1 ●フランス  1-3
プエルトリコ(ランク18位)  0勝3敗⓪ ●フランス  1-3 ●ギリシア  1-3 ●ブラジル  0-3

【D組】
アメリカ(ランク7位)    3勝0敗⑨ ○スロベニア 3-1 ○アルゼンチン3-1 ○チェコ共和国3-0
スロベニア(ランク25位)   1勝2敗④ ●アメリカ  1-3 ●チェコ共和国2-3 ○アルゼンチン3-0
アルゼンチン(ランク17位)  1勝2敗③ ○チェコ共和国3-1 ●アメリカ  1-3 ●スロベニア 0-3
チェコ共和国(ランク13位)  1勝2敗② ●アルゼンチン1-3 ○スロベニア 3-2 ●アメリカ  0-3

【E組】
トルコ(ランク6位)     3勝0敗⑨ ○スペイン  3-0 ○ブルガリア 3-0 ○カナダ   3-0
カナダ(ランク12位)     2勝1敗⑤ ○ブルガリア 3-1 ○スペイン  3-2 ●トルコ   0-3
スペイン(ランク32位)    1勝2敗④ ●トルコ   0-3 ●カナダ   2-3 ○フランス  3-1
ブルガリア(ランク20位)   0勝3敗⓪ ●カナダ   1-3 ●トルコ   0-3 ●スペイン  1-3

【F組】
中国(ランク4位)      3勝0敗⑨ ○メキシコ  3-1 ○コロンビア 3-1 ○ドミニカ共和3-0
ドミニカ共和国(ランク10位) 2勝1敗⑥ ○コロンビア 3-0 ○メキシコ  3-0 ●中国    0-3
メキシコ(ランク24位)    1勝2敗② ●中国    1-3 ●ドミニカ共和0-3 ○コロンビア 3-2
コロンビア(ランク19位)   0勝3敗① ●ドミニカ共和0-3 ●中国    1-3 ●メキシコ  2-3

【G組】
ポーランド(ランク3位)   3勝0敗⑧ ○ベトナム  3-1 ○ケニア   3-1 ○ドイツ   3-2
ドイツ(ランク11位)     2勝1敗⑦ ○ケニア   3-0 ○ベトナム  3-0 ●ポーランド 2-3
ケニア(ランク23位)     1勝2敗③ ●ドイツ   0-3 ●ポーランド 1-3 ○ベトナム  3-0
ベトナム(ランク22位)    0勝3敗⓪ ●ポーランド 1-3 ●ドイツ   0-3 ●ケニア   0-3

【H組】
日本(ランク5位)      3勝0敗⑧ ○カメルーン 3-0 ○ウクライナ 3-2 ○セルビア  3-1
セルビア(ランク9位)    2勝1敗⑥ ○ウクライナ 3-0 ○カメルーン 3-0 ●日本    1-3
ウクライナ(ランク16位)   1勝2敗④ ●セルビア  0-3 ●日本    2-3 ○カメルーン 3-0
カメルーン(ランク44位)   0勝3敗⓪ ●日本    0-3 ●セルビア  0-3 ●ウクライナ 0-3


 各国の成績の後の丸囲み数字は勝ち点
 セットカウントが3-0、3-1の場合は勝ちチームが勝ち点3、負けチームは0点
 セットカウントが3-2の場合は勝ちチームが勝ち点2、負けチームは1点
 


 D組の2位争いはし烈で1勝2敗で3か国が並んだ。最終戦を前に0勝2敗のスロベニアが1勝1敗のアルゼンチンを3-0で破り、トーナメント進出の2枠目を獲得した。
 アルゼンチンは負けても2セットを取れば、スロベニアを上回っていた。
 ランキング的には一番下位のスロベニアは殊勲の予選通過と言えるが、世界ランク16位辺りから30位ぐらいまでは横一線なのかもしれない。

 予選ラウンドの組み分けを見ると、開催国のタイに忖度が働いているような気がする。ランキングは毎週?変動するので、抽選時はもう少しランキング合計も違うかもしれないが、やはり、忖度が……
 ちなみに、8月19日時点ランキング合計は……
……A組は109、B組は72、C組は66、D組は62、E組は70、F組は57、G組は59、H組は74
 日本が属するH組は合計ランキング数は高めだが、カメルーン44位が影響している。上位3か国だけ見ると一番密度が高い。


 そのタイだが、予選リーグではランキング8位のオランダにフルセットの激戦を繰り広げている。
 日本には高さで圧倒されることもないので、いつも接戦になっているように思う。
 さらに、開催地の会場の雰囲気も警戒を要する。決して侮れない。



 現状の勢力図
 イタリア、ブラジルが2強。特に、イタリアは強力。
 これに続くのが、トルコ、ポーランド

 さらに、中国、アメリカ、セルビア、日本辺りが一団。
セルビアはネーションズリーグではベストメンバーを揃えていなかった。世界バレー3連覇を狙っているはずだが、エース・ボシュコビッチが予選ラウンドで捻挫。それでも、強豪には間違いない。
 オランダ、ドイツ、カナダ辺りも侮れない。1回戦ではアップセットもあり得る。

 『日テレNEWS NNN』のトーナメント表にリンクを張っておきます。
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“2025世界バレー”に関する疑問(特に勝ち上がりシステム)

2025-08-28 15:55:02 | スポーツ
 陸上競技の世界選手権が「世界陸上」と呼ぶようになったころから、「世界選手権」より「世界○○」という呼称の方が一般的になった。(世界体操、世界水泳、世界卓球……)
 個人的には「○○世界選手権」の方が好きだ。伝統や威厳を感じる。

 まあそれは良いとして、
《ええと、今年は世界選手権のある年だったかな?》と。
 中継でも、TBSのサイトでも
《2年に一度、真の世界一を決める戦い「世界バレー」》と謳われていが、昨日の予選リーグ第3戦の対戦国のセルビアは“2大会連続の世界王者”と言う触れ込みで、「2018年、2022年の優勝」と紹介されている。
 “2大会連続優勝”なので、2018年と2022年の間には大会は開催されていないことになる。ということは、“4年に1度の大会”だったはず。(実際に、歴代大会の歴史を調べると4年に一度、オリンピックと2年ずれた年に行われている)
 なので、「今大会から2年に一度の開催となった」という断りがあるべきだ。また、移行期間として、今大会は前大会からの期間は3年となったようだ。(そのまま間隔を2年にすると、五輪と重なる)

 さらに、TBSの大会サイトには
《オリンピックやワールドカップを凌駕する圧倒的な規模と権威を誇る、バレーボール界随一のビックイベント。
 17日間をかけ全64試合が女子タイで行われる。
 世界一になるためには、最大7試合を戦い抜かなければならない》

とあるが、これにも異議を唱えたい。
 ……ネーションズリーグと比べて、試合数も大会日数も少ない。
 また、 ネーションズリーグとあまり間を置かずに開催されるので、かなりのハードスケジュールとなっている。
 選手の疲弊を避けて、4年に一度の開催。そのかわり大会内容を充実させてほしい。

 その過密スケジュールのせいか、日本チームの選手のコンディションも完全ではないようだ。(これは、ネーションズリーグに出場したどのチームにも言えるかもしれない)
 第2戦の和田は体調が悪そうだったし、予選リーグを通して関のトスも不正確だった。宮部の動きもイマイチ。リベロの福留も反応が鈍い。
 
 あと中継で不満なのは、TBSだけでなく他局、また、バレーボールだけでなく他の競技についても言えることだが(でも、TBSが一番酷い)、日本チーム関連の情報だけに終始していること。
 「他の試合も中継しろ」とは言わないが、他の予選グループの結果ぐらいは紹介してほしい。
 そして、心配なのが、日本チームが破れたとたん、大会も終了(正確には“中継終了”)してしまわないか……ということ。TBSサイトには、決勝までの放送スケジュールが載っているので、《ネーションズリーグと同じにはならない》とは思うが……

 そして、今大会の“勝ち上がりシステム”が何よりも疑問!
 日本を例にとると、プールH(第8組)を1位通過し、プールA(第1組)2位のタイと1回戦で当たる。プールH2位のセルビアはプールA1位のオランダと対戦。このこと自体は、「予選1位vs予選2位」という普通の勝ち上がりシステムだが、この勝ち上がりチームが準々決勝と対戦する。
 《えっ?またセルビアと当たるの?》……である(もちろん、日本とセルビアが勝ち上がる保証はない)。

 これって、変じゃない?
 おそらく、タイの各地の会場で試合が行われるので、なるべく移動距離や回数が少ない方が効率的ではある。
 しかし、同じ対戦が準々決勝で行われる可能性があるのは、おかしい。

 これを将棋で例えると分かりやすい(将棋に興味がない人にとっては、分かりにくいかも)
 勝率.828を誇る藤井七冠と予選で同じ組になったとしよう。4人一組のリーグで予選通過者が2人。
 通過2人と言っても、藤井くんが1枠を占めているので、残り3人で1枠を争うに等しい。(“藤井くん”と呼ぶことをお許しください)
 それで何とか予選を通過して、決勝トーナメント1回戦を勝っても、次の準々決勝で待っているのは、藤井くんだ!
 逆のパターンはもっと悲劇かも……
 頑張って予選リーグで藤井くんを破り、トーナメント1回戦を勝っても、待っているのは藤井くんだ……
 もちろん、藤井くんが全部勝つとは限らないが。

 準々決勝が抽選で、同じ相手と当たるのならば仕方がないが、最初から準々決勝まで再戦可能性が固定されているのは、かなりおかしいシステムだ。
コメント (3)
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疑問のメディカルタイムアウト③ 【補足】

2025-08-14 10:39:42 | スポーツ
「疑問のメディカルタイムアウト①」
「疑問のメディカルタイムアウト②」の補足です。

 国際大会では、適用されるルールが大会によって違うようだ。
 “WTT”と“ITTF”ルールがあり、微妙に違う。
 こういう記事を書いておきながら、詳しくは分からない。おそらく、(“おそらく”か!)五輪や世界卓球など多くの国際試合は“ITTF”で、「WTTシリーズ」は“WTT”ルールが適用されるのだろう。
 今回は、“WTT”と銘打ってある通り、“WTT”が適用。

 メディカルタイムアウトに関しては、“WTT”と“ITTF”ルールは、大筋は似ているが、細かな違いがあるようだ。
 (『テレビ東京卓球NEWS』の「WTTチャンピオンズ横浜で波紋を呼んだ“メディカルタイムアウト”。WTTと他国際大会で異なるルールの実態」が詳しい)
 上記記事では、以下のルールが引用されていて
v) 主審は、プレーの継続が一時的に不可能となる事態が発生した場合、緊急的に「メディカルタイムアウト」を認めることができる。この場合の最大時間は5分を超えてはならない。

vi) それ以外の医療的状況で、その大会で初めて発生し、選手の体力的状態による筋肉の痙攣や疲労でなく、かつ主審が判断して相手選手に著しく不利にならない場合には、進行中のゲーム終了時から「メディカルブレーク」を与えることができる。

メディカルブレークは最大2分間で、1分間のゲーム間休憩を加えて合計3分間とする。この時間はWTT理学療法士またはイベントドクターによる評価および治療に使用される。
WTT理学療法士またはイベントドクターの裁量により、競技者がまだメディカルタイムアウトを使用していない場合、メディカルブレークをメディカルタイムアウトに変更できる。

競技者は、メディカルタイムアウトの直後にメディカルブレークを取ることはできない。
さらなる治療が必要な場合は、通常のゲーム間の1分間でのみ実行できる。


 さらに記事では、
《つまり、今大会で早田ひな(日本生命)が女子シングルス2回戦で使ったMTOも、張本智和(トヨタ自動車)が男子シングルス決勝で使ったMTOも、いずれも「v」に規定された主審判断による適用だったと見られる。
 また、MTOとメディカルブレーク(MB)は別であり、MBの治療者は「WTT理学療法士またはイベントドクター」と明記されているのに対し、MTOに関する指定は特にない。》


 今回の2ケースにおいては、「v」に規定された主審判断によってメディカルタイムアウトが適用されたと述べている(”適用された”と言うだけで、記事ではそれが妥当かどうかの判断はない)
 私の見解(←何の権威もない)は、WTTルールでは「主審は、プレーの継続が一時的に不可能となる事態が発生した場合」とあるが、”プレーの継続が一時的に不可能”とは思えず、大きな疑問を感じる。

 また、“メディカルブレーク”では「WTT理学療法士またはイベントドクターによる評価および治療」と指定があるが、“メディカルタイムアウト”では規定がないので、早田の場合、《ルール内》と考えることができる。ただし、これはルール条文の不備のように思う。(きちんと記述しないといけないだろう)
 
 ともかく、早田にしろ張本兄にしろ、メディカルタイムアウトの前後のプレーを見ると、マッサージによる痛みの軽減や消耗・疲労の回復の範疇に入りいる。逆に相手選手にとっては、メディカルタイムアウトによるプレーの中断が及ぼす、身体の冷え(硬直)や心理的作用のマイナスが大きく、アンフェアなメディカルタイムアウトだったと考える。
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疑問のメディカルタイムアウト② WTTチャンピオンズ横浜

2025-08-13 19:13:20 | スポーツ
 前記事「疑問のメディカルタイムアウト① WTTチャンピオンズ横浜」で触れなかったが、張本智和の脳裏には、早田ひなvs張本美和戦の早田が取ったメディカルタイムアウトがあったように思う。早田のメディカルタイムアウトが認められるのなら、自分のメディカルタイムアウトの主張も通るはずだ。勘ぐって考えると、早田のメディカルタイムアウトを認めた大会運営サイドへの“当てつけ”かもしれない。(早田本人に対しての“当てつけ”かも←私の憶測です)
 
 で、早田ひなvs張本美和戦はどういう状況だったのかというと……
 5ゲームマッチ(準々決勝から7ゲームマッチ)の第5ゲーム。張本が4点目を取り4-2とリードした時、早田がタイムアウトを取る(通常のタイムアウト)。
(以下はその後のタイムライン、4-2となり6点ごとのタオルタイムに入った時間を0:00とする)
0:20 早田からタイムアウトを要求された(映像には映らず)主審が「タイムアウト」宣言。
    タイムアウト開始直後にベンチコーチの岡雄介トレーナーが早田の腕のマッサージを始める
1:24 「タイム」と主審がタイムアウト終了宣言
1:34 早田が主審にメディカルタイムアウトを要求、主審は運営スタッフを呼ぶ
1:55 早田が到着したスタッフに説明を始める(主審の近くで)
2:15 スタッフが本部に連絡(おそらく、状況説明をして、メディカルスタッフを呼んだ)
2:20 早田、ベンチに向かう
2:30 早田、ベンチに到着、座る
3:30 メディカルスタッフ到着
3:45 メディカルスタッフに、早田が説明
4:30 主審「メディカルタイムアウト」宣言
    ベンチで岡トレーナーによる治療(マッサージ)が始まる
9:30 メディカルタイムアウト終了
10:00 主審、試合再開の声

【疑問点】
①(許容範囲内かもしれないが、タオルタイムが終了(厳格な制限時間はないかも)し、張本がスタンバイしてからかなり間があった後、通常のタイムアウトが要求された(映像がないのでわからないが、早田がコーチに大まかな状況を知らせたと思われる)
②国際大会で、同じ国の選手が対戦する時は、ベンチにコーチが付かないルール(←不思議なルールだ)。ところが、岡コーチが迷わずベンチに行き、マッサージを開始。>同国選手同士の対戦時にタイムアウト時にコーチがベンチに入っていいのか?治療を行っていいのか?
③今回のケースは、メディカルタイムアウトに該当しないのでは?(★後述します)
④メディカルタイムアウト時に、大会のメディカルスタッフではなく、自チームのトレーナーが治療をしていいのか?

早田の場合、「早田の症状は、本人によると2か月ほど前から、腕から手にかけての尺骨神経を圧迫し、左手の小指と薬指がしびれた状態が続いていたという」(文末引用記事より)
 しかし、確か、メディカルタイムアウト適用条件は、突発的な事故で、しかも、出血、部位の腫れなど第三者的に異常が認められる場合のみ(中継で水谷氏も同様な解説)。
 前記事でも記したが、石川佳純選手の捻挫(痙攣かも)の場合も、明らかな外見的異常が確認できず、メディカルタイムアウトが認められなかった。
 早田の場合は、慢性的な故障で、試合開始時点で本人もチームも把握しており、それを押して試合を続けて悪化したとしても、メディカルタイムアウト要件には全く該当しない。


 メディカルタイムアウトについては、次の記事が詳しい↓
『Rallys』の「タイムアウト/メディカルタイムアウトとは?」の「メディカルタイムアウト」の項
国際卓球連盟(ITTF)の規則によると以下のような場合にメディカルタイムアウト(MTO)を取ることができます。

・審判長は競技者が事故によって、一時的に競技不能となったときは、いかなる場合も10分を越えない範囲で競技の中断を認めることができる。ただし中断が相手競技者または組に不当に不利になるおそれがないと、審判長が判断した場合のみとする。
・マッチ開始時に存在した障害、またはマッチ開始時に合理的に予測される障害または競技の通常のストレスによるものによる競技の中断は認められない。競技者の健康状態または競技の進行状況によって生じたけいれんや疲労による障害は、緊急中断を正当化しない。緊急中断は、転倒による負傷のような事故で、競技の継続ができない場合にのみ認められる。
・競技領域内で誰かが出血した場合、直ちに競技を中断し、該当者の治療が終了し、全ての血液が競技領域から拭き取られるまで競技を再開してはならない。


 今回、“早田vs張本(妹)”、”張本(兄)vs王”戦は、メディカルタイムアウト適用条件に該当せず、戦略的(戦術的)観点からメディカルタイムアウトを要求し、それを認めてしまった。
 今後、これが前例となって、メディカルタイムアウト要求が増えるのが心配である。



 今回の件について、試合経過やルール、早田の事情、主催者側の見解が以下の記事でまとめられていたので、ご紹介します。
「早田ひな―張本美和戦の“メディカルタイムアウト” 大会主催者が見解…WTTチャンピオンズ横浜」(『スポーツ報知』)
 卓球のWTTチャンピオンズ横浜は9日、横浜BUNTAIで女子シングルス2回戦が行われ、世界ランク6位の張本美和(木下グループ)は同13位の早田ひな(日本生命)に2―3のフルゲームの末に競り負けた。2―2の最終ゲームで4―2でリードした場面で早田が約5分間のメディカルタイムアウトを取り、中断が明けた後に流れを失った。試合後、取材エリアで涙を浮かべ、メディカルアウトを巡る状況への疑問を呈する場面があった。大会を主催するWTTの担当者がスポーツ報知の取材に応じ、最終ゲームで起こった一連の出来事についての見解を説明した。
 張本美が抱いた疑問はこうだった。「メディカルタイムアウトを取ることに関しては私にも権利があるので、相手にも権利があると思いますし、全く意見はないです」と、早田との勝負についての異論ではないと強調。その上で大会運営側に対し「まず審判から自分に説明がなかった。審判長の方もいたのに、自分も一回『どうして?』と聞いたんですけど、あまりちゃんとした答えが返ってこなくて。相手がベンチに戻ったので、自分ももう一回ベンチに戻るかという感じでした」
 「あとは大会の治療の方がいて、そこまでは意見はないけど、途中から(相手の)自分のコーチでもある方が治療をされていたので、そこはすごく疑問に思いました。(メディカルタイムアウトの間に)アドバイスだってできるかもしれないし…。そこはすごい試合中も疑問に思いながら待っていました」
 張本美が抱いた疑問について、WTTの規定上はどうだったのか。試合は日本人の同士討ちのため、両者にベンチコーチは入っていなかった。WTTの規定では肉離れや出血など、外観でプレーができないと判断できる場合は、その場でメディカルタイムアウトが認められる。今回の場合は早田が左腕付近の痛みを審判に訴えたが、外観で判断できなかったため、WTTのドクターとフィジカルの担当者が、早田にヒアリングをするため、メディカルブレイクとした。
 これは規定で、2分とアディショナルタイム1分の最大3分間。大会運営側が必要だと判断した場合にのみ認められる。早田の症状は、本人によると2か月ほど前から、腕から手にかけての尺骨神経を圧迫し、左手の小指と薬指がしびれた状態が続いていたという。大会運営側が早田にヒアリングをした上で治療が必要だと判断し、メディカルタイムアウトを認めた。
 メディカルタイムアウトは規定では、治療を開始してから最大5分間認められている。女子日本代表スタッフで、1回戦は早田のベンチコーチを務めた岡雄介トレーナーが、ベンチの外から早田のもとに行き、治療を担当した。WTTのルールではメディカルタイムアウトの際に、治療をする担当者の規定は明記されていない。また、早田が痛みを訴えた際に、同士討ちでベンチコーチがいない中、岡氏がメディカルブレイクの前にベンチに駆け寄ったことに関してはルールに記載がない。WTT側はチーム関係者が心配し、駆け寄った行動だとの認識であるという。

 試合は5分以上中断していたが、今回はメディカルブレイクと、メディカルタイムアウトの合計で最大8分間が認められたため。張本美はその間に自分のベンチで一人、ジャージーを羽織ると椅子に座ったり、立って足を動かしたりして再開を待った。WTTの見解では、選手個人のプライバシーの観点でけがの詳細を相手選手に伝えることはないが、メディカルタイムアウトが開始された際に場内にアナウンスし、張本美に対しても伝えた認識だったという。
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疑問のメディカルタイムアウト① WTTチャンピオンズ横浜

2025-08-12 21:34:47 | スポーツ
 卓球観戦は面白い。
 どのサーブを出すか?……フォワ前のショートサーブでチキータを封じるか、虚を突いてロングサーブを繰り出すか、縦回転?下回転?、投げ上げ、YGサーブ?
 突っつきを多用?チキータを多用?ミドル(身体の正面)を突く?……
 回転を見極め、返球する
 高速ラリー(この反射神経はすごい)
 スライスで機を見て反撃……

 素晴らしい競技だと思うが、水を差すことも多い。
 その最たるモノが、相手を威嚇するかのような〝雄叫び”。

 これについてはこれまでも書いたことがあるが、まだまだ書き足りない。
 しかし、今回取り上げるのは、“メディカルタイムアウト”

 時系列的には、早田ひなvs張本美和戦を先に書くべきだが、まず、男子シングルス決勝の張本智和vs王楚欽戦
 この一戦は、《日本(横浜)で行われる〝チャンピオンズ横浜”で何としても優勝する》という張本の強い決意が勝因だ。もちろん、《得意のチキータを封印し、いつもと違うプレーパターン》という戦略が勝因と言える(決着ゲームとなっただい6ゲームでチキータを多用)。
 それに加え、勝ちへの気迫で王楚欽を圧倒していた。

 しかし、第6ゲームでのメディカルタイムアウトは感心できない(というか、非難したい
 まず、張本が問題にした王楚欽のユニフォーム交換の状況
 第5ゲーム終了直後、ユニフォーム交換を主審に申し出て(主審は了解)、即座に控室へ。
 再び、コートに戻ってきたのが、控室に向かった1分10秒後。その直後、主審の「タイム(ゲーム感休憩終了の合図)」の声が掛かり、卓球台に二人が付いたのが王が控室に向かった時から1分50秒後。その10秒後に第6ゲームが開始された。第5ゲーム終了~第6ゲーム開始のインターバルは約2分間。
 ちなみに、第4ゲーム終了~第5ゲーム開始(主審の「タイム」の声が掛かる)のインターバルが1分間だった。

 次に、張本のメディカルタイムアウトの状況
 第6ゲーム、張本が4-2リード(王が2点目を上げたところ)の場面。6ポイントごとのタオルタイム(10~15秒)が始まる時だった。
 プレーが終了した直後(4-2となった時)、張本がタオルのところに向かいかけたが、踵を返して主審の方に歩みを進める。張本が主審に足の異常をアピール。事情を把握した主審が運営側の公式メディカルスタッフを呼び、足の状態をチェックさせる。ベンチに向かう時の張本は少し足を引きずっていた。ベンチでメディカルスタッフが張本の足の状態を調べる。2分45秒後、〝要治療”と判断され、〝メディカルタイムアウト”が認められた。
 メディカルスタッフが張本の足(両足)を入念にマッサージ。4分50秒後、マッサージ終了、メディカルタイムアウトが解かれる。10秒後、二人が卓球台前に立ち、その30秒後、ゲーム再開。張本が主審に足の異常を訴えてから、ゲーム再開まで7分55秒間。

 試合終了後、福沢アナによるインタビュー(大会運営のインタビューではなく、テレビ東京の中継インタビュー)
(チキータ封印など戦術面や、今回の勝利の意義を張本が語った後)
「そして、メディカルタイムアウトを取りました。ドクターにマッサージをされながら、どういった思いが去来しましたか?」(福沢)
「そうですね、まず、彼がTシャツで1回、チェンジする時に外に出た時に、1回(←しばらくという意味)座っていたので、立ち上がる時にちょっと膝を捻じってしまったところがあったので、そこで、ずっと立っていたところで、長い時間、1分半…2分ぐらいですかね、あそこで座っていたところで立ち上がったところで、(捻ったところが)あったので……ま、そこで、う~ん、まあ(メディカルタイムアウトを)使っちゃいましたけど……、うん、まあそうですね…………まあ……(福沢アナの顔を見て)…えへへへ、じゃないですよ…(にやり、そして、“しまったぁ”という顔になる)」
「ま、いろいろ思うところは今大会あると思いますけどね(←妹・美和のことか)」(福沢アナ)
「《メディカルタイムアウトは使っちゃいけない》ということではないのでね。
 相手も服を脱ぎ、服をそこで着替えるべきだと思います。そこを僕は目をつぶりましたけど。
 最後はギリギリ、最終ゲームに行ったらどうかなという膝の状態だったので、あそこは、決断しました」


インタビューでの張本の主張
①王楚欽のユニフォーム交換は控室ではなく、ベンチで行うべきで、それをに目をつぶった代わりにメディカルタイムアウトを要求した(お互い様であろう)
②そもそも、膝の異常の原因は、王楚欽のユニフォーム交換で間が開いたことによるもの
③メディカルタイムアウトを要求する権利がある
④膝の具合がよくないので、第6ゲームで決めたかった


【考察】
①(他競技と比べるのはどうかと思うが)テニスではユニフォーム交換やトイレットタイムがよくある(←これを利用してゲームの流れを変えようとする戦略もよくあるが、褒められることではない)
 公衆の面前で上半身を見せるのは好ましくないというのが、昨今の風潮ではある。
 女性プレーヤーが会場で着替えるのは無理

②王楚欽が控室に戻っている間、張本はトレーナーから入念なマッサージを受けていた。そして、王が戻ってきた時に立ち上がっただけなので、それを、間が開いたことが捻った原因というのは無理がある。
 その辺りのインタビューでの張本の言葉は、要領を得ない説明(しどろもどろ)

③メディカルタイムアウトは、プレーによる状態の急激な悪化があった場合で、出血や故障部位の腫れなど他者が客観的に異常を確認できなければ、認められない(メディカルタイムアウトを要求する権利はある。過去に、五輪か世界卓球で石川佳純選手が捻挫(痙攣)を主張したが、認められなかった)

④第5ゲーム終了~第6ゲーム開始までの間(王楚欽ユニフォーム交換時)にトレーナーから筋肉マッサージを受けており、この時に、何らかの異常があったのかもしれない。しかし、その後のプレーを見る限り、大きな異常は認められない。メディカルタイムアウト要求の直前のプレーにおいても、異常は顕著ではない。
 インタビューでは「膝が限界に近い」と言っていたが、治療は筋肉マッサージで膝とはあまり関係なさそう。しかも、両足ともというのは、単なる筋肉疲労(消耗)としか思えない。

 こういう疲労回復や試合の流れを変えるためのメディカルタイムアウトは認めてはいけない(今大会で悪い前例を2つも作ってしまった)。
 足の痙攣というのは、本人の責任に他ならない。


 張本の場合、早田ひなvs張本美和戦でのメディカルタイムアウトについて激怒していたというが(未確認情報です)………
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2025大相撲名古屋場所 琴勝峰優勝

2025-07-28 09:05:26 | スポーツ
 ただ一人2敗の琴勝峰が、安青錦を破り13勝2敗で優勝杯を手にした。
 それにしても、あの安青錦が前にばったり落ちるとは!
 硬くなったのか?琴勝峰の押しの力が強く、上半身だけに力が入ってしまったのか?安青錦は11勝4敗。
 琴勝峰の見事な優勝だった。

 安青錦とともに3敗だった草野も敗れ、11勝4敗で終わった。
 新横綱の大の里は琴桜を圧倒し、11勝目を挙げた。11勝4敗というのは、本人も周囲も不満が残るかもしれないが、重圧の中で頑張った。
 前頭四・玉鷲は40歳で金星、その他いろいろな記録を更新した。通算勝ち星は、あの大横綱の大鵬に並んだそうだ。11勝4敗、見事!
 熱海富士も美ノ海を破り、11勝4敗。嬉しそうに通路を引きあげていった。
 10勝5敗は、関脇・若隆景、小結・高安、前頭⑭・藤ノ川、前頭⑯・御嶽海
 大ベテラン、ベテラン、中堅、新鋭、織り交ぜて躍動した名古屋場所だった。(横綱、大関は残念)
 怪我が多いのが気になる。(大栄翔、遠藤の休場も寂しい)

 高安の14日目熱海富士、千秋楽草野戦は気迫がこもった勝利だった。草野戦で見せた、回転の良い突っ張りは見事!「無敵突っ張り」と称したい。
 玉鷲も欧勝馬を必死の形相で寄り切った相撲も感動した。欧勝馬は《勝てばいいんだ》と引いたり、かわしたり、はたいたりする相撲が多いが、昨日の一番はよく頑張り、必死で玉鷲の寄りをこらえていた。

 あと、一山本の清々しいインタビューの受け答えも好きだ。


 琴勝峰、優勝おめでとう!
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2025大相撲名古屋場所 千秋楽を前に

2025-07-27 12:49:05 | スポーツ
 14日目の注目の取り組みは(成績は13日目終了時)
玉鷲(9勝4敗)―一山本(9勝4敗)
安青錦(11勝2敗)草野(10勝3敗)
高安(8勝5敗)―熱海富士(10勝3敗)
霧島(8勝5敗)―琴勝峰(11勝2敗)
大の里(9勝4敗)―若隆景(9勝4敗)
 (赤は2敗力士、青は3敗力士)
だったが、
○玉鷲(10勝4敗)―●一山本(9勝5敗)
●安青錦(11勝3敗)○草野(11勝3敗)
○高安(9勝5敗)―●熱海富士(10勝4敗)
●霧島(8勝6敗)―○琴勝峰(12勝2敗)
○大の里(10勝4敗)―●若隆景(9勝5敗)
 
 優勝争いは
12勝2敗……琴勝峰⑮ (丸囲み数字は前頭の序数)
11勝3敗……安青錦(前頭筆頭)、草野
 の3人に絞られた。
 (優勝の可能性はないが)
10勝4敗……大の里熱(横綱)、熱海富士⑩、玉鷲④、熱海富士⑩

 白状すると、11日目終了時に、安青錦、一山本、草野、琴勝峰の4人が9勝2敗でトップに並んだ時、琴勝峰の優勝はないだろうと思っていた。
 今場所、弟の琴栄峰が幕内に上がったことが励みになったのか、前に出る相撲になったと感じたが、終盤戦に上位陣や成績優秀者との対戦が組まれると思ったので、残りを2勝2敗で上出来だろうと舐めていた。
 その後、高安、大の里、霧島を撃破。まことに申し訳ありませんでした。

 ○草野ー安青錦●
 草野の速さ安青錦の足腰の強さ制した一番だった。見事だ。
 草野に関しても、11日目まで相撲内容がよかったが、琴勝峰同様、上位と当たると五分が精いっぱいだろうと大変、失礼いたしました。

 千秋楽の取組は
安青錦(11勝3敗)―琴勝峰(12勝2敗)
草野(11勝3敗)―高安(9勝5敗)

 安青錦―琴勝峰戦が先にあり、琴勝峰が勝つと、その瞬間、琴勝峰の優勝が決まる。
 琴勝峰が嫌いなわけでは決してないが(半端な相撲が目立った時は、好きではなかった)、できれば、優勝決定戦が見たい。
 琴勝峰が破れて、草野が勝てば、巴戦になる。
 高安の大ファンなので、高安に勝ってほしいが、巴戦も観たいなあと……“不届き者”である

 ところで、昨日の溜席に、私が知っている素敵な女性に似た和服姿の女性をお見かけしましたが、他人の空似でしょうか、勘違いなのでしょうか……
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2025大相撲名古屋場所13日目を終えて

2025-07-26 14:31:48 | スポーツ
2025大相撲名古屋場所12日目を終えての続きです。
(記事を増やしてしまっている……墓穴を掘っているような………)
 13日目の注目の対戦の結果です。(力士名の成績は13日目を反映させています)
○安青錦(11勝2敗)ー一山本●(9勝4敗)
●高安(8勝5敗)ー玉鷲○(9勝4敗)
●霧島ー草野○(10勝3敗)
●琴桜(8勝5敗)ー熱海富士○(10勝3敗)
●大の里(9勝4敗)ー琴勝峰○(11勝2敗)
 予想は安青錦以外、外れたような気がする……きっと気のせいだ(笑)

 この結果、
11勝2敗……安青錦(前頭筆頭)、琴勝峰⑮ (丸囲み数字は前頭の序数)
10勝3敗……熱海富士⑩、草野
 4敗力士はほとんど優勝の目はないが、
9勝4敗……大の里(横綱)、若隆景(関脇)、玉鷲④、一山本⑧、御嶽海
となった。

 役力士が平幕力士に完敗という体たらく!不甲斐なさすぎる!
 大の里は10日目に玉鷲にぶん投げられたのがショックだったのか、その後の相撲はガタガタ。
 琴桜は霧島戦ではどっしりした重量感でで勝利したが、熱海富士には正面から攻め立てられ何もできずに土俵を割ってしまった。
 霧島は、動きが止まると体が硬くなる。以前はがっぷり四つになると、強力に引き付けて相手の腰を伸ばしてしまったが、その見る影もない。解説者は「頭をつけないとダメ」と言っていたが、相手は新入幕の草野。おかしな解説だ。

 ともかく、残り2日間、役力士はしっかりしてほしい。

 13日目の注目の取り組みは
玉鷲―一山本
安青錦草野
高安―熱海富士
霧島―琴勝峰
大の里―若隆景
 (赤は2敗力士、青は3敗力士、玉鷲、一山本、若隆景、大の里は9勝4敗)
 何と言っても、安青錦―草野は大一番。今場所の優勝の帰趨を決すると言っても良いかもしれない。
 予想は……しません(笑)
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2025大相撲名古屋場所12日目を終えて

2025-07-25 10:17:34 | スポーツ
2025大相撲名古屋場所11日目を終えての続き。
12日目の取り組みは
大の里一山本 琴桜ー霧島 若隆景ー草野 高安琴勝峰 安青錦玉鷲 熱海富士御嶽海
 (赤は2敗力士、青は3敗力士)
……だったのですが、
○大の里一山本●
○琴桜ー霧島●
○若隆景ー草野●
●高安琴勝峰●
○安青錦玉鷲●
○熱海富士御嶽海●
 ……あ~あぁ、高安ぅ~、負けちゃったぁぁ
 《思い切り押し出す》という思いに溢れる取り口だったが、上半身だけに力が入り、下半身が伴わなかった。琴勝峰を後退させた距離より、高安が前進した距離が小さく、その結果、琴勝峰が高安をいなせるだけの間隔があり、余裕をもってはたきこまれてしまった。そんなに慌てて押さなくてもよかったのに。
 霧島は良い体勢に持ち込んだが、攻めきれずに巻替えを許し、琴桜の圧力にどうすることもできず、寄り切られてしまった。大関昇進のころは、自信をもって大事を取ることもなく、攻め続けて勝っていたのに……(←最近の霧島の相撲全般)
 予想は4番的中(2番外れ)。

 この結果、
10勝2敗……安青錦(前頭筆頭)、琴勝峰⑮ (丸囲み数字は前頭の序数)
9勝3敗……大の里(横綱)、一山本⑧、熱海富士⑩、草野
となった。
 4敗となった霧島、高安、御嶽海の優勝は難しくなったが、残り3番、全部勝ってほしい。

 13日目の注目の取り組みは
安青錦一山本
高安ー玉鷲
霧島ー草野
琴桜ー熱海富士
大の里琴勝峰
 (赤は2敗力士、青は3敗力士、高安、玉鷲、霧島、琴桜は8勝4敗)
 安青錦、高安、霧島、琴桜、大の里の勝ちと予想。
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2025大相撲名古屋場所11日目を終えて

2025-07-24 09:52:24 | スポーツ
豊昇龍が早々と途中休場、新横綱・大の里が3番も取りこぼし(勝った相撲は”無敵”を感じさせたが)
9勝2敗が4人、8勝3敗が6人と、優勝争いは名古屋場所は大混戦。


9勝2敗……安青錦(前頭筆頭)、一山本⑧、草野⑭、琴勝峰⑮ (丸囲み数字は前頭の序数)
8勝3敗……大の里(横綱)、霧島(関脇)、高安(小結)、玉鷲④、熱海富士⑩、御嶽海

 星の差ひとつというのは、当然ながら1敗すると並んでしまうので、残り4番もあり、微差である。
 しかし、優勝争いのトップが4人もおり、その4人がすべて1敗以上しないと、チャンスが回ってこないので、意外と3敗者の優勝の可能性は低い。
 とは言え、2敗の一山本、草野、琴勝峰、は今後上位にぶつけられるので、これまで通り勝ち星を重ねられるとは思い難く、1敗以上する可能性は大いにある。
 ただし、安青錦は上位との対戦は終了しており、相撲内容も素晴らしい。低い体勢を絶対崩さず、かといって、前に落ちることもなく、引くこともしない。裾払いなどの技も巧く、反射神経、運動能力も高い。何より、相撲に貪欲(勝利に貪欲ではない)
 安青錦が優勝候補筆頭だ
 3敗力士は、2敗力士が揃って2敗以上するとは考えられないので、残りを4戦全勝するのが必須。
 大の里は残り全勝するポテンシャルを十分持っており、優勝候補の2番手であろう。
 安青錦を除く2敗力士の中では、草野が有力。前に押す相撲を崩さないのが良いし、若さの勢いもある。問題は押す力が上位に通用するかが未知数。
 霧島も大関昇進の頃に戻りつつあり、残りを全勝する力はある。昨日の対大の里戦は惜しかった。95%以上勝っていた内容だった。ただし、敗れたが、大の里戦を終えているのが大きい。ただし、今日は大関・琴桜、それに、関脇・若隆景戦も残しているので、結構大変かも。
 あと、秘かに(と言っている時点で秘かじゃないが)高安の優勝もありうると。今場所は押しの力もあるし、臨機応変の反射反応も良い。腕力は健在で、まわしを掴んでぶん投げる強さも発揮している。あまり注目されていないのもよい。

 今日の取り組みは
大の里一山本 琴桜ー霧島 若隆景ー草野 高安琴勝峰 安青錦玉鷲 熱海富士御嶽海
 赤は2敗力士、青は3敗力士

大の里、霧島、若隆景、高安、安青錦、熱海富士が勝つと見ている。
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