英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2018ATPファイナルズ  ~フェデラーは残念だったが~

2018-11-19 15:34:20 | スポーツ
アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がノバク・ジョコビッチ(セルビア)を、6-4、6-3のストレートで破り、初優勝を遂げた。
 グループリーグを終えて準決勝進出者が決まった時点というか、グループリーグの最中で「ジョコビッチの優勝は堅い」と思ったテニスファンが多かったはずだ。(私もフェデラーファンでありながら、ジョコビッチを破るのは厳しいなあと)

ノバク・ジョコビッチ
 「昨年夏から今年前半」と「今年のウィンブルドン以降」では、“ジョコビッチがふたりいるのではないか”と思えるほどの、天と地ほどの違いがあった。
 右肘の故障が悪化し、昨年のウィンブルドンの途中棄権。その後、今年1月の全豪オープンには復帰したが(4回戦敗退)、その後、手術し休養。3月に復帰したが、BNPパリバ・オープンではダニエル太郎に、マイアミオープンではブノワ・ペールに敗れる(共に初戦)など、世界ランクは22位まで後退してしまった。

 しかし、ジョコビッチはウィンブルドン選手権からパリ・マスターズの決勝でハチャノフに敗れるまで22連勝(この間、全米オープン、シンシナティ・マスターズ、上海マスターズを制覇)と無敵状態であった。
 パリマスターズで敗れたものの、今大会のグループリーグと準決勝(対アンダーソン戦)でも無敵ぶりは健在だった。

 けれども、決勝戦を迎えた時点では、“もしかしたら”という感触があった。
 そう、準決勝でズべレフがロジャー・フェデラーを2-0のストレートで撃破したからだ。



ロジャー・フェデラー
 フェデラーは昨年、全豪とウィンブルドンを制覇、マスターズ1000では3大会で優勝(準優勝1回)と見事な復活を遂げた。今年も全豪制覇はしたが、ウィンブルドンでは準々決勝敗退、全米も4回戦敗退、マスターズ1000も準優勝2回に留まり(マスターズ500での優勝はある)、不本意な成績と言える。
 しかし、100%とは言えないモノの、各大会で上位に進出し、ゲームの内容も高レベルを維持している。パリ・マスターズの準決勝のジョコビッチ戦は、両者の名勝負の中でも上位に入る激闘だった。
 今大会を含めた今年のフェデラーの印象としては、
①ファーストサーブの成功率が低い(これが苦戦の一番の原因)
②ストローク戦でのアンフォーストエラーが多い
③ストロークの威力がやや減少(ストローク戦で圧されることが増えた)
④パッシングショットのミスが若干増えた
⑤ネットプレーは健在で、そのセンス、反応速度、ボールコントロールは素晴らしい
⑥アプローチショットは弱め
⑦相手が執拗にフェデラーのバックを攻めることが多くなった(最近はスライスボールでうまく対応している)

 今大会のフェデラーは、初戦で錦織に敗れたものの、立て直し、ティエム、アンダーソンにストレート勝ちで1位通過を果たしている。正確なショットや絶妙なネットプレーを軸に快勝。スライスボールを効果的に駆使し、アンフォーストエラーも少なかった。ただ、依然、ファーストサーブの成功率は低かった。
 そして、準決勝。
 フェデラーのグループの方が日程を一日早く消化し、ジョコビッチのグループの準決勝進出者を待つ形となった。2試合終了時点では4名全員に2位通過の可能性があった。もちろん、ジョコビッチと準決勝で当たるのは最悪だが、ズべレフも嫌だなと(残る二人はチリッチとイスナー)。

アレクサンダー・ズベレフ
 21歳。次世代を担うであろう逸材。
 昨年5月のBNLイタリア国際で、準々決勝でラオニッチ、準決勝でイスナーに勝利。決勝ではジョコビッチを破り、マスターズ1000で初優勝。ロジャーズ・カップ決勝でもフェデラーを破り優勝。11月には世界ランク3位に。
 ただ、4大大会では目立った成績を残せず、今年も伸び悩みの感があり、今大会前の世界ランクは5位。

 198センチの長身から繰り出すサーブは強力。足も速くコートカバー能力も高い。ストロークも安定しており、ネットプレーもうまい。
 要するに典型的万能タイプ。
 4大大会で勝てないのが不思議なくらいだが、おそらく精神的にムラがあるせいだろう。
 高いポテンシャルなので、当然目指すプレーも高レベル。しかし、それ故、思い描くプレーができないとストレスが溜まり、冷静さを失うことが多い。ラケットをたたき折るシーンも多い。
 プレーへのいら立ち、いらだつ自分への怒りが、さらにプレーを乱す……

 今大会のグループリーグで、ジョコビッチとの対戦があった。
 第1セットは拮抗した展開で4-4で迎えた第9ゲーム。ズべレフは2度のブレイクポイントを握ったが、モノにできず、逆に第10ゲーム、2度のブレイクポイント(セットポイント)をしのいだが、最後にこの試合初めてのダブルフォルトで第1セットを失った。
 第2セットも第2ゲームのサービスゲームをデュースでブレイクポイントを握られながらも、凌ぐなど踏みとどまった。その直後の第3ゲームのファーストポイントは、フェデラー×ジョコビッチ戦を思わせるようなスーパープレーの連続だった。しかし、前ゲーム(第1セットの最終ゲーム)から、凡ミスが増え始め、このゲーム辺りから、ズべレフに苛立ちが見え始めた。
 第4ゲームで凡ミスを連発し、ゲームを失うと、集中力を失い、堰が切れたように、一気に1-6で第2セットを失ってしまった。

 しかし、このジョコビッチ戦以外は、充実したプレーで、2勝1敗で準決勝に進出した。
 ジョコビッチ戦の第1セットと合わせて考えると、やはり、フェデラーとはもちろん、ジョコビッチにも伍して戦えるポテンシャルを持っている。


準決勝 フェデラー × ズベレフ
 第1ゲーム、ズべレフがダブルフォルトを犯し、15-30。
 次のプレーのストローク戦、フェデラーの強めのストロークがネット。この後、サーブのフリーポイント(相手がボールに当てただけで返球できない)、サービスエースとすんなりサービスキープができ、気分が楽になった。ストロークをネットに掛けたこのプレーが分岐点になった気がしてならない。
 この後は白熱の試合内容。ズべレフがストロークの威力で押していたが、フェデラーはスライスを織り交ぜるなど球種や打点を変えて対抗、時折見事なネットプレーでゲームの流れを渡さなかった。
 しかし、フェデラーはサービスゲームでズべレフにポイントを先行されると苦しくなる。
 フェデラーのファーストサーブはやはり成功率が低く、ファーストサーブ自体も威力が若干弱く、苦戦時を切り抜けてきたサービスエースも取れない。
 第12ゲーム、強烈なリターンを決められ、次のプレーでは、パッシングのスーパーショットを決められ、0-30とリードされると、この後も連取され、ゲームを失うと同時に第1セットを落としてしまった。ズべレフはスーパープレーが出ると強さが2割増しになる。
 しかし、フェデラーもタダでは終わらせない。第2セットの第3ゲーム、40-0とブレイクチャンスをつかむ。このチャンスを30-40と盛り返されるも、バックの強打を決めてブレイクする。
 けれども…直後の第4ゲームをブレイクバックされてしまう。この後は、白熱の展開が続き、タイブレーク(なぜか“タイブレイク”ではなく“タイブレーク”と発音されることが多い)にもつれ込む。
 4-5で迎えてのフェデラーのサービス。深いストロークがアプローチショットになり、チャンスボールが。これをネットに詰めたフェデラーがボレーをネットに掛けてしまう。4-6となり、マッチポイント。1本踏ん張り5-6としたが、サーブはズべレフ。
 これを強打のストロークでフェデラーを揺さぶった後、最後はエースをフェデラーのコートに叩き込み、勝利をものにした。

 フェデラーは無念の準決勝敗退。
 今大会、ストロークは正確で、スライスボールも巧みに駆使していた。ネットプレーも見事だった。質の高いテニスを維持していた。
 惜しむらくは、サーブの威力と成功率が低かったこと。それと、パッシングショットが決まらなかったこと。アプローチショットも緩かった気がした。


 それにしても、フェデラーはファイナルに15回出場して、なんと14回準決勝進出(グループリーグ通過)。優勝6回、準優勝4回。


決勝 ジョコビッチ × ズベレフ
 ツアーファイナル準決勝というビッグゲームでフェデラーを破ったことで、ズべレフはステップアップしたのではないだろうか?そんな期待を持って、決勝戦を観た。
 互いにサービスゲームをキープする淡々とした展開。しかし、ズべレフの方がスンナリキープ、ジョコビッチの方は、“苦労”というほどではないが、ラリーが続くことが多かった。
 奇しくもグループリーグと同様に4-4で迎えた第9ゲームに分岐点を迎える。30-40でズべレフがブレイクポイントを握る。
 ズべレフのリターンをジョコビッチがネット。今回は3球目であっけなくブレイクを決まった。

 第10ゲームは、ズべレフのサーブがビシビシ決まり40-0。ジョコビッチが1本返したが、次のプレー、4球目のジョコビッチのストロークがオーバーになり、すんなりズべレフがサービスキープで第1セットを6-4でズべレフが先取した。
 第1セットの主なスタッツは、ウイナー……ズべレフ13、ジョコビッチ4。アンフォーストエラー……ズべレフ7、ジョコビッチ5。1stサーブ……88%、ジョコビッチ62%。ズべレフのアンフォーストエラーが(いつもより)かなり少なく、1stサーブの入りが非常に良かった。

 第2セットは出だし3ゲームはブレイク合戦。
 ブレイク直後の第2ゲーム、ズべレフは勝ちを急いだのか、2つのダブルフォルトと2つのアンフォーストエラーでゲームを落とす。
 ポイントとなったのは、第3ゲームの15-15からのプレー。28回のラリーの末、ネットに掛けたジョコビッチが、げんなりした表情を見せた後、ボールパーソンの差し出すタオルを受け取らず、3秒ほどしゃがみ込んでしまった。
 ……こんなジョコビッチは初めて観た


 この試合、ズべレフは実に辛抱強かった。
 ストローク合戦が何度もあったが、ひたすら来たボールを忠実にヒットし、コートの中央付近に返し続けた。中央付近で打ちあうシーンが多かったが、角度に変化をつけるのは殆どジョコビッチで、ズべレフはそれに対しても逆らわない方向へ返していた(クロスに返すのも、勝負を決めるためではなく、クロスは距離が長いので単に返しやすいだけ)。
 ストローク合戦で焦れて無理に動いたり、堪えきれずネットに掛けるのはジョコビッチ。いつもとは逆の展開だった。
 返球に専念したズべレフのボールがいつもより伸びていたのかもしれないし、ジョコビッチは連勝の反動が来て疲労が出たのかもしれない(トーナメントは勝てば勝つほど試合が増える)。
 
 次のプレーも象徴的だった。
 ズべレフのリターンをバックハンドでドロップショット。これがネットに掛かり、15-40。
 このドロップショットは、ズべレフを揺さぶるという意図ではなく、ジョコビッチが疲れていて、ラリーを避けたように見えた。実際、ボールパーソンからボールを受け取る時のジョコビッチは肩で息をしていて、疲労の表情を隠すこともしなかった。
 次のポイントも3球目を無理に強打し、ネットに掛けてしまった。ズべレフが2-1。(ブレイク数はズべレフが1つ多い)

 
 第4ゲーム、ジョコビッチが30-15とリードするも、ズべレフのセカンドサーブを安易に打ち返しミス。ジョコビッチはゲームでブレイクバックをすることができず、3-1とズべレフがリードをキープ。

 結局、第2セット、ジョコビッチは徐々に打つ手がなくなっていったという感じで、第9ゲームでもブレイクを許し、3-6で押し切られた。
 ズべレフの快勝と言っていいだろう。

 ズべレフがついにビッグタイトルを獲得。
 将棋に例えてしまうが、豊島王位、王座に重なって見えてしまう。
 来年はさらに、しかも、大きく飛躍するのではないだろうか。


 ついでに語らせていただくと、フェデラーが今大会を勝つと、ツアー勝利数が100となっていた。大きな故障をしない限り、来年、マスターズ1000か500シリーズで勝利を上げると思うが、出来ればグランドスラム(4大大会)で勝利して欲しい(100回目になる必要はない)
 でも、今回100回目の優勝を果たせなかったことがどうしても羽生竜王の100タイトル獲得に重なり、不吉さを感じてしまう。
 まあ、私の愛するロジャーが、羽生竜王の厄を払ってくれたと考えておこう。
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引退すべきだ ~稀勢の里 4連敗~

2018-11-16 17:59:52 | スポーツ
大相撲九州場所4日目、稀勢の里は栃煌山の土俵際の突き落とし気味のすくい投げに敗れた。これで、初日から4連敗。初日からの4連敗は、横綱としては87年ぶり。翌日の5日目に休場届を申し出た。

 初日からの4連敗は非常に不名誉な記録だが、そのことを責めるつもりはない。しかし……

 休場?引退ではないのか!
 「(4日目に)敗れたときは引退」の覚悟をもって4日目の出場を決断しなければならない。
 横綱の初日からの4連敗は、82年ぶりのワースト記録。4日目に負けるということは、その記録に並ぶということ。
 それを分かっていて出場に踏み切ったはずだが、「ああ、負けちゃった。やはり、無理です。休みます」では、あまりにも甘い。

 報道陣の取材に、初日の貴景勝戦で右膝を痛めたことを明かして、「最後まで務めるのが(横綱の)責任だと思っていたが、体が続かなかった」と話したらしいが、それなら2日目に負けた時点、遅くとも3連敗後に休場を決めるべきだ。
 4日間の相撲の取り口を観て、痛めていたようには感じなかったが、負傷が事実だとしてもそれを言い訳にしてはいけない。出場するからには相撲が取れることが前提。横綱だったら「勝つが前提」である。


 心情的には、来場所もう一度、再起を図らせてあげたいが、これを認めることは悪しき前例を残してしまうことになる。
 今後、横綱が4連敗することがあっても、「稀勢の里の例があるから大丈夫」となってしまう。そのうえ、稀勢の里は先々場所まで、8場所連続休場という横綱としての役目を全く果たしていなかったのだから、これを合わせれば、
「8場所連続休場し、かつ、初日から4連敗しても大丈夫」
という理屈が成り立ってしまう。

 稀勢の里、あるいは、稀勢の里の師匠の田子ノ浦親方はそのことを理解していないのだろうか?


 横綱審議委員会も責任を問われるべきだ。
 稀勢の里の場合、横綱昇進も疑問符がついていた。(横綱昇進の甘い基準参照)
 こんな事態を招いてしまったのは、横綱審議委員会の審議力のなさ、無責任さが大きな原因である。
 日馬富士の不祥事と合わせて考えると、横綱審議委員会も解体すべきである。
 現メンバー9人の就任時期は、2009年1月からが1名、2010年3月からが2名、2012年7月からが1名、2013年3月からが3名、2015年3月からが2名と、長期就任者が多い。日馬富士横綱昇進が決定したのは2012年9月で、4名が関わっており、稀勢の里昇進決定は2017年1月で全員が関わっている。
 誰も辞任していないのは大きな驚きだ。ちなみに委員の報酬はなく、定例会や稽古総見、場所総見後に食事の接待ぐらい。稽古総見以外での観覧は各自切符を購入するとのこと。

 横綱審議委員会は稀勢の里に引退勧告を出して、総辞任するべきだ。
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引退した方がいいと思う(稀勢の里)

2018-11-14 16:33:34 | スポーツ
 初日から3連敗……相撲へのまじめな姿勢、正攻法な相撲で好きな関取なだけに、残念だ。

 進退を懸けた先場所、久々の土俵で相撲勘も鈍っていたし、何より精神的重圧が大きかった。
 今場所はひとり横綱とは言え、プレッシャーは先場所より小さく、コンディションも良いはず。しかし、初日から3連敗。
 しかもその内容が……

 精神的なもの云々より、横綱としての力量を全く感じることができない。

 北の湖は前進する重圧が半端ではなかった。
 千代の富士は前まわしを掴んでの出足が鋭かった。
 白鵬は硬軟自在な安定感。体力、反射神経が抜群で、勝負勘が素晴らしい。

 とにかく、横綱ならば、立ち合いから圧倒するか、まわしを掴んだり、長くなったら勝ちなど、圧倒的な強さや安定感があり、まず負けない。負けるとしても、相手の大健闘や、自らの油断などによる突発的、偶発的な敗戦だ。

 ところが、稀勢の里の場合、相撲の力量が前頭上位か小結程度まで減退している。
 立ち合いが五分程度なのに(それほど悪くないのに)、相手を押すことができない。かと言って、捕まえることもできず、土俵上で押し合い突き合い……ちょっと前に出たかと思うと、いなされたたらを踏む(腰が高く、身体全体での圧力ではないので、いなしに弱い)。
 そのうち、腰が高くなったり、息が上がってきて、相撲がバタつき始める……押し合いの均衡が崩れ、後退するか、下半身がついていかなくなり……敗れる。

 押す圧力がない。まわしも掴めない。持久力もない……
 対戦相手に、≪立ち合いで圧倒されてしまう怖さはなく、押し合い突き合いで踏ん張り、時々いなせば何とかなる≫と見切られている。

 稀勢の里としては、立ち合いの踏み込みをもう少し強くして(がむしゃらに突進するのではなく)、相手を少し下がらせることが肝心。引き足になれば、攻めている方が有利になので、まわしも取りやすいし、二次的押しも利きやすい。とにかく、相手に圧力を感じさせることが大事。

 私としては、「あなたはもう十分頑張ったから、休んでもいい(引退してもいい)よ」という気持ち。
 でも、本人に闘志があり、まだ相撲を取りたいと思うのなら、とことん頑張ってほしい。
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2018アジア大会雑感 その6【終】「男子マラソンの進路妨害の考察」

2018-10-29 12:04:12 | スポーツ
“今更感”があり過ぎですが、「2018アジア大会雑感 その6」です。

 男子マラソンは日本の井上大仁選手とバーレーンのエラバッシ選手の熾烈な競り合いが続き、競技場トラックの最後の直線勝負になった。
 両選手ともラストスパートに自信を持っているようで、ふたりの一騎打ちになってからは、いつ?どこで?どちらが仕掛けるのか?あるいはトラック勝負か?…手に汗握る展開になった。
 ……しかし、それは残念な決着になってしまった。

 勝負は最後の直線にもつれ込んだ。
 1レーン内に二人が並走。先行していた井上選手がやや前で2レーン寄り、わずか後ろをイン側にエラバッシ選手。
 両者ともスパートをかけ、身体が接触しそうなほど激しい競り合いが続き、ゴール目前で両者が接触。エラバッシ選手がバランスを崩し、減速。その後、エラバッシ選手も立て直し追うが、井上選手が胸の差で先着ゴールイン。


 競技後、エラバッシ選手サイドから、「押しのけられて金メダルを阻まれた」と井上選手の走路妨害を主張した。
 これに対し、巷では「(ビデオ検証した結果)エラバッシ選手が右手で井上選手をかき分けるような動作を起こして接触。その反動で、エラバッシ選手がバランスを崩しただけで、エラバッシ選手のほうこそ走路妨害で、自業自得だ」とする意見が大多数。


 私も何度もビデオを確認したが、確かにエラバッシ選手は上記のような動作を行っていた。ただ、その直前、最終コーナーを回って直線に入った直後に、エラバッシ選手がスピードを上げ、井上選手はその気配を感じ、わずかではあるがイン側に走路を変えた。そのせいで、エラバッシ選手の進路がやや狭くなってしまった。
 それでも、抜くだけの幅はあるように見えたが、エラバッシ選手はそう感じなかったのではないだろうか?それで、上記の行為に至ったと思われる。
(あくまで、私の想像)


【走路妨害についての考察】
 トラック競技(セパレートコースで行われる100m、200m、400m以外)の走路(走行)妨害についての詳細は分からないが(「だったら記事を書くな」という突っ込みはご容赦ください)、
①原則として、追い抜くときは外側から
②イン側にスペースがあれば、イン側から追い抜いても妨害行為とはならない
 ・①を絶対化すると、極端な場合、前の選手が3レーンを走っていたら、そのアウト側に回り込んで追い抜かなければならなくなる
 ・1500mなどはかなりの人数で密集して走るので、①を絶対化するのは無理。多少のスペースがあればイン側から抜いても問題視されない。その際、軽度の接触は許容されるようだ。
③妨害を目的とした走路変更や幅寄せ・接触は失格
 ・故意でなくても、理由なく進路を変えて、その結果、他選手に対する著しい妨害になった場合も失格
 ・意図しない不意の進路変更(周囲の走者の店頭などを避けようとした場合など)によって、他の走者を妨害した場合は、責任を問われない

【走路(走行)についてのマナーや暗黙のルール】
・オープンコースの場合、どこを走っても(3レーンでも6レーンでも)かまわないが、トラックを走る場合はアウト側の方が走行距離が長くなるので、インコース寄りを走る
・後方の走者から抜かれる時、抜かれまいとアウト側に進路を変え、斜行するのは妨害行為に該当する可能性があるが、多少の幅寄せは許容されているようだ
・周回遅れの選手は、トップ選手たちの邪魔にならないよう、抜かれる少し前にアウトレーンに退避する(マナーで絶対ではない)
・トップ走者を風除けやペースメーカーとして利用するのは卑怯だが、「賢い走り方」と評価する解説者が多い。
  ※接近しすぎて、足が絡んで転倒するケースも多いので、注意する必要がある。過去に、駅伝で福士選手が他チームのランナーにピッタリマークされたあげく、足が絡まって大転倒。苦痛に顔を歪めながらも残りを走り切り、タスキを渡したが、重傷だった。

 今回のアジア大会の場合、井上選手のインコースへの幅寄せは、わずかであり、エラバッシ選手の走行を大きく妨害したとは言えない。わずかな幅寄せは、ランナーの本能的な行為で、ある程度は許容されるものであろう。(42km以上も走ってきて、本能を律するのはかなり困難)
 また、エラバッシ選手のかき分け行為も、井上選手のわずかな幅寄せが起こしたもので、酌量の範囲内と考えたい。

 両者とも失格にならなくてよかった。


 アジア大会の記事はこれで終わりです。旬は過ぎてしまいましたし、私の記憶もあやふやになっています。
 まあ、もともと、この記事で最後のつもりで「その5」まで書いていたのですが、なんだかんだで先のばしているうちに、ずるずると今日に至りました。ずっと、心の片隅に引っかかっていて、完結することができ、良かったです。
 本当は、もう一記事「総論(心に残るシーン、出来事)」があったのですが、ほぼ忘れてしまっています。
 ただ、これだけは今でもはっきり印象に残っているのが……
………≪池江選手のスーパーな活躍≫!
 パンパシフィック水泳に引き続いてのビッグな大会で、疲労もあったはずですが、素晴らしかったです!

 

その1「至極残念な中継 ①温度差がありすぎる中継」
その2「至極残念な中継 ②浅いインタビュー」
その3「至極残念な中継 ③勝手に大会終了」
その4「男女混合種目の問題点」
その5「甘い“技あり”判定」
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2018女子バレーボール世界選手権 第3次ラウンド 日本×イタリア

2018-10-16 15:47:35 | スポーツ
惜しかった。
本当に頑張ったと思う。


 強烈なスパイクをよくレシーブし、ブロックもタッチしてラリーに持ち込み、スパイクもブロックアウトやコースを打ち分け、ポイントを上げた。
 サーブも利いており、心理的効果の大きいブロックも決めていた。

 気持ちよくスパイクを決められないイタリアは、徐々にフラストレーションが大きくなり、ムキになり力んだスパイクが多くなった。
 第5セット中盤に、もう1点取っていたら、勝利もあったかもしれない。


 長岡の出番が少なかったのは勿体ないなあ。新鍋のサーブレシーブ力は必要なので仕方がないが……
 彼女のスパイクサーブやバックアタックは強力なので、後衛で使う手もあった気がする。


 これで日本はアメリカと5位決定戦を戦うことになった。
 正直、この試合の中継よりも準決勝を観たいのだが……
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2018女子バレーボール世界選手権 第3次ラウンド 日本×セルビア

2018-10-15 16:29:41 | スポーツ
昨夜のセルビアは、第2次ラウンドとは全く別のチームだった。
・ボシュコビッチの高さも威力も十分なスパイクが日本の守備を粉砕
・レシーブや繋ぎに≪床に落とさない≫という執念を感じた
・ミスが少なかった

対する日本は、精彩を欠いた
・≪決まった!≫と思った瞬間に集中力を切らし、その後のラリーをモノにすることができなかった
・サーブレシーブを崩されたり、ミスが多かった。
・繋ぐ執念が薄かった

★ブラジル戦の逆転負けの影響が少なからずあるように思えた
 第2次リーグまでで9試合、かなり疲労が蓄積しているはずだ。なので、第2次リーグ最終ののブラジル戦は3セットで終了できずにフルセットにもつれ込み、しかも、敗戦。余分な疲労と精神的マイナスを受けてしまった。
 確かに、セルビアはボシュコビッチが復活し、攻撃の威力や厚みが増し、日本の守備はそれに対応するのに精いっぱいになってしまったということもある(多少乱れたトスでも、ボシュコビッチは強烈なスパイクを叩きこんでいた)。しかし、全体的に動きが重かった。集中力を切らしたのも、≪これで決まってほしい≫という希望的観測によるものだろう。

 あと、やはり、田代のトスが短かったり低かったりすることが多く、バックトスも不正確だった。
 トスが短くなるのは、疲労のせいかもしれない。

 黒後は、トップクラス相手ではまだ荷が重いのかもしれない。


 セルビアに勝つのは、戦力的にも体力的にも厳しかった。
 トップクラスに勝つには、最初から≪5セットかけて勝つ≫という戦略が必要かもしれない。
 体力消耗の中で酷な要求だが、第1、第2セットは失っても良いから、とにかく、拾って繋ぎまくり、相手を消耗させ、根負けさせる。
 第3セットになれば、相手の高さも威力も落ちてくるので、そこからが勝負……という具合。


 ストレートで負けてしまったので、セット率で2位通過は難しい状況で、イタリアに3-0で勝利したいところではあるが、とにかく、フルセットでもいいから勝って欲しい。イタリアがセルビアに負ける可能性もあるし。
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2018女子バレーボール世界選手権 日本×セルビア

2018-10-12 19:06:17 | スポーツ
みんな、すげえな!
 特にスパイクレシーブが素晴らしく、セルビアの強力スパイカーたちも辟易するぐらいだった。
 日本より一段階上回るセルビアの攻撃力を、二段階上回る日本の守備力で押さえ込んだ。

 リベロの井上、小幡の食らいつくようなレシーブ。セッター田代も拾い上げた。
 攻撃面では、長岡は、絶頂時の頃のスパイクを放ち、石井も良かった。古賀も要所で決めて、奥村もブロックが冴えた。荒木は安定したプレーでメンバーに安心感を与えていた。


★勝利のポイント
①第1セット終盤の立ち直り
 第1セット中盤から、サーブで崩され、何とか繋いでスパイクを打ってもブロックでシャットアウトを食らったり、レシーブからスパイクを叩き込まれたりと、8連続失点を喫するなど、手も足も出ない状態となってしまい8-19。
 さらに、9-20から3連続ポイントを上げられ9-23。ここで相手のサーブミスが出て、≪ああ、なんとか10点に届いた≫という大劣勢。
 しかし、ここで長岡のサーブ。もともと強烈なスパイクサーブだったが、現状はコートに入れるのが最優先で、1本来の威力はない。それでも、気迫を込めたサーブで、セルビアに100%の攻撃をさせず、ラリーに持ち込んだ。日本もチーム一丸でボールを繋ぎ、ラリーをものにして3連続得点で13-23。セットポイントを握られた後も、2得点を上げ、15-25で終えた。
 この粘りが大きかった。≪完膚なきまで叩きのめされそう≫というムードから、≪行けるかもしれない≫という感触をつかんだ。
 一方、セルビアはネーションズリーグでも3-0で圧勝していることと、序盤の一方的展開から楽勝ムードが漂った。

 しかし、第2セットになるとゲームが一変。冒頭に挙げたような日本のプレーで、チーム一丸となって立ち向かい、互角の展開。
 とにかく、スパイクがなかなか決まらない。≪おかしい≫≪調子が悪いのか?≫といった不安がじわじわ広がり始めた。得点は互角でも、完全に日本ペースになった。

②素晴らしいスパイクレシーブからチーム一丸となったプレー
 冒頭のリード文や上記の①でも述べた通り、素晴らしかった。

③サーブが良かった
 点を先行する場面が多かったので、サーブを思い切り打て、相手の攻撃を100%にさせなかった。
 先攻されたセルビアは、逆にサーブが弱くなった。(オグニェノビッチのサーブには手を焼いたが)
 
④劣勢になっても、それを跳ね返す気迫
 地元の応援もあるが、気迫が素晴らしかった。第1セット終盤もそうだったが、第2セット16-12からセルビアの追い上げに遭い19-19になっても、踏みとどまり、22-22、23-23から常に先行し第2セットを25-23でモノにし、第3セットは5-1のリードから連続失点で5-4に迫られ、その後逆転を許したが、中盤以降に逆転、その後、一進一退を繰り返したが、勝負どころで点を挙げ、25-23で第3セットも取った。
 第4セットも11-9から11-15に一気に逆転されたが、14-18と大崩れせず持ちこたえ、17-18まで追い上げると、セルビアが浮足立ってしまった。結局、第4セットも25-23で取り、セットカウント3-1で勝利。
 
⑤精彩を欠いたセルビア
 第3次ラウンド進出が決定しており、第1セットの楽勝ムードで、心に隙が生じたのか、プレーに精彩を欠いた。
・繋ぎのプレーが淡泊で、ネット際などミスが多かった
・ボシュコビッチの温存(開始直後、プレーが始まる前に交代した……温存のさせ方がやや不可解)
・オグニェノビッチも第4セットはベンチに。オグニェノビッチのサーブを受けなくても良かったのも大きかった。
・ミハイロビッチの動きは重かった


 正直、セルビアに勝利するのは難しく、1セット取れるか、出来れば2セット取って勝ち点1を上げたいと思っていた。まさか、勝つとは!しかも3-1.勝ち点3を獲得できたのは大きく、ブラジル戦で1セットでも取れば、第3次ラウンド進出が決まる。
 今大会のブラジルなら、勝利の可能性は大きいと思うが、はたして…?
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2018女子バレーボール世界選手権 日本×ブラジル

2018-10-11 18:24:16 | スポーツ
勝てた試合だった。
完全に采配ミスだった。


 スターティングメンバーは、古賀、黒後、新鍋、荒木、奥村、田代、(リベロ・小幡、井上)。
 昨日活躍した、長岡と石井はベンチスタート。コンディションやブラジルとの相性もあるのかもしれないが、このところ今一つ打ち切れていない黒後がスタメンというのは疑問。
 第1セット序盤は一進一退だったが、中盤以降、日本の連係にスムーズさを欠き、攻撃にキレがなく、徐々に点差をつけられていった。
 結局、14-16で石井を出して黒後を下げた。この後、やや立ち直ったが、第3次ラウンド進出に燃えるブラジルがブラジル22-17日本とリードを広げる。特にガライの気迫が凄かった。
 ラリーを何とか制して(決めたのは石井)、日本18-22ブラジル。ここで荒木が奇跡を起こす。(昨日の勝負所でも、他のメンバーがレシーブし損ねたボールが荒木の足に当たって、結果的に相手コートに返るというミラクルを起こしていた)
 荒木のサーブでややレシーブを乱し、ラリーに持ち込み、石井が決めるというパターンで19-22、20-22。特に、20点目は奇跡的レシーブが連続し、アウト判定の石井のスパイクがチャレンジでラインに掛かっていることが判明し、ジャッジが覆った。
 さらに、荒木がサービスエース(エンドラインで急激に落ちてイン)。その次のサーブは、ネットインのサービスエースで22-22。同点。
 そしてさらに、ブラジルのバックアタックがラインを踏んでしまうというミスを犯し、23-22と一気に逆転。こうなると、第3次ラウンド進出に1セットも落とせない状況のブラジルに大きなプレッシャーが圧し掛かり、25-23で日本が逆転で第1セットを奪取。日本の第3次ラウンド進出が決定した。25点目は新鍋の珍しい?ブロック(このセット2本目)だった。

 第2セットのスターティングメンバーは黒後に代えて石井、荒木に代えて岩坂。
 セット中盤辺りから、第3次ラウンド進出がなくなったブラジルにプレーの細かさがなくなり、25-16で日本が連取。ブラジルのバレーはやや崩壊気味。

 第3セットは、古賀、石井、長岡、岩坂、奥村、田代でスタート。長岡が加わり、昨日の好調メンバーとほぼ同じ(荒木に代わって岩坂)。
 このセットは、気を取り直したブラジルが7-2と走るが、乗っている日本が盛り返すとミスを連発し、ブラジル8-10日本と一気に逆転。
 ここでブラジルはタイーザを投入し、立ち直りを見せ、一進一退で進むが、スーパーレシーブを連発する日本に対して、ブラジルはミスが多く、日本24-21ブラジルと勝利目前(ストレート勝ちだと1位通過)。
 24点目は長岡がバックアタックを叩き込み、勝利ムードは最高潮になっていた。
 ここで、大疑問のベンチ采配。田代に代え富永を起用。古賀に代わってレシーブ固めに入っていた内瀬戸が前衛に上がり、前衛は内瀬戸、富永、奥村。サーブが石井、残りの後衛は長岡と井上(リベロ)。
 セッターを替える必要はなく、前衛はラリーになった場合、攻撃力が低い。ラリーの場合、オープントスが上がることが多いが、内瀬戸では、敵ブロックのマークが厳しいオープントスを打ち切れない。代わった直後の富永と奥村のクイックも期待できない。
 石井のサーブにブラジルは乱され、チャンスボールが日本に返ってくる。ここで、奥村のクイック。しかし、ブロックに返され、アンダートスを内瀬戸がスパイク。しかし、相手のブロックにタッチされ、ブラジルの強打を食らい、失点。24-22。
 慌てて田代を戻すが、内瀬戸はそのまま。トスは内瀬戸に上がるが、そのトスがネットに近く、内瀬戸はフェイント。これを、ブロックされ日本のコート奥にイン!……24-23
 堪らずタイムアウト。タイムアウト明けに古賀をコートに戻す。………このパターンて、ドイツ(←間違えました)オランダ戦でもあったよね!
 結局、息を吹き返したブラジルが28-26でこのセットを奪取。
 

 第4セットも日本が取りそうな流れもあったが、25-21でブラジル。
 第5セットも勝機はあったが、最後は力尽きたという感じで11-15で失う。……逆転負け。



 内瀬戸はレシーブは上手いが、今大会ではサーブレシーブは上手く行えていない。1次ラウンド中盤から、レシーブを期待され古賀に下がった古賀に代わって起用されることが多くなったが、Aパスどころか、Bパスさえままならないことが多かった。(時折、スーパーレシーブを見せるが)
 それだけでなく、前衛に上がったのに出し続け、セットを失ったというのは、采配の大ミスである。 

 さらに、第3セットを失った後も、岩坂を出し続けたのも疑問。現状では荒木の方が上である。ムード的にも荒木なら、流れを押し留められたはず。

 第4セット終盤の二枚換えも意味不明。田代に代え富永、長岡に代え黒後。黒後はライトポジションになる。苦し紛れの交代としか思えない。

あと、ずっと気になっているのが、田代のトス。
距離のあるオープントスが短いか、低くなることが多く、バックトスも不正確。センター攻撃も少なすぎる。


 それにしても、ブラジルのタンダラのバックアタックは凄まじい威力だ


 長岡と石井には疲労が見られた。それだけに、ストレートで勝ちたかった。第3~第5セットは無駄というか、害になってしまった。

 オランダ×セルビア戦はオランダが勝ち、オランダが8勝1敗で1位。7勝2敗で日本、セルビア、ブラジルが並んだが、勝ち点は日本22、セルビア21、ブラジル20で、2位日本、3位セルビア、4位ブラジル(敗退)となった。

 F組は、第2試合でイタリアがアメリカに勝ち、9勝0敗で1位。アメリカは7勝2敗。
 最終ゲームは中国(7勝1敗)×ロシア(6勝2敗)。ロシアが勝てばアメリカを勝ち点で上回ったが(中国は負けても3次ラウンド進出が決まっていた)、中国が勝ち、ロシアの敗退が決まった。
 1位イタリア9勝0敗、2位中国8勝1敗、3位アメリカ7勝2敗、4位ロシア6勝3敗。
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2018女子バレーボール世界選手権 偏ったグループ分け

2018-10-10 19:50:25 | スポーツ
女子バレーボール世界選手権で熱戦が繰り広げられている。
日本は第1、第2次ラウンドを通じて6勝1敗と、第3次リーグ進出まであと一歩と健闘している。
……けれども、第1次、第2次ラウンドのグループ分けに偏りを感じてしまうのだが……………


【第1次ラウンド】
A組……日本(6位) オランダ(8位) アルゼンチン(11位) ドイツ(13位) カメルーン(18位) メキシコ(26位)
B組……中国(1位) イタリア(7位) トルコ(12位) ブルガリア(17位) カナダ(19位) キューバ(25位)
C組……アメリカ(2位) ロシア(5位) 韓国(10位) タイ(16位) アゼルバイジャン(24位) トリニダード・トバコ(34位)
D組……セルビア(3位) ブラジル(4位) ドミニカ共和国(9位) プエルトリコ(13位) カザフスタン(21位) ケニア(33位)



 各グループのランキングを合計すると、A組82、B組81、C組81、D組83と平均しているが、括弧内は2017年8月の世界ランキングで1年前のもの(なぜか13位が2チーム)で、ランキング自体の信憑性も、もともと低いような気がする。
 リオ五輪(2016年)……………1位中国、2位セルビア、3位アメリカ、4位オランダ、その他のベスト8はブラジル、ロシア、韓国、日本、予選グループ各5位イタリア、アルゼンチン、各6位カメルーン、プエルトリコ
 ワールドカップ(2015年)……1位中国、2位セルビア、3位アメリカ、4位ロシア、5位日本、6位韓国、7位ドミニカ共和国、8位アルゼンチン、9位キューバ、10位ケニア、11位ペルー、12位アルジェリア
 
  ※近年のワールドカップは“五輪出場権を懸けた世界大会”という色合いが濃くなり、2015年のワールドカップには五輪ホスト国の出場権を持っているブラジルは不参加だった。

 ネーションズリーグ(2018年) 
   予選リーグ…1位アメリカ、2位セルビア、3位ブラジル、4位オランダ、5位トルコ、6位イタリア、7位ロシア、8位ポーランド、9位中国、10位日本、11位ドイツ、12位韓国、13位ベルギー、14位ドミニカ共和国、15位タイ、16位アルゼンチン
   決勝ラウンド…1位アメリカ、2位トルコ、3位中国、4位ブラジル、5位セルビア、オランダ
(中国は決勝ラウンド開催国として出場)

 ネーションズリーグは国によって力の入れ方が違うので参考程度に考えるとして、近年の戦績を考えると、トップが中国、それにセルビア、アメリカが続き、さらにオランダ、ロシア、ブラジルが続く。第2グループの先頭にイタリア、トルコがいて、少し離れて日本、韓国、ドイツ、ドミニカ共和国、タイが追うというイメージ。

A組……オランダ5勝0敗、日本4勝1敗、ドイツ3勝2敗、メキシコ1勝4敗、アルゼンチン1勝4敗、メキシコ1勝4敗
B組……イタリア5勝0敗、中国4勝1敗、トルコ3勝2敗、ブルガリア2勝3敗、カナダ1勝4敗、キューバ0勝5敗
C組……アメリカ5勝0敗、ロシア4勝1敗、タイ3勝2敗、アゼルバイジャン2勝3敗、韓国1勝4敗、トリニダード・トバコ0勝5敗
D組……セルビア5勝0敗、ブラジル4勝1敗、ドミニカ共和国3勝2敗、プエルトリコ2勝3敗、ケニア1勝4敗、カザフスタン0勝5敗

 今大会の試合ぶりは、イタリア、セルビア(失セット0)、アメリカ、中国、ロシアがトップグループであるが、ロシアのエース・ゴンチャロアが故障した模様でコート復帰は難しそう。
 ブラジルは大黒柱のタイーザが故障を抱え、ベンチにいることが多く、他の選手も体が絞り切れておらず(単に体格が良いだけかも)、チームとしてのシステムや連係プレーも成熟していない。
 タイは第1次ラウンドでロシア、アメリカ相手にフルセットの大熱戦を繰り広げたが、アチャラポーンが負傷し離脱したのが痛い。韓国は第1次ラウンドで1勝5敗で敗退。

 ここで改めて、トップグループを赤、第2グループを青で色分けしてみる。(イタリアは今回の勢い、ネーションズ予選リーグ6位、近年の実績を考慮してトップグループに含める)
A組……オランダ5勝0敗、日本4勝1敗、ドイツ3勝2敗、メキシコ1勝4敗、アルゼンチン1勝4敗、メキシコ1勝4敗
B組……イタリア5勝0敗、中国4勝1敗、トルコ3勝2敗、ブルガリア2勝3敗、カナダ1勝4敗、キューバ0勝5敗
C組……アメリカ5勝0敗、ロシア4勝1敗、タイ3勝2敗、アゼルバイジャン2勝3敗、韓国1勝4敗、トリニダード・トバコ0勝5敗
D組……セルビア5勝0敗、ブラジル4勝1敗、ドミニカ共和国3勝2敗、プエルトリコ2勝3敗、ケニア1勝4敗、カザフスタン0勝5敗

 こうして観ると、B組、C組が厳しい。特にC組は“死のグループ”と称されるほどの厳しさだ。対して日本の属するA組はかなり緩い。オランダはトップグループの下位。またドイツも第2グループの下位と言える。


 そして第2次ラウンド(各組4位までが進出。第1次ラウンドの成績を持ち越す。各組3位までが第3次ラウンドに進出)
E組(A組+D組)……セルビア5勝0敗、オランダ5勝0敗、ブラジル4勝1敗、日本4勝1敗、ドミニカ共和国3勝2敗、ドイツ3勝2敗、プエルトリコ2勝3敗、メキシコ1勝4敗
F組(B組+C組)……イタリア5勝0敗、アメリカ5勝0敗、中国4勝1敗、ロシア4勝1敗、トルコ3勝2敗、タイ3勝2敗、アゼルバイジャン2勝3敗、ブルガリア2勝3敗

 やはり、日本の属するE組の方が緩い。ブラジルが完調でない(ドイツに敗れる)ので日本にもチャンスがある。
 対してF組は厳しい。イタリア、アメリカ、中国、ロシアのうち1チームが確実に第2次ラウンドで敗退してしまうのである。


 第2次ラウンド2試合終えての成績は
E組……セルビア7勝0敗(勝ち点21)、オランダ7勝0敗(20)、日本6勝1敗(18)、ブラジル5勝2敗(16)、ドイツ4勝3敗(11)、ドミニカ共和国(10)、プエルトリコ2勝5敗(6)、メキシコ1勝6敗(3)
F組……イタリア7勝0敗(勝ち点21)、アメリカ7勝0敗(19)、中国6勝1敗(18)、ロシア6勝1敗(18)、タイ3勝4敗(10)、トルコ3勝4敗(9)、ブルガリア2勝5敗(6)、アゼルバイジャン2勝5敗(6)

 今日(10日)第2試合でE組ではブラジルがオランダを破り、オランダ7勝1敗、ブラジル6勝2敗。F組ではイタリアがロシアを破り、イタリア8勝0敗、ロシア6勝2敗。
 E組は8日時点でセルビアが第3次ラウンド進出を決めているが、今日の第3試合直前時点で、残り2席をオランダ(7勝1敗)、日本(6勝1敗)、ブラジル(6勝2敗)で争っている。ブラジルが踏ん張ったため、日本は残り2試合で1勝以上がほぼ必須となった。
 F組はロシアが2敗目を喫し、明日の中国戦での勝利が必須となった。
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FIBA女子バスケットボール・ワールドカップ2018 「ホーバスHCについて」の補足

2018-09-29 12:28:10 | スポーツ
「ホーバスHCについて」の補足です。

 今大会の日本チームのバスケットを観ていて感じたのが、ディフェンスが以前より甘かったこと。
 高さがないので、ペイントにボールが入るとダブルチームなどカバーに動く必要がある。高田も良く守り、宮澤も良く動き、リバウンドも良く捕った。他のメンバーのペイントエリアへの収縮も素早かった。高さや力のある外国選手に対して、よく守っていたと思う。
 しかし、その分、外郭エリアのチェックが甘くなり、3Pシュートを楽に打たせるシーンが多かった。中と外を両方守るのは困難ではあるが、せめてエースシューターへのマークを緩めてはいけなかった
 さらに、ボール保持者へのプレッシャーも緩く、ターンオーバーを誘発できなかった
 ターンオーバーを犯させなくとも、不完全なオフェンスから無理なシュートを強いて、そのリバウンドを捕っての反転して速攻を掛けるというシーンも少なかった。(24秒オーバータイムに追い込むことも少なかった)
 タイムアウトでのディフェンス指示も少なかったように思う。流れが悪い時こそ、ディフェンスが重要になると思うのだが、「本来のプレーが何故できない?」といった抽象的な不満の言葉が多かった。
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