英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

夏真っ盛りだけれど…

2016-07-31 22:04:55 | 日記
 暑い日が続いている。
 以前の記事でも書いたが、今年の梅雨明けは、「前線消滅型」→「オホーツク高気圧南下型」タイプで、通常とは違うものとなった。そのせいで、関東甲信地方の梅雨明けは遅れ、北日本では大雨となった。
 それでも、高気圧圏内にあった北陸を含む西日本(特に九州)では“猛暑”が続いた。

土用の丑の日
 そんな中で“土用の丑の日”がやってきた(7月30日)。
 私自身、夏が好きで、暑いのも厭わない(夏が涼しいのは寂しい)。
 ウナギのかば焼きも好きだ。

 しかし、土用の丑の日は嫌いである。
 理由は忙しいのに儲からないから。
 需要が増えるのは、ウナギを入れるトレー(発泡製品)やフードパック(折り返す蓋付きの透明のパック)とタレビン(うなぎのタレ入れ)。
 発泡製品は90%が空気。タレビンも使用前は空っぽ。
 軽いのは有難いが、ほとんど空気という状態は低単価。しかも、顧客によってその大きさはさまざま。

 つまり、空気(安い)、多様さ(在庫や販売が面倒)、そして、暑い!……3拍子そろっているのである。
 おまけに、ウナギは買わされる。……ストレスと疲労が溜まるだけ。ウナギが美味しかったので、やや疲労回復。


夏はイベント多いよね
 子どもが小中学生だった頃は、資源回収、球技大会、スポーツ少年団、子ども会キャンプなど毎週イベントが押し寄せてきた。その上、町内納涼祭や自警隊活動があり、本当に夏は大変で、8月20日ごろになってようやく一息つけた。
 何もしないで夏が過ぎていくよりは、はるかに良いが………それにしても、あの頃はよく頑張ったなあ。


小池百合子氏が都知事かあ…
 鳥越氏は論外だが、自己中心で目立ちたがり気味の小池氏が当選してしまったのは残念。
 自民党東京都連がバタバタし、野党連合も候補者選びに迷走する中、注目を集めるのに長けていた小池氏が風に乗った。
 究極の後出しジャンケンで出馬した鳥越氏だったが、中身の薄さが早々と露見し、小池氏をアシストしてしまった。「これなら出馬するんだった」と悔やむ宇都宮氏の声が聴こえてきそうだ。


 小池氏は「これまでに見たこともない都政を目指す」と当選後の一声で語っていた。
 見栄えの良い発言は要らないので、しっかりした都政を行って欲しい。(福井県民の私には直接関係ないが)


コメントが付かないなあ
 どさくさに紛れて、愚痴。
 思考(記事)が空回りしているのかもしれない。
コメント (12)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残念な将棋世界7月号 その2「盤上盤外 一手有情」

2016-07-30 17:37:11 | 将棋
まずは、次の記事(抜粋)をお読みください。


 第1図は4月20日に行われた中村真梨花女流三段―高浜愛子女流2級。両者はともに振り飛車党で、相振り飛車の戦型になった。中村は銀を前線に進めると、9筋から仕掛けた。
 実戦は▲9三歩△同銀▲9五香△9四歩▲同香△同銀▲同銀△同香▲9二銀△8四銀(第2図)▲同飛△同歩▲8三角△7一玉▲9四角成(第3図)と進んだ。
 中村は香を捨てて銀交換し、▲9二銀と打って8筋を攻めた。高浜の△8四銀(△8二銀は▲9五歩△同香▲9四角でよい)の受けには、▲同飛と切って▲8三角の王手をかけた。中村らしい強烈な「マリカ攻め」だった。

 実戦は第3図から△7二香▲8一銀不成△9八飛(第4図)と進んだ。中村は左金の浮き駒が響いて馬金取りをかけられ、攻め続けることができなかった。
 高浜は攻勢に転じると有利になった。しかし、疑問手を重ねて形勢は次第にもつれていった。そして183手の激闘の末に中村が逆転勝ちした。
 3月号の本欄でも書いたが、高浜は2月の女流名人戦の中村桃子女流初段との対局に敗れると、規定によって女流棋士の資格を失う瀬戸際に立たされていた。
 高浜は対局前日に……(中略)……まったく眠れなかったという。
 高浜は一睡もしないで臨んだ運命の対局で中村に勝って女流2級に昇級し、正式に女流棋士として認定された。2年間にわたった3級時代は長くてつらかったそうだが、自力で道を開いた経験は今後の棋士人生に生かせると思う。



 指し手については後述するが、そもそも文脈がおかしい
 ≪強烈な「マリカ攻め」が発動≫した。しかし、その3手後には≪左金の浮き駒が響いて馬金取りをかけられ、攻め続けることができなかった≫となっている。
 この間の3手の善悪には触れていないので、指し手は順当であり、順当に攻めが不発に終わったことになる。となると、『中村らしい強烈な「マリカ攻め」だった』という表現はおかしく、『強烈だという定評のある「マリカ攻め」だが、今回は暴発気味だった』というような言い回しでなければならない。
 しかも、後に続く文章が、高浜女流の「2級昇級or女流棋士資格の失権」について述べているので、『「マリカ攻め」を不発に終わらせた高浜女流2級の受け』について言及すべきである。
 さらに、第4図以降の戦況も、文の羅列に終わっている。


 その上、指し手の解説もおかしい

 第2図の△8四銀に替えて△8二銀とすると、▲9五歩(変化図1)△同香▲9四角(変化図2)でよいと述べているが……

 確かに変化図2まで進むと後手は8三を守ることができず(△8四香は▲同飛があり無効)、先手よしだが、▲9五歩に△同歩と応じず、△9一歩と攻め駒の銀を責める手があり、以下▲8一銀不成△同玉▲9四歩△9二歩で先手の攻めは息切れ気味となる。また、▲9五歩(変化図1)の時、一旦飛車当たりに△7五角と出て、先手の飛車の態度を聞くのも有効だ。

 さらに、△8四銀に▲同飛と切った「マリカ攻め」の成否であるが、▲8三角△7一玉に▲9四角成とした手が問題で、▲9四角成とせず▲8二歩と打っておけば先手の攻めが続くようだ。
 そしてさらに、▲9四角成(第3図)に対し、△7二香と守った手が堅実に見えたが疑問手で、打った香が目標となる可能性が高い(馬筋が6一まで利いているのは怖いが、香を打たずに△9八飛と打つべき)。▲8一銀不成△9八飛と進んだ第4図は、先手を持ちたい。
 
 第4図では馬金両取りが掛かっているが、▲8三桂△6一玉(△8一玉と銀を取るのは詰み)を決めて▲6七馬と引けば、先手も容易に負けないだろう。


 ここ2、3年、『将棋世界』誌の質の低下が気になっていたが、最近、その傾向が顕著になってきている。
(例えば、これとかこれとかこれ
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016名人戦第2局 残念な将棋世界7月号 その1「名人戦第2局解説記事」

2016-07-29 21:09:00 | 将棋
今更なんですが、『将棋世界』7月号(先月号)の名人戦第2局の解説記事についてです。
先月号と今月号のページをめくる手は重かったのですが、『週刊将棋』が休刊になったため、読み終えるのは早かったです。(寂しいなあ)


 第2局は勝利目前でよろけて崖から転落してしまったような敗局(“ツール・ド・フランス”の山岳ステージで、険しい上り坂を終え、ゴールまでの下り坂を回り切れず崖下に転落したかのよう)。
 第3局は作戦負けからいいところなく土俵を割る。
 第4局は中盤の長い組み手争いで遅れを取り、終盤は一気に寄せられる。
 第5局は優勢に進めたものの、変調な指し手で逆転、投了間際はまだ難解だったにもかかわらず、あっさり投了。

 全体的に序盤中盤終盤と佐藤天八段(当時)が上回っていたという印象で、第3局以降は読む気が起きない内容。第2局にしても、痛恨の逆転負けで振り返りたくない。
 しかし、今後の逆襲に向けて、しっかり分析し敗因を見極める必要がある。いや、私が敗因を見極めるても仕方がないのだが、羽生ファンとしての義務である。


 さて、その将棋世界7月号だが、第3局については、カラー11ページの「勝つことは大変なことだ」(by大川慎太郎)は、質量ともに申し分のないものだった。(タイトルは故・塚田正夫名誉十段の「勝つことはえらいことだ」を意識しているのだろう)
 しかし、今期の名人戦の分岐点となった第2局はたった4ページ。しかも、中原16世名人-渡辺竜王の対談記事(カラー4P)、名人戦第3局(大川氏・カラー)、カラーグラビア記事(棋聖戦挑戦者決定戦、マイナビ女子オープン、女流王位戦、小学生名人戦など)、名匠の駒(カラー4P)、映画『聖の青春』の森監督にインタビュー記事(カラー3P)と続き、さらにモノクロページでは、「中原、渡辺対談パート2」(棋譜を含めて15P)、「棋聖位挑戦者・永瀬六段インタビュー」(6P)と続いて、ようやく、4ページの記事(解説・飯島七段)で将棋をなぞっただけ。
 単に、七番勝負の分岐点となっただけではなく、難解な中終盤が延々と続き、消耗した羽生名人が最後に勝ちを逃すという“死闘”だというのに……たった4ページ(モノクロ)


 指し手をなぞるだけの説明記事にガッカリしたわけだが、その中で、特に不満に感じたのは次の解説。

【以下、引用】
「第1図(将棋世界記事では“第3図”)では先手優勢で決め手がありました。本譜は▲5五金と桂を取りましたが、▲3二銀成△同玉▲4四金(変化図1)なら決まっていたでしょう。以下△4二銀打なら▲3三歩成△同桂▲3四歩(変化図2)。△4三金なら▲同金△同玉▲4四金。2七の馬が利いているので△4四同銀と取ることができません」
【引用終わり】



 しかし、第1図での▲4四金には△4二金と金を打つのが最強で、以下▲3三歩成△同桂▲3四歩(変化図3)には

 △4四銀▲同歩△3六金と強防すると相当難しい。
 少なくとも「決まっていたでしょう」とは言えないはずである。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』 第3話

2016-07-28 22:08:57 | ドラマ・映画
感情がない藤堂比奈子
★比奈子(波瑠)と中島(林遣都)との問答

―――あなたは、どうして殺人事件の犯人に、それほど興味を抱いているのですか?―――
「自分を知りたいからです」

(「このナイフ、“いざという時”の為、いつも鞄の奥にしまってある」と告白されて)
―――今が、その“いざという時”なんですね?―――
「いえ、殺人犯に対面した時です」

―――それはつまり、殺人犯を自分の手で殺害したいと?―――
「結果的に…“正当防衛”で殺すかもしれない…という意味です」

―――怖くはないんですか?逆に、それは殺されてしまうかもしれないということですよ―――
“怖い”…という感情が理解できないので」

―――あなたは“恐怖”だけでなく、感情自体も(ないのですね)―――
「ええ」


 中島は、比奈子の同僚(親友の仁美・篠田麻里子)が殺害された現場での比奈子の笑顔から沈痛な表情への落差に違和感を感じていた。
「仁美はとても良い子でした。ですから“彼女の死を悲しいを思うべきだと判断した結果”です」




「あたしのような人間は、いつか必ず人を殺すんでしょうか?
 あたしは、それが知りたくて警察官になったんです。
 
 殺人という一線を越えてしまった人間。
 その衝動のスイッチを押した彼らと、心を持たずに生まれてきたわたしは……
……同じ種類の人間なのかどうか……………」




番組サイトの人物紹介によると
「人を殺す者と殺さない者の境界線」を知るため刑事になったという。
 今回の中島心療内科医との会話で、比奈子が刑事になった目的、殺人犯に非常な関心を持つ理由が明らかになった。
 しかし、「感情を持たない人間」と「“殺人を犯す衝動”がタブーの一線を越えさせてしまった(殺人を犯すスイッチが入ってしまった)人間」に類似性を感じることに違和感(強引さ)を感じてしまう。

 確かに、感情を持たない……たとえば“人が死ぬと悲しい”と思わなければ、殺人を犯すハードルが低くなると考えることもできるが、怒りによって殺人を犯すというケースも起こらない。
 それより、“感情を持たない異常性”より、“異常な殺人に興味を強く感じる異常性”の方が際立っている(仁美が殺害された事件を“普通の事件”と言い、他の異常事件に興味を深く持っていた)。それに、明らかに比奈子は殺人願望がある。おそらく、これらは比奈子の過去に起因している特性と思われるが、現時点では詳細は不明。


 それにしても、比奈子の異常性(感情がない)を踏まえた上で比奈子を見ると、彼女の顔が整った綺麗なだけに、彼女の無機質な表情は怖いなあ。
 特に、ブランコを漕ぐ遙香を追う比奈子の瞳の動きは機械的に見えてしまう(波留の綺麗な眼球が作り物に見える) 


【今回の事件について】
 犯人が都夜(佐々木希)であることは見え見えだったので、解決が次回に持ち越されたのはガックリ。

 それと、どうでもよいことだが……
 肉体ではなく皮に執着するのかぁ…個人的には皮より、肉を伴った体の部位に愛着を持つような気がするが(もちろん、生きた生身の女性の方が好きです)。
 詳しいことは分からないが、人の皮をあれだけ薄く綺麗に剥がせるものなのだろうか?



【ストーリー】番組サイトより
 比奈子(波瑠)の自宅近くにある、幽霊屋敷と呼ばれる廃虚で、それぞれ体の一部が切り取られた4体の遺体が発見される。被害者はいずれも若い女性で、犯人は殺害後、遺体に自らが用意した服を着せ、切り取った体の一部を持ち去ったと見られる。先日の冷凍殺人の一件で、中島(林遣都)が犯人像の特定に一役買ったことを東海林(横山裕)から聞いた厚田(渡部篤郎)は、今回の事件のプロファイリングを中島に頼むことに。
 一方、倉島(要潤)と聞き込みに行った比奈子は、遺体発見の前日、幽霊屋敷に雨がっぱを着たオバケがいるのを見たと話す少女・吉田遙香(住田萌乃)に出会う。母親の佐和(中島亜梨沙)と2人暮らしの遙香は、一週間前にも自宅近くで同じオバケを見たという。その後、この母娘と親しい仲で、近所でクリーニング店を営む佐藤都夜(佐々木希)にも話を聞いた比奈子たちは、佐和が以前からストーカー被害に遭っており、その男が雨がっぱを着たオバケと関係しているのではないかと相談される。

 やがて、遺体に着せてあった服が、あまりに被害者にぴったりのサイズだったことから、犯人がデザイナーではないかと推理した比奈子。妙子(原田美枝子)によると、遺体を切り取った道具も、デザイナーが使うような特殊なハサミだという。そんななか、佐和のストーカーで自称デザイナーの永山宗一郎(裵ジョンミョン)が、殺された女性のうちの2人に付きまとっていたことが分かる。しかし、逮捕の決め手となる決定的な証拠が見つからない。
 しばらくして、比奈子は「佐和さんが男に車で連れて行かれた」と都夜から連絡を受ける。駆け付けると、アパートには意識のない遙香が一人残されていた。比奈子は病院に搬送された遙香に付き添うため、都夜が運転する車に乗り込むが、しばらくすると意識が遠のいて……。

 永山を犯人とにらんだ東海林らは急いで幽霊屋敷へ。永山の使うレンタカーを近くで見つけ、中に駆け込むが、そこには喉を切り裂かれた永山の死体が!
 その頃、今回の事件をプロファイリングした中島は、犯人が完全な人体パーツを奪い去ることで、彼女たちになり変わろうとしていると分析、犯人は女性だと断定する。その言葉通り、目を覚ました比奈子の前には雨がっぱを着た都夜が立っていて、近くには被害者たちの皮膚で作ったボディスーツのようなものが置かれていた。都夜は、最後に佐和の美しい背中の皮膚を奪い、それを完成させるという。さらに、白くてきれいな比奈子の顔も気に入ったと言い、「ちょうだい……あなたの顔の皮も」と、ハサミを手に身動きできない比奈子に近づいてくる。

 犯人の正体に気付いた東海林も、中島とともに比奈子の行方を追うが――。


脚本:古家和尚
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポケモンGO問題に関する『シブ五時』解説委員のあきれたコメント

2016-07-27 21:46:32 | 時事
「危険な“歩きスマホ”を助長するソフト(ポケモンGO)を配信するメーカーが無責任過ぎる」
という視聴者の意見を寺門亜衣子キャスターが取り上げ、解説委員の安達宜正氏に返答を求めたが、
「ゲーマーのモラルの問題ですからねえ」(“マナーの問題”と言ったかもしれない)と。

 番組終了間際のコーナーの為、この直後に「気象情報」に移行してしまう。キャスターが一言添えてフェードアウトするか、「気象情報です」と言って締めるかぐらいの時間しかない。
 この時の、寺門キャスターの残念そうな表情が印象的だった。

 普通のゲームなら、モラルの問題だろう。
 しかし、『ポケモンGO』は街に出てポケモンを発見しゲットするゲームである。つまり、“歩きスマホ”を前提としたゲームなのだ。
 単純にモラルの問題だけではないはずだ。


 解説委員としての資質が疑われる安達宜正氏の言葉だった。
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』 第2話「謎の凍結遺体…犯人への危険な興味」

2016-07-25 19:29:01 | ドラマ・映画
★異常過ぎるぞ
 犯人のケンジは、父・幸三が娘・由美に産ませた子どもで、出生届も出されていなかった。
 ここまでで充分に異常性はあるので、
『愛されたいケンジが、家族を凍らせ理想の家族像として残そうとした』で良いんじゃないのだろうか。
 幸三が子どもを虐待していたのは、ケンジの心を歪める一因として意味があるが、死期を悟った幸三が「ケンジに自分を凍らせろ」と指示したのはやり過ぎだろう。
 兄二人も歪んでいたらしいが、どの程度歪んでいて、ケンジに対する接し方がどうだったのか、ハッキリわからなかった。比奈子は『ケンジにとって兄二人は要らない存在で、実は幸三と由美にだけ愛されたかった』と分析していたが、正直、どうでもいい話だ。『家族みんなに愛されたくて、皆を凍らせた』とした方がスッキリしている。

★殺人願望があるヒロイン
 初回、犯人を精神的に追い込み、「その顔が見たかった」と言い放った比奈子。
 本性を現した犯人が比奈子に襲い掛かろうとした瞬間、東海林が助けに(邪魔しに?)来てしまった。
 今回も同様のパターンとなってしまったが、比奈子がナイフを隠し持っていたことが判明。
 中島が『比奈子の笑顔が意図的に作ったものだ』と指摘されており、雛子の異常性が浮き彫りになってくる。
 こんなキャラのヒロインは勘弁してほしいと言いたい。でも、原作がそうなら、それとして受け止めよう。
 しかし、前回でも述べたが、原作のヒロインのキャラとは大きく改変。これでは全く別のドラマ(小説)である。

★殴り過ぎの東海林
 犯罪(殺人)を憎み、犯人を許せない東海林。
 主義主張は、ヒロインよりは遥かにまとも。
 しかし、殴り過ぎだろう。初回、2話と犯人の生命が心配になる。
 殺人を憎む彼が、殺人に近い暴力を行使しては本末転倒だ。
 ジャニーズの横山君が暴力行為をしては、少年たちに悪影響を及ぼすぞ。
 しかも、割と犯人は平気。これだと、≪あれだけ暴力を振るっても大事には至らないんだ≫と勘違いしてしまうぞ。



【ストーリー】番組サイトより
 空き地で冷凍遺体2体が発見された。解剖の結果、両者は兄弟で、殺害後に冷凍、遺棄されたと判明する。一方、東京拘置所では一人の死刑囚が変死。妙子(原田美枝子)によると、先日留置所で自殺と思われる不審な死を遂げた殺人犯・大友(三浦貴大)と同じケースだという。
 やがて、冷凍遺体遺棄事件を追っていた厚田(渡部篤郎)たちは冷凍設備のある一軒の商店に辿り着く。しかし、比奈子(波瑠)や東海林(横山裕)が現場へ向かうと、3ヶ月前に閉店した店はもぬけの殻。住んでいるはずの父親と3人の子供の姿もない。ところが、裏庭にはなぜか今も動いている大型の冷凍庫があり、ドアを開けると、そこにはテーブルセットの前に座っている老人と女性の冷凍遺体が。遺体は父親の霜川幸三(螢雪次朗)と長女の由美(赤間麻里子)で、先日見つかった冷凍遺体は長男と次男だと判明。子供たちの体にはいずれも古い虐待の跡があり、父親は死後2年間、冷凍庫に入れられていたことが分かる。

 そんななか、比奈子の元に今回の事件をプロファイリングした中島(林遣都)からメールが送られてくる。そこに書かれた犯人像を読んだ東海林は霜川家のことを独自に調べ上げ、比奈子とともに犯人の潜伏先と見られる家へ。しかし、二手に分かれて室内を捜索している最中、東海林は男にスタンガンで襲われ、一方で、男は比奈子の前に姿を現し、自らをケンジ(間宮祥太朗)と名乗る。
 ケンジは、父・幸三の遺体を冷凍庫に入れたのは本人の願いだったと打ち明け、家族がバラバラにならないように兄や姉も凍らせ、愛する家族みんなで暮らすつもりだったと話す。妙子の解剖所見から由美に古い帝王切開の手術痕があることを掴んでいた比奈子は、ケンジが幸三が娘の由美に産ませた子供だったことを見破り、さらにケンジが本当に愛してほしかったのは幸三と由美だけだと指摘する。

 出生届も出されず、由美からも拒絶されたケンジは、家族を凍らせることで理想の家族を完成させたはずだった。 しかし、警察に遺体を回収されたことから、新たに家族を作ることを決意。比奈子を凍らせようとするが、次の瞬間、東海林が駆けつけ、東海林は比奈子の制止も聞かずにケンジを何度も殴りつける。
 一方で、比奈子は東海林の腕に大きな傷跡があることに気付く。厚田によると、5年前、妹を変質者に殺された東海林が単独で犯人を追いかけ、相手に切りつけられたものだという。

 数日後、メールのお礼を言うために中島の元を訪ねた比奈子。すると、中島は比奈子の笑顔が意図的に作ったものだと見破る。さらに、「どうして殺人犯にそれほどの興味を抱いているのか」と尋ねるが、「自分を知りたいからです」と答えた比奈子の手にはナイフが握られていて――。


脚本:古家和尚
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨明けその後(関東地方の梅雨明けはまだですが)

2016-07-24 23:17:46 | 気象
 19日の「梅雨明けについて」の記事で、梅雨明けのタイプを2「梅雨前線消滅型」としました。その点は間違いなかったと思っています。
 しかし……



 日本列島付近にあった梅雨前線が消滅したのは、大陸からやってきた乾燥した高気圧が梅雨前線の活動を弱め(前線付近の水蒸気量が減った)、前線の南北の温度差もなくなったためであるが、この移動性高気圧は太平洋高気圧と一体化せず、オホーツクの高気圧と一体化してしまった。
 つまり、タイプ2「梅雨前線消滅型」となった後、タイプ4「オホーツク高気圧型」に移行したのである。
 そのため、関東地方は冷たくて湿った北東風が吹き、天気の良くない日が続いた。北陸地方は22日に梅雨が明けたとされたが、実質は18日に明けていたと考えられる。(梅雨明け直後は移動性高気圧、その後、オホーツク高気圧に覆われたため、晴れたが猛暑というほどには気温が上がらなかった。

 気温はともかく、「東北の太平洋側や関東地方はすっきりしない天気が続くが、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州は晴れが続く」という予報が出ていた。土曜日(23日)までは。

 ところが……

 今日になって、25日の予想天気図には日本海に低気圧が……

 それに伴い、週間天気予報も

から

に、様変わりしてしまった。

 しかし、予報官は土曜の予報は忘れたかのように、週間予報を語っていました。

オホーツク高気圧が徐々に南下してくるようなので、関東地方も週の中頃には青空が定着し、梅雨明けした模様と発表されると思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北陸地方の梅雨明けについて

2016-07-22 23:09:19 | 気象
新潟地方気象台は、22日、北陸地方が梅雨明けしたとみられると発表した。北陸地方の梅雨明けは平年に比べて2日早く、去年より3日早い。

【梅雨明けの根拠】
「22日の北陸地方は高気圧に覆われておおむね晴れていて、今後1週間も気圧の谷の影響で雲が広がる日もあるが、おおむね晴れる日が多いと見込まれる」



 ……う~ん………不満。
 18日に九州南部・北部、四国、中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられると発表したが、私はこの時に、北陸も梅雨が明けたと言って良かったと思っていた。
 今回の梅雨明けは、太平洋高気圧が勢力を強めて梅雨前線を押し上げるというタイプではないので、「南北に長い北陸地方は、新潟県が梅雨前線に引っ掛かって“梅雨明け”とは言えない」パターンではない。実際、北陸全体も18日以降も晴れの天気が予想されていた。(19日記事20日記事
 ただ、土曜~日曜(23~24日)に雨が降る可能性が高かったため、“梅雨明け”と言い切れなかったのだろう。

 結局、今日(22日)になって、「梅雨明けしたとみられる」という見解を出した。
 ついでに、土日の天気予報に雨マークを消した。


 納得いかないので、九州~東海まで梅雨明けした18日の前日(17日)からの天気を調べてみた。
17日 日照時間 0.0h 降水量3.0mm 最低気温24.0℃ 最高気温27.1℃
18日 日照時間 7.7h 降水量0.0mm 最低気温22.4℃ 最高気温29.8℃
19日 日照時間10.4h 降水量---mm 最低気温21.0℃ 最高気温30.9℃
20日 日照時間 9.2h 降水量---mm 最低気温21.7℃ 最高気温29.5℃
21日 日照時間 7.5h 降水量---mm 最低気温21.7℃ 最高気温29.4℃
22日 日照時間 6.8h 降水量---mm 最低気温21.1℃ 最高気温29.6℃
 (降水量0mmは1mm未満の雨、---mmは全く降雨なし)
 新潟県もほぼ同様な天気であった。
 なので、「北陸地方も18日に“梅雨明けていた”とみられる」とすべきである。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女流3題 「その4」

2016-07-22 22:24:05 | 将棋
「その1」「その2」「その3」 の続きです。

3題目(3局目)
第6期リコー杯女流王座戦二次予選
★中澤沙耶女流初段 対 カロリーナ・ステチェンスカ女流3級

 この将棋も昭和の香りがする将棋。
 後手・ステチェンスカ女流3級の4三銀型三間飛車に対し、先手の中澤女流初段が▲4五歩と仕掛けた将棋。
 これを△4五同歩と取ると、▲3三角成△同桂▲2四歩で飛車先を突破されてしまう。なので、△4二飛と仕掛けられた筋に飛車を転回するのが普通(定跡)である。(居飛車も▲3七桂と力を溜めた後、戦機を見極めて▲4四歩
 しかし、ステチェンスカ女流3級は常道を外して、△5五歩と戦線を拡大したのが第1図。
 ▲5五同歩なら一時的ではあるが先手の角筋が止まる。また、▲5五同角なら▲4四歩に△5四銀とかわせるスペースを作ると同時に、角を呼んだ効果でその手が角当たりとなる寸法だ。
 非常に実践的な手法で、アマチュア初段程度の相手には有効な手筋だ。私も、中高生時代にこの手法をよく使用させてもらった。しかし、ある程度の棋力(三段以上)の相手にはあまり通用しなかった記憶がある。本局ははたして……

 第1図(△5五歩)以下、▲5五同角△6三金▲8八角△7四歩と進んだ。

 これも一つの展開だが、ほぼ無条件で1歩を先手に献上しただけのように思える。まあ、この後激しい戦いとなれば1歩損は関係なくなるので、あながち大きなマイナスとは言えない。
 しかし、△5五歩と突き捨てた流れからすると、△6三金では△5四銀▲4四角(▲8八角なら△4五銀)△4二飛と先手が3七に桂を跳ねていない事や、飛車先を突き捨てていない点を突く指し方が“振り飛車”らしいと言える。
なので、先手も△5四銀に▲2四歩△同歩を入れて▲4四角とすべきかもしれない。

 第2図以下は、▲2四歩△同歩▲4四歩△同銀▲4五歩(第3図)と教科書通り攻め、

 そして、△4五同銀▲3三角成△同桂▲2四飛△2二歩の受けに▲4四歩と垂らしたのが巧い手だった。


 △4二歩と利かされるのは、勝ち味に乏しい(後手の飛車が香車並の機能)ので、△5三金と頑張るが、この手も玉形を弱体化して辛い。
 △5三金以下、▲2三歩~▲2二歩成~▲2三飛成と着実に攻める。


 以下は、図面のみ。

 ステチェンスカ女流3級も、7三に玉を上がったり、守りに打った6三の角を3六に飛び出すなど勝負手を放つが、形勢を動かすには至らない。
 第7図から、飛車交換を恐れず▲6一銀不成とし、△3二飛▲同と△6一銀に▲5二歩成が角筋を通しながら後手玉に迫る好手が決め手となった。

 止む無い△5二同銀に▲6五銀が絶好手で、△同歩に▲8五桂△7二玉▲8二飛△同玉▲7四桂△7一玉▲8二金と投了に追い込んだ(以下△6一玉▲7三桂不成△5一玉▲4二とまでの詰み)。

 後手のステチェンスカ女流3級に、何の工夫も感じられない一局だった。
 悪くなってから考えるのは、プロの将棋ではない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨明けについて【補足】

2016-07-20 09:42:14 | 気象
「梅雨明けについて」の補足です。

 今年の梅雨明けは、タイプ2「梅雨前線消滅型」と述べました。その気圧配置の変化をご紹介します。


 18日6時に日本列島の南岸に存在していた梅雨前線が、同日9時には天気図から消えました。(その2,3日前から前線活動は不活発で、曇りがちながら雨はあまり降らなかったようです)
 日本海にやってきた気団が乾燥しているため、前線活動が低下したのだと考えます。


 その後、移動性高気圧がやってきて、徐々に勢力を強めてきました。(18日正午と19日正午の天気図)
 その結果、太平洋側は太平洋高気圧の勢力圏のため、晴れて非常に暑く、蒸し蒸ししていて、日本海側は移動性高気圧によって日本海側はさわやかな暑さという状況になっています。


 今日(20日6時)の天気図と21日21時の予想天気図です。

 現在、北京の南西にある低気圧が東進する兆しがありますが、日本付近の高圧帯の強さによってその動きは変わりそうです。
 今のところ、移動性高気圧、オホーツク高気圧、太平洋高気圧が今後一体となって、ある程度の勢力を保つので、ここ2,3日は晴天が続きそうです。熱帯低気圧も、それほど発達しないようです。
 そのあと、勢力を弱める可能性があり、週明け辺りからは、盛夏の夏空とは趣が違うものになるかもしれません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする