英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『クローズアップ現代』~いま見直される“将棋”の底力~

2011-05-31 21:43:23 | 将棋
番組冒頭ナレーション

 江戸時代から続く日本の伝統ゲーム「将棋」、少子化が進む中でも将棋を指す子どもの数は増え続けています。膨大な選択肢の中から考え抜いて最善の手を選ぶ。難しい局面を打開する能力が身に着くと、改めて注目されているのです。その魅力に海外からも熱い眼差しが注がれています。
 中国では今、授業に将棋を取り入れる学校が増えています。様々な困難の中でも常に前向きに歩んできた日本人の精神を、将棋の中に学びたいと考えているのです。

中国小学校教師
「将棋を通じて、日本の文化を学ぶことは、子どもたちの成長に大いに役立つと思います」

 今、日本のみならず、海外でも見直される将棋、人々の思考力を伸ばすと言われる将棋の秘められた可能性に迫ります。


 いやあ、聞いていて、くすぐったくなるほど持ち上げられていますね。更に、

国谷裕子氏の語りが始まります
 日本は今、厳しい逆境の中にあると言っても過言ではありません。ここから、よりよい社会、よりよい国を作っていくことができるのか、想定外の事態の中でも冷静沈着に考え判断し、事態を切り開いていく力がかつてなく求められているのではないでしょうか。
 今、ピンチを切り抜ける力を養う効果があるとして、国内だけでなく海外でも注目を集めているのが、江戸時代から400年続いている将棋です
 縦横9列、81マスの盤上に、それぞれ20駒ずつ並べて戦う1対1の真剣勝負、相手から奪った駒を自分が利用できるという世界でもユニークなルールを持つ日本の将棋、一手に対し、何千何万もの可能性があると言われ、棋士はその中から最善の手を考え抜いて指さなければならないことから、「頭脳の格闘技」とも呼ばれています。
 複雑で奥深いゲーム、人間の考える力を引き出すと言われているこの将棋を学ぶ動きが、日本だけでなく、海外、とりわけ中国で広まっていまして、今月、女流プロの大会に初めて、中国人の少女が挑みました。

 ここからその少女、張 天天ちゃんの紹介や、当日の大会の様子が紹介される(約3分)(正直言って、この少女に関する部分には興味がないので省略)

 いやあ、更に、持ち上げてくださっています。
 ただ、多少引っかかりを感じるのは、「棋士はその中から最善の手を考え抜いて指さなければならない」という表現。監修や協力を将棋連盟が携わっているからだと考えられますが、「棋士」ではなく「対局者」とすべきでしょう。「棋士」と言うと、「通常は将棋を職業としているプロ」つまり「将棋連盟に所属しているプロ」を指します。それ以外のアマチュアは、「アマ棋士」と区別します。
 こういった表現は、この番組だけでなく、将棋を紹介する番組でよく使われます。その度に、ちょっとムッとしています。

 次に、一般の将棋道場の映像を流しながら、子ども将棋の現状を説明しています。
ナレーション
 将棋の人気は、少子化にもかかわらず、日本でも一向に衰える気配を見せません。将棋をすると、集中力や考える力が鍛えられると勧める親が多いのです。

 ≪映像で、「負けました」と5歳の子供に投了する73歳の年配男性のシーンが流れる≫
 子どもは身体を斜にして、それほど真剣に指しているようには見えなかった。

 ≪子ども大会の参加者数のグラフが示される≫
 国内最大の子ども将棋大会の参加者数2001年は575人、2002年は2000人、2008年6000人、2009年5700人(棒グラフからの類推)、そして、昨年(2010年)は7895人に跳ね上がっている。

 場面は、中国、北京へ
ナレーション
 子どもの能力を伸ばすという評判は、海を越え中国でも広がっています。
天天ちゃんの母親
「将棋では対局を振り返る訓練を繰り返すので、記憶力が鍛えられます。そのおかげで、漢字や英単語を覚えるのも得意になったんです」

 良い宣伝文句を言ってくださっていますが、これは、誤りです。
 終局後対局を振り返るのは、その将棋の敗因などを調べたり、よりよい指し手がないかを探求するためで、対局を振り返る訓練ではありません。対局を覚えているのは、記憶力が良くなるのではなく、一生懸命考えた結果、思い出せるだけなのです。
 将棋の頭脳的な効果は、記憶力ではなく、考える力や創造力、そして集中力です。その結果、学力に良い影響を与えるのだと思います。

 はっきり言って、将棋をよく理解してない親が、わかったように思って、子どもにいろいろ指図するのは、マイナスです。彼女のこの先が心配です。

ナレーション
 こうした将棋の注目し、授業に取り入れる学校も増えています。その数、70校余り。
≪上海の公立小学校の将棋の授業の様子が紹介される≫
 上海にあるこの公立小学校では、週に1回、日本の将棋を教えています。この日の授業は詰将棋、頭の中で駒を動かしながら、王を追い詰める方法を考えます。

 小学校の女性教師
将棋で考える力が付いたので、このクラスの算数の成績も上がりました

 確かに、将棋は数学の能力に良い影響を与えるように思います。

ナレーション
 なぜ、日本の将棋が子どもの能力を伸ばすと考えられているのか、注目されているのは、その独特なルールです。将棋は相手から奪った駒を自分の戦力として攻撃に使えることができます。
守備にも使えます

 持ち駒を使えることによって、指し手が増え、局面の可能性が飛躍的に増え、さらに、複雑にしていきます。
 この局面の可能性(確率で言う「場合の数」)が増えるのも大きいですが、私は、持ち駒の使用による、複雑さや変化の激しさが、将棋をより深く、劇的なものにしていると考えます。もし、持ち駒が使えないとすると、盤上にある駒だけで進めていくのですが、それだと、祖も配置してある駒は、その駒の動き分しか動けません。飛車や角なら、盤上を動き回れますが、その他の駒は、一歩や2歩ぐらいしか動けません。ところが、持ち駒を使えるとすると、持ち駒は、盤上一手でどこでも飛ぶことができます。(2歩や、行き場のない駒は反則になります。既に駒を置いてある所に重ねておくこともできませんが)
 とにかく、持ち駒の使用で、将棋は飛躍的に動きの激しい複雑なゲームとなっています。だから、考える力が凄く必要になります

ナレーション
 さらに、中国の教育現場で、日本の将棋が高い評価を受けているもう一つの理由が、勝負に臨むその姿勢です。
 対局を始める時には、必ず挨拶(深く頭を下げて、「よろしくお願いします」)。更に、勝負がついたときには、負けた方が自ら(「負けました」などと)自分の言葉で負けを認めることになっています。
 しかも、終了後は勝者と敗者が一緒になって対局を振り返り、問題点を探し出し、互いに反省します。
 敵味方が一緒になって最善の手を探して道を究めようとする棋士たち、中国の人たちは、そこに日本人独特の精神性を感じ取っています。


 そうです、この精神が素晴らしいです。
 特に、自ら負けを認めるのは、なかなかできません。一生懸命指してきて、それが報われず、敗れる。悔しいです。それを、タイムアップや審判に宣告されるのではなく、「負けました」と負けを認め、自ら対局を終了するというのは、厳しく素晴らしいです。

 この後、企業が将棋に新たなビジネスのヒントを探ろうという動きが紹介されています。
 テレビゲームは爆発的に流行するが、数年で飽きられてしまう。長く人気が続く将棋にヒントを見出そうとしているのだと言います。
 そう言えば、そうだなと思いますが、あまりビジネスに結び付けられるのは少し怖いです。

 この後、天天ちゃんの対局経過と結果が紹介されました。力が入り過ぎたのか、中盤の入り口でつんのめった手を指してしまい、力を発揮することなく完敗。


映像紹介が終わり、国谷さんと青野九段による対談(分析)が行われた。

 青野九段は舞い上がり過ぎでした。
 将棋の良さとして
①将棋の奥の深さ
②世代を超えて楽しめる
③礼節を重んじる
④勉強ができるようになる
を挙げています。上記の要素は同意できますが、説明が俗っぽかったです。

 ①についてはうまく表現できていなかったですし、②に至っては、大人に「負けました」と言わせる快感があると言ってしまっていました。③の礼節に反した精神です。
 ③はほとんど一言で済ませていましたし、④もうまく言葉が出ず、国谷さんにフォローしてもらう始末。
 さらに国谷さんからVTRの道場のシーンを取り上げられて、
「5歳の男の子が73歳お年寄りに負けましたと言わせていた。ああいった感覚と言うのは、たまらないんですか?」
との問いに、
「たまらないですねえ。プロでも勝った日は誰にも会わないでひとりでお酒飲んで、ニヤッとしていたい」って、もっと、プロ棋士の崇高さを出して欲しいです。

 「勉強ができるようなる」は大きなセールスポイントですが、もっと将棋の本当の面白さを示さなければダメだと思います(一般番組で、それを表現するのは難しいですが)。それに、礼節を重んじ、特に、自ら負けを告げる高潔さを力説して欲しかったです。
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シェリーちゃん

2011-05-29 13:55:49 | イラスト
 いつもお世話になっている玉さんとこのシェリーちゃんです。

画像サイズが少し小さくなってしまいました。

 画像編集ソフトで拡大したのですが、少しぼやけてしまいました(多少、修正したのですが)。

 しかも、似てない……。玉さん、ごめんなさい。
(オリジナルの上のイラストと見比べれば気づくかもしれませんが、拡大イラストの方は、似るよう努力(加筆)しました。(汗))
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アヤメ(菖蒲)とキショウブ(黄菖蒲)

2011-05-28 16:25:38 | 歳時

 菖蒲も今が盛りです。
 アヤメとショウブとカキツバタ、これも判別が難しく、悩みの種でした。昨年、いろいろ悩んで、おおよその特徴をまとめました。
(詳しくは『アヤメ カキツバタ(杜若) ハナショウブ(花菖蒲)』(2010年5月30日記事)にまとめてあります)
★花の特徴
 アヤメ……………基部に網目模様
 カキツバタ………基部に白い斑紋
 ハナショウブ……基部に黄色く細い斑紋
★生育場所
 アヤメ……………乾いた草地
 カキツバタ………浅い水中や湿原
 ハナショウブ……湿原や水分の多い草地
   [乾燥]→アヤメ→ハナショウブ→カキツバタ→[湿潤]
★葉
 アヤメ……………葉脈ははっきりせず、のっぺりした感じ
 カキツバタ………細い葉脈が何本もある
 ハナショウブ……真中の主脈がはっきり突出している(裏には2本)
★開花期
 アヤメ……………5月上旬~中旬
 カキツバタ………5月中旬~5月下旬
 ハナショウブ……5月下旬~6月下旬
   アヤメ→カキツバタ→ノハナショウブという傾向だが、
   実際は咲く時期にもっと幅がありそうで、判別ポイントにはなりにくいかも

 今年もこの時にご紹介したアヤメ、キショウブが(同じ場所で)咲いていました。
アヤメ【5月20撮影】



 真ん中のアヤメを撮ったつもりなのですが、右奥にピントがあってしまいました。
 で、それをトリミングしたのが

 ↑これです。

 次はキショウブです。



下の写真は、いつもの写真とはデータ量が5倍です。
パソコンだと、2度クリックすると大きくなると思います。
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ハルジオンとゲスト

2011-05-26 15:44:15 | 歳時
 いつもの河原(堤防)にも、ハルジオンが咲いています。



ん?何か……


 アゲハ蝶です。でも、なかなかジッとしてくれず、花から花へと移ってしまいます。
 何枚も撮ったんですが、蝶が羽ばたいていたりして、ぶれたりぼやけたのばかりでした。一番、マシだったのがこれです。
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シャガ(射干、著莪)とキンポウゲ(ウマノアシガタ)

2011-05-25 16:26:35 | 歳時
 越前陶芸村からの帰り道、峠を越えると深い谷に沿って林道があります。里に出る寸前のところで、道の脇の方に白い花が、チラチラ見えました。
 広いところに車を停めて、その地点に向かいます。
【5月18日 撮影】

 天気が良く空気が澄み、深い木々の新緑から漏れる光が神々しく感じました。


 アヤメの仲間でシャガと言うそうです。
 かなり暗い場所でも生育できるので、谷沿いの陰地や竹林や杉林の下にも生育するそうです。3倍体なので種子は作らず、根茎で増えます。原産は中国で、かなり古い時代に持ち込まれたとされています(種子を作らないので、鉢植えされた状態で持ち込まれたと考えられる)。
 漢字では「射干」あるいは「著莪」と書きますが、本来は「射干」はヒオウギアヤメ(檜扇)のことを漢名で「射干」と書いて「ヤカン」と読むそうです。

 車を停めた付近にも咲いていました。


 上の写真の中央から奥にかけて、黄色い小さい花が見えます。ちょっと視野をずらします。

 で、辺りを見回すと、おお、たくさん咲いています。

 アップにすると、

 こんな感じです。
 小さい黄色い花びらが5枚。光沢があるのが特徴です。

 「ウマノアシガタ」あるいは「キンポウゲ」(キンポウゲ科)と言うそうです。本来、キンポウゲはウマノアシガタの八重咲きのもの指していたそうですが、八重咲き限定の呼び名ではなくなっています。現在は同格で、どちらが本名でどちらが別名かもハッキリしないほどです(本によって採用名が違う)。まあ、響き的には「キンポウゲ」の方がいいですよね。
 有毒植物です。

 さて、よく登場する日野川堤防付近(桜や菜の花)にもこの日行くことができ、目的はハルジオンだったのですが、山ベタにシャガが咲いていました。

 種子や球根を作らず、根茎でしか繁殖せず、あとは人為的に株分けで増やすのですが、そんなにあちこちに自生しているのでしょうか。
 それはともかく、可憐な花ですね。
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好きな色による性格分析

2011-05-25 11:31:27 | 日記
『藤とつつじと芝桜』で、紫色好きの性格が話題になったので、調べてみると、
「好きな色でわかるあなたの性格」というページがありました。

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ピンクが好きな人

あなたはちやほやされ、かわいがられる人です。

愛情細やかで甘えることが大好きで、常に人に愛されたいと思っています。

優しく細やかな気配りができ、人のために役立つことが大好きです。

その分デリケートで傷つきやすく人のちょっとした言葉や態度に、いつまでもくよくよしがちです。

依存心が強く甘えん坊で、欲しいものは手にいれないと気が済まない、とてもわがままなところがあります。


紫が好きな人

あなたは繊細で美的感覚に優れ、感受性豊かな芸術家肌の人です。

物質的なものよりも、精神的なものを大事にします。

完璧主義で徹底しています。

人一倍強い美へのこだわりがあり、ナルシストです。

赤と青の性格の二面性を持っているので、不思議な人と思われることも・・・

他人を認め、信頼することも時には必要です。

考えすぎて落ち込まないように気をつけましょう。


(私は黄色が好きですが)

黄色が好きな人

あなたは頭の回転が速くユニークな人です。

行動的で楽天的、天真爛漫です。

好奇心旺盛で、グループの中心にいるのが好きで、まわりの人に温かさを与えます。

頭がよく、現状に満足できず、常にあたらしいものをもとめます。ビジネスで成功する人が多いタイプです。

ところが、幼児的で落ち着きなく自分の行動や言動に対して、わがままで勝手な考えや行動を起こす時があります。

自分から心を許す事は少ないので、男女を問わず心を許し合う深い関係にはなりにくいようです。

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この方の分析ですが、
ピンク好きな人には悪意に近い(笑)モノを感じます。紫好きには割りと好意があるようです。黄色好きには、持ち上げといて落としています。ソフトバンクCMの「ちやほやの法則」を思い出しました。

他の色は、「好きな色でわかるあなたの性格」をご覧ください。
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歳時メモ(フランスギク、アヤメ、ヒメジョオン)

2011-05-25 11:00:02 | 歳時メモ
 フランスギクはどこでも満開。街路樹などの根元の花壇のようなところにも、たくさん咲いているのはマーガレットかもしれない。未確認なのでなんとも言えないが、フランスギクがマーガレットのような顔をして咲いているような気がする。
 アヤメもあちこちで咲いている。これも、確認していないので、カキツバタやハナショウブの可能性もあるが、花壇や畑のようなところに咲いているいるものが多いので、アヤメと推測できる。
 キショウブも意外にあちこちで咲いている。
 いつもの野原に白い小さな花が咲いていた。じっと見て観察する。ヒメジョオンのように思えるが、確信なし。
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藤とつつじと芝桜

2011-05-24 14:39:44 | 歳時
 今年の4月30日記事の『山桜、枝垂れ桜と椿』の山桜が咲いていた「越前陶芸村」のメーン芝生?に咲いていた藤とつつじです。(越前陶芸村は昨年の4月25日記事の『菜の花・枝垂桜など』にも登場しています)

【5月18日撮影】
 まずはもったいぶって遠景から


 ほぼ満開で、天気も良くて綺麗でした。



 藤棚の前には、つつじが負けじと咲いていました。



 駐車場の植え込みの芝桜も満開でした。
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その後のフランスギクと奥ゆかしい花(イモカタバミ)2011年バージョン

2011-05-23 17:38:53 | 歳時
 名人戦について長々と語っていたら、また花の写真が溜まってしまいました。(花も将棋も好きなのですが、ブログに追い立てられている気もします。………まあ、いいか)

 『白い花の正体2011年 その1』(5月14日記事、13日撮影)のフランスギクのその後です。
 【5月18日 撮影】
まず、空き地の中央部から

 現在も満開状態です。

 次に、道路沿いのところです。

 どんどんアップにしていきます。

 こちらも、現在でも満開状態です。


 次は、昨年、『白い花の正体 その5』で取り上げたイモカタバミです。
【5月18日 撮影】

 昨年よりは、目立っています。これは、今年になって目立ちたがりになったのではなく、土地管理者が年何回か業者に依頼して、草刈をするのですが、その草刈の時期や刈り方、さらに、周りの草の育ち具合によるものでしょう。

 周りの草と比較すると分かると思いますが、小さい花なんです。

 アップにします。


 夕方になると、花を閉じるようです。

 最初、違う花かと思いました。
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名人戦第4局 その5 緩みない寄せと意外な感想

2011-05-22 10:44:27 | 将棋

 控え室の研究どおり進み、第7図、「これは相当おかしい」
と言われた局面が出現した。

 羽生名人は▲3三金△同玉に▲2四飛(第8図)と打つ。

 ちょっとぼんやりした飛車打ち。王手ではないし、残りの持駒も銀と歩だけになり、心細く感じる。
 しかし、4三の歩や6三のと金がよく働いていて何とか寄りそうだ。△2三銀には▲3四歩△同銀▲4二銀△4三玉▲5三と、また△3四金なら▲4二銀△同飛▲同歩成△2四金▲3二飛△2三玉▲2四歩で良さそう。
 森内九段は△3四金と打った。以下、想定手順で進み、▲2四歩に△1四玉(第9図)とかわす。△2四同玉と取るのは、▲2七歩が利く(△2七同馬は▲3五飛成)。

 さて第9図、控え室の研究通り進んでいるのだから、寄っているのだろう。6八の角も利いてきそうだ。控え室によると、ここで▲3五飛成が好手とのこと。△3五同馬▲同角……飛車(龍)を消して生角を残す…大丈夫なんだろうか?ちなみに▲3五飛成で▲3五角は△2五玉でややこしくなるそうだ。
 実戦も▲3五飛成△3五同馬▲同角と進み、△3六飛に▲4三角!(第10図)

 え?さらに3五の角まであげちゃうの?解説には「▲4三角が▲2五金の詰めろと5四金取りで一石二鳥」とある。
 △3五飛に▲2六金で後手には受けがないそうだ。「無理やり受ける△2五飛打も▲1七香△1五歩▲同香△同飛▲1六歩で受けなし」
 森内九段は△3七飛と受けたが▲1五歩に投了。


 細い攻めを緩めず寄せ切ってしまった。私なら何回も間違えそうだ。
 ただ、ずっと控え室の研究通り進んだということは、プロなら一本道で当然の寄せだったのだろう。ちなみに、中継サイトの解説では、119手目の▲4二同歩成の時点で後の▲3五飛成の寄せが検討されていて、それを読んでの中継観戦だったので、ドキドキ感が小さくて済んだ。当事者の羽生名人は当然もっと早い段階で読んでいて、寄せを決行していたのであろう。両対局者、控え室の読みが一致したレベルの高い終盤だった(当然か)。
 ただ、羽生ファンとしては、楽勝ムードだっただけに、そこまできわどい寄せをしなくてもいいじゃないかと思った。
 最近は夕方過ぎぐらいから羽生名人の足取りが怪しくなる傾向があるので、本局ももしかするとと思ってしまった。控え室の研究で寄せきっているという手順通り進んでいても間違えるんじゃないだろうかと心配してしまう。羽生ファン失格である。

 さて、当の名人の局後の感想(一部)は、
「攻めが細かったので、ずっと自信のない将棋でした。6三にと金ができて難しくなったかなと。その後も分かっていませんでした。▲4三角を見つけて良くなったと思った」

 私が楽勝と思っていた局面(▲5四歩△4二銀を利かせた辺り)では、悪いと思っていて、▲6三歩成でようやく互角?……慎重すぎるのでは?やはり森内九段や3連敗を意識しすぎているのでは?

 とにかく、第5局の後手番をものにすれば、ほぼ互角。次が大一番です。
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