英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第34話「九州出陣」

2014-08-30 20:44:46 | ドラマ・映画
見応え抜群の官兵衛吉川元春
「命には使い道がございます。ここぞという時に使わねばなりませぬ。
 清水宗治殿は己の命の使い時をご存知であった。
 あの御方は己の命と引き換えに、幾万の将兵の命をお救いになったぁっ!
 ……天下のためにっ、命をお使いいただきたいっっ!」
「今が、このわしの命の使い時だと申すか?」
「吉川様のその御命、この官兵衛にくだされ!」
「ふふふふふふふ、くわはっはっはっはっは、この元春に面と向かって、死ねと申すか?面の皮の厚い男よっ!」
「ありがたき幸せ」
「わしは、己の命の使い方は、自分で決める」

病体の体をよろめかせながら、去っていく。

毛利家の誇りが第一で、騙して宗治を無駄死にさせた官兵衛が大嫌いな元春、
毛利を救うために秀吉に下ったが、意地でも自分だけは秀吉(官兵衛)に従いたくない元春
 を、説き伏せたシーンはなかなかの迫力だった。
 まあ、男なら見込まれて“命をくれ”と言われたら、それに応えたくなるなあ。



やはり、「なぜ官兵衛がキリシタンになったのか」が分からない
幽閉から生還後、官兵衛にとっての大事は、
①信長の急死(本能寺の変)
②中国制圧
③政職との再会
④中国大返し
⑤村重との再会
などがあるが、ほとんど官兵衛が己の力で解決・克服してきたように思われる。
「キリシタンの教えは、わしを救ってくれると思ったのだ」
という、妻・光への言葉は首をかしげてしまう。
 いったい何から救われようと思ったのか?
 相談なく洗礼を受けた官兵衛。自分に救いを求められなかった光は、心中穏やかではないのだろうか?


小六の死
「官兵衛、わしはお主を生涯の友と思っておる」
えっ?そうなの?
 確かに、共に行動することは多かったが、官兵衛を諌めたことがあったが、それ以外は単なる同調者。
 とても“生涯の友”という存在ではないよね。
 私はよく知らないけれど、小六さん、実際はもっと活躍したんだろうなあ。

秀吉対家康
 秀吉は何とか家康を上洛させようと、妹を嫁がせるが
家康「くれるというのなら、貰ってやる。それだけじゃ」と、動じない。
 そこで、人質として母までも家康のもとへ差し出す。
 これには、ついに家康も秀吉に臣従することに。
 姑付きの嫁入り……現代ならば……

おね、光、茶々、糸の日曜劇場?
 それぞれのキャラが立って、よかった。

宇留津城攻略の逸話
宇留津城攻略の「犬が浅瀬を渡るのを見た官兵衛が、攻め口を発見し落城させた」と云われている話が、『官兵衛紀行』で紹介された。

 こういった戦術シーンも見せてほしいなあ。せっかく、軍師が主人公なのだから。
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『東京スカーレット ~警視庁NS係』 第7話

2014-08-29 16:25:23 | ドラマ・映画
水川さんは好きな女優さんですが、このヒロインに関してはミスキャストの感が強い。
このヒロインのように「平凡だけど一途さが光る」というキャラは水川さんの魅力を打ち消してしまう。
「非凡だが、抜けている」とか「垢抜けているが、変人」という方が彼女が生きるように思う。

それと、彼女の走り方は変。そのうえ、遠くに逃げていく犯人を追いかけるシーン、遠景であるが、全力疾走してほしい。

他の登場人物も光らず、ストーリーも「ちゃち」……
「だったら観るな」と突っ込まれそうですが、疲れている時に、ぼ~と観る時にちょうどいいので観てきたが、
≪もう観ないでおこうかな?≫と思わせる訳のわからないストーリーだった。



中村雅俊さんの見せ場を作るため、推理物としては「レコードプレーヤーの回転数が犯行証明の決め手」というだけで、まったく意味不明のストーリーだった

理解しがたい被害者の言動
 過去に三角関係のもつれがあったとしても、もうかなりの大人なんだから、デュオ“五次元”を封印した理由を相方であり親友である若林玄には説明すべきだろう。話さない理由がわからない。
 岩井(中村雅俊)の才能を恐れて、のけ者にしたというのも理解しがたい。音楽に対する思いが低かったのだろうか?そうではないと思うけれど。
 秘書が大切なレコードをくすねようとしたのを目撃し奪い返そうとしたが、必死になり過ぎ。大切なレコードが割れてしまう可能性も大きい。
 直前の若林の出現で、動揺していたとはいえ、不動産管理会社の社長ともあろう人物が不自然過ぎ。

これまた理解しがたい加害者の行動
 しっかりした秘書が、たった5万円程度のレコードをネコババするだろうか?(未成年のガキじゃあるまいし)すぐ疑われるだろうし。
 「珍しいレコードを見ていた」と言い訳すればいいし、社長の異常な必死さに驚いたとしても、まず、レコードを社長に返すのが自然なのではないだろうか?
 いきなり殴らなくても……

よくわからない人生論
 「成功しても夢を叶えていないものもいるし、夢を叶えたのに(人生に失敗して)夢を叶えていることに気付かないものもいる」(←台詞回しは概要)
 わかったようなわからないような理屈で、40歩ぐらい譲ってこれを認めたとして、若林が夢を叶えたとはとても思えないが……
  

【ストーリー】番組サイトより
 不動産管理会社の社長・井上晃司(中島久之)が社長室で殺された。秘書のエリ(末永遥)によると、井上は社長室にいる間は常に何らかのレコードをかけており、レコードが終わった後に次の曲が始まらないので社長室を覗くと井上が倒れていたという。
 井上は捜査一課長・岩井十三(中村雅俊)の旧友で、大学時代は気のあう5人で音楽を楽しんでいた。そしてその中から井上と若林玄(モト冬樹)が五次元というデュオとしてプロデビュー、岩井は音楽から離れ警察官の道を志した。しかし五次元は程なく解散、井上は妻の実家を継いで不動産管理会社を大きく成長させたという。一方の若林は解散以降も音楽の道にしがみついている。
 NS係の荒木田満(近藤公園)はネット上の様々な情報から五次元が再評価されておりレコードに高値がついていることを知る。鳴滝杏(水川あさみ)や阿藤宗介(生瀬勝久)も被害者の知人ゆえに捜査に加われない岩井課長の無念を思い捜査本部とは別で動き始める。そしてエリたち秘書から井上が誰かと口論していたことを聞きだす。井上は五次元のレコードをCD化して再販することに頑なに反対していたらしい。杏は若林が井上とCD化を巡って争いになったのではないかと仮説を立てた。岩井は断腸の思いで若林を緊急手配する…。
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『HERO』 第7話

2014-08-29 15:41:55 | ドラマ・映画
『ゼロの真実 監察医・松本真央』第6話の記事で少し触れたが、(私の)評価が高まってきた『ゼロの真実』とは対照的に、評価が下降してきたの『HERO』。残念ながら、さらに下降して墜落寸前の感がある。

原因は、小ネタが多すぎること
・宇野検事(濱田岳)や末次事務官(小日向文世)が嫉妬する様がみっともなくて鬱陶しくて仕方がない
・田村検事(杉本哲太)と馬場検事(吉田羊)のゴタゴタもしつこい
・田村検事の妻(次席検事の娘)に関する、田村検事、川尻部長(松重豊)、牛丸次席検事(角野卓造)の会話も、父娘の顔ネタと角野さんの出番を増やすための配慮だけで、時間つなぎにしか思えない

・通販ネタも面白くない

 多少の遊びは必要だが、この辺りの無駄の為、肝心の事件が浅くなっており、久利生の主張も説得力が全くなくなってきている

今週の主張
犯した罪はしっかり裁判にかけて、裁かれなければならない

 今回の案件は、妻に暴力をふるい怪我を負わせてしまった夫の傷害容疑。
 大けがを要因は、暴力そのものでなく、バランスを失い階段を転落したことによるもの。
 さらに、妻は夫を許したい気持ちがある。
 夫も反省しており、謝罪の気持ちを表している。
 妻は起訴を取り下げたい。
という流れで、「不起訴」に決着するかと思われたが、
「過去にもこういうことがあり、謝れば許されると思っての夫の謝罪」だと、久利生は見抜く。
 こういうことは、「きちんと決着をつけて、それから夫婦としてどうするかを決めた方が良い」と個人的に説得し、起訴となった。

 しかし、これまでの夫婦生活や、夫の計算を見抜く材料に乏しかった。
 小ネタでストーリーう埋めないで、夫婦生活やふたりの気持ちのが滲み出るようなシーンを描くべきではないのだろうか?

【ストーリー】番組サイトより
 久利生公平(木村拓哉)と馬場礼子(吉田羊)が『St.George’s Tavern』で飲んでいる。さばき切れない案件を頼んだ礼子が、申し送りを兼ねてお礼として久利生に飲み代をおごることに。夜の礼子は、仕事中とは全く違う。酔って昔付き合っていた男の愚痴をこぼしだす礼子。ついには、礼子の口から久利生もビックリの男の名が飛び出した。
 次の日、久利生は礼子に頼まれた事件の取り調べを始める。被疑者は城山圭吾(竹財輝之助)。城山には同居中の恋人、綾野さくら(中村ゆり)への暴力による傷害容疑がかけられていた。城山は、別れを切り出されてカッとなったと素直に容疑を認める。
 取り調べを終えた久利生は、川尻健三郎(松重豊)に熱海への出張を申し出る。城山の被害者、さくらの事情聴取のためだ。もちろん、千佳も同行を申し出るが、1泊2日の2人きりの出張と聞いた宇野大介(濱田岳)は気が気ではない。
 そんな城西支部に、検察官請求予定証拠の閲覧のため梶原洋人(戸次重幸)が来ていた。顔を合わせた礼子と梶原は驚く。2人は元夫婦だった。この話に、田村雅史(杉本哲太)、末次隆之(小日向文世)の胸が騒ぎ出す。遠藤賢司(八嶋智人)たちも興味津々。
 久利生は、千佳と熱海へ。だが、千佳の風邪が悪化してしまった。久利生は千佳をホテルに残して、さくらに会いに行く。母親に伴われて久利生と面会したさくら。母親は城山の処罰を求めるが、久利生はさくらの意思を感じることが出来なかった。
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『ゼロの真実 監察医・松本真央』 第6話

2014-08-28 22:42:10 | ドラマ・映画
 設定と脇役陣の顔ぶれに惹かれて見始めた『ゼロの真実』。
 初回は、真央(武井咲)、印田(真矢みき)、屋敷(佐々木蔵之介)の個性は光っていたが、私の好きな尾身としのり、六角精児のキャラがイマイチだったのと、ミステリーとして浅かったことで、視聴を継続するか迷うようながっかり感があった。
 しかし、真央の真実を追求しようとする姿勢が半端でないという設定のため、真相に至るまでの難易度が高くなっており、ミステリー性も高くなっている。
 また、『真実を明らかにすることが本当に良いのか(必要なのか)?』というテーマもあるようで、考えさせられることも多い。


 また、まったく理解不能と真央を見ていたメンバーも、「彼女が走り出したら誰も止められない」と彼女の行為を制止しなくなった。≪あきらめ≫もあるが、≪彼女の実力や信念を認めてきた≫とも受け取れる台詞だ。
 さらに、惰性で業務をこなしていたが、彼女に引きずられ真実を追求する姿勢も見られるようになった。
 逆に、真央も時折、無表情ではあるがメンバーの体を心配している?「お大事に」という台詞を言うようになってきている。
人間はなかなか変わらない(変われない)とは思うが、こういう微妙な人間性の変化が出るドラマは、私は好きである。
 ミステリー、ドラマ性が高く、私の中ではどんどん評価が高くなり、『HERO』を抜いて、今期一番のドラマに昇格してしまった。



今話は『名探偵コナン』みたいだった。
謎・その1
 一見、心中(無理心中)の男女の遺体。しかし、男は青酸カリの服毒死で、女性は病死。
 男性の遺書「彼女を殺したのは私です。死んでお詫びをします』とあるので、男が女性を殺したあと毒を飲んだと見られる。
 しかし、殺したはずの女性は殺されていなかった(病死だった)。

謎・その2
 発見時の直腸温度が女性の方が高かったので、男の方が先に死亡したことになる。
 これは男の遺書の内容とは反する。この事実だけからすると、女性が男を殺したことになる(男を青酸カリで毒殺し、その苦悶の表情を見て、心タンポナーゼを起こした)が、しっくりこない。

謎・その3
 保坂スサーナ(保坂監察医補佐の妻)が聞いた謎の言葉
「ノンジャセサパリ」
「モモコ、ハゲ!」
 日本語が得意でないスサーナ、言葉を発したのは日本人男女なので、元は日本語らしいが…


真相
 自分の体の重大な異変を察知した女性が、自分を捨て妻のもとに帰ろうとする男に対し、捨て身の反撃で「飲んじゃった、青酸カリ」と言った。
 男は女性が青酸カリを飲んだと勘違いし、責任を感じて自殺した。
 発見時、女性の直腸の温度の方が高かったのは、女性の遺体に男が布団を掛けてあげたからだった。


 スサーナの証言を聞き、2~3秒で「分かりました」というシーン、謎の言葉と閃きに、コナンのようだと思った。
 今回は、女性の執念を感じる話だった。感情がないかのように見える真央が、男女の機微を解明するとは……。

 男の妻は引き取りを拒否し、女性は身寄りがなかっため、ふたりの遺体は遺体安置所に並んで保管されるという……

【ささいな疑問・感想】
・今までの話だと、今回の不可解な現象、女性の死因が本当に心タンポナーゼだったのか?という疑問を持ってもいいはずだ。
・保坂さんが「“桃子、ハゲ”ではなく、“桃子、はけ”だったんですね」と確認したが、彼の言い回しは「桃子、刷毛(はけ)」「桃子、履け」「桃子、掃け」に聞こえてしまった。

【ストーリー】番組サイトより
 東京拘置所に収監されている死刑囚・小杉(橋爪功)のもとに印田(真矢みき)が現れたと知った真央(武井咲)は、訪問の意図を問いただす。印田いわく、「3人の男を殺したのは、すべて真央のためだった」と小杉が言っていたというが…。そんな中、監察医務院で遺体の解剖中に、胃から漏れ出した青酸ガスによる中毒事故が発生。解剖とその補佐にあたっていた岩松、中山、保坂の3人が緊急搬送されてしまう。
 幸いにも3人とも軽症で済んだが、ただでさえ人手が足りない医務院は極端な人員不足に陥ってしまう。検査課の技師も解剖に借り出される中、外回りに出た真央と印田は、マンションの一室で、青酸化合物による無理心中で亡くなったと思われる男女の検案を担当することに。現場には、『石田桃子を殺したのはわたしです。死んでお詫びします。寺川辰則』という遺書が残されており、男性が女性を殺害してから自殺した無理心中かと思われたが、女性の遺体から他殺の形跡が見つからないという奇妙な状況だった。真央たちが2人の遺体を解剖して詳しい死因を探る中、屋敷(佐々木蔵之介)たち刑事は事件の背景を捜査。すると2人の関係をめぐる意外な事実が次々に浮かび上がってきて…!?
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夏も終わり?ですが、ちょっと苦しいです

2014-08-28 19:25:55 | 日記
 例年、夏はイベント(納涼祭、球技大会、資源回収、夏季消防訓練、奉仕作業、お盆、粗大ごみ回収)が多いうえ、猛暑に体力を削られ、この時期にはヘロヘロになっています。
 2、3年前から、末っ子が中学を終えたのでPTA活動はほとんどなくなり、自警隊隊長も3年も務めたので、昨年からお役御免(平隊員)となったので、かなり楽になっっては来ています。
 しかし、今年は中学校の同窓会(学年全体のクラス会)の幹事となり、相当きつかったです。それも、16日に盛会裏に終え、楽しい思い出となりました。しかし、この前の日曜日(24日)に伯父が亡くなり、この4日間は葬儀の取り仕切りを手伝っていました。
 同窓会の日以外は、盆休みは全くなくて、ようやく落ち着けるかと思っていたところに悲報。≪なんで?≫と思いましたが、仕事もイベントも落ち着いた頃を選んでくださったのでしょう。同窓会当日やお盆や集金日(10日)を避けてくれたのでしょう。伯父との最後の別れを充分にできました。

 なので、未見のドラマも溜まっており、観たドラマもレビューが書けていません。
 ちょっと途方に暮れています。

 別に書かなくても、全く支障が生じないでしょうが、≪書きたい≫という気持ちは強いです。気持ちと状況に折り合いをつけて、“ぼちぼち”書いていきたいと思いますが、“ぼちぼち”が私にとって、最も困難な作業のような気がします(笑)……
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『軍師官兵衛』 第33話「傷だらけの魂」

2014-08-24 13:26:33 | ドラマ・映画
 本作、描き方の偏りに不満を感じる方も多いと思う。
 主人公は官兵衛なので、エピソードが官兵衛中心になることに異は唱えない。しかし、信長・秀吉周辺に官兵衛とあまり関係のないと思われるシーンが多いと感じられる。脚本家や制作サイドの好み(事情)なのかもしれない。

 今話は
道薫(村重)が主役。しかも、村重を材料に、秀吉、茶々(淀)、官兵衛、右近に生き方を問いかけていて、なかなかの作りであった。


村重(道薫)の人生観
 「あれ以来、それがしの時は止まったまま」という道薫。≪生きたい≫という人間の欲によって、死ぬこともできず“生きた屍”という状態。我が子・又兵衛と対面しても、心の揺れを見せながらも「それがしに子なぞおらぬ」と言い、場を去っていく。

茶々が唯一関心を示した道薫に茶々に人生を語らせる
妻や家臣を捨て、何故この世に生きながらえているのか?
という茶々の問いに
「死にたくても死ねないのでございます。それならば、開き直りました。
 生き恥を晒して、生きていく他ないと。
 私には、もはや人の心はありませぬ。私は乱世が生んだ化け物でございます」
「化け物?」
父母を殺されながら、何故、仇のもとで生きながらえておられるのです。
 あなた様も私と同じ化け物でございます

 ここには化け物しかおらぬ。
 天下惣無事など絵空事にございます。
 誰が天下を取ろうとも、この乱世が終わることなどありませぬ


このドラマにおける村重の人物像
 信長を崇拝し畏怖するあまり謀反を起こした村重。
 敗れ去り、信長との勝負は「自分が生きのびること」と独自のルールを作り、生きる拠り所にした。
 しかし、そのため、妻や一族、家臣ら多くの命を犠牲にしてしまった。
 その罪の重さに慄くが、生き恥を晒して生き続けることで償おうとした。
「殺してはなりませぬ!生き恥を晒し生き続けることこそ、この男が受けねばならぬ報い
と茶々に糾弾されたが、すでに道薫はその境地にあるように思える。
 ≪死にたいのに死ぬことができない≫というのは、少し違うように思う。

 右近に言わせると“乾ききった心”の道薫に潤いを取り戻したのは、又兵衛の村重を描いた絵であった。



官兵衛と秀吉の隙間拡大
 家康攻略を唱える三成に対し、「戦わずして家康を軍門に下らせる」という官兵衛の戦略を支持する
 しかし、
「政(まつりごと)に関してはお主(三成)ほどの男はおらぬ。しかし、いざ戦においては官兵衛の右に出る者はおらぬ。
 あいつは、常に先を見る。このわしの考えを聞かずとも、常に先を言い当てる。
 その様は、気味が悪いくらいじゃ

「それゆえ油断ならぬお方でございます」(三成)

 さらに、「領地は要らぬ」「秀吉の為」「天下泰平が望み」という官兵衛に対し、
「無欲な男ほど、怖い者はないのぉ…」
と秀吉は疑念、畏怖を感じる…。


茶々に執心の秀吉
 ただ一人、自分を疎み、遠ざかる茶々。ままならぬ存在が却って執着心を増す。
 “秀吉はお市の方に惚れていて、その忘れ形見の茶々をモノにしたいと考える”という通説の方が説得力があるように思える。


理解難解な官兵衛の心
・官兵衛は何を持って村重を許したのか?その直接の因や瞬間が分からなかった?(今回では既に許していた?)
・右近との会話で、官兵衛の心境が語られていたが、洗礼を受けるほどの信仰心を持ち始めたようには感じられなかった。
 ≪村重を許したいが許し切れない≫と苦しむのなら、理解できるが……
・そもそも、幽閉の際、だしに世話になり、恩を感じていた。幽閉の際、聞こえてきた『インバラディズム』という神ゼウスをたたえる歌に安らぎを感じたようではあるが、どちらかというと、だしに対する思慕が強かったように感じた

 (『インバラディズム』をだしが唄う回想シーンがあったが、聖歌を歌うというより、妖術を唱えているように見えた)

 てっきり不穏な者と思ってしまった正名僕蔵(谷崎新吉)
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『ST 赤と白の捜査ファイル』 第6話

2014-08-24 07:59:21 | ドラマ・映画
 2時間~2時間半のSPドラマは、設定やストーリー展開も大規模で多彩、そして、キャストも豪華。
 SPドラマを連続ドラマにした場合、背景が出来上がって、キャラも確立されているので動かしやすい。しかし、1度きりの放映だけなので、流れて済んでしまった齟齬が顕著になってくる。また、設定やキャストも派手なだけに、それを維持しようとし、視聴者もそれを期待するが、毎週それを維持するのは難しい。
 今作もその傾向があり、徐々に質が低下してきているように感じる。


 今話は、医療ミス、それを隠ぺいした病院の腐敗に憤りを感じた研修医が、それを告発するために狂言誘拐脅迫事件を起こした。
 人質の救出に当たったSTが、真相を解明したが、「もともとの医療ミス自体が、病院改革のためわざと医療ミスを発生させていた。正義に燃えた研修医が、実は殺人者だった」というオチだった。
 そのオチには意表を突かれたが、そのオチに結び付ける描写(手掛かり)がほとんどなく、クライマックスの会話のみにて到達するというのは、杜撰なストーリーとしか言えない。
 また、研修医の身分で病院の改革を考え、その方法が医療ミスの誘因を作り病院を試すという浅はかな研修医というのは、無理がありすぎる。


 あと、医療ミスで夫を亡くした妻を、赤城がこっそりST部屋に隠したというエピソードは必要なく、質の薄まりを感じた。

【ストーリー】番組サイトより
 8月7日正午。女性が監禁されている映像が警視庁に送りつけられた。犯人の要求は「48時間以内に武藤嘉和の死の真相を明らかにせよ。さもなければこの女を断罪に処す」とのこと。しかし3時間経ってもなお、武藤嘉和及び人質女性の情報を得られずにいた。
 そこでSTの出番となり、天才・赤城左門(藤原竜也)の推理力が発揮される。赤城の推理をもとに捜査したところ、人質女性は政和大学病院の研修医・小山あずさ(岩田さゆり)だと判明。さらに武藤嘉和は政和大学病院の医療ミスによって命を落としたことも発覚。
 そこで百合根友久(岡田将生)と筒井桃子(柴本幸)は患者を装い政和大学病院に潜入することに。そして武藤嘉和の担当医・平戸憲弘(柏原収史)に接触することに成功するが早々に病室を追い出されてしまう。百合根が腹を立てながら病院内をうろついていると、物陰に隠れコソコソしている赤城を発見する。赤城は病院スタッフに聞き込みをしようとしているのだが、対人恐怖症が邪魔をして声を掛けられずにいた。そんな時に赤城の前に主任教授・大越隆太郎(長谷川初範)と平戸医師が現れる。そして大越教授は赤城が政和大学病院に勤めていた時に犯した罪を掘り返し、追い詰めようとする。
 果たして七年前、赤城の身に何が起きたのか!? さらに対人恐怖症に落ち入った原因が明らかに!? 赤城左門の隠された過去が明かされる第6話。そして赤城は過去から立ち直り、人質になっている小山あずさを救出することは出来るのか!?
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『HERO』 第6話

2014-08-22 17:49:39 | ドラマ・映画
 今回も残念な回だった。


 事務官・遠藤が殺人未遂で逮捕された。
 城西支部のメンバーは、「有り得るかも」などと口にするが、心配する。
しかし、この様子がコントの挿入が多く、モタモタ感が大きかった
・遠藤はメンバーがたまたまピザやハンバーガーを食べているシーンに出くわすという間の悪さ
・そのほか、こっそり現場に聞き込みに行くが、メンバー皆が鉢合わせ

また、真剣に事件の捜査をしない特捜部。コントに力を入れたため、その理由が判明するまでもモタモタ

さらに、八嶋を厳しく追及することもしないので、コントと相まって、危機感や緊迫感も薄い
なので、今週の主張である「人を拘束することの責任」を終盤に語っても、説得力に欠けてしまった。

今週の主張
 遠藤を逮捕、取り調べをしたのは、被害者が汚職容疑のある代議士の私設秘書で、その秘書の身柄を押さえるためだった。犯人逮捕は二の次だったのだ。
 「大事の前の小事」「違法捜査ではない」ので、遠藤の逮捕に関して謝る必要はないという特捜部に対し、
 久利生・田村ら城西支部は、「無実の人間を逮捕し拘束したことに対して、法律はともかく、人として謝るべきである」「“間違ったことをしたら謝る”は子どもでもできることだ」と主張。
 特捜部は傲慢さを認め、謝罪した。

 この部分だけ見れば、面白い。
 しかし、上述したように、ドタバタ感、モタモタ感が充満し、緊迫感も薄い流れで、語っても重みはない


 そもそも、特捜部が捜査を真剣にしない理由がよくわからない。
 確かに、特捜部にとっては、真犯人の逮捕などどうでもよいことかもしれない。
 しかし、検察にとっては、検察事務官が殺人(未遂)を犯したということは、汚職事件より重いことのように思う。
 真犯人の逮捕は、汚職事件捜査の妨げになるのならともかく、真犯人逮捕は汚職事件解明のプラスになるはず。
 よくわからない検察の方針だった。
 


【ストーリー】番組サイトより
 いつものような城西支部の朝。寝不足気味で登庁した久利生公平(木村拓哉)は、麻木千佳(北川景子)に深夜のネット通販のやり過ぎを指摘され、田村雅史(杉本哲太)は妻が勝手に飼い犬を増やしたことを嘆く。ところが、いつもとは違うことが起きていた。遠藤賢司(八嶋智人)がいない。その時、電話に応対していた川尻健三郎(松重豊)の驚愕の声が響く。牛丸豊(角野卓造)からの連絡で、なんと遠藤は殺人未遂で逮捕されていた。
 城西支部には特捜部が乗り込み、遠藤の身の回りの品物が押収される。そして、特捜部検事の首藤礼二(石黒賢)が、遠藤の取り調べは自分たちで行うと宣言した。
 首藤は事務官の神田川(渋川清彦)と共に取り調べを始める。遠藤にかけられた嫌疑は、ダイニングバーで発生した男性の刺傷。合コン中、たまたま事件に巻き込まれたと主張する遠藤だが首藤は納得しない。遠藤の私物から、自らを検事とする名刺が発見されたことも信用を失っていた。これには城西支部メンバーもあきれてしまう。
 久利生と千佳は、別の案件でお出かけ捜査。その帰り、遠藤に刺されたという被害者が入院する病院へ。しかし、被害者の病室には検察官が張り付いていた。それでも、久利生と千佳は看護師から、被害者は代議士の私設秘書だという情報を得る。
 川尻は牛丸に被害者の身元を確認するが、何かを隠している様子。首藤の取り調べも進む気配がない。本当に遠藤の犯行なのか? 久利生たちは事件の真実を捜し始める。
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『ゼロの真実 監察医・松本真央』 第5話

2014-08-20 23:48:48 | ドラマ・映画
今回の裏テーマは「女心は難しい」(男は到底理解できない)であるが、何と言っても木野花演じる代議士の妻・葵が強烈。

 木野花さんと、もたいまさこさんの区別がイマイチつかない私が語っていいのか?という疑問はあるが、まあ、そこは置いておくとして……
 まず、
 代議士の友部は愛人の部屋で亡くなっていて、世間体を気にして遺体を移動させ自宅で死んだことにしようとしたのだが、指示したのが妻の葵。元総理の娘で警視総監や都知事にも顔が利き、相当高慢。


「ここで死んだことにしてください」
「ここで死んでいません」
「警視総監は私の甥なんですのよ。(中略)…よろしくお願いします」
「ここで死んでいません」
なかなか興味深い真央の応対だ。「○○してください」という要求(命令)に、応じるかどうかではなく、厳然たる事実を言って、暗に“できない”ことを示すなかなか上手な応対である。(この問答は、この後も2回出てきた)

なかなか手ごわい真央と印田に、
「実は友部、女の部屋で死んだんです、今朝。
 “中里ふみ”って、名前からしていやらしい女の家で」


あっ、今、全国の“中里ふみ”さんにケンカ売っちゃったよ!
 で、その中里ふみさんが屋敷刑事の元妻というのは出来過ぎか…。

 さらに彼女は終盤、暴れまくる!
浮気に激怒した葵が友部のふくらはぎを蹴ったのが原因で(ふくらはぎ)のヒラメ筋に血栓ができた。その血栓が1週間後に肺に流れ着き、肺動脈に詰まり死亡したのだったのだ。

「見なさいよ、このメール!」
「いいよ」
「よくありませぇん!(ボカッ)
 “愛してるよ”“ふみに会いたいよ”“うちの奥さんは恐ろしいけど、ふみは優しいから”なんて、
 何なのよ!これこれこれこれぇを、しっかり見ろぉ~!」

「なんで暗証番号分かったの?」
「あなたのことは全部わかるんですぅ~!……ぐぅえりゃ~」(ガツッ)
「ぐぁっぅ…」
(激痛に倒れ込む友部のふくらはぎを、何度も何度も踏みつける……)

そんな回想シーンの後、葵は
「あたくしは夫に手など上げたことはございません」
とすまし顔で否定。

 普段は貞淑な妻役が多い木野さんだが、ヒステリックでサディスティックな大迫力の暴行シーンのあとのプライドを守るすまし顔に凄みを感じた。
 “あなたのことは全部わかるんですぅ~”というのは友部を愛していたんだろうねえ。



 もう一人の女性、屋敷の元妻で友部の愛人の中里ふみ
 屋敷がふみを逮捕したのは、葵がふみに危害を加えるのではないかと危惧したからだった。
 真相を知ったふみは、表情を変え、吐き捨てるように
「思い上がった男、さいて~ぇ」と。
 別れた後もいつまでも“俺の女”的扱いをする屋敷に、男の傲慢さを感じたのだろうか。
 自分が屋敷を捨て友部の愛人になった時に、本妻からひどい目にあう覚悟をしていて、≪余計なことはするな。もう、放っておいてちょうだい≫というプライドが出させた言葉だったのだろうか?
 それとも、屋敷にいつまでもこんな自分のために、縛られて欲しくないと考え、芝居を打ったのか?……
私には分からない…
 
 男の思い上がりを感じさせるシーンがもう一つ
「全部わしのせいや。
 あいつ、まともな銀行員やったんや。それがあんなジジイの愛人やなんて。
 俺と別れへんかったら……」
印田に一笑に付され
「あ~あ、男って女の過去の歴史の中で、“自分が最高の男”だったなんて、思いたいんだよねぇ~……えへへへ」
「元嫁も、いっちゃん(屋敷)のことを最低って思ってるって」



【ストーリー】番組サイトより
大物政治家・友部理一郎(浜田晃)が亡くなり、印田(真矢みき)と真央(武井咲)は検案のために友部家を訪れる。死因不詳のため、屋敷(佐々木蔵之介)たち刑事もその場に居合わせていた。友部の妻・葵(木野花)によると、理一郎は気分が悪いと言って横になった後、ちょっと目を離している間に呼吸が止まっていたという。しかし、葵は大物代議士である夫が、見知らぬ救急隊員や医者に介抱されることを嫌い、救急車を呼ばなかったらしい。

そんな中、検案にあたっていた真央は、遺体が移動された痕跡を発見する。それを指摘された葵は、印田と真央だけを別室に呼び出し、警視総監である親族の権力などを匂わせながら、「家で死んだことにしてほしい」と2人に持ち掛けてくる。聞くと、理一郎は中里ふみ(堀内敬子)という愛人の家で亡くなったのだが、故人や自分の立場を守るために、どうしても家での病死扱いにしてほしいらしい。話を聞いた印田は葵が用意した金を受け取るが、真央は反発し、屋敷に理一郎の本当の死に場所を告げる。すると、なぜか屋敷はショックを受けた様子で屋敷を飛び出していく。実は、ふみは屋敷の別れた妻だったのだ!やがて、愛人をめぐる意外な人間関係や、大物政治家の驚くべき死の真相が明らかになっていく。さらに真央(武井咲)が解剖した結果、屋敷の元妻に殺人容疑が…!?
コメント

今週の『軍師官兵衛』は

2014-08-17 22:21:42 | ドラマ・映画
今週の『軍師官兵衛』(レビュー)は、予約録画解除したままにしたのを忘れ、観ることができませんでした。
土曜日の再放送を待って、記事を書きたいと思います。
あまり読者はいないと思いますが、少々お待ちください。
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