英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

鎌倉殿の13人 第33話「修善寺」

2022-08-29 22:49:07 | ドラマ・映画
不協和音、不仲の溝が大きくなっていく鎌倉………
路で誰とも擦れ違わない(周囲から敬遠されている)北条
 時政(りくの傀儡)の横暴により、北条は周囲から敬遠されていく(反感を持たれていく)
 義時は嫌われるのは覚悟の上(想定内)としていたが、時政が比企が持っていた武蔵の領地を我が物としようとしたのは計算外。今後の畠山重忠との関係に陰りが差したか?

義家の最期……鎌倉殿は2人も要らない
 拗ねて無理な要望を出したり、三浦義村や畠山や足立遠元らを取り込もうとしたりしたが、叶わず。これにより、頼家謀殺論が高まったが、様子を見るということになった(監視役に八田知家)
 さらに、「北条追討の院宣」を願ったことが八田の功で発覚。院宣が下されるかは不明だが、下された場合、北条は賊扱いになってしまう……ついに、頼家謀殺へ……(詳しくは後述)

後鳥羽上皇の企み
 上皇は、源氏を蔑ろにして北条ら板東武士が権勢を振るうのを良しとしない(気に入らない)。
 実朝を傀儡化して操りたい。側近の源 仲章を実朝の教育係として鎌倉に差し向ける。
 時政が武蔵を我が物にしようとしたのを頼家が知ったのは、京からの情報か?(鎌倉の動きは、時政とりくの娘婿・平賀朝雅による内通?)


お前(義時)、“悪い顔”になったな………by運慶
非道に堕ちた義時の2つの希望
☆泰時(若い頃の自分)
 人として正しいことをする泰時。そんな泰時が、自分を諫めたり逆らうのを、義時は好きにさせる。
 頼家暗殺を知った泰時が、頼家に逃げるよう伝えるのを見逃す……非道に堕ちた自分の代わりに、本来なら自分がしたいこと、言いたいことを泰時にしてもらう。そんな気持ちなのだろう。

☆「迷いを感じる……悪い顔だが、“いい顔”だ
(強くて馬鹿…場数を踏んでいる)和田邸で運慶と再会
 運慶は義時に迷いを感じた。非道な行いをしても、迷い、悩んだ末なら、それもありかもと。
 運慶の言葉は、今後の義時の希望である(視聴者・私にとって)

頼家と善児の最期………トウ、泰時、鶴丸、入り乱れる
兄・宗時を殺害したのが善児だと悟る泰時
・非道な道を歩んできてしまった義時は善児を責められない
・泰時は「善児を斬る」と言うが、逆に斬られるのでは?と危惧

人の心を持ってしまった善児
・敷地の一角には、一幡の墓らしきものがあった
・猿楽一座に紛れて頼朝殺害の期を狙うが、泰時に正体を見破られる。泰時対善児…やはり、泰時では歯が立たない(泰時、気絶?)
・鶴丸、乱入・突進などトウや頼家警護の者など入り乱れての乱戦の中、善児は頼家を追い詰める。ここで、頼家、善児と互角近く戦うが、やはり善児の方が強い。しかし、止めを刺そうとした瞬間、骨壺に張られた「一幡」の文字が目に入り、一瞬動きを止めてしまう。そこを頼家が斬りつけ、深手を負う。
・頼家を仕留めたトウに斬られ絶命。トウはずっと親の敵を討つ機会を窺っていたのだった。

頼家……意外と強かった。巻狩りの時は、コントになるほど弓矢が下手だった頼家だったが、蹴鞠の修練の賜物か?
巻狩り時、弓矢が上手だった泰時は逆に不甲斐なかった……

トウ
・トウは善児と約8年暮らしたとのこと。目の前で善児に親を殺されたので、一幡と気持ちの出発点が違う。
・親の敵として隙を窺っていたが、単に憎しみ・恨みの感情だけだったのか?(今後、その辺りのトウの気持ちの描写があるかも?)
・善児のトウへの気持ちはどうだったか?蒲殿殺害時に、トウを殺さずに暗殺者としての後継者として育てたが、単にそれだけだったのか?……当初は、それだけだったような気がするが、そのうち、情が生まれてきたような気がする。


第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」
第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」
第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」
第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」
第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」
第32話「災いの種」

【ストーリー】番組サイトより
鎌倉では政子(小池栄子)の次男・源実朝(嶺岸煌桜)を鎌倉殿とする新体制が始まり、北条時政(坂東彌十郎)が執権別当に就任。時政を裏で支えるりく(宮沢りえ)は実朝の正室を京から迎えることを進言し、娘婿である平賀朝雅(山中崇)を通じて後鳥羽上皇(尾上松也)に願い出る。しかし、御家人たちは派手に権力をふるう北条を敬遠。三浦義村(山本耕史)の忠告に義時(小栗旬)も苦笑する。一方、失意の源頼家(金子大地)は……

脚本:三谷幸喜

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2 コメント

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修善寺は「終・善児」でもあった (marumori)
2022-08-30 21:55:42
 タイトルから、頼家が死ぬのは分かっていましたが、善児も退場となりました。「終・善児」でもあったわけですね(注:ネットからの受け売りです)。

 善児はいずれトウに討たれるのでは、と予想していた視聴者はけっこう多かったようですね。善児が父母を殺したのと同じ修善寺で仇を討つという展開には、そう来たか、という思いです。

 善児がトウに刺される直前、かすかに頷いたように見えました。もしかしたら、こうなることを予想していた、あるいは心のどこかで望んでいたのかもしれませんね。

 父の非情さに敢然と反論する息子・泰時に対し、弟・時房は義時の苦悩を理解し、寄り添おうとしている感じですね。義時も、もう少し時房を頼ってもいいのではないかと思います。

 頼家は、ちゃんと見せ場を作ってもらえましたね。バカ殿のまま殺されたのでは、あまりに不憫でしたので、よかったのではないでしょうか。
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終・善児 ()
2022-08-31 10:54:58
marumoriさん、こんにちは。

 「修善寺(終・善児)」のタイトルは三谷氏自身も狙っていたのでしょう。

 善児の気持ち、泰時、時房の存在は、marumoriの仰る通りですね。
 時房は弄られキャラ(弄られないキャラ)ですが、三谷氏の脚本の流れだと、その内活躍するのでしょう。
 私は鎌倉時代にも疎く、「いい国(1192)創ろう鎌倉幕府」(この1192年説も最近は疑問視されているとか?)「いざ鎌倉(御家人)」「将軍は3代まで(その後、どうなったのか?興味津々)」「執権・北条氏」「政子」「御成敗式目」ぐらいしか頭に残っていません。
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