英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

今年最後の放電?(レコード大賞+紅白歌合戦に思う)【補足あり】

2010-12-31 17:19:54 | 芸能
 21世紀になってから、まったく音楽感覚についていけなくなっています。テレビを観る機会は多い方だと思う(スポーツ・ドラマをよく見る)のですが、年末の音楽祭等を観るたびに、知っている曲が減ってきています。
 ネット配信が主流になっているのでしょうか、ここ数年は、全世代、全世帯に共通する曲が数少なくなってきているようです。今年に限ると、「ありがとう」(いきものがかり)ぐらいでしょうか。「I Wish For You」(EXILE)は世界バレーのテーマソング?なので知っていましたが、バレーボールのテーマには曲調が……。
 視聴率稼ぎのせいか、どの局もここ数年、過去の思い出の名シーンや名曲がプレイバックされます。懐かしいとい感じるとともに、「やっぱり、昔の曲の方がいいよなあ」と思うのは、時代感覚が遅れているせいなのでしょうか?

 さて、わざわざ、記事に取り上げた理由は2点あります。

1.『トイレの神様』(植村花菜)って、私、4、5日前に知りましたが、それって私だけ?(凄い評判だったそうですが…)
2.近藤真彦が最優秀歌唱賞って、レコード大賞も自ら権威を捨てたの?
 まあ、「レコード」と言っている点で、すでに苦しいのですが。
 彼の熱唱ぶりを観ていて、「ジャイアンコンサート」を思い出したのは、私だけなのでしょうか?

【補足】
NHK紅白歌合戦をチラチラ観たのですが、審査員紹介で引いてしまいました。NHKドラマ(今年+来年)の出演者がオンパレードでした。「各界を代表する今年の顔」ではありませんでした。

ちなみに妻は、司会の松下奈緒さんを見て「誰?」と言っていました。
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大晦日は大荒れ

2010-12-30 11:22:03 | 気象
大晦日から元日にかけては大荒れの天気になりそうです。
新年を山頂で迎える方もいらっしゃると思いますが、出来れば自重した方がいいと思います。




北陸は明日(大晦日)の夜明け前から降雪の予報が出ています。
通常は低気圧通過時は強風・突風が吹き荒れますが、寒気が入りきれていないので雪自体はそれほどでなく、低気圧が抜け西高東低の気圧配置になってから本格的に降り始めるのですが、今回はすでに寒気が入り込んでいるので、下手をすると初めから低気圧によって猛烈に雪が降る可能性があります。
ちょっと心配。
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クリスマス~年末寒波(補足あり)

2010-12-24 22:17:54 | 気象
 いよいよ雪が降り始めました。
 福井市では4日に初雪が降りました(私の街は15日)。
 福井県の平野部では例年12月初旬に初雪が降りますが、12月上旬はうっすらと積もる程度で済み、15日過ぎあたりから積雪を記録します。通常、長靴の方が便利なのは12月だと1回(3、4日間ぐらい)ぐらいです。ただ、クリスマス辺りに降り出す雪は本格的(積雪20~30cm)になる可能性が強いです。
 今回は今日の午後から雨が雪に変わりました。と言っても午後9時現在、うっすらと白くなっている程度ですが、明日朝はもしかしたら積もっているかもしれません。(予報では平野部の多い所で20㎝の積雪。既に昨日から東北、北海道は凄いことになっているようですね)
 年末になればある程度降るのは仕方がないのですが、週間予報では大みそかまで雪マークが続いています。大雪にはならないと思いますが、この10日間(12月21日~31日)は一年で最も忙しい時期で、これから大みそかまではさらに忙しくなるので、かなり憂鬱です。

 日本海側に雪雲がたくさんあります。
 私とつき合いがある程度ある方は、私が寒いのが苦手、雪が嫌なのはご存知で、また始まったと思われるでしょうね。
 で、この日本の冬の天気の特徴、日本海側は雪、曇天の日々、太平洋側はカラカラの快晴だと知った時は、相当ショックを受けたものでした。
 ま、愚痴はこれくらいにして、よく見ると、朝鮮半島方面から福井県に向かう雪雲が他地域と比べて元気なように見えませんか。大陸の地形の関係で、2方向からの季節風が山陰から福井県沖でぶつかり合って雪雲がやたら発達するという現象が起きるらしいです。いつもそうなるとは限らないのですが、寒気が大規模で季節風の向きが運悪くそういう方角になると、雪雲の団体さんが長期に次から次へと訪問してくれるのです。これは高校時代に知りましたが、やはりショックを受けました。(高気圧の張り出し具合で季節風の向き、雪雲の流れ方が変わり、その角度が10度でも違うと他県や他の地方が大雪になります)
 もちろん、私の所よりけた違いに雪が降り積もる地方の方からすると、私の愚痴など鼻で笑いたくなるかもしれませんが、いえ、笑ってください。でも、愚痴るのは許してくださいね。

 できれば、年が越えるまでスコップとはお友達になりたくないなあ。

【補足】
朝の様子です。午前11時現在積雪11cm。

まあ、「これくらいなら」という感じです。気温が3℃台後半ぐらいまで上がれば、歩っても増えないのですが、11時現在2℃です。


雲の流れも変わってきました。レーダーアメダスで見ると、雪雲は筋状(粒状)ですが、止み間はなく強弱を繰り返して降り続けます。
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『ギルティ・悪魔と契約した女』最終回・全般

2010-12-22 23:21:31 | ドラマ・映画
 部分部分はそれなりに見るべきモノがあった気がしますが、(最終回を見たら)どうやらそれは錯覚だったようです。

 まず、毒物混入殺人事件の真相(動機)が、本当にくだらないものであったこと。このドラマのテーマ(主ストーリー)が「ヒロイン・芽衣子(菅野美穂)がくだらない人間のために不幸のどん底に突き落とされ復讐を果たす」らしいので、「くだらない理由」というのはそれに沿ったものであるが、あまりにもくだらな過ぎ。
 「自分がどれだけの人間を動かせるか」を試したかったというのですが、それが人に命令して毒物混入させ、命を奪うという殺人に至った。それをもみ消すため父親の権力に頼ったというのが真相だった。
 しかも、それをそそのかしたのが父親に恨みを持つ異母兄弟のペットショップ店長(横山めぐみ)にそそのかされたことによるものだった。この真相(真相と言うにはあまりにも陳腐)は、最終回のサプライズかもしれないが、余分、蛇足。犯行の動機を陳腐なものにしただけだった。店長があまりにも芽衣子に親身になり過ぎるので、何かあるのだろうと思っていたが、あまりにも陳腐だ。

 このドラマ、毎回芽衣子によって追い詰められ死に追いやられる復讐劇、芽衣子が真島(玉木宏)とかかわることによる葛藤、過去の事件で後輩を死なせてしまった間島の心の傷と今回の事件による心の変化などが見どころであったように思う(錯覚かもしれない)。
 特に一癖ある悪人たちを追い詰めていく芽衣子の手際は見事だった。そして、そもそも、毒物混入殺人事件の真相(なぜ芽衣子の甥と義兄が命を落とさなければならなかったのか、なぜ芽衣子が陥れられたのか)が知りたくて見続けたのだが、その真相が先述のくだらなさとは……。
 事件当時の時間軸が良く把握できなかったが、あまりにも手際よく芽衣子が犯人に仕立て上げられたので、もっと裏に重大な秘密、例えば亡くなった義兄が政府の重要な機密を握っていて口を封じられたとかいう真相を期待していたのだが……あまりにも陳腐……

 さらに、このドラマの前半部分の復讐劇が、標的が変わるだけの復讐がほとんど独立して行われるだけ。これはフリーライターの堂島(唐沢寿明)が調査したネタを基に芽衣子が復讐していくだけなので、視聴者目線ではターゲットが毒物混入殺人とどのようにかかわっていたのかが分かりにくかった。芽衣子が復讐を果たす中で自分を陥れた者たちの所業や存在を明らかにしていくのなら、もっと違う印象を持ったかもしれない。
 最終回やその前にちらりと出てきた政治家が黒幕というのも、唐突すぎる。なので、最初から登場していた店長を絡ませたのかもしれない。

 もともと、この『ギルティ』については書くつもりはなかったが、あまりな最終回だったので書いてしまった。

 ★その他の最終回の突っ込み
①自殺の危険性が高い芽衣子から目を離し、自殺させてしまう間島って…。自殺で終わらせるのも安易すぎる。
②三沢(柏原収史)が芽衣子を追い詰めようせまるが、そこで落とし穴に落ちてしまう。あまりに見事な落ち方で、バラエティ番組顔負けだった。『キングオブチェアー』の屋外に設置されたチェアーに向かい落とし穴にはまるシーンを思い出しました。(と言うより、「これって落とし穴?」…キングオブチェアーのシーンが頭をよぎった瞬間、落ちたので吹き出してしまった)

 ★その他のシリーズを通じての突っ込み
③榎本刑事(吉瀬美智子)、弱すぎ
④役立たずのその他の刑事、特に最終回、三沢邸を張っていたのに芽衣子をいとも簡単に見逃す
⑤悪党宇喜田と黒幕三沢法務副大臣、似てませんか?
⑥三沢が舎弟(高校生)に毒入りケーキを作らせたが、プロ並みに上手だったの?それに、どうやってケーキ屋にそれを置いたのだろうか?
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師走は「車走」?

2010-12-21 17:19:41 | 日記
 12月も20日を過ぎ、慌しさがいっそう増してきたようです。(急かしているようなので、こういう話題は避けているのですが)

 昨日と今日、近くで交通事故がありました。昨日のは歩行者を跳ねたらしく(ニュースにはならなかったので生命が危ぶまれた事故ではなかったようです)、今日のは車対車のようでした。
 また、車を運転していても、強引な右折や信号無視、スピード超過など「危ないなあ」と思うことが多いです。かく言う私も気が急いでいて褒められた運転ではないと反省しなければいけません。
 皆さんも忙しい年の瀬ではありますが、気持ちに余裕を持って運転しましょう。それに、相手が無謀な運転をしてくる可能性も多いことを頭において巻き込まれないようご注意ください。
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バンセンに思う

2010-12-20 21:10:49 | ドラマ・映画
 私は基本的に略語・略称は嫌いです。その道に詳しい人しかわからない不親切な感じがするのと、そのこと・そのもの自体に対しても失礼な感じがすること、音が圧縮されて語感がきつくなることなどがその理由です。
 例えば「居飛車穴熊」は「イビアナ」、「アクセス禁止」は「アク禁」、「エコロジー」は「エコ」、「カーナビゲーション」は「カーナビ」、「キャンペーンガール」は「キャンギャル」など、特にカタカナ言葉がイビツに感じるようです。
 で、「バンセン」ですが、言わずと知れた?「番組宣伝」です。
 まあ、これは「バンセン」(略語)でいいかなと思うくらい、鬱陶しいものだと感じています。新番組が始まる日など、主演俳優が一日中その局の各番組に顔を出し続けて宣伝します。また、映画の封切の日には、関連作品を放送します。逆効果ではと思うくらいです。
 実際、昨夜は『相棒・劇場版』を放映していました。しかし、私はこの映画を昨年観に行きガッカリした記憶が蘇りました。よくあることですが、人気番組を映画化する場合、番組ファンでない者も取り込まないといけないので、面白そうな要素をふんだんに盛り込み、盛り込み過ぎて作品の本来の面白さが埋もれてしまうというパターンでした。
 今回、この話題を取り上げたのはですね(いつもの通り、前置きが長いですね)、今、福井では「僕の生きる道」を再放送しています。
 2003年の作品で、生徒役では綾瀬はるか、市原隼人、内博貴、浅見れいな、上野なつひらが出ています。今より若いです(当たり前)。
 主人公の教師、中村秀雄(草なぎ剛)が自分が余命一年と知り、残された時間を精いっぱい生きようした話です。ヒロインが矢田亜希子で、その父親が大杉漣。大杉は学園の理事長で人格者、その彼でさえ、余命1年しかない彼との結婚は反対します。まあ、当然ですね。結局、ふたりの結婚を祝福し、ふたりを支えます。
 そういうドラマなのですが、民放、あ、民間放送なのでCM、あ、コマーシャルが入ります。いや、かく言う私も略語に浸かっていますね。
 それはそうと、本編に入り込んだ直後のCMでいきなり、草なぎ剛のアップの顔が映され、
「治りますよね」と、それにかぶせるように、医師役の大杉漣が
「一年先のことを考えるのは難しいと思います」
 (ナレーション)
「余命一年の妻のために、ボロボロになっても書き続けた感動の実話、
 『僕と妻の1778の物語』」


あ~あ、なんだか、今まで見ていたドラマが思いっきり虚構ですよと突きつけられた気がしました。
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将棋を「指す」

2010-12-19 22:07:59 | 将棋
 今日の『NHK将棋講座』で講師の高橋九段が
「「将棋を打つ」と言われる方が多いのですが、言われた時、平静を装いつつも内心こけそうになるほどガッカリする」とおっしゃっていました。
 そうです、「将棋を指す」が正しい言い方なのです。確かに持ち駒を使う時は「打つ」と言いますが、通常は盤上にある駒を動かす場合は「指す」と言い、将棋は「打つ」より「指す」ことが圧倒的に多いので、将棋をする(対局する)ことを「将棋を指す」と言います。囲碁はすべて石を打つので「碁を打つ」と言います。

 でもね、そこまでガッカリするのなら、講座では「玉将」あるいは「王将」を「王様」と言ってはいけないと思います。「王将(玉将)」とか「玉(ぎょく)」と言って欲しいです。
 これは高橋九段に限らず、多くの棋士の方が最近では「王様」と言います。

 これって古い考え方なのでしょうか?
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『SPEC』 最終話

2010-12-18 19:23:06 | ドラマ・映画
 ああ、やっぱり「放り投げの最終回」だった。

それなりに評価できる(面白い)点
地居の偏執性(キモイ、うざい)
・最後の敵は地居だったのは予想(期待)通りで、その狂人ぶりは最終敵としては相応しいものだった。
・その彼のエゴでニノマエ、当麻、瀬文で踊らされたという真相はそれなりに納得できる。
・最終回として、それらのニノマエ、当麻、瀬文、地居の因縁が明かされ、終結したという点、そして、瀬文はドラマのためでなく地居のエゴによって巻き込まれたは評価できる。しかし、当麻-地居の恋敵として瀬文が選ばれた理由は不明。

当麻対ニノマエ
ニノマエに対抗するため、毒を仕込んだ雪を捜査一課のトリオを使って降らせる。常人の数万倍のスピードで動くニノマエは、毒の影響を数万倍受けるという理論で、なるほど、雪は伊達に降っていたんじゃなかった!

当麻、瀬文の思い>地居の記憶改変能力
 「辛いことや悲しいことだって、あたしの財産だよ」
 「人は痛みや苦しみを味わって、苦しんで乗り越えてそれを優しさに変えていくんだよ」
 「人間の記憶は頭の中だけにあるわけじゃない。身体全体が覚えてるんだ」
 共感しました。

美鈴(福田沙紀)のボケシーン
 瀬文が気合で弾を止めようとしたのを「スペック?」と勘違いし、気合だけと知り「やっぱりピンチ」と隠れる美鈴

とは言え、
ドラマの造り手としては最低だった
放り投げっぱなしの謎
・瀬文が巻き込まれた発端の事件はなんだったのか?
・志村(瀬文の部下)を操ったのは誰か?そしてその目的は?
・里中(瀬文の先輩)を撃ったのは誰か?
・海野が言っていた「君たちを最も苦しい病の中に取り込んでやる」の意味は?
・ニノマエが属する組織の存在目的は?その他ほのめかされた各種組織の実態や目的は?

 散りばめられた謎は、回収されませんでした。

 さらに今回、
・野々村係長がニノマエの遺体を見ていて驚愕したが、それはなぜか?
 多分、ニノマエが死んでいなかった。地居はニノマエの死を確認したが、ニノマエはいつもの逆パターンの能力を使った。自分を超低速の時間の流れに置き、通常世界で仮死状態にした。
 あと、逆に死んだことにより、能力で過ごした時間が一気に彼の身体に降りかかり、老化現象が始まった。しかし、地居が来た時にかすかにニノマエの指が動いたので前者と考えるのが妥当

・地居がニノマエと同じ能力で敗れたが、その能力を発動したのは何故か?
 地居は最初ニノマエを疑ったが、彼ではないことをなぜか悟った。その場にいた者(地居、瀬文、美鈴、当麻)の表情から当麻が発動したと思われる。ニノマエとは姉弟という点からも有力。
 しかし、地居には時間停止のスペックはないので、あの共に銃を撃った状況では、謎の時間停止能力者がいなくても、地居は無傷ではなかったはず。
・石橋蓮司の組織、地位を援護するスペックホルダー達と、さらに正体不明の組織が出現
 石橋氏は地居に真相を語らせるためだけに登場したようなものだった。各話ごとに都合の良い組織を登場させただけだった。
・金太郎飴を遥かに超える津田 
 地居が津田と名乗ったり、姿を津田に変えたり、さらに、ラストに登場して「予定通り状況終了」と電話で連絡して忽然と姿を消した津田。もう理解不能。

 謎を散りばめたのではなく、置き去りにしただけ。都合の良い組織を登場させ、話のつじつまを合わせようとしただけ。謎を回収する気はまったく皆無で、続編や映画にまた都合よく使えば良いという考えなのだろう。 
 収束せず拡散させたまま(地居、当麻、ニノマエ、瀬文についてのみ収束)終わる未完成ドラマに10回も視聴者をつき合わせた。未完成品、さらに言えば、不良品のまま世に出したのである。こういうドラマ作り(今作品だけではない)、アマチュアならともかく、プロの姿勢ではない。大河ドラマ『天地人』、朝の連続テレビ小説『てっぱん』同様、視聴者をなめている。



その他の突っ込みなど
・「この(時間停止)能力は僕だけのはずだ」←根拠は?

・陰の実力者(石橋蓮司)と地居が将棋を指していたが、脚付将棋盤に番太郎駒はアンバランス。意図したものなのだろうか?
(番太郎駒とは昭和の時代、おもちゃ屋で売られていた紙箱に紙の将棋盤と共に入っていた将棋の駒。安価な最下級のランクの駒)

・気の毒な城田君
 偏執狂の最低男を演じさせられ、石橋蓮司に「女にもてないだろう」と指摘された揚句、石橋蓮司+幼女2人に「うざい」と言われ、戸田恵梨香に「ストーカー」(福田沙紀にも)と呼ばれ、「キモッ!」と連呼され、最後に瀬文に歯が額に突き刺さった城田君、ちょっと気の毒。


 あ、そうそう、海野医師が自分たち能力者を「マイノリティ(少数者)」と呼んでいたが、能力者だらけじゃん!
 このように、他の方が突っ込んでいて、吹き出してしまいました。
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渡辺竜王7連覇 ~その強さの独善的解析~

2010-12-17 00:36:31 | 将棋
 竜王戦が渡辺竜王7連覇で終幕し1日が経った。悲しみに打ちひしがれているかというと、そうでもありません。多分たくさんの羽生ファンも同じだと思いますが、当然仕事がある身なので、そういう感情に沈んでいることは許されず、仕事中というか生活する中のふとした瞬間に「ああ、負けちゃったんだな」と思いだす一日でした。
 竜王戦に関しては、1局1局について書きあげてから総括すべきだと思いますが、先日やっと第2局が書けたという状況なので、総括を書くのは遠い未来というか、書ける日が来ない可能性も大です。
 書けたとしても「今更感」が強すぎですし、私の感じた印象なども薄れていると思われるので、今書くのが最善手でしょう。
 ただ、気持ちの整理がついていないので、羽生ファンとしての悔しさや、負けを認めたくない負け惜しみが滲んだものになるのはお許しください。

 Ⅰ 渡辺竜王の勝因
①羽生名人にコンプレックスを感じていない
 ご存知のように羽生名人に勝ち越している棋士はほとんどいない。羽生世代、その上の世代はもちろん、羽生世代より若い世代にも羽生に勝ち越し、あるいは五分に渡り合っている棋士は渡辺竜王を除くと深浦九段ぐらいしかいない。対戦成績が五割で「羽生キラー」と呼ばれるほどである。
 初顔合わせの若手に対してもその強さを発揮し、対若手戦で20連勝ぐらい続けていた記憶がある。ただ、今年度に入り、初対局で、戸辺六段、広瀬王位、豊島六段に続けて敗れ、その神話に陰りが出てきている。
 羽生-渡辺の対戦成績は今回の竜王戦前までは10勝10敗の五分。しかし、2年前の竜王戦から流れが大きく変わり、2年前の竜王戦第4局以降は竜王の6勝1敗。
 かなり偏っていると考えられるが、あの竜王戦の4連勝を除くと2勝1敗。しかも、竜王戦後の2年間は2局(1勝1敗)しか対戦していない。竜王にとってはコンプレックスどころか、2年前のいいイメージをそのまま持っている。
 逆に羽生名人にとっては、あの痛手を2年間ずっと抱えたままでいた。2年間で2局しか対局していないので、苦手意識の払拭どころか、渡辺将棋の本質もつかめずに悪いイメージを無意識に増幅させてしまっていたのではないだろうか。しかも、今シリーズの出だしの連敗+王将リーグの敗戦で直近10局では1勝9敗と屈辱的な対戦成績となり、さらに悪いイメージは増幅された。

②挑戦者になる大変さ
 今回挑戦を決めた時のインタビューで名人は
「竜王戦の挑戦者になるのは大変。(敗者復活戦があり5人の枠があるが)1組で勝ち上がっても、そのあと挑戦者決定トーナメントがこれまた大変。1組の戦いが2回あるような感じ」
というように話していた。
 また、名人位挑戦権についても
「A級順位戦はほぼ1年あり長いんですよ」
と同様な感想を語っている。
 棋界のレベルが上がったこと(羽生名人自信がレベルの引き上げに貢献している)により、挑戦権獲得に困難さを感じるようになった。それにより、「できれば今回で決めたい」という思いが強くなってきている。

③渡辺将棋と羽生将棋の相性
 「相性」という言葉に逃げたくはないのですが……。
 以前にも述べたことがあるかもしれないが、読みのリズムが合わないのではないか。
 羽生名人は一局の将棋は読みの積み重ねで出来上がると考えている。定跡や研究の道筋をたどっていけばスイスイ進めるところでも、立ち止まって周りを見渡し樹木の後ろや看板の陰などを覗きたい。ところが、渡辺竜王はそういったものは実戦では不要でなるべく方針を決めて想定した局面に進めたい。もちろん想定した局面やそこに至る道に落とし穴がないかを検証する作業は必要だ。
 羽生名人にしてはもう少し眺めていたい場面でも、竜王がずんずん進んでいってしまうので、ストレスに近いものを感じてしまうのではないだろうか。
 両者の違いは心理面だけでなく、物理面(ちょっとニュアンスが違うかも)でも少なからず違いがある。
 車に例えると、羽生名人は障害物を完璧なコーナリングでクリアしていく、きれいな弧を描きながら、しかも、紙一重で障害物をかわしていく。しかも、スピードを落とさず立ち上がりもフル加速で。
 過去の定跡や研究を踏まえながら、また、一局の流れも考慮しつつ、さらに、局面局面をそのつど新鮮な目で解析しなおして、読みの精度を上げ大局観も駆使して読み進めている。
 対する渡辺竜王は直線的なコーナリング。コーナー手前まで直線的に入り、そこで一気にターンをし、直線的にコーナーに突っ込んでいく。スキーの回転競技のように旗門の前でターンを終え肩から旗にぶつかっていくイメージだ。もちろん、強靭な足腰(タイヤのグリップ力)と基礎体力(エンジン)とボディの頑丈さが要求される。ただ、読みの省略がうまいので、細かいコーナリングはそれほど要さない。
 具体的に将棋について言及するとしたら、先ほど述べたように定跡や研究を基に、対局前や開始直後に目指す局面を想定しそこを目指す。中盤以降は寄せ筋をある程度想定し、それを目指すための方針(受け切る、斬り合う、入玉含みに上部を厚くする)を決める。
 両者とも高いスペックが要求されるが、名人の方がエネルギー的にも物理的(制動力やタイヤやエンジン)にも消耗が激しいように思える。


 Ⅱ 今シリーズの印象
④渡辺竜王の巧みな戦略
 特に第4局、第6局の後手番において、それは感じられた。
 角換わりの後手番は分が悪く、ここ数年それを避ける傾向が強くなってきている。ひいては2手目に△8四歩を突きにくい状況に陥っている(角換わり後手番に成算がないと△8四歩を突けない)。
 そこを敢えて角換わり後手番を受ける竜王。ただ、今シリーズは主流の角換わり同型ではなく、途中変化した亜流に持ち込んだ。互角というより先手が有利に持ち込むには枝葉が多く「よくできるのならやってみろ」(第4局)、防戦一方だが千日手も辞さない指し方で「千日手を打開してみろ」(第6局)という一種の開き直りとも見れる。
 さらに微妙なのは、その間に指されたA級順位戦の対郷田戦。例の角換わり同型で新手を駆使したが、郷田九段に敗れている。
 ここからは、私の妄想と思って読んでください。竜王は郷田戦の新手と第六局の千日手の新工夫を研究していた。郷田戦の新手は「たぶん郷田九段には通用しない。ある程度成功の可能性はあるが低い。もちろん成功しなくても、逆転できる範囲内でおさめることはできるだろう。うまくいけば勝てるかも」ぐらいだったのではないか。
 それを敢えて直前の順位戦で用いたのは、ある程度の自信があったということもあるが、新手を見せることにより羽生名人の注意をそちらに向けておき、真の狙いの第6局の新工夫を徹底的に研究し、ぶつける……勘ぐり過ぎですよね。

⑤指し手の印象
 渡辺竜王の指し手には自信と強い意志を感じた。
 受けるなら徹底して受け、攻め合いなら一歩も引かない。特に受ける時は単に守りを固めるのではなく、相手の攻めを切らすか、入玉を含みに上部を厚くする力強い受けが目立った。「緩みは許しませんよ」という強い意思だ。
 羽生将棋の特徴は指しての選択肢が多い局面に誘導して、そこから最善手順を紡ぎだす。複雑怪奇な羽生ワールドに引き込み相手を溺れさす。しかも、その複雑な局面においても押したり引いたり、時には手を渡して相手に決めさせる羽生マジックだ。
 しかし、このシリーズは羽生名人の指し手はどこか強迫観念に駆られた前につんのめっている印象が強い。で挙げた要因もあるが、渡辺竜王の頑強な指し手が羽生名人の手を限定させた感が強い。

Ⅲ 総括
 今回、渡辺竜王の強さを十二分に感じたシリーズだった。ただ、戦略、心理面などを加えた総合的な力で羽生名人を上回っていたと考える。
 しかし、純粋な将棋の力としては羽生名人が上回っていると考えたい(はい、かなり願望を含んでいます)。
 羽生名人の「将棋が好きな力」が今後も羽生将棋の変革を進め、羽生対渡辺の名勝負が続いていくことだろう。
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残念

2010-12-15 22:02:01 | 将棋
 竜王戦は残念な結果でした。
 第1局、第2局を落としたのが痛かったです。第3局、第4局を考えるとお互いさまという気もしますが、それでも、どちらかだけでも勝っていたらと思ってしまいます。
 今シリーズを通して、渡辺竜王の強さを痛感しました。また、過密日程の中、竜王戦、しかも羽生名人相手に勝ち切るというのは凄いです。ただ、過密日程ということはありますが、他棋戦で負けすぎという感も。
 取りあえず渡辺竜王には棋王戦で頑張っていただいて、他のタイトル戦での強さを見てみたいです。

 忙しい年末を前にして、かなりテンションが下がる出来事です。まあ、2年前も相当ガッカリしたので多少免疫ができているかも。一応、当時の記事を読み返し気を取り直しました。
 渡辺竜王に2回挑戦して、敗れ去ったというのはダメージが大きいですが、過去にも森内九段に、
 2003竜王戦 0-4 失冠
 2003王将戦 2-4 失冠
 2004名人戦 2-4 失冠
と窮地に追い込まれたこともありました。その後
 2004王座戦 3-1 防衛
 2004王将戦 4-0 奪取
 2005名人戦 3-4 挑戦失敗
 2005棋王戦 1-3 失冠
 2008名人戦 4-2 奪取
と盛り返している。(対森内戦のみ)

 また、深浦九段にも二年連続王位戦で敗れているが、その後、2008年度王将戦4-3、今年の棋聖戦3-0と逆襲している。

 というわけで、渡辺竜王に対しても克服してくれるのではないかと期待しています。ただ、王位戦で深浦王位に敗退してからは挑戦権を得ていないのが不安材料。

 ともあれ、おふたかた、お疲れさまでした。
 渡辺竜王、防衛おめでとうございます。
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