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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『アニメ所感』について

2025-05-06 11:37:49 | アニメ
 『アニメ所感』という記事を書き始めて、けっこうな本数となった。
 「『アニメ所感』について」という記事タイトルを見て、《ついに、記事への苦情や批判が上がったのか》と思われた方もいるかもしれない。
 ……今のところ、そういう苦情は来ていない。実際にそう思っている方がたくさんいるけれど、面倒くさそうな奴なので、黙認しているのかもしれない。
 けっこう好き勝手なことを書いている。記事の際はなるべく独善にならないように気を付けているが、基準が私の嗜好なので客観的とは言えない。点数は私の嗜好が基準なので、、スルーしたり、私はそう思っているのかと思ってくださると有難いです。大体こんなところだろうと絶対評価(数値化)し、その後に別の作品をアップする時に、これまでの評価作と比較して点数をつけている。その際、大体同評価の作品を比較して、多少の修正をこっそりしています。
 ご解釈や理解が不足しているとは思うが、思うまま好き勝手に書いている。なので、もうそろそろ、打ち止め(書き止め)にしようかなとも思うが、そう言うことを考えると、ほぼ全記事をストップしなければならないかも……gooブログも終了するし、それでもいいんだけれど。ブログの引っ越しも大変そうだし。

 記事自体はこのカテゴリーだけでなく、「将棋」「ドラマ」「時事」など皆、苦労している。指し手の変化や形勢判断に誤りはないか、ストーリーの解釈に誤解がないか、事実の誤認はないかなど、それぞれ注意はしているが、穴だらけのような気がする。
 「アニメ所感」に関しては、それらとは別な大変さがある。大体のアニメが1クルール(3か月)になっているので、一気に始まり、一気に終わる。始まる時期も、どのアニメを観るかの選抜に忙しい。更に大変なのは、最終回が怒涛のようにやってくる。記事を書かなければ、《ああ面白かった》《つまらない、観るんじゃなかった》で済むのだが、記事を書くとなるとそうもいかず、次から次へと書いていかないと終わらない。
 2025年1~3月期を書き終えたつもり(『薬屋のひとりごと』はまだ)だが、2クールに跨がってのモノや、再放送のも含めると、何と、17本!
 数えてみてびっくり。書き始めたのが3月28日、終わったのが4月24日だった……

 で、それ以前も「アニメ所感」を書いていて、10作品を取り上げている(2024年7月~9月期)。
 最近観たアニメは視聴離脱したものを除くとほぼ書き終えたので、暫くは印象に残ったアニメについて書こうかなと思ったら、2024年10月~12月期のアニメを書いていないことに気が付いた。ずっと、2024年7月から始まったものをずっと書いていたように思っていたが、抜けていた……
 それには少々訳があって……
 この10月~12月期のアニメに関しては、視聴状況などを記事にしていたので、書いたつもりになっていた。
「アニメ視聴状況(2024年10月~12月) 【追記】【再追記】あり」
「アニメ視聴状況(2024年10月~12月) その後」
 その記事には、
 離脱『嘆きの亡霊は引退したい』『来世は他人がいい』『ダンダダン』
 離脱候補は『君は冥土様。』『七つの大罪 黙示録の四騎士』
 視聴継続は『Fate/stay night』『Re:ゼロから始める異世界生活』『アオのハコ』『村井の恋』『甘神さんちの縁結び』『精霊幻想記2』(左ほど上位)
 録画したのみ『異世界失格』(再放送)
とある。

 この中で、『Re:ゼロから始める異世界生活』『アオのハコ』『甘神さんちの縁結び』は2クールモノなので、「所感」は記述済み。
 離脱候補の2作品は最後まで視聴(離脱したことにしようかな・笑)。録画のみだった『異世界失格』も最後まで視聴。即離脱した『ダンダダン』も再放送を視聴し記事を書いている。
 そ、けっこう記事にしているので、すっぽり抜けたという意識はなかった。
 このまま、知らぬふりするの妙案だが、やはり抜けたままにするのは嫌だ。
 という訳で、残りの『君は冥土様。』『七つの大罪 黙示録の四騎士』『Fate/stay night』『村井の恋』『精霊幻想記2』『異世界失格』を書こうかな……
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

2025-04-29 10:46:39 | アニメ
唐突に、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』の感想です。
二日前に“破”を観ました。
“破”は、シンジをはじめ皆が何とかしようと頑張ったのですが、“サードインパクト”がしまい、「世界は終わる」……というところで終わりました。
本作はその続編で、“破”の14年後ということらしいです。


 いきなり、宇宙空間?(大気圏外?)で始まり、何やら作戦実行。実行者は2号機のアスカ、アシストが8号機のマリ。
 何かを回収するのが目的で、どうやらその何かは初号機らしい。妨害が入り、激しい戦闘になるが、激しいことはよく分かるが、激しくて速すぎて何が何やら分からない。
 一応、危機は回避して、シンジ本体が登場したが、”忌むべき存在”として扱われる。
 ……何となく、“破”の後、どういうことが起こったかは想像できるが、とにかく、具体的には説明してくれない。

今回のシンジは……「バカシンジ」+「うじうじシンジ」+「糞シンジ、屑シンジ」だった。
 カヲル(使徒であるが、作品によって微妙にキャラ設定が違う)からサードインパクトが起こり世界が壊滅状態に陥ったことを知らされる。
 さらに、今回登場したアヤナミはクローン(これまでの綾波レイもユイのクローンではある)で、命令を実行するだけのロボットに近い。シンジの知るレイとは全く別のモノ。
 世界の壊滅状態を招いた罪よりも、レイを救えなかったことを嘆く救いようがないクズ……
 更に、《第2使徒リリスらに突き刺さった2本の槍を抜けば、世界は再生?する》=《レイを救える》と妄信する。(アスカやリツコの言うことは全く聞き入れない)
 「槍引き抜き」の首謀者であるカヲルが異変に気付き槍引き抜きを制止する声も無視し、フォースインパクトを起こしてしまう。

 
 おそらく今回のシンジは、続編の為に《堕ちるところまで堕とす》のが主目的なのだろう。
 とは言え、もし劇場で観たなら、「金と時間を返せ!この欝を何とかしろ!」という激情に駆られるだろう(というショーモナイ駄洒落をかましたくなった)

 気になったのは、冬月とシンジと将棋を指すシーン。
 まず、「キミは将棋を打てるか?」と誘う言葉
 将棋は“打つ”ではなく“指す”なのだが、「打つ」と言ったのは、深い意味があるらしい。
 シンジはこの後、槍を引き抜くことになるが、槍を射す(さす)に掛けているのでは?
 さらに「飛車角金を落として指す」と言ったが、普通は飛車角の次に落とすとしたら香車。香車は俗に「槍」と言われるので、盤面に槍を残しておきたかったのか?

 それにしても、サードインパクトが起こり、その震源地のNERVにいた所員たちはほとんど無事だったのか?
 最初、《赤木リツコと伊吹マヤがいない》と思ったが、副長がリツコだったのね。マヤはオペレーターではなく整備長になっているし(イメージが…)

 エヴァンゲリオンに限らず、SF作品は激動・激変する重大事象を描かず、その後の描写のみで視聴者(読者)に想像させることが多い。その方が、続編を作りやすい(後付けでつじつまを合わせやすい)。
 私の理解力がエヴァンゲリオンについていけないという部分が大きいが、テレビシリーズの頃から、使徒や○○インパクトの原因・目的・結果などがよく分からない。
 そういったモヤモヤを描かれている攻撃、その対応などの面白さが上回っているので納得しているが、今作は……
 次作、観たらすっきりできるのだろうか?
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【アニメ所感】Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season(2024年10月~2025年3月 中断期間あり)

2025-04-24 17:45:14 | アニメ
【番組サイト Introductionより
MF文庫Jの大人気小説「Re:ゼロから始める異世界生活」のアニメーションシリーズ、待望の3rd season開幕!

 襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。
 王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。
 それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てたルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。
 一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。 少年は再び過酷な運命に立ち向かう。


 王選陣営(王国側)の登場人物はそれぞれ、信条・信念などキャラが立っており、魅力がある。ストーリーや戦闘も見応え充分。
 しかし、私はこの3rd seasonからの視聴で、キャラの把握(どの陣営かなど)や世界設定を掴み切れていない。ラインハルトとユリウスを混同したり、ええとこの人誰だっけ?どの陣営?……などと戸惑うこともしばしば。なので、私の評価は世間よりは低いかも。
 敵側の大罪司教の存在・思想・目的などもほとんど分からない。まあ、そのうち分かる…かも。と思っていたら、3rd season終了……
 そもそも、主人公・スバルが日本から召喚されたことさえも知らなかった(この記事を書くために知った)
【不満点】
・「死に戻り」はリスクのある特性だが、この“やり直し能力”があると、どんなピンチも脱出できてしまう
・敵が不死身に思えるほど強靭でしぶといので、戦闘に勝利しても、また復活するのではという疑心暗鬼に陥る

個人的嗜好得点……706点(1000点満点)
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【アニメ所感】夏目友人帳 漆(2024年10月~2024年12月・2025年1月再放送)

2025-04-19 09:51:16 | アニメ
【番組サイト 作品概要より 第七期《漆》はこちら
心優しき友人たちとの、大切な日々──美しく儚き、人と妖の物語。小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志は、祖母レイコの遺産「友人帳」を受け継ぎ、
自称用心棒のニャンコ先生と共に、そこに名を縛られた妖怪たちに名を返す日々を送る。

妖と、そこに関わる人との触れ合いを通して、自分の進むべき道を模索し始めた夏目は、
想いを共有できる友人たちにも助けられながら、大切な日々を守るすべを見つけていこうとする。


夏目貴志 (CV.神谷浩史)
祖母・レイコ同様、妖怪を見ることができる類稀なる妖力の持ち主。幼い頃に両親と死に別れ、親戚中をたらい回しにされてきた。
レイコの遺産「友人帳」を継いで以来、さまざまな人と妖怪との関わりに戸惑いながらも、妖怪たちへその名を返す日々を送っている。

ニャンコ先生/斑 (CV.井上和彦)
本来は優美な姿を持つ斑(まだら)という妖怪が招き猫に封じ込められ、いつしかその形になじんでしまったもの。夏目が死んだら友人帳をもらうという約束で、夏目の用心棒をしながら家の飼い猫として一緒に暮らしている。気まぐれながらも頼れる存在。

夏目レイコ (CV.小林沙苗)
貴志の祖母。強い妖力を持ち、「友人帳」を作った者として妖怪たちからも一目置かれる存在だったが、人間には理解されず疎まれていた。若くして亡くなったらしいが詳細は不明。

クラスメート(違うクラスの者も?)
田沼 要、多軌 透(女性)、西村 悟、北本篤史、笹田 純(女性)
 田沼 八ツ原に住むお寺の息子で夏目の同級生。夏目ほどではないが、妖怪の気配を感じる事が出来るため、妖気に当てられすぐに体調を崩してしまう。夏目の秘密を知っている大切な友人。
 多軌 田沼同様、夏目の秘密を知っている友人。妖怪は見えないが、妖怪を研究していた祖父の影響で陣やまじないごとの知識に富む。ニャンコ先生の大ファン。

名取周一 表の顔は人気俳優だが、裏では妖怪祓いを生業としている。夏目と同じように妖怪が見えるよき理解者で、自分とは違う道を歩む夏目を、心配しながらも見守っている。皮膚にヤモリの形をした妖怪がついている。

的場静司 妖祓い屋・的場一門の若き頭首。物腰が柔らかく穏やかな口調だが、人にも妖怪にも容赦がなく、妖怪を犠牲にすることもいとわない冷酷さを持つ。 強い妖力を持つ夏目に興味を持っている。【引用 終】(私見では、そんなに悪人とは思えない)


 主人公の祖母は、霊的力がめっぽう強かった。他人の目はほとんど気にしなかったので、一般人からは奇異に見られていて、孤独だった(本人は意に介していないよう)
 その分、妖怪たちにはちょっかいを出していて、それが昂じて、勝負を挑むようになった。勝てばあやかしの名を友人帳に書き留めていた。書き留められた妖は、一定の縛りを受けた。

 遺品として「友人帳」を夏目が引き継いだ。夏目自体もそれなりの霊力があり、それ故、他人の目からは奇行に見えることもあり、心を許せる友人、家族もいなかった。
 遠縁の藤原夫妻に引き取られてからは、にゃんこ先生や近辺の妖とも親密になり、クラスメートとも親密になっている。夫妻ともいい関係。
 とは言え、友人帳目当てで(名を返してくれと願う妖、または、友人帳を手に入れて他の妖を支配したい)夏目のもとにやってくる妖がしばしば。偶然、あやかしと遭遇する場合もある。
 何だかんだと妖たちの騒動に巻き込まれる。
………そんな日々の物語。


 時には、呪い・怨念めいた話もあるが、妖と人間の切ない話、ほのぼのしみじみとした話も多い。
 《漆》(第7期)も全話面白かった。
第五話「ちょびの宝物」……ちょび(←妖)を心配し奮闘する夏目は優しいなあ。意外な結末だった。今期では一番お気に入りの話。
第九話「儀式を阻む者」、第十話「約束の残る家」…前後編モノ。的場が出てくると緊迫感があり、面白い。一つ目の妖怪がいじらしい。
第十一話「名前を教えて」……レイコにまつわる話。関わった妖怪もやさしいし、レイコの友達とレイコもやさしい。せつないすれ違い……
第十二話「夢路より」……ふたりで旅する妖。そのひとりのオリガミ(仮称)を保護することになった夏目。意思の疎通はできないが、何かと話しかけたり(他人が見ると“怪しい人”かも)、きれいな夕焼けを見せる。保護してくれるお礼に、旅で見た美しい風景を夢の中で見せてくれた。旅立ちの日の前夜に、夢の中でオリガミが話しかけてくれる……
 夏目は誰にでも優しいなあ。

個人的嗜好得点……926点(1000点満点)
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【アニメ所感】ダンダダン(2024年10月~2024年12月・2025年1月再放送)

2025-04-18 13:28:19 | アニメ
【番組サイト Introductionより
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と
同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。

モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、
「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。

互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。
そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。
窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む! 運命の恋も始まる!?

オカルティックバトル&青春物語、開幕!


 再放送を視聴。
 初回時は1回目で脱落。その理由は……
・“宇宙人の存在を信じるが霊的存在は認めない少年”と“霊的存在は信じるが宇宙人は信じない少女”が、互いの主張を確かめるためそれぞれの有力スポットに訪れ初遭遇するというのが、都合良すぎ
・超常事物(ターボババア、セルポ星人)の造形が趣味じゃなかった

 などが挙げられる。迷わず離脱した。

 でも巷の評判や、せぷさんが薦めていたので、再放送は“観ろ”という啓示だと思った。
【良いと思った点】
・主人公ふたりの性格に好感を持った。応援したくなった。
・登場キャラの背景に深みがある。特に、“アクロバティックさらさら”誕生の経緯には泣けた。ドーバーデーモン(通称・シャコ星人)を倒した後の処遇も良かった
【疑問点など】
・戦闘や騒動の際に、建物・設置物などを破壊しまくるが、その後、騒ぎにならないのが不思議
・キン○マを紛失した主人公・健。健康面は大丈夫なのか?1個回収しても、その差異がないのも疑問
・やはり、超常生物?の造形が好みではない。評価はしている
・タライはどこから出した?

個人的嗜好得点……714点(1000点満点)
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【アニメ所感】わたしの幸せな結婚 第二期(2025年1月~2025年4月上旬)

2025-04-16 16:07:55 | アニメ
【番組サイト Introductionより
「異能」の名家に生まれながらもその才を持たず、家族から虐げられて育った少女・美世は、これまでに数多の婚約者たちが逃げ出し〝冷酷な軍人〟と噂される久堂家当主・清霞のもとへ嫁ぐ。

始まりは、誰もが不幸な結末を予測する政略結婚だった。
だが、清霞は美世の偽りない純粋さに心解かれ、美世もまた、そんな清霞の芯にある優しさに心温められていく。

「旦那さまの力になりたい」——。そう願うようになった美世は、亡き母の深い愛のもとに封印されていた「夢見の力」を開花させ、ついには清霞の危機を救う。
ふたりはお互いの存在によって幸せを知り、末永く寄り添い合って生きていくことを誓うのだった。

しかし、来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れる。
清霞の父・正清に招待され、隠居先の屋敷へ向かったふたりを待ち受けていたのは、清霞の母・芙由の激しい罵倒。
美世は「久堂家の嫁」として認められるべく、奮闘する。そこにまとわりつく怪しい視線の理由も知らず……。

ときを同じくして、屋敷の付近で相次いでいた
「鬼」の目撃情報を調査していた清霞は国家転覆を企てる「異能心教」と交戦し……。
「厄災が来る」――。
帝都の平和を揺るがす、新たな事件の幕が開ける。
ふたりは、祝福された未来へ辿り着くことができるのだろうか?



 実は、《美形の若当主に幸薄そうな娘が嫁ぎ、姑、小姑らにイビられながらもへこたれず、実はツンデレの若当主と幸せになる》というストーリーだと思っていた
 第1期の初放送当時も、その再放送時も、たまにチラチラ映像を見ても、そのイメージは変わらなかった。
 ところが、『BS11』だと思うが、クール移行期のアニメ紹介番組の“これから始まるアニメの紹介”で、「異能」「異形」「夢見の力」とかの言葉が飛び交ったので、取りあえず視聴した。

 まあ、《イビられながらもへこたれず、実はツンデレの若当主と幸せになる》というのは、外れてはいなかった(物語の一部)。
 第二部では、清霞(女性みたいな名前だがヒロインが愛する男性)の父・正清の隠居先の屋敷で、清霞の母・芙由のイビリがあった。1話分ぐらいで終了。
 メイド服を強制し、家事を言いつけたが、第一部で継母と連れ子に散々イビられた(と思われる)ので、全くへこたれず、美世の有能さが示されただけ。芙由も高慢ではあるが根は善人。割とあっさり“嫁”と認めた……“ツンデレ”は芙由だった。


 根幹のストーリー(第1期を見ていないので、細かい時代設定や異能の詳細などは把握していません)
……強力ない能力を持つ“ひねくれ者”がいたが、思慕する女性の諭しにより立ち直りかけたが、その女性が政略結婚により引き離されてしまった(←思い込みっぽい、女性は男を恋愛対象と見ていなかったような)。
 さらに、その女性が若くして亡くなったしまい、性根が“捻じ曲がって”しまった。
 その女性というのが、ヒロインの美世の母・澄美。ねじ曲がり男は、澄美との仲を引き裂いたと思い込んだ帝へ復讐するために、国家転覆を果たし、思慕する澄美の娘の“夢見”の力を有する美世を象徴(女王?女帝?)とする新たな国家を創ろうとした。(心がおかしい者が力を持つと、庶民は苦しむことになる……実際の世界でも同じ)

 謀略、策略、異能が飛び交う中、《美世の清霞への一途な思い》《愛し返す清霞》《捻じ曲がった怨念》の交錯は、見応え充分。
 それにしても、“捻じ曲がり男”・甘水 直の異能は恐ろしかったなあ。精神感応で人の視覚や痛覚も偽ってしまう……
 アニメやドラマのお約束通り、クライマックスの決戦の場で盛り上がったが、甘水が己の力を誇示することなく、こっそり異能を行使していたら太刀打ちできないぞ。
 《幻覚を見破る手段を見つける》などの知恵を見せてほしかったなあ。

 異能者部隊は異形(鬼、妖)と闘っているが、真の敵は“異能心教”を率いる甘水。
 異能心教は異形と連動して事を起こしていた。異形は甘水に操られていた?異能心教信徒も個性はなく、駒扱い。
 ヒロイン周辺のキャラは魅力的だったが、敵がほぼ一人だけで、あとは意図不明者が一人いただけで、その分、ストーリーが少し平べったかった。
 クーデターの鎮圧後の関与者の処分、被害者の状況などの報告も欲しかった。おざなり感が残念。


個人的嗜好得点……702点(1000点満点) 
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【アニメ所感】甘神さんちの縁結び(2024年10月~2025年3月)

2025-04-13 23:33:50 | アニメ
【番組サイト Introductionより
京大医学部を目指す高校生の上終瓜生。
児童養護施設育ちの瓜生は、京都にある神社「甘神神社」の宮司に引き取られ、居候をすることに。
そこで待っていたのは、夜重、夕奈、朝姫の巫女三姉妹との同居生活!さらに居候の条件は「婿養子として神社を継ぐ」こと!?
三姉妹とのお見合い、甘神神社に降りかかる難題…瓜生は乗り越えることができるのか…?

一つ屋根の下、巫女たちと紡ぐ奇跡のラブコメディ!



 『アオのハコ』同様、2クール放送。
 作品公式Xアカウントのプロフィール文を借用すると、「巫女三姉妹と紡ぐ神秘的SF(すこし不思議)ラブコメ」
 主人公・上終瓜生(かみはて うりゅう)が甘神神社に居候する条件が、巫女三姉妹(夜重、夕奈、朝姫)のうちの誰かと結婚して神社を継ぐことだった。
 三姉妹には血のつながりはない

上終瓜生
 頭が良くて、料理をはじめ家事も万能。容姿端麗。医師になるため京大医学部を目指している。
 現実主義で神様の存在は信じない(母の病気の治癒を必死に神様に願ったが叶わなかったのが因)
 基本的に優しく、面倒見が良い。
 神様の存在を認めていなかったが、神社で神がかり的不思議体験何度も。たさし、その体験がなくても、三姉妹の神社に対する思いを知り、信じても良い気になる。

甘神夜重
 長女、美術大学生
 天然系のおっとり。自由奔放。

甘神夕奈
 次女、高校2年生(瓜生と同級生)
 真面目、直情タイプ、不器用

甘神朝姫
 三女、中学3年生。長距離界の期待のホープ
 少し背伸びして“しっかり者”を演じている? 人の気持ちを思いやり、先回りして対応する。


 物語の前半は、神社の祭りエピソードなどを通じ、三姉妹と心がつながっていく。
 居候初日、宮司を探して家の中を捜しまわっていたところ、着替え中の三姉妹が部屋のふすまを開ける……最悪の出会い(ラブコメではお約束?)
 その日、三姉妹それぞれと、偶然、危うい体勢になってしまい、それを他の姉妹が目撃というのを3回。(押し入れからモノが雪崩のように落ちてきたのを助けようとして絡み合う等)
 ……という最悪な初日であったが、三姉妹は瓜生にそれほど嫌悪感を持たなかったようだ。Hっぽい体験をすると鼻血を出すウブな瓜生を信用できたのかも。既に、夕奈以外の二人は、割と好意的。
 ただし、神様を信じていない瓜生は神様を否定するような言葉を発してしまい、神社一途の夕奈の反感を買ってしまう。
 その反感も、紛失した夕奈の結紐を必死で探したり、神様に祈るシーンを目撃して、和解する。
 それだけで三姉妹との心の絆が強くなるのは、説得力がないので、前半部分はじっくりとトラブルを乗り越えるイベントを重ねていくストーリーが続く。


 中盤以降は、三姉妹それぞれと個別イベントが発生。
「タイムスリップ事件」……過去へタイムスリップした瓜生が過去の夜重と出会う。その時の関りが、夜重の生き方に影響を与え、神社に来ることになった
「七夕へタイムループ事件」……七夕まつりの前にタイムスリップした瓜生。七夕まつりの時に朝姫は巫女とマラソンの板挟みに悩んでいたことを、瓜生が思い出し、以前の時よりもっと親身に朝姫のフォローをした。それで、うまくいったと思ったが、また七夕まつり前にタイムスリップ。このタイムスリップが普通と違うのは、朝姫もタイムスリップした自覚があること。二人は何とかタイムループから脱出しようとする……
「入れ替わり事件」……お約束のイベント?瓜生と夕奈が入れ替わってしまう。その二人が、文化祭で「とりかえばや物語」の主役を演じることになり……《お互いへの理解を深めるため》と《夕奈の“自分が男だったら神社を継げるのに”という思いを叶える》という神様?の計らいだった。(いたずら心もあった模様)

 さらに不思議イベントが発生!
鶴山白日……
 きせき園でずっと一緒だった瓜生の幼馴染。瓜生への恋心を秘めているが、瓜生はまったく気づかない。
 白日が遊びに(一緒に勉強しに)来たが、三姉妹と仲が良いのを目の当たりにして、瓜生の隣の席が残っていないことを思い知らされる。
 《瓜生が神社の居候にならなかった世界》を暗神神社で強く願う……その結果、瓜生と白日は甘神三姉妹と縁がない世界に転移してしまう。
 転移の初日、偶然、下着姿の白日にお約束の遭遇、鼻血ブー……はさておき、瓜生は甘神神社に戻るが、三姉妹は瓜生のことを全く覚えていない。
 絶体絶命の瓜生(瓜生は白日の願いの結果とは知らない)
 ……というピンチだったが、いろいろあって(←省略)、三姉妹も状況を理解してくれる……それでも、神様に縁を結んでしまったことには非常な重みがあって……
     ………どうなったかは、ここでは書きません。


 上記の4名他、登場女性がとても魅力的で、瓜生は恋愛シミュレーションゲーム状態(ハーレム状態)だなあ。
 起伏に富んだエピソードも非常に面白かった。
 マイナス点としては、瓜生が理屈っぽくていろいろ考えすぎること。全体的に冗長感があった。全24話だったが、18話ぐらいで良かった。

個人的嗜好得点……750点(1000点満点)
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【アニメ所感】アオのハコ(2024年10月~2025年3月)

2025-04-12 16:28:05 | アニメ
【番組サイト Introductionより
中高一貫のスポーツ強豪校・栄明高校に入学する、男子バドミントン部の一年生・猪股大喜。
大喜は毎朝、朝練で顔を合わせる一つ上の先輩、鹿野千夏に恋をする。
千夏は女子バスケットボール部のエースで、校内外問わず人気の高嶺の花。
部活に恋に勉強に、大喜にとって忙しい高校生活がはじまる、そんなある日――


 大喜はバドミントン少年、鹿野千夏はバスケ少女。二人はそれぞれの競技に一途。
 互いに自主朝練で顔が会い、軽く言葉を交わすぐらいの間柄だが、《頑張ってるなぁ》と認めている。
 猪股大喜の独白によると、千夏に憧れとほのかな恋心を抱いている千夏は大喜に好感を持っている程度か……(千夏は恋愛感情に疎い)


 物語は、大喜が高校(中高一貫校)に入学し、1学年上の千夏と同じ高校部活生となった時から始まり、動き出す。
 折しも千夏の父親が海外転勤が決まっていた。千夏は迷いつつも両親と一緒に海外に行くことにしていたが、《インターハイで優勝したい》という強い気持ちを大喜に指摘され、一人日本に残ることを決意。
 で、千夏の母親の親友の家に世話になることになったが、なんと、その家が大喜の家。
 ……漫画みたいな展開だ(←漫画である)。
 《片思いの彼女と同居》なんて、あり得ない環境。恋愛ストーリーとしては有り得る設定ではあるが、普通、周囲にバレて問題になりそう。そもそも、高校は家庭環境(保護者、住所、連絡先など)を確認しないのだろうか?
 実際は、幼なじみの雛が偶然、千夏が大喜の家に帰宅するシーンを目撃し、混乱、ショックを受けたぐらい(親友・匡は状況を知っていた)

 蝶野 雛は、新体操のホープ(インターハイ3位)、かわいく、正確も”良すぎる”くらい良い。
 大喜とは幼なじみで恋愛対象として意識しておらず、大喜の千夏への思いを知っており、応援さえしていた。
 しかし、千夏と大喜が同居していることを知り、大喜への思いを知る……


 物語は……
《大喜と千夏の微妙な恋愛》…ふたりともスポーツ馬鹿なので、恋を“二の次”にしようとする。が、ふたりの想いは大きくなっていく。
《雛を含めた三角関係》……3人とも純粋で性格も良いので、切ない……
《3人それぞれのスポーツ物語》……練習内容は濃密なはずだが、主人公が爽やか頑張り系なので、暑苦しさはない。試合に負けても前向きである。インターハイ予選で突如現れた、強豪校1年生(大喜と同学年)にウイニングショットの一場面で敗れ去ったのには、さすがに、サラッとし過ぎだろうと突っ込みたくなった。

 登場人物は皆、“いい人”なので、“どろどろの嫉妬・妬み”などはない。ピュア、透明感が強い。(特に、親友の笠原 匡は、クールだが空気や感情を読み、巧く対処や助言をする。とてもいい奴だ)
 一番クセのあるのが守屋菖蒲。千夏の親友・守屋花恋の妹で途中からバドミントン部のマネージャーになった。(姉の花恋は同居の件も知っており、千夏の大喜への気持ちも本人以上に把握している)
 この菖蒲、考えがかなりドライ。損得や合理的かどうかで考える。交際を申し込まれること多数。相手にマイナス感情がなければ、取りあえず付き合ってみる。“遊ぶ”という意思はなく、《つき合ってみないとその人のことはわからない》という考え。行動的・活動的でトラブルメーカーか?……実際、そういう面もあるが、マネージャーの仕事は割ときちんとこなす。部員のプレーぶりも観察(観察眼もある)。雛の恋を後押しする。おせっかいというより、雛の恋を成就させたいという思いからで、けっこういい奴である。

 各エピソードが丁寧に描かれていた。特に恋愛心模様については念入りだったので、若干、まどろっこしさも感じた。しかし、爽やか恋愛スポーツ風味が利いていて、2クール分25話が、長くは感じなかった。
 相手を大事に思うという気持ちが、心地よかった。
 「みんな、頑張れ」と応援したくなった。
(応援するだけで、私は頑張らない)
 
個人的嗜好得点……774点(1000点満点)
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【アニメ所感】ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 ‐魔眼蒐集列車 Grace note‐(2019年7月~9月・2025年1月再放送)

2025-04-11 18:50:29 | アニメ
【番組サイト Introductionより
「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。
時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイⅡ世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。

原作・三田誠によって描かれる正統かつ至高の魔術ミステリーが待望のアニメ化。人気エピソード「魔眼蒐集列車レール・ツェッペリン」と、そこへ至るアニメオリジナルエピソードで構成される。
アニメーション制作は「アルドノア・ゼロ」「Re:CREATORS」などを手がけ、緻密なフィルムと色彩の美しさに定評のあるTROYCAが担当。監督は「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」で監督デビューし、同じく監督作の「やがて君になる」でも美しい画面づくりで海外からも高い評価を得ている若手演出家・加藤誠が手がける。さらに「Fate/Zero」の監督を務めたあおきえいがスーパーバイザーとして作品世界の構築に加わり、音楽は「Fate/Zero」「魔法少女まどか☆マギカ」などを手がける梶浦由記が担当、イギリス・ロンドンを中心に描かれる本作の世界を彩る。

これまで謎に包まれていたTYPE-MOON世界の根幹『魔術世界』を舞台に繰り広げられる、神秘と幻想、魔術と謎の交錯する物語、開演。



 『Fate/Zero』の後日譚的スピンオフ。
 実は2度目の視聴。2019年の初放送の時に観ている。
 『Fate/Zero』も2011年放送らしいが、私が観たのは昨年(2024年)1月に再放送されたモノ。
 ストーリーの時系列的には、『Fate/Zero』⇒『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』だが、私の視聴順はその逆。

 という訳で、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の世界観や主人公の背負うモノがよく分からなかった。話の中で「聖杯戦争」がよく出てきたが、これがどういうモノかが全く分からなかった。
 よく分からなかったが、ストーリーもキャラも良かった。そして、音楽が素晴らしかった。なので、今回、二度目の視聴に。
 
 ……という私の視聴状況だったが、今回の視聴でも、《主人公のロード・エルメロイⅡ世が少年ウェイバー・ベルベットの後の姿である》ことには、最初は気づかなかった。
 エルメロイが少年ウェイバーの面影を残してはいたが、成長度が大きかったので、私の想像が及ばなかった。それに、少年ウェイバーの師のエルメロイ(『Fate/Zero』の聖杯戦争に参戦、死亡)が悪人だったので、膨大の借金をしてまでエルメロイ教室を引き継ぎ魔術協会時計塔の現代魔術科学部長の任にも就いている。

 聖杯戦争は7人の魔術師が各々英霊(サーバント)を召喚し、生き残りをかけた戦いを繰り広げる。最後にサーバントの残った者が勝者となり、聖杯より願望を叶える万能の力が授けられるという。
 ウェイバーは、召喚したイスカンダル(アレキサンダー大王)の生き方に感化されていく。
 サーバントとして戦い敗れたイスカンダルだったが、ウェイバーに「生きろ」と命じて、散っていった。(ウェイバーに決戦の場に近づくことを禁じた)
 少年ウェイバーは、聖杯戦争においてはイスカンダルのマスターであったが、気持ちはイスカンダルの臣下で、イスカンダルもウェイバーの気持ちを認めていた。
 聖杯戦争後は、イスカンダルが認めてくれるような人間になる……イスカンダルの背中を追っていた。
 イスカンダルにもう一度会いたいと願い、彼の聖遺物(サーバントを呼び出す触媒になる)を持っていた。
 今回、これを取り戻すため、“魔眼蒐集列車”に乗り込んだ。

 
 この魔眼蒐集列車編が主題ではあるが、そこに至るまでの事件やエピソードも面白かった。
 登場する魔術師や友人や教室の弟子たちが魅力的で、彼らのやり取りも楽しい。
 最終話にイスカンダルが登場!!
 
個人的嗜好得点……768点(1000点満点)
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【アニメ所感】誰そ彼ホテル(2025年1月~3月)

2025-04-10 07:09:28 | アニメ
【番組サイト Introductionより
昼も夜もなく、一日中夕暮れに染まっている黄昏ホテル。
そこは、あの世に行くか現世に戻るか、行き先を決めかねている魂たちが羽を休めるために存在する生と死の狭間のホテル。

主人公塚原音子は、自分が何者なのかどうしてここにいるのか、記憶を想い出せないまま「黄昏ホテル」に彷徨いつく。
従業員の先導で、宿泊部屋に案内されることに。

本当のあなたは誰ですか?
部屋にはお客様の記憶にまつわる品があるはずです。
それを手がかりにお客様の記憶を取り戻すことができるかもしれません。

現世に帰るために探索し自分を想いだしていく中、とある事件に直面する───



 原作は、スマートフォン向けゲームアプリ・脱出アドベンチャーノベル(2017年12月)。続編に『誰ソ彼ホテル Re:newal』『誰ソ彼ホテル -蕾-』があるらしい。コミカライズもされている。
 言われてみると、脱出アドベンチャーノベルの題材に適しているが、アニメ単独で考えても、ストーリーに違和感はなかった(ゲーム原作とは思わなかった)。(『NieR:Automata Ver1.1a』も同様)
 逆に、SFファンタジーでやたら、魅力的な女性キャラがやたら登場するアニメも多い。《ヒロイン候補いっぱい》というアニメはゲーム原作とは限らない。『甘神さんちの縁結び』(週刊少年マガジン)、『精霊幻想記』(小説家になろう)など、恋愛趣味レーションファンタジーとして成立しそうだ。

 ヒロイン・塚原音子は、ナイフで刺され気を失い、目が覚めると夕焼けが広がる世界。目の前にあったのは”黄昏ホテル”。
 黄昏ホテルは、生と死の狭間にあり、記憶を失い自らの生死も分からない者が辿り着くらしい。普通の者は、客として宿泊し、従業員とのやり取りなどで、現世の状況を思い出し、現世で生を続けるか、死後の世界に行くかする。音子も刺された時の記憶がはっきりしなかったが、なぜか?従業員として働くことになる

 一般客とどう違うのだろうか?そう言えば音子は自分の顔だった。他の客はホテルに来た時は普通の顔ではなく、パチンコ玉だったり、ガラスの靴だったり、スマホだったりする。部屋にある物(客と因縁のある物)で記憶をある程度戻ると、現世の顔になる。他の従業員も、なぜ従業員なのかは語られない。

 「Introduction」によると、《“黄昏ホテル”は行き先を決めかねている魂たちが羽を休めるために存在する生と死の狭間のホテル》というが、現世でどういう状況にあるかで行き先が決まっている。生きていれば“現世”へ、死んでいれば“あの世”へ行く。ゲームだとプレーヤーの選択によって、キャラクターの現世での生死が変化するのだろうか?
 基本的には、音子が客室の備品?ややり取りの中で、推理したり客が記憶を取り戻して、ホテルから旅立っていく(現世かあの世)。
 ただし、客や従業員間で殺害が起こると、加害者は地獄へ、被害者は消滅してしまう……けっこう欝な結末になる(ゲームで言うと、“バッドエンド”)

 今期最後は、音子、先輩従業員の阿鳥遥斗、宿泊客の大外聖生が絡むクライマックスとなった。
 登場人物のキャラも面白く、設定自体も興味深く、面白かった。

個人的嗜好得点……704点(1000点満点)
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