英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「一票の格差」と「合区」、どちらが不平等?

2015-07-24 18:22:14 | 時事
『日本経済新聞』「合区法案、参院を通過 28日にも成立」より
 参院選の「1票の格差」を縮めるため、人口の少ない「鳥取・島根」と「徳島・高知」をそれぞれ統合する「合区」を盛り込んだ公職選挙法改正案が24日の参院本会議で自民党と維新の党など一部野党の賛成多数で可決された。28日にも衆院本会議で成立する見通し。地方で先行する人口減少などで広がる格差をただすため、参院創設後初めて都道府県単位の選挙区を見直す。


 これにより、議員(今のところ、参議院議員)が選出されない県が生じる可能性が出てきた。
 「その県の有権者が投じた票がすべて活かされない」、「県民の声が国政に反映されない」状況が生じるわけで、「1票の格差」云々より、重大な欠陥制度のように思える。
 そもそも、記事の記述「地方で先行する人口減少などで広がる格差をただすため」とあるが、人口減少による票の格差よりも、人口減少によって生じる「経済や文化の格差」の方が、正すべき事象ではないのだろうか。

 弁護士の先生たちが、徒党を組んで幟やプラカードを掲げて「1票の格差」の不平等さを訴えてきているが、「合区」と比べて、どちらが不平等なのか、問いたい。
 それに、「1票の格差」より安保法案、集団的自衛権の拡大解釈について、考えるべきなのではないか!
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鼻につく発言(安保法案に反対表明する150人の学者・研究者の会見)

2015-07-23 20:23:05 | 時事
7月20日のNHKニュース7で、安保法案に反対表明する150人の学者・研究者の会見の様子が報じられた。

 その中で、東京大学名誉教授・上野千鶴子氏の発言が紹介された。
「今が、え~…その正念場、手遅れにならないうちにと思って
 これだけの研究者が、普通、こういう政治的な行動をしない研究者たちが、
 やむにやまれぬ思いで、ここに集ったということを、皆様方にお伝えしたいと思います」


 私の心が狭いのでしょう。
≪日本のトップレベルの研究者が、研究に忙しいにも係わらず、政治的な行動を取ってあげたんだ。
 そのありがたさを感じ取って、改心しなさい≫

というふうに聞こえた。

 偉い学者の先生なので、流されたVTR以外できっと素晴らしい発言をしていたと思いたいが…。
 NHKは、なぜ、この発言を取り上げたのだろうか?

 この発言の後、ノーベル物理学賞受賞者の益川俊英・京都大学名誉教授
「憲法9条は歴然と生きているが、
 (それを)今回の安倍政権は、なし崩しにしようとしている。
 (政権が)有事事態だと思ったら戦争できると言っているわけですね。
 それは、とんでもない話だ。
 立憲主義とか、そういうものに真っ向から敵対するものだ」
という言葉も紹介されていた。
 
 
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舛添都知事の詭弁

2015-07-22 22:08:53 | 時事
舛添都知事が、新国立競技場建設計画の件で、文科省を痛烈に批判した。

これについては、「Yahoo!ニュース」の
「舛添要一都知事が文科省大臣・下村博文氏にぶちキレ「無能、無責任、失敗の最大の原因!責任をとれ!」新国立競技場問題巡り止まらない政府批判」
が詳しい。

 この記事では、 都知事は、「白紙から見直すならこれまでの大失策の原因を検証し、責任の所在を明らかにすべき」とし、提言として3項目を挙げている。

①「新しい政策遂行機関の設立」
「文部科学省は無能力・無責任で、これが失敗の最大の原因」と指摘。「文科省・JSC(日本スポーツ振興センター)に仕事をさせれば、また失敗する」ともした。

②「情報公開」
「第二の原因は、一部の政治家や関係者やゼネコンなどが密室で議論し、外部のチェックを排除してきたことにある。公開できない利権があったのかもしれない」とした。

③「ゼネコン・設計者にも説明責任を果たさせること」
「彼らは私が何度要求しても、重要な局面で発言しなかった。公にしたくない裏取引があったからかもしれないが、なぜ発言をしないのか」などと疑問を呈した。


 「失敗の原因を検証し、責任の所在を明らかにしないと、再び失敗する」という考えは、誤りではない。
 しかし、ここまでの氏の言動を考えると、これまでの不満をぶちまけて、キレているだけのように思える。
 
 まず、項目の①、②、③は並列ではなく、①が基幹である。しかも、②と③はほとんど重複している。

 おそらく、氏が参加していた「有識者会議」が決定権もなく、ただの報告会や検討委員会ぐらいの位置づけでしかなく、そのうえ、②③で述べているように、文科省やゼネコンに対して、情報の開示や、高額費用の説明を要求したが、それがなされなかったことに相当な不満、不信感を持ったようだ。
 “都は国の命令に黙って従え”という国の態度に不満を漏らしていたが、この辺の風向きは、都知事選で自民党の後押しを受けていたことも関係しているように思え、都知事に遠慮があったのではないだろうか?
 五輪開催において、費用を含めた都の協力は必要不可欠であるので、都知事の発言権がもっとあってもいいのではないだろうか?国の言うがままになっていたのは、都知事の力不足ではないのだろうか?あまりにも、他人事のような都知事の発言である。


 さて、今夜、都知事はテレビ朝日の『報道ステーション』の出演していた。(私は途中から視聴。メモも録画もしていなかったので数値などは不正確です)

 まず、先の記事のように、文科省を批判を力説。新国立競技場(キールアーチタイプ)の2500億円の算出根拠を明らかにせよと、文科省やゼネコンを非難。
 しかし、世間が問題にしているのは、「2500億円は予算の無駄遣い」ということで、重要ポイントが図ているとしか思えない(上述したように、責任の所在を明らかにして、組織の浄化を図りたいという氏の主張は理解できるが)

 その証拠に、古館キャスターが、再計画の建設費について、「当初の予算の1300億円が一応の基準ではないだろうか」という言葉を都知事から引き出す。
 そして、ロンドン五輪の競技場の500億円を例に出し、「このくらい(500億円)をベースにしてもいいのではないか」と突っ込んンだ。
 これに対し、都知事は「せっかく建設しても、すぐ使えなくなるのではいけない。“安物買いの銭失い”というのではいけない」と説明。
 都知事は、実際のロンドンの競技場の設備や建築状況を把握しているのだろうか?現状の競技場の状況を把握しているのだろうか?
 
 東京都はその他いろいろな競技施設の建設を担っているが、その予算が、1300億(招致段階)→4600億(昨年6月)→2500億と変動している。
 「4600億円から努力して削って2500億円までに抑えたんだ」と胸を張っていたが、誘致当初の数値はなんだったのか?予算を削ったと言っても、水増しした数値を削減しただけで、インチキ商法に似ている。
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2105夏ドラマ雑感 その2

2015-07-20 13:17:36 | ドラマ・映画
『リスクの神様』 第2話(脚本:橋本裕志)
 ヒロイン・神狩かおり(戸田恵梨香)が、(彼女の努力もあり?)第2話にして早くも危機対策室になじみ、普通のドラマになった(安定走行)。
 ドラマ冒頭、混入異物の発覚シーンが猟奇的過ぎた気がした(ミスリードの為か、視聴者の興味を引く為か)。
 真面目な総務部長の麻生次郎(岡本信人)と横柄で面倒事は他人に押し付ける社長の天野昭雄(飯田基祐)は、ぴったりはまり役だった。特に岡本信人さん、「こういう役=本人そのもの」としか見えない。その逆を突いて、社長の失脚が目的の異物混入の犯人とかの裏があるのかと思ったが、私の捻くれ過ぎだった。
 番組サイトの予告動画で、西行寺がスープに手をつけるのをためらうシーン、「異物が怖いのか」とかおりに問われ、「猫舌なんだ」と告白。その時のスーパーインポーズが「神様だって苦手なものがある」。なかなかシャレが利いている。


『花咲舞が黙ってない』 第2話(脚本:松田裕子)
 第1話より密度が濃かった。
 ただ、支店長の収賄の証拠を掴む為に、支店長室を捜索したが、これは不法侵入。こういうドラマのお決まりのシーンで、ハラハラドキドキでドラマの盛り上がりに貢献しており、一概に否定はできない。
 しかし、証拠の通帳を突きつけるのではなく、支店長の引き出しから本人の発見すべきだった(不法侵入で所在の確認まででよかった)。

『探偵の探偵』 第2話(脚本:徳永友一、原作:松岡圭祐)
 こじつけで強引な推理が目立つ。
 特に、対探偵課の新人・琴葉が阿比留から渡されたGPS付プレゼントを玲奈に届けた落ち度を責めたが、本気で危害を加える気なら、そんなミエミエの小細工はしないと思うし、不必要だ。
 玲奈を襲うなど、過激な行為が目立ち、“探偵モノ”と言うより、スパイアクション、バイオレンスドラマに近い。

『ホテルコンシェルジュ』 第2話(脚本:松田裕子、中川千英子) (第1話は未視聴)
 今回はスキッパー(宿泊代踏み倒し)の話。
 チェックアウト時間にならないと犯行が確定しないので、ホテル側としては悩ましい問題である。客として誠心誠意もてなすが、その時点でスキッパーは裏でほくそ笑んでいるのだから、腹立たしいことこの上ない。
 興味深い題材であったが、その料理の仕方に大いに問題があったように感じる。

 真犯人は、他の客・菅野友美(市毛良枝)に食事について注意されたことで改心し自首ということで落着したが、実際には、その注意の後でもパーティで豪遊しており(食べ残しも一杯)、辻褄が合わない。
 ふたりの接点が何度もあったのならともかく、友美が倒れているのを目撃しただけ。せめて、倒れた後のホテル側の誠心誠意のもてなしに感動したのなら納得できるが……


★上司たちのアドバイスを無視しまくる塔子(西内まりや)
「お客様を信じるのです」
「(疑う材料が多く信じるのが困難でも)信じる演技をしなさい」
というアドバイスを受けたが、井坂(中村靖日)に「俺の事、スキッパーだと思ってんだろう?」と問われ、
「はい、思っています」とキッパリ。
 ≪ええっ!言っちゃうんだ≫と、驚いてしまった。

 それに、「今から警察に行きます。自首します」と告白されたが、「またのお越しを、お待ちしています」と見送るって。誰か同行しないと、危険だろう。

【細かいことを言うと】
・取り引きの為の会食とは、まったく思えなかった。
・スキッパーとして渡り歩いても、豪遊はできるが、手元に何も残らない。目撃者は多いし、館内に映像も残りそう。
・井坂がスキッパーのサイトに「シナリオ通りに進行中。部屋からの眺めは絶景」と書き込んでいる。
 このサイトに注目していたのなら、気づくチャンスはあったはず
・友美が倒れた後、病室まで出張サービス…感動的だがひとりの客に手間かけ過ぎだろう。
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新国立競技場、計画は白紙に

2015-07-19 11:11:47 | 時事
【YOMIURI ONLINE 『新国立デザイン、首相が見直し指示へ……森氏容認』
(読売オンラインを選択したのは、たまたまで深い意味はありません)
 政府は17日、2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設計画について、現行デザインを変更する方針を固めた。

 安倍首相が同日午後、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗・元首相と会い、計画見直しへの協力を求めた後、関係閣僚に見直しを指示する方向だ。森氏は17日のテレビ番組収録で、デザイン変更を容認する考えを示した。
 新競技場は、19年5月の完成を目指し、今年10月に着工する予定だった。現行のデザインは、巨大な2本の「キールアーチ」で屋根を支える特殊な構造が特徴だが、総工費が2520億円まで膨らむ要因となっている。計画見直しでは、デザインの変更で、どの程度の費用削減が可能かなどを多角的に検討する。
 新たなデザインを採用する場合は、19年9月に開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)で新競技場を使用できなくなる可能性もある。政府内では、ラグビーW杯のメイン会場を日産スタジアム(横浜市)に変更する案も浮上している。


 大いなる無駄がなくなり、ホッとしているが、あまりにも遅すぎるし、そのグダグダぶりに、夫婦ボヤキ漫才の人生幸朗・生恵幸子の決め台詞ではないが、「責任者出てこい!」と声を大にして言いたい。

前東京都知事・猪瀬直樹氏(知事就任期間:2012年12月18日(就任日)~2013年12月24日 )
 徳洲会グループからの不透明な資金提供問題で辞任してしまったが、五輪誘致の際は都知事として、リーダー的存在であった(現組織委員会と誘致組織との関連や、猪瀬氏の詳細なポストについては未調査です)。
 今回、記事を書くに当たり、≪そう言えば、猪瀬さんもいたなあ≫と思い出した。ネットで検索すると、次の記事がヒットした。
 『東京新聞・TOKYO Web』…「新国立建設費「不透明」 猪瀬氏知事、在任時から疑問」
 記事は、建設費について当時の状況を尋ねたものだったが、猪瀬氏は「東京五輪の開催が決まったのは2013年九月。約一カ月後には、当初千三百億円だった工費が三千億円との試算が明るみに出た。猪瀬氏は「なぜ三千億円になるのか説明が無く、分からなかった」「競技場の周辺整備の費用負担に関連して専門機関を設け、競技場本体の費用もチェックするつもりだった」と語っている。自身は徳洲会グループから五千万円が渡った問題で2013年12月、知事の職を辞しているので、後付けの説明で、本気で調査改善するつもりだったか疑わしい。
 それでも、近未来的デザインの新国立競技場をアピールしていた印象が強く、とにかく、五輪誘致が最優先で都合の悪い事実には目を背けていたのだろう。実際、この記事でも、猪瀬氏は「招致活動では、コンパクト五輪などのコンセプトに比べ、競技場のデザインは重要なポイントではなかった」と述べている。それに、“コンパクト五輪”と新国立競技場は大いに矛盾している。


デザイン審査委員会の委員長・安藤忠雄氏(建築家)
 会見で、図解で“自分の仕事はここまで”と「デザインの選定までが仕事で、コストの徹底議論はしなかった」と説明。
 また、コストが膨大になったことについて尋ねられ、「こっちが知りたい」と投げやり発言。
 単なるデザインコンテストならいざ知らず、実際に建設することが前提の審査で、コストについて徹底的に議論しなかったのは、完全な落ち度である。“建築家”の看板は下ろすべきだ


現東京都知事・舛添要一氏
 2015年7月17日の会見で、舛添氏は新国立競技場の建設計画見直しについて「この瞬間まで何の相談もない」「こんな朝令暮改をやるなって言いたい」と不快感を示している。この発言については理解できるが、それ以前、コストが膨大になったことについて、露骨に不快感を表していたが、この態度がまるで他人事。五輪を開催する都知事なのに、都知事就任当時より噂されていた建設コストの膨大さについて、自ら調査しないのはおかしい。いや、実際に調査把握していたが、素知らぬ振りをしていただけかもしれない。


東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長・森喜朗氏
 『産経ニュース』の【単刀直言】……森喜朗元首相 「新国立競技場の経緯すべて語ろう」で、関係各氏についていろいろ放言しているが、「あなたが“組織委員会会長”なんでしょう!」
 「計画は見直した方がいい。もともとあのデザインは嫌だった」…って、なぜ、他人事?「あんたが言うな!」と言いたい。


 そもそも、五輪の所管はである文部科学省の下村大臣、遠藤利明五輪相、舛添都知事、森会長と船頭ばかり多くて進路が定まらない。責任転嫁には都合がいいが。
 そして、いよいよ、ラスボス(ラストボス)の登場である


内閣総理大臣・安倍晋三氏
 結局、安倍晋三首相が、2020年の東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設計画について、「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで見直す決断をした」と表明したことによって、一応、落着した。
 “鶴の一声”のような首相の決断という形となったが、首相にしても、つい先日までは、「見直しは難しい」と述べている
 森氏も記事の中で
『2013年9月のブエノスアイレスのIOC総会で日本に投票した委員は「日本はこんなすごいものを造るのか」となった。それに安倍晋三首相は「他のどんな競技場とも似ていない真新しいスタジアムから確かな財源措置に至るまで、その確実な実行が確証されている」と演説して大拍手だったわけよ』と突っ込んでいる。

 そもそも、なぜ、このタイミングなのか?見直すのならもっと早い方がよく、早く決断できたはずだ。
 安保法案の強行採決による国民の不信感を逸らすために、ここまで保留していたのではないだろうか?
 さらに、首相の鶴の一声で、白紙に戻したということになれば、人気回復も望める。


 五輪運営における首相の権限はどうなっているだろう。
 権限はともかく、森氏(組織委員会会長)が「白紙に戻す」と会見するのが筋である。
 組織委員会の存在意義が怪しくなってしまった。
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【歳時メモ】マツヨイグサ

2015-07-16 12:49:34 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 今日、マツヨイグサが咲いているのを発見(3か所で)。
 ここ数日の猛暑で、マツヨイグサも慌てて開花したのでしょうか。
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ウィンブルドンテニス2015 男子決勝 ジョコビッチ×フェデラー

2015-07-13 17:42:40 | スポーツ
テニスのウィンブルドン選手権、男子シングルス決勝は、第1シードで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)を7―6 (タイブレーク7-1)、6―7(10-12)、6―4、6―3で破り、2年連続3度目の優勝を果たした。ジョコビッチは4大大会通算9勝目(歴代8位)。


いやあ、ジョコビッチ、強すぎ!

 フェデラーは第1セットを奪えなかったのが痛かった。
 第1セットはフェデラーが押していた。好調なサーブを武器に、サービスゲームを危なげなくキープし、第6ゲームでラブゲームでブレイクに成功。
 しかし、直後の第7ゲームをブレイクされてしまう。優位の時間がもう少し長ければ、フェデラーのペースでゲームが運べただろう。
 それでも、フェデラーの6-5で迎えたジョコビッチのサービスゲームで2度のセットポイントを握る。しかし、これを凌がれタイブレークに。

 さらに、タイブレークの第1ポイントも、ゲームを大きく左右した。
 フェデラーがサーブ&ボレーを試み、自陣左のネット際から、ネットとほぼ平行にストップボレーを落とす。
 ベースラインセンター付近にいたジョコビッチは、猛ダッシュ。
 審判台手前で掬い上げたボールは、ネットの横を通り、フェデラーの右ベースライン付近に飛行した。
 ネット付近にいたフェデラーも追うが届かず、ジョコビッチのポイント。

 フェデラーの神業的ストップボレーを、ジョコビッチの驚異的カバーリングで覆してしまった。
 このスーパープレーが大きく、タイブレークは7-1とジョコビッチが一方的に制した。

 試合の流れはジョコビッチに傾くかと思われたが、第2セットも均衡が保たれ、再びタイブレーク。
 このタイブレークもジョコビッチが支配したが、幾度ものピンチをフェデラーが耐えに耐え、12-10でフェデラーが制した。
 この第2セットのタイブレークは、稀に見るスーパープレーの連続で、握る汗も出ないほど、呼吸が正常にできないほど、興奮した。

 この激闘の第2セットで、フェデラーは力尽きたように思う。
 ストローク戦はもともと劣勢であるが、サービスゲームでもストローク戦に持ち込まれるとポイントを奪われることが多くなっていった。
 フェデラーも球種に変化を付けたり、渾身の力を込めて強打を放つが、ことごとくジョコビッチに返されてしまった。

 第3セット4-6、第4セット3-6で、昨年に続き、ジョコビッチに敗れ去った。
 今年から全仏オープンとウィンブルドンとの開催期間が1週間長くなり、万全の状態で臨むことができたフェデラー。
 決勝までに落としたのは1セットのみ、サービスゲームをブレイクされたのも1ゲームのみ。
 準決勝のマレー戦も、全く危なげなく、完璧なゲームで制していた。

 それでも勝てなかった。
 ジョコビッチ、強すぎ!

 4回戦のアンダーソン戦、2セットダウンのジョコビッチを思わず応援してしまったが、こんなことなら、あそこで負けてくれればよかったのに……
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2105夏ドラマ雑感

2015-07-12 20:06:27 | ドラマ・映画
『リスクの神様』(脚本:橋本裕志)
 説明が大変なので、番組のイントロダクションを引用。

【番組プレサイト:イントロダクションより引用】
昨今、連日のようにニュースをにぎわせている、偽装、隠ぺい、不正利益供与、粉飾決算、個人情報流出などの企業による相次ぐ不祥事や、痴漢冤罪、不倫騒動などの個人間のトラブル。瞬く間に情報が拡散し、その消去が難しい現代において、“たった一度の過ち”が、企業や個人への信頼を完全に失墜させてしまうことも少なくありません。『リスクの神様』は、そんなトラブルに巻き込まれた企業や、個人、そしてその 家族を救う、危機管理専門家たちの物語です。

“the God of risk”(リスクの神様)と噂される伝説の危機管理専門家の男と、順風満帆にキャリアを積み上げてきたにも関わらず、突如出世争いに敗れてしまった女――。ドラマ初共演となり、互いにその演技力に定評のある堤さんと戸田さんが、それぞれのキャラクターをいかに作り上げ、どのような掛け合いを見せてくれるのでしょうか。さまざまな伏線が複雑に張り巡らされ、登場人物同士のクールな掛け合いで息もつかせぬ展開を見せる、硬派な本格社会派ドラマ『リスクの神様』にご期待ください!!【引用 終】



 順風満帆にキャリアを積み上げてきた神狩かおりであったが、製品のリコールの責任を背負わされ出世街道から転落。その件を処理したのが、“the God of risk”(リスクの神様)噂される伝説の危機管理専門家の西行寺。かおりは「危機対策室」でと共に働くことになったというところまでで、ドラマのイントロダクションの要素が強かった。

 ドラマ冒頭、トップ企業のプレゼンなど、きらびやかな世界が展開され、社内の権力闘争が核となるドラマかと思われたが、どうやら、当分は偽装、隠ぺい、不正利益供与、粉飾決算、個人情報流出などの処理に奔走する話になるようだ。
 “くせ者”っぽい俳優が揃っている。危機対策室のメンバーは志賀廣太郎、古田新太、森田剛、会社上層部には平幹二朗、吉田鋼太郎、小日向文世。ドラマ終盤には権力闘争も繰り広げられるのかもしれない。
 今のところ、評価は保留。

 かおりに一切の責任を背負わせるサンライズ物産と生島電機の幹部たちのしたたかさには感心した。
 でも、商品開発担当役員とはいえ、謝罪会見がかおり一人というのは違和感が強い。会社の責任押しつけを見透かされてしまうのではないだろうか。


『花咲舞が黙ってない』(脚本:松田裕子、梅田みか、横田理恵)
 臨店班のふたり(主に花咲舞)が、“間違っていること”を「間違っている」と言えずに苦しんでいる人たちのために立ち上がり、様々な事件をスッキリ解決していく痛快さが売りのドラマだ。

 私は、前シリーズ1、2回しか観ていないので、その程度は分からないが、上記の痛快さを際立たせるために、上司(今回は支店長)の悪辣さや銀行業界の理不尽さを強調、引っ張り過ぎに感じた?
 その支店長・橋爪藤一(寺脇康文)だが、日本一の業績を上げるほどの敏腕さもカリスマさも感じられず、ただ部下の尻を叩くだけの課長クラスの小者感しか感じられなかった。
 憎々しさを出す脚本や演出のせいか、役者として寺脇さんに問題があるのかは分からないが、ストーリーが薄っぺらで冗長感が強かった。
 第2話以降に期待。


『探偵の探偵』(脚本:徳永友一、原作:松岡圭祐)
 妹のストーカーに、妹の情報を渡した探偵を突き止めるため、探偵になった主人公・玲奈(北川景子)。悪徳探偵と戦うという斬新な切り口。推理(洞察)やアクションも見所を持たせている。

 明かされていない真実や裏がありそうで、よく分からない点があるが、面白く観られた。
 しかし、玲奈が(頭が)キレ過ぎで、瞬時の洞察や推理に強引さを感じた。だいたい、待ち合わせの店から犯人に
簡単に逃げられ過ぎ。
 敵と思われる阿比留佳則(ユースケ・サンタマリア)が胡散臭いというかバタくさ過ぎ。
 前副総監の遺産相続問題で、玲奈によって阿比留の工作を暴かれたが、警察は阿比留の工作への関与を表だって疑わないのか?
 疑いを持たないのなら、工作を見破れなかったとして阿比留を糾弾するのが普通だと思うが…
 悪徳探偵の報復の反撃が過激すぎ。下手をすると、殺人に至るぞ。

 先に述べたように、洞察(推理)過程に若干の抵抗を感じるが、楽しめそうなドラマである。
 
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第56期王位戦 第1局 (2015年7月7日~7月8日) 【その2】

2015-07-10 21:30:06 | 将棋
【その1】の続きです。


 △9七歩(第3図)から15手進み、広瀬八段が▲6三角と打った第4図。


 この▲6三角は、▲5二歩や▲8五歩を含みにした手。歩の温存と相手の手を見て指し方を変えようとした手である。
 しかし、本局では緩手となってしまった

 以下、△9四香に▲8五歩と突いたが、△8五同歩とは取ってくれず、△9八歩成が利いてしまうのだ

 ▲6三角(第4図)のところで▲8五歩と打っておけば△8五同歩の一手だったのだが、▲6三角△9四香の手の交換をしたため、△9八歩成が間に合ってしまったのだ。
 ▲8六飛と縦にかわしたいが、飛車の圧力を避けつつ角当たりに引く△7二銀が絶好となる。そこで、▲2八飛と逃げたのだが、先手玉の脅威となる「9八のと金」と、後手の玉頭を圧していた飛車の撤退の「▲2八飛」の手の交換の出入りが大き過ぎて、一気に形勢が傾いてしまった。

 感想戦の焦点も、当然、第4図(▲6三角)周辺となった。
 中継ブログの「本局のハイライト」中継棋譜の94手目「△8三同銀」の解説に詳細に書かれているが、
 ▲6三角のところで▲8五歩と打てば△同歩とせざるを得なく、そうしておいて▲6三角と打つべきだったらしい。


 以下△8四香に▲7五銀打と打つ手が有力で、これに対しては後手も△9四香と斬り合うしかなさそうだ。(△8四香では△9四香も考えられるが、▲8四歩△同銀▲8五銀△9八歩成▲8四銀△8八と▲8三歩△7一玉▲8一角成△6二玉▲6三銀△5四玉▲3四桂で先手の勝ち)



 以下▲8五銀(変化図5)△9八歩成▲8四銀直△8八と(変化図6)と“我が道を行く”攻め合い。


 さらに▲8三銀と突き進むのだが、ここでの「成り」「不成」が大きな分かれ目。
 この違いは、▲8三銀成以下△7一玉▲8一角成△6二玉▲6三銀△5三玉▲3四桂△7二桂▲同成銀△8九飛▲6八玉△7九飛成▲5七玉の時、現れる。

 7二の銀が成銀の為、銀を取りながら開き王手になる△6三玉(変化図7)が成立する。
 これが、▲8三銀不成だと、以下△7一玉▲8一角成△6二玉▲6三銀△5三玉▲3四桂△7二桂▲同銀不成△8九飛▲6八玉△7九飛成▲5七玉(変化図8)の時、△6三玉とできない

 というわけで、「▲6三角の前に▲8五歩を利かせていれば先手の勝ち」が感想戦の結論だったようだ。
 しかし、▲8五歩△同歩▲6三角△8四香▲7五銀打△9四香▲8五銀(変化図5)の時

 平凡に△8五同香と取る手がありそう。以下▲8五同飛に△7二銀打でどうなのか……難解だと思うが、どうなのだろう?
 さらに、変化図5の▲8五銀に代えて▲8四銀も有力そうだ
 おそらく、この辺りの変化も感想戦で調べられたと思うが、未知の局面を水面下を含めて戦い続け、流石の両者の頭脳も疲労していたのかもしれない。
 羽生ファンとしては、▲6三角の緩手により、ゆったりとした気分で最終盤を観戦できたのだが、≪先に▲8五歩を利かせれば、手に汗握る終盤戦が観られたのに≫という残念さもある。実戦でこの変化になっていたら、もっと詳細にあれこれ検討され、私の疑問も解明されたのではないだろうか?


 とは言え、先にも書いたが、比較的安心して最終盤を観戦できたのは、うれしい。
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第56期王位戦 第1局 (2015年7月7日~7月8日) 【その1】

2015-07-10 00:38:20 | 将棋
 難しい将棋だった。


 封じ手は大方の予想通り△7一玉であった。
 封じ手は分かりやすかったが、将棋は分かりにくく、「先手・広瀬八段の盤面制圧」と「後手・羽生王位の歩得」がどちらが優っているか、判断が分かれた。
 局後の対局者の感想によると、広瀬八段は≪ギリギリ均衡が保たれている≫、羽生王位は≪うまくいっていない≫(54手目の△4四銀を指して)というものであった。羽生王位は△4四銀では△3四飛と戻して千日手含みに指すべきだったとも述べている。


 2日目午後に入り、広瀬八段が動いた。△9六同歩なら▲9三歩△同香▲8五桂と攻められる。何より、後手の主張のひとつである9筋の突き越しが否定されてしまうのはシャクである。
 そこで、△8六角!…こう出てしまうと、ほぼ後戻りできない。


 ▲8七金とされ、以下△7七角成▲同金△9八歩成と「角」対「桂香」の二枚換えとなった。“二枚換えなら歩ともせよ”という格言があるが、角に対して桂香では≪ちょっと安いかな≫という気がする。
 実際、羽生王位は「少し悪いんじゃないか」、また、広瀬八段は「そんなに悪くないかな」という感想を述べている。

 それに、二枚換えの直後、後手は△8三歩と自陣のキズを修復しなければならないのも痛い。△8三歩に広瀬八段は▲9四歩と伸ばす。この歩を支える9八の飛車は先の二枚換えによって呼び寄せられたものであるし、後手が突き越していた9筋を逆襲できているのも気分が良い。
 ここで、羽生王位は△9三歩と飛車頭を叩く。

 この△9七歩を羽生王位は「筋が悪かった。△9六歩だったか」と振り返った。
 △9七歩も△9六歩も9筋の飛車の利きを断つものであるが、△9七歩は先手を取れるものの▲8八飛とされ、今度は玉頭の8筋に飛車の圧力を浴びることとなってしまった。
 一方、△9六歩は先手を取れないものの、飛車の危機を遮り、8筋への転回も許さない(△9七歩成がある)。
 観戦中、私は△9六歩の方が羽生王位好みかなと思っていたが、羽生王位の△9七歩を見て、≪そう指すものなのか≫と納得していた。
 棋譜中継解説も「この△9七歩が疑問で、形勢は広瀬に傾いた」とある。
 しかし、さらに掘り下げると、変化図1以下、▲8四歩△同歩▲9六飛とされると、意外に“でかしていない”ように思える。

 ▲8四歩と打ち捨てたことで▲9六飛が可能になっている(△8四桂がない)。変化図2では△5四桂が目につくが、本譜と違い先手陣の左辺がスッキリしているので、角を渡してもそれほど怖くないので、▲4四角△同歩▲5五銀で、後手の飛車と桂が働かない。

 ともあれ、本譜の進行は先手ペースというのが、対局中の両対局者の感触、感想戦の結論だった。
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