英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その104「東京五輪、観客最大1万人、酒類販売……そもそも、開催はどこが決定した?」

2021-06-22 17:16:28 | 時事
東京オリンピックについて、大会組織委員会などは会場の収容定員の50%以内で1万人を上限とすることを原則に観客を入れて開催することを決めた。
 この件については、前記事・その103で述べたので書かないが、さらに、酒類も販売するとは、呆れてしまった。

 販売時間は、蔓延防止法による要請「酒類の提供は午後7時まで」に倣うとの話だが、飲食店での酒類の提供をとしたのは、感染拡大の大きな要因だと考えたからである。
 午後7時までOKって、午前中からの観客も相当多数存在するであろう。……何時間、飲酒することになるのだろう。
 アルコールは自制心を緩めてしまう。感染防止ができると思うのだろうか?



 そもそも、一体、誰が(何処が)五輪開催を決定したのだろうか?
 サミット前に、「国民の生命が第一、それが崩れたらやらない(開催しない)ということです」と言っていた菅総理だったが、サミットでは開催を公言し、各国に協力などをお願いしていた。
 えっ?……「私(総理)は、主催者ではないので」とか言っていたはずなのに、勝手に開催を公言していいの?


 公言後は、なし崩し的に開催が決定したかのようになってしまい、観客を入れる方向で五者会談を行ってしまった。
 一体、いつ、だれが、どこが(どの組織が)、開催を決定したのか?
 どこも責任は負わないという事なのか?

 責任を負うつもりないから、愚行・暴挙(観客受け入れ・酒類販売)に出るんだね!

 
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新型コロナウイルス その103「《東京五輪、観客入れる方向》らしいが、会見の言葉と矛盾してはいないか??」

2021-06-18 17:38:04 | 時事
東京などの緊急事態宣言を解除し、まん延防止等重点措置に移行すると決め、菅総理大臣は、記者会見を行った。
「今後何より警戒すべきことは、大きなリバウンドを起こさないこと」
「感染防止・ワクチン接種の「2正面作戦」に全力をあげ、1日も早い安心の日常を取り戻す」

と力説していた。

 質疑応答では、感染リスクがある中で五輪を開催する理由について「(どちらかの方面から五輪開催を強要されて)ノーと言えないのか、プライドか、経済の理由か」と問われたが「ノーでも、プライドでも、経済でもない。感染対策を講じられるからだ」と強調。(『東京新聞』
 更に「大会関係者へのワクチン接種、PCR検査を厳格に行い、感染対策も細心の注意を払う万全の態勢を敷く」(←意訳)と説明していた



 東京五輪は少なくとも開催延期すべきだと考えるが、どうしても開催するのなら無観客にすべきだ。
 しかし、観客入れる方向らしい。

 これって、記事冒頭に挙げた総理の言葉に矛盾していないのだろうか?
 観客を入れることは、感染防止とは真逆の方向。
 しかも、普通のイベントと違い、大規模で大人数だ。国内に限定しても、大移動になってしまう。
 「“感染防止”に全力を挙げる」と言っておきながら、逆の行為を行うとは!
 質疑応答で、記者の言葉に強く反論していたが、これでは感染対策を徹底するとは言えないよね!
 6月1日にも「国民の命と健康を守るのは私の責務で、このことより(五輪開催を)優先させることはない」と述べていたが、嘘なのか!

 
 17日に明らかになった「最大で1万人」を入れる案(最終調整今後の新型コロナウイルスの感染状況次第で、「最大5千人」とするなどより厳しい制限とする方向)
 東京五輪は「33競技339種目」と言われているが、競技日程を見ると44競技の日程表が示されている。おそらく、競泳、水球、飛び込み、アーティスティックスイミングが「水泳」で一括りにされるなどの関係だろう(オープンウォータースイミングも?)。
 会場施設一覧を見ると43会場ある。競技規模や会場規模の大小あるので、一概に計算できないが、少なく見積もって1競技(1会場)1日2,500人。また、期間中、全競技行われていないので、大雑把であるが1日22競技行われると見積もる。
 開会式が7月23日で、21日~23日もサッカーなどの協議が行われるが、本格的に行われるのは24日~8月8日の16日間。
 なので、2500×22×16=880000人。

【補足】
 選手やコーチなどの選手スタッフ、報道、大会スタッフ、医療関係、ボランティアなどすべてを含めると、人の流れは多い日で30万人を超えるらしい


 選手や運営サイドの関係者は感染防止が徹底できたとしても、100万人弱の一般の人が訪れるのである。会場だけでなく、交通機関、宿泊施設、飲食施設など感染リスクは増えていく…
 「移動そのものは感染リスクはない」という識者もいるが、福井県の場合、感染者の内訳を見ると、「県外からの帰省者」、「仕事や旅行で県外に出かけた」、「県外から訪れた仕事関係者との接触」などが非常に多い。

 ワクチン接種はどうだろうか?
 ワクチン接種を“切り札”と掲げ、五輪開催の拠り所としているようだが、五輪開催には全然間に合いそうもない。
 一昨年暮れから新型コロナウイルスが問題になり始め、どんどん事態が悪化していったが、ワクチン接種態勢が非常に遅れ、いろいろ騒動(注射器問題など)も起こり、現在に至っている。五輪開催を控えていたというのに……
 go to キャンペーンも感染防止に逆行する愚策だったし、五輪開催が危うい状況になったのは、政府の責任である。
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新型コロナウイルス その102「大規模接種、対象者拡大って、大丈夫?」

2021-06-11 14:57:06 | 時事
政府は、東京と大阪に設置した新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」について、接種の予約対象者を全国に広げる方針を固めた。現在は東京会場は首都圏の4都県、大阪会場は関西圏の3府県に住む65歳以上の高齢者が対象だが、居住地の条件をなくす。『朝日新聞 DIGITAL』より 2021年6月10日 10時17分)

 予約枠に多くの空きが生じていることを受けた措置とのことだが、《ワクチン接種開始の甚だしい遅れ》、《注射器によっては無駄なワクチンが生じる》、《予約の際のいろいろな不具合》、《「1日100万回接種を目指す」という大雑把な総理の掛け声》……などなど、ゴタゴタ騒動が尽きないが、またか!という感じ。
 私が問題と言うか、危惧するのは……《地方から上京(来阪)する行為は、感染を拡大することにならないか?》という事。
 2回接種しないといけないし、即効性ではないし、そんな危惧を持たないのだろうか?

 ワクチン接種したから大丈夫と、帰路に観光を兼ねて、あちこち買い物したり、飲酒や飲食したり……という情景を想像してしまうが。


そもそも、2回接種しなければならないので、遠方の人は大変だ。
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新型コロナウイルス その101「質問にちゃんと答えない菅総理の答弁(参院決算委員会)」

2021-06-07 21:46:20 | 時事
今日(6月7日)の参議院決算委員会で、立憲民主党の福山幹事長
「東京五輪・パラリンピックについては、できる限り開催したいと思うが、強硬に開催すればいいものではない。
 開催を可能とする医療体制や感染者数といった指標や判断基準を示す必要があるのではないか?」と質問したのに対し、
菅総理は
“感染対策をしっかり講じ、世界から選手が安心して参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていく”
 これが開催の前提条件である。前提が崩れれば、そうしたことを行わないということだ

と答えていたが、答えになっていない

「《開催を可能とする医療体制や感染者数といった指標や判断基準》が必要なのではないか?必要であると考えているのなら、その基準を示してほしい」というのが、質問の趣旨であるが、『開催の前提条件』という論点にすり替えてしまっている。
 百歩譲って、『開催の前提条件』としてもいい。そして、「前提が崩れれば、そうしたことを行わない」と言うのなら、その前提が崩れたと考える基準や指標を示してほしいものである。


 まあ、尾身分科会会長が投げかけた「五輪を開催する理由は何か?」問いに対して
 「(開催目的・意義は)世界最大の平和の祭典であり、国際的な相互理解や友好関係を増進させるものだ。安全、安心な大会を実現することにより、希望と勇気を世界中にお届けできるものと考えている

 と、答えているくらいだから、質問に対して正対して答えるつもりはないのだろう。
 その答えで、国民や世界が納得すると思っているのだろうか?

 世界を平和にしてから「平和の祭典」と言ってほしいし、金と利権にまみれた五輪が国際的な相互理解や友好関係を増進させるものとはとても言えない。ちゃんとした政治を行って勇気と希望を届けてほしいものである。

 
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『今ここにある危機とぼくの好感度について』 第5話(最終話) 【追記あり】

2021-06-01 16:17:39 | ドラマ・映画
【大まかな流れ】
1.理事会での神崎(松坂桃李)と三芳総長(松重豊)が決死の覚悟と行動
 《サハライエ蚊によるアレルギー被害が大学に原因があると公表・謝罪し、これ以上の被害拡大を防止すべく対処に当たる》という決定を得たが、須田理事(國村隼)が視聴に手回しして、次世代博は中止にはならなかった。さらに、堀田教授から「サハライエ蚊は処分してしまった」と聞き、証拠(サハライエ蚊)を提示することもできなくなり、行き詰ってしまった。

 大学の不始末も隠蔽され、サハライエ蚊のアレルギーに対する本格的な対処もなされず、被害の拡大の危険性も考えられる……

2.澤田教授(池田成志)と足立准教授(嶋田久作)の活躍
・サハライエ蚊で重症化した人への治療法を確立できそう
・堀田研究室が密かに保管していたサハライエ蚊を奪取

3.三芳総長が理事会の反対をねじ伏せ、大学の不始末を報告し謝罪
・非難されるであろう総長を案じ、「蚊アレルギー被害の原因が大学にあるという証拠を手にしたいですか?」と問う神崎に対し、論語(孔子)の「必ずや名を正す」の一つの解釈を述べる
「必ずや名を正さんか」……「言葉が正しくなければ言論は順当ではなく、言論が順当でなければ政事もうまくゆかず、政事がうまくゆかなければ文化も繁栄せず、文化が繁栄しなければ法令も適切にならず、法令が適切でなければ民衆も安心して毎日を送れない。だからこそ名(言葉)をまず正さなければならないのだ」-小林よしのり『天皇論』小学館

 起きている出来事から目を背けず、現状を把握、分析するべきだ。でなければ、適切な対応はできない。

・不始末の事実を公表・謝罪する三芳総長に対し、須田理事が
「次世代博の中止どころか、大学の信用が失墜し、交付金の減額、調査費用、賠償金など、存続の危機に陥る」と説得(糾弾?)
その言葉に重ねて
「現実を見てください」と切に訴える

 これに対し、
《帝都大学は過ちを犯した》……故に、しかるべき責任を取らなければならない。
……これが本当の現実です。


 確かに競争は熾烈です。しかし、だからこそ、我々がこのまま生き残っていけるとは私にはどうしても思えない。

 なぜなら我々は………………………腐っているからです。


 みなさん、もうお気づきでしょう。我々は組織として腐敗しきっています。不都合な事実を隠蔽し、虚偽でその場をしのぎ、それを黙認し合う。
 何より深刻なのは、そんなことを繰り返すうちに、我々はお互いを信じ合うことも敬い合うこともできなくなってることです。
 お互いに信頼も敬意も枯れ果てたような組織に、熾烈な競争を生き残っていく力などありません。もし、本当にそれを望むなら、我々は生まれ変わるしかない。
 どんなに深い傷を負うとしても、まことの現実に立ち向かう力、そしてそれを乗り越える力………そういう本当の力を一から培っていかなければならない!たった今から。恐らく 長く厳しい闘いになる。
……これは その第一歩です」




「現実を見てください」(須田理事)
「これが本当の現実です」(総長)


 このやり取りが、すべてである。
 都合の悪い事実(大学の不始末によるアレルギー被害)から目を背け、そんな悪いことは起こらないで欲しい。起こらないだろう…と。
 そんな(悪い)ことが起これば、困る(信用が失墜し、交付金の減額、調査費用、賠償金など)。
 須田理事の言う現実とは、《大学の不始末を認めた場合に生じる都合の悪い事象(大学の存続の危機)》……事実ではなく想定で、この想定を理由にして現実を認めようとしない。


 “本当の現実”
 《大学が流出したサハライエ蚊によるアレルギー被害が起こっている》
 これを認めたうえで、しっかり状況を分析し、対処しなければならない。(事実を認めて、起きている事象をしっかり分析しないと、正しく対処できない)
 対処……症状の把握、治療法の確立。世間への公表し、各機関との連携。謝罪、補償。



 総長の言葉に、理事たちもうなだれるだけ。(多少の分別は残っていたらしい)
 石田課長(渡辺いっけい)が懇親会を中止しようと悪あがき、理事たちも同調したが、これは神崎に活躍させるための脚本(演出)なのかもしれない。






総長、格好いい!………面白かった。

【その他の感想】
1.理事会で、サハライエ蚊が部屋に逃げ出した云々の騒動での、総長と神崎の猿芝居
 重症化した患者の特徴として「エビやカニなどの甲殻類が……好きで、よく食べる」「50代男性で高学歴」「アルコールをよく摂取」「週に一度、職場の同僚と昼食を共にする」……理事会連中が該当するよう嘘八百を読み上げていく総長。(いくらなんで変と、疑問に持つ理事もいたが…まあ、狼狽させるのが目的なのでOK。面白かったし)
 蚊の入ったシャーレを見て、蚊の数が足りないと大げさに驚く神崎。

2.愛の力
 自分の情けないところばかり見せてしまった木嶋みのり(鈴木杏)が、自分のことを心配して、いろいろ動いてくれた。そんな彼女に感謝して、報いようと、頑張る神崎。
 総長に感化されたのではなく(感化されていたとは思うが)、愛の力かよ!……少し納得できないが、神崎らしいかも。

3.ある程度のご都合主義には目を瞑ろう
サハライエ蚊によるアレルギー症状はけっこう曖昧に済ませていた
・みのりが過去の症例の報告を見つけて、「重症化するのは、甲殻類アレルギーがある人」と断じていたが、一応、未知のハイブリット種の蚊なので、楽観できないと思う。孔子や総長の言う「必ずや名を正さんか」には程遠い。
・大学の新聞部の女子部員(けろっと完治したらしい)や、病院で見かけた虫刺されの少女など、追跡調査をすべきだった
・神崎の高熱状態は重症化とは言えないのか?
・足立教授(嶋田久作)がアリからワクチンが作れそうというのも……この吉報がなくても、公表に踏み切れたのだろうか?

4.ネットに流れた神崎の泣き顔
 もう少し、世間の揶揄する書き込みが見たかったなあ

5.須田理事
 方向は間違えていたが、大学のことを真剣に考えていた。
 須田理事と総長はいいコンビかもしれない






【追記】
 ドラマでの理事会の態度が、某日本国の政府の説明とダブってしまう。
 そこで、「Go To トラベル事業と感染拡大との因果関係のエビデンスはない」というキーワードで検索したところ、次のページがヒットした。



令和二年十二月一日提出
質問第七三号

Go To トラベル事業と新型コロナウイルス感染拡大の因果関係等に関する質問主意書
提出者  山井和則

 二〇二〇年末にむけて新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念される中で、Go To トラベル事業の継続について様々な議論が行われています。
 そこで以下の通り、質問します。

一 Go To トラベル事業は、観光業や飲食店からも喜ばれているので、重要かつ必要な経済政策であると理解しています。しかし、感染拡大地域や感染拡大期間において、Go To トラベル事業を行うことは、感染を拡大させ、長引かせ、かえって結果的に、経済にマイナスになるリスクがあるのではないですか。見解を示して下さい。

二 菅総理によれば、「Go To トラベル事業が、新型コロナウイルス感染拡大の主な要因になっているとのエビデンスはない」とのことですが、Go To トラベル事業は、新型コロナウイルス感染拡大の一因になっていますか、それとも一因になっていませんか。また、そう判断する理由も示して下さい。

三 ステイホームで自宅に留まることと、旅行に行くことでは、どちらが感染するリスク及び感染を拡大するリスクが高いですか。また、そう判断する理由も示して下さい。

四 自治体によっては、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、「不要不急の外出の自粛を求める」自治体もありますが、Go To トラベル事業による旅行は、不要不急の外出に当たりますか。それとも当たりませんか。

五 Go To トラベル事業を利用した人が、旅行終了から数日経過した後に陽性が判明したケースについて、その件数を全て把握していますか。把握しているのであれば、どのような手順で把握し、その件数は何件で、そのうちGo To トラベルとの因果関係がないことを確認した件数は何件ですか。

六 Go To トラベル事業を一時停止すれば、観光業や飲食店は、大きな打撃を受けます。ついては、Go To トラベル事業を一時停止する地域においては、そのことによるキャンセルや減収補償を百パーセント行い、観光業や飲食店を守るべきと考えますが、政府の見解を示して下さい。


これに対しての回答

令和二年十二月十一日受領
答弁第七三号

  内閣衆質二〇三第七三号
  令和二年十二月十一日
内閣総理大臣 菅 義偉

       衆議院議長 大島理森 殿
衆議院議員山井和則君提出Go To トラベル事業と新型コロナウイルス感染拡大の因果関係等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



衆議院議員山井和則君提出Go To トラベル事業と新型コロナウイルス感染拡大の因果関係等に関する質問に対する答弁書


一について

 お尋ねの「Go To トラベル事業」については、令和二年九月十一日の新型インフルエンザ等対策有識者会議新型コロナウイルス感染症対策分科会(以下「分科会」という。)の「GO TOトラベル事業及び県を越えての人の移動についての分科会から政府への提言」において「全国的にGO TOトラベル事業を実施したとしても、ある都道府県がステージⅢ相当と判断された場合には、当該事業に係る感染リスクを総合的に考慮して、当該都道府県を除外することも検討して頂きたい」及び「いずれのステージにあるかについては各都道府県が判断する必要があり、それを踏まえて政府が当該都道府県と調整する必要がある」とされている。また、同年十一月二十日の分科会の提言において「感染拡大地域においては、都道府県知事の意見も踏まえ、一部区域の除外を含め、国としてGo To Travel事業の運用のあり方について、早急に検討して頂きたい」とされている。政府としては、これらを踏まえ、当該事業については、感染拡大防止に向けた取組を徹底し、都道府県知事とも連携の上、状況に応じた適切な運用を行っているところであり、「Go To トラベル事業を行うことは、感染を拡大させ、長引かせ、かえって結果的に、経済にマイナスになるリスクがあるのではないですか」との御指摘は当たらない。

二について

 お尋ねの「Go To トラベル事業」については、令和二年十一月二十日の分科会の提言において「Go To Travel事業が感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは現在のところ存在しない」とされている。また、これまで、保健所から、当該事業の利用者に起因して新型コロナウイルス感染症の感染が拡大したとの報告は受けていない。

三について

 お尋ねについては、感染予防対策を適切に講じているか否か、家庭内における感染者の有無、旅行先の地域における感染状況等の個々の状況に応じて異なるため、一概にお答えすることは困難である。

四について

 お尋ねについては、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(令和二年三月二十八日新型コロナウイルス感染症対策本部決定、令和二年五月二十五日変更)において、「緊急事態宣言解除後の都道府県における取組等」として、「感染拡大の兆候や施設等におけるクラスターの発生があった場合、国と連携して、外出の自粛に関して速やかに住民に対して必要な協力の要請等を行うこと」とされており、お尋ねの「Go To トラベル事業による旅行」を含めた外出の自粛の要請の在り方については、各都道府県において地域の感染状況等に応じて判断されることになると考えており、「Go To トラベル事業による旅行」が外出の自粛の要請の対象となるかどうかについて、一概にお答えすることは困難である。

五について

 御指摘の「旅行終了から数日経過した後に陽性が判明したケース」及び「Go To トラベルとの因果関係がないこと」の具体的に意味するところが明らかではないが、お尋ねの「Go To トラベル事業」の実施に当たっては、当該事業の利用者について、新型コロナウイルス感染症の感染が確認された場合等には、当該事業への参加事業者はその旨を観光庁に報告することとしている。令和二年十二月四日までに受けた当該報告によれば、当該事業の利用者であって当該感染症の感染が確認された者は二百四十六人である。このうち、当該事業を利用した宿泊中に当該感染症の感染が確認された者以外の者は百八十七人である。

六について

 お尋ねの「Go To トラベル事業」の一時停止の措置に伴い発生する旅行・宿泊予約のキャンセルについては、当該キャンセルが発生した当該事業への参加事業者に対し、一定の条件の下で、旅行・宿泊料金の三十五パーセントに相当する額を支払うこととしているところである。



《私見》
一 について
 「判断は各都道府県に任せているけれど、一応、国も調整する」
 「当該事業については、感染拡大防止に向けた取組を徹底し、都道府県知事とも連携の上、状況に応じた適切な運用を行っているところである」

 責任を都道府県に押し付けている。また、「状況に応じた適切な運用を行っているところ」と「途中である」という言い回しで、ごまかしている

二 について
 分科会の提言において「Go To Travel事業が感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは現在のところ存在しない」……分科会を矢面にして、直接の責任を回避。それに、積極的に状況を調査し、真正面から検証しようとしない。まるで、エビデンスが上がらないよう意図している感じさえする。
 保健所から、当該事業の利用者に起因して新型コロナウイルス感染症の感染が拡大したとの報告は受けていない……手一杯だった保健所がエビデンスを検証する余裕はないし、「エビデンスを挙げろ」という指示もなかったのだろう。

三 について
 答える意思はなく、理由をこじつけて回答を回避している

四 について
 「Go To トラベル事業による旅行は、不要不急の外出に当たりますか。それとも当たりませんか?」という問いの答えには、全くなっていない
 三と同様、答える意思はなく、理由をこじつけて回答を回避している

五 については
 信じられないデータと言うしかない。

六 については
 感想省略
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