英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season21 第8話「コイノイタミ」

2022-12-09 17:28:38 | ドラマ・映画
「夫も子もある女性に横恋慕をし、刑事の身分を利用して、彼女の部屋に押し入った……
 ……釈明はあるか?………何とか言ったらどうなんだ! 伊丹巡査部長」
(by 大河内)

 サスペンスドラマで、主人公に近い人物が殺人などの容疑で逮捕された場合、そのほとんどが(ほぼ100%)真犯人を庇っての行動・結果。
 今話の伊丹の場合は逮捕されたわけではないけれど、強引な捜査とその後の黙秘は、真犯人の自主を促し、自首を待っての事だった。

 右京、亀山、そして芹沢、出雲、聴取した大河内も、伊丹の行動には訳があると思っていた。
 右京は、伊丹を100%信じての前提で推理を組み立て、初期の段階で真相が見えていた。
 右京は伊丹を刑事として、そして、人間として評価信頼している……


 そういうドラマとしては面白かったのだろうが、そう言う筋書きが見えてしまい、推理ドラマとしては物足りなかった(おそらく、ほとんどの視聴者が亀山や芹沢と同様な気持ちで観ていたはず)。
 それに、第3話「逃亡者 亀山薫」も同じようなストーリーだったし。

【その他の感想・気になったこと】
・後ろ(背中)を見せすぎ
 刑事ドラマにありがちだが、今回殺害された二人は、敵意を持たれている相手に、安易に背中を見せすぎ。《殴ってくれ》《刺してくれ》と言っているようなものだった。
・相談は大事
 これもありがちだが、何か不安要素を感じて《相談してほしい》と声を掛けた場合、大概、相談せずに動いて、悲劇を起こしてしまう
・胡散臭すぎる被害者(投資会社勤務)
 いかにも胡散臭かった。まあ、裏で古物(偽物とか盗品)を扱い、資産家を食い物にしていたので当然の人相かもしれない。
 同僚と大喧嘩をしていたが、喧嘩の原因は何だったのだろうか?(私が見逃したのかも)
・衝動的殺人だから鑑識が証拠や手掛かりを見つけそう
・凶器の壺の破片をあれだけ残したのは不自然
 僅かなかけらが残っていたのなら分かるが、あれだと回収した意味がない。
 脚本的には○○作と分かる必要があるので、ある程度の大きさが必要だったのだろう
・妻から金をせびるより……
 篠塚は、狂言かっぱらいの共犯の大久保から金を巻き上げるべき
・ダイイングメッセージの血文字。死ぬ間際なのに…
 裏商売の道具とは言え、死ぬ間際に良く頭が回るものだ
・冒頭登場の大河内
 机を叩いた後、再登場なし……
・タイトルの「コイノイタミ」
 座布団一枚だな。


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」

【ストーリー】(番組サイトより)
伊丹が横恋慕の末、女性宅に侵入!?
謎の血文字が難事件の開幕を告げる


 伊丹(川原和久)が、夫も子もある女性に横恋慕。大河内(神保悟志)の聴取を受けていた。
 発端は二日前に起きた殺人事件。投資会社勤務の大久保という男性が自宅で殺害され、『え』『つ』と読める血文字が発見された。容疑者として浮上したのが、篠塚というチンピラ。2年前、ひったくりで逃走中の篠塚を、取り押さえたのが大久保だった。
 捜査一課は、お礼参りの線で篠塚の行方を追跡するが、その矢先、伊丹が思わぬ行動に出る。篠塚の立ち寄り先として目星を付けていたアパートに、女性が子供と帰宅したところ、強引に室内に押し入ったのだ。
 女性は、篠塚の妻・由香子(霧島れいか)。彼女は弁当店に勤め、伊丹は店の常連だった。交際相手の女性に夫がいて、しかもそれが被疑者と知って頭に血が上ったのでは…!? そう勘繰る声もあったが、伊丹は完全黙秘。
 そんな中、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が捜査に乗り出すと、『え』『つ』に当てはまる怪しげな人物が次々に浮上し…!?

伊丹はなぜ容疑者妻の家に押し入ったのか…
ダイイングメッセージの隠された意味とは!?
恋に揺れる男の窮地に特命係が立ち上がる!


ゲスト:霧島れいか

脚本:森下直
監督:権野元
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