英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

法医学教室の事件ファイル 第44作

2018-08-19 18:01:00 | ドラマ・映画
偶然の出来事が重なるのは“ドラマのお約束”として許容するが…一応、列記
・倉重啓司(益岡徹)が早紀(名取裕子)への中学時代の想いの告白シーンを一馬(宅麻伸)が目撃
・倉重と縁が深い真弓(吉田まどか)が事件に巻き込まれ、早紀の車の前に飛び出す
・真弓が二次溺水を起こす(「二次溺水」や「乾性溺水」がすべての溺水事故に占める割合はわずか2~5%だという報告がある)

一番不自然だったのが、若者たちが倉重を“浜田刑事”と思い込んだこと。
 若者の一人が「旧姓+名前」の“浜田啓司”を“浜田刑事”と勘違いしたことが始まりだったらしいが、なぜ、旧姓の浜田なのか?
 現姓の「倉重」でなく、架空の“浜田刑事”の方が、素性がばれにくいとか、浜田姓の方が倉重姓より多いと思われるのでバレにくいとか、考えられるが……

突っ込みどころとして
・内出血の跡がプロレス技とは!
・腕の骨折が、ナイフを叩き落とすときの手套とは!
・新障害物の新署長・玉田元子(高岡早紀)の取って付けたような口出しや妨害。署長になるだけの頭の良さとかずる賢さが感じられない
・低温になると色が変わる塗料の実際の用途は?
・真犯人の室井(長谷川朝晴)はいつも同じ服(ブルゾン)?

≪そんなこんなで色々難癖をつけたくなるが、二宮早紀のキャラと、早紀&一馬の息の合ったコンビが、そういったものを一掃してしまう≫
というのが、視聴後の結論。



【ストーリー】番組サイトより
 容疑者は、早紀の車で”溺死”した女――!?中学時代の同級生と共に事件の真相を追う早紀の前に、新署長・玉田元子が立ちはだかる!?

 二宮早紀(名取裕子)は、港南医大法医学教室の准教授。夫の一馬(宅麻伸)は横浜東署の警部で、2人の間には新聞記者の息子・愛介(佐野和真)がいる。愛介は早紀の法医学教室の助教・伊吹南(中村静香)と交際しているが、なかなか進展がない様子。そんな状況を、一馬の叔母・七海(由紀さおり)が“心配”と称して引っかきまわすため、早紀は日々ヤキモキしている。 
 ある日、早紀が運転する車の前に、若い女性が飛び出してきた。幸い接触はしなかったが、彼女は髪が濡れている上、手や衣服には血が付着しており、様子がおかしい。
 しかも、女性は急いだ様子で早紀から携帯電話を借りると、横浜東署にかけ、“浜田刑事”を呼び出そうとする。だが、そんな刑事はいないと対応されると、横浜東署まで連れて行ってくれと早紀に頼んできた。早紀は「何があったのか話して」と語りかけるが、出発してすぐ彼女は眠り込んでしまい、わけがわからない。ところが――署に到着して起こそうとすると、なんと彼女は死亡しており、早紀はがく然とする…!
 まもなく、女性の身元は元美容師・夏井真弓(吉田まどか)と判明。そして、早紀の検視の結果、死因は“溺死”とわかる。それを聞いた一馬は「水のない車内で溺れたのか!?」と驚くが、真弓はいちど蘇生したものの、溺れたときに水を吸い込んだことにより、後から肺水腫を起こす“二次溺水(にじできすい)”により亡くなったのだと、早紀は説明する。
 その直後、彼女の同棲相手・近藤悟史(平野宏周)の刺殺体がアパートの自室で発見される。2人はこのところよくもめていたらしく、浴槽には大量の髪の毛が落ちていたことから、一馬は悟史に浴槽に顔を押し付けられ殺されかけた真弓が息を吹き返し、彼を刺したと考える。しかし、早紀は真弓の最期の様子から、彼女の犯行とは思えないと反論する。
 そんなとき、早紀の中学時代の同級生・倉重啓司(益岡徹)が連絡してきた。倉重は先日、早紀が初恋の相手だったと“告白”してきたばかりだったが、今回は真弓の事件で早紀に聞きたいことがあるという。実は、倉重は結婚後、亡き妻の姓“浜田”を名乗っており、ここ数年、“横浜東署の刑事”と身分を偽って、夜の街にたむろする若者たちを諭していたらしい。つまり、真弓が死の間際に探していた“浜田刑事”とは、倉重のことだったのだ…! 
 倉重は、真弓は自分にとって娘のような存在だったと告白し、彼女は絶対に犯人ではないと主張する。真弓の死に責任を感じていた早紀は、彼女の無実を証明してみせるという倉重と共に、事件を調べはじめるが…!?
 一方、一馬は、県会議員・小山田耕一(長谷川初範)を直撃する。悟史の部屋から、小山田の妻・美穂子(加茂美穂子)が事故死した記事の切り抜きを多数発見したからだ。だが、怒った小山田は横浜東署に赴任したばかりの新署長・玉田元子(高岡早紀)に圧力をかけてきた。元子は、悟史を刺殺したのは真弓と断定。被疑者死亡で送検するよう、一馬に言い渡してきて…!?
  
脚本:今井詔二 外村朋子
監督:山本邦彦
コメント (2)
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刑事7人 第4シリーズ  第6話「白骨死体にスキャンダル!? 胃の中からのメッセージ!!」

2018-08-18 22:05:39 | ドラマ・映画
高橋かおりの迫真の演技
世の中の理不尽さがテーマ


……社会派ドラマ風に仕上げていたが、全然ダメだったような気がする



天樹(東山紀之)
「長谷川さんは記者として、前橋大臣の裏金疑惑を追っていました。そんな中、あなたのような人と出会った。
 私腹を肥やし、のうのうと生きている人間がいる一方で、個人情報を不正に利用され、そんなことも気づかず、生活に困窮し苦しんでいる人たちがいる。
 長谷川さんは取材を通してこの事実を世の中に訴えたかったんだと思います。だから、どんなに脅迫を受けても取材を続け、命懸けで取材してきたことを守ろうとしたんです。記事を世の中に出すことで、あなたのような境遇の人たちを、ひとりでも多く救いたいと思っていたんです」


洋子(高橋かおり)
「月にたった5万5千円……父の年金だけを頼りに暮らしてきました。
 ……本当にギリギリだったんです。
 3年前、父が事故に遭って、それからはこの家に戻って介護の日々でした。

(当時の父の介護と、夫の暴虐無人ぶりの回想) 

 夫から一方的に別れを切り出されました。
 払うと言ってくれた養育費は、最初の2カ月払われただけで、あとは連絡がつかなくなって……
 あの子と父の介護で、毎日もう手一杯で。
 青野子を保育園に預けようにも、“空きがない”って言われて…
 だから父の年金だけが頼りでした。月にたった5万5千円……それが私たち家族の支えでした。
 ……そんなある朝……
(亡くなった父を発見したシーン)

天樹
「しかし、あなたはお父さんの死亡届を出さなかった」
洋子
「もちろん、すぐに出そうと思いました。でも、今、父の年金を失ったら、とても暮らしていけない!…」
天樹
「だから、遺体を山中に埋めて、生きていると装った」
頷く洋子
(長谷川が洋子の年金不正受給に気づき、それを正すべきと諭す。
 長谷川が暴力団に暴行を受け、それに乗じて洋子が刺し殺すシーンの回想)


洋子
「何がダメなんでしょうか?
 父の介護も、あの子の世話も、私は必死に頑張ってきました。
 なのにおかしいじゃないですか!
 世の中には何億円を海外に隠して捕まらない人がいる。
 月にたった5万5千円ですっ!
 でも私たちには、その5万5千円がすべてなんです。
 なのに何で……なんで私だけが責められなくちゃならないんですかぁっ!
 ただ生きてく為なんですっ!
 私たちにも生きる権利はあるでしょっ!
 5万5千円ぐらい、もらい続けたっていいじゃないですかっ!」

……嗚咽


 貧窮に困り果てていた洋子の気持ちも分からないではないが、“生きるためなら何をしても構わない”というどこかの国の国民性を思い出させる自分勝手な理屈だった。
 洋子の言う“たった5万5千円”で、父親を弔うことなく(一応、ほおずきを添えていたようだが)死体遺棄。
 さらに、年金の不正受給を正し、その後のフォローまでしようとしていた記者を殺害。しかも、暴行を受け、苦しんでいるところにとどめを刺す非道さ(凶器の包丁を用意した計画殺人)……
 

 受給対象者が死亡しても長い間発覚しない状況も問題ありだが、「負担になっていた介護がなくなった」「生活保護を受ける」「子どもを施設に預ける」など、貧窮どん底状態から抜け出す要素はあったような気がする。(現実に社会保障制度が十分に機能しているかは詳しく知りませんが)
 とにかく、父を捨てて社会(世間)を騙し続ける生活よりは、マシなのではないだろうか?

 そして何より問題なのが……
 洋子は“生きる権利”を主張していたが、暴力にも屈さず、強い信念で社会の理不尽さを是正しようと頑張っていた記者の命を奪っていること!



 上記のふたりの会話の序盤で、天樹が「どんなに脅迫を受けても取材を続け、命懸けで取材してきたことを守ろうとしたんです。記事を世の中に出すことで、あなたのような境遇の人たちを、ひとりでも多く救いたいと思っていたんです」と言及していたが、“世の中の理不尽さと不正受給”の問題に主眼が移ってしまっていた。
 結局、洋子の叫びで終わってしまい、天樹が洋子の罪(死体遺棄、殺人)を追及しなかった。

 ラストは“事件解決の祝杯”だった。


 田辺誠一はどこに行った……

第1話第2話第3話第4話第5話

【ストーリー】番組サイトより
 出版社の社会部記者・長谷川克彦(吉見幸洋)が路上で腹部を刺されて死亡。遺体の内ポケットから、2年前に発見された白骨遺体の現場写真が見つかった。このことから片桐正敏(吉田鋼太郎)は天樹悠(東山紀之)、野々村拓海(白洲迅)、水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)の4人を集めて「本件は専従捜査班が受け持つことになった」と告げる。
 堂本俊太郎(北大路欣也)によると、長谷川は複数人から暴行を受けた後に刺されて死亡。胃の中からはSDカードが見つかり、中身は複数の企業名が羅列されている資料だと確認。天樹と野々村が調べたところ、2年前にパラノ共和国の法律事務所から流出した内部文書の中身と一致する。これらの企業の目的は、税率が軽減された国でペーパーカンパニーを作ることで納税を免れること。長谷川はこの『パラノ文書』についてのスキャンダルを追っていたと思われるが、なぜ2年も経った今なのか…。
 一方、環と青山は長谷川の元交際相手から、長谷川宛に大量の脅迫文が届いていたことを聞く。さらに2年ほど前から定期的に国交省の前橋晃大臣(金山一彦)の裏金疑惑を記事にしていたと知り、大臣に接触。亡くなる前日にも大臣との通話記録が残っていたことを突きつけるが、大臣は「覚えていない」の一点ばりだ。
 そんな中、天樹は『パラノ文書』の中に富裕層が作ったものとは違う、一般市民が代表者になっている3件の会社の存在に気付く。代表になっていた3名は全員、個人情報を利用されて知らない間に会社を作られていた。長谷川はこの3人にも連絡を取っており、天樹らは一人ひとりを訪問。その中の一人は現在寝たきりになっており、娘でシングルマザーの濱野洋子(高橋かおり)が登記に携わった弁護士を見つけて父親の名義を削除してもらおうとしたが、手続きに50万円かかると言われて断念したという。

 一体誰が何の目的で3人の個人情報を利用したのか?2年前に見つかった白骨遺体と2年前の内部文書流出、そして2年前から始まった前橋大臣の裏金疑惑──。ここから見える真実とは一体!?
  
脚本:徳永友一
監督:及川拓郎
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絶対零度 Season3 〜未然犯罪潜入捜査〜  第6話「制裁殺人の悲しき真実」

2018-08-17 17:52:58 | ドラマ・映画
ミハンのメンバーは≪犯罪被害者の悲しみや苦痛を知っていて(体験していて)、そういった被害者を出さない為、未然に犯罪を防ぐ≫という強い意志を持つ者たち。
田村(平田満)はその思いが強すぎて、法で捌けなかった犯罪者3人を殺害してしまっていた……


 「すいません」が口癖で他人に気を使い、激しい感情を表に出すことなく着実に仕事をこなす田村のキャラクター。
 そんな田村が“仕置き人”的殺人を犯すのは意外性があるとは言えるが、ドラマ的視点では≪だからこそ怪しい≫と見る視聴者は多かったのではないだろうか?
 それに、ミハンのメンバー構成や、まだ6話ということを考慮すると、「田村=仕置き人」という可能性はかなり高かった。


 しかし、≪婚約者を無差別殺傷事件で失いながらも、「危険人物をマークしきれず、事件を発生させてしまった」という非難を弁明せず受け止め謝罪し続けた≫という田村が、野放しにすると更に被害者が出るという理由で、仕置き人的殺人を犯すとは考えにくいのだが……

 それはともかく、便利屋的存在の田村を失ったミハンチームは大丈夫なのだろうか?


第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話第9話最終話


【ストーリー】番組サイトより
 井沢(沢村一樹)たち“ミハン”チームが捜査した事件の関係者に不審な出来事が続いていたことが発覚する。

 猟銃の誤射で少女を殺し、その罪を別の事件の犯人になすりつけた元最高裁判所長官の小松原(中丸新将)は点検中のエレベーターに転落して死亡(第2話)。強姦を重ねていたエリート大学生の湯川(佐野岳)は行方不明になり、失踪届が出されている(第3話)。そして、法の目をかいくぐって何人も殺害した上、未成年者の犯罪を後押ししていたジャーナリストの川上(近藤公園)は射殺体で見つかったのだ(第5話)。
 3人は、いずれも法でさばけなかった犯罪者――。犯人がミハンから得た情報をもとに犯行に及んでいると考えた東堂(伊藤淳史)は、「ミハンの情報が外部に漏れている」「内通者がいる」「チーム内に犯人がいる」という3つの可能性に言及する。真相を解明するため、井沢は、山内(横山裕)とともに小松原が死んだホテルへ。小田切(本田翼)と田村(平田満)は湯川のスマートフォンのGPSが途絶えた高架下へと向かった。ほどなく、井沢たちは、防犯カメラの映像などから一台の不審な車両にたどり着く。だがその所有者に関する個人情報は改ざんされているようだった。
 一方、川上の事件を追う捜査一課の早川(マギー)たちは、殺害現場付近で不審な男を見たという目撃者を見つけ、犯人の似顔絵を作成することに。そして、できあがった犯人の似顔絵は、あるミハンメンバーの顔で――。

 ミハンは一連の犯行を予測していない。ミハンを知り尽くし、犯罪者を誰よりも憎み、事件の再発を防ぎたいと強く願う犯人の正体とは?
 法で裁けない犯罪者を制裁していた人物が、ついに明らかになる!!


脚本:浜田秀哉
演出:佐藤祐市
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刑事7人 第4シリーズ  第5話「再捜査の女 白いスーツの男の謎」

2018-08-12 17:17:41 | ドラマ・映画
昭和30年代のナイトクラブの女性ダンサーのダンスシーンを流したかっただけの作品
 その為、60年前という苦しい設定。当時の関係者が若くても二十歳代前半で、それでも80歳過ぎ……
 再捜査は非常に困難。遺品代わりとは言え、写真や郵便局の受領書やトランプに短冊……よく残っていたものである。咲子の孫・加納優美(瑛蓮)が依頼した調査会社も大変だっただろう。

 それにしても、田畑亮介(勧修寺保都)が自首したのは不可解。いくら恩人とは言え、愛していた女性を殺した“先生”(白いスーツの男)に対して怒りをぶつけるものなのでは?殺害行為までは至らなくても、掴みかかるところだろう。 代わりに殺人罪をかぶるなんて、理解不能。愛する咲子を失った絶望感、咲子に失恋した悲しみ(亮介の勘違い)が大きかったことを考えても……

優美殺害も理解困難
 「60年前の強請りの発覚」(時効成立、立証も困難)と「殺人」……どちらがリスクが大きいかは明白。
 
今話も田辺誠一の出番なし……


第1話第2話第3話第4話

【ストーリー】番組サイトより
 昭和33年の夏。ナイトクラブの女性ダンサー・亀井咲子(松本妃代)が絞殺され、同じ店でボーイとして働いていた田畑亮介(勧修寺保都)が自首。咲子に思いを寄せていたが自分に振り向いてくれなかったために殺したと供述する。

 それから60年後。天樹悠(東山紀之)と野々村拓海(白洲迅)がいる刑事資料係に、咲子の孫・加納優美(瑛蓮)が相談にやって来た。
 咲子は実はシングルマザーで、当時5歳だった優美の母親を豊橋の親戚の家に預けていたという。十日前に亡くなった母親の遺品からは豊橋行きの切符2枚と、咲子の文字で『RYOが許してくれますように』『ようやく会えますね』と書かれた2枚の短冊、そして51枚のトランプが見つかっている。咲子は、まもなく娘を迎えに行くつもりでいた矢先に殺害されたのだ。短冊にある『RYO』は自首した田畑亮介を指すようにも思えるが、それだと殺害動機に矛盾が出てくる――。優美は「どうして祖母が殺されたのか真相が知りたい」と天樹らに強く訴える。
 とは言え、事件が起こったのは60年も前。犯人の田畑もすでに刑期を終えて出所している。片桐正敏(吉田鋼太郎)からも「ほじくり返しても法じゃ裁けない」と一蹴される中、天樹は優美が置いていった60年前のナイトクラブでの1枚の写真をジッと見つめる。
 その翌朝、事態が一変した。優美が自宅で何者かに刺殺された状態で発見されたのだ。水田環(倉科カナ)と青山新(塚本高史)によると、優美は60年前の事件の関係者を調査会社に調べさせていたことが判明。だが、その調査会社が優美に渡した報告書が彼女の家から消えてしまっているという。

 60年前のことを今さら調べられたくない誰かが優美を殺したのか? 過去の事件の関係者らをあたる専従捜査班の面々。天樹は出所後に居所が分からなくなっていた田畑(小松政夫)の元を訪れ…。やがて見えてきた“真相”とは――!?
  
脚本:吉本昌弘
監督:安養寺工
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絶対零度 Season3 〜未然犯罪潜入捜査〜  第5話「美しき少年殺人者」

2018-08-11 17:08:25 | ドラマ・映画
非常にムカムカしたものが残る話だった。
……殺人は防げないし、犯人には自殺されてしまうし、殺害誘導者には翻弄されるし………



 それはともかく、気になったのは“サイコパス”の扱い(定義)
 「“サイコパス”=“猟奇(快楽)殺人者”」ではないといこと。(実は私もそのように“=”と思っていた)

 ウィキペディアなどいくつかのサイトを調べてみると
「精神病質(せいしんびょうしつ、英: psychopathy、サイコパシー)とは、反社会的人格の一種を意味する心理学用語であり、主に異常心理学や生物学的精神医学などの分野で使われている。 その精神病質者をサイコパス(英: psychopath)と呼ぶ」
【特徴】として
・良心が欠落している
・他者に共感しない
・嘘をつくことに抵抗がない
・行動に対する責任が全く取れない
・罪悪感が皆無
・プライドが高い
・自己中心的
・雄弁で社交的で、表面は魅力的

などが挙げられている

 要するに、「自分が主人公でいたいという我が強く、その為には嘘をつくことを厭わず、その結果、他人を振り回すなど迷惑を掛け、そのことについて悪いとは思わない」という自己中心者。
 このように甚だ迷惑な人種だが、「他人に肉体的な危害を加える」という記述はない。
 『絶対零度』の今話では、「“反社会的”要因が加わると快楽(猟奇)殺人者になる」という説明がされていた。(「サイコパスは割と高い率で存在し、自己中心的自信によりプレッシャーを感じることが少なく成功者も多い」という説明もされていた)

 (私も素人なので、真偽を言及することはできず、「思う」という言い回しを多発することをご容赦いただきたいが)
 今話の解釈はある程度正しいとは思う。
 しかし、今回の犯人の高校生が行った動物虐待をサイコパスの範囲内とし、反社会的要因(今話では父親の抑圧)として殺人に至ったとしたが、動物虐待行為はサイコパスの範疇ではなく、他の要因(ストレスや“サイコパス”とは別の本人の性格)とすべきと考える。

 さらに違和感を感じたのが、自殺してしまったこと。
 自殺するのはサイコパスの特徴とは乖離している。

 


第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話第9話最終話


【ストーリー】番組サイトより
 井沢(沢村一樹)たちの前にやってきた東堂(伊藤淳史)は、ミハンシステムがリストアップした新たな危険人物が17歳の高校生であることを告げる。私立青葉中央高校2年の岡崎直樹(道枝駿佑)だ。直樹は、成績はトップクラス、バスケットボール部のエースで、父親は文科省の次期事務次官候補と言われている岡崎治(吉満寛人)というエリートだ。が、世田谷区で動物殺傷事件が相次ぎ、防犯カメラの映像から直樹に疑いがかかっていた。
 東堂は、動物への虐待や殺傷は殺人事件を起こす予兆であるとして、過去の犯罪事例を提示する。そこには、25年前に起きた練馬台無差別殺傷事件も上がっていた。
  山内(横山裕)は、バスケ部の外部指導員として青葉中央高校に潜入する。実はこのバスケ部では、指導員が次々と辞めていた。一方、小田切(本田翼)と田村(平田満)は、制服警官になりすまし、岡崎家周辺の住人から情報を集めようとする。そこに現れたのが、大手新聞社の元記者で、凶悪犯罪のルポを何冊も出版しているジャーナリストの川上邦明(近藤公園)だった。直樹に接触したという川上は、動物殺傷をしている少年少女に会い、殺人衝動をくい止めるために話を聞いているのだという。

 直樹は果たして、川上との出会いにより、殺人を踏みとどまるのか、それとも、動物殺傷への衝動が、ついに殺人の衝動へと変わるのか――!?

脚本:浜田秀哉
演出:佐藤祐市
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刑事7人 第4シリーズ  第4話「時効成立の罠… 23年前の母の声」

2018-08-03 17:23:15 | ドラマ・映画
 刑事ドラマでは、害毒としか思えないキャラが良く出てくる。被害者がこの類のキャラで、犯人が我慢しきれずにとか、切羽詰まって殺害に至るということが多いが、今話の場合、犯人そのものが害毒キャラだった。
 警察官でありながら、非番の日に窃盗を繰り返し、窃盗現場に居合わせた井上真由(逢沢りな)の両親をためらいなく刺殺。ひとり残された真由の世話をしたのは、自分に都合の悪い事実(犯行日時が一日違うことで、時効の成立の可否が変わる)の判明しないかを監視する為。
 真由が犯行日時が一日遅いという事実に気がつきそうになると、またもためらいなく殺害。さらに、23年前の殺害、今回の殺害においてダミーの犯人を仕立てあげようとしていた。ダミーの犯人として、真由のストーカーの町山を殺害。
      ………クズの極みだった

 幼い時に両親を殺害され、それでも、強く生きてきた真由。両親を殺した犯人に殺害されてしまった……不憫すぎる。

 それにしても、23年前も前の殺人が発覚する可能性は低く、時効の成立の可否よりも、新たに殺人を犯すリスクの方が高い。
 窃盗に走ったのは、ギャンブルによる借金。………損得勘定ができない奴だった。(悪知恵だけは働く)

 繰り返されて行なわれていた窃盗犯を捉えられず、23年前の夫婦殺害も迷宮。無能な捜査陣も責任が大きい。



やはりタイトルを変えるべきだよね。
資料係の天樹(東山紀之)と野々村(白洲迅)を刑事とカウントしても、今回は刑事4人。
監察医の堂本(北大路欣也)を加えても5人。
後のふたり、片桐(吉田鋼太郎)と海老沢(田辺誠一)は全く登場しなかった。吉田鋼太郎は≪出てこないなあ≫と感じたが、田辺誠一に至っては、≪あと一人誰だっけ?≫というのが私の印象。まじに、思い浮かばなかったぞ!

第一シリーズから「刑事7人未満」という状況……ドラマタイトルが逆説的すぎる!


第1話第2話第3話

【ストーリー】番組サイトより
 博物館で働く学芸員の井上真由(逢沢りな)が、帰宅途中の公園で何者かに刺殺された。真由の手の指には毛髪が絡みついており、現場を訪れた青山新(塚本高史)、水田環(倉科カナ)は殺人と揉み合って掴んだのではないかと考える。
 青山と環が堂本俊太郎(北大路欣也)の解剖結果を聞くところへ、天樹悠(東山紀之)と野々村拓海(白洲迅)も入って来る。天樹は、被害者の真由は23年前に自宅で拉致され一週間後に山の中で刺殺死体となって見つかった夫婦の一人娘だと説明。当時5歳だった真由は同じ幼稚園の友人の家に泊まりに出かけていたことで難を逃れていた。しかも皮肉なことに、事件が発生したのは平成7年の4月26日。15年後の平成22年に改正刑事訴訟法が施行されて時効が廃止になる、まさにその前日に無念の時効を迎えていたのだ。
 環と青山は、生前の真由につきまとっていた町山茂樹(三浦俊輔)という男について調査。一方、天樹は両親を亡くした真由のその後の生活を支援していた元小岩中央署の大森正一(大谷亮平)に会いに行く。大森は、証拠さえ掴められれば逮捕できたていたかもしれない女がいたと天樹に告白。その女とは、23年前の事件当時に真由を泊めた幼稚園の友人の母親・門田恵子(大家由祐子)。数年前に嫁いだ恵子の娘・里中恵梨香(鮎川桃果)によると、恵子は事件当日の夜、勤め先のスナックのホステスが一人来られなくなったと言って夜に出かけ、朝方に帰って来たという。
 そんな中、博物館の同僚の証言から、真由が殺される1カ月ほど前からカセットテープを何度も聴いていたことが判明する。古いテープの中には2人の女の声が録音されており、一人は恵子の店で働いていたホステスのもの、もう一人はどうやら真由の殺された母親であると分かる。母親は真由に向かって『カシワ』に行こうと告げていた…。

この『カシワ』とは一体なんなのか。
そして、真由がこのテープを何度も聴いていた理由とは―!?
  
脚本:吉本昌弘
監督:星野和成
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絶対零度 Season3 〜未然犯罪潜入捜査〜  第4話「殺人は銀行強盗と共に」

2018-08-02 18:09:00 | ドラマ・映画
「ミハン」が割り出した危険人物・佐伯卓郎(小野了)は真面目な銀行員
 彼が犯そうとしている犯罪は一体、何?

 ………「親友の犯した殺人を隠すため、その事実を知る立石を唆し、自分の勤める銀行を強盗に入らせ、正当防衛を装い、殺害する」という目論見だった


 佐伯の真意(上記の目論み)がなかな分からず、が判明した時の≪そうだったのかぁ≫と思わせるのが今話のミソ。
 確かに発想は面白かった。しかし、それを実現させるため、いろいろな齟齬が生じたのが残念。

①親友の殺人は正当防衛。隠ぺいしなければ、悲劇(親友の自殺、親友の娘からの憎悪、立石の強請り、今回の銀行強盗)は起こらなかった。
 まあ、佐伯自身も隠ぺいしたことを非常に後悔していたが。
②「銀行強盗+立て籠もり」の割には、現場の緊迫感が薄かった。
 事件後半、佐伯は割と自由に行動していた(一応、犯人の仲間ではあったが、他の行員や客の目をあまり気にしていなかった)
 ドラマの焦点が佐伯だったため、銀行強盗とのやり取りの描写がなかったことも原因
③佐伯を強請るより銀行強盗の方がリスクがはるかに大きい。佐伯の協力があることを考慮しても、立石が話に乗ったのは賢いとはとても言えない

以下は今回のミソの実現とは関係ないが
④小田切(本田翼)のアクションシーンは不必要。楽しめましたが…
⑤田村(平田満)の暗躍?も必要なかったかも

ところで、「ミハン」システムは何を根拠に、佐伯が危険人物であることを割り出したのだろうか?(分不相応な会員制クラブに行っていたから?)
どちらかというと、銀行強盗の実行犯の立石たちの方が目を付けられそうだが
……


第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話第9話最終話


【ストーリー】番組サイトより
 井沢(沢村一樹)たちは、「ミハン」がリストアップした危険人物・佐伯卓郎(小野了)の捜査を始める。
 佐伯はわかば銀行勤続36年。妻に先立たれてからはアパートでひとり暮らしをしており、毎朝決まった電車で出勤し、定時に真っ直ぐ家に帰る、殺人とは無縁そうな真面目な男だ。だがこの1年の間に多額の出金記録があり、預金残高はわずか。また前夜は、仕事終わりに西麻布の会員制バーに立ち寄っていた。
 小田切(本田翼)は、行員としてわかば銀行に潜入。そこに、客を装って田村(平田満)もやってくる。その際、意外な事実が判明した。なんと佐伯は、田村の小学校時代の同級生だった。
 そのとき、行内に銃声が鳴り響き、2人組の強盗が現れる。防犯カメラや通報ボタンの位置を熟知し、テキパキと金を詰め込んでいく強盗たち。しかし、ほどなく警察が駆けつける。外の車で待機していた共犯者が逃走。強盗犯は、小田切らを人質に行内に立てこもる。
 山内(横山裕)や南(柄本時生)が予期せぬ事態に緊迫する中、監視カメラで佐伯の動きを注視していた井沢は、彼が強盗犯とアイコンタクトをとっていたことに気づく。
「佐伯は強盗が入ることを知っていた――」 危険人物である佐伯が、もし強盗を手引きしているとしたら、彼はいったい何をしようとしているのか!?
 山内は、犯行グループの情報を捜査一課に渡すよう進言。しかし東堂(伊藤淳史)はそれを拒否し……。
  
脚本:井上聖司
演出:光野道夫
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