英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『SPEC』 第7話

2010-11-30 11:12:57 | ドラマ・映画
 今回の能力者はサトリ……人の心を読む(見透かす)能力者

 このサトリと同範疇に含まれる能力(者)が、このドラマには登場している。

分かってしまう系能力(よいネーミングがあったら教えてください)
・予知能力……未来に起こる出来事を感知する 冷泉(田中哲司)
・サイコメトリー……物体に残る人の残留思念を読み取る 美鈴(福田沙紀) 直接人に触れても発動する
・千里眼……世の中で起きている事柄を把握できる 桂小次郎(山内圭哉) 実際は桁外れの聴力の持ち主であっただけ

 サトリは現在、予知は未来、サイコメトリーは過去と住み分けられるのが面白い。千里眼は現在を中心に過去未来にやや幅を持っていると考えられる。
 この中で、予知能力がその定義、解釈、効用がややこしい。

★予知能力について
 未来が不変か可変かによって、大きな差異が生じる。
A 未来は決定している
 未来は変えられない。努力しても変えられない運命で、厳密に言えば人の意思さえも介入できない(昼ごはんを何にするかも、実は決定していたなど)
B 未来はある程度変えられる
 これにも程度があって
B-a 過程は変えられても、同じ結果に行き着く
 例えば、恋人の交通事故死を予知した能力者が、回避するため待ち合わせの場所を変更したが、今度は鉄骨が落下して死亡してしまうといった具合に、恋人の死という結末は逃れられないというAに近い法則。
B-b 等価交換による変更
 恋人の死を回避しようとした結果、代わりに自分が死んでしまうというふうに、回避しようという事象と同等の代償を払わなければならないという法則。
C 未来は変えられる
 努力や意思、あるいは偶然よって、未来は変えられる(変わる)。この場合、予知能力者の予知は、今後起こりうるもっとも可能性の高い未来のビジョンということになります。

★冷泉の予知能力
 冷泉の場合はケースAで、彼は人生に虚無感を抱いていた。(レモンをかじらなければいいという気もする)
 ただ、「避けられそうにない未来を予知」という言葉も使っているので、ある程度は変えられるとも考えているのだろう。
 初回でも「未来を知ることでその対策を講じることができる」と言っているが、これは自分の予言に価値観を高めているだけかもしれない。

★冷泉の予知の時間的範囲
 これをしっかり定義しておかないと、ストーリーがご都合主義になったり、つじつまが合わなくなってしまう。
 今回の場合、冷泉が当麻の策略(SITに急襲させて冷泉を救出)を予知したが、それをサトリに心を読まれて、SITから逃れてしまうという展開だった。
 この時の冷泉の予知はどのようなものだったのだろう?
1.当麻が背文に「SITの急襲させて冷泉を救出」という策を明かした会話
2.SITが隠れ家に向かっているビジョン
3.SITに救出(確保)されたビジョン

 3を予知したのなら未来は変えられたことになる。
 1と2は結果としては差はないが、1は予知の仕方としてはかなり不自然。

 しかし、そもそもこの予知は中途半端で、サトリが自分の考えを読み取られてしまったシーンとか、その後ミショウに救出されるシーンとかを予知できなかったのだろうか?
 予知できる時間に制限があるのあろうか。だとしたら、予知の絶対性(決定性)も薄れてきて、冷泉の虚無感と矛盾する。

★冷泉の予知は千里眼?
 ミショウが冷泉を見逃す見返りとして、冷泉は予知をする。
 神の手を持つ者と一(ニノマエ)の居場所を、しかも住所で告げるのだが、これは予知というより千里眼に近い。一(ニノマエ)はともかく、神の手を持つ者は漠然としすぎていて、それが住所でわかるなんて予知の範囲を超えている。
 当麻や瀬文の未来を予知していって、その出会うビジョンを捉えるというのなら納得できるが、それでも住所を告げるというのは出来すぎ。


 今回は、このサトリと予知能力者が対峙し対決するという興味深い展開となったが、「未来予知対読心」の構図ではなく、冷泉の心を読めるか読めないかの勝負だった。
 冷泉自体は予知だけなので、肉体的圧力(拷問)によって容易に口を割らせることが出来るはず。
 本拠地に連れて行くことが先決だと思ったが、それなりの理由(サトリは夜12時過ぎは寝てしまう)はあった。(納得は出来ないが)

★サトリへの対抗法
 心を読まれてしまう厄介な能力にどう立ち向かうかが最大の見所だった。
 当麻はサトリの過去のデータから、弱点(夜12時過ぎは寝てしまう)を見出し、それを突いて解決したが、側面攻撃の感が強く、すっきりしない。
 この弱点は、サトリの能力は相当な精神エネルギーを伴いそれを回復するために多くの睡眠が必要とするサトリの能力に付随する弱点の点は納得できるが、サトリの能力に正攻法で対抗してほしかった。
 例えば、当麻が画策したSITのように命令を優先し感情は排除する攻撃は有効のように思える。まあ、サトリは冷泉の予知を読み取ってこれを回避したのだから、これに関しては納得できる展開だった。
 そもそも、いくら心を読んでもそれに対処する能力がないと意味がない。例えば、ピッチャーが外郭低目を投げることを感知しても、そのスピードが150キロを超えるものだったら、それ相応の運動能力がないと打てないように、心を読んでも多数で同時攻撃や散弾銃を使われたら分かっていてもかわせないであろう。


 深まる謎
先週の段階で判明した複数の暗躍する謎の組織・集団あるいは個人(妥当なものかは自信なし)
①公安・津田
 予知能力者冷泉を確保し、能力者を管理しようとしている?
 スペック・ホルダーは彼が作ったのか?
②能力者集団(海野、超運動能力者?・脇(上川隆也)など)
 体制の暴力(能力者排除)に対抗しようとしている
 海野は神の手を持つ者(病を治す能力者)を探していた。
 一(ニノマエ)の存在は知らない。憑依能力者はニノマエを恐れていた。
 脇はニノマエにやられた
③一(ニノマエ)
 目的は不明
 能力者集団とは敵対

 スペック・ホルダーに記載されている
 当麻に逮捕されかけ、当麻の手を切断
④神の手を持つ者(病を治す能力者)
 海野の指、瀬文の腕を治したが、その時の風貌は一致しない

今回はさらに
⑤能力者を購入する組織
⑥能力者を売る組織
(サトリも所属)
の存在が明かされた。
 重複しているのもあるかもしれないが、今回の展開から①と⑤や⑥は敵対関係。
・海野医師を連れ去った黒服の集団はどの組織?
・瀬文の部下の志村や津田の部下のドライバーを操ったマインドコントロール能力者も存在していると推測できる。地居聖(城田優)が人の記憶を操作できるのではないかという疑いが出てきたが、彼がマインドコントローラーなのか?
津田が本当に死んだのかという疑問も残る。
 冷泉が津田が撃たれるビジョンを予知し、津田が用意した変身能力者(コピー能力者)を身代わりに仕立てたのではないだろうか。
・美鈴が感知して描いた「子どもと子犬」の絵の意味は?

 ここにいたっても、謎だらけ。本当に完結するのか心配になってきた

★その他の突っ込み
①サトリがいきなりミショウやバスに出現したが、どうやって?
 あらかじめ忍び込んでずっと身を潜めていて、機を見計らって登場したとしたら笑える。
②津田の心を読んであらかじめ銃の弾を抜いておいたというが、どうやって抜き取ったのだろう?
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銀打ちのジレンマ 解答編

2010-11-28 19:20:41 | 詰将棋


 「銀打ちのジレンマ」というタイトルは私が勝手に付けたのですが、普通に銀を打ってうまくいかない様にジレンマという言葉がピッタリはまるように感じました。
 まず、一番最初に目がいくのは▲2四銀でしょうか。しかし、これには△1四銀(失敗1図)とするりと脇に逃げられうまくいきません。

 では、△斜め後ろに利くという銀の特性を生かして△3四銀と柔らかく玉を攻めてみましょう。失敗1図と違い2五にも攻め駒が利いています。しかし、これにも△1四玉(失敗2図)と逃げられてうまくいきません。

 ならばと▲3二銀とこちらから王手を掛ければ、△1四玉には▲3四龍とすれば詰みます。しかし、今度は△1二玉(失敗3図)で詰みません。


 失敗1~3図を見ると、打った銀が邪魔になっていることに気がつきます。失敗1図では銀が邪魔をして▲3四龍が王手になりません。また、失敗2図では銀が邪魔で▲3四龍ができません。同じように失敗3図ではやはり銀が邪魔で▲3二龍ができません。詰め方(つめかた)の勢力を増したはずなのに、逆に邪魔駒になっているという皮肉な状況です。
 特に失敗2図と失敗3図の関係が面白く、▲3四銀(失敗2図)は失敗3図の玉の逃げ方(△1二玉)だと▲3二龍で詰ますことができ、▲3二銀(失敗3図)は失敗2図の玉の逃げ方(△1四玉)には▲3四龍で詰ますことができます。
 つまり、こっちを防ぐとあっちに逃げられ、あっちを防ぐとこっちに逃げられてしまうという状況です。打った銀が邪魔になり、しかも二つの逃げ方を一度に防げない状況、まさに「ジレンマ」です。

 しかし、この失敗が成功のヒントにもなります。
 1二や1四に逃げられた時に3二や3四に銀がいなければ、つまり、3二、3四に銀を置くことなく玉を1二、1四に追いやることができれば解決します。
 詰将棋では、いえ、実生活でも、無理に追いたてるのではなく、おびき寄せる方(褒美や賛美)が効果的な場合も多いのです。
 この問題の場合は▲1二銀(正解図)で解決です。

△1二同玉なら▲3二龍(成功1図)、

△1四玉には▲3四龍(成功2図)で悩みは解決です。


 (問題図で▲1四銀もありそうですが、△1四同玉ではなく△1四同歩で失敗です)
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3手詰 銀打ちのジレンマ 週刊将棋11月17日号

2010-11-25 01:18:06 | 詰将棋

 週刊将棋11月17日号の詰将棋入門第1問です。
 「銀打ちのジレンマ」は私が勝手につけたタイトルです。
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『SPEC』 第6話

2010-11-21 17:34:30 | ドラマ・映画
 里中先輩の通夜から始まり、最初からシリアスでした。

 改めて、残された者の悲しみを思い、
「なんて俺は無力なんだ」
と呟く瀬文(加瀬亮)。そんな瀬文に対し
「梨花ちゃんを救う大事な仕事が残っている」
と言う当麻(戸田恵梨香)。しかし、その当麻も家族にさえ真実を伏せる公安に対して不信感を募らせ、
「生きている間は本人が嘘、
 死んだら国家ぐるみで嘘。
 ひとりの人間の一生をこんだけ無茶苦茶にして、
 守るべきものって、何なんですかね」
と問う。
 その言葉に、野々村係長(竜雷太)は
「それが分からんようなら、刑事はやめた方がいいな」
夜景を見ながら、
この街の灯りひとつに、ひとつの家族があり、ひとつの幸せがあり、
 それを私ら刑事が命懸けで守っている。
 命を懸ける価値がある。
 古いって言われるかもしれんが、私はそう思っている」
「でも、死んだらすべて終わりです」(当麻)
「そんなことはない。里中君の死は我々に大きな意味を残している。
 魑魅魍魎どもが隠ぺいしてきた真実を、私たちが白日の下にさらすチャンスだ。
 当麻君、瀬文君、我々ミショウというのはちっぽけな存在だ。
 いつ揉み消されるかわからん。
 だからこそ、
 心臓が息の根を止めるまで、真実に向かってひた走る。


 それが刑事だ


 叱るわけでもなく、諭す訳でもなく、ただ心にしみこむような野々村の言葉でした。
 おお!かっこいいぞとジ~ンとしている余韻をぶち破るような
「いちいち、うっせーえなあ。糞にたかる蠅どもがよ」
という公安・津田(椎名桔平)の声、誰のことを指すのか不明ですが、わざわざ被せる辺りが「らしい演出」で思わずニヤリ。


当麻の推理
 部屋の様子に夫の覚悟のようなものを感じ、夫の死に疑問を持つ妻から相談を受け、部屋を調べることになったミショウ。
 
 口喧嘩から、瀬文が当麻に部屋にあった書物を片っ端から投げつける(君は少年か?)
 それらの飛び交う本の発行(印刷)年月を目にした(凄い動態視力だ)当麻は、
「(この部屋を)片づけたのは里中さんじゃないですね。古く見えるけどつい最近印刷したものばかりです。誰かが片っ端から押収して、代わりに新しい物を置いたんでしょう。何か証拠やメッセージを残されるととても困る集団、しかもかなり大がかり」

「(メッセージを)どこに残した?」(瀬文)
「わかりませんよぉ。まあでも、この部屋の中でしょうね」
「そんな(当然な)こと、偉そうに言うな」(瀬文)

必死で部屋の中を探す瀬文。
それをお茶を飲みながら眺める当麻。
「お前な、ちょっとは探せ」(瀬文)
「プロの家探しを見ていたんです。この部屋のありとあらゆる場所を探していくんですね。だったら、里中さんはこの部屋に何も置かないですね」(当麻)
切れて、当麻のほっぺたを掴む瀬文。
「お前がこの部屋にあると言ったんじゃねえか」
ムニュ顔のままで
「この部屋にいつもあるけど、今はここにないものな~ンだ?」
「奥さんがいる時は家探しできないからここにある。
 奥さんがいない時は家探しされちゃう(この部屋にあると回収されてしまう)から、
 ここにはないもの」
  ↓
奥さんが常に持ちだすもの(バッグ)か、身につけるもの

実際は図書館カードだった。

 里中が残したメッセージは、公安の機密データの「スペックホルダー(能力者リスト)」だった。
 娘の命を救うために、「病を治す能力者」を探していたのだ。

瀬文の配慮
 里中の妻に夫の死の真相を伏せたのは、妻がいろいろ調べ始めると困るやつらが狙うかもしれないからだった。

当麻の心遣い
 病を処方する能力者と目された白ひげの老医師が自殺していたと知り落胆する瀬文に、自ら料理した鍋焼きうどん(煮込みうどん)をそっと、いや、ドンと差し出した。
 おお!いい雰囲気だと思ったが、
「まずい……しょっぱい、すっぱい、そのくせ、甘ったるい」
という瀬文の言葉に大げんか。(ほどほどにした方がいいのでは?)

 結局、海野医師が仕組んだ情報に踊らされたことに気づき(白ひげ老医師はダミー)、海野が「病を処方する能力者」だった。
 美鈴(福田沙紀)も「物や人に触れ想いのビジョンを読み取る能力」により、海野に到達する。問い詰められた海野は正体を露わにする(ミショウも到着)が、医師として梨花の手術を成功させる。

 手術後、海野が本心を当麻に語る。
「病を処方するのは、我々の生命を守るため、正当防衛。より多数の国民の安全を守るために、利益に相反する存在を取り締まり、排除する。(能力者は多数の国民に相反する存在で)体制による暴力には能力で対抗する。我々の妻や子どもたちも狙われる」
そして
「僕はただでは殺されない。君たちを最も苦しい病の中に取り込んでやる」という言葉を残す。(黒服の集団に拉致された模様)


 真相が一部明かされましたが、たくさんの謎が残り、そして、増えました。
複数の暗躍する謎の組織・集団あるいは個人
①公安・津田
 予知能力者冷泉を確保し、能力者を管理しようとしている?
 スペック・ホルダーは彼が作ったのか?
②能力者集団(海野、超運動能力者?・脇(上川隆也)など)
 体制の暴力(能力者排除)に対抗しようとしている
 海野は神の手を持つ者(病を治す能力者)を探していた。
 一(ニノマエ)の存在は知らない。憑依能力者はニノマエを恐れていた。
 脇はニノマエにやられた
③一(ニノマエ)
 目的は不明
 能力者集団とは敵対
 スペック・ホルダーに記載されている
 当麻に逮捕されかけ、当麻の手を切断
④神の手を持つ者(病を治す能力者)
 海野の指、瀬文の腕を治したが、その時の風貌は一致しない

その他、あるいは付随する謎
・里中は能力者のことを調べる潜入捜査をしていた。それで、神の手を持つ者などの能力者や、スペックホルダーの存在を知っていた。家探しされることを予測していたが、その組織は?

・里中を射殺したのは?
 病を処方して冷泉を奪回しようとさせた者の名を言おうとして撃たれたが、それだと撃ったのは能力者集団ということになるが、銃を使うのは能力者ぽくないし、家探しした組織と同じ匂いがする

 上記の2つの組織は、津田の仲間なのか?それとも別の組織なのか?

・謎の老夫婦
 図書館・病院・海野が拉致されたレストランに出没していた

私が抱える疑問
・ミショウはなぜ里中射殺犯を追わないのか?
 射殺時も、その後も全く触れない
・海野は額をくっつけて病を処方する?
 公安の潜入捜査官のおっさんたちにもおでこをくっつけたのでしょうか?
 多分、梨花や福田沙紀(美鈴)とおでこをくっつけたいという彼の趣味であろう。
 当麻に「君たちを最も苦しい病の中に取り込んでやる」と宣言したからには、過去に触ったことがあれば、あるいは、観たことがあれば、遠隔操作できるとか。
・海野が名外科医だったのは驚き、内科医と思っていた

あらぬ予想
 美鈴が当麻をスキャンしたビジョンは餃子、うどん、カレーなど食いもんばかりだったりして……
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虹と紅葉の頃

2010-11-20 14:34:03 | 歳時
 猛暑の夏でしたが、残暑も長くて厳しかったので、気がつくと晩秋、紅葉、落葉の季節です。

★虹 11月10日撮影
 秋の終りの北陸は、冬の走りの天気で晴れたり振ったりの天気が多いので、虹がよく見られます。

 この日の虹は、かなり太くてはっきりしていました。写真ではそのくっきりさがよく分からないのが残念ですが、これまで私が見た虹の中で、1、2を争うぐらいでした。
 通常モードでははっきりしないので、夕焼けモードで撮ってみましたが、それほど差はありませんね(さすがに夕焼けを撮ると違いが出ますが)。

 その外側にも、うっすらと虹がかかっていました。

 写真ではわかりにくいかもしれませんね。

★快晴の日本海 11月11日
 翌日は快晴でした。風もなく日本海の青さが鮮やかでした。

 最近開通した越前海岸のバイパス道路からの1枚です。これも写真では表現できませんが、高台から視界一杯に伸びる日本海は絶景でした。

★黄砂 11月13日撮影
 その2日後、「穏やかな小春日和」という予報でしたが、黄砂で台無しです。(考査の予報も出ていましたが)

 夕焼けでおなじみの対象風景ですが、この日は黄砂で霞んでいました。
 小山に見える所まで約6キロなので、視界は8キロぐらいでしょうか。
 翌日の日曜日も黄砂がひどかったです。

★紅葉 11月19日撮影
 昨日は素晴らしい快晴でした。今日も晴れていますが、昨日は青く高い空でした。


 山の樹々も色づき本当に気持ちの良い一日でした。

★一年桜 11月19日
 いつもの桜です。


 前回が10月28日なのでほぼ20日経っていますね。

 いつもより花弁が小さく張りがない感じがしました。
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王将戦 棋王戦 女流名人位戦

2010-11-19 17:43:25 | 将棋
★王将戦挑戦者決定リーグ
1羽生名人2勝3敗(深浦)
2佐藤九段3勝1敗(深浦、豊島)
3深浦九段2勝2敗(佐藤、羽生)
4森内九段0勝4敗(三浦、渡辺)
5渡辺竜王3勝2敗(森内)
5三浦八段2勝2敗(豊島、森内)
5豊島五段3勝1敗(三浦、佐藤)
  予選上がりの3者は同順位の5位、
  カッコ内は残り相手

 渡辺竜王が今一番負けたくない相手である羽生名人を破り3勝1敗と星を伸ばしましたが、佐藤九段との1敗同士の決戦に敗れ後退。確か、同率の場合は順位優先の2者決定戦(3番手以降は頭ハネ)なので、挑戦は難しくなったと言っていいでしょう(順位上位の佐藤、深浦が2敗で留まると、渡辺、三浦、豊島は頭ハネを食らう)。
 2連勝と出足好調だった羽生名人でしたが、三浦八段、渡辺竜王、豊島五段に3連敗を喫し、挑戦の目がなくなりました。渡辺竜王はともかく、対三浦戦15連勝中、若手には抜群の強さを誇る羽生名人だっただけに、1勝を返したとはいえ竜王戦に不安の影が晴れません。
 メンバーが強力なので、残り相手は皆強力。予断は許しませんが、現在1敗の佐藤九段、豊島五段がやはり有力で、最終局の直接対決が大一番となりそうです。あと、2敗者の中で順位が上位の深浦九段もチャンスが来る可能性があります。

★棋王戦挑戦者決定トーナメント
 挑戦権は渡辺竜王、広瀬王位、窪田六段、糸谷五段の4名に絞られました。本戦準決勝の渡辺-広瀬戦は広瀬王位が勝ち、挑戦権獲得まであと2勝に迫りました。渡辺竜王は王位戦リーグ、棋王戦本戦と広瀬王位に痛いところで敗れてしまいました(NHK杯戦では竜王の勝ち)。
 残りの準決勝は窪田-糸谷戦。渡辺竜王はこの敗者と戦い、さらに本戦決勝戦敗者、さらに本戦優勝者に2連勝しなければなりませんが、竜王の貫禄を見せてほしいところです。
 他の3名も個性的で、誰が挑戦者になっても面白いタイトル戦が見られそうです。特に、窪田六段の独特な所作は見所十分です。でも、窪田六段、糸谷五段がタイトル保持者というのは、ちょっと嫌かもしれません。

 この4名の顔ぶれを見ると、この棋王戦トーナメントの下克上さを窺えます。広瀬王位は現在は王位ですが、もともとは六段です。
 トーナメントを振り返ると、2回戦(1回戦は4局のみなので実質1回戦)では、
●木村八段-森下九段○  ●羽生名人-糸谷五段○  ●藤井九段-窪田六段○
●谷川九段-広瀬六段○  ●郷田九段-稲葉四段○  ●森内九段-矢倉六段○
 (森内九段は父逝去による不戦敗だったかもしれません)
 3回戦では
●深浦九段-窪田六段○  ●三浦八段-山崎七段○  ●佐藤九段-高橋九段○
 (高橋-佐藤戦は現在の順位戦通りの結果なので、高橋九段にとっては非常に失礼な評価です。個人的見解ということでご容赦ください)
 準々決勝では
●丸山九段-糸谷五段○  ●山崎七段-窪田六段○

 まさにバッタバッタと上位者が敗れていきました。

★女流名人位戦
 A級7回戦の残っていた本田-石橋戦が行われ、石橋女流四段が勝ちました。
 この結果、
①清水女流王将 7勝0敗 挑戦権獲得
②千葉女流三段 休場
③岩根女流二段 2勝5敗
④甲斐女流二冠 4勝3敗
⑤斎田女流四段 3勝4敗
⑥本田女流二段 2勝5敗
⑦早水女流二段 4勝3敗
⑧石橋女流四段 3勝5敗
⑨上田女流二段 4勝3敗
⑩北尾女流初段 3勝4敗
(降級3名)
最終局は
 清水-甲斐
 岩根-北尾
 斎田-上田
 本田-早水
 (石橋は空き番)

 石橋四段に続いて、本田二段の降級が決定しました。
 本田二段が最終局で勝ち星を挙げて3勝5敗になった場合、星の上では本田二段を下回る可能性があるのは、石橋四段のほかは岩根二段(現在2勝5敗)と北尾初段(現在3勝4敗、本田2段より順位が下位)ですが、この両者が最終局対戦するため、ふたり揃って本田二段を下回ることがないため、成績は下位から3番目以内になることが確定しました。
 また、斎田四段の残留も決定しました。斎田四段が最終局に敗れ3勝5敗で終わっても、石橋四段、本田二段よりは順位が上なので成績は上位になることは確定しています。さらに岩根-北尾戦の敗者が斎田四段を下回ることになります。

 最終局の岩根-北尾戦は残留決定戦の大一番になりました。
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朝の《不》連続テレビ小説 『てっぱん』感想

2010-11-18 18:07:24 | ドラマ・映画
「てっぱん」の検索ワードでここにたどり着いた方は、【本題】だけお読みください。
(相変わらず、前置きが長いです)

 今年の5月から有料(月額200円)に切り替えました。
 ブログデザインのカスタマイズが出来たり、データの容量が大きいとか、ブログの記事やコメントを丸ごとバックアップ出来るのが利点です。
 私が重宝している機能は、アクセス解析です。まあ、マイペースでブログを書かれている方にはまったく関係のないと思いますが、他人の目を気にする小心者の私には興味深い機能です。
 どのページ(記事)がよく読まれているか、どこからたどってきたか、検索ワードは何かとか、訪問者の傾向や嗜好がある程度把握できます。もちろんそれによって記事の傾向をかえるというのでは、本末転倒になってしまいますが、なるほどと思う現象や、逆に帰ってなぞが深まる解析結果もあります。
 長期的な傾向は、「あしあと解析(ブログアドバンスとは別で登録・参加は無料)」の方が向いていて(対象者数はやや減る)、両解析を合わせて検討するとより傾向が顕著に把握できます。

 たとえば「検索キーワード」ですが、「東大応援部」「東大 辻」などで「俺たちの学び舎 東大応援部」にたどり着くかたがコンスタントにいらっしゃいます。もう一年以上前の記事なんですが、それだけ東大応援部の人気が高いということなんでしょう。
 同じように長い期間、検索されているのが「殺意のロザリオ」。『新・警視庁捜査一課9係』 第3話「殺意のロザリオ」
も1年以上前の記事です。
 「警視庁捜査一課9係」で検索されるのなら分かるのですが、1話限りのタイトルの「殺意のロザリオ」というのは不思議です。

 最近では「福見 判定」「柔道 福見」「福見 不可解な判定」といった検索ワードが多いです。これは先日のアジア大会の決勝の判定に納得がいかない方が検索されたのだと思います。
 私も明らかに地元びいきの判定だったと思います。(だから中国は……まあ、中国に限らないですけどね。フィギュアのカナダも……)
 で、そのアジア大会柔道についての記事を求めてやってこられた方には申し訳ないのですが、それについての記事はありません。それにしても、福見選手は判定といい、代表選手選考会議といい、不運がつきまといますね。「世界柔道2010 ①不可解な判定 女子48kg級、女子52kg級」

 アクセス数が多いページはさすがに将棋関係が多いです。
過去60日の「あしあと解析」
・竜王戦第1局~謎の羽生名人の指し手と渡辺竜王の……~  1,343
・『週刊将棋』 驚きの記事                 771
・広瀬新王位考                       653
・将棋雑感 王将戦挑戦者決定リーグ             643
・『てっぱん』 序盤の感想                 567
・将棋雑感 ~竜王戦予想~                 564
・清水女流王将×あから2010戦に思う           489
・清水女流王将×あから2010戦に思う その2       453
・広瀬新王位考 補足                     451
・『SPEC』第4話                    381
・清水女流王将×あから2010戦に思う その3 【補修版】 327
・『俺たちの学び舎』 ~東大応援部~            309
・耐えられないドラマ……これはもう罰ゲーム?        268
・『SPEC~(サブタイトルは長いので省略)』第2話    225
・『SPEC~未詳事件特別対策係事件簿~』           219
・将棋  - 英の放電日記                 183
・『SPEC』第3話                    178
・『SPEC』第5話                    167
・『GOLD』第8話                    165

 ドラマでは『SPEC』が多いです(今クールは『SPEC』しか書いていませんが)。過去にもアクセス数の多いドラマ(『新参者』『GOLD』『絶対零度』)はありましたが、多分一番多いです。世間でも人気が高いのではないでしょうか(もちろん、逆の意味でアクセス数が多いものありますが)。
 ドラマ以外では、もう少し前だと「インターフォンを鳴らすだけなら誰でもできる」(~大阪子ども相談センター)が多かったですね。あと、「ダイラタント流体」は夏休みになるとアクセス数が増えます。「高速道路渋滞解消法」は連休中に多かったです。

 さて、ようやく本題です
 『てっぱん』も記事は1回しか書いていないのに、コンスタントにアクセスされています。
 これも『SPEC』と同様に人気が高いと考えられますが、そうじゃないような気がします。
 確かに、視聴率を見ると1週目の平均視聴率は17.6%。2週目は16.5%と少し落ちたが、3週目は17%、4週目は17.2%、5週目は17.6%と推移し、それなりの数値を残しています。巷では「おもしろい」という声も良く聞かれます。
 しかし、それほど多くの方のブログの記事を読んだわけではありませんが、かなり批判派も多いようです。相変わらず整合性のないご都合主義でその傾向は強くなっているようです。私は、そういう感想を持った方が検索を掛けていると見ています。
 (私自身は早々と2週目にして離脱しています。『てっぱん』 序盤の感想 

 正直、「こんなドラマで17%はないやろ」と思うてます。『天地人』の時も同様に感じていました(視聴率は忘れましたが、もっと低くてもいい、いや、低くあるべきだと)。
 このズレは何?
 視聴者の多様性?まあ、これもあるでしょうが、原因は放送時間にあると考えます。
 朝の慌しい時間で、しかも毎日15分。じっくり腰を据えてみる人は少なく、週に3回ぐらいしか見ない人もいると思います。
 だから、ドラマを通して整合性があるかなどの緻密さよりも、毎日が勝負なのです。毎日「15分1本勝負」なのです。(特に今回のようなドラマでは)
 私の場合は、昼に見たり、録画してみたりしたので、そのアラが目に付いたのでしょう。BS土曜日の1週間まとめて再放送を見たら、もっと耐えられなかったでしょう。

 「朝の連続テレビ小説」ですが、「朝の不連続テレビ小説」と考えれば、ある程度理解できるのではないかと思いました。
 でも、こういうドラマ作りしているとどんどん先細りしていくでしょうね、大河ドラマも連続テレビ小説も。
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将棋雑感(NHK杯 野月-深浦戦、女流名人位リーグ)

2010-11-16 21:38:35 | 将棋
★NHK杯 野月-深浦戦
 手に汗握る終盤でした。
 終局後の残念そうな、そして自分にあきれたような野月七段の表情が印象的でした。
 野月七段、感想戦で開口一番「入玉が下手すぎました」と。

 野月七段はサービス精神が旺盛で、対局前の「深浦九段の印象は?」という問いに
「頑固で、しぶとくて、あきらめの悪い将棋」
と言っていましたが、それを自ら体験してしまいました。

 中盤は深浦九段がリードしていたように思いました。
 62手目の△8五桂では△5八角成▲同飛△3六金で後手良しだと思います。 △8五桂にかまわず▲4六角と飛車取りで歩を払われたのが大きく、後手の攻めは8五桂の筋1本になり、単調の上、細くなってしまいました。
 △8五桂に一旦▲7八金と引かれ1歩を得るため△9五香と切らざるを得なくなり、 △7七桂成と金(金桂交換)を取ったものの、手順に玉を上部に逃げられ、後手の6九の角と7八の金が置き去り状態になってしまいました。 後手、やりそこなった感が強いです。

★女流名人位戦
  A級の現状は
①清水女流王将 7勝0敗 挑戦権獲得
②千葉女流三段 休場
③岩根女流二段 2勝5敗
④甲斐女流二冠 4勝3敗
⑤斎田女流四段 3勝4敗
⑥本田女流二段 2勝4敗
⑦早水女流二段 4勝3敗
⑧石橋女流四段 2勝5敗
⑨上田女流二段 4勝3敗
⑩北尾女流初段 3勝4敗
(降級3名)
 8回戦も1局残して消化されました。
○甲斐-上田●
●岩根-早水○
 本田-石橋(未対局)
○北尾-斎田●

最終局は
 清水-甲斐
 岩根-北尾
 斎田-上田
 本田-早水
 (石橋は空き番)

 石橋女流四段の降級が決定しました。
 仮に8回戦で石橋女流が勝っても3勝5敗。これより下位になるのは石橋女流より順位が上の棋士は2勝以下、順位が下の棋士は3勝以下が条件です。
 現在その可能性があるのは③岩根女流二段(2勝5敗)、⑥本田女流二段(2勝4敗)、⑩北尾女流初段(3勝4敗)の3人。降級は3人なので、この3人が全局敗れないといけません。
 しかし、最終局に岩根-北尾があるので、どちらかが勝ち星を上げ石橋女流を上回ります。
 残りの降級争いですが、まだ2勝の岩根女流二段は順位が良いので、また本田女流二段はまだ2局残しているので残留の可能性があります。
 この他降級の可能性があるのは、北尾女流二段、斎田女流四段です。

 B級は7勝1敗の中井女流六段、6勝1敗の矢内女流四段の昇級が決定、残り一つの座は、竹部女流三段に勝ち、6勝2敗とした中村(真)女流二段が有力。
 4勝3敗の室田女流初段は順位が上なので、残り2局に勝って最終局で中村女流が敗れた時のみ昇級。残り2局は矢内、蛸島。中村女流の最終局は山田(朱)女流二段。
 竹部女流は中村女流戦に勝っていれば有力でしたが、敗れたため4勝4敗となり昇級の目はなくなりました。
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映像流出保安官、逮捕見送りについて

2010-11-16 18:01:02 | 時事
 逮捕見送りですか……

 見送りの理由として
①「職務上知ることのできた秘密を漏らしてはいけない」という規定に反しているか微妙
②衝突船の中国人船長の不起訴とのバランスを考慮した
③世論を考慮した
 などが挙げられています。

①「職務上知ることのできた秘密を漏らしてはいけない」という規定に反しているか微妙
 一番の焦点は、今回流出した映像が「職務上知り得た秘密」かどうかですが、専門家でも意見が分かれるとのこと。
 海上保安職員ならば誰でも見ることができた情報(映像)なので、刑事処分に値するほどの秘密ではないという見解ですが、果たしてそうでしょうか。
 海上保安職員はかなり稀有な存在だとおもうのですが、どうなんでしょう?
 総職員数は12,504名(2009年4月1日)であり、これは愛知県警とほぼ同じだそうです。国民10000人にひとりというのは相当低い率だと考えられます。この率だと福井県には80人しかいないことになります(新生児から高齢者まで含めても)。ちなみに、警察官は257,125名だそうです。
 さらに、今回の映像が保安職員なら誰でも見ることができたというずさんな管理体制はもっと非難されるべきだと思いますが、「保安職員なら誰でも見ることができた情報」という視点よりも、「保安職員でしか見ることができない情報」ということを重視すべきです。
 すでに報道で証言情報や再現CGで衝突の様子は世間に知らされていて「情報であるが秘密ではない」という見解もあります。
 しかし、「百聞は一見にしかず」と言うように、やはり映像情報は情報の量や質が高いと言えます。映像を見るまでは、あれほど露骨な衝突行為だと思っていなかった人も多いでしょう。
 また、政府が映像の公開はしないという方針だった点からも、国家的に「秘密」に近いものと見ることができます。
 政府の判断が正しいかは別にして、政府が公開しないと決めた情報を、勝手に世界に発信するというのは、相当な行為で、それを容認しては組織として統制が取れないのでないでしょうか

②衝突船の中国人船長の不起訴とのバランスを考慮した
 漁船衝突と情報流出とでは、行為の質が違いますし、関連はあっても直接関係はありません。たとえば、防衛や拿捕するため過剰な行為を行ったというのなら、中国人船長の処分とのバランスを考慮するというのなら理解できます。
 船長不起訴に対する風当たりをこれ以上きつくしないためにバランスをとったということなのでしょうか?

③世論を考慮した
 世論は映像が公開されたこと自体は、「讃」の意思を示しています。しかし、結果だけを評価してはいけないと思います。正しいと信じてやったこと、さらに正しいことでも、そのやり方が不正だったら、「不正な行為」としなければ法律は意味がなくなってしまいます。
 こういう事例を作って、今後同じようなことが起こらないか心配です。
 ひと月ほど前ですが、「衝撃映像」として、バイクに乗っているライダーを通行人が自分のかばんで殴りつけて転倒させる映像が流されました。実はこのライダーは直前に引ったくりをしていて、それを捕まえようとした行為だったのですが、これ、一歩間違えば殺人になってしまいます。咄嗟のことなので、簡単に評価できませんが、他のやり方もあったのではないかと思います。

 さて、今回の逮捕見送りの理由に、「裁判で有罪にするのが難しい」とか「立件して起訴するのも難しい」という検察側の言葉がありました。
 本人が自供しているのだから、逮捕して取り調べて、「秘密」の解釈かは裁判所に委ねればいいと思うのは、素人の考え方なんでしょうね。
コメント (4)
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「ソフト指し」ついて

2010-11-15 10:32:16 | 将棋
 ここ数日、アクセス数が増えたと思ったら、2ちゃんねるの竜王戦のスレッドで、「ソフト指し」&「カンニング(助言)」疑惑が浮上して、このブログの記事(昨年11月「『週刊将棋』驚きの記事」がリンクを張られていました。1年前の記事が参照されたことには驚きです。(日付が11月14日と紛らわしいので今年書かれたものだと、思われる方も多いようです)
 なぜ渡辺竜王に「ソフト指し(コンピュータソフトの指し手を着手、あるいは参考にする)」疑惑が上がったのかはわかりませんが、そういうことはないと思います。

 あの記事は田丸八段の記事に対して書いたものであり、カンニング行為の定義や意味、可能性について言及し、プロ棋界の現状について述べたものではありません。
 今回は補足も兼ねて私の考え(主観)を述べたいと思います。


 タイトル戦におけるソフト指しについて
 タイトル戦に限らず、一般棋戦においてもその行為は可能です。現在はその行為に対する規制(規約)はなく、防止策も講じていないと思われます。これは「性善説」あるいは「棋士のプライド」を信じていると考えられます。
 「それは甘い」と感じる方も多いと思いますが、特に「棋士のプライド」は馬鹿にできません。
 棋士のほとんどは、幼少のころから将棋を指し上達し、勝ち続けます。同級生はもちろん近隣の同世代のものを相手に勝ち続けます。そして、プロ棋士を目指します。
 「将棋は面白い」「将棋が好き」だから「将棋を職業としたい」という動機もありますが、それよりも「一番強くなりたい」「一番になりたい」という思いが非常に強いのです。
 しかし、そういう天才少年の集まりですから、プロ棋士になれずに去っていくもの、棋士になっても壁にぶち当たり限界を感じるものも多いです。
 まあ、そういう現実もありますが、棋士にとって「将棋が強いことがすべて」に近いです。
 「強いことが正義」なのです。
 なので「ソフト指し」をすることは、自分の存在を否定することになるのです。
 タイトル戦を戦うということは、一番を争うこと。自分の強さを証明する場、自分の存在意義・価値を確認、高める場なのです。ソフト指しはそれを自ら否定する行為なのです。

ソフト指しの有効性(ソフト指しを奨励しているのではないです)
 「勝つことが正義」となる可能性もあります。スポーツの世界のドーピング行為の例があるように、棋士のプライドがあると言えどその可能性を否定することはできません。
 この項は、「ソフト指しが棋士のレベルでもプラスになるのか」 ということを述べます。(これについては、昨年の記事でも触れましたが)

 最近、話題になったように、将棋ソフトの「あから2010」が女流の第一人者の清水女流に勝利しました。その勝負の前から、将棋ソフトはアマチュアトップを凌駕し奨励会三段レベルに達しているといわれていました。
 とにかく、将棋ソフトは相当なレベルにまで達していると考えられます。ただ、現レベルでは棋士が1局まるまる将棋ソフトに頼るほどのレベルではありません。100台以上のパソコンを統括できなければなりませんし、ポータブルソフト(携帯電話・ゲーム機)は棋力が落ちますし。
 しかし、終盤の詰みの有無や、中盤でも見落としの防止には有効です。
 また、2ちゃんねるでも言われていましたが、携帯電話で協力者(棋士・あるいは将棋ソフト使用者にアドバイスをもらうというのも実用的です。ただ、これは計画的なので、プライドどころか良心を捨てる必要がありますし、不正発覚のリスクも大きいです。

 現時点では、「ソフト指し」<「棋士のプライド」という図式が一般的だと考えられます。
 が、釘を刺す意味でも規制(明文化・罰則・防止策)をする必要があると考えます。
コメント (4)
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