英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2017大阪国際女子マラソン

2017-01-31 20:27:30 | スポーツ
…………以前から思っていたが、≪日本陸連て、頭良くないんじゃないの?≫


新たに加えられた日本陸連「東京五輪メダル獲得へ」強化方針
★後半にペースアップできる選手の育成
★判断力と勝負強さの強化

 これについて高橋尚子氏が補足した
「今の世界大会は、後半のハーフに(ペースが)上がることが多い。
 やはり、ペースメーカーをひとつの目安と考えて、自分で考えてレースをコントロールする力をつけてほしい。
 それが世界で戦える選手に繋がる」

 確かに、後半ペースアップし、そこを抜け出した選手が栄冠に輝いており、日本選手はそのペースアップにほとんどついていけずにズルズル後退している状況が続いている。それを踏まえての陸連の方針なのであろう。
 しかし、ペースメーカーのいない五輪のレースでは、例えスローペースであっても、ペースの上げ下げが多く、誰が飛び出したか?すぐについて行くべきなのか?など精神的に消耗したり、大集団の中での給水やその位置取りにも神経や体力を要してしまう。
 ペースメーカーに、ただついて行って、体力も精神力を消耗せずレースの半分をやり過ごせる国内のレースとは雲泥の差がある。その意味で、高橋氏の述べた「自分で考えてレースをコントロールする力」は必要だ。そして、それなら、ペースメーカーを付けずにレースを行う方が「世界で戦える」選手を育てられるはずだ。
 そして、今回の方針で一番問題と感じたのが、「後半のペースアップ」を評価するのなら、同じ2時間25分で走った場合、レース序盤は自重して後から追い上げた方が評価が高いということになること。
 しかし、前半ハイペースの走りの方が好タイムを出すのが困難で、後半に追い上げる走りの方が結果を出しやすい。つまり、2時間25分の同タイムなら、前半型の方が難易度が高いのである。
 結果に拘るなら、後半型のレースを組み立てた方が良い。しかし、それが通じるのは、実力者の少ない国内レースだけ。世界大会の場合、実力者が多く参加しているので、ハイペースでレースが進んだとしても、レース終盤まで走りを維持できる選手が少なくとも5、6人はいるであろう。自重して、バテてくる選手を捉まえるなどと悠長なことをしていては、メダルには絶対届かない。
 もちろん、最初からハイペースで突っ込むべきだとは言わないが、今回の指針で、レース前半を自重して、追い上げる走り方をした方が得になるのは間違いない。後半型がレースに於いて“有利”になる」と言うのではなく、「後半型が“得”になる」というのが、問題なのである。

 毎回、不合理で不可解な代表選手の選考基準を設けて選考で揉めているが、今回の指針も短絡的思考としか言えない。
 ちなみに、2017ロンドン世界選手権(世界陸上)の代表内定条件は
・2時間22分30秒以内
・日本人1位



 さて、今回、レース解説者は一応、豪華メンバーだ。増田明美氏、有森裕子氏、高橋尚子氏、千葉真子氏、野口みずき氏。
 その解説者が推す有力選手は

伊藤舞選手(増田氏推薦)
 「リオ五輪の前に故障し、46位(2時間37分27秒)に終わってしまった悔しさを晴らしてほしい」とのこと。13回目で初優勝を目指している。
 彼女は、「世界選手権で日本人最上位の入賞(8位以内)」という甘い選考基準で、五輪代表内定した選手(世界陸上は7位、2時間29分48秒)。過去の成績を見ると、それなりのタイムは出しているが、日本で3位以上に位置する選手とは言えず、五輪選考基準の矛盾を感じさせる要因となってしまった。
 彼女がズルをしたのではなく、そのことで叩かれるのは気の毒だと思うが、テレビで「リオ五輪代表」と紹介されるのを見ると、モヤモヤした感情が湧いてしまう。
 彼女の走り方は、手の横振りが大きく、とくに左手はエルボーをかますような動きになるのが、見ていて気になって仕方がない。上体の横揺れも大きい。
 ベストタイム、2時間24分42秒 2015名古屋ウィメンズマラソン

竹中理沙選手(高橋氏推薦)
「笑顔がキュート。普段の雰囲気はおっとりしているが、走り始めると、度胸があって強気な走り。クラシックバレーのバネの利いた走りで、世界の壁をポ~ンと越えてほしい」
 容貌や性格を述べただけ。“闘争心宿る美女ランナー”“マラソンで世界を狙う元バレリーナ”というテロップが出ていたので、テレビ局の要望があり推したのだろうか?
 これまで、ここ数年、駅伝やトラックレースなどで活躍するも、あと一歩、壁を突き破れないでいる印象がある。
 ベストタイム 2時間28分09秒 2015名古屋ウィメンズマラソン

加藤岬選手(野口氏推薦)
「一緒に合宿したことがあり、その時は、明るくムードメーカー的な存在だった。負けず嫌いで強気なので、気持ちの切り替えもできる。初マラソンから1年経ち、成長も期待できる」
 番組のキャッチフレーズ?は“爆走お祭り娘”
 恥ずかしながら、これまでの彼女の走りはほとんど記憶に残っていない。昨年の実業団女子駅伝のエース区間の3区で区間3位ぐらいだ。5000m 15分23秒98 10000m 31分59秒72も、走力はあるが、傑出というほどでもない。
 ベストタイム 2時間31分04秒 2016大阪国際女子マラソン

 この他は、「ここ大阪からロンドン五輪代表の切符を勝ち取った名門天満屋の重友梨佐選手からも目が離せない」とアナウンサーから一言。

 千葉氏は“ネクストヒロイン枠”(若手実業団・大学選手)から、“学生界屈指のスピードランナー”の新井沙紀枝選手を推薦。


 最初の2kmは1km3分30秒前後というスローペース。その後、少しペースが上がったが、5km17分21秒とやや遅いペース。10kmも34分26秒この5kmは17分5秒で設定タイムに近いタイムらしい)。
 しかし、10kmでペースを仕切っていた白人ランナーが抜け、もう一人のペースメーカー・ダニエルがレースを引っ張り始めると一気にペースが上がり、11kmで小崎まりが遅れ出す。12km付近で集団が縦長になってきた。
 加藤岬、吉田香織、ツェガ(エチオピア)、堀江美里、竹中理沙、重友梨佐、前川晴菜、前田穂南、伊藤舞、田中華絵、ハブテゲブレル(バーレーン)、宮内宏子、古瀬麻美のペースメーカーを除けば13人の隊列。中継カメラも縦長の集団をアップでフォローしていたが、その間、集団の先頭付近にいた前田が最後尾に落ちていく。
 第2放送車は21位グループにつけている。先頭から400m遅れており、この集団に“ネクストヒロイン枠”の新井選手が含まれている。1km3分30秒ペースを目指しているそうだが、予定のペースより遅いようだ。

 映像がトップ集団に切り替わり、13.3km地点。前田が70m遅れている。12kmから13kmの1kmのペースは3分17秒とさらに上がり、前田だけでなく、古瀬、宮内もついていけない。その前の前川、重友も離されかけている。
 ほどなく、竹中と田中も離れ出し、14kmで先頭は6人に。
 14.7kmで伊藤が遅れだす。

 15km51分13秒で通過。この5kmは16分47秒。増田氏がここまでスプリットタイムを3回告げたが、不正確。高橋氏は自分が間違えたと思い、謝っていた。
 ツェガとハブテゲブレルも離れ出した。ペースメーカのダニエルにピタリと付けるのは加藤(ベストタイム2時間31分04秒)。堀江(2時間26分40秒)も余裕がありそうだ。吉田(2時間28分43秒)もまだ走りに力を感じるが、力を使って走っているという感じ。
 16km手前で、ツェガ、ハブテゲブレル、伊藤、竹中、田中が集団となる。トップとの差は6秒。ジワジワ離れているようだ。
 18km、トップ集団と第2集団の差は11秒。第2集団から8秒離れて重友。重友は第2集団に追いついてきているように見える。
 19km、トップ集団と第2集団の差は20近くに広がったが、重友が集団に追いついて逆に引っ張り始めている。伊藤は集団の最後尾に位置し、2~3m離れ気味。
 淀屋橋付近(18.8km付近)、トップ集団から21秒差で重友と田中、1秒遅れて竹中、ツェガ、ハブテゲブレル。さらに5秒遅れて伊藤の順。
 20kmは1時間8分04秒。この5kmは16分51秒。重友、田中は21秒差と差は変わっていない。ツェガ、バブテゲブレル、竹中も22秒差と表示されているので、重友に食らいついているようだ。
 中間点、1時間11分46秒。第2集団の5人との差は24秒。
 ここで、ペースメーカのダニエルが離脱。通常、ペースメーカーがいなくなると、ペースダウンする。そう感じたのか、吉田が先頭に立って引っ張る(高橋氏によると、21~22kmは3分25秒でペースを保っている)。
 折り返し地点、吉田を頂点に堀江と加藤がターン。22秒差で第2集団。伊藤は先頭集団から52秒遅れている。その後方に見えるのは前川だろうか?さらに、その後方はユニフォームの色からすると古瀬か?(もっと、詳しく中継してほしい)

 画面はトップ集団に切り替わり
「後ろなんですが、差が縮まってきていませんか?」と実況アナ。
「そうですね。縮まっています。明らかに大きく見えるようになってきました」と高橋氏。しかし、私の観測では20秒以上差があり、カメラの映し方による錯覚であろう。しかし、差が開いていないのも確か。第2集団(4位グループ)の中からツェガが離され気味。
 先述したように、ペースメーカーが抜けたのでペースが落ち気味になる先頭集団と、重友が積極的に引っ張る第2集団(ペースメーカー離脱の影響はない)、縮まるのが普通だ。吉田の奮闘が功を奏している。
「伊藤さんの姿がないですね」と増田氏。……何を今さら!
 伊藤については、第2放送車の野口氏が解説。
「先程から気になっていましたが、ちょっと腕振りが横に広がってきていますね」
最初からだと思うが、状態のぶれも大きくなってきており、腕振りも乱れている。
 24km、吉田がややスパート。堀江、加藤を3m引き離すが、堀江もすぐ背後につける。加藤はやや離され気味。この間の1kmは3分27と表示される。ペースメーカが抜ける前は1km3分22秒、抜けた後の3kmは1km約3分27秒のペースだ。
 24.5km、加藤が5mほど離れる。25km手前で堀江が吉田の前に出る。
 25km、1時間25分17秒で通過。この5kmは17分13秒とややペースが落ちている
 このスプリットタイムを見て、増田氏が
「この5km、ちょっとペースが落ちているんですよね。ハーフを過ぎて…17分15秒となっているので……まだ分かんないですよね、これは」
 何を今さら!
 ≪ペースメーカーが離れてペースがどうなるか≫とか、≪後ろの集団の姿が大きくなってきているのでは?≫という会話をしてきたというのに!
 堀江はペースが落ちたと感じたからなのか、もともと25kmからペースを上げるつもりだったのかは不明だが、明らかにペースを上げている。吉田もつくのが精一杯。加藤は20m離れている。
 25kmでの4位グループとの差は18秒。ツェガは落ちて、4位グループは重友、田中、ハブテゲブレル、竹中の4人。
 堀江の走りは力強い。身体もがっしりしている。日本人離れした走りだ。4位で追う重友も同様のスケールの大きさを感じる。
 25.4km、吉田が離され始める。
「これまで練習では強いが本番では弱いと言われた堀江さんが、今回は“本番に強い選手”に生まれ変わるかもしれないですね」と高橋氏。これに対し、増田氏が即座に
「でも、ちょっとまだ早いなあと思いますねえ。勝つために、もうちょっと人の後ろについていれば良いのに。はぁっとここで出るという…やっぱりこれも性格的な……」
と反論。これに、高橋氏も即座に切り返す。
「あのぅ、レースを見たんじゃないですか?吉田選手の走りを見て、≪今なら≫っていうチャンスを窺った……瞬間をしっかりと受け止めたんではないでしょうか」

 これは、判断が難しい。
 増田氏の言うのも尤もで、≪勝負に出るには25kmは早すぎる。折角、吉田選手が引っ張ってくれていて、今はそれを利用して、終盤に力を残しておくべき≫でオーソドックスな考え方であろう。
 一方、≪吉田選手の走りを見て、“一杯一杯”だと感じて、勝機と捉えてスパートを掛ける≫というのもありだろう。しかし、それでもやや早いようにも思う。
 また、後方から追いかけてきている重友選手、田中選手を考慮すると、≪ここでふたりに差を詰められるのは、重友選手らに勇気と勝機を与えてしまう。ここでペースを上げ、突き放すべき≫。ただ、レースを見ているコーチならともかく、後方の重友選手の走りが分からない堀江選手が、こう判断するのは難しい。

 
 今中継は5人もの女性解説者が揃い、有村氏は総合的な解説、野口氏は2号車での解説、千葉氏はバイク中継解説と贅沢な起用となっており、増田氏と高橋氏が同じポジション(実況に即した解説)となり、会話できる状態となっていた。(普段は増田氏が実況に即した解説で、高橋氏が第2放送車、または、レポーター兼総合的な解説と住み分けている)
 つまり、意見を交換出来る(反対意見を言う)状況でにあった。
 今回、増田氏が高橋氏に反対意見を言う場面が多かったように思う。中継序盤で、増田氏が「スタート時点で10℃を上回る気象条件を不安要素に上げた」のに対し、高橋氏が「五輪本番は、真夏の暑さの中で(夕方か朝方になると思うが)走ることになるので、このくらいの気象条件で走れないのでは…(話にならない)」と反論したことに起因しているのかもしれない。この件については、レースの終盤で、「暑さの得手不得手は個人差もある」とこだわっていた。
 

 それはさておき、堀江がペースを上げたことにより、吉田も5m近く遅れだし、加藤はぐんぐん置いていかれる状況。第2中継車から「重友、田中が差を詰めてきている」というレポートがあったが、それは25km地点での差で、25.5kmでは逆にやや開いている。それでも、重友のペースも悪くなく、ハブテゲブレル、竹中は二人から30mほど離され始めている。
 26kmで堀江と吉田の差が20mに広がる。この1kmは3分23秒と5秒ほどアップ。
「勝負勘が凄いですね。高橋さんが言ったように」
と、増田氏が高橋氏をフォロー。
「スパートは自分ひとり感覚だけではなく、残りの距離、相手の疲れているところなど、すべてが一致した時に、パーンと弾丸のように行けるかどうかがポイントなんですが、その瞬間をしっかり逃さなかった」
と高橋氏が語り、
「Qちゃん(高橋氏)もね、シドニーの時もサングラスをシュッと投げてからパッと出たあの瞬間と言うのは勝つ瞬間でしたね」
と、増田氏もすかさず、ヨイショ。
「やはりそうですね。残りの距離と自分の余裕と相手の落ちたところ、すべての重なった時があの瞬間だったと思います」
とやや得意気な高橋氏。

 27.3km地点、で堀江と4位の重友、田中との差は30秒(高橋氏の計測)。加藤が吉田を捉え前に出るが、トップの堀江との差は20秒は離れている。
 第1放送車の画像では、加藤・吉田(トップとは20秒差以上)、重友・田中、竹中・ハブテゲブレルが2人ずつ等間隔(10秒差)で走っている。

 ここで、ランナーは大阪城公園内に。ここでTHE ALFEEの『創造への楔』(挿入歌)が大阪城公園内を走るランナーに重ねて流され、番組を盛り上げる。
 3分30秒ほど実況解説なしになり、映像以外の情報がなくなるが、高揚感あふれるメロディ・歌詞に疾走するランナーが交互にアップで映る……けっこう好きである。
 この間、加藤が吉田を引き離す。ほどなく、重友も吉田を抜き去り、加藤に迫る。田中も吉田も懸命に食い下がる。
 曲の終了直後、重友が加藤を捉え、5m間隔で重友、加藤、田中、吉田の隊列になる。重友の28~29kmのスプリットタイムは3分24秒。
 画面ではトップとの差は180mと表示されていて、この情報が正しいとすると、27.3km地点よりは開いていることになるが、29.6km地点の実況は
「堀江との差もちょっと縮まってきているような印象もあります」
「明らかに重友さんに勢いがあって、姿が大きくなってきました」と高橋氏。
曲がり角でタイム差を計った高橋氏は
「25秒と5秒差を詰めてきています」
しかし、私もビデオで確認したが29秒差で27.3km地点と比べるとほとんど変わっていない。整理すると、25km地点で両者の差は18秒。これが、25kmで堀江がスパートし30秒まで広げ、そこからは差は変わっていない。加藤、田中、吉田は置いていかれている。(曲がり角では田中と加藤が並走している)

 30km、1時間42分08秒で通過。この5kmは16分51秒。1km平均3分22秒で25kmからスパートしたそのペースをひとりで維持していることになる。見事な走りだ(最後まで極端に落ちなければ)。
 2位重友は25秒差。この5kmは16分58秒と堀江より遅いが、曲がり角(29.6km付近)からの400mの間に4秒も詰めていることになる。
 32秒差で田中、33秒差で加藤。

 30.7kmの2号車の映像では差が120mと表示されている。29~30kmのスプリットが3分19秒というレポート。やはり、この1kmに限ると重友の方が3秒速い。単純計算すると、38km地点で重友が堀江を捉えることになる。3位田中とも15秒差はついていると思われる。加藤は田中に離されているようだ。
 第1放送車から望遠画像では、加藤の後方やや遅れて吉田、そこからかなり離れて竹中とハブテゲブレルが並走。さらに、はるか後方に、ぽつんとぽつんと2人のランナーが見えるが、誰かは確認できない。
 31.3km、高橋氏の計測で21秒差。確実に詰まってきているようで、映像でも重友の姿が大きくなってきている。
 31~32kmの堀江のスプリットは3分27秒。スパート時より4~5秒遅くなってきているが、走りの変化はほとんど見られない。しかし、重友が急追、32.5km地点で差は14秒(高橋氏計測)。
 (吉田が加藤を抜いて4位に上がるというバイクレポート・32.4km付近)
 この後も堀江と重友の差は縮まってきているようだが、カメラがめまぐるしく切り替わり、第1放送車のカメラの望遠の度も変わるので、映像での差の判断も難しい。ランナーの表情も必要だが、もう少し、差を把握できるような配慮もして欲しい。
 33.6km地点で、11秒差とバイクレポートの千葉氏(ナイスレポートだ)。
 竹中が加藤を捉え、5位に浮上。加藤の背後にハブテゲブレルも迫ってきている。
 加藤の失速に、実況アナは脱水症状を心配するが、高橋氏は
「脱水症状までは起こしていない。足に来ている。30km過ぎのマラソンの壁を感じてきているのでしょう」
 これに対し、増田氏は
「さっき、がぶがぶ水を飲んでいましたから、……脱水もちょっとあるんじゃないかしらって思いますけど」
 やはり、暑さの議論のことを根に持っているのかもしれない。

 34.1km地点で堀江と重友の差は10秒。
 35km、1時間59分23秒、この5kmは17分15秒。その前の5kmより24秒、1km当たり5秒近く落ちているが、落ち込みはそれほど急激ではなく、1km3分27秒と3分30秒を切るペースを維持している。
 追う重友は、7秒差で通過。この5kmは16分57秒で、その前の5kmとほぼ同じ(1秒速い)。1kmを3分23~24秒のペース。計算上はあと2kmで追いつくことになるが、背中が目前に迫ってきているので、ストライドも伸び、もっと早く追いつくだろう。
 3位の田中は、35kmをトップと59秒遅れで通過。この5kmは17分42秒掛かっており、トップを追う余力はないようだが、ペースダウンを最小限に抑えていると言える。

 
 35.5km地点、ついに重友が堀江を捉える。重友は道路中央寄りに進路を変え、堀江を抜いていく。しかし、堀江も重友の背中に付け、歩調を重友に合わせ何とかついて行こうとする。
 しかし、その頑張りも長く続かない。100mで走りが乱れ出し、200mで推進力を失い離れ出す。追いつかれて300m(35.8km地点)で10m差がつくと、ズルズル後退し始めた。重友の35~36kmのスプリットタイムが3分23秒と表示される。依然、快ペースを維持しているようだ。
 37.8km地点を走行中、画面で現在の順位が表示され、4位はブルラ(米国)。ブルラって誰?……今日、初登場。35km地点では、4位が竹中でトップとは1分56秒差。5位吉田、6位ハブテゲブレル、7位がブルラで、2分1秒~2分3秒差で一団で通過したようだ(公式記録より)。加藤は8位に後退したようだ。
 ブルラは竹中には7秒差に迫っている。竹中やハブテゲブレルがこの5kmを18分以上かかっているのに対して、ブルラは17分13秒。20~25km17分12秒、25~30km17分17秒とペースを維持していた。

 40km地点、重友は2時間16分42秒、この5kmは17分12秒(1km3分26秒5)とさすがにペースが落ちてきた。増田氏は17分21秒と告げたが、9秒違っている。増田氏のスプリットタイムはずっとズレている(35km地点も違っていた)。
 堀江は重友から53秒遅れで通過。足の運びの力強さが消え、ストライドが伸びず、推進力を失っている。この5kmは18分12秒と大きくペースダウン。
 3位田中1分45秒差、4位ブルラ2分24秒差、5位グループで竹中とハブテゲブレル3分30秒差。以下、7位バーナルデッリ(ポーランド)、8位ツェガ、9位加藤、10位古瀬。

 重友の走りはこの後も乱れず、2時間24分22秒でフィニッシュ。40kmからの2.195kmは7分40秒(1km3分29秒)。若干、スピードは鈍ったが、走りの力強さは失われることはなかった。
 1分22秒遅れて、2位の堀江がゴール。2時間25分44秒、40km以降は8分9秒(1km3分42秒)と踏みとどまり、ベストタイム(2:26:40)を更新した。
 3位は田中、2時間26分19秒。35~40kmは18分5秒(1km3分37秒)、40km以降は7分52秒(1km3分34秒5)と踏みとどまり、最後は若干盛り返しているのが素晴らしい。
 4位はブルカ、2時間26分53秒。35~40kmは17分40秒(1km3分32秒)、40km以降も7分47秒(1km3分32秒)。最初から最後まで5km17分台を維持し続けた。アメリカはこういうタイプのレースをする選手が多い。五輪や世界選手権で終盤追い上げてメダルに絡むシーンをよく見る。
 5位、ハブデゲブレル、2時間28分36秒(40km以降は8分23秒)。6位、竹中、2時間28分44秒(40km以降は8分32秒)と相次いでゴール。このふたりは、ずっと競り合っていたように思う。
 竹中は悔しいレースだったのではないか。3位の田中は同級生という。集団から遅れ始めても粘れる選手だと思う。しかし、マラソンは長いので、苦しい時はやや緩めて、走りの立て直しを図るのも一策で、そうしていれば、田中と終盤競り合え、少なくともベスト記録は更新出来たのではないだろうか(優勝は狙えないが)。
 7位バーナルデッリ、8位ツェガ、9位古瀬、10位加藤。
 リオ代表の伊藤は11位。12位前田穂南、13位高田晴奈、14位キャシー・フィン(オーストラリア)、15位内田梨絵。
 新井沙紀枝(千葉氏推薦)は19位、41歳小﨑まりは21位(2:35:52)だった……感服。
 中盤、レースを引っ張った吉田香織は35kmでは5位と踏ん張っていたが、残り3キロの地点で低体温症と過呼吸で途中棄権

 優勝した重友選手の見事な走りだった。
 10kmでペースメーカーがペースを上げた時は、自分も身体が動いておりいいペースで走れていたと思ったので、ペースを維持して走ったら、思いのほか差をつけられてしまったとのこと。
 それでも慌てずに走りを崩さず、15~18km地点でリズムに乗り始め、追い上げに掛かったが、25kmで堀江がスパートし、再び差が開いた時も慌てず走りを維持し、追い上げ続けた。
 予定は≪30km付近まで集団について行き、そこから勝負≫で、それとはかけ離れた展開だったが、落ち着いて気迫あふれる力強い走りを貫いた。
 今回、奇しくも陸連が推す“ネガティブスプリット”的な走りとなってしまったが、意図したものではなかったようだ。


 2位の堀江選手もそうだが、重友選手はここ数年は故障に苦しんだ。
 ロンドン五輪の79位2時間40分6秒 と惨敗。選考レースでは失速する福士選手とは対照的に快調な走りで、2時間23分23秒の好タイムでマラソン初優勝を飾ったが、五輪前の6月下旬に右足首を痛め、練習不足のまま本番に向かわざるを得なかったという。
 その後も、世界陸上北京大会のマラソンに出場するなど、ある程度の成績は残しているが、本人が満足できる到底本人が満足できるものではなかった。
 諦めず努力し続けた彼女に拍手を送りたい。
コメント

異次元の国

2017-01-28 12:56:26 | 時事
本来なら、記事にリンクを張ってご紹介するべきかもしれませんが、こういう記事は一定期間が過ぎると消えてしまうことがあるので、記事を全文引用します。

【産経WEST 2017.1.26 記事
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「理性的な判断と思えない。韓国政府はどう責任取るのか」判決に憤り…対馬の観音寺元住職」
韓国の寺に「観世音菩薩坐像」所有を認める判決が言い渡された26日、平成24年に盗まれるまでこの仏像を所蔵していた長崎県対馬市の観音寺の元住職、田中節孝さん(70)は「実に情けない結果」と述べ、期待外れの判断に肩を落とした。

 田中さんはこれまで韓国政府に仏像の早期返還を求める要請書を郵送するなど、朗報を待ち続けてきた。それだけに「裁判所が理性的な判断をしたとは思えない。韓国政府にこの責任をどう取るのか問いたい」と憤りつつ、今後も粘り強く返還を求め続ける考えを示した。

     ◇ 【用語解説】対馬の仏像返還問題

 平成24(2012)年10月、長崎県対馬市の観音寺の県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」と、同市の海神神社の国指定重要文化財「銅造如来立像」が盗まれ、韓国で発見された。観世音菩薩坐像については、韓国中部・瑞山の浮石寺側が?世紀に同寺でつくられ倭寇に略奪されたと主張し、大田地裁が2013年2月に日本への返還を当分差し止める仮処分を決定。日本政府が返還を求め、日韓間の懸案となった。銅造如来立像は、韓国検察が日本への不当な持ち出しは確認できないと結論付け、15年7月に返還された。
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 NHK・ニュース7(1月26日)において
数百年前に略奪などがあったという推測を基にした判決に、仏像を盗まれた寺の元住職は
「ただの窃盗犯でありながら、倭寇時代までさかのぼり、それを正当化する。
 隣国でありながら、異次元の世界が隣にある


 なかなかうまい表現である。
 慰安婦問題と言い、思考が全く違う……


 異次元の世界と言えば、太平洋の向こう側でも、隣国との国境に勝手に壁を作ることを決め、その費用を隣国に支払わせるという暴君。(その他、ツイッターやスピーチで強硬な発言をして従わせようとしている)
 ≪自国さえ良ければよい≫
 そんな暴君を選んだ国民。
 ≪そういう国民性なんだ≫と思っても良いんですよね。
コメント

『嫌われる勇気』 第3話「人生は他者との競争ではない」

2017-01-27 19:41:08 | ドラマ・映画
大文字(椎名桔平)が青山(加藤シゲアキ)に謎を掛ける
~競争の中に、事件を紐解くヒントがある~

          …………だったが、ズレていた気がする……………………(2話までの感想はこちら

【今週の大文字の講義】
「アドラーは、より優れた存在であろうとする優越性の追求については、人間の普遍的な欲求だとして認めている」
「優越性の欲求とは、自ら足を前へ一歩踏み出す意志のことであって、他人よりも上を目指そうとする競争の意思のことではありません。
 つまり、誰とも比較せず、競争することもなく、ただ前を向いて歩いて行けばいいんです。

 今回の事件は、それが出来なかったことによって生まれた悲劇です」

 被害者の吉野沙織(数学教師)と真犯人の美子(恵の母親)は、恵に自分の価値観を押し付けていただけだった。それが高じて、殺人事件に至ってしまった………という図式
 沙織も美子も自分の劣等感を隠すため、なりたかった理想の自分を恵に重ねた。沙織は虚構の空しさを感じ、ネットで恵の悪口を吐き続け、美子は沙織に自分の低学歴をなじられ、娘はクラスメイトから嫌われていると否定され、逆上しナイフで沙織を突き刺してしまった。
 蘭子は
「恵を通して、自分の生き直しをしようとしていた。そのじゃまになる沙織をあまりに安易なやり方で除外しようとしただけだ」
と言及。

 しかし、沙織の部屋に貼られていた“恵と沙織が楽しそうに笑っている写真”を剥がし、握り潰したあと、ナイフを手にしたシーンからは、≪娘への独占欲の邪魔者の沙織を排除したい≫≪仲良く笑っている写真を見ての嫉妬心≫と私には感じられた。
 

【サブ講義】
「私の顔を気にしているのは、私だけ」(自分が思うほど、人は自分を見ていない)
 蘭子に苛立ちを感じる監察医・めい子に、大文字が贈った言葉。
 蘭子への対抗心を捨て、素直に蘭子に向き合うようになった…かな?

~嘘つき青山、優等生ぶる青山~
 めい子が青山に蘭子への不満をぶつけるのに対し
「確かに庵藤さんは身勝手だし、手が掛かります。一緒にいて腹が立つこともしょっちゅうです。
 でも、僕は庵藤さんに勝ちたいと思ったことはありません。だって、一緒に事件を解決していく仲間ですから」

 おいおい……蘭子に(柔道で)投げられ、ムキになって何度も挑んでいたぞ。
 大文字の講義(准教授・土方のフォローもあり)の受け売りだよね。


【今週のダメ押し】
「どうして、お母さん、助けちゃったんだろう?」
真犯人の母に捜査が及ばないよう、犯行現場に偽装を施し、嘘の証言をした恵の呟きに対し、

「それはあなたの弱さです。結局はお母さんと離れる勇気がなかったんです。
 お母さんに反抗していたのも、お母さんに認めてほしかったから。
 本当に自立していれば、反抗などしません」
と、ダメを押す蘭子。

う~ん………≪(理由はともかく)自分の為に一生懸命になってくれた母親を見捨てられなかった≫ではダメなんだろうか?

一応、優等生ぶりたい青山がフォロー。
「あの人はちょっと、言葉足らずのところがあってね。
 “あなたはこれから、誰のものでもない自分の道を選んで、まっすぐ前を向いて歩いて行けばいい”
 きっと、そう言いたかったんだと思うよ」(准教授の受け売り)


 脚本家が1、2話と違うせいなのか、蘭子(香里奈)がこなれてきたせいか、こちらが慣れてきたのかは、分からないが、視聴中の抵抗感は薄れてきた。
 でも、今回のタイトルもそうだし、「競争の中に、事件を紐解くヒントがある」という謎掛けも、内容とはズレている。大文字の講義内容は含蓄があるのだが………



【ストーリー】番組サイトより
 名門女子高の数学教師・吉野沙織(上野なつひ)が自宅マンションで殺害された。部屋は荒らされ、財布、パソコン、携帯電話などが持ち去られていることから、浦部(丸山智己)は強盗殺人だろうと推測。沙織の教え子で、遺体の第一発見者の仁科恵(高月彩良)は、犯人らしき男を見たと証言した。蘭子(香里奈)は、小宮山(戸次重幸)と浦部からの事情聴取を終えた恵に声をかけた。なぜ沙織のマンションを訪ねたのか、と聞く蘭子に、恵は、事件とは関係ない、と言い放つ。
 沙織を司法解剖しためい子(相楽樹)は、右の手のひらに赤いかぶれのようなものがあると報告。早急に原因を調べてくれ、とそっけなく返す蘭子に、それが人に物を頼む態度かと、いら立ちをあらわにする。めい子は、蘭子に不満を募らせていて、それを大文字(椎名桔平)に相談していた。
 蘭子は、青山(加藤シゲアキ)と沙織が勤めた高校へ行き、恵の同級生に話を聞いた。沙織が優秀な教師で生徒からも信頼されていたこと、特に恵と親しかったことなどを確認。一方、恵は入学以来学年トップの成績だが、同級生の誰とも交流をしていないことがわかった。
 その後、蘭子と青山は恵の自宅を訪問。母親の美子(霧島れいか)は、恵が学業でとった数々の賞状やトロフィーのに驚く青山に、恵が優秀なのは自分ではなく夫に似たせいだろうと話した。娘のため、自分にできることは何でもしてきたと話す美子に、蘭子はある違和感を抱く。

脚本:大石哲也
演出:及川拓郎
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『嫌われる勇気』 第1話、第2話を観て

2017-01-24 23:31:29 | ドラマ・映画
★胡散臭いアドラー心理学
(“アドラー心理学”そのものをを“胡散臭い”と言っているわけではなく、ドラマで語られる“アドラー心理学”についてです)

★魅力が感じられない主人公・蘭子
番組サイトによると
 難事件を解決に導いてきた実績を持つ警視庁捜査一課8係のエース。組織になじまない一匹狼タイプで、周囲の意見には耳を貸さず、自分が信じる道を行く。上司や捜査本部の方針に反することもあるが、本人はそれを悪いことだとは感じていない。他人からの評価や評判を気にせず、自己中心的だと言われても全くひるまない、アドラー心理学を地で行く、いわば“アドラー女子”。独身、彼氏ナシ。幼少期にある事件に巻き込まれた過去がある。

ウィキペディアの『嫌われる勇気』の人物紹介記事の方が具体的に記されている
 警視庁捜査一課8係所属の刑事。彼氏無しの独身で丁寧な口調で話す。相棒は青山。一匹狼で滅多に笑顔を見せない不愛想な性格。その上、捜査会議に出ず捜査員の推理を「(その推理) 明確に否定します。」の言葉とともに一蹴し自分の意見を貫くアドラー心理学で提唱される特徴をそのまま具現化した様な人物。
 又、携帯電話を所持しているが捜査中に持ち歩く事は無く、実質彼女が何処にいるのかを探る為の鍵が青山である。青山には「先輩」呼ばわりをせず、それ以外で自分の事を呼ぶ様に命令する。
 1999年、14歳の時誘拐され1週間後に救助されたが学校に登校すると自分の机に花瓶を置かれる嫌がらせにあった。だが、彼女は元々教室にあった花瓶にその置かれた花を活け直す等、精神的に乗り越えた結果、今の様な性格になる。
 事件の鍵となる証拠を発見した時、いつも一つ括りにしている髪を解き、「見つけた。」と口にする癖がある。上記にもある通りかなり人間関係を築くのが非常に困難な個性を持つ性格であるが、アドラー心理学の知識を用いて犯人やその周りの人々に意見を言う等、変わり者ながら正義感の強い女性である


アドラーについては、Amazonの書籍紹介記事から引用
 世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学


 『アドラー心理学』は、対人関係がややこしい現代社会に於いて、悩み解決のヒントになりそうだと思われるが、「組織になじまない一匹狼タイプで、周囲の意見には耳を貸さず、自分が信じる道を行く」「他人からの評価や評判を気にせず、自己中心的だと言われても全くひるまない」ことが、アドラー心理学を地で行く“アドラー女子”ということのなるのか、私にはよく分からない。

 さて、通常とは少し離れた、言わば“変人”女性が主人公(ヒロイン)の場合、無表情でずけずけとモノを言うタイプである事が多いと思うが、どうだろうか?
 思い浮かぶ例としては
『ヒガンバナ ~警視庁捜査七課~』来宮 渚(堀北真希)2016年1月13日 - 3月16日
『ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜』永光麦秋(大島優子)2015年4月16日 - 6月18日
『ゼロの真実 監察医・松本真央』松本真央(武井咲)2014年7月17日 - 9月4日
 ゼロの真実の松本真央(武井咲)は、若干、柔らかめ。
 また、『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』藤堂比奈子(波瑠)2016年7月12日 - 9月6日 は、表情は豊かだったが、感情がないと自覚していた比奈子が感情を模倣して表情を作っていたという設定なので、比較できない。

 キャラクターを際立たせるのに都合がいいのかもしれないが、あまり、魅力を感じない。それでも、回が進めば、無表情の裏の感情が見えてきて、こちらも感情移入などが出来ていくので、それはそれでいいのかもしれない。
 このドラマの蘭子は、上記の3作以上に魅力を感じない。今後、回を重ねれば、魅力を感じてくる可能性もあるが………
 もしかしたら、演じている香里奈さんに問題があるのかもしれないが、それより問題に感じたのは、彼女の行動パターン。まず、「明確に否定します」という決め台詞?。“明確”と言えるほど根拠が薄く、説得力がないこと。
 例えば、2話の転落現場の壁紙に擦れたような新しい傷を、「机を動かして入ってきた警備員からの死角を作って隠れていた」と断定。しかし、これは単に可能性にすぎず、“明確に否定する”根拠にはならない。これでは、魅力どころか、印象を悪くするだけである。
 事件の鍵となる証拠を発見した時、いつも一つ括りにしている髪を解き、「見つけた」という決め台詞も、嵌っていない。最近、主人公が、推理がまとまった瞬間、決め台詞を吐くというパターンが多いが、個人的には好きではない。
 青山(加藤シゲアキ)を無下に扱うのも、どうなのか?……「アドラー心理学を地で行く」=(他人を振り回すことを厭わず)我が道を行く」なのだろうか?
 パートナーにロクに説明をせず、携帯を持たずに捜査一課8係に報告や、指示を仰ぐ意思は全くなし。その為、連絡兼監視役で青山を配備するという無駄な人員配置。
 

 そんな蘭子の我が道を行く行動を、大文字哲人(椎名桔平)が“アドラー心理学”を駆使して擁護するが、彼が語る“アドラー心理学”が胡散臭い。(「“アドラー心理学”が胡散臭い」のではなく、「大文字が語る“アドラー心理学”が胡散臭いという意味です)
 たとえば、目的論
「感情とは目的を達成する手段でしかない。人は皆、何かしらの目的に沿って生きている」
 例えとして、
「何十年も引き籠っている男がいたとして、彼がなぜ引き籠っているか?」
 青山が考えた答えは
「いじめとかで、外での人間関係がうまくいかない」
 しかし、アドラーはこれを否定していると。
「人は経験の中から“目的にかなう”モノを見つけ出す」
      ↓
引きこもりの男は、“外に出たくない”という目的があって、不安や恐怖を作り出している
 でなければ、いじめを受けている人は、全員が引き籠っていないとおかしいということになる」
「(外に出たくない目的は)ずっと引き籠っていれば親が心配する。親の注目を一身に浴びて、腫物に触るように丁重に扱われ、特別な存在にいることができる」
人は、いろいろと不満があっても、“このままの私”でいることの方が楽であり、安心なんです

 “いじめを受けている人は、全員が引き籠っていないとおかしいということになる”というのは、かなり理論に飛躍がある。
 “自分の克己心”、“家族の期待に応える”、“外部にある自分の欲求(趣味など)が大きい”など、引き籠らない理由は考えられる。
 でも、“人は、いろいろと不満があっても、“このままの私”でいることの方が楽であり、安心なんです”というのは、分かるなあ。

 しかし…
「あなた(犯人・竹内)は、成美さんを弔いの為に殺害したのではありません。
 市川さんを殺すという目的の為、成美さんを死に追いやった感情を利用したのです。
 あなたはただの犯罪者です。人殺しを美談にすり替えないでください」
と糾弾。人殺しを美談にすり替えるなというのは良いとして、ここで目的論を持ち出し、“市川さんを殺すという目的の為、成美さんを死に追いやった感情を利用した”というのは、詭弁である。

 さらに、絵実華(大後寿々花)に対しても、
「成美さんと同期で、一番仲の良かったあなたなら、彼女が苦しんでいたことを理解していたはずです。
 なのに、何もしなかった」
「間違っていると分かっていても言えなかったんです。余計なことを言って市川さん(被害者・人間的にはクズ)に嫌われるのが怖かった」
 
 ここで、青山が
「人は、いろいろと不満があっても、“このままの私”でいることの方が楽であり、安心なんです」(大文字)
「変わらないという決断を下している」(蘭子)
「“不満はあれど、変わろうとしない人たち”…そこに事件解決のヒントを見出したのではないでしょうか?」(大文字)
のことばを思い出す。

「あなたたちは、“変わらないという目的”の為に、“市川さんに嫌われたくないからという言い訳”を持ち出していただけじゃないですか。
 変わろうとすることは勇気がいるし、自分を変えることは楽じゃないから、変わらないための言い訳を探して、逃げていたんですよ」

と、理解困難な目的論を持ち出し、ダメを押す。

 その上、
「上司に逆らって評価を下げたくない、周囲から白い眼で見られたくない……死ぬくらいなら、嫌われれば良かったんです」と蘭子。
 場の雰囲気は最悪……


 こんな、訳の分からない説教、要らないよね。
 せめて、大文字の青山への個人講義だけにして欲しい。いや、アドラー云々も要らないか。



【第2話の疑問】
・絵実華は市川のどこが良くて好きになったのだろうか?
・マジックで自 殺の理由を消すのを、竹内は何故、手伝ったのだろうか?
 1年後に殺すより、竹内の悪行をばらした方が、成美の遺志を継いでいる。
 あの場でできなくても、絶対消えないマジックなので証拠隠滅は出来ないし、いつでも告発することは出来たはず。


【ストーリー】番組サイトより
 「絶対に消えないペン」などのヒット商品があるメーカーの執行役員の市川が、深夜に会社の窓から転落死した。現場の状況や第一発見者の証言から、浦部(丸山智己)は自 殺だと断定するが、青山(加藤シゲアキ)とともに現場に駆け付けた蘭子(香里奈)は、それを否定。自殺に見せかけた殺人で、犯人は被害者と同じ会社にいると推理した。遺体を司法解剖しためい子(相楽樹)も、蘭子の見立てを支持する。
 市川が率いていた商品開発部には、絵実華(大後寿々花)や竹内(笠原秀幸)ら10名ほどの社員がいた。聞き込みに来た蘭子は、社員たちのデスクに目覚ましドリンクやグッズが置かれていることに気づく。さらに、1年前に市川が転落した窓がある小部屋で、同じ部の成美という若い女性が自殺していたことが判明。1年の間に同じ部屋から2人の死者が出たことを怪しんだ半田(升毅)は、小宮山(戸次重幸)と浦部に人間関係の洗い出しを、三宅(桜田通)には事件当日の市川の足取りを追うよう指示。自分は何をすればいいのか、と聞く青山には、蘭子に従えと言う。
 社内を歩き回り事情を聴く蘭子を、追うように付いていく青山。何か分かったことがあるか、と聞くと、蘭子は社員たちが“変わらない”という決断をしている、と返した。まるで意味が分からない青山は、大文字(椎名桔平)を訪ね、そのことを報告。すると、大文字は、蘭子が意図するのは「目的論だろう」と言うと、話し始めた。

脚本:徳永友一
演出:池澤辰也
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横綱昇進の甘い基準

2017-01-23 21:05:40 | スポーツ
 稀勢の里の横綱昇進が決定したらしい。
 現役力士では一番好きであるし、今回の優勝はもちろん、横綱昇進も嬉しいことである。
 しかし、≪これでいいのかな?≫という思いが強い

 横綱昇進の規定(基準)は、横綱審議委員会内規によると
①「2場所連続優勝」
②「2場所連続優勝に準ずる成績」

 大関が、①または②の成績を上げると、日本相撲協会が横審委員会に諮問する。その諮問を受けて横綱審議委員会が審議し、出席委員の3分の2以上の賛成があれば、「是」の答申をする(①の場合は無条件で「是」となっているらしい)。
 その答申を受けて、相撲協会が臨時理事会を開き、横綱昇進について決議するが、この理事会の決議は形式的なもので、横綱審議委員会での答申が、事実上の「決定」となっている。
 過去に横綱審議会議に諮問されて、昇進を見送られたことは4度あるが、最近の風潮は「“諮問”=“昇進”」のような気もする。

 “優勝に準ずる成績”とはいわゆる“準優勝”で、優勝力士と同星でなくても良い。
 なので、極端な場合、11勝4敗や12勝3敗での準優勝を2場所続けても、横綱審議会へ諮問するかどうかの対象となるが、まず、諮問されることはない。
 このように、“優勝に準ずる成績”というのは甘いのだが、3横綱がいる場合は2場所連続優勝するのは相当困難であり、「2場所連続優勝」に限定するのは現実に即さない場合もある。「“1場所優勝+準優勝”以上」とするのはどうだろうか?


 さらに、「2連続“準”優勝」にも満たない成績でも、横綱に昇進した例もある。
柏戸……10勝5敗 11勝4敗 12勝3敗(優勝決定戦敗退)
栃ノ海…11勝4敗 14勝1敗(優勝) 13勝2敗
玉乃島…13勝2敗(優勝) 10勝5敗 13勝2敗(優勝決定戦敗退)
(昇進後「玉の海」に改称)

 栃ノ海は13勝2敗で準優勝に成らなかったのは不運。準優勝と認めてもいいような気がする。
 以前は審査対象が直前3場所まで広く、玉乃島はそれ以前に12勝3敗 12勝3敗 13勝2敗(優勝)の成績で諮問されたが、昇進を見送られた経緯と、その後も安定した成績や相撲を取り続けていたことを加味されたのと、北の富士との同時昇進の興行的理由もあった。
 柏戸は更に成績が劣っているが、これもやはり、大鵬との同時昇進の興行的理由からであろう(甘すぎるが)。 


 以前に比べて、現在は「2場所連続優勝に準ずる成績」をきちんと守られていて、特に旭富士~日馬富士の8横綱に関しては、すべて2場所連続優勝している。直近の鶴竜は14勝1敗(準優勝)、14勝1敗優勝の成績。

 しかし、この「2場所連続優勝(準優勝は認めない)」と限定しても、“横綱の資格”充分とは言い切れない。
 この「2場所連続優勝」を重視することになって、大関が優勝すると、翌場所は「横綱挑戦の場所」と見なされて、それ以前の成績は諮問対象外となってしまっている。
 最近では、豪栄道が全勝優勝したが、大関昇進後~優勝直前の場所の成績は99勝87敗(.532)。12場所中4場所負け越し、8勝7敗も5場所。9勝6敗が2場所。大関らしい成績を上げたのは12勝3敗の1場所のみで、大関の成績と言えるようなものではなく、「大関昇進を認めたことが間違いであった」と言っても良いほどであった。怪我のせいもあったが、張り手、首投げ、はたきと内容も悪かった。
 こんな豪栄道が、秋場所に全勝優勝した(押し相撲に徹し、内容も素晴らしかったが)とは言え、それだけで「綱取りの場所」としてしまうのは、あまりにも早計である。実際、その前の名古屋場所は7勝8敗と負け越している。
 また、鶴竜は14勝1敗(準優勝)14勝1敗(優勝)で、準優勝と言っても14勝しているので、直前2場所の成績としては申し分ないモノと言えたが、先場所の優勝までは、皆勤した12場所では127勝53敗で、1場所平均10.6勝、優勝1回(12勝3敗)、途中休場を含めると休場は3場所、さらに今場所も途中休場という体(てい)たらく!
 このように、2場所だけを諮問対象期間に限るのは非常に問題があり、甘いように見える3場所対象(あるいはそれ以上)玉乃島時代の方が横綱の資格をしっかり見極めていたように思える。

 今回の稀勢の里の場合はどうだろうか?
 実力も長期的成績も充分(年間最多勝)で、相撲も正攻法を貫いており、資格充分。
 しかし、優勝争いをするものの、ここ一番に弱く、全国の相撲ファンがこれまで何度ため息をついたことか……また、下位力士に取りこぼすことも多い。とにかく、ここ一番になると、動きがギクシャクしてしまう。今場所も、勝ちはしたが、慌ててしまったり、動きがばたついて、観ているものをヒヤヒヤさせた。
 直前の3場所の成績は、10勝5敗 12勝3敗(準優勝) 14勝1敗(優勝)で、内規の成績を満たしている。
 しかし、先場所終了後、相撲協会の誰かは失念したが、「先場所の準優勝は優勝した鶴竜に星2つ離れていて、来場所優勝したとしても、諮問はないだろう」という主旨のコメントをしている。それに、場所終盤に稀勢の里の優勝が現実味を帯びてくるまで、「横綱昇進」の声が上がっていなかったように思う(私が知らないだけかも)。
 しかも、今場所は、横綱日馬富士と鶴竜が途中休場。琴奨菊、照ノ富士が大不振。優勝争いに踏みとどまっていた豪栄道も怪我をして、なんと稀勢の里は13日目に不戦勝の星を得てしまった。直近2場所連敗していた栃の心も途中休場で対戦せずと運も味方した。白鵬も、一時の強さは陰を潜めている。

 なので、横綱昇進はもう一場所様子を見ても良かったのではないだろうか?


 それにしても、「全会一致」で10分間で終了って何だよ!(日馬富士の時もそうだった)
 審議していないだろう!異を唱える委員なし!

 有名無実………横綱審議委員会
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2017全日本卓球選手権 王者の苦難

2017-01-22 23:31:49 | スポーツ
 私には、その人が負けると、気持ちが沈んでしまうような存在がいる。
 羽生善治、内村航平、ロジャー・フェデラー、石川佳純、里見香奈の5人である。

 ファンとしては全部勝って欲しいので、負けるとがっかりし、気持ちが沈む。
 それでも、羽生三冠の場合は通算勝率が.720程度なので、10戦中7回以上は勝っていて、うれしい回数が2倍以上あるので、トータルとしてはかなり幸せな状態であった。
 ところが、今年度は棋聖、王位、王座を防衛したものの、名人位を失冠した他、他棋戦でぼろぼろ負け、24勝21敗、勝率は.533。通算勝率も.715まで降下してしまっており、かなり悲しい思いをした。

 内村航平に関しては、五輪では相当ドキドキしたものの、団体総合、個人総合とも金メダルを獲得し、私も相当ハッピーな気分になった。

 フェデラーは、ひざの内視鏡手術や背中のケガのため欠場が多く、それでもなんとかウィンブルドンに間に合わせ、準決勝まで勝ち上がり、復活を思わせた。しかし、準決勝でラオニッチに敗れ、その一戦で転倒したのが原因かは分からないが、その後のツアーを欠場してしまった。
 このまま、引退もあると心配していたが、現在開催中の全豪オープンでは4回戦に進出、本日、錦織選手と熱戦を繰り広げている。彼の場合は、今まで十二分に楽しませてもらったし、幸せな気分にさせていただいたので、≪もう十分だよ≫という気持ちだったが、ツアー復帰は嬉しい。

 里見香奈は、今期勝率9割の無敵振りで、勝利の喜びに関しては非常にありがたい存在だが、奨励会の三段リーグを勝ち抜くという大きな目標を思うと、その大変さや精神的なきつさを思うと、私も胃の痛い状況である。
 彼女の将棋は、切り合いの将棋が多く非常に面白い。特に、終盤の死角から飛んでくるような鋭い寄せには感嘆させられることが多い。
 今日は女流名人戦第二局。第一局を落としているので、この第二局は勝っておきたいところだ。

 そして、今記事の主題の石川佳純。五輪では団体銅メダルを獲得したが、個人戦では悔しい思いをしている。
 彼女は追いこまれても、持ち前の負けん気で弱気を跳ねのける精神的強さを持っている。また、持ち前の反射神経、対応能力で、早くて強弱のあるラリーでの反応が非常に良い。全日本では過去4回優勝、現在3連覇中である。
 今大会は、決勝までは、危なげなく勝ち上がっている。
 決勝の相手は、昨年と同じく平野美宇。昨年の決勝では、立ち上がりから石川が圧倒して勝っている。
 しかし、昨年は五輪ではリザーブに甘んじ、その悔しさをバネに、更に力を付けてきている。何しろ、伸び盛りの16歳。技術だけでなく、身体も成長し、肉体的にも強くなっている。優勝すると史上最年少の優勝者となる。

 解説の宮崎氏によると、速さは平野の方が上とのこと。
 その言葉通り、速さで石川を圧倒する場面が多く、2ゲームを連取。
 第3ゲームは、その平野の速さに対応し、石川が奪取。
 第4ゲームも石川が主導権を握り、8-6とリードしサーブ権も石川。
 しかし、平野のサーブリターンが鋭く、石川が2回連続で3球目をミスし、8-8。
 試合の流れは平野に行き、平野がサービスゲームを2度とも取り、10-8と一気に逆転。結局、11-9で平野が奪取。

 第5ゲームは完全に平野のペース。フォアをストレートに打ち抜くなど石川を圧倒し、1-2から7連続ポイントで8-2とリード。特に、8点目は石川のサーブをレシーブスマッシュ。石川も≪為す術なし≫と苦笑い。
 あと3点で勝利。しかし、平野も試合後話していたが、≪勝てるかな≫と思ってしまい、動きが硬くなった。
 石川が平野のサービスゲームを連取し、4-8。
 解説の宮崎氏「あとは平野が勝ちを意識するかどうか……石川があきらめることは絶対ありません」
 さらに、石川が激しいラリーを制し、5-8。
 ここで、平野サイドが作戦タイムで、チキータ(サーブレシーブ)を行くと決める。
 平野、石川のサーブに対し、チキータで強打。しかし、ネットに掛け、石川6-8平野。
 さらに、平野のロングサーブを石川が回り込んでフォアで強打。ストレートに打ち抜き、7-8。
 平野、再度、ロングサーブ。しかし、これを石川が強打。8-8とついに同点。
 次のラリーも、石川が制し、9-8と逆転。石川、驚異の7連続ポイント。
 最後は、平野がサーブをミスし、石川が11-9と大逆転。

 平野が勝ちを意識して硬くなったとはいえ、あの場面でノーミス、しかも、強気に攻め続けた石川が凄かった。

 第6ゲーム。
 流れは石川かと思ったが、平野が立て直し、6-1とリード。
 しかし、石川も踏ん張り、4連続ポイントで平野6-5石川と詰め寄る。
 さらに、平野7-5石川から、石川が第5ゲームを彷彿させるような、回り込んで強打のサーブレシーブを決め、7-6。
 ところが、今度は平野も腹を決め、鋭いサーブから3球目攻撃。さらに、サーブリターン強打を決め、9-6。
 結局、このゲームを11-6で奪取し、史上最年少チャンピオンに!


 石川としては、ゲームの出だしに平野にポンとを連取され、簡単に第1ゲームを奪われたのが大きかった。
 これで、平野が≪行ける≫と思わせ、気持ちよくプレーをさせてしまった。
 ゲームの流れが来ていた第5ゲーム終盤で、逆に動きが硬くなり、競り負けてしまったのも痛かった。
 それでも、随所に石川らしいプレーも見せ、第6ゲームの逆襲も見事だった。

 平野のプレーは素晴らしかった。まだ、伸びシロはありそうで、今後も楽しみだ。


 このゲームは平野が石川を上回っていた。
 しかし、平野が石川より実力を上回ったとは思わない。
 石川が日本女子卓球の第一人者であるという辛さが出てしまった。
 日本の女子選手は、石川を目標にしてきている。“打倒、石川佳純”という強い意志はないと思うが、石川のプレーを思い描きながら練習を重ねてきているはずだ。
 石川のここが凄い。ここはそれほどではない。と、おおよそは把握していて、石川との対戦が決まると、≪このパターンで攻めては、石川の良いところが出てしまう。この球種は拙い。このコースに打つと強打される≫と、“対石川仕様”の戦術が組み立てられる。
 逆に石川は、目標は世界に向いているので、日本選手に対しては“対○△”戦術と意識することはしないだろう。よって、国内の大会ではすべて受け身の戦術になってしまう。
 また、精神的にも、思い切ってぶつかってこられる。

 第一人者の苦しい宿命である。そんな中、3連覇し決勝まで勝ち上がったのは石川の凄さである。(記事には書かないが、水谷はもっと凄い)


 石川が負け、女流名人戦(第2局)で里見も負け、がっかりの日曜日であったが、フェデラーが錦織を破り、かなりハッピーさを取り戻した。(錦織ファンの方、ごめんなさい)
 それにしても、私の好きな5人のうち3人が登場するという忙しい一日だった(都道府県対抗男子駅伝もあった)。
 仕事は半分休みの状態だったので、生中継とビデオ録画で、フル稼働での観戦状態。フェデラー×錦織戦を観終ったのは、日付が変わっていた。
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2017都道府県対抗女子駅伝 その4

2017-01-20 22:59:48 | スポーツ
「2017都道府県対抗女子駅伝 その1」「その2」「その3」 の続きです。

 3区終了時、京都がトップ。10秒差で2位千葉、3位神奈川20秒差、4位岡山26秒差、5位埼玉31秒差、6位茨城34秒差、7位熊本と8位群馬が35秒差と僅差で続き、9位福岡と10位鹿児島、11位静岡、12位長崎がなだれ込み、38秒差。
 岡山が11位→4位、熊本は15位→7位、群馬19位→8位、福岡13位→9位、鹿児島17位→10位と順位を上げている。
 兵庫は1分12秒差の15位、大阪は1分59秒差の34位。

【4区】4km
 トップ京都・和田が走り始めてから2分、中継の小画面では5位に長崎・廣中が上がってきている。廣中は解説の小林氏が推していた選手で、高校1年生。高校1年生の歴代1位の3000mの記録を持っているそうだ。
 タスキを貰った時は12位だったので、早くも7人抜いたことになる。5位で繋いだ埼玉・豊川とは7秒差だったとは言え、この間1分半足らず(長崎は京都とは38秒遅れでスタート)ということを考えると、すごい勢いだ。その後も埼玉・豊川、茨城・伊坂との差を広げている。
 長野・細田も13位から9位に上がってきている。

 1km過ぎ、神奈川・出水田が千葉・伊澤を抜いて2位に。トップとの差も12秒と詰めている。雪は大粒になり、視界がかなり悪くなってきている。
 1.3km付近、長崎・廣中が岡山・谷本をかわし、4位に浮上。廣中の勢いは衰えない。
 1.6km付近、神奈川・出水田が7秒差に詰めてきているが、その後ろで長崎・廣中が千葉・伊澤をかわして3位に上がってきている。やや、雪が小降りになり日差しも出てきた。
 2km、神奈川・出水田が京都・和田を捉えたが、その背後に廣中が迫ってきている(3~4秒差)。
 百万遍の交差点を曲がったところ(4.2km)では、神奈川・出水田がトップ、1秒差で京都・和田、3秒差で長崎・廣中、10秒差で千葉・伊澤、14秒差で岡山・谷本で5位。
 2.4km、長崎・廣中が京都・和田を抜いて2位に浮上。
 神奈川・出水田も廣中の気配を感じ、ペースを上げるが、廣中も首を縦に振りながら食らいつく。3位の京都・和田は離されていく。後方では11位でタスキを受けた静岡・宮田が6位に上がり、5位の岡山・谷本に迫っている。
 3km、ついに長崎・廣中が神奈川・出水田を捉え、並走。雪はほとんど止んでいる。
 白川通りに入っても(3.3km地点)、ふたりの並走は続く。3位には京都を抜いて千葉・伊澤が上がってきている(14秒差)。
 3.5km、廣中が出水田の前に出る。出水田も必死に付き、一旦横に並ぶが、廣中が再度スパート。2秒の差をつけて、タスキを渡した(11人抜き)
 3位は静岡で16秒差。静岡の宮田も8人抜きの快走。
 4位千葉20秒差、5位岡山25秒差。京都は6位に落ち27秒差。7位鹿児島34秒差、8位愛知(6人抜き)と9位長野(4人抜き)は36秒差、10位茨城も37秒差で続いた。11位埼玉と12位群馬はそれぞれ6つ、4つ順位を下げたが、それでもまだ41秒差、43秒差だ。

 兵庫は1分10秒差の14位、大阪は嵯峨山が11人抜いて1分52秒差の23位。
 秋田は黒澤が11人抜いて18位(1分40秒差)に順位を上げている。

 4区終了時
1位(▲11)長 崎  55:11
2位 (▲1)神奈川  0:02
3位 (▲8)静 岡  0:16
4位 (▼2)千 葉  0:20
5位 (▼1)岡 山  0:25
6位 (▼5)京 都  0:27
7位 (▲3)鹿児島  0:34
8位 (▲6)愛 知  0:36
9位 (▲4)長 野  0:36
10位(▼4)茨 城  0:37


 1区で、3強のうち群馬が28位(55秒差)、兵庫はの38位(1分10秒差)と出遅れたのに比べ、3区まで快調にトップだった京都が6位に順位を下げ、ますます混戦模様に。出遅れた群馬は12位(43秒差)、兵庫も14位(1分10秒差)と順位を上げてきた。
 長崎は廣中の快走でトップに立ち、静岡も宮田の8人抜きで3位に浮上したが、今後のメンバーに若干の不安がある。2位神奈川、4位千葉はメンバーが充実しているように思える。
 当然、3強は後半メンバーも手厚く、まだまだ優勝が狙える(兵庫の1分10秒差は苦しいかも)。


 4区区間順位  区間記録:木﨑 良子 12:40 32回(2014年)
1位 廣中 璃梨佳(長崎商高)長崎   12:47
2位 宮田 佳菜代(ユタカ技研)静岡  13:03
3位 出水田 眞紀(立教大)神奈川   13:07
4位 嵯峨山 佳菜未(薫英女)大阪   13:18
5位 原田 まつり(樟南高)鹿児島   13:21
5位 山本 彩乃(小島プレス)愛知   13:21
7位 細田 あい(日本体育大)長野   13:22
8位 田中 希実(西脇工高)兵庫    13:23
8位 黒澤 実紀(花輪高)秋田     13:23
10位 谷本 観月(天満屋)岡山     13:24


 最初から突っ込んで飛ばし、ラストも出水田に競り勝ってトップでタスキを渡した11人抜きの廣中が見事、区間賞。高校1年で木崎の区間記録に迫る好タイムは驚異。
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相棒 season15 第12話「臭い飯」 【追記あり】

2017-01-19 20:49:01 | ドラマ・映画
臭い飯を食う………
 一般に、 「囚人となり刑務所の飯を食う」(意訳的に)「刑務所に入れられる」こと。(by 「コトバンク」など)
 「臭い飯」という訳は、簡易トイレしかない服役囚の部屋のにおいが漂う中で食事をすることから来ているようだが、実際に「麦飯と白米」のブレンド米は独特の匂いがするらしい。ホリエモンによるとホリエモン「ヘタなシャバの飯よりよっぽど美味い」らしい。


★冠城と亀井(笹野高史)の食事論
「“刑務所の飯を臭い飯”って言うだろ。あれ、俺から言わせたらウソ。
 本当の臭い飯は、一人で喰うわびしい飯のこと」(by 亀井)
「上手いモノは独りで食っても旨いです。いや、むしろ一人の方がしっかり味わえます」(by 冠城)

この論議に、幸子がオチを付ける。
「何を食べるのかも大事ですが、誰と食べるのかも大事だと思いますよ」

 亀井が本当に食べたかったのは、おはぎ。
 しかも、妻が作ったおはぎを家族揃って食べることだった。



★シャバ(娑婆)は地獄か?
(上述の≪“臭い飯”…“孤独”を感じて食べる飯は不味い≫は、“娑婆は地獄”に繋がる)

「俺にすりゃあ、シャバは地獄だぁ。前科者の烙印を押されてみりゃあ分かるよ。
 家族からも目の敵にされるんだぜえ。就職すりゃあ色眼鏡で見られて、前科があるとわかれば、まともに息も吸わせてもらえねえ」(by 亀井)

「確かに、刑務を終えた前科者をこの社会が受け入れる余裕を持てずにいることは事実でしょう。
 しかし、あなたの家族や、何より、犯罪の被害者となった方々は、もっと苦しんでいるかもしれませんよ。彼らには刑務所と言う逃げ場もなく、このシャバで苦しみながら生き行くしかないんですよ。
 彼らのことを思えば、すべてを社会の不寛容のせいにして済む話ではありません
 塀の中に逃げていては、何にも変わりませんよ。前科者だからこそ、塀の外で強く生きなければならないんです。前科者だからこそ、必死に生きなければならないんですよ」(by 右京)


 亀井の取り調べが始まったのは昼下がり。日が傾き、夕陽が部屋に射し込み、右京の言葉が、亀井の心に突き刺さった時には、部屋が薄暗くなっていた。
 冠城がスイッチを入れ灯りを点ける。(ちょっと、時間の経過が速過ぎ)

「今度、シャバに戻ったら、また僕のところに来てください。
 僕で良ければ食事ぐらい、つき合いますよ。その時は、あなたの好きなおはぎでも一緒に食べましょう」


 ドラマの核心部分は、非常に良かった。
 しかし、刑期を終えて社会に復帰しようとした時、前科者への社会の不寛容さによるアリ地獄感の描写がなく、亀井の言葉のみだったので“シャバは地獄”感は薄かった。躊躇なく無銭飲食を繰り返している様子には、まったく共感できなかったし。
 思うに、冠城と女性オーナーシェフ・しおり(入山法子)の恋話は不要で、しおりの食品偽造告発は簡単に流して、その分を亀井の過去を掘り下げた方が良かった。
 そのうえ、しおりの一連の行動は、ストーリー(社長のアリバイ証明や冠城の失恋)のため、“取って付けた”感が強かった。 


 今回の脚本は池上純哉氏
 氏は、season14 第18話「神隠しの山」season14 第19話「神隠しの山の始末」によって、“要注意脚本家”から“警戒脚本家”に格上げされている。
 氏の脚本は、たまに“まずまず”の時がある。今回は“まずまず”の回(上から目線で申し訳ありません)。笹野さんの演技に助けられた感もある。
 

【疑問に感じた台詞】
「素行の悪い者も中にはいたかもしれませんが、それは元受刑者に限った話ではないでしょう。
 一般社会にも同等な確率で、不届き者がいるものです」……“素行の悪い者”と“不届き者”と程度は違うかもしれないが、“同等な確率”と言ってしまうのは乱暴。

「あの人、ちょっと傲慢なところはありますけど、根はやさしくて、虫一匹殺せないような人なんです。
 偽装だって、会社の為を思って、泣く泣くやったことです」……“恋は盲目”とは言え、あの社長の所業を見ていると、とても“根はやさしい”とは思えない。


【追記】
 前話では「目撃情報なし」、今話は「遺体が白骨」で、捜査一課のイタミン達は、ほぼ立っているだけ。
 『科捜研の女』を観ると、一課の無能さを激しく感じてしまう。
  

【ストーリー】番組サイトより
大手企業の食品偽装疑惑を白骨化した遺体が告発!?
カギを握るしたたかな累犯受刑者が右京と亘を翻弄する!


郊外の廃倉庫で白骨化した遺体が発見され、捜査一課に捜査要請が入るが、骨だけでは調べようがないため、特命係が捜査を押しつけられる。骨の発見現場にやってきた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、廃品に紛れた遺留品から米の入った袋と紙片を発見。その紙片には、「大手米穀販売会社・タキガワが、主食用の米に加工用米を混ぜて販売している」という主旨の告発が書かれていた。また、骨髄から摘出したDNAの型から、遺体の人物に前科があったことが判明。遺体は、蜂矢(稲健二)という中年男性で、3年の服役の後、協力雇用主制度を利用してタキガワに再就職した人物だった。協力雇用主制度とは、元受刑者の社会復帰を促すために、彼らを雇用した企業に補助金が支給される仕組み。亘が法務省時代、策定にかかわった制度でもあった。

蜂矢は、タキガワの不正を告発しようとして殺されたのではないかという疑惑が浮上する中、右京はタキガワで雇用されていた元受刑者のリストから、蜂矢の失踪と同時期に「逮捕による懲戒処分」という理由で退職している人物を発見。問題の男は、塀の中と外を行ったり来たりしている、亀井(笹野高史)という年老いた累犯受刑者だった。右京と亘は、刑務所を訪れて亀井から話を聞くが、「自分は殺しとは関係ない」と言うばかりで要領を得ない。いっぽう、亘が行きつけにしているレストランの女性オーナーシェフ・しおり(入山法子)にも疑惑が。しおりは、食材アドバイザーとしてタキガワの経営にもかかわっていたのだが、食品偽装の疑いが持ち上がる直前、タイミング良くタキガワから身を引いていた。そんな中、右京と亘は刑期を終えて出所してきた亀井に接触。しかし、亀井は特命係の2人ですら手を焼く老かいな人物で…!?

元受刑者の死と食品偽装疑惑の繋がりとは?
亘が入れあげる女性シェフにも“ある秘密”が!?
特命係が社会のひずみでもがく人々の思いに切り込む!


ゲスト:笹野高史 入山法子

脚本:池上純哉
監督:杉山泰一
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2017都道府県対抗女子駅伝 その3

2017-01-19 00:19:01 | スポーツ
「2017都道府県対抗女子駅伝 その1」「その2」 の続きです。

 2区終了時、京都がトップ。3秒差で2位神奈川、3位千葉22秒差、4位埼玉29秒差、5位茨城30秒差、6位長野31秒差、7位山梨33秒差と僅差で続き、以下8位岐阜38秒差、9位愛知40秒差、10位静岡42秒差。
 群馬は59秒差の19位、兵庫は1分17秒差の22位、大阪は1分49秒差の33位。

【3区】3km
 経験の少ない中学生にとって、沿道の観客の多さ、中継地点の関係者の混雑など危険要素が多く、中継ミスやペース配分を間違えるケースも多い。また、勢いに乗って爆走する選手も多く、3kmと短い区間ながら、思わぬ差がつく区間である

 中継地点での雪は白の密度を増してきている。
 3位でタスキを受けた千葉・風間の3000mのベストタイムは9:24:42。このタイムは2016年の中学女子のランキング2位(出場した中学生ランナーではトップ)。昨年は8区で2位。追い上げが期待されるが、走り始めた直後にアクシデント。先着した2区の選手が毛布にくるまれて運び出されていたが、それに行く手を遮られる形で接触。軽い接触で肉体的ダメージはなかったようだが、タイムは2秒弱ロス、動揺もあったかもしれない。
 「ラストぉ~、ラストっ!」とひときわ大きい声で先輩ランナーに声を掛けていたのは、愛媛の西原。走る前に疲れてしまわないかと危惧してしまったが、09:27.56の持ちタイムはランキング3位らしい。タスキを受け取ると、勢いよく飛び出していった。

 タスキを受けて1kmまでは、1位の京都・小林(09:37.20・ランク10位)と2位神奈川・矢野(10:09.60)の差は中継時とほとんど変わらなかったが、1kmを過ぎて差が開き始めてきた。小林は小柄だが、蹴りが大きく力感あふれる走りだ。3位の千葉・風間の姿は大きくなってきている。トップ京都との差は13秒差まで詰めてきている。
 4位は埼玉・高橋(09:58.49)で、その背後にぴったりと5位茨城・高橋(09:51.07)。
 6位には岡山・山本が11位から順位を上げてきている(5位茨城から目測50m)。山本は全国中学駅伝1区区間賞、昨年8区3位で、3000mは09:28.98のランキング5位。
 その後方20mには長野と熊本と愛知、やや離れて静岡の姿も見える。
 左折して丸田町通りに入る(残り750m)。2位神奈川・矢野との差は14秒に広がり、その背後に2mに3位の千葉・風間が付けている。
 
 雪が激しさを増してきた。目を開けているのも困難なようだ。

 残り500m地点で、千葉・風間が神奈川・矢野の前に出る。京都の小林をアップで捉えている第1放送車の画面には千葉・風間の足しか映っていないが、その足取りに強さを増してきているのが窺える。

 第3中継所でも、京都がトップでタスキを渡す。
 2位は千葉で10秒差。3位神奈川は20秒差
 岡山がさらに順位を上げ4位で26秒差(7人抜き)。5位は埼玉で31秒差、6位茨城は34秒差。7位熊本、8位群馬もその1秒遅れでなだれ込んだが、熊本・堤は8人抜き、群馬・不和(9:36:85・ランク9位)は11人抜きの快走だった。
 9位~12位もトップと38秒差の同タイムでなだれ込む。9位福岡(4人抜き)、10位鹿児島(7人抜き)、11位静岡、12位長崎。さらに、13位長野39秒差、14位愛知も40秒差と一団と言って良い状態。

 3区終了時
1位     京 都  41:46
2位 (▲1)千 葉  0:10
3位 (▼1)神奈川  0:20
4位 (▲7)岡 山  0:26
5位 (▼1)埼 玉  0:31
6位 (▼1)茨 城  0:34
7位 (▲8)熊 本  0:35
8位(▲11)群 馬  0:35
9位 (▲4)福 岡  0:38
10位(▲7)鹿児島  0:38


 順調に京都がトップに立っているという印象だが、14位の愛知まで40秒差の小差で、優勝の行方は全く分からない状況。10秒の僅差で2位千葉。3位は神奈川で20秒差。
 出遅れていた群馬が、不和の11人抜きの快走で8位に浮上。トップとの差も59秒から35秒差へと詰め、逆転の望みも大きくなってきた。
 兵庫も小林が7つ順位を上げ15位。1分12秒差と前区より6秒詰めたが、前を行く14位との差が30秒以上あるのが、追い上げ難さを増している。
 大阪は順位を一つ下げ34位。1分59秒差、優勝は相当難しくなった。

 3区区間順位  区間記録:髙松 望ムセンビ 9:10 31回(2013年)
1位 不破 聖衣来(大類中)群馬    9:23
2位 西原 愛華(新居浜西中)愛媛   9:27
3位 山本 晏佳吏(琴浦中)岡山    9:29
4位 原田 まりん(田崎中)鹿児島   9:30
5位 堤 好伽(山鹿中)熊本      9:34
6位 風間 歩佳(旭中)千葉      9:35
6位 木村 梨七(向陽台中)宮城    9:35
8位 小倉 稜央(海南中)和歌山    9:37
9位 河邊 茉琴(当仁中)福岡     9:39
9位 濵添 麻那(琴海中)長崎     9:39
9位 小林 璃々(羽ノ浦中)徳島    9:39


 群馬を優勝圏内にまで引き上げた不和が区間賞を獲得。2位は中継所で先輩に大きな声援を贈った愛媛の西原。3位の岡山・山本もチームを3位に浮上させる快走だった。
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2017都道府県対抗女子駅伝 その2

2017-01-17 20:10:41 | スポーツ
「2017都道府県対抗女子駅伝 その1」 の続きです。

 1区は埼玉・阿部がトップ。2位は京都・一山2m差の同タイム。3位は神奈川・森田2秒差。以下、4位千葉・加世田3秒差、5位茨城・小井戸4秒差、6位岐阜・堀5秒差、7位静岡・安藤8秒差、8位高知・鍋島9秒差、9位山梨・18秒差、10位愛知・猿見田20秒差。
 群馬は55秒差の28位、兵庫は1分10秒差の38位、大阪は1分42秒差の44位に沈んでいる。


【2区】4km
 200m付近で、京都・片山埼玉・高見沢追いつく
 800m過ぎで、神奈川・佐藤と千葉・上田も追いつく。埼玉・高見沢も粘り、4チームのトップグループとなる。
 4人の走力は、佐藤5000m15:27:83、上田5000m15:36:27、高見沢5000m15:52:58、高校生の片山は3000mの9:07:63。ベストタイムだけで比較するのは早計だが、追いつかれた高見沢がどこまで粘れるか?スピードのある片山が4kmの耐性があるか?
 解説:小林氏の言によると、「佐藤は現役大学最速ランナー(何メートルについてかは不明、おそらく5000m)、高見沢は大学駅伝が2つ続いて万全ではない」とのこと。
 5位は岐阜・青木と茨城・菊池が並走。トップとの差は中継時より離れているようだ。
 神奈川・佐藤が先頭に立ち引っ張るなか、1km過ぎに埼玉が遅れだす。中継所では日差しもあったが、北大路に入って雪が舞い始めた。
 1.4km付近で千葉・上田も離れ出す。5位グループとトップとの差も開いているようだ。
 後方では高知・片岡(3000m9:33:74)がピッチ走法でぐんぐん上がってきて7位を走っていた山梨・飯野を抜いていく。その後方に、静岡、長野、長崎、愛知の姿が見える。
 2.6kmでトップの神奈川、京都と3位で並走する千葉と埼玉との差は11秒に開く
 2.7km交差点を右折し堀川通りに。依然、雪が舞っている。トップの神奈川・佐藤、京都・片山と3位2チームとの差が13秒に開く。佐藤、片山の走りは力強い。
 埼玉・高見沢が千葉・上田についていけず、離され始める。その後方、茨城・菊池が迫ってきている

 トップ二人の並走は烏丸通に入っても続く(残り260m)。雪は激しさを増してきた。
 ラストスパートで、京都・片山が先行し、トップでタスキを渡す。2位神奈川・佐藤に3秒先着。
 3位千葉・上田22秒差、4位埼玉・高見沢29秒差、5位茨城・菊池30秒差、6位長野31秒差、7位山梨33秒差と僅差で続いた。

 2区終了時
1位 (▲1)京 都  31:59
2位 (▲1)神奈川  0:03
3位 (▲1)千 葉  0:22
4位 (▼3)埼 玉  0:29
5位     茨 城  0:30
6位(▲10)長 野  0:31
7位 (▲2)山 梨  0:33
8位 (▼2)岐 阜  0:38
9位 (▲1)愛 知  0:40
10位(▼3)静 岡  0:42


 長野・和田(3000m9:11:55)が10人抜きで6位に浮上。
 途中、ぐんぐん追い上げ一時7位に浮上した高知・片岡はオーバーペースだったのか、息切れしたようだ(15位)。好走と失速は紙一重。
 群馬は樺沢が9人抜きで59秒差の19位、兵庫・福田が16人抜きで1分17秒差の22位、秋田・鈴木が10人抜きで1分18秒差の24位、大阪の髙松智美ムセンビが11人抜きで1分49秒差の33位に順位を上げている。しかし、トップとの差は若干開いてしまった。群馬、兵庫は逆転の可能性を残すタイム差だが、大阪の1分49秒差は流石に苦しいか?

 2区区間順位  区間記録:小林祐梨子 12:07 27回(2009年)
1位 片山 弓華(立命館宇治高)京都 12:32
2位 佐藤 成葉(立命館大)神奈川  12:33
3位 和田 有菜(長野東高)長野   12:34
4位 樺沢 和佳奈(常磐高)群馬   12:36
5位 福田 有以(豊田自動織機)兵庫 12:39
5位 髙松智美ムセンビ(薫英女)大阪 12:39
7位 池満 綾乃(鹿児島銀行)鹿児島 12:40
8位 西脇 舞(天満屋)岡山     12:41
9位 鈴木 優花(大曲高)秋田    12:43
10位 飯野 摩耶(第一生命)山梨   12:47

 激戦の区間賞を制したのは、片山(京都)。タスキ渡しのラストで競り負けた佐藤(神奈川)が1秒差の2位。2区序盤で追いつき、トップを引っ張り消耗したのかもしれない。
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