英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

核兵器禁止条約交渉会議、日本不参加  ……広島県民は岸田外相を当選させてはならない

2017-03-28 22:23:33 | 時事
「核兵器禁止条約」交渉、日本は不参加表明(『朝日新聞デジタル』)

日本政府の主張
 「核兵器保有国が参加していないので、核兵器が減少するとは考えられず、交渉自体に意味はない」
 「非核兵器保有国のみの条約・会議は、核兵器保有国との溝が深まるだけだ」

 もっともらしい論理だが、核兵器被害国として核兵器削減を主張する権利や義務や責任があるはずで、核兵器保有国と非保有国との橋渡しの役割を果たすべきなのではないだろうか?
 今回の決定に関わった岸田外相は、広島県選出の国会議員。広島県民は岸田外相を当選させてはならないね。



【以下は、『朝日新聞デジタル』の記事(記事のリンクが切れることがあるので、引用させていただきます)】
 核兵器を法的に禁ずる「核兵器禁止条約」の交渉会議が27日、米ニューヨークの国連本部で始まった。日本政府代表で演説した高見沢将林軍縮大使は、「核兵器国の理解や関与が得られないことは明らかだ。残念ながら、交渉会議に建設的かつ誠実に参加することは困難」と述べ、交渉への不参加を宣言した。
 高見沢氏は、会議の序盤の各国の代表者による意見表明の場で、核軍縮と安全保障は切り離せないとの立場を表明。核保有国の参加が見込めないことから「実際に核保有国の核兵器が一つも減らなくては意味がない」「禁止条約がつくられたとしても、北朝鮮の脅威といった現実の安全保障問題の解決に結びつくとは思えない」などと批判を展開した。
 核保有国や「核の傘」の下にある国々のほとんどが会議をボイコットするなか、日本は急きょ出席して反対表明をした。一方、米国のヘイリー国連大使はこの日、英仏や韓国など約20カ国の代表とともに議場外で交渉を強く非難する会見を開いた。

 核兵器禁止条約は、甚大な非人道的影響を与える核兵器の使用や保有などを禁止することを目指す。禁止する範囲などの詳細については31日までの会期の前半で各国が意見を交わし、議長が5月までにたたき台となる条約案を示す見込みになっている。(ニューヨーク=松尾一郎、金成隆一)

■外相「対立深め逆効果にも」

 岸田文雄外相は28日午前の閣議後会見で、核兵器禁止条約の交渉不参加を決めた理由について、核保有国が参加しなかったことを挙げて「核兵器国と非核兵器国の対立をいっそう深めるという意味で逆効果にもなりかねない」と釈明した。
 岸田氏は昨年10月の会見で「私としては交渉に積極的に参加し、唯一の被爆国として核兵器国、非核兵器国の協力を重視する立場から主張すべきことはしっかりと主張したい」と強調。だが、この日の会見では「(国連本部での)会議では我が国の主張をしっかり申し述べたが、受け入れられることは難しいと判断した」と説明し、「核兵器国と非核兵器国の協力を得ながら進めていく議論に貢献し、核兵器のない世界の実現のために努力を続けていきたい」と語った。(小林豪)

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相棒 season15 第18話(最終話)「悪魔の証明」

2017-03-23 15:29:00 | ドラマ・映画
右京「想像が及ばないのなら…黙っていろっ!」
冠城「右京さん……あなた、な・に・さ・ま・だ(何様だ)」



 今話後半でのふたりの衝突の会話のシーンを回想させてseason15を終えているが、右京らしくない乱暴で怒気が溢れた口調、対する冠城も静かだが怒りを込めた言い回しだった。
 この衝突のシーンをラストに再び示し、特命係の行く末に暗雲が立ち込め始めたことを浮かび上がらせていたが、それに拘るあまり、会話の焦点がずれてしまっていた。



【以下は、その直前の会話からの再現】
 
「右京さんのことだから、計算ずくでしょう。俺なんかの想像の及ばない狙いがあってのことだと思いますけど、けっこうな乱暴狼藉を働きますよねぇ」
「はいぃ?」
「リークなんて真似、するとは思いませんでした」

風間から聞いた、右京リーク(美彌子の娘の父親がヤロポロクであること)の時の状況の回想が挿入される
「撲一人では、やはり限界があります。ですから、利用できるものは利用しようと…。しかし、あまり相手にされていなかったようですねぇ。思ったよりも反応が薄かったようですし、それより何より、情報源の取得をこうも易々と破られるということは、相手にされていない証拠です」
「とぼけないでください。リークは方便でしょう。伊丹さんたちに風間楓子の調査を頼んでたじゃないですか?何を確かめに、リークを装って彼女のところに行ったんでしょう?
 だとしても危険だとは思わなかったんですかぁ?風間楓子がロクに取材もせず、記事にしてしまう怖れだってあるわけでしょう。そしたら、社美彌子だけではありません、娘が被害を被る…それぐらいの爆弾なんです。右京さんが今、弄んでいる情報は?」
「弄んでいる?」
「ええ、根本にあるのは、所詮、自己満足でしょうが」
「先ほど、“俺の想像の及ばない狙いがあってのことだと思う”とおっしゃいましたねぇ!」
「言いました」
 
「想像が及ばないのなら…黙っていろっ!」

 右京は言い放った後、怒りが表情に現れており、冠城に“睨みつける”という険しい視線を飛ばしていた。
 かなり間を置いて右京は視線を逸らしたが、
 その視線が逸れるのを待って冠城が
「右京さん……あなた、な・に・さ・ま・だ(何様だ)」
と、怒りを押し殺した声を絞り出す。



大きな違和感
 冠城が指摘したように、風間へのリークも右京らしくない乱暴な手法、冠城はその点に怒りを感じている。ただ、もしかしたら、“俺なんかの想像の及ばない狙いがあってのこと”かもしれないと、一歩下がってその言葉を発した。
 しかし、その後の“乱暴狼藉”、“弄んでいる”、“所詮、自己満足”など、やたらと不穏当な表現を繰り返したのは、右京を挑発しているとしか思えない。
 さらに、普段の右京なら、その過激な冠城の言葉にムッとしつつ、聞き流すかやんわり否定し、反証するはずだが、その前の冠城の“俺の想像の及ばない狙い”の言葉尻を捉えて、“黙っていろ”と恫喝したのは、非常に大きな違和感を感じた。
 一歩譲って、右京が揚げ足取りをしたとしても、「想像が及ばないのなら、黙っているべきじゃあないでしょうかねえぇ」と、やんわりねっちり反撃するのではないだろうか?

 本来なら、≪最初の暴露記事のリークは美彌子自身による仕業と右京は看破していたので、娘の父親に関するリークは美彌子に同調しただけ≫という説明や仄めかしをするところだろうが、そうしてしまうと、このSPの大ネタのひとつ≪美彌子自身によるリーク≫のネタばらしになってしまう。
 そういった事情があるのかもしれないが、このふたりの衝突があまりにも短絡的でがっかりした。



退屈この上ない展開
 最近の“相棒スペシャル”は内容が薄くて退屈と感じることが多いが、(私だけかもしれないが)美彌子の過去等はどうでもよく、たとえ内閣情報調査室の調査官がロシアのスパイと通じていたとしても、国家を揺るがす大問題とは思えない。
 ≪美彌子のPCにハックしたのは誰か?≫、≪週刊誌にリークしたのは誰か?≫、≪2年半前に内閣情報調査室長・天野が起こした連続殺人事件の真相≫など、付随する疑問点はあるが、ハック・リーク・美彌子の過去はひとまとめの事象であるので、ストーリーが単調で、退屈この上のない展開だった。
 しかも、今回の右京の行動の動機となった“天野事件”の真相は明らかにされずに終了。アメリカの連続ドラマの最終回のような欲求不満さだった。


喰えない女・美彌子と道化男・冠城
 冠城は、法務省の事務次官の日下部の「美彌子を調べろ」という命に背くことを条件に、特命係に配属されるよう美彌子に取り計らってもらった経緯があり、美彌子の秘密を守ろうとしていた。
 それ故、今回、右京と衝突することになったのだが、当の美彌子は大嘘つきで役者だった
 ハッキングされて美彌子の過去の秘密が知られた可能性を知り、その大きなリスクを抱えるのではなく、自ら暴露してリスクを解消させようとした。美彌子のPCにハッキングしたものの正体は彼女自身把握していないが(青木の仕業で、冠城は冤罪)、リークに関して「あなた(冠城)は、そんな卑劣なことはしない男だと思っている」と、よくもいけしゃあしゃあと言えたものである。
 青木に嵌められて、美彌子に踊らされて、右京とも衝突してしまった冠城って……

 謀らずしも?『ヤンクミ対GTO』。
 そう言えば、ヤンクミの祖父役の宇津井健さんは警察庁長官役だったし、ダークナイトはヤンクミの教え子だった。回想シーンで甲斐享が出ていたが、あの顛末(ダークナイト)を考えると、黒い線(目隠し)を入れてほしかったなあ。


「2年半前の内閣情報調査室長・天野が起こした連続殺人事件」など忘れてしまっていたぞ
 おぼろげにしか覚えていなかった。(season13 第1話「ファントム・アサシン」
 ハイライトシーン(動画)を挿入して、もう少し詳細に、しかも早い段階で振り返ってくれないと、視聴者はついていけない。


その他、もろもろ
・カレンダーの推理は凄いが、ロシアの風習という情報はこれまでの流れから自明のような気がする
・青木は小者だなあ
・風間楓子はボーダー柄が好きだな
・“悪魔の証明”“冤罪”……将棋界のある事件を彷彿させる


【ストーリー】番組サイトより
ひた隠しにしていた美彌子の秘密を亘がリーク!?
暴露記事をきっかけに直接対峙する右京と美彌子
警視庁を揺るがす究極の頭脳戦が始まる!


 サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官である青木(浅利陽介)が、自身のスキルを悪用し、広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)の私物のパソコンに進入。美彌子の娘と思しき少女が映った写真や動画を密かにのぞき見た。
 異変を察した美彌子が、青木とは別の捜査官に調査を依頼した結果、侵入の痕跡が発見され、首席監察官の大河内(神保悟志)が調査に乗り出す事態となる。
 その後、真っ先に疑いを掛けられたのは、亘(反町隆史)だった。どうやら美彌子が、ハッキングを許した理由を、亘から届いた怪しげなメールにしか心当たりがないと申告したらしい。亘は、そんなメールなど送っていないというが、亘のパソコンから美彌子にメールした痕跡ばかりか、パソコンに侵入した痕跡まで発見されてしまう。

 そんな中、美彌子に風間楓子(芦名星)と名乗る週刊誌の記者から取材依頼がある。パソコンから流出したと思われる少女の写真を入手した彼女は、そのネタを記事にするつもりらしい。美彌子は、取り乱した様子もなく冷静に取材を拒むが、実際にその後、『警視庁美人広報課長は国際派シングルマザーだった!?』という下世話な記事を書かれてしまう。
 結果、亘は不正侵入のほか、個人情報漏洩の疑いまで掛けられ憤慨する。それまで、事の成り行きを静観していた右京(水谷豊)だったが、雑誌に掲載された少女の写真の背景が気になっている様子。それは、ロシア独自の風習を捉えたものらしく…!?

 独自の調査に乗り出した右京は、なぜか東京拘置所に拘禁されている元内閣情報調査室の室長・天野(羽場裕一)のもとを訪れる。少女の父親は、アメリカに亡命したロシアの元スパイ・ヤロポロクの可能性がある、と天野に自身の推理をぶつける右京。
 背景には、2年半前に天野が起こした連続殺人事件の真相が知りたいという意図があった。それは、右京と美彌子が初めて直接接点を持った事件。
 ヤロポロクの亡命が発端となり、天野が国を裏切ってロシアに情報を流していた4名の日本人に私刑を下した事件だった。警視庁としては、その事件自体は“過去のもの”だったが、将来を嘱望されたキャリアと、ロシアの元スパイが通じていたとなれば大問題になる。副総監の衣笠(大杉漣)をはじめ上層部の人間は、美彌子を追求するが、彼女は一向にひるむ様子がなく…!?

疑惑の渦中に巻き込まれた亘と、独自の捜査を始めた右京
美彌子とスパイ、そして殺人を犯した元上司の関係は!?
右京、亘、美彌子。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、
スキャンダラスな騒動は、衝撃のラストへと繋がる!


ゲスト:芦名星 羽場裕一

脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
コメント (3)
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相棒 season15 第17話「ラストワーク」

2017-03-03 17:47:25 | ドラマ・映画
「これってリアル? それともフィクション?」(配信動画のスガチー1888の歌詞の1フレーズ)

   ………………キーポイントは配信順序と、撮影順序が違っていた事
 シャツの袖口のステーキソースのシミが後の配信動画では消えていたことから上記のポイントを推察した右京。
 この他、動画の背景のヒントから、配信者の意図や背景に辿りつく特命係。
 なかなか、面白いエピソードだった。
(残念ながら、『科捜研の女』で、“残された写真による時系列のミスリードのトリック”が先週放映されたばかり……)
 既視感はあるものの、“菅原文太郎”と“スガチー”のコンビがいい味で、魅かれるものがあった。


 けれども、疑問や残念に感じる部分も多かった。
①自己満足の父親の愛
 右京は、“菅原文太郎”こと大矢嗣治の娘に対し父親の愛情を語っていたが、公園や運送会社などを動画の舞台にして、文太郎の人生を辿らせたが、父親の愛というよりは、自分の人生を振り返っただけ。
 本番前のスガチーとの会話で父親としての後悔を見せていたが、自分の夢であった映画作りを完遂させたいという気持ちの方がはるかに強く感じられた。

②疑問に感じる娘の父に対する思慕
 5歳の時に失踪してしまった父に対する思慕を感じるものだろうか?いや、感じるかもしれないが、8歳で失踪したことにしたほうが、素直に観られたような気がする。
 父親の動画を見てほっこりしていたが、これも大きな疑問。
 勝手に失踪し、勝手に自分を見守り(自己満足)、勝手に騒動に巻き込み、勝手に死んでいった……かなりの額のお金は残してくれたけれど、直接、対峙してくれることなく、父親としての愛よりも、最後まで映画作りの夢を追いかけることを優先させた父に、怒りとか呆れとかを感じないのだろうか。


③師弟愛、疑似親子愛
 上述したが、“菅原文太郎”と“スガチー”がいい味を出していた。
 師弟愛、親子愛のようなものを感じたが、文太郎の遺体が発見された後も、動画配信を続けたのは、文太郎の遺志を継いだというのも納得できる。
 さらに、芝居での水死が現実のものとなり、訳が分からず驚き、容疑が自分に掛かる切迫さもあるとはいえ、文太郎の死を悲しむ様子が感じられなかったのは不思議。



★撮影所・衣装部のおばちゃん、鋭すぎ!
「今で言うフェイクドキュメンタリー……時代の先を行き過ぎた」



[森下直氏 脚本作品]
『相棒』 season13 第2話「14歳」season15 第6話「嘘吐き」
『刑事7人』 第6話

【ストーリー】番組サイトより
凄惨な監禁現場を映した映像は虚構か犯罪か!?
ネットを介した不気味な事件に特命係が切り込む!


 “スガチー1888”と名乗る若い男が、数日前に投稿した「ラストワーク」という動画がネットで話題を呼んでいた。動画には、拳銃を持った謎の人物に脅され、恐怖におびえながらステーキを食べる初老の男性(渡辺哲)が映っており、フィクションかリアルな犯罪動画か物議を醸しているのだ。
 警察としては、放置してしまうと後で責任を問われかねず、かといってこの段階で“捜査”を始めると「表現の自由の侵害だ」と批判されかねないため、捜査権のない特命係に“調査”の指令を下す。それを受け、さっそく動画の投稿者について調べ始めた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)からスガチー1888が中鴨(尾上寛之)という若い動画クリエイターであるという情報を得る。青木によると、中鴨は事故や事件の現場に赴き、その映像に自作のラップや音楽などを付けてネタにするという不謹慎な動画で話題を呼んでいる人物だという。
 まずは本人から事情を聞こうと、中鴨の行方を捜し始めた右京と亘だったが、自宅マンションは家賃滞納で引き払っており、行きつけの動画スタジオにも最近は来ていないらしい。
 そんな中、中鴨が「ラストワーク」の第2弾動画を投稿。そこには、クロロホルムをかがされて昏倒する初老の男性が映っていた。いよいよ、リアルな犯罪動画の可能性が高まる中、右京と亘は背景などから動画が投稿された場所を特定。手分けして“調査”を進めると、初老の男性の意外な過去が明らかになっていき…!?

世間を騒がし始める、殺人予告とも取れる凶悪な投稿動画!!
動画投稿者の目的は?そして初老の男性の運命は!?
ネット動画を追跡する特命係を待ち受けるのは、喜劇か、悲劇か?


ゲスト:ゲスト:渡辺哲 西山繭子 尾上寛之

脚本:森下直
監督:内片輝
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