英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

【再評価】台風10号の奇妙な進路予想(2024年8月29日06時)

2024-09-06 11:28:04 | 気象
8月29日記事「台風10号の奇妙な進路予想」(2024年8月29日06時)で、“奇妙”と表現し、「正しくないと思う」と言ってしまったが……

上図はこの29日06時時点の進路予報。
下図は9月1日09時点の進路図で

実際はこの後、もう少し大回りして志摩半島をかすめて、三重県四日市市付近から上陸(既に熱帯低気圧となっていたが)、琵琶湖の西方を通過した模様。

この29日時点での進路予報は、かなり的を射ていたように思う。
訂正します。
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台風10号(2024年)、熱帯低気圧に……8月30日の福井県の予報について

2024-09-02 09:42:26 | 気象
「台風10号による今後の福井県の雨」(8月30日)という記事を書いたが、その中で
台風周辺や高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、県内では雷を伴った激しい雨が降るところがある見込みです。
このため、9月2日ごろにかけて大雨となり、特に1日は警報級の大雨となる見通し。
31日夕方までの24時間に降る雨の量は、嶺北・嶺南いずれも多いところで100ミリ、また、1日夕方までの24時間では、嶺北で120ミリ、嶺南で150ミリ、9月2日の夕方までの24時間では、嶺北・嶺南いずれも多いところで150ミリと予想されている。
【ニュース記事より引用】

 まず、30日以降の台風10号の動き(勢力や降水状況)



 台風の中心気圧は衰えたものの、台風10号のもたらす暖かく湿った空気は健在で、東海~関東は多大な降雨となった。
 四国から紀伊半島南方まで移動した辺りでは、降水レーダー(ナウキャスト…レーダーと降水データを合成したモノ)では台風の形がはっきりしなくなっていた(実際には雨雲があったのが、画像に反映されてなかった可能性もある)
 とにかく、そのまま南方に去ってくれるか、消滅してくれればいいのに、進路を反転して伊勢湾→福井県に向かう予想となっていた。
 《そんな不自然な動きをするの?》と疑ったが、実際に伊勢湾付近に進んだ。
 この辺りのナウキャスト(降水レーダー)では、台風周辺の雲が同心円状にまとわりつき、台風ぽく復活していた(風が弱まったため、"熱帯低気圧”に格下げ?されていた)。
 熱帯低気圧に格下げされたので、進路図は示されず、ナウキャストで推定するしかなかったが、三重県の四日市市~鈴鹿市付近を通過し、琵琶湖の西を北上したとみられる。
 琵琶湖に近づいた辺りで、中心の位置も推定できなくなった。
 その後しばらくして、低気圧としても認められなくなり、雨雲の集合体として、別に発生した日本海の低気圧とそれに伴う前線と一体となったようだ。

 福井県としては、土曜日(8月30日の朝、奥越地方は昼前が風雨のピークだったようだ。

 さて、「9月2日ごろにかけて大雨となり、特に1日は警報級の大雨となる見通し」の検証?に入ろう。

31日夕方までの24時間に降る雨の量は、嶺北・嶺南いずれも多いところで100ミリ
1日夕方までの24時間では、嶺北で120ミリ、嶺南で150ミリ、
9月2日の夕方までの24時間では、嶺北・嶺南いずれも多いところで150ミリ

という予報だった。実際は……
31日夕方までの24時間……福井市、越前市で45ミリ、坂井市三国で61.5ミリ、敦賀市36ミリ、大野市九頭竜で96ミリ
1日夕方までの24時間………福井市、越前市は0ミリ、坂井市三国で1ミリ、敦賀市3ミリ 大野市九頭竜1.5ミリ
1日夕方までの24時間………福井市15.5ミリ、越前市は20ミリ、坂井市三国で17.5ミリ、敦賀市19ミリ 大野市九頭竜26ミリ

であった。
 31日夕方までは、なんとか“妥当”と言えるが、1日夕方までは“完全に外れ”、今日(2日)の現在までは“かなり外れ”と見ていいと思う。

 それに、

 この雨の原理も全く違っていて、実際は北寄りの風で、雨雲の性質も台風10号が巻き込んで生じた北側の雨雲による風雨だった。
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台風10号 8月31日午前8時の状況(2024年)

2024-08-31 09:28:17 | 気象
「台風10号による今後の福井県の雨」の途中経過報告みたいなものです)

今朝(8月31日)、夜明け前から雨が降り始めた。
それほど風雨は強くなかったが、午前7時から8時半辺りは、かなりの風雨だった。
その雨雲も8時40分頃通り過ぎ、9時前は小降りの状況で、やむ気配が濃厚。

6時までの1時間降水量 6ミリ
7時までの1時間降水量 6ミリ
8時までの1時間降水量 13ミリ
9時までの1時間降水量 13ミリ

降り始め(午前1時)からの9時までの8時間の降水量 43ミリ

 予想より(少し)多く降ったが、想定内?
 気象庁は南風云々言っていたが、雨が強く振った時は北風が強めに吹いていた。
 私に(気象庁も)とって想定外で、誤算の要因だ。
 今後はしばらくは強く降ることもなさそう。

県内で、午前9時までの24時間降水量が一番多かったのは、坂井市三国の61.5ミリ。これはアメダス観測点中での最大値なので、観測されない地点では100ミリぐらい降っているかもしれないので、気象庁の予報は妥当と言えるかもしれない(今のところは)。

 今後二日間(9月1日、2日)についてはどうだろうか?
 台風(熱帯低気圧)通過による吹き返しの北西風の影響で、北陸地方はしつこく雨が降ると予想される。(ただし、大雨にはならないと思う)

 ところで、現状況をNHK『NEWS WEB』が詳しく報じている。
「【台風10号】北海道で非常に激しい雨 各地で災害危険度高まる」

 現在のAIの進路予想図を載せておこう。


……AIはどうしても《台風10号を福井県に招待したい》らしい……

【追記】(8月31日9時発表・福井新聞 ON LINE
台風10号はどうしても福井県に来たいらしい…

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台風10号による今後の福井県の雨(2024年)

2024-08-30 23:06:34 | 気象
各地に多大な被害をもたらしている台風10号。
今日(8月30日)9時現在、四国中央市付近、 20 km/h 東進。中心気圧は996 hPa。
中心気圧は高くなり(弱くなり)、明後日(9月1日)には熱帯低気圧になる見込み。
とは言え、強風域は非常に大きく、熱量や水蒸気量を考慮すると、全く侮れない。
福井県には、これから影響が出てきそうだ。


NHKの『福井 NEWS WEB』によると
台風10号の影響で、県内では9月2日にかけて大雨となり、1日は警報級の大雨となる見通し。
台風は、熱帯低気圧に変わる見込みで、その後、1日午後に県内に最も接近するとみられる。
また、台風周辺や高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、県内では雷を伴った激しい雨が降るところがある見込みです。
このため、9月2日ごろにかけて大雨となり、特に1日は警報級の大雨となる見通し。
31日夕方までの24時間に降る雨の量は、嶺北・嶺南いずれも多いところで100ミリ、また、1日夕方までの24時間では、嶺北で120ミリ、嶺南で150ミリ、9月2日の夕方までの24時間では、嶺北・嶺南いずれも多いところで150ミリと予想されている。





(画像は今日の『ニュースザウルスふくい』のモノ)

 ということで、福井県にはこれから影響が出るとのこと。
 これまで、台風10号による雨はほとんど降らず、今日(30日)は、日照とフェーン現象で34.4℃まで上がった。(26日も36.2℃。27日も35.4℃)

 各地の被害を考えると、福井県(北陸地方)は運が良いと言える。
 で、上記の大雨警戒の予報だが、私は懐疑的だ。
 確かに、台風10号(熱帯低気圧)がもたらす暖かく湿った空気は大雨の因子を多大に持っており、油断はできない。
 しかし、福井県(北陸)の場合、南寄りの風は雨雲が発生しにくい。(冬の北西風による雪雲の発達と逆の現象)
 そこまでの雨が降るのだろうか?
 もちろん、《大気の状態が不安定》《大量の暖かく湿った空気》というのは油断できない要素だ。
 しかし、これまでの経験では、ほとんどの場合、少雨で済んでいる(という記憶があるが、確信はない)
 もちろん、たくさんの雨が降ったという記憶も少しある。
 それに、台風(熱帯低気圧)の通過後の吹き返しの北西風による雨雲の発達もあるかもしれない。
 ("台風一過”という言葉があるが、北陸の場合は当てはまらない。多くの場合、台風が去った後は、北西風が吹くので、雲が多い)

 大雨にはならない方が良いので、私の考えが正解であってほしい。
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台風の進路予想図の予報円について

2024-08-30 18:14:00 | 気象
台風10号の被害が大きく(これまでの台風も大変でした)、あれこれ書くのは気が引けましたが、やはり、気になったので書きます。

 「台風10号……迷走する予報(進路ではなく)」「台風10号の奇妙な進路予想」でも登場した進路予想図だが、白の点線(破線)で囲まれた円の"予報円”について少し文句を……
 ……上記の記事でも文句をつけたように、最初の予報とは全く離れた実際の経路となってしまった。
 まあ、台風の進路決定の要因は偏西風や高気圧の張り出しなど複雑に絡み合うので(寒冷渦のせいとも言っていたなあ)、難しいことは理解できる。今回は、進路決定の要因がどれも弱くて困難度は高かったとは思うが、それにしても………
 気象予報士も「台風の進路は定まっておらず、最新の予報をチェックしてください」と言っていたが、《だったら、予報の意味はないじゃないか》とその言葉を聞きながら、心の中で突っ込んでいた。
 で、そんな予報の状況だったので、予報円も大きかった……いや、8月23日の予報(紀伊半島→福井県コース)の段階では、まだ予報円は小さかった(←予報にけっこう自信があったのでは?)【8月27日記事参照】
 それが、予報円がどんどん大きくなっていった。
 ……予報円が大きくなっていったのに、実際の台風経路はその円内に収まらなかった(円内を通っていても、予想以上に台風の進行速度が遅かったので時間的に一致しない)。

 そんな不満を抱えていたら、2,3日前に、NHK福井の『ニュースザウルスふくい』の天気コーナーで、台風の予報円の確率に関するクイズが出された。
「予報円内に台風の中心がある確率は何パーセントでしょうか?」
 というものだった。
 答えは70%。……意外に低い。

 3割も外れるのか!
 しかも、あれだけ大きな予報円なのに!

 この問題を出した気象予報士さんは、得意気に解説しているように感じた(←私の主観)
 《台風の中心が予報円内に来なくても、それほど奇異なことではない》と言いたかったのかもしれない。
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台風10号の奇妙な進路予想(2024年8月29日06時)

2024-08-29 06:39:51 | 気象

今朝(08/29、06時)の台風10号の進路予想図だが、高知県から房総半島先端まで南東方向に進んだあと、いきなり北に進路を変更。
AIが計算し出した進路予想図だと考えられる。
将棋のAIも人間の直感とかけ離れた手を最善手と判断することが多く、実際にそれが正しいので、この進路予想図も簡単には否定できないが、やはり、正しくないように思う。

【追記】
 進路が予測できないので、紀伊半島南部と北陸(福井県付近)の進路予測を両方出しておいて、どの進路を辿っても大丈夫なように、予防線を張ったのかもしれない。
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(2024年)台風10号……迷走する予報(進路ではなく)

2024-08-27 22:08:17 | 気象
気象予報は難しいとは思う。
それでも、今回の台風10号に関しては…ちょっとひどいと思う。


【8月23日予報】


それが、【8月25日予報】


【8月26日予報】


と、どんどん予報が修正されていった。
しかも、今日の11時、20時の予報でも変化していく……


【8月27日11時予報】


【8月27日20時予報】


 西寄りに予報がズレていったとき、「台風の西に発生した寒冷渦に引き寄せられた」という説明がされた。
 でも、寒気によって急に渦状気流が発生することはあるかもしれないが、寒気自体は突然発生するとは考えにくい。
 なんだか、後付けの説明のような気がした。


《この進路予測の変更に関しては、NHK『首都圏ナビ』の「台風10号2024なぜ西寄りに 進路予想 難しい理由は 影響長引く可能性も」(8月27日)

 また、進路だけではなく、到達時刻、発達具合も当初の予報とはかなり違ってきている。


 現在の最新予測では、台風10号は九州を横切り、瀬戸内海を東進し大阪を直撃するらしい。
 このコースは、けっこう珍しいような気がする(私の主観)。
 台風は水蒸気を好むので、陸地を避ける傾向があり、瀬戸内海を東進するのは一理あるようにも思う。
 今日午前の段階では、山陽地方を東進し、若狭湾→福井県の陸地コースだったが、それよりは可能性が高い。
 私は、午前の進路予想図を観た時、水蒸気を求めて九州北部→山口県を通り、さっさと日本海に出てしまい、日本海を東進すると予想したが、その手があったか!(でも、外れるだろう)
 
 ちなみに、福井県(北陸)は、日本海を東進しても、四国→近畿→福井や岐阜のコースでも、南寄りの風が主力の場合は、暴風や大雨の被害は少ないことが多い。
 ただし、今回は台風による暖かい湿った空気、日本海上の前線、などにより、大気が不安定になる要素が大きいので、油断はできない。
 (今回は、暖かく湿った空気で東海地方、日本海の前線が刺激されたことにより岩手県が大雨になっている。まあ、それ以前に、関東周辺で連日のゲリラ雷雨が発生したが)

 とにかく、警戒は必要。
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「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」発表(8月8日)

2024-08-14 22:10:32 | 気象
8日午後4時43分ごろ日向灘の深さ31キロを震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宮崎市の宮崎港で50センチの津波を観測
この地震は、「発生場所はぎりぎり想定震源域内で、マグニチュードについても様々なデータを比較しても一致していて、世界で多く用いられている『モーメントマグニチュード』と呼ばれる手法で、算出された7.0で良いとして基準に達した」と評価され、「南海トラフ地震臨時情報」を発表したという(“モーメントマグニチュード”は震源断層のずれの規模を精査して得られるマグニチュード。通常発表される“マグニチュード”より精密なモノという説明がされていたように思った)

 この臨時情報は、発表当初は「巨大地震注意」の名称だった。でも、これだと、《巨大地震が起きるので注意してください》という意味のように感じられてしまう。なので、「南海トラフ地震臨時情報」と呼ぶようにしたのではないかと思われる(私の推測)
 それはともかく、この情報の定義というか予報としての意味というか……分かりにくい

 上記のように、《南海トラフ地震の想定震源域内でモーメントマグニチュード7.0以上の地震が発生した時、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会を臨時に開催し、検討され、発表される。「巨大地震注意」か「巨大地震警戒」のレベルも検討される》らしい。震源の場所とマグニチュードで、ほぼ機械的に発表される(南海トラフ地震の予兆などはこの時は検討しない)
 で、「臨時情報」としての意味は
・大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まっている。ただ、特定の期間中に大規模地震が発生するということを知らせるものではない
・揺れに備えて家具の固定のほか、避難場所や家族との安否確認の方法を確認しておくなど日頃からの備えを改めて確認するよう呼びかけるものである

………平たく言うと《巨大地震が発生する可能性がいつもより高くなっているので、地震に対する備えを確認・準備しなさい》というモノらしい。

 かなりアバウトな情報なので、気象庁の会見では、補足説明や記者からの質問に回答(解説)していた。
・「大きな地震が起きるとさらに地震を誘発する性質があることは長年の研究で確認されていて、ふだんより巨大地震がおきやすい状況になっていると考えられる。従来想定されている南海トラフ巨大地震の発生確率を1週間に換算すると0.1%くらいだが、マグニチュード7クラスの地震のあとはおよそ1%となりふだんと比べると高い」
  ―――ただし、「可能性はふだんよりは高いが、それでも絶対的にはかなり低い確率だということも認めざるを得ないのが地震の発生予測、そしてこの情報の弱みだ」とも説明している

 ここで気になるのは、「南海トラフ巨大地震の発生確率を1週間に換算すると0.1%くらいだが、マグニチュード7クラスの地震のあとはおよそ1%」という説明。
 確率論は苦手なので、よく分からない。「1週間に換算すると0.1%」なら2週間なら0.2%ということなのだろうか?
 では、1週間の10倍の70日間だと1%、70日のほぼ5倍の1年だと5%。10年だと50%以上となる。
 今回の日向灘の地震発生で、平常時の10倍で1週間で1%。1か月だと4%以上となるが、
「1904年から2014年に発生したモーメントマグニチュード7.0以上の地震1437事例のうち、その後同じ領域でモーメントマグニチュード8クラス以上の地震が発生した事例は、最初の地震の発生から7日以内に6事例であり、その後の発生頻度は時間とともに減少する」とあるので、1か月で単純に4倍強になるわけではない。
 この、巨大地震発生確率は、「モーメントマグニチュード8クラス以上の地震が発生した事例は、最初の地震の発生から7日以内に6事例」⇒「モーメントマグニチュード7.0以上の地震発生後に同じ領域で、モーメントマグニチュード8クラス以上の地震が7日以内に発生する頻度は数百回に1回程度」ということらしい。
 「数百回」という表現は幅があり過ぎて考えにくいが、仮に「300回」だとすると、「南海トラフ地震の想定震源域内で今回の日向灘の地震のような規模の地震が、想定震源域内で300回発生したら299回はマグニチュード8クラス以上の地震は発生しない」と解釈できるが、この解釈で合っているのだろうか?

・日向灘地震に誘発されて起こる巨大地震は、日向灘付近とは限らず、想定震源域内なら一様にある。(東端付近で起こる可能性もある)
・期間は1週間。ただ、これは1週間地震が起きなかったからといってその後大丈夫だ、と言うことではない。
 1週間という期間には地震学的な根拠があるわけでもない。社会的にどの程度許容できるかを検討して「1週間」とした。


 ………上記の説明とは一致しない情報・データも示された(記者会見でではなく、ニュース内の解説や上記の確率の説明で)
「1904年から2014年に発生したモーメントマグニチュード7.0以上の地震1437事例のうち、その後同じ領域でモーメントマグニチュード8クラス以上の地震が発生した事例は、最初の地震の発生から7日以内に6事例であり、その後の発生頻度は時間とともに減少する」


 評価検討会の平田会長か気象庁の束田進也地震火山技術・調査課長のどちらかが再三
「《南海トラフ地震は、今日、明日発生してもおかしくない》という状況。1週間過ぎて安心すれば良いと言う訳ではありません」と話されていた。

 今回の地震により、南海トラフ地震の発生の確率は高まったが、必要以上に於怯える必要はない。
 しかし、地震の備え(発生した時への準備)や心構え、などは常々しておくべき。
 「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」はそういう地震への備えの再確認を呼び掛けるモノ


と考えられる。
 この南海トラフ地震臨時情報は2019年に運用が始まり、今回初めて発表された(ほぼ機械的に)
 たしかに、心構えや準備は大切だが、このシステムは本当に意義のあるモノなのだろうか?
 結局、巨大地震の可能性は平時より高まったが、いたずらに恐れる必要はない……らしい。
 しかし、この「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表により、新幹線減速運転、海水浴場で遊泳禁止、旅館ホテルにはキャンセルが多数、その他いろいろ……
 かしこまった「巨大地震注意(南海トラフ地震臨時情報)」を出さずに、単に状況の説明と注意喚起でよかったのでは?
 もちろん、そういうシステムが運用されていたので、出さざるを得ないという状況ではあった。しかし、このシステム運用を決めた時に、今回のような地震が発生した時、社会にどのような影響を与えるか、本当に綿密に検討したのだろうか?と思ってしまった。
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一旦、「大雨特別警戒警報」を「大雨警報」に切り替えた(引き下げた)が……

2024-07-26 20:58:33 | 気象
山形県、秋田県は豪雨で大変なことになっている。

昨日のNHK・ニュース7は放送時間を延長して報じた(確か30分→75分)。
その中で、気象庁の会見が挿入された。
意訳になるが、
「ここで一番言いたいことは、"山形県の酒田市と遊佐町に出されていた"大雨特別警戒警報”が“大雨警報”に切り替えられることです」
 《雨雲などの状況から今後、活発な雨雲は抜けていく》というような見解を述べていた。


 私は素人なのだが、山形県北部の西の海上にはかなりの雨雲が残っており、今後、その雨雲が到来するように見えた。
 でも、気象庁のプロの予報官がわざわざ会見まで開いて、この会見後30分ぐらいで《特別警戒警報から警報に切り替える》と予告するのだから、相当な根拠があるのだろう。
 「切り替える」とか「切り替えた」というのではなく、予告だよ。


 ………しかし、
実際は「大雨特別警戒警報」から「大雨警報」に切り替えてから、雨が激しくなった……


「引き下げ後、再び「大雨特別警報」 山形・酒田に異例の昼夜2度発表」(『朝日新聞デジタル』:YAHOOニュース)

 そりゃあ、予報は非常に難しい。
 しかし、今回の「大雨特別警戒警報」→「大雨警報」は早計だったのではないだろうか?

 もちろん、「《土砂災害などは、これまでの雨で土壌に限界近く含んでいる》、《河川の氾濫についても、遅れて水かさが増す可能性も低くない》ことから警戒は緩められない」と予報官たちは述べていた。しかし、降水に関する予報予測と警報等の判断は、相当に疑問が残るモノだった。
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不合理でナンセンスな北陸の梅雨明け

2024-07-23 19:09:44 | 気象
「危険な暑さ」「猛暑」という言葉が飛び交う日が続いている。
 7月15日から真夏日が続いているが、15日、16日、17日は30℃をわずかに上回る程度で、1日降水量も15日と17日は約30ミリ降り、降水量がなかった16日も雲が多かった。福井県より少し北に梅雨前線があり、そこに向かって暖かく湿った南寄りの風が吹いたためで、いわゆる“梅雨末期”の様相だった。
 現に、その梅雨明け間近状態が進行して、ここ数日で関東や近畿、九州など各地で梅雨明けが認められた。(この段階では、推定)
 そのあと、福井は18日…最高気温36.0℃、日照時間10.2時間、19日…35.8℃、6.0時間、20日…33.5℃、4.2時間、21日…36.5℃、11.6時間、22日…35.1℃、8.1時間、そして今日23日も18時現在最高気温35.9℃、日照時間11.1時間。21日の夜は雷雨があったものの、これは日中の暑さや強い日差しなどで大気の状態が不安定になったことによるもので、夏の天気の一種と考えられる。

 上述したように、日本各地で梅雨明けしたが、今回の梅雨明けは太平洋高気圧の勢力がぐ~んと強くなり梅雨前線を押し上げ、高気圧に強く覆われたというモノではなく、太平洋高気圧が何となく(相対的に)強くなってそれに伴い、梅雨前線が北上しつつ、活動自体も弱まったモノによるもの。
 とは言え、福井も同様な何となく夏の気圧配置という状況は同じ。そして、各地と同様に、晴れて滅茶苦茶暑い。
 猛暑が始まった18日時点で、その後の晴天と猛暑が予想されていたので、他の地域と同様に「梅雨明けしたとみられる」と発表されても良い。
 しかし、梅雨明けは推定されないであろうと、気象関係者も私も思っていた。
 それは、新潟が梅雨模様だからである。梅雨前線の北上具合が梅雨明けに直結する。直結するので、梅雨前線に近いと雨が降る。気象学的に“北陸地方”というのは福井県、石川県、富山県、新潟県の4県。南北差が非常にある。
 だから、福井~富山がどんなに夏状態でも、新潟が雨模様だと梅雨明けは認定(推定)されない。


 非常に不合理でナンセンスだ。
 と、こういう文句を、過去にも書いたことがあるなあ。
 いい加減に、北陸を一つに括って梅雨明けを推定するのはやめてほしい(4県を北陸と考えること自体は反対ではない)
 と言うか、“梅雨明け認定”自体がナンセンスだ。


 ぐずぐず梅雨明けを躊躇っているうちに、福井県の週間予報が雨マークが出て、曇りの日も増えてしまった(今日になって変更)
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