英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

気象予報士の奇妙な論理

2018-07-23 18:42:39 | 気象
 酷暑が続いています。
 豪雨の被災者の方々にとっては更なる苦難となっているだけでなく、熱中症に罹る方も多数、熱中症に至らなくとも、体調維持が難しい状況です。

 そういった状況下で、屁理屈を展開するのはどうかと思ったのですが、予報士の解説において、気になる箇所があり、連日繰り返されモヤモヤが溜まってしまいました。
 その気になる箇所とは……

「今日の予想最高気温は▲▲℃。これは平年と比べて5~7℃高い気温です。ということは暑さに慣れておらず、熱中症になりやすいと言えるので、体調管理には充分気を配ってください」
という旨の解説。特定の予報士ではなく、複数(少なくとも5名)の予報士から耳にしました。


 この論理は基本的には正しい。
 例えば6月や7月初旬に30℃前後の気温になった場合、真夏と違って暑さになれていないので、“猛暑”というほどの暑さでなくても、注意が必要になる。
 しかし、7月中旬に予想最高気温が32℃の場合でも、同様な理屈が展開される。

 確かに数値的には、平年の7月中旬の最高気温はそれほど高くないので、32℃だと平年値に比べて5~7℃高いことになる。しかし、この7月中旬は太陽高度や昼の長さは土用の時期より高くて長い。つまり、猛暑になる要素は(土用の時節より)満たしており、日照さえあれば猛暑になる。
 7月中旬(6月下旬~7月上旬も)の平年値がそれほど高くないのは、梅雨時期で天気が良くないからである。空梅雨や梅雨の中休みの時には、35℃以上の猛暑になることは良くあるが、通常の梅雨状態の時の数値データが反映され平年値が低くなるのである
 そういった状況を考慮せず、「単に平年値と比べて高くて、身体が暑さになれていない」という論理を展開するのはおかしいのである。

 そもそも、同時期の平年値と比較して、身体が慣れていないというのはナンセンスだ。
 長年の季節の移ろいをパターン化して身体にしみこむことはあるかもしれないが、≪1年前の7月中旬が梅雨典型の気圧配置で最高気温が20℃くらいの日が続いていたとしても、その体感経験を身体が覚えていて、暑さになれてなくて体調を崩す≫ほど、人間の身体(体感経験)が精密なのだろうか?

 
 ここ2、3日も、「平年と比べて……」と解説していたが、2週間ほど猛暑が続いており、もう充分に暑さになれているはず。というより、この暑さでかなり消耗している。その消耗に対して注意すべきである。
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日本各地で大雨 ~広島・岡山・鳥取・福岡・佐賀・長崎県には『大雨特別警報』も~

2018-07-06 20:33:59 | 気象
日本各地で大雨。
特に、広島・岡山・鳥取・福岡・佐賀・長崎県は大量の降水があり、『大雨特別警報』が出されました。


 私の地域でも、昨日の午後は1時間に20ミリの雨が7時間ほど降りました。昨日一日の降水量は183ミリ、降り始めからの雨量は240ミリに達しました。
 こんな雨はあまり記憶にないなあと思ったのですが、昨年の10月下旬に160ミリ(1日の降水量)、2日で210ミリの降雨があったようです。
 それはともかく、1日の降水量が100ミリを超えたのは、ここ12年で8回。150ミリを超えたのは3回あったようです。

 全国ニュース規模では「降り始めからの雨量が500ミリを超える」とか、「1時間雨量が60ミリ」とか、耳にしますが、とんでもない降り方ですね。時には1000ミリ越え(今回も)や1時間に100ミリの雨とか、尋常じゃない豪雨です。


 各地で大変な目に遭われている方が多数いるのに、こんな不平を言うのは、顰蹙を買うかもしれませんが……


 ………これ、日本海側のデータが分かりません!
 この主旨の記事、以前も書きました。でも、この図が出る度に、いつも不満を感じます。


 ついでに言わせていただくと、昨日のニュースで大雨のニュースに重ねて
「一方、東京では6月下旬から真夏日が10日連続続いています」と連日の報道(一昨日は“9日連続”と)
 この時期としては、異例の状況ですが、調べてみたら(県庁所在地のみ)、大阪、名古屋、福井などで10日連続真夏日、関東甲信越でもさいたま市、宇都宮、甲府で10日連続で、前橋では11日連続真夏日でした(他の県庁所在地でも6月下旬から10日連続記録した年があるかもしれません)。
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やはり癇に障る気象情報

2018-02-21 14:37:47 | 気象
(また文句です。一応、NHKにも文句のメールを送っているのですが、スルーされています)

 以前、高田気象予報官に文句をつけたことがありましたが、高田氏に限らず、今も東京寄りの解説にムッとすることがよくあります。
 例えば、昨日、一昨日の予報で、「今週は雲の多い日が多く、真冬のような寒さが続きます」と繰り返し解説していました。
 でも、≪太平洋側の晴れが続かない≫という現象は、≪西高東低の冬型の気圧配置が長続きしない≫ということで、、典型的な冬の天気ではないのです。冬型が続くと日本海側は雪が降り続きます(寒い日が続きます)。
 冬型の気圧配置が緩み、高気圧が移動性となって日本列島を真上から覆うと全国的に穏やかに晴れます。あと、冬型の気圧配置が緩むケースとしては、低気圧が列島や南岸を通過する時ですが、この時は太平洋側は天気が崩れ、日本海側も天気は良くないですが、雪が降り続くことはありません。
 つまり、冬型の気圧配置が緩む(高田氏は“崩れる”と表現することが多かった)と、日本海側の人々はホッとするのです。それなのに、「今週は雲の多い日が多く、真冬のような寒さが続きます」と悪い現象のように表現するのは、どうなんでしょう!

 ついでに言わせていただくと、寒さの表現についても。(寒さについて北陸の人間が文句を言うと、北日本や中央高地の方に笑われるかもしれませんが……)
 確かに、雲が多く、日差しがないと寒く感じますし、実際の気温も低めになります。
 でも、「9℃で真冬並みの寒さ」とか、朝7時の『おはよう日本』で「今朝の東京は3℃台と凍える寒さです」とか、毎日、全国版のニュースで、東京の感覚で寒さを語るのはいかがなものなのでしょう?ちなみに、最高気温9℃は3月上旬の陽気、3℃台というのはこの時期の北陸では午前11時ごろの気温で、最低気温と見るなら3月下旬に相当します。

 毎日、朝のニュースで東京の寒さを強調するので、書いてしまいました。ご容赦ください。
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福井大雪報道について……なんだかなあ!

2018-02-13 21:20:26 | 気象
 先月の22日(東京・関東地方が大雪になった日です)辺りから、連日雪が降り続いています。
 全国的ニュースとしては、今月6日から国道8号線で最大1500台の立ち往生状態が続いた件で、確かにこの6日を中心に5~7日は激しい雪が降り続き、一気に福井市の積雪が増え、37年ぶりに積雪が140㎝を超えました。
 それでも、8日は晴れ上がり、9日は雨が降り、積雪もかなり減ったので、ほっと一息つきました。でも、11日から再び寒気が南下、「大雪のおそれ」という予報が出されていました。寒気も大規模で強力そうでしたが、まあ、これで最後のようだし、降っても30㎝ぐらいだろうと思っていました。
 ところが、昨日(12日)午前0時頃から激しく降り続け、起きると20㎝の新たな積雪。仕方なく、午前中は雪かき。でも、それをあざ笑うかのように雪が降り続け、雪掻きした以上…“倍返し”の如く降り積もりました。
 その雪は、夜中も降り続け、結局、12日から13日午前中までで積雪は60㎝増えました。

 そんな状況でしたが、NHK昨夜7時の『ニュース7』では、冒頭に報じてくれましたが5分のみの警戒呼びかけでした。まあ、ニュースバリューは低いので仕方がないです。
 しかし、そのあとピョンチャン五輪報道が始まりました。羽生選手の練習風景の映像が3分。番組終了時に再び練習風景を流しました。世間的関心を考えると、≪そりゃそうだろう!≫で、私も異を唱える気はありません。でも、キャスターたちの声の力の入れように差を感じました。

 で、今朝のNHK『おはよう日本』(朝7時~)です。
 メダル3個獲得したので、大盛り上がりです。番組冒頭からメダル決定シーンが流されるなど、延々お祭りムードでした。
 大雪関連ニュースが報じられたのは、7時42分。50分番組ですよ。その大雪情報が5分ほどで、その後3分間は定番の全国の気象情報で番組終了です。キャスターの会話も五輪の話題で締めています。


 時間の長短は仕方がないにしても、公共放送の報道番組なのですから、大雪情報は番組冒頭であるべきです。


 雪国以外の方は、積雪80㎝、1m、130㎝と言っても、≪大変そうだなあ≫と思うくらいでしょう。まあ、私も北海道の寒さや、青森の酸ヶ湯の豪雪は想像するだけです。
 そこで、この冬の大変さを愚痴らせてください。


 この冬、昨年12月中旬に毎日雪が降りましたが、それほど、酷い目には遭いませんでした。ただ、寒かったです。年末も正月もそれほど降らずに、ラッキーだなと。
 1月12日ごろ最強寒波が襲来し、土日もしつこく降りました
 そのあとは、それほど雪は降らず、積雪もほとんど消えました。
 なので、南岸低気圧通過後の寒気襲来の雪も、積雪自体は50㎝ぐらいで推移したので、雪かきの日々は続くものの、生活に支障をきたすほどではありませんでした。

 しかし、国道8号線立ち往生の2月5日からの大雪は、並の大雪ではなかったのです。
 一気に積雪が増え、県内各地で積雪1mを超えました。交通は寸断され、雪掻きに追われるのですが、これまでに雪を積み上げている上に、雪を積まなければなりません。
 22日からほぼ毎日雪かきの日々が続いているので、疲労も蓄積しています。今後の積雪を考えると、少しでも雪を処理しておきたいので、降雪、吹雪の中の雪かきも多いのです。

 で、11日からの大雪。積雪130㎝。
 今朝起きた時、と言うより、昨夜眠る時から、途方に暮れていました。
 今日は5時間の雪かき……くたくたです。

 この記事、愚痴ばかりで、まったく面白くないと思いますが、もし、ここまで読んでくださった奇特なあなた!
 大雪で苦しんでいるだろう友人知人がいましたら、労いの言葉を掛けてあげてください。お願いします。



 
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大雪と近況報告

2018-02-10 18:46:44 | 気象
 2月4日に「ヤバいような気がする」と書きましたが、「やばい」以上の大雪になってしまいました。
 最深積雪は福井市で147㎝、武生111㎝、今庄122㎝、敦賀市57㎝、大野市169㎝、金沢市87㎝、富山市75㎝。あまり報道されませんでしたが、新潟県長岡も145㎝と猛烈に降ったようです。
 福井市の積雪が140㎝を超えたのは37年ぶりで、「数年に一度の寒気」どころではなかったです。ただ、正確に言うと、37年前の“56豪雪”に匹敵するかと言うとそこまでは至っていないようです(56豪雪では196㎝に達しました)。と言っても、非常に大変で、生活に激しく支障をきたしています。
 私の地域では2011年の1月末の大雪に匹敵します。

 それにしても、この冬の強烈な寒波は少なくカウントしても3度目。毎回、“最強寒波”とか“数年に一度”という修飾が付けられますが、数年に一度の寒波が3度というのはどういうことなのでしょうか?

 昨日は快晴、今日は雨。大雪も一休みですが、明日からはまた強い冬型で大雪になる恐れもあるそうです。できれば、寒気には玄関先で帰っていただきたいものです。

 さて、近況報告ですが……
 インフルエンザ(A型)に罹患してしまいました。ここ2日ほど39℃以上ありました。2日ほど前から、熱っぽく倦怠感もありましたが、雪掻きの疲労によるものかと思っていました。関節痛も筋肉疲労でかき消されたみたいです。食欲もありましたし(意地汚いだけかも)。現在は37℃台に治まっています。
 ドラマも未見のモノが溜まってきましたし、ピョンチャン五輪も開幕してしまいました。レビューも遅れ気味になるかもしれませんが、ご容赦ください。
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“数年に一度の寒気”と言われていますが、今季3度目か4度目って、どういうこと?……2018年2月4日~

2018-02-04 12:32:03 | 気象
“数年に一度の寒気”が南下、日本海側を中心に大雪の怖れがあります」

……“数年に一度の寒気”と言われていますが、この冬に既に3度以上来ているよねえ!
 それはともかく、今回の寒気は前回までと同等か、それ以上のような気がする。
 特に、上空5000mの寒気の予想を見ると、ヤバイような気がする。



 現在、昨日の予報に反して晴れている。
 日本海の低気圧が南東に向かって進んできており、それに向かって南寄りの気流になり、低気圧の南側には雲が発生しにくくなっているからだ。


 しかし、これは一時的で、低気圧が近づき、低気圧周辺の発達した雪雲が掛かれば、強い雪が降る。
 さらに、寒気が本格的に南下し居座りそうなので、大雪の危険性が高い。
 今回の特徴は、寒気が強力なのに対して、大陸の高気圧の張り出しは強くなく、低気圧もそれほど発達しない。ただ、秋田付近に低気圧が留まるので、雪雲の流れが不安定。
 運が良ければ、大雪にはならないし、運が悪ければ大雪になる(地域によって差が大きい)
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「“太平洋側”と“日本海側”」と言うよりは、「“表日本”と“裏日本”」だなあ

2018-01-30 22:45:30 | 気象
次の解説(青字の部分)は、NHKの1月28日の午後6時52分の気象情報のものです。
一見、普通の解説ですが……たぶん、普通の解説です。
しかし、連日の雪かきで消耗した私にとっては、何となく、気に障る言い回しでした(表現だけでなく語調も含む)。
 
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 今日は雲の広がったところが多くなりました。
 午後6時の各地の天気を見てみますと、この時間もまだ雪や雨の降っているところが多くなっています。
(天気分布図では北海道西部、新潟、山陰、東海が雪、能登半島、紀伊半島最南端、四国南西部、九州南部が雨)
 さあ、明日になりますと、日本海側はまだ雪が降りますが、太平洋側は晴れる所が多くなりそうです。
 明日の気圧配置です。明日は低気圧や前線が、東へと抜けて西高東低の冬型の気圧配置になる見込みです。明日は日本海側で雪が降りやすくなるでしょう。

 では、明日の雪の予想です。
(天気分布予想図を見ながら)
 朝から動かしてみますと、日本海側を中心に雪が降り続き、特に北陸は次々に雪雲が流れ込みそうです。夕方以降は、紫色、強く降るところもありそうです。夜遅くに掛けて強く降りますから、雪の降り方にご注意ください。

 では、全国の明日の天気です。
(日本列島に主要都市の天気予報のマークが示れた画面が現れる)
 日本海側では広い範囲で雪が降り、吹雪いたり雷を伴ったりするところがありそうです。太平洋側は晴れる所が多いでしょう。南西諸島は風が強く吹き、午前中は荒れた天気になるところがあります。
====================================


 冒頭で“気に障る”と言いましたが、おそらく、大多数の皆さんは“普通じゃん”と思ったことでしょう。
 なので、私が感じたニュアンスを赤字で付け加えます。

今日は雲の広がったところが多くなりました。
 我々の所は、連日の雪だった。今日(この日)は、冬型の気圧配置が緩んで、雪が雨混じりになり、時折薄日も射して、ほっと一息つけるような穏やかな天気だった。そりゃ、太平洋側の方達にとっては、“天気が崩れた”というのは事実だけど、“雲が広がったところが多かった”と天気が悪かったと言い切られるのは、心外である。

 さあ、明日になりますと、日本海側はまだ雪が降りますが、太平洋側は晴れる所が多くなりそうです。

「さあ!」ですぞ!
≪日本海側は雪が降るけど、太平洋側は晴れて良い天気になりますぞ!≫と、天気が回復するというニュアンスのコメント。嬉しそうに言っているように聴こえた(私の主観です)

 その後も客観的な表現だが、声が明るく(あくまで私の主観)、雪への用心を呼び掛けているが、他人事のよう(あくまで主観です)。



 翌日(昨日、29日)のNHK『ニュース7』の気象情報も酷かった。
 連日の寒さの解説の後、
「さらに、2月のスタートが心配です!
 強い寒気が居座り続ける中、1日から2日に掛けて南岸低気圧が予想されています。太平洋側で雪の可能性があります。
 東京、木曜日から金曜日、雪の予想。名古屋や広島も(木曜日は)雪の予報になっています。大阪も雪になる可能性があります。
 今週は、雪の情報に注意をしてください」


 日本海側では平野部でも大雪といって良いほど雪が降っているのに(積雪40~60センチ)、そのことについては全く触れず、終始、寒さと南岸低気圧による降雪の注意を喚起していた。


 そりゃあ太平洋側、特に、関東で雪が降ると、影響を受ける人がとてつもなく多いので、情報の価値が非常に高いのは分かりますが………
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“最強寒気” or “数年に一度の寒気”?……2018年1月23~26日の寒波

2018-01-25 21:11:35 | 気象
 関東地方の大雪(2018年1月22日)の後、“過去最強の寒気”あるいは“数年に一度の寒気”と称された寒気が日本列島に襲来した。
 その寒波について、先週、予測記事を書いた。その記事で、今月11~13日の大雪(最深積雪は富山市60センチ、金沢市62センチ、福井市77センチ)に比べて、上空5500mの寒気が同じ程度で北上も早いので、それ以上にならないと判断し、
「日本海側は無茶苦茶な大雪にはならないと思うが、27日辺りまで冬型の気圧配置が続くので、日本海寒帯気団収束帯の状況によっては、酷い目に遭うかもしれない」
と、括っていた。

 …………実際は、“半分的中で、半分外れ”と言えそう(現段階においては)
 確かに、東京では48年ぶりに氷点下4℃を記録するなど、“極寒列島”となった。北陸でも、昨日(24日)にはパウダースノーの猛吹雪となり、前日までの除雪とこの日の数度の除雪、さらに極寒を考えると、≪どうなることか?≫と24日の夜は不安な状況だった。
 ところが、昨夜から今日(25日)の夜に掛けては、非常に寒かったものの雪は小降りでほとんど積もらなかった(ただ、これだけ降らないと、雪が融け、積雪も減るのだが、寒さでほとんど減らなかった)。
 25日午後9時現在の積雪は富山市36センチ、金沢市11センチ、福井市34センチ………(私の所は、実感では50センチぐらい)
 現段階で大まかに言うと「予想より無茶苦茶寒かったけれど、そんなに降らなくてよかったよぉ」。


 そもそも、“過去最強の寒気”と“数年に一度の寒気”は、かなり程度が違っている。
 どちらかが間違っているのかと言うと、そうでもなく、どちらも正しい。矛盾しているようだが、前者は上空1500mの寒気について、後者は上空5000mの寒気について言及している。
 気象情報で用いられるのは、どちらかと言うと、上空1500mの寒気についてで、「氷点下6℃以下になると平地で雪が降る」と説明し、この寒気に日本列島がすっぽり覆われる状況になると、厳しい寒さと日本海では大雪への警戒が出される。
 一方、大雪の目安とされるのが上空5000mの寒気で、氷点下36度以下の寒気に覆われると大雪警報が出されるような状況になる。

 説明が重複するが、今回の寒気の場合、確かに上空1500mでは氷点下6℃の日本列島がすっぽり覆われ、5000m上空でも24日には氷点下36℃の寒気が北陸上空付近まで南下していた。
 しかし、翌日(今日)25日には、予報通り5000mの寒気は北上していた。

 昨日の気象庁の予報では、かなりの積雪を予想していたが、北陸地方に於いては、雪雲はそれほど発達しなかった。西高東低の冬型の気圧配置が強かったにもかかわらず。(一般に、西高東低が強いと“山雪型”と言われるが、山間部もそれほど強く降らなかった)




 これらのことは、何を示しているのか?……
 ………「大雪の目安は上空5000mの寒気に左右され、寒さの厳しさは上空1500mの寒気に影響される」
 昨日の気象庁の予報は、かなりの降雪を予想したが、北陸3県に関しては、地上の寒さと気圧配置に囚われすぎたような気がする。


 私が軽視した上空1500mの寒気だが、詳細な情報を考慮しなかった。
 詳細な図が下図。

 過去に例がないほど、上空1500m氷点下15℃の寒気がここまで南下してきており、それが、今回の極寒をもたらしたようだ。
 ちなみに、前回の大雪(1月12日)の1500m上空図が下図。

 この時も非常に寒かったが、この図を比較すると、今回の寒気が如何に強力だったかが分かる。
 5000mの上空の寒気の南下が続いていたらと思うと、ゾッとする。(通常は、上空1500mと5000mの寒気は連動する)
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関東地方、大雪! 北陸も早くも積雪

2018-01-22 18:18:48 | 気象
 先週から報道機関が大雪への警戒を呼び掛けているので、当ブログの記事「“10年に一度の寒波”、あるいは“史上最強の寒波”と言われていますが」へのアクセス数が増えています。しかし、この記事は2年前のもので、訪れてくださった方々には申し訳なく思っています。
 そこで、「寒気襲来(2018年1月22~27日)」を紹介したのですが、これを書いた先週の予想より、かなりひどいことになっています。


 関東地方や太平洋岸に雪をもたらす南岸低気圧が東進。
 この低気圧の進路や上空の寒気の状態によって、雪になるかが変わり、さらにどこに降るのか、どのくらい降るのかを予測するのは非常に困難らしいです。
 しかし、今回はその微妙さなどを全く関係しないほど、雨雲(雪雲)が大きく、それが寒気も呼び込んで(午後6時には関東の多くの地点で氷点下)、午前中から雪が降り始めたところが多く、午後には本格的に降り出しました。この降り方は、東京でも約30㎝積もった(甲府が一番酷かった)2014年の大雪を彷彿させる降り方です。



 さらに日本海側でも予想を超える状況になっています。(昨夜の段階で、雪の予報は出ていた。しかし、最高気温は2.5℃と、予想最高気温の5℃を大きく下回っており、やはり、予想外の積雪と言える)
 「関東、太平洋側の雪の後、23日以降は冬型の気圧配置になり雪が降り続く」
と言われていたのですが、午後からどんどん雪が降ってきました。しかも、筋状の雲と違って、雲に切れ間がないので絶え間なく降り続けました。
 通常は南岸低気圧だけなので、雪雲、雨雲はかすめるだけなのですが、日本海にも低気圧がありそこに向かって雲が盛り上がり、かなりの量、長時間、雲が通過し続けることとなったようです。既に10センチ以上積もりました。(レーダによると、北陸は間もなく止む見込み)

 冬型の気圧配置でないのに、この積雪は納得いきません。これから冬型の気圧配置が続き、大雪の心配があるのに、その前に雪が積もってしまうなんて、話が違うぞ!

【追記】
雪は夕方になって止み、その後、今日(23日)の午後までは、雨または曇りだったので、ほぼ融けました。
しかし、寒気が南下し、冬型が強まるのは今日(23日)の夜からなので、本番はこれからです。
 
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寒気襲来(2018年1月22~27日)

2018-01-20 10:51:52 | 気象
 またてしも寒気が襲来(1月23~26日)するらしい。
 今回は南岸低気圧が通過するので、関東甲信越、西日本の太平洋側も降雪・積雪が予想され、“最強寒波”を触れ込み、しきりに警戒が喚起されている。
 さて、来週の寒気は、2日ほど前の予想では、確かに“数年に一度”級(先週の寒気より規模も強さも上回る)だったが、昨日の時点で、寒気の南下度合いが弱まり、“先週並みかそれ以下”となってきている。
【1月24日の寒気予想図】

2日前の上空5000m予想図では、マイナス36℃の領域がマイナス30℃の辺りまで南下していた)

先週の寒気(11日~13日)
【1月12日の寒波の様子】


 ほぼ同じ状況と言える。
 1500m上空の寒気は留まるが、寒気の芯(5000m上空の寒気)は25日以降は北上するので、

日本海側は無茶苦茶な大雪にはならないと思うが、27日辺りまで冬型の気圧配置が続くので、日本海寒帯気団収束帯の状況によっては、酷い目に遭うかもしれない。
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