英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

何でもありだな ~衆議院解散、新党結成~

2017-09-27 17:16:27 | 時事
安倍総理が衆議院解散の意向を示してからのいろいろな動きを書こうとしていたら……
とんでもないニュースが飛び込んできた!
(とんでもないニュースについては置いて於くとして、まず、昨日までの動きについて書きます)

 

―――日本のこころ代表 中山恭子参議院議員―――
 小池知事と会談 新党参加の意向を伝える
 「私どもの考えていることが、新党で生かせるのであれば一緒に活動していきたい」
 「(“日本のこころ”は)消滅するしかない。中野幹事長は違う方向に動いていくと思う」

 内閣総理大臣補佐官(北朝鮮による拉致問題担当)を務め拉致問題解決に尽力、また内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画担当)として入閣もしている。
 夫・成彬が同年7月の第22回参議院議員通常選挙にたちあがれ日本からの出馬により、自民党を離党。
 その後、「たちあがれ日本」→「太陽の党」(改称)→「日本維新の会」(合流)→(日本維新の会分党)「次世代の党」
 2015年10月1日に「次世代の党」代表に就任[、党名を「日本のこころを大切にする党」と改称。2017年に「日本のこころ」に党名を変更

 夫・成彬の絡みで迷走感が強いが、「消滅するしかない」は党首として、あまりに無責任、非道な言葉である。


―――福田峰之内閣府副大臣―――
 衆議院議員神奈川8区で江田憲司(みんなの党)に3回連続敗れており(比例南関東ブロックで2度復活当選)、今回の副大臣は選挙に弱い福田氏への党のフォローと見られる向きが強い。
 山崎派時代は甘利氏と関係が深く、その後、麻生派に入会。
 今回の党離脱は、麻生氏を初め党の重鎮には何の相談もしなかったらしい。現職副大臣でありながらの離党、新党へ入党は、あまりの裏切り行為である。


―――行田邦子議員(埼玉選挙区・無所属)―――
 2007年参議院埼玉県選挙区から民主党公認で出馬。自由民主党新人の古川俊治、民主党現職の山根隆治の得票数を上回る票を獲得、トップ当選を果たす。
 その後、党の副幹事長も務めたが、2012年に民主党に離党、新会派「みどりの風」を設立、共同代表に就任。2013年1月、みどりの風が政党要件を満たし単独代表制へ移行、同党代表代行に就任。
 2013年2月渡辺喜美氏から要請を受けて、同年3月みどりの風を離党し、みんなの党に入党。7月の参議院選挙で当選。
 しかし、2014年11月、みんなの党が解党し、無所属。その後、参議院会派「日本を元気にする会・無所属会」と歩調を共にしたが、元気にする会が維新の党との統一会派「維新・元気の会」を結成した際に、会派を離脱した。
 その後、みんなの党の再結成を目指すが実現せず……【以上、ウイキペディアの要約】

 いろいろ苦労した方のようだ。


豊田真由子議員は少なくとも入院して逃げていた期間中の給料?は返却、
上西小百合議員は日本維新の会を除名された時点に遡って議員資格のはく奪すべき
今井絵理子参議院議員も自ら辞職してほしい

【追記】
山尾志桜里議員……この人に限らず国会議員は心に棚がたくさんあるようである(自分のことは棚に上げて他人を厳しく追及……私もか?)。会見で質問を一切受け付けず席を立っておいて、今回立候補するとは!


―――安倍総理―――
 解散については「なぜこの時期に衆議院解散?」の記事で書いたが、森友・加計問題の追求を避ける為、さらに民進党のドタバタ劇に乗じて自民党の政治基盤を盤石なものにするために他ならない。
 解散表明会見では「“消費増税による増収分の使途を変更し、全世代型の社会保障制度に転換(幼児教育無償化など2兆円規模の政策を年内に策定)”や“北朝鮮の対応”について信を問う」と説明

 消費税率アップ分の使い道が幼児教育などの特定世代に限定されるのは不満であるのはさておき、「再来年末のことを、北朝鮮で緊迫している今、問う必要があるのか」甚だ疑問である。税率アップの時期の更なる変更を問うのなら理解できるが。
 北朝鮮問題については解散して信を問う問題ではなく、与野党に係わらず団結して対処していただきたい。


 本音は「憲法改正」であり、それを前面に出すと選挙にマイナスになる。ただ、それをまったく口に出さないと≪信を問うた≫ことにはならないので、こっそり、NHKの報道番組で触れていた。何という卑怯なやり口!


そして……
―――小池百合子東京都知事―――
日本新党、新進党、自由党、保守党、自由民主党と5つの政党に所属し、「政界渡り鳥」と呼ばれることがある。ただし、日本新党、新進党は党そのものが解党しており[40][41]、自発的な離党は自由党および保守党を離党した時のみ。また、自由党からの離党は自自公連立政権からの離脱に反対したためであり、海部俊樹、扇千景、野田毅、二階俊博など小池を含めて26名の議員が共に離党している。【ウイキペディアより】

 都知事選挙の際、「このところいろいろと私のこれまでの経歴などをご紹介いただく放送などを見ていて、『政党がコロコロ替わる』というようなご指摘もいただいている。しかし、改めて申し上げると、それは政党の離合集散の結果であって、政党名が変わっただけであって、私の主張、思想、そして信念は一度も変えたことがない。改めて思うと、政党というのはあくまで機能体であって、仲間内の運命共同体ではないと思う」と自ら説明しているが、主張、思想を実現するために、『臨機応変に機を見て人を見て動く』人で、それに非常に長けた人物と見ることができる。
 とにかく、タイミングを捉えるのが絶妙で、状況に応じて柔軟に対応できる策をめぐらす手腕を持つ。弁舌も巧みだ。
 東京五輪競技会場問題や、築地市場移転問題に対しては選択肢を広げ、詳細に検討する姿勢を示す。慎重かつ柔軟さは誤りを起こしにくく、もし、好ましくない事態に陥っても責任を厳しく追及されないという面もありそうだ(あくまで私見)。
 反面、「決められない知事」という指摘も受けており、築地問題は全然進展しておらず、五輪会場問題は結局、森元総理の思惑通りになってしまった。その上、資金面の都の負担も大きい。

 数日前、「新党については自らが主導して関わる」と表明。この内容はともかく、表明する行動については党立ち上げに動いていた若狭衆議院議員は何も知らされていなかったようだ。記者に尋ねられて、ムッとしていたように見えた。(全く話がずれますが、若狭氏って俳優の勝野洋さんに似てませんか?)
 党名を「希望の党」、党首は小池都知事が就任
 自分が党首になった方が効果的と判断したのだろう。
もしかしたら、主役でいたいだけかも(あくまで私見)

 都知事だけでも大変なのに、党首として国政に関わるのは無理なのでは?
……と思っていたら、民進党と希望の党が合流!

総選挙で与党に対抗して政権交代を目指すため、民進党と希望の党が合流する方向となった。民進党の前原代表と希望の党の小池代表は26日夜、極秘に会談し両党が合流する可能性について協議した。その結果、両党は事実上、合流する方向で最終調整に入った。関係者によると、小池代表が党のトップに就任する方向だという。またその場合、小池代表が都知事を辞任して自ら衆議院選挙に出馬するとの見方が出ている。……【日テレNEWS24】より

 合流はともかく、都知事辞任(あくまで現段階の見方)は無責任だが… 
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大飯原発再稼働…おおい町長同意   ~ある住民の声に驚いた!~

2017-09-26 23:00:12 | 時事
大飯原発再稼働におおい町の中塚町長が同意を表明した。
【同意の理由】
①地元住民の理解
②新規制基準に基づいた安全基準
③原子力に関する国民の理解を進めていく国の姿勢
を確認できた とのこと


上記は、かなりあやふやな理由なのではないだろうか?
……①経済的なことなどの目先の利点を優先する人が多い
……②新規制基準を安全確保と思い込みたい
……③国の姿勢を信用できるかは怪しいが、国がそういう姿勢を約束したという事実を重いと考えたい


【懐疑的な視点】で捉えると
……①福島県の原発事故の惨状が再現しても文句は言わない覚悟があるのだろうか?
……②安全が確保されると言い切れるのだろうか?
……③“原子力に関する国民の理解”がいったいどういうモノを指して言っているのかが全く不明

 まあ、とにかく、原子力発電は本当に安全なのだろうか?
「国や電力事業者に対して引き続き安全を最優先とする対応を求めていく」
という考えを示したが、結局、人任せではないのだろうか?
 原発を有する町や県が学者や技術者を保有し、独立して原発を監視するくらいはしてほしい。

また、町長は 
「万が一(原発事故が)起きた場合は、理解の判断をした町として、私として
 責任の一端はあると認識している」
と言い切ったが、「責任を取る」とは言っていないよね(責任は取れないだろうけれど)。


 一番驚いたのは、ある住民(60~70歳ぐらいの男性)の声
「(再稼働は)当然のことだ。反対する理由はない」
 “当然”、“反対する理由はない”と言い切ってしまうことにびっくり。
 『事故の危険性』『避難計画のあやふやさ』『使用済み燃料の処理が未確定』など、不安要素、マイナス要素が多くあるというのに……
 この人は福島の原発事故を知らないのだろうか?
 あと、「地域経済活性化に欠かせない」という意見が多いが、使用済み燃料の処理方法も不確実(地中深く埋めても、核燃料を閉じ込めておく容器の劣化、地殻変動の可能性を考えると、不安に感じてしまう。
 それに、使用済み燃料の保管や処理に莫大の費用が掛かる。本当に経済的にプラスなのだろうか?



【他の住民の声】もご紹介します
「高浜原発も動いているし、もっともっと早く動かした方がおおい町のために良い。
 事故を起こさないように、万全の態勢でやって欲しい」
「いいも半分、悪いも半分。電気が送れないと困るし、事故があったら困るし。
 使用済み燃料もどうするか、早く考えなければならない」
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【歳時メモ】 彼岸花とコスモスとそばの花、そして秋の深さを感じさせる花も

2017-09-22 17:36:09 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 彼岸花……道端に赤い塊を見かけるようになりました
 コスモス……あちこちで咲き揃ってきました。花期の早いキバナコスモスもまだ頑張っていて、両者が混在して咲いている個所もあります。キバナコスモスの方が繁殖力が高いので、コスモスが駆逐されないか少し心配。
 蕎麦の花……満開状態

 セイタカアワダチソウ……背丈を伸ばし、黄色味を加えてきて、その存在を示し始めてきました
 ススキ……穂が開き始めました
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みっともない相撲 日馬富士-貴景勝(2017年秋場所10日目)

2017-09-21 11:58:15 | スポーツ
 白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が休場、高安が3日目から、照ノ富士が6日目から途中休場と、巻物だけの寿司という寂しい秋場所となってしまった。
 その中で、カド番だった大関・豪栄道が10勝1敗と役力士の面目を保つような相撲を取っている。場所開始当初は、カド番脱出に囚われ、張り手など“何が何でも勝つ”という意識が強い相撲だったが、優勝した時のように真正面からぶつかり、押し、寄るの正攻法の相撲に徹している。
 ひとり横綱となってしまった日馬富士は、3日目の琴奨菊戦での待った不成立で不本意な敗北で躓き、そこから3連敗。それでも6日目から4連勝の6勝3敗で何とか優勝戦線に踏みとどまり迎えた10日目の貴景勝戦。


 低く頭からぶつかる鋭い立ち合いを見せた日馬富士だったが、貴景勝も強く踏み込んで受け止める。
 押し切れないと見た日馬富士は即座に右の張り手。貴景勝はこれを喰らったが、いなそうとしていた瞬間だったので、互いにベクトルがずれ、方向が変えてやや離れて向き合う形となった。
 そこから互いに軽くぶつかり合っては離れる動作を5回繰り返す。この際、日馬富士は4回張り手を繰り出す。通算3回目、4回目の張り手はほぼ空を切った形となり、最後のぶつかり合いでは左の張り手が貴景勝の頬を捉えたが、やや浅くずれた瞬間、貴景勝が肩透かしを繰り出す。それをまともに喰らった日馬富士は頭から土俵に突き伏した。顔面、肩、胸と砂まみれとなった日馬富士は痛い敗戦。

 日馬富士は一旦、受け止められると、張り手を出すことが多い。
 さらに、一旦張り手を出すと、相手の頬を捉えることに拘り、他のことには頭が回らなくなる。
 この相撲をまさにこのパターンで、徐々に棒立ちとなり、上体だけに力が入り、下半身は留守の状態。
 貴景勝の肩透かしに、なすすべもなく掛かり、柔道で言えば“一本”という程、掛かりっぷりだった。

 柔道では背中が付くと一本だが、それに匹敵する頭から突っ込み、手をついて庇うことさえできなかった。


 “みっともない”というのは敗者に鞭打つ表現だが、そう言われても仕方がない横綱としての取り口だった。

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2017王座戦第2局 ~良いところはなかったが~

2017-09-19 23:33:27 | 将棋
 良いところなく押し切られてしまいました。

(図面を起こす元気がないので、文章のみで……)
 序盤はあまり意志が感じられなかった。
 桂や銀の進路を失くす▲4五歩は、4六に角を据えておこうという手だが、どちらかというと後手の指し方。
 しかも、△6四角と合わせられ▲同角△同銀▲4六角△6三金の進行は、後手が労せず6筋の金銀盛り上がりの好形を築かせてしまった(後手の手得)。
 先手は▲6六歩△同歩▲6五歩△5三銀▲6六銀と、手筋を駆使して6筋の位を逆に保持したが、9筋を突っ掛けられた手が見た目以上に厳しく、先手から動かざるを得なくなってしまった。
 急かされた先手の攻めは、腰が入っておらず、手が止まったとろでの反撃が強力で、敗色が濃くなっていた。
 中村六段も終盤ややもたついたが、しっかり勝ち切った。

 という訳で、いいところなく、敗局。
 王位失冠、A級順位戦では行方八段に敗れ(2勝2敗)、王座戦も0勝2敗。悲しい日々が続いている。

 ただ、今日の敗局だが、しつこく食らいつき、敗勢になってからは入玉を目指し、入玉を阻まれて絶望的な局面になっても指し続けた(時間が数分残っていたので、秒読みに追われて指し続けたという訳ではない)。
 闘志や気力は萎えていない。
 非常に苦しい状況だが、この苦境が羽生善治の脳みその皺を何本か加えてくれたはず。多少、将棋のバランスが崩れ、終盤も足取りが怪しくなっているが、きっと克服する。気力さえあれば、復活できる。私は信じている。

 
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なぜこの時期に衆議院解散?

2017-09-18 11:44:43 | 時事
台風18号の被害状況、警戒情報のニュースが流れる中、「衆議院解散の見通し」と報じられた

 台風被害、北朝鮮ミサイル・核実験など重要かつ緊迫した状況なのに……
 確か、最近内閣改造したばかりなのでは……(平成29年8月3日・第3次安倍第3次改造)。だいたい、内閣支持率が低下したら、国民の不満をかわす為、内閣改造を行うこと自体、国政を軽視しているのに、今度は、衆議院解散!
 森友・加計問題の追求を避ける為、さらに民進党のドタバタ劇、小池新党?の動向を見据えての決断なのだろうが、大変な状況の中、解散総選挙を画策していたとは、安倍総理、自民党は、国民・国政を全く軽視しているとしか思えない。


 そもそも、衆議院を解散する理由(目的)は?
①衆議院で内閣不信任案が可決された時、②衆議院で内閣信任案が否決された時だが、この他に、内閣総理大臣が決める場合がある(ほとんどこの場合のような気がする)
 首相が、国会で審議や決議が難航した場合、「国民に是非を問う」という目的で解散する。過去には、郵政民営化問題、消費税導入・税率アップなどが思い当たる。
 しかし、今回はどういう争点があるのだろうか?
 「今なら選挙に勝てる」が理由で、「選挙に勝つ」が目的なのだろう。
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91%の回復……2017A級順位戦 羽生二冠×行方八段

2017-09-16 21:00:06 | 将棋
 他に書きたい記事がたくさんあるのだが、悔しいのでこちらを先に。

 何が悔しいかというと、羽生二冠が負けたことではなく、巷での羽生二冠への言われようである。
 某掲示板の将棋関連のまとめサイトがある。
 某掲示板やこのまとめサイトは、まともに向き合う必要のないコメントがほとんどで(稀に、鋭い意見もある)、腹を立てるのも無駄な行為なのであるが……



まず、そのサイトでの記事のタイトルが「終盤の大逆転」という表現をしていたが、少なくとも大逆転ではない
これについては、後述するとして、そこで繰り広げられる「羽生、衰えたな」類のコメントが心に棘を刺す。

★某掲示板の書き込みからサイト運営者が抜粋したコメント
①「羽生の棋力が行方不明」
②「羽生さんの終盤はもう60代並になってる」
③「この終盤はアマ有段でも先手勝ってたでしょう」

★まとめサイトでのコメント
④「俺が羽生はもうダメだと言った通りになったろ。これからは時々全盛期みたいないい将棋も指すけど、ファンをがっかりさせる将棋が増えてくる」
⑤「羽生降格だなこりゃ」
⑥「終盤が弱杉内。大地チャンスとかいってるけどチャンスどころか3タテいけるぞ。ここ最近の終盤は本当にヤバい。C2レベルといっても過言じゃない」
⑦「あれだけ優勢だったけど、またひっくり返ってしまったとは残念無念」
⑧「この羽生って人は藤井四段に弟子入りしたほうがいいんじゃないかwww」
⑨「最近の終盤ほんとひでえ。将棋は終盤弱くなったら勝てんで」
⑩「限りなくグレーに近い頓死」
⑪「あぁ、また終盤で大逆転か。これが羽生マジックってやつですか?w」
⑫「この終盤力だと勝てる将棋ないな。今季A級陥落もあるレベル」
⑬「どうやら1分将棋になると手が見えなくなっているみたいだな。中盤までに稼いだリードが維持できなくなっているのでもうどうにもならない。王座は太地に明け渡すことになるだろうね」
⑭「羽生さんのA級陥落が見えてきたか。終盤力の衰えがやばい」
⑮「先手は銀矢倉の堅陣、後手は駒が離れてスカスカ&2期連続不調の行方。これで羽生が負けるとは思わんかったわ」
⑯「この二人が名人戦してたの3年前だっけ?いやぁなんとも…」

……この将棋や最近の敗局から、「羽生衰えた」「終盤、激弱」と上から目線で断定、嘲るような論調。
 完全否定ができない悔しい状況だが、本局の場合は“大優勢→一手ばったり”とか“終盤が弱すぎて大逆転”という内容ではなかった。(③“アマ有段”では絶対に勝てない)
 ⑮のような見かけ形勢や、ソフトの数値を鵜呑みにして、蔑んだコメントを書き込む必要があるのだろうか?(⑤の“降格”は、将棋に詳しくないような言い回し)

……①⑩⑪は面白いことを思いついたから嬉しくて書き込んだのだろう(悔しいが①はうまいと思った)



★冷静な意見もあった
「感想戦見る感じ59玉でも羽生負けみたいだし、コメントしてる人たち自分で考えもせずに適当言い過ぎでしょ。
 短時間じゃソフトも読みきれないくらい難解な終盤でとやかく言う方がおかしい。
 管理人も大逆転っていうならその論拠と修正手順を示すべき。その手順を検証できるようにしないと確かに大逆転だと納得しない人もいる」
「感想戦コメ見てきた
 うっかり悪手で大頓死なんてことでは全くなかったんだね
 紙一重の斬り合いをなめちゃんが制した、ということか」
「感想コメ更新されてみたが最後超難解だったみたいやん…少なくとも大逆転ではないような」

★冷めた意見
「十何時間も闘った後の人間の深夜の感想戦の内容を気にしてもしょうがない。感想戦は、このふたりはそう考えてたんだーふーん、くらいに眺めておけばいいもの。
 帰ってからソフトで検討させつつ気になる部分を精査するほうが、「本局の内容を調べる」という意味ではよっぽど時間的にも内容的にも意義のあるものになる。プロがやると特にね
 今のプロ対局において、感想戦は昔とは違いもはやそこに将棋研究の意味合いなどまったく無い。両者も当然それはわかっていて、ただ対局終了の昂りを沈め、気持ちの整理をおこなっているだけだよ
「感想戦の結論」が重要な役割を果たす時代はとっくに終わっている」

 確かに否定はできない。特に複雑になった時の終盤は疲弊した頭では、正解を導くのは困難。しかし、序盤の方向性、仕掛け周辺、中盤の大局観などは得るものが多いはず。棋士本人、プロ並みの実力者、あるいは無茶苦茶棋界に精通した人なのだろうか?


 簡単に本局を振り返ろう

 いきなりの跳び蹴り?
 居玉で▲7八金も省略!そんなに急がなくても……
 飛車のコビンが空いており▲5五角の筋が生じ、“仕掛けあり”と考えたのかも。研究?思いつき?


 行方八段が2二に歩を謝り、金二枚を左翼に繰り出し、局面を収めた。
 先手は歩損(突き捨てた分)で、△3六歩と逆用される筋や、4八の銀を動かすと△3七角の打ち込みが生じ、動きが難しそう。
 後手は「6三銀+7三桂」や右玉形の整備の余地があり、指し方に悩まない。
 羽生二冠が時折使う「つまらない将棋」にしたのではないだろうか?


 行方八段が“頃は良し”と仕掛けた感がある。


  ただ、この動きは羽生二冠も待ち構えていた感がある。5六の銀を引き、銀矢倉を完成させたうえ、好点の▲5六角を用意し反撃(桂頭の7四を睨むと同時に、場合によっては2三の突破)


 先手の桂得だが、先手の桂頭攻めを甘んじた代償の7五歩の拠点を利用した反撃の△7六桂。
 5五の銀を軸に△6五歩の攻め、8筋の後手飛車も控えており、迫力十分。
 自玉頭が戦禍となる危険もあるが、後手の方が駒が利いている気がする(先手は飛車がイマイチ。羽生二冠の“ニート飛車”はいつものことだが)
 この桂打ちに対し▲7九玉とかわしたのは、後手の手駒に銀を加える危険性や、一番いい時に7六で清算したいという意図なのだろう。ただ、この手と△6二玉の交換は、後手の得のような気がした。


 一旦▲3六角と嫌みの歩を取りつつ歩の補充を図った先手に対し、行方八段も際どく△9五歩の突き捨てを入れ△6五歩と総攻撃を開始。
 これに対し、羽生二冠も▲4七桂と独特な桂打ち。放っておいても△6六銀と出たいところではないだろうか?手順に△6六銀と出られて、4七の桂が置き去りになりそうな気がした。


 銀を6六に呼び込んだのは、▲6四歩を利かすため(△6四同銀引を消した)。▲6四歩△同銀に▲5四角と働きの弱かった角が急所に!
 これに対し行方八段も△6七銀成▲同金と先手陣を薄くしつつ銀を入手。手にした銀を△6三銀と打ち、角を弾く。

 しかし、角が逃げるわけもなく(行方八段は逃げるものと思い込んでいた)▲6三同角成△同金▲5五桂打と攻めつける。遊ぶと危惧した4七の桂を土台にした継ぎ桂だ。
 ▲5五桂打以下△5四歩▲6三桂成△同玉に▲7三歩!次に▲7二銀の王手飛車を見た手筋の歩打ち!


 第8図で△7三同銀は、▲7六銀△同歩▲7五桂(王手)が入るので△7三同玉だが、▲7四歩に△6三玉とよろけなければならない(△7四同玉は▲7二銀が厳しい)のでは先手快調(に思えた)。
 さらに▲7三銀△同銀▲同銀成△同玉で第9図。


 裸状態の後手玉に、▲7六銀と切り札。桂を補充しつつ△同歩に空いた7五に銀を打ち、快調そのもの(に思えた)。
 しかし、▲7六銀では▲5三銀の方が良かったようだ(羽生二冠の予定も▲5三銀)。

【以下は中継サイトの解説】
 △6六桂▲同銀△同歩▲6五桂△8三玉に(1)▲7六金△同歩▲7五桂は△8四玉で後手玉が詰まない。一方、先手玉は△7八銀から長手数の詰めろがかかっている。羽生はこの問題を解決できず、▲5三銀を断念したという。
 しかし、▲5三銀でも先手有望の順はあった。(2)▲7二銀△8四玉▲8三金△同飛▲同銀成△同玉▲6三飛△9二玉(△8二玉は▲7三桂成)▲7六金が感想戦で指摘された好手順。後手玉に▲8四桂△8一玉▲8三飛成以下の詰めろがかかり、先手玉は詰まない。(1)の変化とはまったく逆の状況となる。
 (2)の変化は9一香が9二玉の陰に入るのが大きい。▲7六金の局面で9二に玉がいなければ、△6八銀▲8八玉△7九角▲同飛△同銀不成▲9七玉△9五香▲9六桂△8八銀打▲9八玉△9七歩▲同桂△8九銀打が一例で先手玉が詰んでいた。しかし、実際は9二玉型なので△9五香の王手が指せない。
 なお、▲5三銀△6六桂に▲同金は△同歩▲6五桂△8三玉▲7二銀△8四玉▲8三金△7四玉▲7三桂成△6五玉▲2五飛△5五銀で後手玉が詰まない。6七に金がいれば△5五銀に▲5六金で詰むので、▲5三銀△6六桂には▲同銀となる。


 実戦は、第9図以下▲7六銀△同歩▲7五銀に△6六桂と踏み込む!

 この△6五桂は▲同金△同歩▲6五桂で危なそう(この手では攻防の△4四角や早逃げの△6三玉が考えられる)。
もちろん、行方八段も読みを入れた上で“行ける”、あるいは“これしかない”と判断したのだろう。大胆というか、踏み込みが良いというか……“気迫の一着”と言うべきか。
 これに対する羽生二冠の▲6八玉は、気迫に押された一着。行方八段が踏み込んできたので、それを信用したのかもしれない。まあ、実際にはかなり難解であったが(後述)。
 ここら辺りの勘が鈍っているのが、最近の“終盤のよろめき”の要因と言える。「気迫に押された」「相手を信用」……「自分の終盤に自信が薄くなってきている」のだろう。

 その誘因として、残り時間の少なさと持久力の低下があるが、そもそもの原因は、中盤以降、20~40分ぐらいの連続考慮である。読みがまとまらず、迷いが生じ、指し手に一貫性が欠ける。
 いや、もともと、「局面を不連続に捉え、先入観を除外し、新たな眼で考える」というのが羽生将棋の長所であったが、そのスタイルを転換する年齢になったのかもしれない。

 読みにメリハリをつけ、消費時間を減らし、スタミナ温存。この際、指し手によろめき出始める夕休前には、昼寝でもして欲しいぐらいだ。

 △6六桂の局面に戻ろう。


【以下は中継解説の引用】
「▲6六同金は△同歩▲6五桂△6二玉にやる手が……(難しい)」と羽生。この問題も98手目の感想戦コメント(先ほどの引用)と似た考え方で解決できる。▲6六同金△同歩▲6五桂△6二玉▲5三金と追って、以下(1)△7二玉には▲8四桂△同飛▲7三銀△8一玉▲8四銀引不成。今度は8四銀が9五歩にヒモをつけているので、後手は9一香が使えないという仕組みだ。後手玉は▲7三桂不成以下の詰めろである。
▲8四銀引不成では▲8四銀上も指したくなるが、それは△7八銀▲同玉△6七銀▲8八玉△7七角▲同桂△同歩成▲同玉△6八角▲8八玉△7六桂▲9八玉△9七歩▲同玉△8六金といった変化で先手が頓死する。7五の銀は8六に利かしたまま、残しておかなくてはならない。
(2)△7一玉は▲6二銀△8二玉▲7三桂成△9二玉▲8四桂△同飛▲同銀でいい。その局面は先手玉が7九にいて、後手の持ち駒は角角金銀銀に桂と歩。「先手玉を詰ますには、カナ駒が1枚足りない気がします」と行方はいう。


 実戦の羽生二冠は▲6八玉。「相手の寄せを玉を動かしてかわす」のは、羽生二冠は好んで指すが、この場合は△7八銀と打たれて、逆に寄せに近づいてしまったようだ。NHK杯の佐藤和俊六段戦の▲5八玉を思い出してしまう。
 △7八銀に▲6六金と切り、後手玉に迫り、▲7四桂と受けなしに追い込むが、自玉に即詰めが生じており敗局。


 巷では、「▲7四桂は頓死をうっかりした。▲5九玉と逃げておけば勝ちだった。大逆転負け」と言われたが、見た目の将棋の流れとは裏腹で、実際はぎりぎりの終盤で、わずかに読みの踏み込みを欠き、勝ち切れなかったというのが真相。

 もちろん、読みの精度を欠居たのも事実。勝負勘も鈍っているのは否めない。
 しかし、“つまらない将棋”にしてしまった序盤、中盤を踏み止まり、終盤はリードを奪った将棋。“つまらない将棋”(神経の使う将棋)にしてしまったツケが終盤に回ってしまった敗局で、将棋そのものは回復していると考えたい。
 行方八段の辛抱強い序盤の組み立て、中終盤の気迫と読みの踏み込みを讃えたい。一時、11連敗したようだが、名人に挑戦していた頃の強さを感じた。“91%の回復”というタイトルは、行方八段には失礼な表現かもしれない。


【追加の疑問】
 結果論かもしれないが、終盤、▲3九飛△3三歩を利かす機会がかなりの間あったように思う。
 どこかでこの手の交換を入れていれば、投了図の△3七角はなかったが、どうなのだろう?
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『刑事7人』第3シリーズ 最終話「最終決戦 今夜、最愛の敵に挑む Mの正体!!」

2017-09-14 17:55:35 | ドラマ・映画
「M」の正体
 事件を整理。分析した天樹(東山紀之)は、Mの行動(馬久根の殺害、ビルの爆破未遂など)に矛盾があることに気づき、“驚愕の真相”(Mの正体)に到達する


 M=御厨の正体が山下(片岡愛之助)であることは、拉致や監禁のされ方が不自然なことから予想できた。
 天樹が気づいた不合理性は
・臨界エリアを乗っ取るのが御厨の目的なら、死期の近い馬久根を殺害する必要はない
・「ビル爆破未遂は犯行ミスではなく、意図的に中止したものだった」
 ……この件に関しては、
「臨界エリアの利権が目的なら、ビルを破壊するのは大きな損失」
「介護士・林敬子の怨恨の中心地のビルを爆破する意図だったが、中止した」
 という、二重の矛盾があった。
 「2番目の矛盾に関しては、その原因が準備室のメンバーが現場に向かったことによる急遽の中止だった」と天樹は推理。

 以上のようなことから、「M=御厨の正体は山下」という結論に到達。……しかし!


山下黒幕の矛盾
 捻じれた正義感、歪んだ顕示欲で馬久根への懲罰(殺害)を企て暴走したとはいえ、多くの無関係な一般人を巻き込むビルの爆破をするとは考えられない。
 正義感が捻じれたとはいえ、無関係の人を大量に巻き込む愚行に走るとは思えないし、馬久根ひとりを倒すのにビル爆破という大雑把な手段に甘んじるのはプライドが許さないだろう。
 それに、殺害という裁き方も山下らしくなく、介護士・林敬子を取り込み馬久根の日記が手中にあるのなら、馬久根の悪事を立件出来たのではないだろうか?


その他の疑問点
・雰囲気を盛り上げるだけの監察官
 そもそも、監察の対象は何だったのか?最終的に第11方面本部準備室を解散に追い込んだので、メンバーの行き過ぎた捜査に対してなのだろうが、そうだとすると、メンバーに“殺意があったか?”をしつこく追及していた。なので、馬久根死後の取り調べかと思ったら、そうでもなかった(特に先週の時点では、捜査中、馬久根を死に至らしめてしまい、そのことで聴取を受けているのかと思った)。 進行中の事件の捜査を停止させてどうするのだろうか?片桐(吉田鋼太郎)のこれまでの黒い所業を天樹に忠告するなど、最終話用のかき回しキャラだった。
 それはともかく、メンバーに対してみっちり取り調べをし続けた体力と精神力は驚異。

・突如、絞殺を図る片桐(吉田鋼太郎)
 吉田鋼太郎のキャラとしては正解だが、すべてを台無しにしてしまいかねない暴挙だった。

・噛み殺すとは…
 ずっと怪しい雰囲気を醸し出していた介護士の林敬子。
 恨みに恨むと“噛みつく”ものなのだろうか?そこまで恨んでいたのなら、Mの指示があるまでよく馬久根の世話をできたものだ。(“馬久根をいつでも殺害できる”立場にいるという優越感があったのかもしれないが)
 馬久根を殺せば、逮捕されてもかまわなかったのだろうが、傷跡から採取されたDNAが証拠とは、単純な逮捕劇。

・告発者Mは必要だったのか?
 ストーリーを複雑にしたかったのだろうが、正体が分かってからチラリと画面に現れただけ(セリフなし)。
 馬久根を脱税の罪で逮捕するための“お助けキャラ”も兼ねていたが、悪質な反則脚本だった。


 脚本担当は前話に引き続き“要注意脚本家” 真野勝成氏
 “警戒作家”の椅子に更に近づいた……


 ラストの7人横隊の行進は、『Gメン'75』のパクリか?
 


【ストーリー】番組サイトより
 臨海エリアを裏で牛耳る大地主・馬久根恒義(山本學)の狙撃を次々と試み、天樹悠(東山紀之)ら「第11方面本部準備室」の面々に阻止された男2人が自殺した。その後、事件現場となったビルには、第三波として複数の爆弾も仕掛けられていたことが判明。天樹らは、臨海エリアの利権を狙う謎の人物「御厨」によるテロの可能性を疑う。
 その矢先、馬久根が天樹らを呼び出し、ある交渉を切り出す。天樹らが証拠をつかんでいる脱税の罪を認める代わりに、自分を殺そうとした首謀者を掴まえてほしいというのだ。だが、彼らにとって馬久根は、憎むべき最大の敵。彼のために捜査するのは本意ではない。天樹らは逡巡しながらも、あくまで自分たちの意志で首謀者を洗い出そうと決意する。
 まもなく、自殺した狙撃未遂犯たちの身辺から、「御厨」との接点を暗示する証拠が見つかる。だが、ここにきて天樹が首をかしげる。臨海エリアの利権を狙う勢力が馬久根を殺害しようとする――そこまでは合理的だが、ビルの爆破に関してはどう考えても合理性が見受けられないからだ。この一連の犯罪計画には一体、どんな意味があるというのか…。「御厨」の正体も含め、捜査は混迷を極めていく。

 そんな中、馬久根が何者かに殺される! 容疑者として“ある人物”に目を付けた天樹らは、捜査を続行。やがて、天樹はそれまで想像すらしなかった“驚愕の真相”に直面する――。

脚本:真野勝成
監督:及川拓郎
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『遺留捜査』(2017・第4シリーズ)第8話「折れたヒールを履いた悪魔!?汚れた靴に悪女の秘密」

2017-09-11 18:04:19 | ドラマ・映画
(第1話~第5話ぐらいの総括をしようと思っているうちに、第8話になってしまいました。
 今週が最終話なので、取りあえず、残念過ぎて書きたくなった第8話を)

 ≪一見、非道すぎる被害者が、実は良い人だった≫というパターンで納得できた話は稀。
 今話は通常通り?納得できないストーリーだったが、通常の枠を突き抜ける残念な回
だった。




 被害者は“ハイヒールを履いた悪魔”と呼ばれるほど非道な女性
・学歴、経歴詐称
・部下を利用するだけ利用しておいて、要らなくなったら、悪い噂を立てて、それを理由に解雇
・取引相手を酷使し、使い捨てのように切り捨てる

 被害者の部下の川嶋由希(大野いと)も“パワーハラスメントを受けていた”と感じていたが、実は“愛の鞭”であったことが、糸村(上川隆也)によって明らかにされる……という“いい話”だったらしい。
 しかし、“愛の鞭”を振るっていたと言っても、先述の悪行が帳消しになるわけではなく、学歴経歴詐称は罪に問われるし、解雇の件も不当解雇ぽいし、不当解雇にならなくとも人の道から外れている
 取引相手を酷使、切り捨てた件も、その相手の顔を全く覚えておらず、ピンヒールで踏んづけたのに知らんふり、すがる相手を振り切り、その資料を放り投げ、フロアにばらまくなんて、極悪すぎる。
 そんな極悪ぶりをスルーして、“良い人”にしてしまう糸村。これでは、“第2のハイヒールを履いた悪魔”が誕生してしまうぞ!

 不遇の少女時代であったが、前向きの象徴としてハイヒールを履き、努力して?現在の成功に至る。
 しかし、努力や才能が全く語られていなかった(語られたのは非道さだけ)


 脚本は今年1月に要注意脚本家に昇格した山本むつみ氏
 「3カ月前から捜査一課3係が追っている連続通り魔事件の犯人と手口が酷似していた」という設定も都合良すぎ。
 今回、地位を確固たるものにした。


番組ホームページの見所として
『事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで、視聴者を虜にしてきた刑事・糸村聡』
 とあり、それを楽しむドラマとしては面白い。
 ただ、被害者の心情を持ち上げすぎて、破綻してしまうストーリーもしばしば。今シリーズでは、第2話か第3話も書く意欲を起こさせてくれる出来だったが、仕事と羽生二冠で消耗してしまって書けずにいる。(この他にも案件がたくさんあり、なかなか着手困難。録画を簡単に見て、刺激されれば書くかもしれません)

【ストーリー】番組サイトより
 森林公園に続く遊歩道で、イベント制作会社社長・柴田亜弓(小沢真珠)の絞殺死体が見つかった。3カ月前から捜査一課3係が追っている連続通り魔事件の犯人と手口が酷似していたが、糸村聡(上川隆也)は亜弓の右足のハイヒールのかかとが根元から折れていることに気づき、そもそも被害者がなぜ9センチもの高いピンヒールで足元の悪い坂道を登っていたのか疑問を抱く。
 調べたところ、亜弓は同業他社から人材を引き抜いたり、得意先を奪ったり…と強引なビジネスを展開するワンマン社長で、社内では部下の川嶋由希(大野いと)にひどいパワハラを行っていた事実が判明。陰では、社員たちから“ハイヒールを履いた悪魔”とよばれていたこともわかった。
 そんな中、亜弓に恨みを抱く人物としてライバル会社の社長・森島直人(伊藤正之)、半月ほど前に解雇された元社員・矢沢絵里(西村亜矢子)が浮上する。しかし、折れたヒールのことをまだ気にしていた糸村は、彼女の靴を調べていくうち、被害者が隠してきた意外な秘密を見抜いて…!?

ゲスト……小沢真珠、大野いと、渋江譲二、伊藤正之、西村亜矢子、清水章吾

脚本:山本むつみ
監督:兼崎涼介
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【歳時メモ】 蕎麦の花 と 葉に赤みが差す花水木

2017-09-11 16:55:26 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 蕎麦の花……気が付けば、満開に近い畑がちらほら
 花水木の葉……赤みの差してきた葉を見かけるようになりました
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