英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋雑感 順位戦(B級)

2012-01-31 17:47:50 | 将棋
★B級1組
 B級1組は7勝3敗で深浦九段(順位3位)橋本七段(順位12位)、6勝4敗で木村八段(順位1位)山崎七段(順位6位)阿久津七段(順位13位)で続いている。
 松尾七段(5勝5敗、4位)行方八段(6勝5敗、5位)井上九段(6勝5敗、9位)にも可能性は残っているが、ほぼゼロに近い。
 順位が低い阿久津七段も2位に1.5ゲーム差があるので、昇級に届くのは難しい情勢。対橋本戦同様、山崎戦でも嫌がらせを見せて、トップ二人のどちらかの連敗と、木村九段が1敗するのを待つしかない。山崎七段も阿久津七段とほぼ同じ状況だ。
 木村八段は現在3番手であるが、最終局に深浦-橋本戦があるため(どちらかが4敗になる)、昇級は自力である。
 橋本七段は、2番手であるが、ほぼ木村八段と星勘定は横並びと見てよい。それどころか、次局が松尾七段、最終局が深浦九段なので、厳しい状況。
 現在トップの深浦九段は、次局の鈴木戦を落としても、まだ自力という有利な状況。と言っても、最終局が橋本七段なので、次局を勝って優位を保っておきたいところである。それに次局に勝った場合でも、木村八段、橋本七段も勝ち星を上げれば、最終局は重大な一局となり、予断は許さない。

 降級争いは、既に中村九段の降級が確定している。中村九段の中盤から終盤の独特な将棋の組み立ては流石であるが、最終盤で失速してしまうことが多く、昨季からB1維持は難しいと見ていた。
 もう一人の降級は、藤井九段(3勝7敗、順位2位)畠山鎮七段(4勝6敗、順位10位)中田八段(4勝6敗、順位8位)鈴木八段(4勝6敗、順位7位)の順に危ない状況だが、現段階では全く未確定。

★B級2組
 8勝0敗 広瀬七段(21位)
 6勝2敗 畠山(成)七段(8)飯塚七段(16)森下九段(23)
 5勝3敗 中川八段(3)北浜七段(4)島九段(5)
      戸辺六段(6)飯島七段(7)南九段(12)

 広瀬七段が星2つリードして、マジック1。このクラスでは頭ひとつ抜けている感があり、順位戦終盤に失速する傾向がある氏と言えども、昇級は堅い。
 問題は2番手争い。このクラスは星のつぶし合いが激しく、2敗者も3名しかいない。通常なら昇級は2敗までだが、今後も星のつぶし合いがありそうである。しかも、3敗者には順位上位がズラリと並んでいるので、昇級者は流動的。
 上位同士の組み合わせは、
9回戦が広瀬-南、畠山-北浜、飯塚-森下、
最終局が畠山-島、中川-飯島、戸辺-南
があり、まったく目が離せない(面白い)。
 この他、曲者(ごめんなさい)田村六段、野月七段との対局がある上位棋士も嫌なところだろう。9回戦で戸辺-田村、最終局に飯塚-田村、森下-野月がある。
 予想は難しいが、中川八段と予想。
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将棋雑感 A級順位戦

2012-01-30 23:24:03 | 将棋
 順位戦も大詰めに近づいてきました。
 そう言えば、今年は『将棋界の一番長い日』の中継はあるのでしょうか?BSが3チャンネルから2チャンネルに圧縮されたので、もしかすると中継なし、あるいは、短縮ということも、十分考えられます。『囲碁将棋ジャーナル』も『囲碁将棋フォーカス』に、ほぼ3分の1に縮小されましたし、かるた名人戦も大幅削減されてしまいました。あとで、問い合わせしてみます。


 谷川九段が7戦目に屋敷九段に敗れたので、羽生王位・棋聖(7勝0敗)と谷川九段、渡辺竜王・王座(5勝2敗)の差が2に開いた。残り2局なので、プロ野球風に言うとマジック1。残り2局のうち、羽生二冠が1勝すれば渡辺竜王、谷川九段の星に係わらず、名人挑戦が決定する。また、仮に羽生二冠が連敗しても、渡辺竜王、谷川九段の両者とも1敗すれば、挑戦が決まる。
 次局に羽生×谷川戦が組まれているので、確率計算はややこしくなるが、対象局は5局で総場合の数は2の5乗で32通り、順位戦リーグで羽生二冠の挑戦が決まらない場合の数は5(だと思う)。その確率は5/32(32分の5)≒15.6%。この数字は挑戦権を逃す率ではなく、プレーオフに持ち込まれる率である。確率計算の対象を延長してプレーオフに負けて挑戦権を逃す率は5/64≒8%。
 その上、次局の対谷川戦の2005年以降の対戦成績は13勝1敗(8連勝中)なので、傍目にはほぼ挑戦確定だ。しかし、王将位挑戦リーグの豊島六段の例もある。油断は禁物。
 ちなみに、次の8回戦で羽生2冠にとって最悪の目(谷川戦に敗れ、渡辺竜王が勝つ)が出た場合、プレーオフになる確率は3/8となる。

 降級は、1勝6敗の3人の争い。降級は順位が優先されるので、久保棋王・王将(順位8位)、丸山九段(6位)、高橋九段(3位)の順に危ない。
 順位が良い高橋九段だが、次局(屋敷九段戦)に敗れると、最終局に丸山×久保戦があるため、八回戦で丸山九段、久保二冠の両者ともに勝たれると、降級が決定してしまう。とは言え、現時点では氏だけに自力残留もあり、最も有利。次局に勝てば、丸山、久保の両者が共に敗れれば、最終局を待たずに残留が決定する。
 逆に順位が悪い久保二冠は苦しい状況。しかし、次局(佐藤九段戦)に勝って、高橋、丸山の両者が敗れると最終局は自力残留になる。しかも、次局に敗れても他の二人が敗れると、他力であるが残留の目が残される。とは言え、次局敗れて、他の二人のどちらかに勝たれると即降級が決定してしまう。
 ちなみに残留確率は、高橋九段が16/32、丸山九段が9/32、久保二冠が7/32となる(この数字、自信はありません。間違っていたらご指摘ください)

 そういう細かい勘定より、問題は3者の調子と対戦相手との相性の方が重要だろう。
 高橋九段は、今年度10勝13敗(0.435)、昨年11月以降は6勝5敗、ここ5年間の対屋敷戦2勝2敗、同対谷川戦3勝0敗。
 丸山九段は、今年度19勝21敗(0.475)、昨年11月以降は5勝8敗(4連敗中)、ここ5年間の対渡辺戦3勝7敗、同対久保戦8勝9敗。
 久保二冠は、今年度16勝17敗(0.485)、昨年11月以降は3勝5敗、ここ5年間の対佐藤戦12勝13敗(3連敗中)、同対丸山戦9勝8敗。
 今年度の成績は3者ともほぼ同じ。直近3カ月に限ると、丸山、久保が不調。対戦相手との相性は、高橋が有望で、丸山がやや苦しい(特に渡辺戦)。
 高橋九段の順位戦での強さ、特に谷川九段の目線で見ると、高橋九段に勝つ気がしない。順位的にも、対戦相手的にも高橋九段が有利であるが、そんな単純ではないのが順位戦、特にA級順位戦である。
 個人的には、と言うか、興味本位な希望だが、次局ではひとりも降級が決定しないような結果が出て欲しいです。
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『平清盛』 第4話「殿上の闇討ち」

2012-01-30 19:08:18 | ドラマ・映画
親子の絆の回でした。

 清盛(松山ケンイチ)は、出世のため貴族にへつらう父・忠盛(中井貴一)を蔑み憤る。
 義朝(玉木宏)は、源氏の凋落は為義(小日向文世)の不甲斐なさゆえと責める。

 それが、為義の活躍?(暴挙)により、清盛は父の気持ち(王家の犬では終わらぬ)を知り、義朝は父の切羽詰まった気持ちを知る。

 また、父として息子に告げる言葉もなかなか良かった。
忠盛「(野心を持ったのは)清盛をわが子として育てると決めた時だ」
為義「馬鹿者、お前に守ってもらうほど老いてはおらぬわ」

 父と息子が笑い合うというシーンは良いものですなあ。
 最後のシーンでは、やたら饒舌な忠盛。いつもこのくらいであれば、清盛ももっと素直に育ったのではないだろうか。(まあ、ドラマでの父は多くを語らないのがお約束)

源平の誓い
「源氏と平氏の勝負は武士が朝廷で力をつけてからでも遅くない」
内裏の渡り廊下で為義が忠盛を討とうとした際、忠盛が為義に言った言葉。
 孫の代まで繋がる言葉であるが、今後、平氏の背中のみ追う源氏には守り難い誓いでもあった。

心の機微に弱い璋子(壇れい)
 歌心は理解できる璋子だが、えぐるように鳥羽上皇(三上博史)の心を傷つける。

少し見分けがつきました
 やはり似ている義朝と佐藤義清(藤木直人)。少しだけ彫が深いのが義朝だということを発見!(笑)

顔の怖い人がもう一人
 藤原忠実(國村隼)も顔が怖いが、やはり藤原家保(渡辺哲)のほうが怖い。忠実の息子・忠通(堀部圭亮)は、いかにも性格が悪そう。


『天地人』はほぼ半年で脱落、『江』は2回で離脱しました。その時は、理解不能な展開や登場人物の心情に不愉快さを感じましたが、今回はすんなり観ることができます。面白いです。


【ストーリー】(番組サイトより)
北面の武士として鳥羽上皇(三上博史)に仕えることになった清盛(松山ケンイチ)は、北面の武士の中でもひときわ文武両道に秀でた佐藤義清(のりきよ:藤木直人)と出会う。義清は卓越した武芸をなんなく披露し、璋子(たまこ:檀れい)と女房たちとの歌合(うたあわせ)の場でも歌の名人である堀河局(りょう)の歌に適切な意見を述べて注目を浴びた。清盛は義清を意識しすぎて武芸の修練では失敗し、歌では的外れなことを言ってあきれられる始末だった。
そのころ、忠盛(中井貴一)は観音堂に千体の観音像を寄進するなど、璋子への愛憎に苦しむ鳥羽上皇の心の隙に入り込んでいった。やがて、忠盛は武士としては初めて、内裏への昇殿が許される「殿上人」に昇りつめた。祝宴を開き盛り上がる平氏一門をよそに、武士の心を忘れ、出世にいそしむ父の姿に清盛は反発を感じていた。
忠盛の出世は波紋を広げていた。平氏に差をつけられた源氏の棟梁、源為義(小日向文世)はやけ酒をあおり不運を嘆くと息子・義朝(玉木宏)から源氏の凋落(ちょうらく)は為義のふがいなさのためだと責められる。一方、藤原摂関家のおさ・忠実(國村隼)は鳥羽上皇に、忠盛が殿上人になったことへの不服を述べると、上皇は藤原摂関家の命運は自らが握っているかのように答え、忠実を牽制(けんせい)した。
ある日、藤原家成(佐藤二朗)の館で忠盛と清盛を迎えて宴が開かれ、その場に藤原忠実と息子の忠通(堀部圭亮)もやってきた。忠実は一計を講じて忠盛に舞うことを申し付ける。忠盛は堂にいった舞で周囲を魅了するが、忠実は伴奏を乱れさせるほか貴族たちが忠盛に酒を浴びせるように仕組み、忠盛を笑いものにする。屈辱を甘んじて受ける忠盛の態度に清盛は怒りを抑えかねていた。
その後、藤原忠実は源為義を呼び、平忠盛が豊明節会(とよあかりのせちえ)という儀式に出席するときに隙ができることを教え、忠盛を討ち取るようそそのかす。一方、それぞれ父への不満を抱えた清盛と義朝が出会う。清盛は武士の心を忘れて宮仕えにいそしむ父・忠盛への不満をぶつけ、義朝はふがいない父・為義への不満を清盛にぶつけた。そこへ源氏の家臣・鎌田通清(金田明夫)がかけつけ、為義は忠盛を斬るつもりだと告げる。
夕暮れ時、内裏の渡り廊下を一人で歩く忠盛に為義が迫り、源氏の未来と息子・義朝のために忠盛を斬ると告げる。忠盛は「源氏と平氏の勝負は武士が朝廷で力をつけてからでも遅くない」と為義を制し、「王家の犬では終わりたくない」という悲願も告白する。その一部始終を清盛と義朝はかげから見つめていた。忠盛の帰りを待ちかまえていた清盛は、忠盛にいつから野心をもっていたかを問うと、忠盛は「清盛をわが子として育てると決めた時だ」と答えた。父への認識を新たにした清盛は、すがすがしい笑みをうかべていた。
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『相棒season10』 第13話 「藍よりも青し」

2012-01-28 22:54:49 | ドラマ・映画
gooブログでは、「自 殺」という言葉はトラックバックを受け付けないようです(半角スペース挿入はOKらしい)。申し訳ありません≫

「青は藍より出でて藍より青し」
  染め物から生じた言葉だったと思います。「教えを受けた者が教えた人よりも優れること。弟子の方が師匠よりも優れること」ですが、伝統工芸の技術を残したいという気持ちが昂じて、犯人(弟子・実は無実で師匠の思い込み)を庇ったという話でした。少し、タイトルとずれていると思うのですが……
 
①彩乃(梶芽衣子)が自分の技術を残したいという気持ちから、弟子のソパートを庇い、自らが殺人の罪をかぶったという心情が理解できない。
 弟子が可愛くての行為ではなく、技術の継承が第一みたいだ。もちろん、たった3ヶ月の弟子、しかも異国人でもあるので、ソパートに情が移ったということはあるにせよ、弟子可愛さに殺人罪を被るというのは、考え難いが。
 そもそも、彩乃の草木染めの技術が、継承を強く願うほどのものだったのかも疑問。もし、それほどの技術なら、誰か弟子を探した方が良いように思う。言葉の壁があり、技術を伝えるのも大変であるし、3か月ぐらいなら、「もう一度、新たに他の誰かを」と考える方が自然のような気がする。
 だいたい、ソパートに愛情を注いでいるようにもあまり感じられないし、一応3カ月師匠として指導してきたのなら、弟子を信じる、あるいは、事情を聴くとかするのではないだろうか。彩乃の行為には、しっくりこないものを感じる。

②偶然が重なり過ぎ
 「ある程度の偶然がないと、ドラマが成り立たないとは思いますが、あまりに偶然が重なると白けてしまうのが、私の悪い癖です」(右京の口調で)
・冒頭で、特命係が手伝った拳銃の押収で、拳銃売買の黒幕の堂島組と、右京(水谷豊)が鑑識で見つけた産業廃棄会社社長の遺書に疑問を持ち捜査を開始したのだが、実はその会社が堂島組と繋がっていた。
・拳銃売買事件の捜査資料の中から偶然、遺体の第一発見者・瀬野が堂島組の元構成員であることを知る。
・違法就労のカンボジア人の愛用するクロマーと彩乃の草木染が似ていた

③切れを欠くストーリー展開
 右京らしい推理をいろいろしていくが、やや切れを欠いていて、同じところをぐるぐる回っている印象があった。最初に瀬野に事情を聞いた時、彩乃の作った風呂敷を彼が「知らない」と答えたが、すぐそれはおかしいことが判明。推理の情報提供はフェアだと思うが、明らかに、瀬野がこの事件に関与していることが分かってしまったことが、この渋滞感の原因かもしれない。

④その他の疑問点
・キーボードのスペースキーに親指全体の指紋が残っているのは変、という推理は右京らしい鋭い疑問だと思ったが、それを指摘された米沢さんが切れかけたのには違和感を感じた。今シリーズ、右京にこき使われている米沢さん、その影響が出たのか?それとも、今後の伏線?
・右京の指摘を受けた米沢さんが調べ直した結果、索状痕が二重についていることが判明。これって、検視官の大失態じゃないの?自殺の偽装工作も、突発的なので、巧妙なものではないはず。
・真壁の部屋から発見された「縁」と書かれた風呂敷、あまりに画一的で既製品ぽくて、草木染めには見えない。草木染めであれだけはっきり「縁」と染付が出来るものなのか?(私が無知なだけで、できるのかもしれません)
 

【ストーリー】(番組サイトより)
 鑑識に残された些細なことから"事件"を見つけ出してしまった右京(水谷豊)。さすがにむっとする米沢(六角精児)。
 見つけ出した"事件"とは、産廃工場の社長・真壁(原田文明)の自 殺に関してだ。尊(及川光博)とともに捜査を開始すると、真壁の部屋から産廃工場に反対していた彩乃(梶芽衣子)が染めたものと思われる風呂敷を発見する。彩乃は風呂敷を自らが染めたものと認めるが、なぜか真壁は生前彩乃の工房にある物置小屋の写真を撮影していた。なぜ物置小屋の写真なんかを撮る必要があるのか?
 右京らが、あの物置小屋の中になにがあるか問いただすが彩乃は「企業秘密」と口を閉ざす。
 二転三転する捜査の中から浮かび上がった真犯人は? そして彩乃の真実とは?


ゲスト:梶芽衣子

脚本:高橋悠也 監督:田村孝蔵
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『ラッキーセブン』 第2話

2012-01-28 21:11:33 | ドラマ・映画
 非常に遅れてしまいました。記憶もあやふやなので、簡単に。

新田輝(瑛太)が主役?
 たぶん、そう思われた方は多かったと思います。
 私は、時多駿太郎(松本潤)のキャラが好きではないので、輝が主人公で不満はありません。逆に、駿太郎が出てくると、「こいつ、出しゃばるなよ」と思ってしまいます。
 水野飛鳥(仲里依紗)は特殊なキャラなのでいいとして、調査に動く男性キャラが3人(松本潤、瑛太、大泉洋)いる上、存在の大きい松嶋菜々子さんがボス役(藤崎瞳子)でいるので、「頭でっかち」なキャスティング。
 まず、上司?兄貴分?に当たるのが大泉洋なのが問題。松本潤、瑛太が主で、大泉洋が第3のキャラとなっていて、彼のおとぼけを仲里依紗が受けるだけなのが勿体ないです。仲里依紗の突っ込みも悪くはないと思いますが、主役二人に絡まないので、やや焦点がぼけている気がします。
 私は、瑛太と大泉がコンビを組んだ方が、お互いが引き立つと思うのです(大泉と松本潤のコンビだと調査が進まない気がします)。実際は、松本潤と瑛太コンビが主役なのですが、一応、熱血漢?の駿太郎とクールで腕利きの輝という対比でありますが、もともとのキャラとしては被っているところも多いような気がします。
 で、ふたりが行動派なので、アクションシーンを挿入することになるわけですが、今回の追跡シーンで、無理やり格闘シーンに移行するという不自然な展開になりました。松本潤の活躍が少ないということもあるからなのでしょうか。

松嶋菜々子の立ち位置が……
 最初の指示を出したきりの瞳子が、最後の方でアドバイスするのですが、思わず「あんたは、何もしなかったでしょう!」と言いたくなるような、強引な活躍シーンでした。
 輝自身、「素行調査の何たるか」を理解しているようなので、流れから言うと、自分で決断をして、依頼者の峯岸(鶴見辰吾)に働きかけるのが自然だったと思います。輝の主役度が高過ぎるというのなら、せめて、調査の経緯を把握している筑紫昌義(角野卓造)が助言すべきでしょう。

 現状では、松嶋菜々子はお飾りみたいな立ち位置です。ただ、最後の方で、瞳子周辺で意味深な展開を暗示していました。これがなければ、視聴離脱が濃厚なのですが、取りあえず次回も見ることにします。

天才科学者という触れ込みですが
 天才と称される研究員・佐々岡を演じたのが、リリー・フランキーで、味のある演技を見せていました。
 しかし、佐々岡にほとんど天才らしさを感じられませんでした。少し変わり者といった程度で、天才肌?いえ、「天才肌風」ぐらいでしょうか。
 凄い研究と言っても、確か、偶然発見だったと思いますし、天才肌を醸し出したいのなら、『ガリレオ』の劇場版の『容疑者Xの献身』の数学者・石神哲哉(堤真一)ぐらいのこだわりや(この証明は美しくないと既に証明されているにもかかわらず、独自に証明しようとする)着眼点や発想を見せて欲しかったです。横道に逸れますが、リリー・フランキーもこのこの映画に友情出演されていました。

 

 

【ストーリー】(番組サイトより)
ラッキー探偵社に、ステラバイオ社という企業から研究員の素行調査の依頼が舞い込み、時多駿太郎(松本潤)は、新田輝(瑛太)が潜入捜査に入ると聞く。新田は有名大学の理学部出身ということで、藤崎瞳子(松嶋菜々子)が指名したが、新田が頭脳も明晰だと知った駿太郎は面白くない。

新田は同社に潜入し、天才と称される研究員の佐々岡(リリー・フランキー)の素行調査を続けた。そんなある日、佐々岡がいつもより早く研究室を出た。新田から報告を受けた駿太郎と水野飛鳥(仲里依紗)が尾行すると、佐々岡は高級クラブに入りそこでひとりの男と会う。飛鳥はホステスに扮装し、佐々岡と男が会話する様子を盗撮した。

翌日、駿太郎、新田、旭淳平(大泉洋)、飛鳥、茅野メイ(入来茉里)、筑紫昌義(角野卓造)が集まり調査報告が行われた。佐々岡が会っていたのはライバル会社の人事部の男で、自分の研究を売り込もうとしているようだとわかった。
その後、佐々岡の調査を依頼したステラバイオ社の峯岸(鶴見辰吾)がやってくる。筑紫が現状報告をすると、峯岸は調査の続行を指示した。

探偵社では再び調査報告が行われ、ステラバイオ社には社長派と専務派の派閥争いがあり、佐々岡はそのどちらにも属していないことがわかった。淳平は、峯岸は佐々岡を役員に昇進させるための調査だと言ったが、研究一筋の佐々岡を役員に推すとは考えられない、当初から佐々岡の背任行為を予見しその証拠をつかむために調査依頼したのでは、との見解を示した。

その夜、実家で駿太郎が母・百合子(岡江久美子)と話していると、弟・孝次郎(小山慶一郎)が帰ってきた。会社内の派閥争いなどが大変だと嘆く孝次郎に、駿太郎は佐々岡のことを思い出す。

同じ頃、峯岸は専務に佐々岡が移籍するつもりらしいと報告。専務は、研究を置いて佐々岡を辞めさせろと指示する。その頃、佐々岡は、研究に関する資料などをアタッシュケースに詰めていた。そこへ、新田が現れた。佐々岡は、新田をバーに誘うと、自分が研究している新しい穀物について話し始めた。それは偶然生み出された水がなくても育つ穀物で、食糧難の地域に提供できれば飢餓の解消が期待できるものだと言う。一刻も早く研究を完成させたい佐々岡は、同期で仲もよかった峯岸に相談したが、専務派の峯岸は専務と共謀しそれを他社に売って金を得ようと画策。それを知った佐々岡は会社を見限り、他社へ移籍しようとしていたのだ。
新田と別れた後、佐々岡がひとり歩いていると、男たちが来てアタッシュケースを奪い去った。それを目撃した新田は、事務所に応援要請をすると、男たちを追走。やがて、駿太郎が合流し男たちを追い込むが、格闘の末、ケースは男たちの手に渡ってしまう。翌日、佐々岡は新田に、研究のすべて奪われしまい自分はお払い箱となったので会社を辞めると明かした。

依頼通りの調査は行ったが思わぬ結果になったことに、駿太郎や新田がやるせない思いでいると、瞳子が来て、最初の依頼は何だったのか、と聞いた。淳平が、佐々岡の素行調査だと答えると、瞳子は佐々岡のことをきちんと調べて峯岸に報告するということをしっかり行ったのか、と言った。その言葉に何かを感じた新田が席を立つと、駿太郎も後を追った。

新田が対峙したのは峯岸だった。新田は、元研究者でもある峯岸に、佐々岡はすべてを失っても自分の研究を完成させたいと言っていた、それに引き換えあなたが手に入れようとしているものは佐々岡の覚悟と同じ価値のあるものなのか、と問いかけた。
後日、峯岸は佐々岡を呼び出すと、社長から佐々岡に会社に残り研究を続けるよう要請があったと伝えた。新田の言葉に研究者だった頃の思いを取り戻した峯岸は、辞職覚悟で佐々岡の研究のことを社長に進言したのだ。

その日の夜、駿太郎、新田らは居酒屋で楽しげに飲んでいた。同じ頃、北品川警察署の桐原由貴(吹石一恵)と後藤将司(金田明夫)は、副署長からラッキー探偵社に何か動きがあれば知られるようにと指示を受けた。

そして、探偵社にいた筑紫は、社長室の瞳子に声をかけると「お父様の件です」と言い…。
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『ストロベリーナイト』 第2話、第3話 【補足】

2012-01-26 21:35:00 | ドラマ・映画
菊田「こんな美味しいヤマ、あの人(玲子)が降りるわけがない」

 その後、玲子が戻ってきて
「このヤマ、絶対捕るわよ」
 ライバルの日下班の別事件の捜査に対して
「よし、長引けっ、長引け!クゥッ!…」

 こういう、班ごとの対抗心や、手柄を立てたいという気持ちから出るセリフが、冒頭のシーンで発せられます。
 こういう警察内部の対抗心やしがらみが、このドラマの見せ場でもあります。
 また、こういう台詞はありますが、犯罪を許さないという熱い気持ちが根底にあることも分かります。

 しかし、こういう台詞があるがために、イマイチ主人公に同調できないということに、今日、急に気がつきました。
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疲れて記事が書けない……

2012-01-26 21:28:36 | 気象
 タイトルを見て、「何があったんだ!」と思われた方も多いと思います。
 タイトルから、疲労の理由が分かった方は、私のファンか、日本海側の住民でしょう。

 書きたいレビューはあるのですが、疲れてぼんやりして考えがまとまりそうもありません。こういう時は、早めに寝るのが最善手だと思いますが、ちょっと、ストレス発散させてください。太平洋側の人には何の罪もありませんし、震災に遭われた方々や豪雪地帯の方々と比べると、私の苦労などは微々たるものです。八つ当たりと、ぼやきと考え、ご容赦ください。

 一昨日の午後から雪が降り始め、昨日の昼には35cm、現在は47㎝の積雪になりました。
 関東地方では、一昨々日の夜から一昨日の朝にかけて雪が降り、転倒事故やスリップ事故で大変だったようです。その数も半端じゃないほど多かったようです。ニュースや情報番組でもたくさんの時間を割いて報じられていました。
 関東地方全体で日本の人口のかなりの率を占め、その被害者の多さや、直接事故に遭わなくても間接的に影響を受けた人の多さは相当で、ニュースバリューが大きいというのは否定できません。
 ただ、我々の冬の日々を思うと、事故に遭われた方には申し訳ありませんが、「関東地方の雪なんて半日、せいぜい1日の事じゃないか。雪かきもほとんどすることなく、溶けてしまうじゃないか」と叫びたくなります。

 昨日の朝、昼と40分~1時間程度の雪かきをを2回、今朝(1時間)とお昼(30分)とやはり2回、雪かきをしました。
 この冬は寒いものの、雪は少なく、1年ぶりの雪かきでした。疲れましたが、録画したドラマを見てレビューをする余裕がありました。しかし、今日は疲れて、身体だけでなく、頭も疲れているようです。雪かきだけでなく、車の運転もストレスと時間が掛かります。歩くのも雪がありますし、長靴なので疲れます。
 今日の昼、雪かきを終えてテレビをつけると、ちょうどNHKの情報番組が始まったところで、冒頭は積雪2mの風景が映りました。
 ここで、ゲストの照英さんが
「この雪景色、日本の冬に感謝しなければ!」と
声を高く発しました。
 場所は秋田県の乳頭温泉で、観光PRの意味もあるので、マイナスのことは言えない事情があるのでしょう。でも、その一声に私はこめかみがピクピク。



 昨年の1月末の大雪は1m10cmを超えました。今のところ50cm弱ですぅが、少なくとも来週半ばまでは冬型の気圧配置は続くので、昨年の再現という怖れもあります。
 雪が降り続けると、明日の朝までどれくらい降るのだろうか?と寝る時、不安になります。目が覚めると、どれくらい積もっているのか、と、ドキドキします。新たに積もったのが10センチくらいならホッと、30センチぐらいだと、ズーンと暗くなります。

 で、今回の寒波は今朝がピークで、金曜、土曜とやや北上します。ただ、明日は日本海に低気圧の発生が予測され、北陸は雪が強くなるという予報が出ています。
 日曜日になると、再び寒波が南下し始め、水曜日が寒気の底と予想されています。しかも、今週の寒波より来週の寒波の方が大きいようです。
 参考までに、今朝と2月1日(水)の寒気の様子を挙げておきます。
  今朝(26日)午前9時(左は上空1500m付近、右は5000m付近)

  2月1日午前9時
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『ストロベリーナイト』 第2話、第3話「右では殴らない」

2012-01-25 19:40:41 | ドラマ・映画
 前後編モノだったので、記事をまとめます。
 玲子(竹内結子)自身が「テロだの暴力団同士の抗争だ複雑に考え過ぎで、真相はもっと稚拙な犯行だった」と語ったように、いろいろ紛れを絡め、ストーリーを広げ複雑にしたが、2週間の前後編ものの欠点が出てしまった。
 前編が終わった段階で、真犯人が見え見えだったので、玲子たちが真相に迫っていく段階も緊迫感を感じず、間延びした印象になってしまった。これは、前編で視聴者に情報を開示するフェアな姿勢が裏目に出てしまったとも言える。 間延び感をなくすため、ガンテツ(武田鉄矢)の部下の朝倉刑事(戸田昌宏)の殉職を盛り込んだが、これにもいろいろ感じることがあった(後述します)。
 そんな中、最後の最後でタイトルの「右では殴らない」の意味を判明させたのには「やられた」という感じで、ニヤリとさせられた。


 今回も気になる点が多かった。
①テロなの?
 違法ドラッグに劇症肝炎を引き起こす薬物(アセトアミノフェン)を混入する無差別?殺人をテロではないかと監察医の國奥定之助(津川雅彦)は示唆したが、(定義が一定ではないが)テロとは「社会への何らかの訴えかけが意図された、物理的被害よりも心理的衝撃を重視する暴力行為」という解釈が一般的で、政治的思想を実現する目的を伴うことが多い。
 なので、劇症肝炎で死亡した3人が全員、違法ドラッグ服用者と判明した段階で、テロと考えるのは、あまりにも短絡的である。
 テロを広義で「政治的思惑が絡まない大量無差別殺人」と解釈しても、被害者が3人では、テロと呼ぶには無理があり、せいぜい「連続殺人」か「愉快犯」ぐらいが妥当であろう。

②現場での対抗意識による情報の占有
 実際の警察もそうなのだろうか?
 「手柄を立てる」が第一目的だとしたら、嫌だな。実際、飲酒運転の取締りなんて、「悪質」と呼べるものが多いけれど。
 各班が得た情報を、その班だけで占有するのは、誤った捜査をしてしまう可能性が高くなり、実際、姫川班もその轍を踏んでしまった。

③捜査に関係なければ、売春を見逃す
 ガチャゲーで被害者たちと接触した女子高生たちは援助交際をしていた。しかし、刑事たちは事件の真相を追うことが第一で、女子高生たちを放免。
 最後に、玲子が真犯人の女子高生・美樹(大政絢)に売春について激昂しても、説得力がない。

④勘と勢いに任せて突っ走る玲子、パート1
 下坂勇一郎(北見敏之)を「任意」で取調べしたが、表題の「勘と勢いに任せて突っ走る」玲子の大失態。
 「勘」を重視するのは悪いことではない(将棋においては、第一感は重要な要素)が、あれだけの重要人物を裏づけなしで引っ張るなんて、迂闊としか言えない。玲子の手腕に大きな疑問符が!……「お姫様」と揶揄されても仕方がないぞ。
 ただ、これは玲子が悪いと言うよりも、これも前後編ものにした弊害と言っていいかもしれない。
 それに、取り調べの質問の順序も疑問。
 慎重に行わなければならないのだから、ガチャゲーの通信記録やクレジットカードの使われた記録など事実の確認の質問から入るべき。いきなり犯人扱いしなくても。この失敗も、このストーリー上の都合だが、これではノンキャリアでしかも女性でありながら、班長に抜擢されたほどの手腕だとは思えない。

⑤朝倉刑事(戸田昌宏)の殉職
 人の良さそうな人で、いつも何か玲子に言いたげなそぶりだったが、ほとんど活躍せずに殉職してしまった。もう少し活躍するか、何か重要な鍵を握っているのかと思っていたのに。
 彼の家族の話題が出た時点で、死亡フラグが立ってしまい。暴力団にガチコム直前のガンテツの様子で死亡が確定してしまった。
 それにしても、あの場面で暴力団の事務所に突入するのは、自殺行為としか思えず、不可解な行動だ。撃たれた際、階段から転げ落ちたが、その落ち方は壮絶。スタントマン?大丈夫だったのかな。
 彼の死は、美樹が間接的原因であったが、大きな要因としては、暴力団の抗争を煽ったガンテツである。ガンテツ自身、それを非常に悔いてはいたが。

⑥勘と勢いに任せて突っ走る玲子、パート2
 違法ドラッグ「ゼブラ」のデザイン、実はゼブラではなく牛(ホルンスタイン)だった!
 そこで、美樹のホルンスタイン柄のスリッパを連想する。さすがである(笑)。いえ、ゼブラではなくホルンスタインだったというオチは、けっこう好きである。
 美樹を取り調べる際の玲子の力説。その論理自体、かなり強引で説得力に欠ける。職業だからソープは良い(まあそうなんだけど)とか、結婚した先まで援助交際のことを教えたり、無関係ではないとは言え、朝倉刑事の死も「お前が殺した」と言うのは言い過ぎであろう。
 かなりの迫力ではあったが、あの切れ方は、オチ「右では殴らない」の伏線だったのね。

⑦劇症肝炎を引き起こすカプセルを作った張本人の意図が分からない
 美樹へのご機嫌取りだったとのことだが、美樹を殺すためでなかったのなら、なぜ毒を入れたのだろう。さっぱり分からない。(←ガリレオ・福山調で)



 凝った映像や見せ方などは良いし、姫川班のキャラも良いし、事件も興味深く、面白いと思うところも多いが、残念・疑問も多いドラマだ。



 
【ストーリー(第2話)】番組サイトより
覚醒剤使用の痕跡がある男性が劇症肝炎で死亡する症例が立て続けに発生した。本来は覚せい剤取締法違反の事件だが、姫川玲子(竹内結子)は監察医の國奥定之助(津川雅彦)のアドバイスから連続殺人ではないかと捜査を開始する。被害者の独身サラリーマン3名は、西ヶ原警察署、亀有西署、高円寺警察署、それぞれの管内で発見されていた。

今回の捜査の座組みは姫川班と三係の島班、遺体が発見された各所轄から生活安全課と刑組課の刑事が入るという。玲子のことが好きな井岡博満(生瀬勝久)も捜査に加わった。島班の島千秋(小木茂光)は菊田和男(西島秀俊)の師匠で、ひたすら足を使い、可能性を一つずつつぶしてホシにせまるタイプの手ごわい相手。玲子の気がかりはガンテツこと勝俣健作警部補(武田鉄矢)が介入してくること。しかし、ガンテツは暴力団構成員が殺害された事件に駆り出されていた。

玲子たちの捜査は薬物テロの線で進められる。被害者3名をあたっていた姫川班は、彼らがオンラインゲームサイト“ガチャゲー”に会員登録をしていて、ゲームの中で共通の相手と接触していたことを突き止める。玲子はホシがゲームの中で知り合った不特定多数の相手に毒入り麻薬を配っている可能性を疑う。

ゲームサイトの捜査協力で被害者全員がゲーム内でチャットしていた相手、4人が割れた。しかし、4人中3人は女子高校生。しかも、彼女たちは援助交際が目的で被害者と接触していたことが分かる。残る1名は、ゲーム内でシドと名乗る男。その男は医師で薬物を入手することも可能だ。玲子は捜査会議でこの男、下坂勇一郎(北見敏之)の任意同行を求める。だが、下坂は民間人ながら現総理大臣の政策ブレーンを務める大物。橋爪俊介管理官(渡辺いっけい)は玲子に自重を求めるのだが、今泉春男係長(高嶋政宏)は任意同行を許可する。


一方、暴力団構成員殺害事件を捜査していたガンテツは、玲子たちが追う違法薬物を入手していた。ガンテツは暴力団同士の抗争に薬物が関与していると考える。もちろん、手柄を自分のものにするため、玲子たちに報告などする気はない。

玲子たちは下坂を警視庁に連れてきた。早速聴取を始めるのだが、下坂はガチャゲーなどに心当たりはないと言う。それでも玲子が食い下がっていると、今泉に呼び出される。島がガンテツの動きに気づいて報告したのだ。また、今泉は下坂がゲーム内でシドと名乗る人物ではないという証拠が挙がったと告げて…。

【ストーリー(第3話)】番組サイトより
姫川玲子(竹内結子)は一連の違法薬物による死亡事件で、会員制ネットゲームでシドと名乗り毒入り麻薬、ゼブラをばらまいた疑いがあると下坂勇一郎(北見敏之)を任意同行する。しかし、シドが被害者と接触した時期に、下坂はゲームにアクセス出来ない状態だったことが判明。また、本人もネットゲームなどは知らないと証言した。

その頃、島千秋(小木茂光)は六本木署がゼブラを追っていることを知る。六本木署は、ガンテツこと勝俣健作(武田鉄矢)とともに暴力団組員の殺害事件を捜査していたのだが、そこからゼブラが浮かんでいたのだ。そんな時、新たな毒入り薬物の被害者が出てしまう。4人目の被害者もネットゲームの会員だったのだ。

勝俣は一人の部下を失いながらもゼブラを配布した犯人として暴力団組長を逮捕。だが、組長は模倣犯にすぎなかった。

特別捜査本部は勝俣班を吸収して続行される。ネットゲームのつながりから、もう一度捜査をやり直す姫川班。すると、シドという名で使われた下坂のカードは偽造されたものだと判明。薬物テロ、暴力団と否定されてきた事件。そして真犯人を想像する玲子の脳裏に浮かんだ人物とは…。
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『平清盛』 第3話「源平の御曹司」

2012-01-24 21:54:22 | ドラマ・映画
 困ったなあ……面白い。
 面白いので、レビューも書きたくなってしまう。書きたいことが、他にもいろいろあるのに……

 なので、簡単に。


 タイトルは「源平の御曹司」。確かに、義朝(玉木宏)あっての清盛(松山ケンイチ)で、今回は義朝がケンイチを引き上げたと言ってよい。
 なのだが、第3話を通して見ると、「清盛の決意」という気がする。しかし、清盛は主人公なので、毎回、何かしら決意を新たにするような気もする。確かに、第1回は自分の生い立ちを知り「強く生きる決意」、前回は実の父・白河法皇(伊藤四朗)に対する「平氏として生きる決意」、今回は「武士として生きる決意」で、毎回決意がある。

 それはさておき、登場人物もなかなか深い。
★忠盛(中井貴一)
 深い思慮で静かな面持ちで清盛を見守る。「清盛は平氏に、なくてはならぬ男である」と断言
★宗子(和久井映見)
 血の繋がらない清盛に、母としての愛情を注ぎ、実の子・家盛(大東駿介)にも長兄を立てるよう教育。無理をしている気も。 家盛も、なかなか爽やか。
★忠正(豊原功補)
 家盛を正当な平家の後継者と思い、何かと清盛を敵視。兄・忠盛に「兄上は姉上のお立場で考えたことがおありか?男子をもうけた正妻であるというのに、どこの馬の骨と分からぬ白拍子の子を嫡男として育てさせられる。正妻に要らぬ忍耐を強いて、何が統領ぞ!」
 と、異を唱える。宗子に惚れているのかも。
★璋子(檀れい)
 鳥羽上皇(三上博史)がわが子である帝(みかど・崇徳天皇のこと)への愛情が薄いと訴える。帝は璋子が祖父・白河法皇と密通して産んだ子ではないかと、鳥羽上皇は怒りをあらわにするが、「御爺様(白河法皇)の子ではござりませぬか。上皇様にも大叔父様に当たられぬ子でござりますから、「叔父子」とでもお思いになればいかがです」と、肝の太い発言。
 なかなか、腹黒く強欲で自分本位な女かと思ったら、サイトのあらすじによると「心の機微に弱い璋子には上皇の気持ちがわからない」だけとのこと。単なるKYなの?……筋金入りのKYだ。
★藤原家成(佐藤二朗)
 何を考えているか分からない。平家の味方?
★藤原家保(渡辺哲)
 顔が怖い
★北面の武士・佐藤義清(藤木直人)
 玉木宏と区別がつかない……

☆その他の突っ込み
・競べ馬って、勝負と言っても馬に左右されるのでは?
・鹿男(玉木宏)、馬に乗る……分からない方はスルーして
・清盛と鱸丸(上川隆也)だけが放免され、残りの郎党を助けるために脱獄ほう助の罪を犯すが、郎党が放免されない理由は何?清盛を京に残すために忠盛が手を回した?だとしたら、忠盛が根源では?……あれだけ清盛を叱責した忠盛だが

【ストーリー】(番組サイトより)
1132年、清盛(松山ケンイチ)の弟・平次(大東駿介)は元服し、家盛と名を改めた。そのころ清盛は、西海(瀬戸内海)で鱸丸(すずきまる:上川隆也)ら郎党とともに無頼の日々を送っていた。自称船の警護役として海賊と戦い、取り返した食物を盗まれた漁民に返していたのだ。しかし、賊と間違われた清盛は捕らえられて京に連れ戻されてしまう。そんな清盛を呼びとめたのは源義朝(玉木宏)、父の宿敵・為義(小日向文世)の子で、清盛の終生のライバルとなる男であった。義朝は清盛に、競べ馬(くらべうま:乗馬によるレース)で勝負しろ、とふっかけるが、清盛は相手にしなかった。
時は鳥羽上皇(三上博史)の世であった。源為義は義朝を「北面の武士」(ほくめんのぶし)という院の警護役にするよう、院の近臣である藤原家保(渡辺哲)、家成(佐藤二朗)親子へ願い出る。一方、鳥羽上皇は白河法皇と関係が深い忠盛(中井貴一)と清盛の忠誠心をはかりかね、忠盛を問い詰めていた。その場にいた家成は清盛が北面の武士になる気があるかどうかで忠誠心を試すことを進言する。しかし、その話を忠盛から聞いた清盛はきっぱりと断る。
鳥羽上皇の御所を守る北面の武士・佐藤義清(藤木直人)は、御所を訪れる鳥羽上皇の后(きさき)、璋子(たまこ:檀れい)の姿に思わず「花は盛りに咲き・・」と心を躍らせる。璋子は、鳥羽上皇がわが子である帝(みかど・崇徳天皇のこと)への愛情が薄いと訴えると、帝は璋子が祖父・白河法皇と密通して産んだ子ではないかと、鳥羽上皇は怒りをあらわにしてその場を離れた。しかし、心の機微に弱い璋子には上皇の気持ちがわからない。一方、御所を訪れた源為義・義朝親子は家成から、上皇が義朝ではなく平清盛を北面の武士に望んでいることを聞かされる。
清盛は検非違使(けびいし:今の警察)に捕らわれた郎党を牢から助け出し、その道すがら義朝と会う。清盛から「王家の犬になりたくないから、北面の武士には入らぬ」と聞くと義朝は落胆し、清盛を「甘やかされた御曹司」と言い捨てて去っていた。
やがて清盛の助けた郎党が再び捕まり、平氏の館に検非違使の役人が押しかけた。そこへ清盛がかけつけ、自ら責めを負うと言うが忠盛は許さず、「平氏一門が守っていたおかげで、お前は無頼の日々を過ごせたのだ」と清盛の生きかたの甘さをしかる。忠盛の弟・忠正(豊原功補)は、清盛に平氏と縁を切れと訴えるが忠盛はそれも許さない。いたたまれずに清盛は飛び出した。
その後、加茂の川原で修練する義朝の前に清盛があらわれ、競べ馬を申し込む。はじめは拒否する義朝だが清盛の熱意にまけて勝負をうける。勝負は義朝の勝利に終わり、落馬した清盛は自分の無力さを嘆きわめく。義朝はかつて清盛の舞う姿を見た時から清盛を目標にしてきたことを告げ、武士は王家の犬ではなく、王家を守っているのだという思いを伝え、去っていった。あくる日、清盛は北面の武士の一員として、鳥羽上皇の前に姿をあらわした。
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将棋雑感 ~解説者と聞き手③~

2012-01-23 00:04:02 | 将棋
『将棋雑感 ~解説者と聞き手①~』(1月5日)
『将棋雑感 ~解説者と聞き手②~』(1月19日) の続きです。

 解説では、聞き手の技量も重要です。
 聞き手の技量とは
①話す技量
 公の場ですから、きちんとした話し言葉が必要になります。自分の考えを正確に言葉で表現する能力も大切です。さらに、発音の明瞭さも求められます。
②会話能力
 解説者の能力を十分に発揮させることも、聞き手の重要なスキルです。解説者が気分良く解説出来れば、解説自体も冴えるし、観客や視聴者も話に移入しやすいです。
 解説者のタイプにより、聞き手も対応する必要もあります。三浦八段のようなまじめで誠実なタイプには、聞き手がリードして解説を聞き出したり、魅力を発揮させることが望まれます。エピソードなどを仕入れておいて、場を盛り上げるのも有効な手段です。
 逆に、放っておいてもどんどん語ってしまう解説者には、横道に逸れ過ぎないようにコントロールする必要もあります。また、逆に話を遮り過ぎて、解説者のノリを損ねてもいけません。
③棋力
 棋力はあった方が良いですが(女流棋士のトップクラスやそれに近いクラス)、それ以下でも解説が理解できる程度があればOKです。

 上記の三つの要件を満たしている聞き手だと、解説をスムーズに聞くことができます。三つのうち、どれか一つが苦しくても、他の二つが秀でていたり、解説者との相性が良ければ、齟齬が生じることは少ないです。


 せっかく?なので、最近、気になった聞き手の例を挙げます。
 ひとり目は、竜王戦で聞き手を務めた山崎バニラさん。活動弁士(サイレント映画の弁士)が本業ですが、多彩な才能を発揮して、マルチに活動されている方で、将棋番組の進行やアシスタントとしても活躍しています。
 しかし、聞き手としては棋力が少し足りず、解説についていけなかったり、大盤操作を誤りっぱなしだったので、解説を見る分には辛かったです。本人も辛かったと思います。
 二人目は、囲碁・将棋フォーカスの高崎真子さん。この方、将棋普及指導員をされているようなので(私の記憶違いかもしれません)、普段は指導や解説をする機会が多いのではないかと思われ、聞き手をしていても、解説者の言葉を更に自分の解説や解釈をつけるので、くどいし、解説の流れも悪くなってしまうことが多い。一生懸命なのは分かるのですが、聞き手としての役割を考えて欲しいです。
 最後は里見女流将棋三冠。③は申し分ないのですが、②がかなり不満。アナウンサー並のかつ舌の良さは求めませんが、もう少し大きな声でハッキリ話すことを心がけるべきです。もっと、自信を持っていいと思います。
コメント (4)
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