英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

衆議院選挙

2009-08-31 19:21:22 | 時事
 想像以上の民主党の大勝で、民主党がうたい文句にあげた「政権交代」が実現することになりました。
 自民も民主も五十歩百……。マニュフェストはいいことしか書いてないでしょうし。ただ、民主の方が、自民が行っていた政策や体制を維持せず、積極的に改革する義務?が、発生しているので、変革の可能性は大きい。ただ、それがうまくいくかは、疑問ですけど。

 正直言いますと、政治にも選挙にもマスコミにも国民にも幻滅しています。郵政選挙と言われた、前回、小泉劇場に乗せられ、自民が大勝しました。郵政民営化に反対か賛成かだけに焦点を当て、それだけを論点に絞って、選挙(投票)をさせられてしまった。政策も野党もありませんでした。小泉首相を支持するかどうかでした。他の政策なんて、語られることは、ほとんどありませんでした。
 自民が大勝し、そうなった選挙、そうしてしまった国民には幻滅してしまいました。そして、そういう流れにした一番の戦犯は、マスコミ。「小泉チルドレン」「刺客」というキーワードで騒ぎ立て、面白がっただけでした。


 あらら、いつものように、話がそれてしまいました。
 今回は、「政権交代」が焦点。民主はそれをキャッチフレーズにしていました。テレビのスポットCMも「まず、政権交代」。でも、「まず」って、気になりますね。『「政権交代」してしまえばこっち(民主)のもの』って、聞こえてしまいました。ちょっとと言うか、大きく民主が勝ちすぎたので、心配です。


 さて、今回の選挙、いろいろ、思い浮かんだことを書いてみます。


①「逆風が吹いた」って?
 確かに、ここ数年、幻滅させるような行為・発言が連続して起こり、自民党に対する風当たりは強いです。
 ただ、落選したほとんどの候補者は「逆風が吹いた」と敗戦の弁を語ります。もともと、自民党が招いた逆風であるのに、まるで、運が悪かったという他人事のような感覚です。世論が悪いといったニュアンスで語る候補者もいました。
 支持してくれた地元の人や、選挙陣営の党員の気持ちをくんで、「逆風」という言葉で濁しておいた方がよいという考えや、今後のことを考えると、党を批判するようなことは言わない方が良いということもあるでしょう。



②逆風を招いた人たち
★久間元防衛大臣
 「逆風が強く吹いていた」と敗戦の弁。「原爆は仕方なかった」という失言等で大臣を辞めたのが2年前。もう過去のことだと思っているのでしょうか?
 「あんたに「逆風」という言葉を使ってほしくないよ」と思った議員は多いはず。

 当選した福田衣里子氏、声、でかいですね。

☆安倍元首相
 割と楽に当選したようです。
 今回の選挙、自民の苦戦、安倍氏の責任などを質問されていましたが、相変わらず、自分の考え・政策を述べるだけ(しかも内容が抽象的でわからない)で、まったく質問の回答になっていません。

☆福田元首相
 実は好きだったんです(官房長官時代)。
 総理という最高責任をなげだしてしまったのは、安倍元総理と同じで、相当罪が大きい。「あれだけのことをしても、当選するのか」という声は大きいでしょうが、急きょ、擁立されて、フジテレビを辞める時間も決意もないフジテレビ社員に負けなくて、ホッとしています。

☆麻生首相
 安倍氏が「KY」(空気読めない)なら、麻生氏は「KY」(漢字読めない)ですが、思いつきで政策(アニメの殿堂など)を語り、方針がくるくる変わり(交付金)、だらだら時間稼ぎをして、ばら撒いただけの景気対策を自画自賛。自民凋落を後押しした感が強いです。
 自民大敗の弁の「自民党への積年の不満をぬぐいきれなかった。責任を負う宿命だと甘受しなければならない」や「政策を政局よりも優先させたことは間違っていなかったと思う」は、自分は悪くないと言いたげ。虚勢なのか、鈍感なのか。
 大敗の要因は、いろいろあり過ぎて、いちいち語る気はしないでしょうし、今後のこともあるでしょうから。

★中川元財務・金融相
 国際的に泥酔の醜態をさらしてしまった中川氏。その後のしょぼくれ方は気の毒にさえ思えました。
 そかし、当選はさすがに無理だろうと思っていたら、やっぱり無理でした。



③大物議員の相次ぐ苦戦、落選
 あまりに多すぎて、挙げきれません(手抜きです)。
 ただ、「小泉チルドレン」を彷彿させる「小沢ガールズ」には、「ちょっとなあ」という感想。
 見栄えのよさそうな女性候補者(たぶん、人格、志、能力ともに素晴らしいんでしょうね)が並んでいます。大物議員に対抗するには、対照的な方が効果的なのかもしれません。それに大物議員の陣営にもどこか油断が生じたのかもしれません。

 さて、その中で、もっとも面白?かったのが、石川2区の森元首相(アナウンサーによっては「森本首相」と聞こえます)。
 選挙開始当初から報道陣をシャットアウト。開票後の選挙事務所も、テレビ局を締め出していました。しかも、玄関より推定30m以内には近づくなとのこと。
 しかも、最初はOKだったけれど、森氏の一言で、ダメになったとのこと。

 総理時代は「蜃気楼(森喜朗)」と揶揄されましたが、地元や自民党内での力は強い方です。が、今回、力(態度)や体はでかいが、肝っ玉は小さいことが判明。

 出口調査はTBS系では森氏50%、田中美絵子氏(33歳)49%。日本テレビ系での予測は森氏125,000票、田中氏130,000票と、大接戦。
 結果は森氏123,490票(50.2%)、田中氏119,021票(48.4%)で、森氏の辛勝でした。


 前回は圧勝した小池百合子氏だが、今回は逆風を感じていた。しかし、めげずにそれを逆用しようと「風車のおユリ」というキャッチフレーズを打ち出す。「逆風があればこそ風車は回る」と。なるほどと思ったが、あまりにもそれを強調しすぎで軽すぎた。強敵・江端貴子氏には通用しなかった。(比例で復活当選)


 公明党が代表の太田氏をはじめ、小選挙区8人すべてが敗れるというのは、びっくり。



④無惨、小泉チルドレン & 郵政選挙の傷跡
★佐藤ゆかり氏
 あまりに勝ち気で、好きじゃあなかったのですが、今回は流石に気の毒。
 前回、野田聖子氏に僅差で敗れ、岐阜1区の公認はもらえず、今回は東京5区にお国替え。自民党の組織はあるものの、佐藤氏にとっては全く未開の地。しかも、この逆風。手塚仁雄氏149,623票に対し、121,244票は大健闘かもしれません。(比例でも拾われませんでした)

★片山さつき氏
 小泉チルドレンの代表格。マスコミの露出度も高いです。
 で、今回の開票番組での彼女に関するリポートを見ると、気が強く、負けん気が強く、土下座もいとわない。もちろん、知識も頭もよいはず。しかし、それらを統合する人格が、それらに負けているようです。それが、有権者にも見透かされたのかもしれません。
 また、前回、あと一歩で敗れた城内実氏の地道な活動が実を結び、城内氏の圧勝でした。逆に、片山氏は城内氏の半分にも満たない得票で、民主の斉木氏にも及ばない3位という惨敗。
「自民党というだけで、(票を)入れてもらえなかった。4年前の大勝の貯金をこの4年間で使い果たしたというのが実感」という敗戦の弁。なんだかなあ~

★藤野真紀子氏
 料理研究家として活躍し「カリスマ主婦」として有名な藤野氏は、前回は比例で当選。
 しかし、当選後は選挙区で活動することはなかったようだ。国会議員は国政をつかさどるのだが、選挙区民としては地元のために活動してほしいはず。今回の落選は順当。

★野田聖子氏
 前回は無所属で佐藤氏に競り勝った野田氏だが、郵政選挙の爪痕は深く、前回佐藤氏を支援した自民党員の中に、「今度は野田氏を支援」と割り切れないものも多く、民主支持に回った党員も多かった。
 逆風と選挙母体そのものの弱体化で、野田氏も敗戦(比例で復活当選)。

 今回、小泉チルドレンの65人の中で、再選を果たしたのは3人だけだった(読売新聞)。
 77人中わずか10人という説もあるようです(産経新聞)。


⑤福井3選挙区、自民勝利
 投票のポイントは政党だけでなく、人柄、地盤、若さ、実績、地元のためになるか、何(政策)を優先するか?など、いろいろあると思います。
 だから、簡単に何党に当選してほしいとか、当選するべきだとは言えない。でも、全国的流れに逆らって、自民3選挙区独占というのは、田舎だなあと思ってしまう。(3選挙区とも大接戦だった)
 3選挙区あって、自民が独占したのは、福井県の他は高知県だけ。鳥取、島根は2選挙区、自民独占。



⑥出口調査
 各局(24時間テレビの最中の日本テレビを除く)、開票作業が始まると同時に、出口調査を基に、獲得議席数や、当選確実者を発表する。
 出口調査で10%近くリードしていれば、ほぼ結果が逆転することはないようで、たぶん、それを根拠に、当確や獲得議席をはじき出していて、ほぼ的中していたように思う。
 その差が5%以内だと、逆転することも多いようだ。

 私は、ひねくれ者なので、出口調査を基に、開票直後に当確を出した予測がまちおがいないかをできるだけ検証したが、なかなか見つけ出せなかった(もちろん、すべての局、すべての候補者について、チェックしたわけではありません)。
 ただ、テレビ朝日が開票率7%の時点で、青森3区、大島理森・自民党国対委員長が落選、民主の田名部匡代氏が当選したと報じた。田名部氏6,739票、大島氏6,727票。
 最終得票は大島氏90,176票、田名部氏89,809票。僅差だった。


⑦投票率
 確か事前のアンケートでは、「必ず投票に行く」が7割、「行くつもり」を合わせると約9割だったはず。実際の投票率は7割弱って???


 今回の結果、意外と舛添厚生労働大臣はホッとしているかもしれませんね。
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意識レベル(『救命病棟24時』)

2009-08-27 21:57:58 | ドラマ・映画
 今クール、私の一押しのドラマは『救命病棟24時』です。過去のシリーズも熱心に視聴しました。江口さんの怪我で放映が遅れましたが、待った甲斐のある内容です。
 今クールのドラマは3本観ています。『救命病棟24時』の他は、『新・警視庁捜査一課9係』と『科捜研の女』です。

 『新・警視庁9係』は今回「新」がついています。何が「新」なのかと言うと、メンバーの連れ合いなどの「しがらみ」をそぎ落として、事件に焦点を当てた展開になっています。確かに、前シリーズを思い返すと、確かにメンバーがそれぞれ問題を抱えていて、その中で捜査活動を行うので、重苦しいものになっていたように思います。要素が多すぎて、脚本家も大変だったかもしれません。
 あとは監察医として早瀬川(原沙知絵)が加わったこと。
 その結果、操作がテンポ良く進むのと、以前に比べて加納倫太郎が前面に出て動くようになったことでしょうか。でも、その分、メンバーの個性や活躍が削減され、「9係」らしさが薄くなった気がします。個人的には、魅力半減です(半減は言い過ぎで、2割減くらいです)。

 『科捜研の女』は科学捜査に興味があるので観ています。「そこまでは無理だろう」と思うことなど、突っ込みどころはあります。いろいろな意味で楽しんで観ています。

 例によって、前置きが長くなってしまいました。で、『救命病棟24時』を長々と書くのかと言えばそうではありません。ブログに書こうと思うと、純粋に見ることができないというのが一番の理由。それと、ちょっと忙しくて、ドラマネタをかく余裕がないというのも大きな理由です。

 今回は、前から気になっていた「意識レベル」について調べてみました。
 救命救急士の方が、患者の状況を説明する時、
「意識レベルは、ひと桁です」とか
「意識レベル300」
と言いますよね。
 なんとなく、聞き流していましたが、上の二つ、どちらが深刻かご存知ですか?

 ドラマで使われている方式は「JCS(Japan Coma Scale)」方式で、日本でよく使用される分類だそうです。
 「300」は、刺激(呼びかけ、体を揺さぶる、痛み)に対して、まったく反応しない状態だそうです。
 「ひと桁」には3段階あって、例えば「3」だと、「覚醒しているが、名前、生年月日が言えない」だそうです。

 簡単に言うと数値が大きいほど深刻になります。ただ、数値がその度合いに比例するのではなく、「300」は「3」の100倍重症ではありません。また、1から300まで連続して数値があるわけではありません。つまり、意識レベル「50」とか「180」という数値はありません。
 まず、「覚醒している」「刺激を与えると覚醒する」「刺激を与えても覚醒しない」の3段階に分類して、それぞれを3段階に分類します。つまり、9段階に分類しています。数値としては、1、2、3、10、20、30、100、200、300です。

 例えば「10」は刺激を与えると覚醒するレベルで、軽度の刺激(呼びかけ)で開眼する状況です(だそうです)。

 英の『救命病棟24時、一口メモ』でした。 
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「光と影」&「コスモス」

2009-08-22 17:31:32 | 歳時
 お久しぶりです。一応元気です。


★光と影
 昨日は一日たっぷり雨が降り、今日は晴れ上がりました。雨が塵やほこりを洗い流したせいか、空気がきれいで、それに相まって、晩夏の強い日差しが、くっきりと影を作っていました。



 光が眩しくて、木々の緑が鮮やかでした。
 光が影を創り、影が光を引き立たせます。



 木々が生い茂り、影が多くを占めていますが、かえって光を感じることができます。


★コスモス



 コスモスが咲き始めました。8月初旬から咲く気の早いコスモスもいますが、これから、街のあちこちで、楽しませてくれます(最盛期はまだまだ先ですが)。
 「秋桜」と書いて「コスモス」と読みますが、これは、さだまさしさんの当て字(造語)だったと記憶しています。(山口百恵さんに書いた曲のタイトル)


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五輪新種目候補

2009-08-14 11:43:22 | スポーツ
 2016年に新設するかどうかを検討する候補が、7人制ラグビーとゴルフに決定しました。ソフトボールにとって、非常に残念な決定です。

 五輪種目の1番の要件は、世界的に実施されていることです。
あと、これは新種目限定の要素かもしれませんが、コンパクトに実施できる(試合時間が短いとか、開催日数が短い)ことと、大人数にならないこと、他に似た種目がないことが挙げられます。

 でも、これは建前で、本当は
①スポンサーの獲得やテレビ放映料などの興行的視点
②欧州に人気がある
 が、重要なポイントであることは間違いがないでしょう。
 ビーチバレーの実施は①の要素が大きいといわれています。(少人数もポイントですが)

 あとは、「世界最高峰の大会である」というプライドも陰の要素です。サッカーは五輪よりもW杯が上であるというのは、気に入らない現状でしょう。
 野球も大リーガーが不参加の見込みというのが、マイナスだったとのこと。興行面もそうですが、プライド面も大きいのでしょう。
 アマチュア精神にこだわったことは、遠い過去のものになったようです。

 最終候補に残った「7人制ラグビー」と「ゴルフ」ですが、「7人制ラグビー」が五輪で採用されれば、今後のラグビーの方向が大きく変わってしまうことにならないのでしょうか?
 五輪で実施されるとあれば、7人制を目指すものが増えると考えられます。15人制の衰退の可能性も小さくありません。
 ゴルフについては、興行面で種目に入れたくて仕方がなかったのでしょう。でも、確かに少人数ですが、競技会場の規模や維持費は半端ではありません。コンパクト性のカケラもありません。それに、五輪種目の大前提である「世界的に実施されている」ようには思えません。地域に著しく偏りがあります。
 

 現在、実施されている競技も、大きな疑問を感じるものがあります。
 関係者には申し訳ありませんが、「近代5種」と「馬術」です。
 「近代5種」はやはり競技人口に疑問を感じます。「馬術」は競技人口の少なさに加え、競技するに費用がかかり、富裕層のものというイメージがあります。
 競技者の偏りと言えば、「射撃」関係もそのように感じます。


 以上、思いつくままに書いてしまいましたが、私の偏見もかなり含まれています。間違いや反論がありましたら、ご指摘くださるとありがたいです。
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ノーゲーム

2009-08-14 11:07:00 | スポーツ
 天候が不順で、梅雨が明けきっていない状態が続いています。15日以降は安定した天気が続くようですが、その天候不順の影響は夏の高校野球にも及んでいます。2日連続のノーゲームは史上初(ノーゲームではなく2日連続の全試合順延というのは34年ぶり)。
 でも、疑問なんです、このノーゲームというのは。なぜ、最初からやり直しなのでしょう。
 今大会の場合、1回目は3回終了時点で如水館が2-0で高知をリードしていました。2回目は5回表高知が攻撃中に雨が強くなり、5-4でこちらも如水館がリードしていました。
 如水館にとっては少し損をした気分でしょうが、それほど大差ではないのでドロドロのグランド状態で強行することを考えれば、ノーゲームは納得がいくところでしょう。

 しかし、どうして中断時点から試合を再開せず、1回からやり直すのでしょうか?試合開始からずっと継続して試合を完了しないと不公平と考えるのでしょうか?考えられることは、1日たてばピッチャーが回復できるということ。エースが1人だけと、エース級が3人そろっているチームの場合は、2日に継続して試合をここなうと、公平じゃないといえなくもありません。
 とはいえ、点差がリセットになってしまうほうが、不公平は大きいでしょう。降雨などで試合継続困難の場合、高校野球では7回終了で試合が成立します。(地方予選で、大差がついた場合、5回コールドというのもありますが、これは逆転不能という観点から)
 なので、6回で10-0で勝っていても、ノーゲームとなれば、それまでの優位が消滅してしまいます。この場合、試合を7回終了まで強行するかもしれませんが。

 プロ野球は、各地転戦しますし、投手の成績や投手数の事情も違いますし、長丁場ですから、ノーゲームのほうが合理的かもしれません。
 でも、同じ球場でトーナメントで戦う高校野球は、中断したところから試合を継続するほうが合理的だと思います。
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『俺たちの学び舎』 ~東京大学応援部~

2009-08-11 23:24:01 | ドキュメント
 先輩後輩の上下関係が厳しく、先輩の命令は絶対である。
 昭和の運動部はそういうものだった。これが応援団となると、さらに厳しいものというイメージがあった。

 たまたま見た昨夜のNHKの番組。時代は平成、しかも、あの東京大学ですよ。応援団もスマートなものだと思っていました。でも、「馬鹿なんじゃないの」と思うほど、時代錯誤ぶりだった。たとえば、部室に4年生がいると、下級生は座ってはいけない。廊下で立って待機しなければならない。
 「馬鹿」という言葉を使いましたが、「蔑み」の念ではなく、「畏敬」というか「尊敬」というか……。感動しました。
 ちなみに、応援部というのはチアリーダーズ(女性が華やかにポンポンを振って応援)、吹奏楽団、そして、それら応援全体を引っ張っていくのが「リーダー」で、このリーダーたちがいわゆる応援団です。
 その責任者であるリーダー長(応援団長)が、辻宋吉郎さんで、その厳しさから「鬼のリーダー長」と呼ばれています。いや、この人がすごく魅力的。惚れてしまいそうです。

 まず、ナレーションを聞いて、ぶっ飛びました。
「東大応援部が、他の大学と最も違うところは、応援するチームが極めて弱いということです」
 おいおい! いいの?こんなこと言って。

 確かに、東大野球部は弱く、過去に6大学リーグで70連敗したこともあります。7期(3年半)勝ち星なしです。

 時々、応援の士気を上げるため、辻(あえて呼び捨てさせていただきます)は、時々講釈します。それがまた面白い。
「東大はよく、他の大学に比べて、違う競技しているんじゃないかと言われるぅっ!
 確かに、アメフトのような得点差になることもあるっ!
 しかし、こんなに1球1球に本気になれるのは東大だけであるぅ!
 東大の野球は面白い!
 そして、今日勝って、もっと面白くしようぜっ!」

ナレーション「しかし、この日も大差で敗れました」(2-12)


 試合に敗れると、リーダーたちは「罰練」と呼ばれる特訓が待っています。応援が悪かったせいで、勝たせることができなかったと考えているのだそうです。
 チームが負ければ、自分たちを責める。それが応援部なのだそうです。
辻「最後まで本当に勝ちを信じたのか?」
と、問いかけます。

 辻は、大学に通う時は必ず学ラン。


 応援団は大きな声と体全体を使っての拍手が命。並みの運動よりはるかに激しいです。手は真っ赤にはれあがります。
 皮がむけるというよりは、割れるという感じです。


 辻は応援に対して真剣、下級生たちに対しても真剣。応援に対する目は怖いです。私よりはるかに年下なのに、怖いです。きっと、敬語を使ってしまうでしょう。
 私が人事課で、採用する立場だったら、顔を見ただけで即採用です。それだけ、気骨のある顔をしています。


 2年生に藤原という団員がいます。
 彼も応援馬鹿です。でも、迷いもあります。

 友達に
「同じきつい練習をするなら、選手(運動部)になりたい。選手で勝った方が達成感が高いと思う」
藤原
「楽しいことないって言っても、ほんと言いすぎじゃないと思う。でも……どうなんだろう。結局は、やっぱり………どうなんだろうねえ」
 反論できず、気持ちが揺らいでしまいました。
 人とは違う学生生活の中で、何か得るものはあるのか?答えはまだ見つかっていないそうです。
 でも、その表情は、悩んでいるというよりは、充実感を感じているように見えました。

 辻は、厳しすぎると思うこともある。でも、厳しさの中でこそ、逆境でもあきらめない強い精神力が身に付くと考えている。
 辻は言う。
「あいつらにはそれができると信じている」

 春のリーグ戦、最終カード。この日も劣勢。
 辻は、下級生を通路に呼び出し喝を入れる。
 必死の応援……しかし、試合の流れは変わらない。
辻、檄を飛ばす。
「野球は難しい!
 そして、応援も難しい!
 こんだけ声出しているのに、なかなか勝てない!
 難しいっ!
 どうすればいいか、わからない!
 しかし、野球部はそれでもがんばっている!
 我々にできることはなんだ?
 難しいとわかっていて、それでも応援することだ!」


 結局、東大は1勝することもできず、春のリーグ戦を終えた。



 春のリーグ戦が終わると、「六旗の下に」という6大学の応援部が一堂に会して、応援の技を披露しあうイベントがあります。

 これに向けて、特訓が始まります。
 辻が鬼の顔で、「数えろ」とぼそり。
 20分間、声を張り上げながら全身の力を込めて拍手をし続けます。
 1年生の一人が倒れました。藤原は自分のことで精一杯で1年生に気を配る余裕がない。

 突然、辻が2年生を呼ぶ。
「1年生はお前の背中、見てんだぞ。
 苦しい時、自分だけ苦しいと思っているやつは最低だ。
 仲間なんだ。感じろお互いを」


 全体練習の前に、1年生を指導する藤原。
 苦しい練習中も1年生に積極的に声を掛ける藤原。
 練習後、1年生を夕食に誘う藤原。

 苦難を乗り越えた先に、何かがある。そう信じようと話す藤原。


 一方、がんばる下級生に負けないよう、夜11時公園で練習する辻。
 体を地面と平行になるまで反らせる「勝利の拍手」。東大応援部の真骨頂。


 本番、「勝利の拍手」はこの日一番の歓声が上がった。
 終了後、辻は自分の思いを後輩に託す。



 思いもかけず、いいものを見ました。(秋のリーグ戦がありますが、4年生は引退なのでしょうか?)
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今更ながら③ 奉仕作業

2009-08-11 00:47:42 | 日記
 まずは写真をご覧ください。



 これが何か分かります?

 では、もう少し背伸びして、もっと高いアングルから。



 さらに、別角度からです。



 お分かりになったでしょうか?
 簡単ですね。はい、公園です(笑)。
 公園と言っても、小さな住宅地の片隅に、申し訳程度に存在する小さな公園です。法律で住宅地に公園を設置しなければならないという規定があるのでしょうか?それとも、宅地としての価値を上げるための要素として存在しているのでしょうか?とにかく、そんな小さな公園です。

 宅地はすべて売れてしまったので、不動産屋の管理義務がなくなったのでしょうか?ここ数年は、草が伸び放題で、公園としての機能は全く果たしていません。現在は市のものとなっているのか、町内のものなのか、不動産会社のものなのかは分かりませんが、とにかく、このままではよくないと、市の一斉奉仕作業(堤防の草刈りや道路の清掃)の時、3年前から近所の者でその公園の草刈りをするようになりました。
 でも、年に一度だけなので、夏場には踏み入ることがまったく不可能なぐらい伸び放題になります。写真は6月18日のもので、草刈時(7月26日)は写真より3割増しにの状態でした。

 朝の6時から10人ほどで、せっせと草刈です。もくもくと刈ります。きつくて口をきく体力ももったいないのです。
 何とか、1時間ぐらいで、地面が見えるようになりました。

 写真は草を刈ってから1週間後のものです。(再び、草が伸び始めています)





 草がボウボウの時のものと、アングルは少し違いますが、写真の倍率(ズーム度)は、ほぼ同じのはずです。でも、ずいぶん広く見えます。実際は小さいです。
奥行き5mで幅が10mぐらいです。

 地面をアップしてみます。



 刈り残しの草や弦があります。でも、これが限界です。最初から3枚目の写真を見るとわかるでしょうか、蔦(蔓)状の草が。これが、とても手ごわいのです。

 しかし、これでは子どもたちが遊ぶ環境ではありません。中で遊ぶどころか、入りたいという気持ちさえ起こらないでしょう。

 でも(逆接の接続詞ばかりですね)、たとえ、きれいに草を刈ったとしても、子供が遊ばないと思うのですが、どう思います。


 草刈を終えて、汗びっしょり帰りながら、
「本当に、意味があるのだろうか、この草刈」
と、思うのでした。
 実は、堤防の草刈もその意義に疑問を感じていました。
 草を刈った付近にサイクリングロードが通っていて、自転車、ジョギング、散歩する人にとっては有益ですが、ほとんどの人は、年に一度、草を刈るときだけ堤防に下りているのではないかと思います。

 まあ、実益は少ないですが、町内の人が、一斉に汗を流して作業をするということが、一番の意義なのかもしれません。
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今更ですが② 桔梗

2009-08-09 08:44:51 | 歳時


 桔梗は「秋の七草」にも入っていますし、一般的には秋の花というイメージが強いのではないでしょうか?
 私もそう思っていました。でも、6月下旬ぐらいから花壇や山の道端で見かけるというのがここ数年の印象です。
 調べてみると、「6月~9月」「6月10日ごろ~9月」「6月下旬~9月」が咲く時期になっています。季節はずれに咲いているのかと思っていましたが、6、7月の桔梗というのは、珍しいものではないようです。

 記事タイトルは「今更ながら」ですが、帰京の咲く時期から言うと、「今更」というのはおかしいように思われるかもしれませんが、写真を撮ったのが7月18日なので、私の中では「今更」なのです。
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今更ながら① 皆既日食

2009-08-08 23:02:55 | 気象
 『将棋世界』の記事は、慢性の「今更ながら状態」ですが、歳時記事ネタも同様な状況になりつつあります。

 さて、皆既日食は7月22日でした。ほぼ2週間前ですが、もっと、以前のことのような感覚にとらわれました。ひと月前ぐらいの感覚です。ちょっとびっくりしました。
 夏場はいろいろイベントが多いのと、最近はいろいろ事件が多かったからなのでしょう。



 記事名は「皆既日食」ですが、福井は「部分日食」です。月に隠れたのは8割弱だったと思います。写真は12時05分のものです。福井は曇っていましたが、雲の切れ間が多くあり、写真のような状態に何度もなりました。
 街行く人も、立ち止まって空を見上げていました。

 ところで、日食を見るときの注意として、次のようなことは「絶対やってはいけません」とテレビやインターネットサイトで呼びかけられていました。
・肉眼で直接太陽を見る(数秒でも危険)
・望遠鏡や双眼鏡で観る(太陽観測用のものなら良い)
・下敷きやフィルムの切れ端やススを付けたガラス板を通して観る
・サングラスを掛けて観る

 肉眼で直接太陽を見ると、たとえ短い時間であっても目を痛めてしまうそうです。
 また、下敷きやフィルムやススをつけたガラス板やサングラスなどを使って太陽を見るのも、見た目ではあまりまぶしく感じなくても、光の遮断が不十分なものや、目に見えない赤外線を通しやすいものがあり、気づかないうちに網膜が焼けてしまう危険性があるそうです。

 でも、私が子どものころ、科学雑誌などで、上記のような方法で観測しようと書かれていたはずです。また、学校の授業でも、「下敷きを使って太陽を見てみよう」と先生に指示されて見た記憶があります。

 えっ!絶対にしてはいけないことなの?と驚きました。
 多分、このように呼び掛けないと、責任を追及される恐れがあるからなのでしょう。

 スポーツでも、昔は練習中に水を飲むと叱られたものでした。非常識だらけの現代ですが、昔は常識であったことが、いまでは非常識ということもあるようです。
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残念(第22期竜王戦決勝トーナメント 準決勝 森内九段×羽生名人)

2009-08-07 23:36:32 | 将棋
 残念だぁ!
 嫌な相手で、できれば先手番が欲しいと思っていたが、後手となる。いや、ここを乗り越えてこその永世竜王ではないのか!
 とは言え、実は、できれば準々決勝では高橋九段に森内九段を破ってほしかったと思っていた。(ランキング戦では高橋九段の勝ち寸前の局面で、高橋九段の失着に助けられての辛勝なので迂闊なことは言えない)

 将棋は、後手一手損角換わり戦法に対して棒銀の速攻で、後手の手損による立ち遅れを突こうという一手損角換わりを全面否定の意志。
 これに対して、羽生名人は新手で対抗したが、第1図では飛車を手にしたものの、後手の左翼の金銀3枚を取られ駒損が響きそうな局面。ネット中継によると、第1図の少し前では、「控え室は先手乗りの声が多い」とのこと。



 第1図に至るまでに、他に変化する手順もあるようだが、私が気になったのは、第1図では△3三桂と取られそうな桂馬を逃げつつ活用する手はないのかということ。
 それに実戦(第2図)でも現れたが、後手玉に迫るには▲7五桂が最も速い。だから、簡単に桂を取らせてはいけなかったような気がする。



 と言っても、第2図では本譜の△7四銀より△3九龍と指した方がよかったらしく、それでかなり難解な局面だったようだ。

 ネット中継の解説は、そのための解説者をお願いするのではなく、たまたま控室にいる棋士の研究やその時の言葉を乗せることが多いとのこと。なので、その言葉について、あれこれ言うべきではないのかもしれないが、上っ面の研究や形勢判断が載ることが多い。
 「上っ面」というと言葉がきついが、第一感で最初に簡単に並べられた変化をそのまま書かれてしまうという意味である。

 そういう面があるが、ファンとしては少々不快に感じることも多い。

 例えば、「現在は(3)4七歩の垂らしを中心に検討中。「一番ましか」と言われている」などは、不快感さえ感じてしまう。
 中継担当者も配慮すべきだが、トップ棋士同士の将棋をこういう表現するのはいかがなものだろうか?
 あと、よく見られる表現に「継ぎ番(検討用)の盤駒は片付けられている」がある。ひいき棋士の逆転を祈っているファンにとっては、身も蓋もない表現だ。実際には、この表現が使われても逆転や形勢がもつれることは数多い。
 対局者が一番読んでいるのはまちがいなく、控室の研究では及ばないものがあることは、渡辺竜王もどこかで語っていた。(トップ棋士が意地と名誉などを掛けて真剣に戦うのだから当然)

 ただ、中継で伝えられる控室の検討が、対局者を尊重せず、また、研究も対局者に迫ろうという気概が感じられない時があり、がっかりすることがある。



 本局は最終盤、「おおっ!もしや」と思わせていただいたが、まさに「ぬか喜び」であった。残念。

 これで、挑戦者は森内九段、深浦王位、久保棋王に絞られた。そうそうたるメンバーで、誰が挑戦者になっても面白いタイトル戦になりそうだ。個人的には森内×渡辺戦が一番見たい。

 羽生ファンの身勝手な期待としては、苦手な深浦王位から木村九段に王位を奪取していただき、来年羽生名人が木村九段から王位を頂く。竜王は久保棋王に頑張っていただいて……いえ、やはり、渡辺竜王、深浦王位にタイトルを保持してもらい、雪辱戦を挑むというのが王道だ。 
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