英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

K君との将棋 解答編

2011-07-31 13:35:24 | 将棋
 7月27日記事『K君との将棋』の解答編です。
 「解答編」と言っても、先の記事のコメント欄で正解が出ています。それと重複しますが、一応、解答を記します。


 運命図は、私が先手の攻めから上部に脱出を視野に先手の桂を外した局面。
 実戦は、私の自信満々の手つきを信用して、K君は正着を逃がしてしまいました。正着は▲5二銀打(あらら図)で

 この手が、詰将棋のような気持ちの良い手で、△同銀は▲6二角成、△7二玉でも▲8二金で詰み。
 また、▲5二銀打のところ▲7二銀でも△同玉(△同銀は▲6二角成)▲6二金△同銀▲同銀成までの詰みです。さらに、図から▲7五銀と必至を掛けても先手の勝ちです。
 つまり、どうしようもない局面だったわけです。K君は私の自信満々に惑わされてしまったようです。
 ブログで紹介するには、私もK君もいささか赤面してしまうような終盤でしたが、互いに時間切迫していたと言い訳でご納得ください。それに、あまりにも綺麗に決まる手だったので、ご紹介しました。ただ、「次の一手問題」▲5二銀打が唯一の手でないのが大きな傷です。

 続く第2局は、私が力戦に持ち込もうとしたのに対し、K君は強気に攻めてきたので、大乱戦に。こちらの攻撃陣が立ち遅れ気味なので、攻め合いは負けそう。玉形も不安定なので受け切るのも容易でなさそう。
 そこで、受けもそこそこにK君の攻めにプレッシャー与えるカウンター狙いで応戦。その判断が功を奏し、相当危険な匂いが漂ったが、K君の攻めを切らすことができた。
 なんとか、面目を保てたが、局後調べてみると、K君に手順前後があったことが判明。私の直感通り、やや分の悪い戦局だったようだ。ただ、アマチュアのレベルではK君側がよいと言っても微差で、勝ち切るのは容易でないと思う(負け惜しみ)。

 久々の実戦で、楽しかったです。お土産もおいしかったです。
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『新・警視庁捜査一課9係 season 3』 第4話

2011-07-30 21:20:39 | ドラマ・映画
 被害者が、自分勝手で好き放題生きてきたように思われていたが、実は彼女なりに自分の罪を後悔し、償おうとしていた…というストーリーだが、真実が明かされた後でも、私の眼には、被害者は自分本位な人間で、償い方も自己中心で、自己満足にしか思えなかった。
 自分の結婚のために実の娘を施設に預け、自分が原因で、事故とは言え、母親を死に追いやっていた。かなりの大罪だと思うが、その割に、大した償いもせず、本人たちに直接詫びる誠意のもなかったのに、その娘たちが被害者のことを思い、抱き合って号泣するシーンには、引いてしまった。 結局、被害者の誠意のない(ように思えた)言葉によって、罪(傷害致死、死体遺棄)を犯すことになってしまったという気の毒な真相。小憎らしい女が、そうでなかったというどんでん返しを描きたかっただけにしか思えない。

 今シリーズ、かなり不満を感じているが、それとは別に、「あれ?」と思った点があった。

捜査会議のシーン。


元主任の村瀬、現主任の青柳にすべての情報を知らせず、出し抜き、してやったりの表情。
そして、勇んで捜査に出る。「しょうがないなあ」と後を追う小宮山。


「捜査先によってスーツを着替える。小宮山さん、オシャレ」
 9係部屋では白のスーツが、黒く(紺?)変色している?
 話の展開上、9係を飛び出し容疑者のところへ直行したと思われる(別の日じゃない)。その証拠に、村瀬主任のネクタイは同じ。


【その他の突っ込み】
①登場人物同士、偶然の出会い・遭遇が多過ぎ
②偽物に気づいた係長、いくら偽物にしても、証拠品を素手で握って乱暴に壊すのは、まずずくない?
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『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』 第3話

2011-07-28 18:14:51 | ドラマ・映画
 「継続捜査」の前シリーズは、その性質上、当初の捜査が杜撰(ずさん)であった等、無理なドラマ展開があった。
 「過去」にこだわった前シリーズに対し、今シリーズは「現在」を強調、起こりつつある犯罪を未然に防ぐという、現実社会にとって有り難い捜査である。ただ、タイトルに「潜入」とあるので大いに不安を抱えての視聴となった。
 潜入捜査は大変スリルがある。気の弱い?私は、ばれやしないかとドキドキいてしまう。これも「たまに」ならいいが、毎回となると、ちょっとウンザリしてしまう。
 それに、「潜入」は人を騙すことが必須、その上、盗聴・盗撮もつきまとう。桜木刑事(上戸彩)でなくても、気が滅入ってしまう。

 今回は、新薬開発の国家プロジェクト内で起こった事件の捜査。
 国家プロジェクトと言うだけで、正攻法の捜査ができないという設定に大きな疑問。国のトップが関わる何か大きな陰謀が関与しているのならともかく、そういう匂いはしない。それなら、正面から捜査できないというのはおかしい。警察がそんなことでどうするのと思ってしまう。せめて、後で明らかになった公安の内偵捜査の邪魔はできないということなら理解できるが…。
 潜入捜査、尾行、接触捜査、画像捜査、聞き込み捜査、さらにTV取材に乗じた偽装潜入捜査?など、めまぐるしい進展。さらに、捜査会議?での一人一事象ずつの台詞回し。情報に私の頭がついていかない。
 「立ち止まるな」という信念?もあるみたいだが、立ち止まって熟慮する場面もほしい。

 つまり、詰め込み過ぎなのだ。そして、その原因が桜木にある。製作サイドの意向だと思うが、上戸彩を起用したからには、彼女最優先のシナリオになってしまうということなのだろう。
 治験者として潜入、テレビスタッフとして潜入、野田(情報漏洩者…実は告発者、今回の被害者)の生前の行動、野田の元友人の三木との接触・説得、さらに、未熟な桜木の悩みと成長?
 これだけ活躍?すれば、シナリオが中途半端になるのは必然なのかもしれない。

このドラマの見どころの一つの「桜木の悩みと成長」での、
瀧河(桐谷健太)と長嶋室長(北大路欣也)の語録

長嶋「大事なのは、騙す相手に誠意を尽くすことだ」
瀧河「原因は、お前の中途半端な優しさだ。中途半端な優しさが、捜査の目を曇らせたんじゃないのか?関係者を騙すのは、真実をつかむためだろ。冷静さを失ってミスを犯せば、俺達の捜査は、ただの嘘になる」

 瀧河の言葉は一貫性があるが、長嶋の言葉は、今回のエピソードに合う、都合のよい教訓にしか思えない。前回の時は、そんなことを挟む余地は全くなかったように思う。


最後の決着のつけ方への不満
 データの改ざんを問い詰める長嶋たちに対し、MNP所長の東海林(小木茂光)は
「入力ミスだ。
 認識の違いだ。この新薬は6割のSLE患者に劇的な効果があり、発ガンする可能性は1割にも満たない。この程度の危険なら、患者たちは間違いなく6割の奇跡にすがる」
 なかなか、説得力のある理論武装だ。それでも、データ改ざんしていいはずはなく、その点について言及するのかと思ったら、告発を止めようとしてもみ合っている東海林と野田を止めようとして、その巻き添えを食った警備員の死に関する殺人罪の逮捕状を突きつける。
 多少、前振りはあったが、いきなりそれ?
 データ改ざんや告発を封じようとした行為を糾弾したわけではなく、何かスッキリしない。
 一応、長嶋が「患者さんの願いを捻り潰したのは、あなた自身です」と締めくくってはいたが、う~ん。
 もちろん、ドラマ的には、殺人を明らかにして、ビシッと決まってはいるが、う~ん。

その他の突っ込み
①リアリティ、ハラハラ感を出すために、潜入捜査中、尻尾を掴まれそうになるが、あの程度のごまかしで、所員たちが納得してしまうのだろうか?特に、所員に問い詰められ、オタオタする桜木の様は、情けなさすぎ。見つかった場合の言い訳ぐらい、用意して欲しい。

②先週も感じたが、あの捜査会議、落ちこぼれ気味の桜木が発するには不自然な台詞で、無理やり桜木を詰め込まなくても良いんじゃないだろうか。

③医者を目指す予備校生が、やる気なさ過ぎ。


 人それぞれの評価はあると思いますが、このドラマを観るより、他のことをしていた方がよいと思ってしまいました。
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K君との将棋

2011-07-27 10:18:15 | 将棋
 先日、と言っても、18日の海の日ですが、将棋を知らない母さんの息子さんのK君と将棋を指しました。
 持ち時間30分の切れ負けで2局。「切れ負け」というのは持ち時間を使い切ったらどんなに優勢でも負けになる方式。どんなに優勢でも時間が切れたら負けになるので、終盤に時間を残すことがかなり重要で、たとえ飛車角を得して自玉は安泰という将棋としては決着している状態でも、相手玉を詰ますか、相手が投了するかしないと勝ちにはなりません。だから、敗勢の相手に必死で粘られ、時間が切れて負けてしまうことも多々あります。
 なので、「切れ負け制」は将棋の本質を歪めてしまうので、本当は「秒読み付制」にすべきですが、大会運営上、秒読み係を書く対局につけるのは無理です。ちなみに、持ち時間は対局時計(2つのストップウォッチを連結させたような仕組み)で行うので、対局者のみで対局できます(時計係はいらない)。
 最近の対局時計はデジタル式で秒読み機能もあるので、秒読み制も可能になってきています。でも、秒読みが始まると、「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピィー」というデジタル音が会場のあちこちでなるので、結構うるさくて、対局者もその音に常に急かされる状態になると思います。

 1局目の将棋を振り返ります。(5日ほど経過してから棋譜を起こしたので、序盤の手順はは怪しいので省略)
 私(後手)の四間飛車に対して、先手のK君は右四間飛車を採用。攻撃態勢を整えた後、▲7七角と玉を固めようとしたので、それは許さじと△6五銀(第0図)と銀交換に出て、先手角頭を巡る戦いになりました。

 図以下、▲6五同銀△同歩▲8八玉△8五銀▲7五歩(途中図1)。


 先手も何とか美濃に囲い、歩損も回避しましたが、角頭が不安です。振り返ると、0図一手前の▲8八玉が不用意だったかもしれません。
 途中図1以下、△7六銀▲5五角△6三金▲7四歩(途中図2)と進みました。


 ここで△5四歩と突きたかったのですが、▲6四角△同金▲5三銀が気になりました(途中図2で▲7三歩成は△同銀でよい)。でも、こういう先に角を捨てる手は、両取りを食らっても痛くありません。放置して別の有効な手を指して、飛車を取られたとしても飛車角交換なので、「有効な1手」得です。具体的には、▲5三銀以下△4五歩▲7七桂△5五角打ぐらいで良いでしょう。
本局の場合、先手角が既に危うい状態なので少し勿体ない気がしました。それで、両取りを掛けられた手に対して素直に逃げる手はないかなど考えていたら、長考になってしまいました。
 切れ負け将棋においては、長考は悪手なのですが、こういう局面で考えないと将棋を指した気になりません。それに、こういった考慮が次の対局に生きると考えます。
 結局、△7四同歩としました。この手は単純に「1歩得なのでその分プラスになっているはず」という考えで、「ここで将棋を支配する」という高い志しの長考だったはずですが、打算的なものに変質してしまいました。

 途中図2以下は、△7四同金▲4五歩△5四歩▲4四角△同角▲同歩△5五角と進みました。


 図は、それから20手以上進んだ局面。

 私の変調の攻めがたたって、逆転しています。「え?私の変調の攻めは曝さないの」という声も聞こえてきそうですが、無視します。
 私の変な攻めを恐れず▲4二歩と後手の飛車利きを止めた手が好手でした。
 図の△4六桂は苦心の手。本当は△8八金と詰めろを掛けたいのですが、▲6八金とされると△7六馬ぐらいしかなく、先手玉が安泰になってしまいます。△4六桂に▲6八金なら今度は△7六馬で先手玉の危険度はかなり高いです。それに△4六桂は次に△7九金▲同玉△5八桂成を狙っています、一応。
 しかし、2手スキなので、先手は詰めろ詰めろで攻めていけば良いわけです。ただ、後手に角、金、銀を渡すと7八に打たれて一手詰です。
 とはいえ、平凡に▲6一とで簡単な詰めろ。後手の△6一同銀は止むを得ません。そこで▲6三桂がピッタリの詰めろ。桂馬がなければ後手玉に駒を渡さず迫りにくいのですが。
 しかし、それは私も想定内と△6二玉(第2図)。あらかじめ▲7一角を避けつつ6三の桂取り。63に玉が行けば7四の金も効いてきます。


 ▲7一角の追撃に、グイと△6三玉(運命図)。私の自信満々の手つきにK君、間違えたのですが、実は私はとんでもない読み抜けをしていました。

 一応、いい訳をしておきます。第1図の時点で両者残り時間は5分。運命図では2分30秒ぐらいでした。まあ、時間切迫の中ということで、大目に見てください。

 さて、ここでの私の読み落としとは?
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『下流の宴』

2011-07-25 17:57:09 | ドラマ・映画

「下流」……
①河口に近い方。川下。
②社会的・経済的に地位の低い階級。下層階級。


 タイトルにちょっと引っかかりを感じたので、調べてみました。私の思い込みかもしれませんが、「上流階級」という言葉はよく耳にするけれど、「下流階級」とはあまり言わないような気がします。
 実際は、上記のようにしっかり定義されていました。ただ、②の意味だと「下流階級」というと重複表現になるのかなあと思いました。同じような意味の「下層」も「下のほうの階級。下層階級」と定義されています(旺文社「国語辞典」)。ついでに言えば、「下級」も同様な意味・使われ方のようです。
 本ドラマの場合、「下層」「下級」より「下流」のほうがしっくり来る気がします。
上流にいても、油断すると流され「下流」になる。また、結局行き着く先は「下流」という意味もあるのかもしれません。

 と、いつものごとく、前置きが長くなってしまいました。
 実は、この記事を書くに当たって、「いろいろ書くことがあるなあ」と思いつつ、「まとまりそうもないなあ」という危惧もあります。まあ、とにかく書いてみますね。あ、それと、実は、このドラマ、おそらく全体の4割弱しか見ていません。そんな私が記事を書いていいのかなという畏れもあります。


 まず、このドラマの主人公・福原由美子(黒木瞳)について考えてみる。
 プライドが高く、自分は上流にいるべき人間で、下流にいるものを忌み嫌い、蔑んでいる。そういう思想を母から教育され、娘や息子にも押し付けてきた。
 プライドだけでなく、努力すればそれが結果に結びつくという強い信念を持ち。下級にいるものは努力が足りない結果だと考えている。
 ただ、その信念には「自分たちは特別な上流にいるべき人間で、努力していればその上流にすむことができ、下流にいる人間とは住む世界が違う。下流の人間は努力しても上流にはなれない」という歪みがある。

 その歪みが、息子を引き籠もりに追い込み、息子と付き合っていた彼女・宮城珠緒(美波)との結婚も端から認めようとせず、珠緒の家族も全否定だったようだ。
 とにかく歪んだ信念・価値観で、更に自己中心。ウィキペディアの「下流の宴」の項の登場人物の説明では、このドラマの悪の根源のような書かれようである。(福原家の人々は相当ひどく記されているが、由美子は特にひどい)
 ただ、部分的にしか観ていないということもあるかもしれないが、私の由美子の印象はそこまでひどくはない。それは、脚本家の腕もあると思うが、演じた黒木瞳さんの演技力……演技力というより、由美子の人格を完全に掌握し、取り込み、それを彼女の個性をフィルターにして昇華させていたからであろう。
 私は、黒木瞳さんはタイプではないが(私は女性を「タイプ」とか区別する立場にはないが、女優さんならこういう言い方をしても許されるかもしれない)、そういう自己中心的嫌な女性でも、ユーモラスで憎めず、魅力さえ感じさせてしまうのは、女優黒木瞳の魅力(実力)であろう。
 原作者の林真理子さんも、ドラマ化に当たり、「上品な人」を希望したそうで、彼女の出演を非常に喜んだそうです。


 もう一人のヒロインの珠緒は、由美子にぼろくそに言われるまで、のほほ~んと生きてきたよう。
 それが、結婚を反対された由美子に自分を認めさせるため、医大に合格する決意をする。学力と言えるレベルにさえ達していない彼女であったが、意志の強さは人並み以上。かなり険しい道だったが、2年後合格を果たす。
 結婚したいという願望と、由美子への意地もあったが、彼女自身は今までしたことのない努力をすることで充実感みたいなものを感じ、頑張った先に何があるのか、頑張ったことで自分が変わり、今までとは違う視界や体験ができるのではないかというようなワクワク感を感じていた。

 さて、この二人のヒロイン、翔(窪田正孝)を巡り対立する。もともとは翔と結婚する、認めないという対立であったが、自分の存在の立ち位置(上流か下流か)を懸けた対立でもあった。
 まず、自分の立ち位置の対立について。珠緒は1年目は受験に失敗(したらしい)したものの、2年目に見事合格。
 この結末は、由美子自身もある程度予測し覚悟していたようで、あれだけ蔑んでいた珠緒に逆に見下される夢まで見てしまう。
 これに対し、珠緒は上や下、あっち側こっち側という了見は全く消滅させてしまっていた。「今一番困っている患者さんの役に立ちたい」という思いしかないようで、「住む世界が違う」と蔑まれたことへの復讐の手段としか考えていなかった塾のカリスマ塾長・島田(遠藤憲一)の遥か上の次元になっていた。
 珠緒自身は既に「存在の勝ち負け」にはこだわっていないが、この勝負においては珠緒の勝ちで、由美子も珠緒の努力・存在を認め、結婚を許した。

 ところが、もうひとつの焦点の「翔との結婚」は果たすことはできなかった。
 これには、このドラマのもう一人の重要人物、争点の元と言っていい翔のぐうたらさによって覆されてしまった。

 翔の選択「別れよう」
 この翔の選択の解釈は2つできる。

 「心から珠緒の合格を喜んでいる。本当にすごい。珠緒は本当に頑張った。でも、それは俺のためではなく、珠緒自身のために頑張ったんだ。
 もう俺たち、こんなに離れている。これから、玉緒は医者になるけど、俺はずうっとプーのままだと思う。そしたら、玉緒は俺のこと軽蔑するし、バカにするよ。そういう日が来る。
 玉緒は今にきっと、俺に我慢できなくなると思う。

 俺の方が、玉緒から離れたいんだ。
 俺は、すごく努力したり、すごく頑張る人がダメなんだ。そういう人と一緒に居ると、辛くなってくる。そばにいるだけ、で責められているような気がする。これから、玉緒は医学部に入ってもっと頑張るわけじゃん。そういう仲間も、いっぱいできるわけじゃん。
 負け惜しみじゃなくて、そんな風に頑張っている人たちを見て、すごいと思うけど、そうなりたいと思ったことは、ない!。
 玉緒と結婚すると、そういう人たちから同情されたり、馬鹿にされたりするわけじゃん。………、そして、玉緒もいつかそういうひとりになる。きっとなるから」

 (省きましたが、この間、玉緒は翔の言うことを必死に否定しています)
そして、
「医大なんか行かない。翔ちゃんの方が大事だもん」
とまで言う。

 しかし、
「それはダメだ。絶対にダメだよ。そんなの、玉緒が一番分かっているじゃん。玉緒、あんなに頑張ったんだから」
 (しばし沈黙)そして、ふうっと大きなため息をついた後
「珠緒はもうあっち側のメンバーなんだ。おれは、ずう~とこっち側だ」

 その言葉を聞いて、玉緒は翔の決心が固いことを悟り、
「今までありがとう」とキスをして、走り去る。

翔の真意は?
①言葉通り、玉緒が自分の苦手な人間になってしまい、今後の苦痛が耐えられなくなることを予想して別れた。
②玉緒はずっと変わらず自分を愛してくれるだろう。それ故、自分の存在が玉緒を苦しめ、足を引っ張ってしまうのではないかと危惧した。

 最初は①だと思い、玉緒に蔑まれるようになっても、それを甘んじて受け、振られるまで彼女とずっと一緒に居るのが、彼の役目だと力説するつもりだったが、これを書くに当たって、今一度考えると、②のように思えてきた。表情や言葉の間の空き方などに、彼の辛さを感じる。
 それに、「珠緒はもうあっち側のメンバーなんだ。おれは、ずう~とこっち側だ」という台詞は、翔が一番嫌いな言葉なはず。
 彼女の純粋さも彼が一番知っているし、玉緒の頑張りを一番感じたのは翔であり、それで彼が変わらないのだったら、あまりにも虚しい。

 最初、私が①だと判断した理由は、合格祝いの場で、翔と玉緒のいきさつを説明する際、 
「この子は変わりません。この子には分からないんです。自分の人生を切り開くとか、もっと高いところに登ろうとか、そういう一切の努力に意味があるって、思えないんです。
 多分、そうさせたのは私です。でも、この子はこの子なりによく頑張った。私は誉めてあげたい。
 誰にも心を開かなかったこの子が、玉緒さんにだけは心を開いて、ふたりで手を取り合って、翔は本当に玉緒さんを医大に合格させてあげたかったんだと思います。それが翔の精いっぱいの愛情でした。
 それ以上の見返りなんて、この子は欲しがらない。そういう子なんです。
 私、やっと分かったんです」

という言葉。これは、後半(合格させてあげたかった)部分は合っている。それ故、私は①だと思ったが、由美子の前半の言葉を聞く翔は非常に悲しそうだった。それは、なじられている悲しさや、そういう自分への悲しさではなく、自分を理解してくれていない母への悲しみのように思えた。

 真意はどうであり、息子に対する言葉はひどい。
 愚かな母だと思う。息子を理解はしたかもしれないが、あそこまで見切りをつけるのは最低に近い。


 結局、息子はフリーター、亭主はリストラで平社員に降格、長女は玉の輿に乗るも結婚が上手くいかず子連れで出戻りと負け組状態。
 節約の質素な食卓……下流の食卓……であるが、これはこれで悪くはない様子。
 しかも、長女の連れてきた赤ちゃんに将来を託している様子。逞しい。

 九州に出かける前の玉緒と由美子が街でばったり会い、口撃の応酬。
由美子「合格おめでとう」
玉緒「ふふっ、それ絶対に嘘でしょう。私のこと、おめでとうなんて思ってないでしょう」
由美子「まあね」

玉緒「(やる気なさそうにしているという翔の様子を聞いて)そういう翔ちゃん、大好きでした」
由美子「うちの翔は、あなたみたいなガツガツした(私のような)女、嫌いだから」

玉緒「二人とも、振られちゃいましたね」

由美子「あなたもよくわかったでしょ。人に頑張らせるのって、自分で頑張るより、よっぽど大変なのよ」
玉緒「ほんと、そうですね」

 由美子はもう少し、自分が頑張るべきだと思うが。


(孫に)「あのお姉ちゃんみたいに、しっかり勉強するのよ。人間はね、10努力したら20にも30にもなるの」

 変わらないねえ(多少変わったが)。でも、逞しい。


番組ホームページでのメッセージ
 理想の家庭を築いたはずが、気がついたら崖っぷち。夫は左遷。娘の就活は失敗。
 そしてフリーターの息子が「下流」の娘と結婚宣言!
 愛する息子を取り戻すため、「中流家庭」を守るため、専業主婦・由美子の戦いが始まる!


 あれだけ努力を強調して、目指すのは「中流」なの?
 まあ、もともと、上流には見えないけれど。
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『新・警視庁捜査一課9係 』 第3話「赤い破片の秘密」

2011-07-22 21:08:58 | ドラマ・映画
★今週の見どころ
村瀬元主任(津田寛治)のボケ(アドリブ?)
「最近、新たな女性との交際もな噂になっていたようですよ。名前は確か、ええ…人気声優のあれだ、あの…福井、ええと福井じゃない…金沢美里!そうそう金沢美里」


 青柳主任(吹越満)と立場が逆転し、壊れ気味の村瀬。やたら青柳に絡んだり、彼の行動にケチをつける。
 例えば、矢沢(田口浩正)に
「矢沢、こんなことは言いたくないが、あの人(青柳)は主任としての適性、ゼロだな」
「言いたくないなら、黙ってましょう」
と小宮山(羽田美智子)に口を手でふさがれる。その他、いらつきながら、他の者にも毒を吐いている。
 面白いが、毎回この調子だと、ちょっと嫌かも。

 さて、冒頭のボケは、北陸のものにしか分からないボケ。福井県(福井市)にとって石川県(金沢市)は目の上のたんこぶ。どうしても北陸と言えば、石川県(金沢)が代表格扱いになってしまう現状。
 ちなみに、津田さんは福井出身。彼のアドリブだろうか?


その他の感想・突っ込み
①7年前の強盗殺人事件、金沢美里の兄が犯人とされたが、本人は殺害を否定。真犯人がいて、殺害し大金を持ち去っていた。当時は金の行方を追及しなかったのだろうか?
②妙子(遠藤久美子)が登場する回は、話のテンポが落ちるのであまり好きではない。
③山下容莉枝さん、ここでも活躍?
④毎回?話にケーキを絡めて、無理やり石川倫子(中越典子)を登場させる感がある。
⑤ストーリー自体は何かゴタゴタ感が拭えない(捜査、兄妹の愛情、脇役、事件の伏線の張り方など)
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『ブルドクター』 第3話「謎の整形美女」

2011-07-22 16:08:08 | ドラマ・映画
今回のテーマ(題材)は「コンプレックス」
 釜津田(石原さとみ)は、中学時代にその可愛さゆえにチヤホヤされていて、そういう状態を受け入れていた自分が嫌いだった。だから、女性だからという優遇を受けない刑事になった。
 事件の被害者は、自分の容姿に負い目を感じ、整形手術を受けた。じつは釜津田の中学時代の親友で、釜津田に憧れていて、偽名も「知佳」と釜津田の名前を使っていた。
 ついでに、珠美(江角マキコ)も母親同士の付き合いが苦手で、そのコンプレックスから、息子がクラスメイトから仲間はずれになったのではないかと疑心暗鬼になる。

 そのコンプレックスにまつわるエピソードから、主人公二人(特に釜津田)の人格、個性、人生観を浮かび上がらせ、互い(特に珠実→釜津田)の距離を縮めたエピソードだったように思う。

 法医学的見所としては、解剖によって死因が溺死、整形していたことが判明。しかし、公園内で溺死は有り得ない?、死体を他の場所から運び込んだ形跡もない。その謎を解明していくというもの。
 「法医学者のヒロインの活躍」と「視聴者の興味を喚起」という目的とは言え、かなり強引な死亡状況(後で突っ込みます)であった。
 それはともかく、被害者にたいする父親の情…整形した娘を自分の娘とは認めなかったが、その死の原因がやさしさによるものだったと知り、娘(の死)を受け入れる…を盛り込んだのは、どうだったのか?
 人情ドラマを目指すのなら、それも良しだろう。しかし、個人的には、その分を釜津田、あるいは、珠実の捜査や考察に費やしてくれた方が、刑事ドラマとしては面白いように思う。珠実のひらめきだけで、事件の真相が解明されてしまった感がある。

 ただ、この点は、他の理由が存在するとも考えられる。
 ここで、名倉(稲垣吾郎)の登場。名倉は法医学者(監察医)が現場に行く必要はないという考え。その彼が、解剖所見や警察からの現場状況の説明だけで、珠実と同じ結論に到達して、自論の正しさを主張した(珠実にはほとんど無視されていたが)。
 この展開に持ち込むには、この結論が現場での捜査によってしか導かれないものだと都合が悪かったとも考えられる。

その他の感想、突っ込み
被害者の死亡状況に無理がある。まあ、不運が重なったと思えないこともないが、それでも、バドミントンの羽を取ってもらって、そのせいで転倒して頭を強打したお姉さんをそのままに、逃げるように走り去っていった。被害者は大丈夫を装ったせいもあるが、折角取ってもらったんだから、その場で遊ぶのが普通じゃないの?転倒させて悪いことしたとその場を去ったとしても、一応、様子を見るため振り向くのでは?

②公園で溺死が有り得ないという扱いだが、何者かに殴られ昏倒→溺死、あるいは、水溜りに顔を押し付けられ溺死、という仮説ぐらいは立てられるだろう。それをまず、検証するとかして欲しかった。

③遊びに来るという約束を破った友達、家が分からないなら、誰かに聞くとか、電話をかけるとか方法を取るのが、現代の子どもであろう。
 せめて、翌日、理由を話して謝るのが普通。やはり、仲間はずれにされているなんて思ってしまうぞ。

④珠実の息子の印象が変わったように感じた。初回、2回は、もっと珠実に反抗的だったように思うが、今回は割と素直。

「ご遺体があがるたびに思うんです。この人は 私に見てもらいたいんだなぁって。だから 私にできることを精いっぱいやろうって」
 この釜津田の言葉が、珠実の息子に話した言葉に合致して、珠実は釜津田と距離を縮めるのが、今回のオチだが、初回で、つまり、たった2週間前に(ドラマではどのくらい経過しているのか不明だが)、解剖をせずに済まそうとした人の口から発せられる台詞とは思えない


第1話
第2話
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『絶対零度 ~特殊犯罪潜入捜査~』 第1話、第2話

2011-07-21 19:36:32 | ドラマ・映画
 ドラマ視聴、レビューが追いつきません。前編、後編ということで、まとめてレビューします。

 まず、人事異動というか組織改編され、「潜入捜査」がテーマとなるらしい。桜木泉刑事(上戸彩)が苦手そうな分野だ。ちなみに私も(視聴するのは)苦手分野。
 それはともかく、前シリーズの「未解決事件継続捜査」はどうしても過去の捜査が甘かったり、無理やり関連事件を起こすなど、ドラマ展開が困難そうだった。それと比べると、ドラマ展開がしやすそうだし、観ていても違和感が少なかった。

第1話
 相変わらず、桜木の刑事としての技量、資質に問題アリの様子。まあ、そこから、成長していくのがこのドラマの肝とも言えるが…
 ★今週の桜木の活動
①同僚を練習台に尾行をするが、「杜撰(ずさん)」そのもの。そのうえ、上司?の瀧河刑事(桐谷健太)も尾行していたのにも、全く気付かず。
②容疑者を捜索、しかし、完ぺきにこなせず、足を引っ張り気味。運よく容疑者を発見するも見失う。容疑者の風体など何の情報も提供できず、その後、しばらく参加させてもらえず
③尾行中、ひったくりに遭遇、犯人を捕まえようと不用意に動こうとし、制止される。
④容疑者の彼女・藤井香織(前田亜季)に接近捜査(潜入捜査)。彼女をだますことに後ろめたさを感じ、迷いながらも何とか、情報を得、更に、彼女(容疑者と同棲)の部屋に盗聴器を仕掛ける。

感想・突っ込みなど
 ①まず、尾行しながらメモを取るって、滅茶苦茶怪しい。本人に気づかれなくても、周囲(例えば、対象の知り合い)にばれてしまう。そして、あのペンの持ち方、酷過ぎる。
 ②容疑者を見失ってから報告って、なぜ発見時に素早く報告しないのか?
  組織的な尾行はNHKの『外事警察』のよう。(あのドラマは重すぎて、初回で視聴断念)
 ③、④については、後に考察。


・それにしても、白石刑事(中原丈雄)は大活躍。容疑者の顔を携帯電話で取り送信するは、容疑者の指紋を採取するは、容疑者を盗撮するは。
・倉田分析係係長(杉本哲太)はいい味出している
・リーダー格の瀧河刑事は巡査部長、桜木も白石も同じ巡査部長(磯村(小林高鹿)は巡査長)。高峰涼子(山口紗弥加)は警部補、倉田は警部。瀧河の態度、デカ過ぎ。

第2話
 さらに、「潜入」の色合いを濃くする捜査。嫌疑のある市民団体に接触し、隠しカメラを設置。さらに、容疑者のノートパソコンのデータを盗む。(第1話では、容疑者の部屋に盗聴器を仕掛けていた)

 盗聴に関しては、「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律」があるそうで、裁判所に傍受令状を請求しなければならないなど制限はあるが、「通信傍受」は認められているようだ。

 その傍受内容の規定は
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傍受してよい通信は、傍受令状に記載された通信のみである。傍受実施中に行われた通信であっても、傍受令状に記載されていない内容は傍受してはならない。例えば、犯罪に関わらない家族からの電話等は傍受できない。

これには例外がある。

まず、傍受してよいかどうかはその内容を確認しないことには分からないので、傍受してよい内容であるかどうかを判断するため必要最小限度の範囲であれば傍受することも許される(13条)。この場合、結果的に傍受した通信が犯罪に関わらない通信であったとしても、適法とされる。
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 まあ、おおよその名分があれば、令状記載以外の内容でも傍受してもいい訳ができるようだ。これが実情なら、怖いなあ。この盗聴(通信傍受)の法律について、ドラマで触れて欲しい。
 それに、PCのデータを搾取するのはいいのかなあ?


 それはともかく、事件の真相は巧妙で、それを捜査で暴いていく過程は面白かった。
 特に、PCデータを搾取の際はハラハラ(抜群のコンビネーション)、主犯を追うシーンも緊迫感があった。

 細かいことを言うと、主犯逮捕は急転直下であっけなかった。それにしても、いきなり湧いてきた捜査員(逮捕者)、どこから湧いてきたのか?
 結局、瀧河の特殊能力(超人的な記憶力、洞察力)で逮捕しただけのよう。ほとんど反則。

第1話、第2話を通じての桜木の疑問に対する言葉
瀧河「未然に防げる命を見捨てるのか」
「俺たちが立ち止まれば、また犠牲者が出る」

室長(北大路欣也)「身分を隠して相手をだまし、嘘をつく。この世の中には、そういう捜査でしか立ち向かえない犯罪者がいる。その捜査の先には、これから起こる事件を未然に防ぎ、まだ失われていない命を救うことができるかもしれない。(この文、主語と述語が対応していない)」
「この特殊班で大事なのはひとつだ。何があっても立ち止まっちゃいけない。立ち止まった先に悲劇が起こる」

 ということなんでしょうね。長嶋室長もいいことを言う。
 しかし、次の言葉には納得がいきません。

「自分がやったことが正しいかどうかは、これからの捜査でお前自身が見つけていくんだな。後ろを振り返るなよ」

 え~!正しいかどうかは、捜査していくうちに答を出せって?
 もし、「自分の捜査が許せないことだった」と答を出してしまうこともあるわけで、あまりに無責任なのでは?部下の判断に任せるのは、良い上司っぽいのだが、卑怯?

 それと、桜木は何故刑事になったのだろうか?刑事として、犯人逮捕、犯罪撲滅の意識が低いように思える。

 潜入捜査というのは、法的にもやや微妙であるし、心情的にも非常に辛い。
 来週も辛そう。視聴はあと1回かなあ。
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中田章道七段作『鮮やか』 解答②

2011-07-20 21:47:01 | 詰将棋
中田章道七段作『鮮やか』 解答①の続きです。



前回、問題図より▲1一飛△同銀▲2一飛△同玉▲3三桂△3一玉(第4図)

まで進みました。
 さてこの図、実は邪魔な駒があるのです。もし、4三から桂馬が打てると詰みです。つまり、強力で、詰ますのに必須に見える4三の馬が邪魔駒なのです。
 それでこの馬の消し方ですが、4二に捨てると△同角なら▲4三桂で詰みますが、△4二同歩と取られると詰みません。
 ここは▲5三馬と捨てるのが正解です。△5三同角に▲4三桂で詰みです。

 2連続の飛車の打ち捨て、そして、詰上がりは「3桂詰」でした。玉方の銀が1筋に並んだ形も面白いです。

 ちなみに、ひねくれて初手▲1一飛を取らずに△2一歩(変化1図)と合駒をする手にも

第4図と同様に▲5三馬△同角▲4三桂で詰みます(早詰)。
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ハルシャギク 【7月6日撮影】

2011-07-19 17:26:32 | 歳時
 写真を撮るポイントが割と決まっているので、三年連続登場する花は多いです。今回のハルシャギクもその例に漏れません。
 まずは、いつものように遠景から。


 かなり広く群生しています。
 少し別のポイントも観てみましょう。


 やや濃い黄色(山吹色に近い)が一面に広がっていますが、よく見ると単なる黄色い花ではありません。

 花の中心部が黒っぽく見えます。



ハルシャギク(波斯菊)
 「ハルシャ」はペルシャのことですが、原産は北アメリカ。花が蛇の目傘のようなので、「蛇の目草」とも呼ばれます。
 咲き方はコスモスに似ています(風に吹かれてユラユラ)。けっこう、乱雑です。
 花の中心部の紅色の部分の割合は、花によって違うようです。紅色の部分が花全体の2~3割のものが多いようですが、次の写真のようにほぼ全面に紅色が広がっているものもあります。


【関連記事】
2010年9月2日記事、『ヤナギハナガサ、ハルシャギク、そして…(撮影は7月1~10日)』
2009年6月26日記事、『ハルシャギク』(記事の後半部分に登場します)
コメント (6)
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