英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

1票の格差

2010-01-28 22:10:13 | 時事
一票の格差2倍強、広島高裁も「違憲」 09年衆院選(asahi.com)より引用

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 「一票の格差」が最大で2.30倍あった昨年8月の衆院選は憲法に違反するとして、広島市の男性が地元・広島1区の選挙無効を求めた訴訟の判決が25日、広島高裁であった。広田聡(さとし)裁判長は、法の下の平等を定めた憲法の観点から、格差が2倍超あるのは「容認できない」と指摘。格差2倍未満の1.47倍だった広島1区も含め、「選挙全体(小選挙区)が違憲、違法」とした。選挙無効の請求は、混乱を招くとして棄却した。
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 確かに、不公平かもしれませんね。
 でも、選挙無効の請求は棄却ですね。これも、実際問題を考えると、仕方がないところかもしれません。

 「あんた(原告)の言うことはもっともだ。正しいと思う、認めるよ。でも、実際問題として、選挙を無効とすると、いろいろ大変なんだよ。まあ、大目に見てくれ」
ということなんでしょうか。


 まあ、それはともかく……
 私の住む福井県も、人口が少なく、2008年10月時点での推定人口では約81万2千人で5番目に少ない県です。(高知県は77万4千人で3番目に少ない県)

 確かに、意表の価値が半分だとしたら、すごく不公平と感じます。
 でも、人口に比例するような議員定数にしたら、都道府県単位で考えると、すごく格差がつくはずです。となると、福井県のような弱小の県の意見などほとんど無視されてしまいそうです。
 逆に考えると、人口比以上に、議員や予算が優遇されている現状をありがたく思わないといけないのでしょうね。
 しかし、数字的には保護されているのですが、実際は人口の少ない(有権者が少ない)福井県はないがしろにされている感覚が強いです。

 この感覚は、経済(商業)的や文化的な観点で捉えると、さらに強くなります。
 まあ、人が多くて密集していればいるほど住みにくいので、こちら(田舎)も文句は言えないのかもしれません。

 と言うわけで、1票の格差については「堅いことは言わずに、大目に見てくれよ」です。
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『ブラッディ・マンデイ2』

2010-01-26 23:49:50 | ドラマ・映画
 突っ込みどころは多いですが、面白かったです。前作を見ていなかったことを、少し後悔しています。

 いつもの箇条書きに入る前に、最近のドラマの傾向について、一言。

 人を簡単に殺しすぎる!

 テロリストや殺人鬼や極道の非情さや恐ろしさなどを示すためなのでしょうが、通行人や係員や店員に向けて、何のためらいもなく引き金を引く。この『ブラッディ・マンデイ』でもそんなシーンが見られました。
 最近では、『東京DOGS』の神野京介(仲村トオル)絡みのシーンがそうですし、通行人ではないけれど、仲間由紀恵の『アンタッチャブル』なども、人がやたら死んでいました。
 一概に否定できませんが、もう少し考慮してほしいです。


★面白かった点、意表を突かれた点
①ストーリーとは関係ないが、『救命病棟24時』の耳鼻科、眼科コンビが、そろって出演していたこと。総理ののSP?秘書官?の矢柴俊博さんとスカイマーシャルの趙 和さん。
 もし上司が江口洋介だったら、頭が上がらないだろうなあ。

②演出はスピード感がありテンポもよく、盛上げ方も素晴らしい。

③キャビンアテンダントの豹変ぶりには、びっくりした。

④旅客機に乗り合わせていた怪しい乗客(趙和)が警官だったのには意表を突かれた。でも、怪しすぎだよね。

⑤萩原(高嶋政宏)がこっそり電話して、あおい(藤井美菜)を救出したふりのフラグを立てておいた点は評価できる。


★突っ込みどころ(たぶん、皆さんがあちこちで突っ込んでいると思います)
Ⅰあおいが、不用意にドアを開けすぎ

Ⅱキャビンアテンダントが組織の一員だったにしても、核爆弾を機内に持ち込めないでしょう

Ⅲ旅客機を撃墜するくらいなら、爆弾を投げ捨てたほうが簡単

Ⅳ撃墜するにしろ、爆弾を投げ捨てるにしろ、残り数秒では間に合わない

Ⅴサードアイにやたら偉そうでヒステリックな女性がいたが、役に立たずだった

★謎
最後にあおいが何か伝えようとしていたが、何だったのか?

折原マヤ(吉瀬美智子)が、狙撃してくれというような場所で九条音弥(佐藤健)と密会し、狙撃されるような行動をとって、撃たれた(撃たれたふり?)。これには、何の意味があるのか?
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将棋雑感

2010-01-24 23:20:40 | 将棋
 お久しぶりです。
 高田予報官の好きな冬将軍の活躍のおかげで、思わぬ筋力トレーニングをすることになってしまい、体力を消耗してしまいました。別段、体調を崩したわけでなく、単に消耗しただけです。
 いろいろ書きたいことが溜まってしまいました。とりあえず、録画しておいた昨日の『囲碁・将棋ジャーナル』を観ながら、思い浮かんだことを、ダラダラと…。


 今週の解説は先崎八段。分かりやすい解説なのですが、「ここはこう指せないと苦しい」という先入観にとらわれがちで、解説するための事前研究も荒いので、画面に氏の姿を見た時はがっかりしました。

★棋聖戦
 最終予選リーグがなくなり、二次予選後はトーナメント(16人)に変更。
 確かに、最終予選リーグは、何だかまだるっこしかったのですが、ベスト16のトーナメントは特徴がなくなった気がします。
 トーナメント進出者の顔ぶれを見ると、森内九段(鈴木八段に敗れる)、丸山九段(佐藤天五段に敗れる)、三浦八段(藤井九段に敗れる)の名前がありません。そのせいか、若干寂しいトーナメント票のように感じます。
 二次予選の組み合わせを見ると、山によって偏りがある気がしました。

 決勝トーナメントの一回戦は
    阿部八段×稲葉四段  鈴木八段×佐藤康九段
    渡辺竜王×小林裕六段 久保棋王×遠山四段
    谷川九段×佐藤天五段 郷田九段×屋敷九段
    深浦王位×加藤九段  藤井九段×木村八段

 加藤九段は久々の決勝トーナメントのような気がします。

 先崎八段曰「稲葉四段は、棋聖戦とは相性がいいんですよね」
 上田女流「稲葉四段は昨年、挑戦者決定戦まで勝ち進んで…(その実績でシード)」
先崎八段は稲葉四段が予選を勝ち上がってきたと勘違いし、それと昨年の活躍を合わせて判断したと思われる。
 今回はなかったですが、氏はリーグ戦の見方も甘く、数字的には可能性が残っていることを見落とすことが多い。 


★朝日杯オープン戦
 準々決勝まで消化
     ○久保棋王×佐藤康九段●  ○佐藤和五段×深浦王位●
     ○羽生名人×渡辺竜王●   ○谷川九段×森内九段●

 特筆すべきは、やはり佐藤五段。木村八段、深浦王位を連破して、しかも昨年に引き続きのベスト4進出は見事。

 先崎八段「最近はすごい好調ですね」
 確かに、昨年の六月末から18勝4敗。よく知っているなと思ったら、
 先崎八段「僕、先週、やられたんですよ」(王座戦二次予選)

 羽生名人が渡辺竜王に勝ち、対渡辺竜王戦の連敗を6でストップ。嬉しい。

★マイナビ女子オープン
 甲斐二段が石橋四段を破り、挑戦者決定戦に進出。先に上田二段を破った斎田四段との組み合わせとなった。両者の対戦成績は甲斐6勝、斎田4勝。
 矢内女王としては、斎田四段の方が組みしやすい感じがするのですが、どうなんでしょう。実際の対戦成績は、矢内女王から見て、対甲斐戦は6勝4敗、対斎田戦は9勝9敗(2001年度以降)。

★女流王位戦
  紅組
 石橋四段と矢内女王が2連勝で、次の3回戦で両者が対局。「この一番に勝った方が」という感じですが、中井六段も石橋四段に敗れたもののまだ1敗で目があり、侮れない存在です。

  白組
 ここは6人すべてが二段(上田、中村真、早水、船戸、甲斐、岩根)で、混戦が予想されていました。5人が3勝2敗で1人だけ5戦全敗もあり得ると。
 現在、甲斐二段が2連勝、岩根二段が3連勝ですが、まだ予断は許さないと見ています。う~ん、このリーグに四段がいれば、絶好のおやじギャグになったのに。

★NHK杯
 先週の羽生名人×先崎八段は羽生名人の勝ち。

 先崎八段は羽生名人に対してかなりの苦手意識があるような指し手でした。(勝手に転んだという印象)
 両者の対戦成績は羽生名人の13勝1敗。先崎八段が1991年のNHK杯で勝った後は、羽生名人の12連勝。ということは、先崎八段は羽生名人に19年間勝っていないことになります。
 それにしても、同じ関東の同期で14局しか対局していないというのは、少ないです。
 顔が合った棋戦もNHK杯が4局、オールスター勝ち抜き戦が2局、早指し将棋選手権、銀河戦、若獅子戦が各1局とやたら持ち時間が短い汽船が目立ちます。その他は順位戦(A級)が2局、竜王戦が3局、王位戦が1局です。
 確かに、タイトルに挑戦するなどかなり勝ち抜かないと羽生名人と対局できませんが、これだけ少ないということは、先崎八段の活躍度が低いと言わざるを得ないです。
 「でも」という言葉を使うのは叱られそうですが、関西の井上八段でも16局(羽生名人の12勝4敗、羽生名人の9連勝中)です。

 今週のNHK杯戦は、(先手)糸谷五段×鈴木八段戦。
 糸谷流が炸裂しました。鈴木八段は穴熊対策を練ってきたようで、糸谷流を軽視していたようでした。
 感想戦では、あれこれ難しい変化もあったようでしたが、経験値が違いすぎるようで、たとえ有望な変化を指したとしても、結局、糸谷流の術中にはまってしまうような気がしました。
 二枚落ちの手合いだと、実力以上に下手が勝てないのは、下手は経験が少なくて正しい大局観や方向性を見失ってしまうからですが、そういったことを思い出させる一局でした。

 「糸谷流テレビ初登場」というような解説でしたが、何年か前、NHK杯戦で見た記憶があります。確か、糸谷流側は糸谷五段本人ではなくて、振り飛車側は鈴木八段だったように記憶しているのですが。

 準々決勝の相手は森内九段です。昨年のNHK杯戦でも3回戦でも対局し、その時は森内九段が勝っています。糸谷流が見たいのですが、森内九段は飛車を振らないでしょうね。振れば面白いのですが。


 「今週の将棋」は、王将戦第1局の久保棋王対羽生名人でした。
 指し手を2、3度まちがえ、特に、2手跳ばしたまま解説を進めてしまったのは、ひどい。
 指し手の解説も、常識的な大局観や先入観で断じてしまうのには、がっかり。何か所か納得できない箇所がありました。余裕があれば、別記事で取り上げたいです。
 羽生ファンとしては、対羽生戦ボロ負けの先崎八段に簡単に断じられてしまうのは、抵抗があります。
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「暖冬ではなく厳冬だよ」…ぼやき&雪日記

2010-01-14 18:02:10 | 気象
 かなり降りました。
 昨日の朝は積雪3センチだったのが、昨夜10時には33センチになり、夜中もふぶいていました。「いやな予感」を抱きつつ、床に就いたわけですが、果たして……


 今朝起きて、恐る恐る外を見ると、じゃじゃーん



 これは、昼ごろの写真ですが、一面、銀世界というか白い世界が広がっていました(6時ごろだったので、まだ薄暗かったのですが)。頭の中も、一瞬、白くなりました。
 データによると、午前6時の積雪は51センチだそうです。
 写真のように、車一台分だけ除雪車が押しのけています。



 黄土色で囲んだ部分のように、場所に余裕があるところに、雪を運んでいくのですが、普通上の通り道は、頃で囲んだ部分のように、押しのけた雪が道の両側にたまります。この写真のものは小さいのですが(黒で囲んだ部分に大きな塊がないのは、すぐ近くに雪を置くスペース(黄土色で囲んだ部分)があったから)、中には大きな雪の塊もあります。これが、硬くて重いのです。
 運が悪いとというか、たいてい、こういう塊が、車の出口にドカドカッとあります。

 つまり、通常の雪かき(まっさらの雪で、軽くて柔らかい)プラス雪の塊の除去が、出勤前の強制労働になります。
 うちの場合、自分の車、妻の車、娘の車、息子の車、仕事用の車プラス店舗のスペースとなり、かなりのダイエットになります。



 救出途中の車です。

 今朝の場合、6時から7時までいい運動をさせてもらいました。それから、市場に行ったわけですが、市場の駐車場が雪がモコモコっとあります。お客もほとんどいないし。
 途中の道でも、立ち往生している車が何台も。除雪車は車1台半の幅しか空けてないので、対向車が来た場合、無理して道路の脇によるわけですが、底には雪がたくさん。片側だけタイヤが取られ、横を向いたり、深みに入ったりしします。運が悪いと、タイヤが浮いたりして空転して、脱出不能となってしまいます。ある程度、コツはありますが、最近はあまり大雪にならないので、下手になっています(私も)。

 その後も、時間があれば、雪かき。なんだかんだで、3時間ぐらい雪かきをしました。

 気象庁さん、今回の雪で、今後、どんなに暖かくなって、データ的に「暖冬」になっても、私のイメージは「厳冬」でしかありません。
 全国ニュースでは、「北陸地方では積雪が増えています」の一言でした。
 昨日は、「熊本や鹿児島で積雪!」と、大々的に報じたのですが、「7センチならすぐ溶けるし、雪かきもせんでいいやろ!」と叫びたいところです。(もちろん、雪に不慣れな地域での積雪は大変なのは理解しています)


 午後5時現在の積雪は、51センチです。今朝と同じ積雪ですが、日中降らなかったわけでなく、けっこう降りました。圧縮されての同じ数値なのでしょう。
 いろいろ、ぼやき叫んだのですが、本当の豪雪地帯の方から見れば、私の苦労など「なんぼのもんじゃい!」となりますよね。
 小学校の時、平野部の豪雪地帯の代名詞のような存在だった上越(高田)では、昨日の午前7時の37センチ→今朝6時、106センチ→今日午後5時、114センチ。また、山間部での雪の深さで有名な津南町は、昨日の午前7時ですでに177センチ→今朝6時、231センチ→今日午後5時、278センチです。

 ちなみに、ニュースや気象情報ではすぐに「大雪」という言葉を使いますが、私の感覚ですが、積雪20センチ…「これくらいは仕方がない」、40センチ…「かなり嫌」、40~60センチ…「生活に支障が出てくる」、60~80センチ…「大雪」、80~100センチ…「豪雪」、100センチ以上…「ドカ雪」です。
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いやな予感

2010-01-13 22:41:29 | 気象
 越前海岸を走りました(車で)。

 過去2回、荒れた海をご紹介しましたが、今日の海は一段と荒れていました。
 本当はもっと「荒れ狂う日本海」というべきポイントがあったのですが、車を置く場所がなくて、妥協しました。根性なしです。






かもめも羽を休めていました。




と、ここまではよかったのですが、

近辺は午後になると、吹雪っぱなしでした。




 夜になっても止まず、午後10時現在、積雪33センチです(今朝の段階では積雪3センチ)。
 朝までに、さらに30センチは積もりそうです。しかも粉雪(寒気が強い)になっています。
 朝、起きるのが怖いです。
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気象庁さん、暖冬って言ってたよね②

2010-01-12 14:07:59 | 気象
『気象庁さん、暖冬って言ってたよね』 の続編です。

【福井市の現況】
 福井市の昨年12月の平均気温は5.6度で、降雪量(積雪量ではない)は65センチ。平年値はは5.8度と51センチです。
 この値だけ見ると、「ほぼ平年並み」と言えますが、12月の前半は暖かったことを考えると、12月後半は平年よりはかなり寒かったと言えます。(『気象庁さん、暖冬って言ってたよね』参照)

【12月後半から現在までが寒いわけ】

 もともと「暖冬」と予見した根拠は、夏季に夏に太平洋の赤道付近でエルニーニョ現象が発生したことらしいです。
 しかし、現状は「暖冬」ではありません。この理由を気象庁や予報官は「上空の気流が寒気が南下しやすい流れになった」という説明をしています(当然の顔で)。
 つまり、エルニーニョ現象は暖冬の誘因としては弱いわけですね。そんな弱い根拠だけで「暖冬」という予報を出したのでしょうか?
 そもそも、「暖冬の予報だったのに、寒いのはなぜか?」という問いは、「上空の気流云々」という説明ではなく、なぜ予測が外れたのか? なぜ上空の気流の変化を予測できなかったのか?ということを聞きたいわけなんですよ、気象庁さん。


【気象データの捕らえ方や表現による錯覚】
 暖冬かそうでないかは、ひとまずおいておいて、小見出しの「錯覚」について少し。
 12月後半の寒気の南下より、各地で降雪、積雪がありました。それにより、各地で「観測史上最大の積雪を観測した」とか「大雪だった」という言葉を耳にしたと思います。
 こう聞くと「すごい大雪だった」という印象を持たれると思いますが、実はそれほどでもないことが多いのです。
 どういうことなのかというと、「観測史上」の前につく「この時期としては」とか「12月としては」という言葉が曲者なのです。
 雪の降らない地方の方でも、寒さを基準に考えればご理解できると思いますが、12月下旬は降雪は序の口で、雪が積もることはあってもそんなに積もりません。そして、寒の入り(小寒・1月5日)ぐらいから、雪が降り続くようになり、大寒から立春(1月20日~2月4日)にかけては、大雪の可能性が最も高いです。
 つまり、12月としては積雪が最大であっても、ひと冬で見ると大騒ぎするほどではないのです。

 実際、越前市では、1月8日までの降雪量は平年の4倍というデータが出ています。しかし、積雪は20センチでとどまり、「冬」というくくりで捉えれば、「大雪」という感覚はまったくありません。
 越前市の近辺の今庄では積雪40センチを超えました。これは12月としては「異例」ですが、「よく降った」という感覚ですが、「大雪」と呼ぶまでではないでしょう。
 北陸3県まで広げると、平野部では富山市だけは積雪40センチを超え、これは「異例」と言えると思います。

 ニュース性を重視し、最データ的に特異であれば「観測史上最大」とか「大雪」「大雪のおそれ」という言葉を多用する傾向があるようです。


【1月8日発表の季節予報】
 以前「暖冬傾向」という予報を出しています。
 順を追って予報を見ていきます。



 1月9日~15日までの気温の傾向です。
 すでにご存知と思いますが、明日の水曜日(13日)と木曜日(15日)をピークにかなり強い寒気が南下します。西(九州北部)回りで南下するので寒さは全国的です。福井は週末まで雪マークが出ているので、しばらく寒い日が続くようです。
 なので、図も西日本を寒色系に染まっています。




 1月16日~22日までです。
 今週の寒波の後は、しばらく寒気の南下はないようです。



 1月23日~2月5日(2週間分)の予報です。
 引き続き、気温が平年より高い傾向が続くようです。ただし、一番寒い時期なので、気温が高い傾向と言っても、平年に比べて気温が高いと言っても、「寒い」ことには変わりはなさそうです。




 1月9日~2月8日までの気温の傾向です。
 上述したように、最初の1週間は気温が低いのですが、その後3週間以上は気温が高い傾向が続くので、全般的には気温が高い傾向という予報が出ています。ということは、この冬は、やはり「暖冬」ということなのでしょうか?

 しかし、これはあくまでも1月9日~2月8日までの予報です。
 私が前回の記事で取り上げた1月の予報(1月2日~2月1日)



について考えてみます。
 1月の前半(15日まで)はかなり平年よりは寒いので、後半、予報通りにかなり暖かくなったとしても、1月全体としてプラスになるのは難しく、上図の予報が的中する可能性が高いです。
 しかし、これは1月1日になって出された予報です。12月の段階では、もっと「気温が高い傾向」の予報が出されていたはずです。もちろん、予報は新しいデータを取り入れて、逐次正確なものを発信すべきです。気象庁は予報の変更はとても上手です。さりげなく訂正し、予報が外れた事実を隅に追いやります。
 1月の一カ月予報は最終的に出された1月1日のものが最終予報となり、最終的に的中ということになりそうですが、釈然としないものが残りそうです。
 

 とにかく、今後の注目点は、1月後半の気温が平年より高い傾向が続くかどうかです。

 参考までに2月と3月と1~3月の気温の傾向の予報も挙げておきます。





 2月3月も高温傾向(特に2月)が続き、1~3月も高温傾向(暖冬)という予報が出ています。
 しかし、冬というのは12~2月を指すので、これをもって「暖冬」と言うのは違うと思います。
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ある会話

2010-01-11 10:48:47 | 日記
 nanaponさんの『即席の足跡』「コミュニケーションは十人十色」という記事を読んで、思いだした会話があります。
 まあ、会話というより「しゃべくり」と言ったほうがいいですね。4、5人のおばちゃんたちの声がひっきりなしに後方から聞こえて、それが喋りやまない。その中の一つです。

 おばちゃんA曰く、ある用件で家に電話したらご主人が出たとのこと。


ご主人「○○です」
おばちゃんA「ええと、△△のことなんやけど」
ご主人「……家内はでかけているんですけど」
おばちゃんA「その家内は私だ」


 よほど受話器越しの声が艶っぽく聞こえたのでしょうか?聞き間違えないような個性的な声と口調だと思うのですが…
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気象庁さん、暖冬って言ってたよね

2010-01-06 17:58:30 | 気象
 「新年早々、いちゃもんかよ」 
 という気もしますが、「旬のネタで、機を逃すのも冴えない」ということで、ご了承ください。

 この冬は、昨年12月15日ごろから寒気が南下して、寒い日が続いています。福井では12月18日から5日間ほど、31日の大晦日に20cmぐらい降りその後雪模様の日が続き、そして今日(6日)に10cm~20cm降りここ数日雪模様の日が続くと予想されています。
 確か、長期予報(季節予報)で、「暖冬」と言っていたはず。とても暖冬とは思えません。で、12月20日ごろに疑問に思い、気象庁のホームページをのぞいてみると、「12月は平年より寒いが、1月2月は平年より暖かい」という趣旨の予報が出ていたと記憶しています。
 12月については、当初から低めの予報だったのか、変更されたのか、わかりません。

 雪の降り方は、風向き等、ちょっとした条件で変動しますし、太平洋側では尺度にならない要素です。
 で、気温(1日の平均気温)について検証してみます。
 確かに12月の前半は非常に暖かかったです。寒気がほとんど南下せず、14日までは1日の平均気温は8~9℃で推移し、最高気温もほぼ毎日10℃をこえ13~15℃辺りまで上がる日が多かったです。
 ところが、寒気が南下し始めた15日からは1日の平均気温は、
4.5℃ 4.2 2.3 1.6 1.2 1.8 1.4 2.1 4.0 3.0 3.5 5.4 3.6 4.1 3.3 5.3 1.5
 1月に入って、 2.7 2.4 1.6 3.7 3.3
 と推移しています。
 また、最高気温は
7.8℃ 5.7 4.0 3.8 3.9 3.8 4.7 3.6 7.2 7.3 10.2 9.8 7.7 7.2 6.4 10.3 4.6
 1月に入って  4.5 5.0 3.7 9.1 9.7
 と推移しています。

 1日の平均気温は12月下旬約5℃→1月上旬3.5℃、最高気温は8℃→6.5℃と推移するするので、クリスマス前後と30日がやや暖かかったですが、寒い日が続いたと言えます。
 全国的にも同様な傾向だと推測できますが、気象庁のホームページに便利なデータがありました。



 これは最近30日間(12月7日~1月5日)の1日の平均気温の平年値との比較です。暖色が暖かかった、寒色が寒かったことを示します。
 日本海側と西日本がやや寒く、関東から東海道、関西にかけてと北海道が暖かかったことを示しています。これは、(12月6日まではデータに含みませんが)12月前半が暖かかったため、こういうデータ(それほど寒くなかった)が出ています。

 なので、ここ20日間に絞ってみます。



 関東地方と北海道がやや暖かかったようですが、全国的に低音傾向だったことが顕著になっています。


 さて、今後の季節予報も出ていたので、それについても書き記しておきます。



 これは1月2日~2月1日までの気温の傾向を予報したものです(平年より平均気温が低くなる確率が高ければ寒色、高くなる確率が高いと暖色)。
 これを見ますと、北海道は平年に比べてやや高めですが、南西に行くほど寒い傾向が強いようで、全国的には「平年より寒い」と見ていいようです。
 確か、1月は「やや暖かい」だったはず……


 次は3ヶ月予報です。



 1~3月の予報ですが、これは逆に暖冬傾向を示しています。しかも、西日本ほどその傾向が強いです。
 週間予報では寒気は今日がピークですが、低温傾向はしばらく少なくとも13日目では続くようです。今後、盛り返して春にはこの冬は「暖冬だった」と振り返ることになるのでしょうか?
 それとも、1月末ぐらいに予報の変更をすることになるのでしょうか?
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謹賀新年

2010-01-04 17:06:49 | 日記


 あけましておめでとうございます。

 な、なぜ、正月の三が日は……短いんだぁ…

 朝起きると20センチくらい積もっていました。
 見なかったことにしておく手もありましたが、雪に埋もれたままにしておくのも嫌なので、50分ほど雪かき。

 なかなか健康的な年の初めでありましたが、駅伝や正月特番を見ながらの、「食っちゃ寝」生活は例年通り。あとは妻の実家に年始のあいさつ(御馳走を食べただけ)に行ったくらいでした。

 今日(4日)は半分仕事で、明日から本格的に始動です。働きすぎの日本人、正月くらいはゆっくりすればいいのに。7日辺りまで、せめて5日まで休みましょうよ。
 昔はもっとのんびりしていましたよね。


 年末が忙しくて書き残した記事、新年になって新たに書きたい記事など、頭の中でモヤモヤ回っていますが、正月ボケの頭では文章にできません。
 1月は年末とは別の忙しさがあり、いやでもシャキッとさせられますが、「忙しさ」を言い訳にして、さぼる可能性も大です。
 でも、書くことは好きですし、書いてモヤモヤを発散させたいので、それなりに書くんじゃないのかなあ。

 と、まあ、今年もそれなりに「放電」していくことが予想されますが、もの好きな方はお付き合いください。今年もよろしくお願いします。
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