英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

論点のすり替え 【宮迫・田村亮 謝罪会見】

2019-07-22 19:18:16 | 芸能
 参議院選挙の結果は、私にとっては最悪ではなかったが、訳の分からない政党が1議席を獲得したおかげで、気分は最悪である。
 彼(党首)の政見放送を聞いたが、胸がムカムカしてしまった(自分勝手な論理で業務妨害や名誉棄損になるような言葉を並べ立てていた)。
 そんな彼が国会議員になり、多額の税金が浪費されると思う無念で仕方がない。彼の主張を認め、票を投じた国民が多数いたことに、落胆してしまった。

 さて、そんな暗い気持ちでテレビを付けたら、選挙結果ではなく「宮迫・田村亮 謝罪会見」についてのレポートや論議がなされていた。たまたまチャンネルが日本テレビで、同時刻、選挙について論じていた局の方が多かったようだ(一応、他局を一通りチェックはしたが、詳細にチェックする気力はなかったので、放送に費やした2つの話題の割合は把握していません)。
 私自身、吉本興業の芸人さんたちの闇営業(“裏営業”の方が妥当な表現だと思う)と反社会的集団からのギャラの受け取り問題については、ほとんど興味はなかったが、一応、テレビをつけていると情報が入ってきてしまう。
 土曜日の会見も30分ほどに集約されたものをワイドショーで観てしまった。

 2時間半の記者会見の全容を見ていないので、間違った解釈をしているかもしれないが……ご容赦ください。
 中途半端な情報で曖昧な記事を書くのは良くないというお叱りは甘受します。しかし、今朝のワイドショーが、土曜日の会見で感じた≪論点のすり替え≫にうまく乗せられてしまっていたので、つい記事を書き始めてしまいました。現在午後5時半、今日の午後に吉本興業の社長の記者会見が行われ、宮迫・田村亮の処分撤回と、これまでの経緯と反省の言葉が述べられたようだが、詳しく把握していませんし、本記事ではそれについては語りませんので、それもご容赦ください。


(土曜日の会見について論理立てて述べる気力がないので、疑問点を箇条書きにします)
①宮迫氏は百万円をどのような経緯で受け取ったのかが曖昧
 5年前のことなのである程度記憶があいまいなのは仕方がないが、百万円もの大金なので、もう少し具体的な説明があっても良い。
 “お車代”とか“忘年会の費用にあてた”とかで曖昧に済まそうとしている。
 私が知りたかったのは、
「受け取った記憶があるのか?」
「受け取った記憶がなくても、受け取った事実を示す証拠や証言があるのか?」(“宮迫氏が忘年会費用を払って、そのお釣りを受け取った”という田村亮氏から指摘を受けたらしい)
「百万円という金額について、大金だとは思わなかったのか?」(闇営業で日常茶飯事状態だった?)
「出演したイベントの雰囲気はどうだったのか?反社会的集団だとは思わなかったか?」(土曜の会見で言及があったかもしれません)
「問題が発覚した時、“知らぬふり”でやり過ごそうという(積極的)意思があったのか?」



②「引退してでも“謝罪会見”を行いたい」という会社への要望したが、その気持ちは嘘なのか?
 会社側との話し合いやその後のやり取りで、宮迫氏は≪引退はせずに謝罪会見を開かせてもらえる≫という感触を得たようだが、両者の意向の行き違いがあった。
 その経緯を説明する中で、徐々に会社側のパワハラ告発会見の様相になっていった



 確かに、今回の件に対する吉本興業の対応は拙く、また、宮迫・田村亮らとの話し合いの中で、パワハラ(パワハラまがい)があったかもしれない。
 しかし、パワハラまがいのことは世の中に氾濫している(ないに越したことはない)。
 実際、自殺まで追いやられてしまう例も多く、パワハラ撲滅の思想は支持したい。しかし、パワハラではないのに“パワハラだ”と訴える若い人も多いようだ。新人歓迎会に誘うと「それは強制ですか?」と問われたり、業務中の普通の指示やアドバイスでも“パワハラ”と思われてしまうことが多いというボヤキもよく聞く。

 何が言いたいかというと……
 例えば激安商品があったとして、その激安価格に至るには、社員の努力や仕入れ先への強力な協力要請があるはずだ。しかし、通常、そんなことを想像して商品を購入しないし、そんな内情も知りたいという人は少ないであろう。

 芸能界(ワイドショー関係者)にとっては、吉元興業の社長と芸人のパワハラ問題に関心が高いのかもしれないが、私は①の疑問の周辺が知りたい。ついでに、②引退してでも謝罪会見の覚悟の真偽も訊きたい。

(午後6時を過ぎても吉本興業社長の記者会見は続いているようです)

 この件に関して、私のリサーチ不足です。その状態のまま記事アップしてしまったことをご容赦ください。(まあ、どの記事でもそうかもしれませんね)
 

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監察医 朝顔  第2話

2019-07-17 15:51:47 | ドラマ・映画
 相変わらず他の刑事や法医学教室の他のメンバーの存在意義が薄いなあ。
 監察医の朝顔が主役なので、刑事分野は平(時任三郎)と桑原(風間俊介)で充分かもしれないが、法医学教室の方はう~ん……主任教授の茶子(山口智子)は勤務時間以降は遊んでばかり(勤務時間中も仕事していないような…)だし、他のメンバーも暇そう。
 今回はフグの特定に力を貸したが、このフグの特定って科捜研の仕事で監察医の仕事じゃないよ。しかも、要領悪いし……

 さらに、今回から、むかつく医学部生・安岡光子(志田未来)が加わり、ストレスが増えただけ。
 医学を学ぶより前に、社会人として、いや、人としての心を学んでほしい。解剖中に卒倒して迷惑をかけても、謝らないし。
 他のメンバーは「お手柄だね」と煽てていたが、ちゃんと指導しろよ!

 今回の事件のキー
・暑いのに凍死?
・食べた毒の特定

 特定は科捜研に任せた方が速そうだし、近辺で釣れるフグという観点でもっと絞り込めそう。
 ≪暑いのに凍死≫というのは現実的には稀有なのかもしれないが、ドラマではよくあるような気がする(ネタかぶりについては、仕方がないと思う)

 第1話でも感じたが、終盤で家族がメインになり(今回はプロポーズもあったが)、事件は完全に置いてけぼり状態になった。
 死亡していた男性が「なぜホームレスになったのか?」「なぜ自殺しようと思ったのか?」が語られず、欲求不満だ。

第1話


【ストーリー】番組サイトより
 朝顔(上野樹里)が法医学者として働く興雲大学の法医学教室に、アルバイト希望の医学部生・安岡光子(志田未来)がやってくる。時給目当てで応募しただけで法医学には何の興味もなく、周りの空気を読まずに思ったことをすぐ口にする光子に、呆気にとられる高橋(中尾明慶)や絵美(平岩紙)、藤堂(板尾創路)たち。主任教授の茶子(山口智子)は、そんな光子を気に入り、採用を即決する。
 同じころ、野毛山署強行犯係の平(時任三郎)と桑原(風間俊介)は、繁華街の路地裏でスーツ姿の男性の死体が発見されたという知らせを受け、現場に急行する。男は、財布やスマートフォンなど、身元の手掛かりになるものは何も所持していなかった。検視官の伊東(三宅弘城)は、熱中症による急性心不全の可能性に言及しながらも、司法解剖をしてもらった方が良いと告げる。平は、遺体と一緒に興雲大学の法医学教室へと向かうよう桑原に指示すると、現場周辺の捜査を始める。
 連絡を受けた茶子は、藤堂に解剖の執刀を頼み、朝顔にもサポートをするよう指示する。ほどなく、遺体が運びこまれた。丁寧に調べていく藤堂と朝顔。ところがその最中、記録用に写真を撮っていた光子は、あまりの光景にショックを受け、意識を失って倒れてしまう。そんな光子を室外に出し、解剖を続けた朝顔たちは、この男性が30℃以上もあった暑さの中で何故か凍死していたことを知るが……。

原作:(作)香川まさひと (画)木村直巳 (監修)佐藤喜宣
脚本: 根本ノンジ 
演出: 平野眞
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ウィンブルドンテニス2019 男子決勝 ジョコビッチ×フェデラー

2019-07-15 14:13:08 | スポーツ
 午前3時過ぎ、ジョコビッチがコートの芝を食べるのを呆然と見ていた……芝を食べるのはウィンブルドン制覇を決めたときのジョコビッチの儀式……そう言えば、同じような気持ちで過去に決勝で敗れた時、観ていたっけ…2014年2015年に決勝でジョコビッチが決勝でフェデラーを破っている。ただ、その両年共に芝を食べていたか記憶がはっきりしない。忘れたい記憶なもので…)

 今回の残念さ、脱力感はとてつもなく大きい。2014年、2015年の時も大きかったが、今回ほどではなかった。あの時は、ジョコビッチの強さが半端ではなく、フェデラーファンとしては失格なのだが、心の隅で敗北を予感、覚悟していた。
 しかし、故障回復後のここ一年は無敵に近い強さを見せつけてきてはいたが、昨日のジョコビッチは100%ではなかった。第2、第4セットはサーブが不安定だったし、フェデラーのウィナーを逆にウィナーで跳ね返し絶望感を味あわせるスーパーショットも少なかった。
 そんなわけで、ファイナルセットに持ち込んだときは、五分以上の期待を持っていた。とは言え、フェデラー自身も第4セット辺りからショットの威力が確実に落ちてきているのが不安材料。

 チャンスが来た!
 第15ゲームでジョコビッチのサービスゲームをブレイクし、さらに次の第16ゲーム、15-15からサービスエースを叩き込み、ダブルのチャンピオンシップポイント。

 サービスゲームでのダブルのマッチポイントである。おそらく大多数の観戦者はフェデラーの勝利、9度目のウィンブルドン制覇を信じたに違いない。

 しかし、この後、4ポイント連続でジョコビッチに取られ、ブレイクバックを許してしまった。これが4連続ではなく、デュースに持ち込まれた後、1度でも踏ん張り再デュースに持ち込んだのちにゲームを失ったのなら、ショックの度合いも小さかったように思う。何しろ、4連続失点で、あれよあれよという間にブレイクを許してしまったので、チャンピオンシップポイントを迎えたことさえも幻だったのではないかと思えたほどだった。
 それでも、8オールからも踏ん張り9オール、10オール……12オールまで譲らなかった。

 そして…そして……今年から「ファイナルセットのゲームカウント12-12に至った場合はタイブレイク採用」と改正されたルールが適応され、シングルスでのファイナルセット初タイブレイクで力尽きた。

 なまじ優勝トロフィに手が届きかけただけに、悔しい。私でさえ、大きく重い脱力感に襲われているのだから、当のフェデラーの失望はとてつもなく大きいだろう。
 実際、試合後の会見(AFPBB News)の言葉が痛々しい。
「話すのがつらい」
「こんな気持ちを味わうくらいなら、全セット2-6でストレート負けの方がましかどうかは分からない」
「ただ、今となっては正直かなりどうでも良い話だ」
「これ以上の失望や悲しみ、怒りもあるのかもしれない。今の感情は自分でも良く分からない」
「感じるのは、素晴らしく大きな機会を逃したということ。それが信じられない。しかしこれが現実だ」


 チャンピオンシップポイントを逃した以外のぼやきとして………
・やっぱり、ナダルとジョコビッチを連破するのは厳しい(もちろん、言い訳にはならない)
・準々決勝で当たってジョコビッチを消耗させるはずの第7シードのチチパス、準決勝で当たるはずの第6シードのズベレフは何をしていたんだ”!(ともに1回戦敗退)
 ズベレフがこけたので第4シードのアンダーソンに期待したが、彼も4回戦で敗退。
・第1セットは取っておきたかった。それにしてもフェデラーはタイブレイクは苦手だなあ
・ゲーム序盤のジョコビッチのサービスゲームで、フェデラーがポイントをリードしていたシーンで、ジョコビッチのファーストサーブが明らかにセンターラインを割っていたのに、線審がアウトコールをしなかった。結局、フェデラーが“チャレンジ”を宣言し、アウトが確認されたが、ジョコビッチに立て直す時間ができた
・もっとドロップショットを使っても良かったのでは?
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ボーっと生きていたいんだけれど…

2019-07-10 11:47:02 | 時事
≪ただなんとなく知っている≫と思っていたが、≪実は知らなかった≫、≪思い違いをしていた≫ということが露見して、チコちゃんに
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と、無茶苦茶、叱られる……

 毎回は見ていないけれど、ニュースの惰性で視聴していて、苦笑いさせられている。

 チコちゃんの場合、知らなくてもほとんど支障をきたさない知識的なものなので良いのだが(恥をかくことはあるかも)、最近はボ~としていると、詐欺や窃盗などの被害に遭ってしまう。それに、申請、手続きなど面倒なことも多い。
 ボ~としていたら生きていけない、油断できない……


 さて、今年10月より、消費税が10%に引き上げられる。
 生活するうえで消費(購入)は必須なので、低所得者にとっては負担の大きい増税だ。
 当然、消費の冷え込みが予想されるが、政府はあれこれ施策を並べ立て、増税感を和らげようとしている。

①軽減税率制度の不合理・問題点
 この制度の矛盾や問題点を上げるときりがない。
・出前やイートインの場合の不合理
・税率の違う商品が混在する分かりにくさ
・食料品は理解できるが、新聞はなぜ?(忖度か?)
・事業者は請求書・帳簿などの負担(“区分経理”が必要)
・財源不足解消のための増税なのに、紛らわしさ増大してまで軽減税率を導入して税収を減らし、さらに、レジなどに補助金を出して歳出を増やす(キャッシュレスのポイント還元もそう)

 今回の軽減税率の裏の目的として、“区分経理”を必須にすることで、小規模の個人事業者からの消費税の“取りっぱぐれ”をなくす点がある(原価率の低い飲食店は実質消費税徴収免除状態だった)

②内税(税込)表示の推奨
 重税感を意識させて消費を停滞させないための施策。確かに、購買意欲へのブレーキ感を減少させる効果が多少ある気はするが、これってゴマカシだよね

③キャッシュレス決済のポイント還元
 消費者のことを考慮した施策のようだが、半強制的にキャッシュレス化を推進する目的
まず【問題点】
・事業者はキャッシュレスを運用するための機器(システム)を導入(購入)しなければならない
・システム導入に当たり、補助金は出るが、これも税金
・“ポイント還元”だけが前面に出ているが、“9か月間”の期限付き

 キャッシュレス関連の企業と結託しているのではと、勘ぐりたくなる


 そんなわけで、消費税アップは大反対である!
 しかし、今回の記事の主旨(本音)は以下にある。(消費税アップ反対も重要項目ということは変わりない)


 キャッシュレス化は便利かもしれない(特に「購買傾向を掴みたい」「顧客を囲み込みたい」企業にとって)
 しかし、“7PAY事件”で顕著になったキャッシュレスの危険性は無視できない。
 キャッシュレスに限らず世の中すべてのモノは2面性がある。便利なものほどは危険が伴う……自動車⇔交通事故、ネット社会⇔情報拡散、原子力発電⇔放射能汚染


 “お年寄り”の域に近づきつつある私……スマートフォンの買い替え時には四苦八苦の有様で、パスワードの管理も大変で、“社会についていけない恐怖”を感じつつある。あと20年経ったら…いや、あと10年、5年後は大丈夫なのだろうか…
 私はボーっと生きていたいんだけれど………日本は“現金社会”を維持してほしい
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監察医 朝顔  第1話

2019-07-09 00:47:40 | ドラマ・映画
「おじさんみたい」だと友だちに馬鹿にされた弁当箱を、払い落としてしまった……生前の母との最後のやりとりだった。

 ………事故死だろうが、殺人(傷害致死)だろうが、娘にとっては一生背負い続ける後悔だろう(自殺よりはましかも)
 購入した娘の弁当箱をひったくりから守ろうと抵抗して、その弾みで、汽水域の縁に転落、うつ伏せ状態で気絶。その時に、水を吸い込んでしまった。しばらくして意識を取り戻し、家に帰ろうとしたが、遅発性溺水を起こし、帰路の途中で力尽きた。
 「おかあさんからのプレゼント。盗られないように必死に守ったの」と弁当箱を渡されても、後悔のダメ押しにしかならないよね。
 その後も、「おうちに帰ろうとした」「おかあさん、…弁当箱を選ぶの、楽しかったと思うよ」とフォローしたが、悲しすぎる。

 母と娘の悲しい話で、心が沈んだが、初回拡大枠と言うことで、事件の真相が明らかになった時点で、15分ぐらい残っていた。
 どうやら、朝顔(上野樹里)の母で、平の妻の里子(石田ひかり)の実家に向かうようだ。
 駅のホームに降りた朝顔に、8年前の辛い記憶が蘇る……

 東日本大震災の記憶だった。里子は津波に遭い、今も行方不明。

 ドラマ上必要なのかもしれないが、リアリティのある悲惨な情景が続いた。
 今回の少女の悲しみを薄れさせてしまうほどの惨状……(つらい気持ちが蘇ってしまった人も多いのでは?)

 監察医が主人公なので、死の真相がテーマ(悲しいものが多そう)
 さらに、東日本大震災……
  ………月曜日に観るのはちょっと…………………………


例によって
【些細な疑問点】
1.陸上での溺死についての推理・検証
 遅発性溺水は『科捜研の女』だったか『法医学教室の事件ファイル』で題材になっていたと思う。
 題材が被るのは問題ないが、陸上での溺死体の可能性としては、
  ①死体を移動させた
  ②水槽などを使った
  ③遅発性溺水
 “死体の移動”“水槽”などの推理・検証がないのはどうなのか?

2.遅発性溺水の可能性
 上記の①②でないとすると、法医学的に“陸上で溺死”の可能性を考えると、遅発性溺水に到達するような気がする
 そもそも、水を吸い込む(飲み込む)可能性、さらに、吸い込んだ場合はどのくらいの割合で遅発性溺水で死に至るのだろうか?

3.防犯カメラ
・事件後にさまよう被害者の防犯カメラの映像はなかったのか?
・あの映像で、被害者と断定するのも凄い

4.汽水域の水質鑑定
 鑑定は1箇所だけでいいのか?

5.他のキャラの行動が薄い
 万木父娘と桑原刑事(風間俊介)以外は、行動の意味が薄かった
 


【ストーリー】番組サイトより
 万木朝顔(上野樹里)は、神奈川県にある興雲大学の法医学教室に勤める新米法医学者。新米とはいえ、周囲から一目置かれるほどに優れた技量と豊富な知識を併せ持つ朝顔は、実直な人柄で、自分よりもつい相手のことが気になってしまうような愛情深く心優しい女性だ。そんな朝顔は、捜査畑ひと筋の刑事でもある父・ 平(時任三郎)とふたりで、寄り添うように暮らしている。他愛もない会話と穏やかな笑顔。2011年3月11日から変わらない娘と父の日常。そこに母の 里子(石田ひかり)の姿はない。あの日、里子は、父親の 嶋田浩之(柄本明)に会うために、生まれ育った東北のとある海沿いの町に帰省していた。
 朝顔が興雲大学の法医学教室に出勤すると、検査技師の 高橋涼介(中尾明慶)、法歯学者の 藤堂絵美(平岩紙)、絵美の夫でベテラン法医学者の 藤堂雅史(板尾創路)がすでに来ていた。野毛山署の強行犯係に異動してくる刑事がハリウッド・スターに似ているらしい、と噂話で盛り上がる高橋と絵美。絵美は、朝顔の恋人で、野毛山署強行犯係の新米刑事・桑原真也(風間俊介)に確かめてほしい、とまで言い出す。
 同じころ、野毛山署強行犯係でも、係長の 山倉伸彦(戸次重幸)、刑事の 森本琢磨(森本慎太郎)、新米刑事の 愛川江梨花(坂ノ上茜)らがどんな刑事が来るのか興味津々で待っていた。すると、そこにやってきたのは平だった。
 そんな折、野毛山署管内の倉庫で女性が死んでいるとの無線が入る。すかさず現場に向かう平。山倉は、桑原にも同行を命じた。検視官の 伊東純(三宅弘城)は、到着した平たちに、頭部に外傷があるものの詳しいことは解剖をしてみないとわからないと伝え、興雲大学の法医学教室へ連絡する。
 連絡を受けた朝顔と絵美は、藤堂が別の解剖に入ったこともあって一度は断ろうとした。そこに、ちょうど旅行から戻ってきた主任教授の夏目茶子(山口智子)は、朝顔に解剖をするよう指示する。
 ほどなく、平と桑原が、遺体とともに法医学教室へとやってきた。そこで初めて、平が野毛山署に異動したことを知って驚く朝顔。そしてそれ以上に驚いていたのは、平が恋人の父親だと知った桑原だった。
 「教えてください。お願いします」。朝顔は、遺体の胸に手を当てて小さくつぶやくと、茶子の指導の下、遺体の解剖を行った。そこで分かったのは、女性が溺死した可能性がある、ということだった。倉庫で溺死という不可解な話に困惑する一同。平は、桑原とともに現場に戻り、周囲の捜査を進めるが……。

原作:(作)香川まさひと (画)木村直巳 (監修)佐藤喜宣
脚本: 根本ノンジ 
演出: 平野眞
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「政治の安定か混迷か」って

2019-07-05 19:21:53 | 時事
昨日(7月4日)の『ニュース7』での一幕。

今回の選挙は、≪何を問う選挙か?≫という問いに
安倍総理は、「政治の安定か混迷か」と書いたフリップボードを持って、説明を次のようにつづけた。


「12年前の参議院選挙、我が党は参議院選挙で惨敗をし、そして、国会がねじれて、毎年コロコロ総理大臣が替わる……そういう時代を迎えました。
 民主党政権の下、決められない政治、連鎖倒産という言葉が日本全体が覆っていて、どんなに頑張ってもなかなか就職が出来ない。中小企業、小規模事業者が今より4割も多く倒産していました。国際政治の場においても日本は存在感を失った。
 参議院選挙…政権選択の選挙ではないけれども、政治の安定に直結します。あの時代に後戻りさせるわけにはいけません。政治の安定の下に強い経済、そして、安心できる社会保障制度を構築をし、少子高齢化に立ち向かっていく。新しい日本の未来を切り開いていきたい。そして、厳しい国際情勢の中、強い外交力を持って、安定した政治の下、国益をしっかり守っていきます」



 まあ、確かに≪何を問う選挙か?≫という問いなので、自民党や安倍総理の政治理念や政策を掲げる必要はない。
 しかし、このフリップの言葉やそれに続く説明からは、≪安定多数の議席を獲得≫して、≪総理のやりたい政策を推し進めていきたい≫という気持ちが見えて仕方がない。
 12年前の参議院選挙の大敗によるねじれ国会やその後の民主党政権下の混迷を想起させ、≪ああなってしまうのが嫌なら、自民党に安定的な政権を委ねなさい≫と言っているように聞こえる。


 ≪どの政党に政権を委ねるか?≫を決めるのが選挙の意義のひとつであるのは否定しない。
 しかし、各政党が示した政策・選挙公約・マニュフェストを吟味し、国民が求める政策を明らかにするのも選挙の大きな意義である。

(ちなみに総務省のホームページには
「選挙は、私たち国民が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です」
と表記されている)


 しかし、安倍総理には、国民の声や求める政策に耳を傾ける意思が感じられない。
 自民党の議員が「国会議員は選挙に勝つのが仕事だ」と言うのをよく耳にする。……“政治家”ではなく政治屋”“選挙屋”である国会議員……

コメント (2)
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2019王位戦挑戦者決定戦 羽生九段ー木村九段 その5「手数の大損」

2019-07-03 20:57:27 | 将棋
「その1」「その2」「その3」「その4」の続きです。


 第11図以下△6六飛成に▲1八玉、さらに△2六歩と重しを乗せられて▲3八桂を強いられる辛抱の指し手が続く。
 しかし、次の木村九段の△6七角成(第12図)が緩手で羽生九段にチャンスが巡ってきた(木村九段もこの手に最後の1分を使い、1分将棋に)。


 ここ(第12図)で、▲2六桂が有力だった
(以下棋譜中継解説)
対して(1)△2六同竜は以下▲2七歩△6六竜▲6三歩△4四歩▲6二歩成△4三玉▲5二と△3一金▲3五桂△3四玉▲4二とが予想される進行で、先手がやれそう。
 後手は自玉を広くする(2)△5四歩がよく、以下▲5四同馬△6三金▲2七馬△4五桂の進行は後手有望のようだ。


 ただし、(2)の変化の解説は疑問。
 △5四歩に対しては▲同馬の一手ではなく、▲6四歩(変化図5)や▲6一とで先手良しのようだ。

 変化図5の▲6四歩に△同龍なら先手の2六の馬の取りが消えるので、▲6三歩や▲6一となどジワリと迫ればいいようだ。また、早逃げの△5三玉や王手で攻防に馬を利かす△4五馬など油断できない手があるが、変化図4は先手優勢のようだ。
 ちなみに(1)の△2六同竜には▲6四歩でも先手が良さそう(ただし、▲6三歩は馬の利きを遮断してしまうので先手玉が詰んでしまう)。


 実戦では、羽生九段は▲6一と。△6一同玉と下段に落とし、寄せを目指した一手だ。
 ところが、一転▲2七歩と自陣に手を戻す。
 ……おそらく予定は▲6三歩(変化図6)。

 しかし、▲6三歩は馬の利きを止めることになり、先手玉に詰みが生じてしまう
 変化図6以下△2七金▲同銀△同歩成▲同玉に△4五馬▲3六金△同馬▲同歩△同龍▲同玉△4五銀以下詰み。(△4五馬のところ△2六歩と打って清算し、△2五銀以下の詰みもある)

 一転の▲2七歩は秒読みの中の予定変更だったと思われる。
 いや、もしかすると、玉を下段に落としておいて自陣に手を戻すというのは、緩急自在の羽生マジックだったのかもしれない………が。
 ▲2七歩以下、△同歩成▲同銀と進んだ次の一手が、木村九段らしい一着。好手だった。
 △7三金打!(第13図)

 この金打ちは、▲6三歩や▲7二馬(飛成)に備えた手だが、もう一つの狙いがあった(後述)。
 ならばと羽生九段は▲7二歩。

……しかし、この手は良くなかった。
 飛車と馬の利きの焦点の歩だが、相手の飛車と馬の利きではなく、味方の飛車と馬である。自ら強力であるはずの2枚の大駒を無力化させてしまった。
 しかも、木村九段にパスしてもらって▲7一歩成と指したとしても、このと金、少し前に捨てた7一のと金を再生しただけである。
 実際、▲7二歩に△5二玉とかわされると、先手の飛・馬・歩の“置き去り感”が強い。
 7二歩のままでは歩を打った意味がないので、▲7一歩成(第15図)は何をおいてもの指し手。

 第15図は部分的に“▲6一と”と“と金”を捨てる前(第12図)と同じ。
 この両図を見比べると、▲2七歩からの折衝による後手の1歩の増加を差し引くと、後手の1歩と1手の得(後手番になっている)と、7三に金が配置されている点。
 この7三の金が後手が打たされ負担となり、加えて攻め駒の不足に繋がるのなら、先手の1手パスも救われるのだが、金は守りに働くのみならず、先手を窮地に追いやる布石となっていたのである。


 ちなみに、棋譜中継解説で紹介された局後の感想は
「ここで(▲7二歩に代えて)もうちょっといい手がなかったかなあ?」と羽生。まず調べられた(1)▲9一馬は、以下△5二玉▲8一飛成△6三金で後手がよい。
 有力とされたのは(2)▲6三歩。以下△同金▲7二飛成△5二玉▲6三竜△同竜▲5一金△同玉▲6三馬△5二金▲6四歩に(2-ア)△6八飛は▲7一飛△6一歩▲7二馬、(2-イ)△6一歩は▲7一飛△6六飛▲7三歩△6三金▲同歩成△同飛▲7二歩成で、いずれも先手が悪くなかったようだ。


 この▲6三歩は攻めるとしたら第一感の手だ。この手が見えなかったのは不思議で仕方がない。
 想像力の働かせすぎかもしれないが、▲6三歩と打つと先手玉が詰んでしまうことによる予定変更が、▲6三歩を視界から除外してしまったのかもしれない。
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手を動かしただけだよね……藤井聡太七段 - 堀口一史座七段戦 【補足あり】

2019-07-02 17:35:26 | 将棋
 早い投了、午前中の終了は予想していたが、考慮時間4分、しかもチェスクロック使用(秒単位で消費時間が加算される)なので、正味4分である。ストップウォッチ使用なら、1分未満は切り捨てられる(59秒で指せば消費時間は0分となる)ので、ストップウォッチ使用の諸費時間4分は、例えば80手で終了した場合、1人の指し手は40手で、全部、59秒で指したとすると、59秒×40=2360秒で39分20秒になる。
 対局料の額は知らないが、堀口七段は手を動かしただけだよね。非常に割の良いバイトである。


 この人(“棋士”と呼ぶ価値はない)、今日の対局に限らず、いつも考えない
 私も「順位戦C級1組の歪み 【補足】 ~改良案 と 許せない対局!~」(2018年4月25日記事)で批判している。
 この記事では、2017年度の順位戦でのこの人の消費時間について記している
第1局…2時間6分(勝ち)
第2局…35分(負け、終局午前11時46分
第3局…5時間1分(勝ち)
第4局…4分(25手、負け、終局13時40分
第5局…36分(負け、終局13時21分
第6局…5分(負け、福崎46分、終局午前10時52分
第7局…9分(負け、終局午前11時11分
第8局…5時間12分(負け)
第9局…4時間58分(勝ち)
第10局…38分(負け、終局午前11時7分


 2018年度(前期)の順位戦も同様だったので、書いておかなければならないなあ(④の項)と思っているうちに、本日の対局になってしまった。
 取りあえず、前期のこの人の消費時間を記す(けっこう、手間がかかる)。
第1局…22分(負け・終局時刻は午前11時17分
第2局…4時間56分(負け・終局21時56分)
第3局…34分(負け・終局15時14分)
第4局…1時間18分(勝ち・終局17時15分)
第5局…47分(負け・終局16時36分)
第6局…7分(負け・終局13時43分
第7局…6分(負け・終局午前11時34分
第8局…1時間42分(負け・終局13時59分)
第9局…12分(負け・終局12時48分
第10局…5分(負け、終局午前11時23分


【補足】
 巷では、「彼が病気を抱えているのではないか?そういう点も考慮して、言及すべきである」
という意見も見受けられるが、この人の早投げ将棋は、上記のように、少なくとも2年以上続いている。
 将棋を指して対局料を得るプロ棋士なら、それに見合う内容の棋譜を残さなければならない。
 もし、満足に将棋を指せない状態なら、対局料を受け取るべきではない。
 敗局の多くが、対局料を受け取るに足る将棋内容ではなく、懸命に将棋を指すという姿勢も感じられない。

 ここ2年、そんな状態(対局料を受け取るに値しない将棋を指し続ける)を放置している将棋界(将棋連盟)は、“緩い団体”と言わざるを得ない。
コメント
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