(43話のタイトルを変換したら「資格と刺客」になりました。ちなみに2回目の変換では「資格と刺客」は6番目になりました)
実朝の方針―――
「朝廷に連なる高貴な血筋の養子を迎え、鎌倉殿の後継とし、実朝は“大御所”として鎌倉殿(養子)を支える」
これに鎌倉は大揺れ!
実朝にとっては、“頼朝の威光”に加え、“京(後鳥羽上皇)の権力”を得て、権力強化になるが、京(上皇・朝廷)からの介入が強くなり、北条…義時にとっては都合が悪い。
さらに、義村の権力拡大の足場となるべき公暁の鎌倉殿への道が閉ざされてしまうことになる。義村にとっても公暁にとっても大誤算
大誤算と言えば……“朝廷に連なる高貴な血筋”が、まさかの後鳥羽上皇の皇子!
これには、義時らも反論できず……
でも、京の介入が強くなることに対して、《御家人たちの反発が強くなる》と強く反対すればよかったのに(上皇側の返事をもらう前に)
皮肉にも、表向き鎌倉殿側の北条に異を唱え、反発できる御家人……和田も、“武士の鑑”の畠山も、比企も……もう、いない
養子の縁の取り結びの使者として、政子 with時房 が上洛
政子vs兼子 (広元vs慈円)
――「親王が鎌倉殿になることは、兼子にとっては願ってもない話。そこを巧くくすぐる」(by 広元)
――「鼻をへし折ったうえで、話に乗ってやる」(by 慈円)
「つまらないものですが…」「お口汚しにございますが、お収めくださいませ」(政子)
「ほおぉ、板東の慣わしでは、“口が汚れるものを差し出すのか?」(兼子)
「たまには汚れたものを口にするのも良いものです。日々の食事がいかにおいしいか、改めて思いをいたすことができますよ」(政子)
鎌倉時代から「つまらないものですが…」という謙り(へりくだり・自虐?)があったのか、と思ったが、すかさずこれを捕えて、兼子が口撃!
対する政子も切り返す。でも、故意に拙いものを献上したと受け取られるが、強気!
「はるばる遠い板東からよく来た」(兼子)
「地の果て鎌倉から参りました」(政子)
《京からはるか離れた僻地からようこそ》と小馬鹿にしているとも受け取れる言い回しに対し、それを認め、自虐で返し、《来てあげた》というニュアンスを込めて返す
そして、《帝に世継ぎができたので、親王が帝になる可能性が低くなった》という状況を指摘したうえで、
「(優れた親王が帝にならないのは勿体ない)ならば、代わりに鎌倉殿になっていただけるなら、これほどうれしいことはございません。
そうなった暁には、兼子様は我らにとっても何より大事なお方となります。鎌倉挙げて、最高の例を尽くしたいと考えております」
「あらぁ」(ころっと陥落・笑)
ついでに
トキューサ(時房)vs後鳥羽上皇(蹴鞠対決)(「鎌倉一の蹴鞠の名手だと」「何ぃ?」)
ユニフォーム姿の後鳥羽上皇が蹴鞠対決を挑む。
互いに足技(蹴り技)を披露しあい、《なかなかやるなあ》状態。
「形ばかり気にする都の方にしては、大した技だ」(時房)
「お主も東夷(あずまえびす)にしては筋が良い」(後鳥羽上皇)
「何だとぉ!」……ポン(胸を突く)
“東夷”……東国(板東)の武士を“風情が無く、教養・文化に欠ける人”として呼んでいたらしいので、ムッとした
……数人のSPが駆け寄り、時房を取り押さえる!………「あんた」と呼び掛けた男の正体が、上皇様と知り、仰天、かしこまり慄く時房。
通常とはかけ離れたトキューサの態度に面食らった後鳥羽上皇だったが、トキューサの蹴鞠の腕前(足前?)と人柄?が気に入ったらしい
――政子の"駆け引き勝ち”と"トキューサの功”により、実朝は父・頼朝を超える"左近衛大将”に、政子も"従三位”に叙される
しかし、収まらないのは公暁と義村……
義村は暗に公暁の父・頼家と義時の因縁を仄めかし、公暁にその因縁に食いつかせる。
そして、「義時が頼家を殺した」という事実を知らせる(幼少時に、比企尼が北条を呪ったシーンが脳裏に浮かび上がる)
ついに、盟友・義村が義時を裏切る!
"損得勘定の男”だったが、基本的には義時支援を続けていた。
最も義時を理解している男。
義時から心が離れたのではなく、三浦一族の為、公暁に懸けた。勝負に出たのだ!
義時が泰時に告げた謎かけ?
「私はお前を認めている。
いずれ、お前は執権になる。
お前なら、“私が目指してなれなかったモノ”になれる」
………“私が目指してなれなかったモノ”とは、どういうモノなのだろう?
良く分からないが、この後続いた言葉で、義時が源仲章が大嫌いなことは分かった。仲章の高笑いは大河ドラマ的には致命傷か?
【その他の見どころ】
政子の一言で撃沈する広元――
「失礼しました」……想いをぶつけた広元に対し、「重すぎます」とをさらりと政子に退けられてしまう
落胆しつつ引き下がる様の広元……かわいそう
叩き合う男女……実衣と義村――
京から養子を迎える話を何とかしようと密談する3人……義時・義村・実衣
手を組む義村と実衣だが、鎌倉殿争いではライバル同士。いがみ合いを兼ねて叱咤激励で、はたき合う(叩き合う)。
……中学一年男女か!
第1話「大いなる小競り合い」 第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」 第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」 第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」 第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」 第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」 第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」 第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」 第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」 第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」 第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」 第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」 第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」 第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」 第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」 第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」 第32話「災いの種」
第33話「修善寺」 第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」 第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」 第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」 第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」 第44話「審判の日」
【ストーリー】番組サイトより
源実朝(柿澤勇人)に嫡男が誕生せず、後継者問題がくすぶっていた鎌倉。そこに修行を終えた公暁(寛一郎)が帰還。その胸には鎌倉殿となることへの強い意志を宿しており、乳母夫めのとである三浦義村(山本耕史)と共謀する。
一方、義時(小栗旬)と実衣(宮澤エマ)も実朝の言動に不満を抱き、思案を巡らせていた。そんな中、実朝の相談に対して後鳥羽上皇(尾上松也)から返事が届く。これに政子(小池栄子)や泰時(坂口健太郎)は……
脚本:三谷幸喜
実朝の方針―――
「朝廷に連なる高貴な血筋の養子を迎え、鎌倉殿の後継とし、実朝は“大御所”として鎌倉殿(養子)を支える」
これに鎌倉は大揺れ!
実朝にとっては、“頼朝の威光”に加え、“京(後鳥羽上皇)の権力”を得て、権力強化になるが、京(上皇・朝廷)からの介入が強くなり、北条…義時にとっては都合が悪い。
さらに、義村の権力拡大の足場となるべき公暁の鎌倉殿への道が閉ざされてしまうことになる。義村にとっても公暁にとっても大誤算
大誤算と言えば……“朝廷に連なる高貴な血筋”が、まさかの後鳥羽上皇の皇子!
これには、義時らも反論できず……
でも、京の介入が強くなることに対して、《御家人たちの反発が強くなる》と強く反対すればよかったのに(上皇側の返事をもらう前に)
皮肉にも、表向き鎌倉殿側の北条に異を唱え、反発できる御家人……和田も、“武士の鑑”の畠山も、比企も……もう、いない
養子の縁の取り結びの使者として、政子 with時房 が上洛
政子vs兼子 (広元vs慈円)
――「親王が鎌倉殿になることは、兼子にとっては願ってもない話。そこを巧くくすぐる」(by 広元)
――「鼻をへし折ったうえで、話に乗ってやる」(by 慈円)
「つまらないものですが…」「お口汚しにございますが、お収めくださいませ」(政子)
「ほおぉ、板東の慣わしでは、“口が汚れるものを差し出すのか?」(兼子)
「たまには汚れたものを口にするのも良いものです。日々の食事がいかにおいしいか、改めて思いをいたすことができますよ」(政子)
鎌倉時代から「つまらないものですが…」という謙り(へりくだり・自虐?)があったのか、と思ったが、すかさずこれを捕えて、兼子が口撃!
対する政子も切り返す。でも、故意に拙いものを献上したと受け取られるが、強気!
「はるばる遠い板東からよく来た」(兼子)
「地の果て鎌倉から参りました」(政子)
《京からはるか離れた僻地からようこそ》と小馬鹿にしているとも受け取れる言い回しに対し、それを認め、自虐で返し、《来てあげた》というニュアンスを込めて返す
そして、《帝に世継ぎができたので、親王が帝になる可能性が低くなった》という状況を指摘したうえで、
「(優れた親王が帝にならないのは勿体ない)ならば、代わりに鎌倉殿になっていただけるなら、これほどうれしいことはございません。
そうなった暁には、兼子様は我らにとっても何より大事なお方となります。鎌倉挙げて、最高の例を尽くしたいと考えております」
「あらぁ」(ころっと陥落・笑)
ついでに
トキューサ(時房)vs後鳥羽上皇(蹴鞠対決)(「鎌倉一の蹴鞠の名手だと」「何ぃ?」)
ユニフォーム姿の後鳥羽上皇が蹴鞠対決を挑む。
互いに足技(蹴り技)を披露しあい、《なかなかやるなあ》状態。
「形ばかり気にする都の方にしては、大した技だ」(時房)
「お主も東夷(あずまえびす)にしては筋が良い」(後鳥羽上皇)
「何だとぉ!」……ポン(胸を突く)
“東夷”……東国(板東)の武士を“風情が無く、教養・文化に欠ける人”として呼んでいたらしいので、ムッとした
……数人のSPが駆け寄り、時房を取り押さえる!………「あんた」と呼び掛けた男の正体が、上皇様と知り、仰天、かしこまり慄く時房。
通常とはかけ離れたトキューサの態度に面食らった後鳥羽上皇だったが、トキューサの蹴鞠の腕前(足前?)と人柄?が気に入ったらしい
――政子の"駆け引き勝ち”と"トキューサの功”により、実朝は父・頼朝を超える"左近衛大将”に、政子も"従三位”に叙される
しかし、収まらないのは公暁と義村……
義村は暗に公暁の父・頼家と義時の因縁を仄めかし、公暁にその因縁に食いつかせる。
そして、「義時が頼家を殺した」という事実を知らせる(幼少時に、比企尼が北条を呪ったシーンが脳裏に浮かび上がる)
ついに、盟友・義村が義時を裏切る!
"損得勘定の男”だったが、基本的には義時支援を続けていた。
最も義時を理解している男。
義時から心が離れたのではなく、三浦一族の為、公暁に懸けた。勝負に出たのだ!
義時が泰時に告げた謎かけ?
「私はお前を認めている。
いずれ、お前は執権になる。
お前なら、“私が目指してなれなかったモノ”になれる」
………“私が目指してなれなかったモノ”とは、どういうモノなのだろう?
良く分からないが、この後続いた言葉で、義時が源仲章が大嫌いなことは分かった。仲章の高笑いは大河ドラマ的には致命傷か?
【その他の見どころ】
政子の一言で撃沈する広元――
「失礼しました」……想いをぶつけた広元に対し、「重すぎます」とをさらりと政子に退けられてしまう
落胆しつつ引き下がる様の広元……かわいそう
叩き合う男女……実衣と義村――
京から養子を迎える話を何とかしようと密談する3人……義時・義村・実衣
手を組む義村と実衣だが、鎌倉殿争いではライバル同士。いがみ合いを兼ねて叱咤激励で、はたき合う(叩き合う)。
……中学一年男女か!
第1話「大いなる小競り合い」 第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」 第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」 第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」 第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」 第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」 第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」 第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」 第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」 第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」 第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」 第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」 第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」 第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」 第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」 第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」 第32話「災いの種」
第33話「修善寺」 第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」 第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」 第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」 第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」 第44話「審判の日」
【ストーリー】番組サイトより
源実朝(柿澤勇人)に嫡男が誕生せず、後継者問題がくすぶっていた鎌倉。そこに修行を終えた公暁(寛一郎)が帰還。その胸には鎌倉殿となることへの強い意志を宿しており、乳母夫めのとである三浦義村(山本耕史)と共謀する。
一方、義時(小栗旬)と実衣(宮澤エマ)も実朝の言動に不満を抱き、思案を巡らせていた。そんな中、実朝の相談に対して後鳥羽上皇(尾上松也)から返事が届く。これに政子(小池栄子)や泰時(坂口健太郎)は……
脚本:三谷幸喜
「私は誰とも敵を作らず、皆で安寧の世を築いてみせます!」第40話で泰時が父に言った言葉ですが、案外これが、義時の目指していたモノなのかもしれません。
泰時が讃岐守を辞退するつもりだと答え、「気が合いましたね」と言ったとき、一瞬ですが義時が嬉しそうな顔をしました。「親王=人質」発言は照れ隠しだったのかも。
そして、ついに三浦義村が勝負に出ましたね。もちろん、三浦が謀反人になるリスクもあるのですが、三浦が決起すれば北条に不満を持つ御家人たちが味方になってくれると読んだのでしょう。
義時と義村がグルになっているという意見もあるようですが、義時が親王を将軍として迎えることにしたのは本心だと思うので、少なくとも現時点ではまだ通じていないと私は予想しています。
>「私は誰とも敵を作らず、皆で安寧の世を築いてみせます!」第40話で泰時が父に言った言葉ですが、案外これが、義時の目指していたモノなのかもしれません。
なるほど、そうかもしれませんね。
> 義時と義村がグルになっているという意見もあるようですが、義時が親王を将軍として迎えることにしたのは本心だと思うので、少なくとも現時点ではまだ通じていないと私は予想しています。
ええ、私もその可能性もあるかもしれないと思いました。
>少なくとも現時点ではまだ通じていないと私は予想しています。
ええ、同感です。
"後出しジャンケン”の少ない三谷氏。初めからグルの伏線もないように思います。