英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

詰将棋解答(11月25日分)

2009-11-29 14:17:24 | 詰将棋
 11月25日の詰将棋の解答です。



2008年4月号『あっという間の3手詰』より
 森信雄七段作


銀を動かしての開き王手をしたくなりますが、
初手は▲3四龍(初手図)が正着です。



一見、△3六玉と上部に逃げられそうで、抵抗がありますが、
△3六玉には▲5四角(詰め上がり図)で大丈夫です。



 シンプルな初形で、意外な詰め上がりの傑作です。
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例の桜

2009-11-28 17:12:13 | 歳時
 例の桜ですが、『秋桜(あきさくら)2009』(10月30日)のあとも、何度か訪れました

 次の写真は、11月12日のものです。



 10月30日よりも輪数も減り、花弁も元気がないように感じました。


↑10月30日撮影
 この時は、樹全体の写真を撮り忘れていました。


 全体的に元気がないように感じたのですが、それでも元気に咲いているものもありました。




 そして、一昨日もその桜の樹を訪れました。前々回と比べて前回は輪数や花弁の張りに衰えがあったので、今回はあまり期待していませんでした。
 さて、その結果は………








 予想に反して、盛り返していました。

 花弁のアップは




 ちょっと、びっくりしました。
 うれしい誤算ですが、そんなに咲き続けていて大丈夫なのかな。
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深まる秋

2009-11-27 18:37:45 | 歳時
 ここ数日、よいお天気が続き、暖かかったです。(←「あたたかかった」…平仮名のままだと、北斗の拳かブルース・リーみたいですね)

★11月13日 山の守り神



 少し前の写真です。
 山のふもと近くに、1本だけニョキ…違いますね、ドーンと…違うなあ、グゥワガッと生えている銀杏の木です。
 見る角度を変えると



このように見えます。
 なんだか、怒っているように見えませんか。そう、怒髪天の仁王様のような印象を受けるのです。「怒髪天」ちょっと古い表現ですね。今風なら「スーパーサイヤ人」といったところでしょうか。
 本当は、1枚目と2枚目の間の位置で見ると、もっとその怒髪天ぶりが顕著になるのですが、手前にあるコンクリートの資材が邪魔で見ることができません。

★11月25日 山茶花



 さざんかと言えば、あの歌を思い出します……
「海岸でぇ若いふたりがぁ恋をする物語ぃ~」
「…って、それはサザンや」

 ………(気を取り直して)
「さざんか さざんか 咲いた道 
 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き~」
の「たきび」を思い出します。
 でも、あの歌を習った時は、
「さざんか」がどんな花なのか知らずに歌っていました。

 「山茶花」と漢字で書きますが、
「山茶」というのは白やピンクの花のさざんかのイメージに合いませんよね。
 で、調べましたら「山茶」は中国語でツバキ類一般を指すとのことです。

 濃い緑の葉の中にたくさん花をつけていますが、正直あまりきれいに見えません。でも、一輪一輪はとてもきれいですね。


★11月26日 紅葉

 昨日は特にいい天気でした。




 今年は全般的に暖かく、先日寒気による真冬並みの寒い日はありましたが、放射冷却による冷え込む(一日の温度差が大きい)日が少なかったせいか、例年より紅葉(こうよう)は薄いような気がします。




ちょっと、枚数が多すぎという気もしますが、気にしない、気にしない。





 で、次の2枚はちょっと気に入っています。

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傑作だと思います(3手詰)

2009-11-25 14:56:44 | 詰将棋
 傑作だと思います。



2008年4月号『あっという間の3手詰』より
 森信雄七段作
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将棋雑感 11月23日

2009-11-23 20:13:01 | 将棋
 《何か引っかかるなあ》と思いつつ、流れてしまう今日此の頃です。
 そのまま忘れてしまった方がいいのかもしれませんが、すっきりしないので、書き留めておくのは、精神的にも、事柄の整理のためにもいいかもしれません。
 というわけで、理論的でなく、メモ書き程度で書き留めておくことにしました。
時系列もランダムになると思います。

★将棋の日(11月21日放送)
 女流棋士10秒将棋 矢内理絵子女王×村田智穂女流初段戦は、解説の阿部八段と山崎七段が乗り過ぎ。10秒というのは、他に気を取られると、あっという間に過ぎてしまいます。まったく関係のないことなら、まだいいのですが、指し手に関する余計な情報だと最悪です。ハッキリ言って、妨害に近かったです。
 もちろん二人に悪気はなく、最初、簡単に村田女流初段が敗勢になってしまったので、何とかしようという思いからだと思われます。大衆の面前で10秒将棋は、村田女流初段にとっては、荷が重かったのかもしれません。

 次の一手名人戦は羽生名人×久保棋王。面白い将棋でした。受け一方に追い込まれたように見えた羽生名人が、巧みに切り返し、派手な技の掛け合いを制して勝利。面白い一戦でした。次の一手名人戦においては、羽生名人は無敵のような気がします。
 地元の久保棋王としては、残念な一局でした。神吉六段の「空気を読まない羽生名人」という突っ込みは絶妙でした。

 番組の最後に表彰式があります。いつも「え?何の表彰?」と思ってしまいます。そう、「次の一手名人戦」(次の一手予想のチャンピオン)の表彰式なんですよね。熱戦なので、いつもその存在を忘れてしまいます。


★BS『囲碁将棋ジャーナル』の島井女流初段
 なんだか冴えませんね。インタビュアーとしても将棋の聞き手としても。
 言葉もはっきりしないし、手の聞き方、解説のとらえ方も、ポイントがずれているように思います。指し手も頭に入っていないし。
 以前担当していた時の方がよかったように思います。どこか上の空のような……何か心配ごとでもあるのでしょうか?

★竜王戦第3局、BS中継 室田女流初段
 振り飛車党ということもありますが、腰掛け銀については勉強不足のように思えました。また、手の見え方も良くなく、聞き手としては疑問符がつきそうです。せっかくの最高峰の将棋の中継、少し残念。(個人的には、室田女流初段は好きです)
 聞き手もそうですが、今期の竜王戦は、その解説陣が対局者についていけていない気がします。佐藤九段、郷田九段、深浦王位、久保棋王や、若手なら阿久津七段(形勢判断が的確)、宮田五段、豊島五段、でないと、難しいのかもしれません。

★ものぐささん(shogitygooさん)の復活
 最近、さびしかったんですよ。
 “「そろそろ復帰してよ」というコメントを書き込まねば”と思っているうちに、復活していました。
 復活祝福のコメントをする機も逸してしまい、ここで密かに書いておきます。
 戻ってきて、うれしいです。
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『週刊将棋』 11月18日号

2009-11-23 17:42:19 | 将棋
 第1~3面は竜王戦第3局。(内田 晶氏)

 角換わり腰掛け銀の定跡形で、1日目で82手まで進むハイペース。先手の森内九段が意表の封じ手で、未知の局面に突入。終盤、渡辺竜王が△7九銀の鮮烈な寄せで3連勝。順位戦の対久保戦と合わせて、「渡辺竜王、強し!」を印象付けた。


 時々感じるのですが、『週刊将棋』の記事は勝負の流れの白黒を断定しすぎていると。
 小見出しは「森内 予定変更響き完敗」とあり、記事中には「森内の封じ手は予想された攻め合いではなく、取りになっている自陣の金を逃げる手だった。1手で飛車が捕獲されるので大胆極まりない決断だったが、その後に致命的な誤算があった。構想は崩れ去り予定変更で光明が射すことはなかった」という記述があります。
 記事を読む限りは、森内九段はいいところなく完敗という印象です。
 確かに、封じ手以降、渡辺竜王が優位に立ち、鮮烈な寄せで一気に決めたという将棋だったようです。
 しかし、それがわかったのは、局後の検討や決め手の△7九銀が放たれて、後手の優勢(勝勢)がはっきりしてからです。対局中は、ネット中継や衛星放送(午前中)の解説では、形勢判断はできていませんでした。それほど微妙な美差を、竜王が完璧な指し回しをして、完勝に結び付けたのです。
 裏を返せば、「森内 完敗」になりますが、何かスッキリ受け入れる気になりません。

 で、私が不満に感じるのは
「その後に致命的な誤算があった。構想は崩れ去り予定変更で光明が射すことはなかった」
 という部分です。「その後の致命的な誤算」については、同紙で谷川九段が



「▲6八金右(封じ手)△3九歩成に対し実戦の▲2四歩~▲3三銀不成は予定変更だったようです。△3九歩成に対して▲4二歩が森内九段の予定でした。△同飛なら▲3三銀成で寄りですが、△2二玉と上がられて攻めきれないと判断したのです(このあと、角を見捨ててどんどん玉が逃げ出して、後手が際どく残していると表現している)」
 「致命的な誤算」というのが上記の玉が逃げ出す変化だと思いますが、それが「構想が崩れ去る」ほどの「致命的」なものだったのでしょうか。
 予定変更した実戦の▲2四歩~▲3三銀不成と比べて、どちらがましだったのか(悪いながらも難しかったのか)?どうなのでしょう?
 実践は▲2四歩~▲3三銀不成の直後の竜王の△5五馬が予定変更の構想を覆す見事な指し手だったようです。「森内 完敗」の言葉で表現するのは、あまりに短絡的ではないのかと思ってしまいました。


 とにかく、『週刊将棋』は断定的な選評が多いような気がします。
 少し前では、竜王挑戦者決定トーナメントで羽生名人が森内名人に「完敗」を喫しています。
 確かに、ずっと森内ペースで進み、そのまま押し切った印象でしたが、終盤、かなり難しい変化もあり、一概にそう言えないと思い、「羽生 完敗」という表現に抵抗を感じました。(←結局、それかい!)
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気まぐれ初心者将棋講座④ 詰将棋の解答

2009-11-22 20:32:41 | 詰将棋
 放ったらかしたままの詰将棋気まぐれ初心者将棋講座②の詰将棋の解答です。


 

 王手を掛けるには、3八の金を動かすしかありませんが、4八や3七だと2八の銀が浮いてしまうので、△2八玉で失敗です。
 ▲2七金と銀に紐をつけつつ王手を掛けるのが正解です。



3八に合駒をするのは、▲3八同馬と取られるだけなので無効です。
問題図で玉方の1八龍がいないと詰まないのも将棋の面白さです。




 角を動かして開き王手をするのですが、移動可能場所9か所のうち、正解は1か所です。
 例えば、▲1三角成(失敗図)とすると、△3六龍と根本の龍を取られて失敗です。



 というわけで、龍を取られないように王手を掛ける▲4六角が正解です。



 ちなみに、▲4四角成や▲2四角成と両王手をしたいところですが、四段目なので残念ながら成れません。


 次は3手詰です。


 これは、初手▲2四桂か▲2二金かの2者択一の問題です。

 正解は▲2二金と打ち△2二同銀と銀の利きをそらせれば、▲2四桂(13図解答図)が可能(銀で取られない)になります。




 同じようでも、初手▲2四桂と打って△2四同銀と銀の利きをそらせて▲2二金(失敗図)と打つのは



しぶとく4四の角の利きが残っていて失敗です。

 初心者の方は、ここまで理解できればけっこうです。


 次の問題からは、初心者ではなく初級あるいは中級者用の問題なので、図面は省略で指し手のみにします。(実は、図が面倒なだけ)



 次も3手詰です。単純に頭金(▲2四金と打ってしまうと、うまくいきません。下準備が必要です。
 その下準備とは、▲1二角の捨て駒です。
 あらかじめ△1二同飛と取らせることによって、▲2四金と打った時に玉の1二の逃げ道を封鎖しておくのです。
 初手の▲1二角に△同玉ならば、▲2二金で詰みです。

 前回の「おびき寄せ(強制誘導)」の手筋(捨て駒)と並ぶ、「退路封鎖」の手筋(捨て駒)です。

 ちなみに、1二に捨てる駒が角なのがミソで、もし銀なら、△3四玉と逃げられてしまいます。





 ▲3五龍と玉方の2四の馬の利きを遮断しながら王手を掛けたくなりますが、△4七玉とされると続きません。▲4六龍は△同馬ですし、また、△4七玉に▲4六角成としたいところですが、角が四段目なので成れません。
 正解は初手▲1五龍です。馬の利きが生きているので4六に合駒が有効ですが、続いて▲1七龍が合駒利かずの詰みとなります。龍をぐるりと転回するのが、なかなかの味です。

 初手▲1五龍に△4七玉とかわしても、やはり▲1七龍で合駒利かずの詰みです。
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流行語大賞

2009-11-17 23:37:41 | 日記
 寒くなりました。ここ数日は最高気温もひと桁で真冬並みです。紅葉も濃くなり、そろそろ、落葉の季節です。
 街も、クリスマス色があふれ始め、巷では、一年の総決算の足音が聞こえてきます。

 その一つとして、流行語大賞の候補が発表されました。
 政治や社会制度の分野では、よく聞いた言葉としては、「エコカー減税」「エコポイント」「定額給付金」「裁判員裁判」「事業仕分け」がありますが、などは、単なる制度の名称で、流行語とは違う気がします。


 世相を反映した言葉(流行語)と言えそうなのは、「派遣切り」「小沢ガールズ」「政権交代」「脱官僚」でしょうか?この中で選ぶとしたら、「政権交代」でしょうか。

 芸能・文化関係では「あると思います」「乙男(オトメン)」「家電芸人」「実物大ガンダム」「こども店長」「婚活」「こんなところ来とうはなかった」「侍ジャパン」「女子力」「草食男子」「草食系/肉食系」「歴女(レキジョ)」「トゥース」「のりピーショック」
ですが、流行語らしいのは
「あると思います」「こんなところ来とうはなかった」「トゥース」ですが、自分が使うとしたら、「こんなところに来とうはなかった」ですね。応用が利きそうですし、場が和みそうです。

 「新型インフルエンザ」も、候補に入っていますが、これは流行しない方がいいですよね。上に挙げなかったものでも、流行しない方がいいものがありました。

 あ、いま気づいたのですが、『新語・流行語大賞』なのですね。だから、制度名や現象名が候補に入っているのですね。今、はじめて気づきました。


 で、娘との会話です。
娘「お父さんは、(流行語大賞は)何だと思う?」
私「う~ん、そうだなあ……「こんにちは」なんてどう?」
娘「??…わけわからん」

 娘よ、修行が足りんぞ!わが娘なら
「そうそう、街のあちこちで、やたら聞こえてくるね……って、流行語ちゃう!それ挨拶や!」
って、「乗り突っ込み」で返さないと。
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『週刊将棋』 驚きの記事

2009-11-14 17:26:18 | 将棋
この記事は2009年11月に書いたものです(2010年11月15日現在)。なので田丸氏の記事は今期の竜王戦とは直接関係ありません

 なお、「ソフト指し」疑惑の話題から、2ちゃんねるからここにたどり着いた方の中には、プロ棋士についてよくご存じない方が多いと思われるので、補足の記事をアップしましたので、そちらのほうも読んでいただけるとうれしいです。


 11月11日号の『田丸の眼』で、驚くべき内容が記されていました。いえ、「驚く」というよりは「呆れる」と表現したほうが適切です。

 リポートのタイトルから察せられると思いますが、田丸八段が書かれたものです。第6回なのですが、今まで読んでいませんでした。
 で、今回、眼を引いた理由はテーマが「対局で携帯電話、パソコン持参の問題点」とあったからです。

 まず、「対局で携帯電話、パソコン持参の問題点」という見出しから、何か引っかかりました。
 「~~の問題点」という表現は、「~という現状において、~という問題点がある」。あるいは、「今後~という事態が予想されるが、~という問題点がある」というニュアンスでつけられると私は認識しています。
 今回の見出しを、この考えに当てはめると、「現在、対局において携帯電話、パソコンが持参されている現状において、いくつかの問題点がある」。あるいは、「今後、携帯電話、パソコンが持参される中で対局が行われる状況が予想されるが、その場合、いくつかの問題点がある」というニュアンスになります。
 まあ、これは、「重箱の隅をつつく」趣が強いです。とにかく、記事を読みましょう。


 その記事は
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 まず、4年前の棋士会で、小林宏六段が
「対局で携帯電話、パソコンを持参するのは問題ではないかと、私は以前から思っていました。
 こうした電子機器を使えば、公式戦の棋譜を検索することができます。表現は悪いですが、対局中いわゆるカンニングも可能です」
 と問題提起しました。
 そして、これに対して3つの考え方(対処法)を示しました。
①全面的に禁止(持参することを禁止)
②条件付で持参を認める(対局場の管理者が預かる)
③持参を無条件で認める(現状維持、使用を認めるわけではない)

 で、翌月の棋士総会の議題にも上がり、「電子機器の持ち込みは原則として止めるべきだ」という意見が多かったが、議論はそれ以上進展せず、理事会一任で継続審議となった。
 しかし、その後、棋士会や総会で論議されたことはない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 悠長というか、怠慢というか…。
 いや、将棋道を、そして、棋士を信頼しているのかもしれません。そんな、ずるいことを棋士がするはずないと。


 ところが、田丸八段は、この後の文章で、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 私は対局の昼休みに、将棋会館の事務所に保管されている棋譜ファイルをそっと見て、対局中の戦型の参考にしたことが以前にあった。ほんの1、2分の短時間なので、許容範囲だろうと思った。
 携帯電話に順位戦の棋譜を検索できる機能が付いたころ、対局の昼食で外出したときに1局だけ見たことがある。そのときは少しばかり後ろめたい気がした
 年をとると記憶力が落ち、自分の将棋さえ忘れてしまうことがよくあるが、ある局面や指し手がわかると思い出せるものだ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 心の揺れが感じられる文章です。
 「許容範囲」だと述べていますが、その一方で「そっと」「ほんの1、2分」という「後ろめたさ」がにじみ出ています。
 実際、「参考にした」や「ある局面や指し手がわかると思い出せるものだ」と、その行為によって対局のプラスになっていると自ら認めています。
 「許容範囲」としていますが、試験で1、2問カンニングしてもいいわけありません。バスケットボールの「トラベリング」などの「バイオレーション」や、「プッシング」などのファールとは次元が違うのです。ドーピングと同類の不正行為なのです。
 また、「年をとると記憶力が落ち」と述べていますが、先達の棋士も年齢による衰えと相対してきたはずで、何の弁明にもなっていません。

 さらに、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 対局中に棋譜を調べることは、倫理的に好ましくない行為だと思う。ただ、連盟が定める対局規定では、禁止事項になっていない。それから将棋雑誌を読んだり、他者の棋譜を眺めるのまでは規制できない。棋士たちの良識に任されているのが実情である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「倫理的に好ましくない行為」の範疇を超えて、「不正行為」でしょう。
 「対局規定では、禁止事項になっていない」って、「書かれてなければ何をしてもいい」と解釈できるということなのでしょうか?「ごみを捨ててはいけない」と書かれていないからといって、ごみを捨てればいいのでしょうか。
 電子機器が発達して規制の必要性が出てきたのは、ここ数年のことなので、それに対応しないのは、対局規定の不備なだけです。元理事の言葉とは思えません。

 「将棋雑誌を読んだり、他者の棋譜を眺めるのまでは規制できない。棋士たちの良識に任されているのが実情である」
 規制は可能でしょう。「その類のことを禁止する」と明文化すればいいだけです。明文化するのが、棋士のプライドを損ねるのなら、総会で確認するだけでもいいと思います。棋士の良識に任せても、確認すれば、自分に対しても、他者に対しても、律しやすくなるはずです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 対局中に何らかの方法でこうした電子機器を利用できたら、とても力強い武器になる。
 電子機器の不正使用は、棋士の存在価値を貶めて自殺行為に当たる。
 実力のある棋士や研究熱心な棋士は、そんな手助けが必要ないことは言うまでもない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 第1文と第3文を合わせて読むと、「電子機器は力強い武器だが、二流の棋士は、力強い武器を使用して、ようやく一流棋士と伍して戦える」と解釈すればいいのでしょうか。(この部分を取り上げたのは、あとの文章に関連します)

 「棋士の存在価値を貶めて自殺行為」としていますが、甘いです。「棋士失格」と断言してほしいです。


 電子機器ではありませんが、似たような問題はかなり前から存在していたようです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 約40年前、あるA級棋士と若手棋士の対局で、相矢倉の流行型となった。すると若手棋士は席を外してある棋書を探し当て、トイレの中でひそかに読んだ。その棋書には対局中の戦型が詳細に解説されていた。そして実戦も同じように進み、若手棋士が快勝した。
 この「トイレ棋書」の一件は、棋士たちの間にすぐ知れ渡った。大方の騎士は若手棋士を冷やかしたが非難しなかった。そんなことで負けたA級棋士がだらしない、という見方をしたものだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 私の誤解かもしれませんが、どうやら、A級棋士と一般棋士とでは、歴然とした実力差があることを、ある年代以上の棋士は認めていて、A級棋士は下位棋士の尋常でない手段に対しても揺るがない存在で、裏を返せば、下位棋士はA級棋士に対しては、ある程度の卑怯な手段は許されると考えていたようです。

 さらに

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 26年前、連盟理事会は対局中の外出禁止規則を実施した。
 食事で外出した若手棋士たちが対局中の局面について、指し手のことでよく話している。将棋会館の近くに住んでいる棋士が対局の昼休みに、自宅で棋譜を調べている。
 こうした指摘や噂が、内部から流れた。前者は助言行為、後者はカンニングに当たるというのだ。
 私は取るに足らない話だと思った。しかし、理事会は、棋士からの指摘なので無視できなかった。そこで具体的な方策として、対局中の食事は出前か館内食堂でと限定した。対局者の行動を制限することで、疑いをなくそうとした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「取るに足らない話」というのは、棋士がそんな卑怯なことをするはずがないからなのか、そんなことでは勝敗に影響があるはずはないというからなのでしょうか?
 たぶん、前者だと思いますが、田丸八段もその後、同類の行為を行っていますからね……。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 この外出禁止規則は棋士たちにかなり不評だった。休憩時間に外で食事したり散歩したりして、気分転換を図る棋士が多いからだ。
 それから1年後に外出禁止規則は解除され、現在に至っている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 気分転換などの理由から不評だという気持ちは理解できます。しかし、そういう制限は当然のような気もします。
 結局、1年で解除されたわけですが、それでも、「棋士の良識」に任せるのではなく、一度、はっきり制限したのは、そういう行為を実行、あるいは、考えたものにとっては、「してはいけないこと」ということを意識付けるという効果はあったはずです。
 あまりがんじがらめで、拘束するのも、対局に影響が出るかもしれませんし、現在では意味のない制限ですね。外出して相談、あるいは棋書を調べるより、電子機器を使った方が、リスクは少ないし、実戦へのプラス作用も大きいからです。特に、詰みに関しての検証能力はかなりの武器です。

 やはり、携帯電話を含む手荷物の管理は、連盟職員等が行うべきかもしれません。
 また、棋士の良識を信頼するのもいいと思います。その場合は、不正行為が発覚した場合は、厳重な罰則の規定を設けておけばいいと思います。


 それにしても、棋士(将棋連盟)は甘いというか、古風というか、それが将棋界の良いところかもしれませんね。
 でも、田丸八段は自分を含めて棋士仲間(A級棋士を除く)対して少し甘いと思います。
 特に、「1、2分なら許容範囲」「倫理的に好ましくない行為」という言葉は同意できません。
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大判焼き事件

2009-11-11 17:33:37 | 日記
 昨日の昼間、大判焼きを買った。「今川焼き」とも言うらしいが、近辺では、もっぱら「大判焼き」。地方によっては、「回転焼き」「二重焼き」など呼び名は様々。
 8枚買ったが、私や家族がパクパク食べて、夕食前には残りは2枚。
 8時ごろ、娘が「1枚もらうよ」と、持っていく。


 午後11時半。
 腹がすいたなあ。お、そう言えば、大判焼きが1枚残っていたはず。

 居間に行くと、大判焼きの角底袋※がシャンとその存在を誇っていた。
       ※…角底袋(底が長方形のマチのある袋
 その姿は、私の手が入るのを待っているかのようであった。

 よしよし。
 勇躍、手を袋に入れる。
「おりょ!」
 思わず声が出る。手が空を切ったのだ。
 本当に思わず声が出た。

 そんなはずは……袋を持ち上げてみると、大判焼きの重量は全くない。
 この段階で、大判焼きが存在しないのは理解できるはずだが、袋の中を覗き込む。……やはり、ない。誰かが食ったな!ようやく事実を受け入れる。

 それはそれでいいのだが、階段を降りながらあんこの甘さを思い出し、袋を見てモギュッとした食感が呼び起こされたのだ。
 受け入れ態勢万全の私の唾液と胃の始末はどうしてくれるんだあ!と、心の中で叫ぶ英であった。
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