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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season17 第13話「10億分の1」

2019-01-31 23:21:37 | ドラマ・映画
冠城が声を掛けた思いつめた表情の女性が転落死
自殺と見られた死の真相は驚愕過ぎるものだった


【特命係の捜査過程】
1.自殺ではないようだ
≪右京たちが気になった点≫
・女性・橋本美由紀(大路恵美)は仰向けに転落
・両腕が胸の前にあり、不自然
・転落した部屋には脱ぎ捨てられた靴(「誰かに突き落とされたのでは」と冠城)
・窓の縁に手を掛けた跡がない
・その窓の縁には、何かが置かれていた跡があった
・清掃作業員(遺体発見者を含む)に聴取するが、特に気づいたことはなかったと
・通りがかりの宅配員も第一発見者の悲鳴を聞いて、目を向けたら倒れている女性を見ただけと
・右京、この宅配員の胸ボタンが取れているのと、赤い汚れを見つける(この時点で、犯人か事件に関与している線が強い)

2.美由紀の生活
・ネットカフェで寝泊まりしている割には身綺麗にしていた
・ネットカフェの部屋には「先日はありがとうございました。とても楽しい時間でした。ぜひまた覗いてください」という手紙が飾られていた
・フリマアプリで生計を立てていた
・“母の形見”という出品名の品だけが、不可解な高値だったが、即、売買が成立していた
・宝石は拳銃売買の隠れ蓑だった(宝石の箱の底に、拳銃を入れてあるコインロッカーの鍵を忍ばせる手法)
・美由紀は違法物取引に加担していたのではないかと右京は推理
・3日前に発送したはずの荷物が、なぜ届いていないのか?
・フリマアプリで頻繁にやり取りしていた中野絢子(大和田美帆)が捜査線に浮上

3.絢子への聴取
・美由紀とのフリマアプリでの出会いの経緯
・美由紀からフリマアプリでの違法仏売買を持ちかけられたと告白
・絢子は何かを隠しているという印象を持つ
・絢子と特命係との会話を物陰から観る怪しい男
・絢子の職場(パチンコ店)のビルの託児所で、絢子の息子・大樹君を見つける。体調が悪くてぐずるのに手を焼いた保育士が「何か変なものを食べちゃったのかな?この子、何でもすぐ口にしちゃうので」とわざとらしい愚痴

4.不審な取引をしている優良アカウントの分析
・年齢、性別、職業、住所に規則性は観られない
・不正取引アカウント者への取り調べると、相手に合わせて勧誘の仕方を変えていたらしい
・アカウント所有者の住所を勤務先所在地でつくり直した結果、時期によって3か所に集中していた(青木(浅利陽介)の分析)
・それらの地域に絢子の清掃しているビルは含まれていたが、美由紀のネットカフェは含まれていなかったことから、犯罪に関わっていたのは絢子の報だった
・絢子の出品リストには削除された出品物が多くあった(不正出品物の痕跡を消した)

5.連れ去られた絢子
・自殺で処理されたはずなのに、特命係が捜査を続けていることで、絢子が情報を漏らしたと組織(ネオゴースト)が考えた拉致した
・暇か課長に組織が潜伏していそうな場所を聞き、乗り込んだ冠城と捜一コンビが救出

6.綾子の供述
・生活に追われているうちに、他人との生活感のある会話がなくなっていて、孤独だった。
・フリマアプリでのやり取りが楽しかった
・自分の出品物は“生活感アリアリ”なのに対して、美由紀の出品物のファッショナブルで、嫉妬するようになった
・良い人風の柴田(組織の一員)に出会い、違法物取引に巻き込まれた
・犯罪行為から抜け出す為、美由紀を身代わりに差し出そうとした

7.美由紀の計画
・美由紀は、報復されずに犯罪から抜け出す方法を考えた(発送手続きを終えたあと、指輪の荷物だけ抜き取る。荷物(鍵)が買い手に届かないうちに、コインロッカーの期限が過ぎ、ロッカーが開けられ犯罪が明らかになる……はずだった
・自分のしたことで、絢子の身に危険が及ぶのではと心配して、絢子の清掃現場のビルに赴いたが、そのビルから転落死してしまった
・絢子が「ガラガラと何かを転がすような音がした」ことを思い出す
・「絢子の息子の吐いてしまった」と女性警官が報告。その嘔吐物の中にはボタンが…

8.真犯人は?
・転落した部屋で探し物(ボタン)をしている宅配員を発見
・違法物取引に利用された者の職場が、時期に伴って3地域に集中しており、それらが配達員の担当地域の移動と合致していた⇒宅配員が利用できる者の情報を組織に売っていた

9.驚愕の真相
・柴田と宅配員の会話を聞き、絢子に危険が迫っていることを知らせようと走り出す
・その様子に気づき、宅配員が美由紀を追い、絢子の息子のだいき君を人質に取り、鍵をよこすように命令する(その時、だいき君が配達員のボタンを毟り取る)
・美由紀がそれに応じようとしたのを見て、大樹君を窓の縁に置く
・大樹君が窓から転落しそうになるのを見た美由紀が駆け寄るが、間に合わずだいき君が窓から落ちる。それを追うように美由紀が窓の外にダイビング!
・ビルの下でだいき君を抱えた美由紀が、無事の様子のだいき君を見て微笑み、絶命
・大樹君、自力で元居た場所に戻る



緻密に構成されたストーリーは面白かった
……………
…………奇跡的過ぎる!
5階から落下して無傷な大樹君
自ら元居た部屋に戻った大樹君……“奇跡”としか言いようがない

 更に、先に落下した大樹君を追っかけてダイビングした美由紀だが、先に落下したモノに追いつくのは物理的に不可能。
 ジャッキーチェンでも無理!
(スーパーマンなら可能、ルパンも空中を泳ぐシーンがあったが…)

 せめて、追いついて抱き上げたが、バランスを崩して抱えたまま落下ぐらいにした方が良かったと思うが、一瞬何がどうなったか分からないほど強烈な映像で、強烈な行為だった。
 それにしても、美由紀は何というすごい女性なのだろう!

 報復されない計画の実行、絢子を心配して清掃現場に向かい、だいき君を自分の命を省みずダイビング……
 それだけに、尺の関係もあったのだろうが、彼女の歩んできた人生やネットカフェでの生活をしている事情(「ネットカフェでの人とつながりを感じていたかったから」という絢子の言葉、「半年前にリストラされ身寄りもいない」という伊丹の説明はあったが)が語られなかったのは残念だった。

 ちなみに、タイトルの「10億分の1」は、フリマアプリの出品数が10億を超えた。その中の一つの出品が2人を引き合わせた奇跡という意味。
 でも、だいき君が「赤いクレヨンの証拠を残した」(右京)「助けてくれた美由紀へのお礼に、証拠のボタンを守り通したのかもしれません」(冠城)という言葉、さらに、美由紀がフリマアプリの購入の際添えてあった絢子のお礼のメッセージを大切に持っていた事を知らせ、「あなたの何気ない心配りが美由紀さんにとっては何よりも胸に沁みたのでしょうねえ」とか、出会いのエピソードでまとめ、“いい話”で片づけてしまったのは頷けない。

 別に“いい話”に持っていっても良いのだが、この結びの話の持っていき方だと、≪真相がわかったのはだいき君のおかげ≫、≪美由紀は絢子との出会いに感謝していた≫というイメージが強くなってしまう。
 美由紀を妬み、その上、犯罪行為に引きずり込もうとしておき、知らないとは言え、自分や大樹君を助けてくれた美由紀を悪人に仕立て上げたという非道な行為は棚上げにされてしまっていた。
 絢子の酷い行為を咎めることなく、

「あなたの一番の過ちは、手にしたもののありがたみを忘れてしまったことだと思いますがね」(右京)
「美由紀さんが命を懸けて守っただいき君のこと、これからも大切にしてあげてください」(冠城)
で結んでしまうとは、甘い!甘すぎるぞ!

 

【その他の突っ込み処】
①転落した5階の部屋は現場検証したのだろうか?あれだけ不自然な状況なのに、自殺と断定するのは無能すぎる。米沢さん帰ってきてくれないかなあ。
②違法物取引、多すぎ



第1話「ボディ」第2話「ボディ ~二重の罠」第3話「辞書の神様」第4話「バクハン」第5話「計算違いな男」第6話「ブラックパールの女」第7話「うさぎとかめ」第8話「微笑みの研究」第9話「刑事一人」元日スペシャル 第10話「ディーバ」
第11話「密着特命係24時」第12話「怖い家」


【ストーリー】番組サイトより
冠城亘が接触した女性が投身自殺!?
人気フリマアプリの裏に隠された謎に特命係が迫る!


 ある夜、亘(反町隆史)は、思い詰めた表情で橋の上にたたずむ女性に声を掛けるが、女性はすげなく立ち去る。
 数日後、橋本美由紀(大路恵美)というその女性がビルから転落死する事件が発生。警察は自殺と判断するが、右京(水谷豊)は遺体の状況に不審を覚え、彼女の死に責任を感じている亘と共に調べ始める。
 すると、美由紀は半年前から無職の状態で、ネットカフェで暮らしていたことが判明。フリマアプリで、日銭を稼いでいたことが分かる。取引履歴を見ると、彼女が行っていた売買の中で、“母の形見”という出品名の品だけが、不可解な高値がついていた。
 さらに調べを進めた右京と亘は、美由紀が転落死したビルで清掃作業をしていた中野絢子(大和田美帆)という女性が、フリマアプリを通じて美由紀と繋がりがあったことをつきとめる。追及された絢子は、「売買のやり取りをするうち、世間話をするようになっただけだ」と主張するが…!?

流行のツールで出会ったワケアリな女性たち
その背景には誰しもが抱える心の隙間が…!?
自殺か、他殺か…一件の転落事件が、底知れない闇をあぶりだす!!


ゲスト:大和田美帆 大路恵美

脚本:神森万里江
監督:片山修
コメント (2)
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トレース ~科捜研の男~  第4話

2019-01-29 18:53:10 | ドラマ・映画
今まで透明人間(空気)だった他のメンバーが
役割を持った!

1.真野(錦戸 亮)に対して大きな声で非難するだけだった相楽(山崎樹範)
 今回、兄・浩司(やべきょうすけ)が遺体で発見され、事件の関係者となり、“ある事情”により独自に鑑定をする真野を、「お前は鑑定がしたいだけだ。人の秘密を暴きたいだけ」といつもに増して激しく非難。

 幼いころ優しかった相楽の兄だったが、大人になってからは定職に就かず、嘘を並べて家族や友人から金を借りており、相楽自身も300万円ほど貸したままで、絶縁状態だった。
 上記の“ある事情”とは……その兄が大麻がらみの犯罪をしていることを知り、詳しく鑑定をされその事実が明らかになると恐れた。身内から犯罪者を出したくなかったのだ。
 

2.ほぼ空気だった水沢英里(岡崎紗絵)市原 浩(遠山俊也)
 ドラマ終盤に手伝ったが、任された仕事だけすればいいという姿勢。
 

先週はややおとなしかったが、
3.相変わらず、思い込みと決めつけが激しい虎丸(船越英一郎)
 「強盗」と決めつけ、「完全犯罪」とか「警察に対する挑戦」とか喚く。
 見込み違いの捜査を強いられる部下たちは大迷惑だ。


4.言葉が足りない真野(錦戸 亮)
 主人公が語りすぎるのはネタバレとなってしまうが、「飛沫血痕の矛盾ぐらい虎丸に教えてやれ」と言いたい。
 あと、虎丸の決めつけを批判するのは構わないが、「気持ち悪い…」と呟くのは、不快なので止めてほしい


5.言葉が多いノンナ(新木優子)
 真実を究明する真野に心酔、感化され、必至に真野を擁護。
 真野の鑑定やその目的を熱弁するが、相楽には逆効果、水原と市原には勘違いされてしまう。

 ちょっと鬱陶しいかなぁ…。たぶん、原作の漫画だとそう感じないと思うが(真野の「気持ち悪い」も同様)。
 新木さんにはこのキャラは合わないような気がする…

【事件の真相】(肝心な事件の真相を記述するのを忘れていました)
 兄は保険金を弟・相良に渡したかったが、自殺だともらえない可能性があるので、他殺に見せかけて自ら包丁で首を切った(刺した)のだった。
 大麻は末期がんの痛み止め代わりだった。
 真野が飛沫血痕の軌跡を検証して実証。この過程は面白かった。

 


“犯人を逮捕すればいい”とか、“与えられた遺留物を鑑定するだけでいい”とかいうのではなく、刑事課も科捜研も“真実を究明する姿勢”を持ってほしい

 実際の捜査課と科捜研との相関関係は分からないが、このドラマのように刑事課の指示された鑑定だけ行うのは、刑事課の方針、目立てだけで検証することになり、客観性に乏しい。
 ある程度、科捜研は独立すべきだが、たとえ独立していなくとも、科捜研の意見も尊重すべきだと思う。

 科捜研が主人公の場合、鑑識が目立たないが、科捜研と鑑識の役割の棲み分けはどうなっているのだろう?現場で遺留品や痕跡を採取するのが鑑識で、鑑識が集めた遺留品や痕跡を分析するのが科捜研のような気がするが、特殊な機器を使用する場合は科捜研も現場に行くことはありそうだ。
 そう言えば、『科捜研の女』の藤倉刑事部長(金田明夫)は、初登場のシーズンでは鑑識課長で、科捜研と対立する立ち位置だった。(『科捜研の女』は科捜研が勝手に動きすぎ)




【些細な疑問】
①相楽は着信しても出なかったので「不在着信」を主張できるはず
②借金をした相手と金額を記録したリスト。返す気があったのだろうか?脚本の都合(捜査一課が麻薬の売人にたどり着くため)
③大麻は安いのか?

【ストーリー】番組サイトより
 科捜研法医研究員の相楽(山崎樹範)の兄・浩司(やべきょうすけ)が遺体で発見される。発見場所は浩司のアパートで、第一発見者は、アパートの大家から浩司と連絡が取れないとの連絡を受けて訪れた相楽だった。死因は、頸動脈を切られたことによる失血死で、凶器は部屋にあった包丁だった。また、室内は荒らされており、財布や預金通帳等がなくなっていた。
 真野(錦戸 亮)とノンナ(新木優子)は、臨場要請を受け現場に向かった。そこで虎丸(船越英一郎)は、遺体に首以外の傷がないことから、強盗に見せかけた顔見知りの犯行だと主張する。
真野たちの鑑定によれば、室内から被害者以外のDNA型は見つからなかった。だが真野は、収納ボックスの引き出し内に付着した一滴の飛沫血痕が気になっていた。虎丸が主張するように、犯人が浩司を殺してから強盗に見せかけて部屋を荒らしたのなら、引き出しの内側に血痕がつくはずはないからだ。
 事情聴取で相楽は、浩司とは何年も会っていないと話す。浩司は嘘を並べて家族や友人から金を借りており、相楽自身も300万円ほど貸したままだという。アイツは殺されても仕方のない嘘つき野郎――相楽はそう言い放つ。
 浩司は、金を借りた相手と金額を書き残していた。そのリストを元に犯人を絞り込もうとする虎丸たち。同じころ、浩司が3000万円の定期生命保険に入っており、今月で保険期間が終了することが判明する。虎丸たちは、受取人になっていた浩司の元妻・千尋(瑛蓮)に疑いの目を向けた。しかし、千尋が証言した通り、見つかったのは古い保険証券で、受取人は浩司の叔母に変更されており、その叔母も3年前に他界していた。
 ノンナは、事情聴取から戻った相楽に、犯人が最初に部屋を荒らしていたことを報告する。だが相楽は、鑑定依頼もない作業をしている真野とノンナに苛立ち、余計なことはするなと怒りをぶつける。
 そんな折、浩司の携帯電話履歴から、事件の3日前、相楽に何度も電話していたことが判明する。しかもその日、ふたりが会っていたこともわかり…。

脚本:岡田道尚
演出:相沢秀幸
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メゾン・ド・ポリス  第3話「青い死体」

2019-01-27 13:13:18 | ドラマ・映画
 この週に観た刑事ドラマ(『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』を含む)の中では一番面白かった(『刑事ゼロ』『相棒』の出来が悪かった)。
 特に文句を言う箇所はないが、特に感心するところもなかったので、書くことがない。
 強いて書くとしたら……

刑事課の連中が、今回やけにメゾンに対して邪険に扱っていた。
今回、無理やり実験につき合わされ、事件解決の様子を見て、実力を認めた(今回の邪険な態度は、“前振り”だった)
とは言え、刑事課の連中は相変わらずヘボ。

 

【ストーリー】番組サイトより
 柳町北署管轄内のマンション建設予定地で、猫が殺害される事件が相次いで発生。猫の死体に青いペンキがかけられており通称「青猫事件」と呼ばれていた。
 刑事課長の新木(戸田昌宏)からこの事件の捜査をメゾンに回すよう指示されたひより(高畑充希)は事件のあらましを説明するが、当のおじさまたちは全くやる気を示さない。そこに区の広報誌編集者・大槻仁美(橋本マナミ)がやってきた。青猫事件を誌面で取り上げたところ犯行予告が編集部に届いたのだが、警察が取り合ってくれずメゾンに相談に来たのだという。すると藤堂(野口五郎)らの態度が一変、全力で青猫事件の捜査をすることに。
 その夜、ひよりはあきれながらも事件現場を訪れる。しかしそこで、猫の死体でも犯人でもなく、なんと青いペンキがかけられた人間の死体を発見してしまう。遺体発見の報を受け臨場した新木課長は居合わせたメゾンの先輩たちを露骨に煙たがる。そして嫌味を言われた夏目(西島秀俊)は、殺人事件は任せるが青猫事件のホシはこちらで追うと宣言する。

 しかし、署に戻ったひよりは新木からメゾンのおじさまたちを監視するよう命じられ…。

脚本:黒岩勉
監督:佐藤祐市
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スキャンダル専門弁護士 QUEEN 第3話  【今回で視聴離脱】

2019-01-26 17:33:18 | ドラマ・映画
主人公・氷見 江(竹内結子)
 ……クライアントを救うためならば、時に嘘(うそ)すら正義に変える天才トラブルシューター。
   人の心を読む驚異的な洞察力を持ち、数手先まで物事を予期する策士。
  「危機にある女性を救う」という強い信念を胸に、ただ己の信じる道を突き進む。
【番組サイトより】

 という主人公だが、
・世の中は自分の思う通りに動く
・目的達成のためには手段を択ばない(今回は、依頼者のライバルスケーターの恋愛情報を暴露して、時間を稼ぐ)
・部下は必ず自分の頼みを聞いてくれる
という関わるのは遠慮したいタイプ
 それに、クライアント(危機にある女性)を救うという意志も感じられない


 さらに、ドラマ制作サイドが
・視聴者の意表を突くのが最重要(フィギュアスケート界からクレームがつかなかったのかな?)
・浮き沈みの激しい展開と、もったいぶった不親切なセリフ回しや演出で、起伏にとんで複雑で面白そうに見せかけようとしている

 前回もかなりケチを付けたが、今回もいろいろ極めて残念な出来だったので、視聴離脱決定

 【離脱ついでの些細な突込みなど】
①「審査員」「八百長」という言い回しは変
②第1話で「PM12:51」という表記があった(書き忘れました)
③東堂裕子(泉里香)がらみのエピソードは要らないように思う(今のところ)

【ストーリー】番組サイトより
 鈴木法律事務所では、次から次へと舞い込む仕事に氷見江(竹内結子)と与田知恵(水川あさみ)は休みも取れないと愚痴っている。そんなところに、副所長の鈴木太郎(バカリズム)が新たなクライアントを招き入れた。マネージャーの間宮智也(片山亨)、コーチの渡瀬美央(村岡希美)に伴われて現れたのは、フィギュアスケート選手の相馬紀子(白石聖)だった。紀子の来訪に氷見たちは仰天するも、紀子の依頼内容を聞くと、さらに仰天をすることに・・・。
 世界大会で金メダルを獲得し、日本で記者会見を開いた翌日、婚約者である塚越健太(穂満佳佑)の家に向かった紀子。そこには、何者かに殺害された婚約者の姿が・・・。第一発見者であり、凶器から指紋が検出さたため、紀子は警察から最有力な被疑者にされてしまったのだ。
 しかし、紀子は塚越の遺体を前に気が動転し、思わず凶器に触れてしまっただけで、殺害したのは絶対に自分ではないと氷見たちに主張。さらに、2日後に予定している凱旋パレードが終わったら、自身が生活拠点としているアメリカにすぐに戻りたいので何とかして欲しい、と助けを求める。
 氷見、与田、藤枝修二(中川大志)、真野聖子(斉藤由貴)らは、ひとまず他に被疑者がいないか四方八方を探ることに。すると、塚越は紀子のライバルとして目下、頭角を現しているフィギュアスケート選手の青山リナ(石田ニコル)とも付き合っていたという事実が発覚し・・・。

脚本:倉光泰子
監督:関和亮
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刑事ゼロ 第3話

2019-01-25 23:19:19 | ドラマ・映画
超絶逆回転誘拐
 “超絶”をつける必要があるかはさておき、面白い発想だったが、ハッキリ言って企画倒れだった。

【犯行の動機】
 長男は養子で、実子(次男)が生まれた後は、存在しないかのように扱われることになってしまった。そのことに対する、長男と次男の復讐・反抗だった。

【誘拐を逆回転にした理由】
・「いないものとして扱われた苦しみを味わい、楽しいはずの家族の時間を奪われた」という長男の嘆きに対して、「時間を巻き戻そう。兄さんの苦しみを味わってもらうために、本当に誘拐されたことにしよう」(誘拐されたことになれば“いない”ということを実感させられる)
・普通に誘拐しても、祖父は身代金を払おうとは思わないし、警察にも届けないだろうと考え、1億円を強奪して強引に“身代金を出させた”ことにした
(しかし、小学生みたいな発想、考え方だなあ)

と、一応、“逆回転誘拐”の理由づけをしたが、決死の狂言逆回転誘拐も強欲祖父には身代金を出したという自覚は全くなく、実孫(次男)の必死の訴えと強行手段(3億円をダムにばら撒く)も大金を失った悲しみしか湧かなかったようだ。

 最近、今回のような悪人、人(にんぴにん)の役が多い竜雷太さんだが、今回は少し違う役どころにした方がよかったのではないだろうか?
 つまり、逆回転誘拐が成立、孫二人の真意を聴かされて
「おお、あれ(強奪された1億円)は、身代金だったのか…こりゃ一本取られたワイ」
と改心するような展開だったら、逆回転誘拐の意義もあった。
(竜雷太さん、昔は、こういう役が多かった)


時矢(沢村一樹)が長男の境遇に共感した理屈も変
 “失った刑事として過ごした記憶”と長男の“失った楽しい時間”を重ね合わせていたが、刑事として過ごした時間(生活)は存在しており、時矢の場合は本人の記憶(自覚)がないだけ。評価・実績、人間関係も残っている。記憶も戻る可能性がある。
 これに対し、長男時間は戻ってこないし、辛い時間・記憶が残っているだけ。
 とは言っても、この辛い時間の責任の一端は長男自身にもある。家族からは冷遇されても、弟は慕ってくれていたし、義理の両親も祖父には逆らえないだけで、虐待するわけではない。
 学校や外(社会)にも行けたはずで、おそらく、金銭的にも最低限は保障されるのではないだろうか。まあ、幼い時にあんな扱いをされてしまい引き籠ってしまったのだから、外に出るのは難しいかもしれない。
 次男があれだけ兄のことを心配していたのに、観て見ぬふりした両親の罪は重い。養子縁組の際、≪成人するまで本人には養子であることを知らせない≫という約束をしたのだから、直接本人に告げなかったとは言え、あの冷遇は養子であることを知らせたのと同等。実父の元へ返すのが筋であろう(もちろん、金銭的援助もする)。まあ、絶対的権力を持つ祖父が居ては難しいだろうけれど、祖父にしても“いない者にしたい長男”が居なくなるのであれば、強硬に反対しないのではないだろうか?
 
 話が横にそれてしまったが、時矢と長男の失った時間を重ね合わすのは、無理があるように感じた。
 今回は残念な出来だったなあ。


【ストーリー】番組サイトより
 京都市内の地下駐車場で、1億円の現金が強奪される事件が発生した。被害者は、貴金属買取チェーンの会長・夏富輝一郎(竜雷太)。海外バイヤーとの取引のため現場を訪れたところ、買い取り資金として用意してきた1億円を、バイクに乗った男に強奪されたという。
 捜査をはじめた京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)と新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)は、輝一郎の娘婿・武臣(佐伯新)から昨夜、奇妙な電話がかかってきたことを聞き出す。「身代金は受け取った。誘拐した息子は解放する」という内容だったが、武臣と妻・紗輝子(中原果南)のひとり息子で高校生の輝(中島凱斗)には何事もなく、いたずら電話かと思っていたという。
 しかし、もっと奇妙なことが起きる。夏富家の郵便受けに1枚の1万円札が投函され、そこに「現金1億円を夏富会長に持たせて駐車場まで来い」というメモと数本の縮れた毛髪が挟まれていたのだ。科捜研で鑑定したところ、その毛髪はアジア系男性のもので、夏富家の誰とも一致せず、ますますわけがわからない。
 ところが、衝撃の事実が判明する――! なんと郵便受けに入っていた1万円札はその日の朝、強奪された1億円の中の1枚だったのだ。それを聞いた時矢は、誘拐から身代金要求、人質解放へと続く通常の誘拐とはまったく逆の流れで一連の出来事が起きていることを直感。つまり、誘拐事件はこれから起きるのではないか、と推理するが…!? “超絶逆回転誘拐事件”――はたしてその真相は…!?

ゲスト:竜 雷太 中原果南 佐伯 新 大浦龍宇一

脚本:戸田山雅司
監督:田村直己
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相棒 season17 第12話「怖い家」

2019-01-24 17:59:59 | ドラマ・映画
今回は右京さんが好きな?(冠城が嫌いな)オカルトもどきの話だが、
いろいろ無理があるストーリーだった。


1.リフォームを阻止しようとする理由が不合理
・37年前の血痕なのだから、警察の検証ならともかく、人間では感知できず、リフォーム業者も分からないだろう。床などを貼り替えのなら証拠隠滅できるのでは?
・リフォームしても桜の木はそのままで、関係ないはず

2.他の手段はなかったのか?
 幽霊で恐がらせるのは成功不成功はともかく、妻をあれだけ恐がらせるのは酷い。そもそも、下手な小細工が、妻の厚子(南野陽子)にばれる危険性もあり、良い策とは思えない。
 ダメ押しの小細工も余分で、もうあれだけ恐がっていたのだから、引っ越そうと言えば良かったのでは?
正攻法として
・正直に事情を話すのもありだが、厚子がどう反応するのかが怖い。夫の両親が殺人を犯していたという事実(実際は死体遺棄)を厚子が受け入れてくれるか?
・偶然を装って遺体を発見し、公にする手もあるが、妻の反応と世間の目が怖い

  ……視聴中は馬鹿な夫と義妹だと思ったが、実際に彼らの立場だったら悩むだろうなあ
 
3.脚本的には殺人(過失致死?)は要らないと思う
 単に幽霊話で良かったのでは?
 世話好きなおばさんを驚かせても、変な噂が広がるだけだろう。

4.無理な展開だったにもかかわらず、平凡なストーリー
 おそらく展開が読めてしまった視聴者も多かっただろう。
 オカルト現象が夫たちの仕業だったが、階段のきしむ音だけは原因不明というオチも“お約束”の展開
 “厚子が前の住居でもオカルト的な現象に遭遇していた”という右京の検証と「妻が(オカルト現象を)見てしまう」という夫の言葉から、“階段のきしみ”は“怪談現象”だったというオチかも?


第1話「ボディ」第2話「ボディ ~二重の罠」第3話「辞書の神様」第4話「バクハン」第5話「計算違いな男」第6話「ブラックパールの女」第7話「うさぎとかめ」第8話「微笑みの研究」第9話「刑事一人」元日スペシャル 第10話「ディーバ」
第11話「密着特命係24時」


【ストーリー】番組サイトより
中園の依頼で特命係が幽霊屋敷を捜査
次々に起こる不可解な現象の正体は!?


 中園参事官(小野了)が、霊感があるという妻に尻を叩かれ、特命係に奇妙な依頼を持ち込んできた。
 聞けば、依頼主は中園の妻の知人らしく、引越し先の家で次々に不可解な現象に見舞われているため、原因を突き止めてほしいという。心霊関係が苦手な亘(反町隆史)は難色を示すが、以前から幽霊の存在に興味がある右京(水谷豊)は大乗り気。問題の家を調べ始める。
 心霊現象を訴えているのは、宮川厚子(南野陽子)という主婦で、2か月前に引っ越してきたその家は、夫の亡くなった義父母のものだったという。厚子によると、義母のタンスの引き出しが開いていたり、誰かが階段を上る音が聞こえたりと、おかしなことが続いているらしい。
 その後も不可解な現象はエスカレートしていき、ついには命を落とす者まで出てしまう。右京と亘は、起きてしまった変死事件と、宮川家の一連の心霊現象との関連を調べるが…!?

浮かび上がる血の手形、現れては消える死者…
次々に起こる怪現象はトリックか? それとも…!?
季節外れの怪談話の真相解明に特命係が挑む!


ゲスト:南野陽子

脚本:山本むつみ
監督:杉山泰一
コメント (2)
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トレース ~科捜研の男~  第3話

2019-01-23 16:22:43 | ドラマ・映画
折れた枝から手繰る真相……
驚愕の真相、そして悲しい真相だった……
仲の悪い両親を仲直りさせるために自殺を装おうとし、事故死。
 でも、枝が折れて重力による首を絞める力がゼロになるのだから、死に至らないのではないだろうか……

 それにしても、事故死とはいえ、友達の遺体を引きずって崖?に投げ落とす経験は一生引きずるトラウマになりそう

今回の虎丸(船越英一郎)は割とマトモだった。
 証拠をねつ造した先輩刑事の鶴見(大地康雄)を厳しく断罪(もともと虎丸は他人に厳しいからなあ)、真野(錦戸亮)らに対しても、おとなしかった。

“科捜研”みたいだった
 でも、ジーンズのしわの寄り方で本当に特定できるのかなあ?
 もう少し説得力の高い証拠を提示してほしい。

他のメンバーは透明人間か?
 ドラマが佳境になると、画面から消える科捜研の他のメンバーたち。
 存在意義がなく、“空気”か“透明人間”と思っていたが、今回、ノンナ(新木優子)と真野との仲を注視していて、突然出現していた。空気ではなく透明人間だったようだ。
 

【ストーリー】番組サイトより
 科捜研の真野礼二(錦戸 亮)は、絞殺されたものと思われる9歳の少女(高松咲希)に関する鑑定を依頼される。
 被害者は、同級生の三島唯(稲垣来泉)と公園内の山林に基地のようなスペースを作って遊んでいた。夕方、唯は先に帰ったが、被害者の母親から娘が帰宅しないとの通報があり、翌朝、遺体となって発見されていた。死因は窒息死だった。また被害者の通う小学校付近では不審者の目撃情報もあったという。ノンナ(新木優子)とともに付着物のDNA鑑定などを行った真野は、被害者に暴行された形跡がないことを確認する。するとそこに、虎丸(船越英一郎)の先輩でもある刑事・鶴見茂(大地康雄)が現れる。鶴見は、20年前と10年前に起きた連続幼女殺人事件を追っており、今回のケースも犯行手口が酷似していることから情報を求めにきたらしい。実は鶴見たちは、10年前に被疑者として西内智幸(池内万作)をマークしたが、証拠不十分で逮捕出来ずにいた。その西内は、被害者も時々訪れていた児童館のボランティア職員だった。
 虎丸は、被害者の両親・松戸志津香(松本若菜)と直樹(永岡佑)に会いに行く。だが、志津香と直樹は、お互いに責任をなすりつけ、ケンカを始めてしまう。
 そんななか、真野たちは証拠を求めて臨場に行く。そこで、木の枝が折れていることに気づいた真野が周辺を調べると、タバコの吸い殻が落ちていた。吸い殻から採取した検体のDNA型は、西内のDNA型と一致し…。

脚本:相沢友子
演出:相沢秀幸
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メゾン・ド・ポリス  第2話「PTA総選挙」

2019-01-23 16:07:55 | ドラマ・映画
ひより(高畑充希)がオジサンたちにいじられる様は、割と面白いが、
今のところ、夏目(西島秀俊)はひよりに対しては嫌な奴で、高平(小日向文世)はウザく感じてしまう


1.二重密室のトリックはちょっと…
①トイレのドアの外から目張りするのは可能なのか?
②玄関のトリック、発想は好きだが、2人必要なのが難点
 第一発見者の三上絵里花(中山エミリ)と渉外広報担当の森元妙子(白羽ゆり)の共犯だったが、こういうドラマの場合、犯人は一人の方が面白いと思うが、トリックの関係で共犯にせざるを得なかったのかも?
 タンスに隠れる必要はなかったかも

2.動機が弱すぎる
 絵里花とPTA会長との不倫は、周知の事実だったようだし、妙子のSNSの嘘も殺害に至る動機としては弱すぎ。

3.物証も弱い
 コートのうさぎのファーと衣服の繊維?(ちょっとよく分かりませんでした)だけというのも弱い。
 SNSのスナップ写真の偽装(夫がフリー素材)は、藤堂(野口五郎)の活躍(瞳に映っている景色が違う)と妙子の逆切れの見せ場の為だったが……
 フリー素材の別人を使用したら、祥恵(内田尋子)でなくともばれる。

4.ひよりは刑事としてはまともだが、他の刑事たちがヘボ過ぎる
 祥恵の自殺を疑問を持つひよりに対して、それを否定する刑事課のメンバー。
 ヘボな上に。人が変死しているのに、ひより一人に任せてしまういい加減さには呆れてしまう。


【ストーリー】番組サイトより
 ある日、独居老人の平松祥恵(内田尋子)が自宅で死亡しているのが発見された。現場は密室状態で遺書も発見されたため柳町北署では自殺として捜査が進むが、ひより(高畑充希)は違和感を覚え他殺を疑う。前回の事件がきっかけでメゾンのおじさまたちのリーダーにされてしまったひよりは、藤堂(野口五郎)と迫田(角野卓造)を伴い遺体発見現場を訪れる。藤堂はクローゼットに残されたコートに謎の毛を見つけ、署の鑑識には任せず自分で解析すると息巻く。ひよりは仕方なく鑑識係の杉岡(西田尚美)をメゾンに呼ぶのだが、それが思わぬ事態に発展する。
 数日後、ひよりは夏目(西島秀俊)とともに第一発見者の三上絵里花(中山エミリ)を訪ねる。と、そこにはなぜか三上の娘が通う小学校のPTA会長や渉外広報担当の森元妙子(白羽ゆり)らが同席していた。小学校の見守り隊員を務めていた祥恵とPTA役員の三上には面識があったのだが、どうやら三上が犯人だという噂が出回ってしまいこれ以上あらぬ噂が立たないようPTAとして事情を聞かれたことにしたいと言う。そんな三上は夏目のある発言に明らかな動揺を示す。

 一方、祥恵の周辺を調べていた迫田は彼女の意外な一面を発見する。

脚本:黒岩勉
監督:佐藤祐市
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スキャンダル専門弁護士 QUEEN  第1話 第2話

2019-01-21 18:01:31 | ドラマ・映画
あと1回(視聴)かなぁ…


私どもがやっている危機管理というのは、言わば“人助け”ですね。
 大事になる前にクライアントが被る損害、費用、名声へのダメージを最小限に抑えるとか
 ピンチに陥ったクライアントを救う…それが私どもの使命ですね」

第1話冒頭で副所長(バカリズム)が言ったセリフ。


 依頼された弁護士は≪法務リスクに対し適切に対処するためのアドバイスをする≫役割だと思うが、
 この鈴木法律事務所・危機管理部の場合、自発的にかなりの主体性を持って、≪そこまでするの?≫と思うくらいに、対処に当たっている。
 そこまでしておいて、うまくいかなかった場合、法律事務所が責任を問われるリスクがありそう。

(2話しか見ていないので言い切るわけにはいかないが)
 まあ、当人たちは“人助け”というほどクライアントに親身ではなく、自分たちの責任云々も重大だとは考えておらず、危機感も薄い。
 クライアントの要求を最低限満たせば良く、適当な落としどころに決着させる。クライアントに対しては、“痛み分け”とか“あなたもこれくらいの血は流しなさいよ”とか“これくらいの損害で済んだのだから、良しとしなさい”というような態度だ。
 強い正義感を持っているわけではないが、ドラマの主役側なので、一応、やや被害者(一番困っている者)寄りの着地点を目指しているようだ(結果的に)。

 
Ⅰ.分かりにくいのが最大の欠点
①弁護士ドラマ特有の二転三転する展開

②“出来る女たち”の会話
与田知恵(水川あさみ)……頭の回転が速く、氷見の意図を理解し、あうんの呼吸でバディを組む。
真野聖子(斉藤由貴)……喜怒哀楽を見せず底知れない女性であり、マイぺースな性格でありながら、高度なハッキング技術を持つ謎多き事務員。バツイチ子持ちで、波瀾万丈な真野の過去を持つ。
東堂裕子(泉里香)………スクープを狙う敏腕女性記者。互いにネタ(情報)を探り合う持ちつ持たれつの関係を築いている
 
 “頭の回転が速く、氷見の意図を理解し、あうんの呼吸”、“喜怒哀楽を見せず底知れない謎多き女性”、“互いにネタ(情報)を探り合う持ちつ持たれつの関係”…なので、会話が洒落て遠回しな表現が多い上、阿吽の呼吸で動くシーンが多い。

③相手から譲歩させる駆け引き
氷見 江(竹内結子)………法廷ではなくスキャンダルやトラブルの裏側を主戦場に活躍する異色の弁護士であり、クライアントを救うためならば、時に嘘(うそ)すら正義に変える天才トラブルシューター。人の心を読む驚異的な洞察力を持ち、一見ひょうひょうとしているが、数手先まで物事を予期する策士。「危機にある女性を救う」という強い信念を胸に、ただ己の信じる道を突き進む。
 優位に立つために強引な条件提示をしての交渉(=『脅迫』)を駆使するので、脅迫にならないよう相手から譲歩させるので、余計、婉曲的なセリフになる。

④独りよがりで不親切な脚本や演出
 アイドルグループ騒動の根幹の原因はメンバーの一人が異性装愛好(少年の格好をしたい)?だったことらしいが、このご時世、直接表現をすると問題になる可能性があるのかもしれないが、遠回しな表現だったのでわかりにくかった。
 そもそも、事の発端の突然歌うのをやめたときの態度、それを咎めて突き飛ばす行為自体、その意図がよく分からなかった。(騒動を起こして活動停止に追い込まれれば、グループ解散(引退)による違約金を支払わずに済むと考えたのだろうか)
 【突然ですが質問です】第2話の最後で65万人のフォロワーがついてウハウハの将来云々というのは誰の事なのでしょうか?うっかり聞き逃してしまいました。
 
Ⅱ.弁護士とは思えない
 氷見のキャラクター設定に“クライアントを救うためならば、時に嘘(うそ)すら正義に変える天才トラブルシューター”とあるように、手段を択ばない。例えば、第1話では謎の仮面男を雇ったり、プロダクション社長の森尾(小木茂光)を贈賄ネタで交渉するなど、えげつないことをしていた。
 それに、与田や真野は姿を消したアイドルやマネージャーを探すなど実践的な活動が多いし、法律的にどうなのかというような法律的話がほとんどないので、探偵とか便利屋にしか見えない。

Ⅲ.何かスッキリしないモヤモヤした結末
 第1話…プロダクションや番組スタッフは納得していたが、ファンは置き去りの解散劇だった。
 第2話…発行間近の本を販売中止にしなければならなくなった出版社や担当者は気の毒だった。
 とにかく、痛み分けの落としどころに決着させるので、モヤモヤ感が伴うのだろう。


Ⅳ.主人公のキャラが好きになれない
 今のところ、“「危機にある女性を救う」という強い信念”や“天才トラブルシューター”も“人の心を読む驚異的な洞察力”あまり感じられず、上記した“えげつない手法”の印象の方が強い(メンバーに助けられている)。 
 細かいところを突っついて申し訳ないが、正体不明の小包を開けるのに、皆でじゃんけんをして負けたのに、「若い者がやって」と押し付けるのはひどい。



【ストーリー・第1話】番組サイトより
 鈴木法律事務所・危機管理部。リーダーの氷見江(竹内結子)は、法廷ではなくスキャンダルやトラブルの裏側を主戦場に活躍する異色の弁護士であり、情報操作のプロ“スピン・ドクター”としてクライアントを窮地から救ってきた天才トラブルシューター。ミナトテレビの敏腕記者・東堂裕子(泉里香)から依頼されたセクハラ被害対応を無事終え、ようやく休みが取れると思ったのもつかの間、新たな案件が事務所に舞い込んで来る。
 依頼に来たのはミナトテレビプロデューサーの深川章一(宇野祥平)。深川が担当する国民的アイドルグループ「フォレスト」の冠番組『フォレスタ』放送中に、パフォーマンス中のメンバー・白石杏里(馬場ふみか)が、歌うことをやめた同メンバーの赤江桃子(中村ゆりか)を突然突き飛ばしたのだ。これがネット上で大炎上。「フォレスト」の解散説や不仲説が流れ、ミナトテレビにも多数のクレームが殺到しているという。事態を収めるため、次回の番組収録時に「フォレスト」の謝罪会見を開こうと思った深川は、会見を円滑に行うため、氷見たちに協力を求めたのだ。そんな中、「杏里を殺す」という殺害予告がミナトテレビに届いてしまい・・・。

脚本:倉光泰子
監督:関和亮

【ストーリー・第2話】番組サイトより
 鈴木法律事務所・危機管理部。リーダーの氷見江(竹内結子)のもとに新たな案件が持ち込まれる。やって来たのは、大手広告代理店人事部長の藤原貴美子(国生さゆり)とクリエイティブディレクター、谷正輝(波岡一喜)。谷の契約社員へのセクハラ疑惑が週刊誌『週刊文新』に掲載されたことで、代理店の仕事に支障をきたしていた。谷と貴美子は事実無根を訴えるが、すでに問題はSNSなどでも拡散され、代理店側は圧倒的に不利な状況にあった。氷見は状況把握のため代理店を調査すると告げる。
 早速、与田知恵(水川あさみ)と藤枝修二(中川大志)が代理店に赴き、社員たちに話を聞くのだが、谷のセクハラについての証言は得られない。その頃、氷見は『週刊文新』の編集部を訪ねていた。敏腕記者の東堂裕子(泉里香)の紹介で編集者、堀川太郎(津村知与支)に接触した氷見は、谷の被害者が暴露本を出版しようとしていることを知る。一方与田は貴美子から谷の被害者の名を聞き出すことに成功する。
 氷見と与田は被害者の女性、佐藤瑠璃(成海璃子)に会う。氷見は金銭的な解決での出版中止を求めるが瑠璃は拒否。金の問題ではなく、谷に謝罪して欲しいと言う。氷見は瑠璃の言葉を貴美子に伝えるが…。

脚本:倉光泰子
監督:横尾初喜
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刑事ゼロ 第2話

2019-01-19 16:46:33 | ドラマ・映画
「…やっと家裁が請求を認めてくれて、保険金も入りますので、お支払いの方も問題なく。
 大変遅くなって申し訳ありませんが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。はい、失礼いたします。

 すみません、急な電話が入ってしまって」(円城明日香)
「借金の催促の電話ですか?」(時矢・明るい声で) 
「なんて不躾なこと、言うんですっ!」(智佳・即座にバシッと時矢の胸をどつく)


 …………………絶妙なボケと突っ込みである。

 敏腕で慎重でニヒルな旧・時矢とは対照的に、朗らか過ぎで思ったことを口に出してしまう新・時矢の対比が面白く、旧・時矢の残した捜査メモを手掛かりにしていくのも興味深い。
 さらに、上記のような“ボケ突込みコンビ”の時矢と智佳のやり取りも面白い。

 結婚・離婚の経験は記憶していそうなものだが、刑事であることを拒んでの部分的記憶喪失なので、元妻・奥畑記子(財前直見)は弁護士で、時矢の捜査と関連があるため、記子のことは覚えていないらしい。



「今回の事件」
 記子から「7年前に時矢が逮捕した犯人には冤罪の可能性があるとして、近々仮釈放されるのに合わせて再審請求の準備をしている」と知らされ、時矢と智佳は7年前の殺人事件を調べ直す。
 7年前の殺人事件の際、燐家の明日香の目撃証言が決め手となったが、その証言は当初の証言とは真逆で、裁判での証言直前に、時矢に説得されて、証言を翻したといういきさつがあった。

旧時矢のメモには
 ≪犯人の建築士・芹野泰夫(中村靖日)は、何故、控訴をしなかったのか?≫とあった。
 さらに、≪芹野は、何故、2階に上がったのか?≫という疑問も生じた。

 それらの疑問を起点に捜査を進めていくと……

……金に困っていた明日香が、≪夫を殺害し、自殺に偽装して保険金をせしめる≫ため、芹野をそそのかしてその計画を手伝わせたが、夫の抵抗に遭い、明日香が夫を刺殺。保険金は見込めなくなってしまった。
 そこで計画を変更し、夫の遺体を隠しておき、燐家のファイナンス会社社長の隠し金を盗もうとしたが(芹野が燐家(隠し戸棚も含む)を設計していたので、2階に隠し金があことを知っていた)、盗みに入ったところを社長に見つかり、もみ合って階段から突き落としてしまったというのが真相。
 芹野が控訴しなかったこと、さらに、明日香が証言を翻したのは、さっさと燐家社長殺害を結審、服役も済ませてしまいたかったから。時矢は敏腕な刑事なので、夫殺害の件も発覚してしまうと考えたのだった。


 7年前の事件の構造も、新時矢と智佳の“でこぼこ捜査”も面白かった


【疑問点】
 仮出所の際、芹野が再審請求をしようとたのは不可解。
 何もしなければ、新・時矢が動くこともなかったのでは?



【ストーリー】番組サイトより
 かつては敏腕でスマート、現在は“記憶ゼロ状態”になってしまった京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)は、別れた妻で弁護士の奥畑記子(財前直見)から、いきなりある書類を渡される。そこには、7年前に時矢が逮捕した犯人には冤罪の可能性があるとして、近々仮釈放されるのに合わせて再審請求の準備をしていると記されてあった。しかし、刑事拝命以来の20年間の記憶を失った時矢は元妻との出会いも別れも覚えておらず、もちろん7年前のこともすっかり頭から消え去っていた…。

 コンビを組んだ新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)によると、7年前の事件とはファイナンス会社社長・逢沢省三(剣持直明)が自身の別荘の階段から転落死したというもので、時矢は別荘を設計した建築士・芹野泰夫(中村靖日)が突き落としたとして逮捕したようだった。
 刑務所に出向き接見した時矢に対し、芹野は「真実はすべて僕の記憶の中にある。刑事さんがたどり着いた結論だけが唯一の真実ではない」と、まっすぐな眼差しで語り掛ける。
 もしかしたら自分が冤罪を生んだのかもしれない…。そう考えた時矢は、智佳と共に再捜査を開始。現場となった別荘は当時、密室状態だったが、再訪したところ、隣の別荘に住む出版社社長・円城明日香(いしのようこ)から意外な真実を告げられて…⁉

 はたして7年前の事件は冤罪だったのか、それとも…!? かつての自分が解き明かせなかった密室殺人の真相に、記憶ゼロの時矢が挑む! そしてついに芹野が仮釈放されるが…!?

ゲスト:いしのようこ 中村靖日

脚本:戸田山雅司
監督:及川拓郎
コメント (2)
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