英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

特捜9 season2 第3話「平成最後の対局」

2019-04-26 00:42:59 | ドラマ・映画
事件のポイント
①棋士の高津敏郎(みのすけ)はPCソフト使用によるカンニングを行っており、その不正に気付いた弟子の女流棋士・永井知里(月岡鈴)に告発すると告げられていた
②高津が偶然、宮本マリア(菅原ブリタニー)が建設作業員・宅間昇(カトウシンスケ)に絞殺される場に遭遇、残された凶器の手拭いを利用すれば、連続殺人に見せかけることを思いつく
③龍将戦の朝、千里を考察し、部屋に暖房を掛けて死亡推定時刻を遅らせた。その時に、チョコレートが融けて変形し、浅輪が高津を怪しむきっかけとなった
④カンニングの手口は、心を落ち着かせるという名目で“勝利を呼ぶチョコレート”を食べた後、トイレに行き、予めトイレにスマホを隠しておいたスマホを使って、自宅のPCを遠隔操作して最善手を導き出していた
⑤龍将戦では、よりアリバイを確実にするため離席せず、カンニングを行わず敗れた
⑥絞殺の際、ネックレスの紐が切れて、珠が散らばった(「散らばった珠がひとつ足らない」と高津に嘘をついて、尻尾を出させた)

≪同じ凶器を使って連続殺人に見せかける≫が肝で、≪将棋の不正行為≫がアクセントで、≪チョコレートが融けて、疑惑が生じる≫と≪ネックレスの罠≫がスパイスのようなもので、面白いのかもしれないが、いろいろ、突っ込み処が多い気がする。
1.≪同じ凶器を使用して連続殺人に見せかける≫のは目新しいトリックではない(ナイフではなく、手拭いというのは稀かもしれない)
2.チョコレートをカモフラージュにしたが、流石に関係者に怪しまれるだろう。しかも、1手だけカンニングしても勝ち切るのは難しい
3.死体を温める偽装はもっと早く監察医が気づかないと駄目だろう
4.一度融けたチョコレートをパティシエの倫子(中越典子)が「おいしい」と言って食べるとは?
5.「ネックレスの珠が一つ足りない」というような嘘で犯人を罠にかけるのは、使い古された手のような気が…

★やはり都合の良いキャラの宗方(寺尾聰)
・犯人が出場する龍将戦を見学
・あの段階で、チョコレートが融けていると見抜くのは、無理だろう

【些細な突っ込み】
・タイトルが安易
・菅原ブリタニーさんの“貢がせ姫”という設定や演技については突っ込んではいけないような気がするが…
・“龍将戦”はタイトル戦のらしいが、タイトル戦なら普通“第35回”ではなく“第35期”とする。
 「第○局」という表記がなかったが、タイトル戦なのに1番勝負なのだろうか?
・問題の局面がちらっと映ったが(かなりぼやかしていた)、適当だったように思う

『緊急取調室』の第2話ではエンディングでのクレジットで、「撮影協力:社団法人日本将棋連盟  将棋指導・棋譜監修:竹部さゆり女流四段」となっていたが、『特捜9』では連盟や棋士のの名はなかった。

 次話も視聴しますが、レビューは書かないと思います。


【ストーリー】番組サイトより
 人気女流棋士・永井知里(月岡鈴)のもとに脅迫状が届いた。しかし、知里は『見たことは誰にもしゃべるな。喋ったらお前も宮本マリアのようになるぞ』という文面にまったく心当たりがないという。相談を受けた小宮山志保(羽田美智子)が、脅迫状を持ち帰り、特捜班のメンバーと検証しているところに、殺人事件発生の連絡が!
 現場検証が行われている公園に到着した特捜班は、鑑識の佐久間朗(宮近海斗)から死因は絞殺による窒息だと聞かされる。遺体の髪に短い糸がついているのを発見した浅輪直樹(井ノ原快彦)は、さらに遺留品の免許証や名刺から被害者が宮本マリア(菅原ブリタニー)で、キャバクラ嬢だということに気付く。脅迫状のことを思い出し、心配になった志保は知里に電話をかけるが繋がらない…。
 一方、青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、マリアの勤務先であるキャバクラへ。最近、さんざん貢がされた挙げ句に捨てられ、マリアを恨んでいた建設会社の現場作業員・宅間昇(カトウシンスケ)が、店で大暴れしたという証言を得る。
 一方、知里が記録係を務めることになっていた対局が行われる会場に向かった直樹と志保は、知里の師匠・高津敏郎(みのすけ)に聞き込みを開始するが、特に手掛かりは見つからない。
 知里と連絡が取れないまま迎えた翌朝、河原で首に手ぬぐいが巻かれた彼女の遺体が見つかる。検視の結果、マリアと知里の殺害は、同一犯の犯行という疑いが濃厚に…。
 そんな中、刑事部長の三原達朗(飯田基祐)に呼び出された直樹は、知里から脅迫状の相談を受けていたにも関わらず、殺害されてしまった失態の責任を問われる。しかし、直樹は特捜班が絶対に事件を解決すると宣言して…?

ゲスト:みのすけ 月岡鈴 菅原ブリタニー

脚本:林誠人 
監督:新村良二
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【歳時メモ】 花水木、つつじ

2019-04-25 17:52:24 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

花水木
 あちこちで総苞(←花弁に見えます)色づき大きく広がっているのを見かけます。5分から8分のモノが多く、満開近いものも観られます。
 以前は4月末~5月初旬が最盛期だったように思いますが、最近は開花が早いです。
 特に20142015年2016年は早く、4月20日過ぎには満開になっている樹が多かったようです。

 総苞=花序全体を基部で包む小さいうろこ状の包の集まり。菊・タンポポなどにみられる。
    ハナミズキの場合は、総苞が色づいて大きくなり、花弁のように見える。中心にある粒々の塊が花序(花の配列状態)。
    ハナミズキは総苞が花に見えますが、紫陽花やクレマチスは咢(がく)が花のように見えます。


ツツジ
 庭(庭と呼ぶには狭すぎますが)のツツジが咲き始めました。
 2015年に比べると、今年は早いようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

将棋雑々感

2019-04-24 17:38:32 | 将棋
 タイトルの「雑々感」は誤記ではありません。
 昨年暮れに、羽生竜王(当時)が失冠。その件に関した記事を書いたのが最後で、将棋の記事は書いていません(今年の将棋の記事は未だにゼロ)。
 無冠になったショックは予想より小さかったのですが、『将棋世界』を読む気が起きず(広瀬伸竜王誕生に関する観戦記やインタビュー記事を目にしてしまうので)、現在1月半の遅れです(一時は2か月遅れ)。
 と言っても、将棋から目をそらしていたのではなく、タイトル戦や各棋戦の中継は観戦していました。なので、書きたい事項はたくさんあり、以前からの書きかけ記事や書こうと思っていた事項を合わせると、山積みもいいところで、何から手を付けていいのかわからない状態です。
 で、将棋の記事は後回しにして、タイムリー性を要求されるドラマやスポーツ記事を優先させてきたわけです(スポーツ記事も停滞していますが)。

 年度末年度初めに伴う忙しさが一段落し、そろそろ、将棋についても書こうと思ったのですが、上記のとおり混乱状態なので、整理しようと思ったわけです。

①今一番強いのは
②羽生九段の現状
③名人戦の見どころ
④堀口一史座七段の無気力将棋
⑤女流棋士の乱造
⑥清麗戦のおざなりのサイト
⑦棋士活躍度ランキング……とりあえず、2018年度は完成させたい(現状、手つかずですが)
⑧書きかけの記事

 ・「奇妙な局面 2018棋聖戦第2局」……タイトルだけの下書き記事がありますが、どんな局面だったのか見当もつきません
 ・「名人戦 第1局 “その6”」……1500字ほど書いた下書き記事を発見。《そうか、第1局の記事を完結させていなかったのか》とびっくり。(参考記事:「その5」
 ・「羽生王座失冠に思う」……もう1年半前の記事。「その6」までアップしてありますが、これを完結させるとなると、「その12」ぐらいになるかもしれません。でも、現状の羽生九段に繋がることなので、②に繋げて書きたい(書くとしたら②が先かも)

 まだ、忘れている事項があるかもしれませんが、今後の為に整理しました。
 ドラマレビューは絞っていきたいです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(今さらですが)桜田大臣辞任に関して

2019-04-22 22:49:14 | 時事
もう10日以上経ってしまいましたが、氏自身、≪まだ大臣をしていたのか?≫と言われていたので、問題ないでしょう。

 氏の失言や失態などのスキル不足については、ワイドショーやネットでさんざん揶揄されていたので、今さらここで並べなくてもいいと思うのですが、印象に残っている事項を記します。

1.「使う場合は穴を入れるらしい」……USBメモリーについて
 技術的な実務はする必要ないかもしれないが、サイバーセキュリティ戦略副本部長の言葉とは思えない
 「自分でパソコンを打つことはありません」という国会答弁も。

2.東京大会の基本コンセプトなどを即答できず……東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣なのに
 2018年11月5日の参議院予算委員会では、立憲民主党の蓮舫議員から聞かれた東京大会の基本コンセプトなどを即答できなかった。
 大臣は多忙なので、失念してしまうこともあるかもしれないが、五輪担当大臣なら基本コンセプトは頭に入れておくべき予算委員会に対する準備不足(事務方は叱られただろうなあ)。
 さらに2019年2月13日の衆議院予算委員会でも、オリンピック憲章について質問された桜田は「話には聞いたことがあるが、自分では読んでいない」と発言
 現在の五輪の状況を考えると、五輪憲章は有名無実で読んでも実務的には無意味かもしれないが、3ヶ月前の失態の教訓は皆無である
 おそらく、五輪憲章や東京五輪の基本コンセプトなどの存在すらも知らなかったのでは?

3.言語能力が大幅に不足
≪東京ぱらんぴっく……カミカミのうえ、“東京オリンピック”を抜かしてしまった大臣就任の自己紹介≫
≪蓮舫議員の名前を「れんぽう」と言い間違える≫
≪“防衛省”を“国防省”と言い間違える≫
 人間なので、噛んだり、言い間違えることはあるだろうが、役職としてしっかり把握していないといけないことを誤認識することは資質というか資格がないと言わざるを得ない。

 極めつけなのは、
≪“石巻市”を“いしまきし”と3度も言い間違えた≫こと。
 漢字力も未発達で全国規模に視野が広がっていない小学生ならともかく、参議院内閣委員会で宮城県石巻市で行われた東京五輪・パラリンピック関連のイベントを欠席したことについての説明の答弁での言い間違い(読み間違い)。
 一般知識としての市の名前ではあるが、それよりも、欠席したことの説明でそのイベントの行われた市の名前を間違えるとは、誠意や理由の信頼性が感じられない。事務方が作成した文章を読むのに精一杯だった。


 大臣辞任について、市の名前などの言い間違い(読み間違い)について
「(言い間違いを非難する点については)だったら“漢字力の高い人が大臣になればいい”と言うことになってしまうので……」という論理を展開するコメンテーターを見かけるが、これは論理の履き違え。
 「漢字が読めることは、大臣の最低限の条件のひとつ」で、「漢字が読めれば大臣の資格がある」わけではない。
 まあ桜田氏の場合、漢字力だけでなく、一般教養、そして、職務に取り組む姿勢が乏しすぎた。


 この他、≪政治資金パーティーで上限額を超える代金を参加団体から受け取り≫ ≪池江璃花子の白血病についての発言で「がっかり」、「盛り上がりが若干、下火にならないか心配」と失言≫、≪衆議院予算委員会での遅刻≫、など失態・失言は数多くあり、≪高橋比奈子衆議院議員のパーティーで挨拶した際、「(東日本大震災からの)復興以上に大事なのは高橋さんなので、よろしくどうぞお願いします」と震災復興を軽視したことを言ってしまい、ようやく辞任(更迭)。

 論功行賞的内閣改造で、総理への求心力を高めるために大臣を乱造した結果、資質のない大臣が多い事か…
 大臣て、漢字が読めなくて、職務姿勢が乏しくても、成れるんだ……
 いや、大臣どころか国会議員でも駄目でしょう。


 ちなみに桜田氏は千葉8区で7回も当選している。いいのかな?千葉県民のみなさん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年4月ドラマ雑感

2019-04-21 16:12:46 | ドラマ・映画
今季の刑事ドラマ(テレビ東京・深夜枠を除く)は『緊急取調室 3rd SEASON』、『ストロベリーナイト・サーガ』、『特捜9 season2』、『科捜研の女 Season 19』と今回も多い。
(前期も『相棒』、『メゾン・ド・ポリス』、『刑事ゼロ』、『トレース ~科捜研の男~』と少なくとも4本)

 一応、ここまで上記の4本を全て観ましたが、全部のレビューを書くのは困難。レビューどころか、視聴も絞らないといけない状況。
 取りあえず、来週は全て観ることにしますが、一応、これまでの感想を簡単にまとめておくことにします。 

『緊急取調室 3rd SEASON』第1話第2話
 取調室がメインになるのがこのシリーズの私的なマイナス点。
 大杉さんが抜けて塚地さんが加入したが、やはりこれも戦力ダウン(塚地さんは好きですが)。
 当初は《視聴はするが、レビューは書かない》つもりでしたが、第2話が面白かったので、レビューに関しては第3話次第。

『ストロベリーナイト・サーガ』第1話
 キャストを一新したが、若返りすぎ。特に姫川役の二階堂ふみさんが違和感ありすぎ。
 第2話は前後編モノの前編なので、(今のところ)レビューは無し。レビューを書くかどうかは第3話次第。(第3話のレビューを書く場合、第2話を簡単に書くかも)
 ドラマのストーリーは面白いので、全編視聴予定。

『特捜9 season2』スペシャル第1話第2話
 ここ数シーズン、脚本・キャストともに消耗を感じる。(スペシャル第1話の脚本は酷かった)
 渡瀬さんの穴が大きく、「浅輪(井ノ原快彦)の活躍+宗方(寺尾聰)」がそれを埋めきれていない。
 若手刑事・新藤(山田裕貴)のウザさもマイナス材料。
 早い段階で視聴離脱予定ですが、第3話が将棋を取り扱っているので、必見。
 
『科捜研の女 Season 19』
 『テレビ朝日開局60周年記念』として1年間放送されるので、レビューは無理(笑)。
 第1話は事件の真相は無理がありすぎだったが、“科警研の女”こと科学警察研究所の主任研究員・橘(檀れい)とマリコ(沢口靖子)が鑑定を巡り、火花バチバチに散らす戦いが面白かった。(あのふたりに、交互に首を絞められたい…(笑))
 差し入れのおやつに燥ぐ(はしゃぐ)橋口呂太(渡部秀)の幼稚さは何とかならないものか……
 
【刑事ドラマ以外のドラマ】
『ラジエーションハウス ~放射線科の診断レポート~』
 面白い部分もあるが、病院内で権威が低い放射線技師が主なので、ストレスが溜まる。
 身分(天才医師)を明かせばいいのに…
 第3話以降は離脱。

『インハンド』
 寄生虫学者・紐倉(山下智久)、内閣官房サイエンス・メディカル対策室員・牧野(菜々緒)、お人好し医師・高家(濱田岳)の三者のキャラが良く、3人の掛け合いも面白い。室長・網野(光石研)など他のメンバーも個性的。
 視聴は確定。
 紐倉のキャラはGACKT(ガクト)みたいだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【歳時メモ】 芽吹き(2019年4月20日)

2019-04-20 15:46:36 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 近辺の桜(八重咲きを除く)がほぼ散り、それを待っていたかのように木々が芽吹き始めました。
 花水木も花弁(正確には総苞)が広がり色づき始めました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

緊急取調室 3rd SEASON 第2話「私が勝ちました」

2019-04-20 12:43:15 | ドラマ・映画
2つの悪意(嫌悪)が重なり、殺人に至ってしまった…
 被害者に毒を持った容疑者はふたりの女流棋士。
 女流棋士なので、心の内面を表さず、先を読む能力にも長けている。どちらも怪しいが、無実のような気がする。


 ……真相は、宗形あずさ(紺野まひる)が死に至ることは稀というキノコの毒を盛り、橘日名子(松井珠理奈)が被害者が通常服用していた下剤を増量した。
 ふたりとも≪邪魔なので対局会場からいなくなってほしい≫という意図で、殺意はなかった。二人の悪意が重なり、死に至ってしまった

 罪状は『殺人』ではなく、『傷害罪』あるいは『傷害致死罪』。(明らかな毒物を盛ったあずさの方が罪が重くなりそう)

 被害者の大庭広夢(合田雅吏)はスポンサーだが、《金儲けになりさえすればよく、将棋界や棋士のことなどどうでもよい》という思想の持ち主。
 今回もあずさに八百長を持ちかけ、日名子には涙で世間の好感を上げろと指示していた。
 “土足で将棋界に踏み込んできた”というような表現を用いていたが、リアルな将棋界での『電王戦』関係者が心に浮かんだ。全ての人がそうではないが、個人的な印象ではあるが、スポンサーや将棋ソフト開発者にそういうものを感じた。

 “踏み荒らす”意図がない方たちも多かったが、結果的に《PCが1秒で分かる詰みを逃した》とか《公開されている無料のソフトにも劣る無価値な存在》と蔑む声も横行した。
 さらに、PCソフトの力を活用して、気力をアップさせた棋士も多くいる(この善悪の判断は微妙だが、羽生ファンの私にとっては、面白くない事態に陥っている)
        ……………………横道に逸れてしまいました。

 ≪どちらが毒を盛ったか?≫の決め手になるのが、将棋の駒の玉将、王将に付着した毒物。玉は取られて持駒になることはなく、相手が触れることがないので、毒が付着していれば犯人が特定できるという論理。これは将棋の特性をうまく利用した推理ストーリーで感心した。

 ただし、“囚人のジレンマ”(共犯者が自供したのではないかと疑心暗鬼に陥らせ、自白に誘導する)を用いたのは感心しない。
 メモ書きのやり取りでゆさぶりをかけるだけなら良いが、「話を始めた」と嘘ではないが誤解をさせるような騙しは、管理官の言うようにフェアじゃない。

 それに、“囚人のジレンマ”を用いる場合は、ふたりが共犯の場合に有効で、片方が潔白の場合は無効である。
 今回の場合、最終取調べの前に、あずさが日名子に共闘を持ちかけたが、お互いの疑惑をぶつけたシーンが終了し、情報の共有をしたのかはっきりしなかった。

 そもそも、死因をどう考えていたのだろうか?この点についても、ドラマでは明らかにされず、不満
あずさ
……自分が毒を盛った。死に至らないはずだったが、実際には死に至ってしまった。下剤の相乗効果があったとはいえ、自分が毒を盛らなければ、死ななかったのは間違いない。
  下剤は被害者が常用しており、日名子が増量したことは知らなかったと考えられる。 
日名子
……自分が下剤を増量したのが、キノコの毒の効果をアップさせて死に至らしめたのかもしれない。
  しかし、毒を盛った者がいるのは間違いなく、おそらく、毒を盛ったのはあずさであろうと思っていたはず。

 死因の主因・誘因、さらに自分の持つ情報量も日名子が優位にあると考えられる。

【ちょっとした言い回しの違和感】
「取り口」(あずさ、玉垣刑事)……「指し手」「指し方」のほうがしっくりくる
「将棋は交代で指す」(日名子)……「交互に指す」が正しい


【ストーリー】番組サイトより
 とある旅館で、女流棋戦の最終対局が行われていた。対戦するのは20歳の新進女流棋士・橘日名子(松井珠理奈)とベテラン女流棋士・宗形あずさ(紺野まひる)。日名子は女性初のプロ候補として期待される逸材であり、ここで勝てば、あずさがかつて打ち立てた記録をしのぐ22連勝も達成することになる。そのため、この対局は世間の注目度も高く、ネットで大々的に生中継されていた。
 ところが対局中、とんでもない事件が起こる。解説を担当していたスポンサー・大庭広夢(合田雅吏)が、体調を崩して退席。その後、控室で絶命しているのが見つかったのだ!
 不測の事態を受け、対局は急きょ延期されることに…。そんな中、死因は中毒死だと判明。大庭が水筒に入れて持参していたお茶に、毒キノコの粉末が混入していたことが明らかになる。しかも、あずさの“ある証言”により、疑いの目は日名子に注がれ…!
 真壁有希子(天海祐希)ら「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」はさっそく日名子の取り調べを開始。日名子は関与を否定するが、調べれば調べるほど容疑は深まっていく結果に…。というのも最終対局中、日名子はあずさが長考している間に約5分退席。しかも、このとき日名子が触れた蘭の花から、毒キノコの粉末が発見されたのだ。 だが、有希子はどうも話が出来過ぎだと、いぶかしがり…。
 これぞという決め手がなく、見えそうで見えない真実。やがてキントリ・チームは王手をかけるべく、なんと日名子とあずさを同じ日時に別室へ呼び出し、前代未聞の“二元同時取り調べ”を始める――。

脚本:井上由美子 
演出:常廣丈太

【撮影協力:社団法人日本将棋連盟  将棋指導・棋譜監修:竹部さゆり女流四段】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特捜9 season2 第2話「正しい殺人」

2019-04-19 21:45:39 | ドラマ・映画
 SPや第1話のような著しい突っ込み処はなかったが、特筆するような点もなかった。なので、簡単に。(“手抜き”です。はい)
 今回の特徴としては…小宮山&新藤コンビなどいつもと違うコンビで捜査したこと(多角的捜査、新藤のウザさは変わらず)。
 あと、“校正”と“校閲”の違いも分かったのは良かった?


 今回の事件のきっかけとなった「最終電車に乗った」という件。実際は事故で運休となっていて、ノンフィクション小説の事件での筆者が殺人を傍観していたことを知った“校閲の鬼”と呼ばれていた村上光代が知り、それを読書会で糾弾しようとして、殺害されてしまった。
 わざわざ、読書会で糾弾しなくてもいいのではないだろうか?作者はもちろん、出版社としてもダメージが大きいだろう。

 ≪あまり早急で過激な行動に走らない方が良い≫という教訓が得られるかもしれないが、刑事ドラマなのでそういう訳にもいかない(事件が起こらないのは始まらない)。
 それに、作家とつきあっていた犯人も、いきなり、千枚通しで刺さなくてもと思うのだが、刑事ドラマなのでそういう訳にもいかない。


――宗方朔太郎(寺尾聰)は便利キャラになりつつある――
・事件の起きたフロアに偶然いた
・裁縫を習っていたことから、凶器の千枚通しに気づく

――最初だけ登場の三原刑事部長(飯田基祐)――
 特捜班は1か月も臨場要請がないって?…

【ストーリー】番組サイトより
 出版社が主催する、作家・蓮見洋司の小説の読書会に参加申し込みをしていた同出版社の社員で校閲部の村上光代。開始時間になっても現れない光代を心配した受付の牧田結は、何度も携帯に電話をかけるが、コール音が続くばかり…。
 その頃、携帯電話の着信音が鳴り続けているのを不審に思った見回り中の警備員が音のする方へ歩いていくと、地下の倉庫で光代が息絶えていた。たまたま、読書会と同じフロアで裁縫教室を受講していた特捜班の班長・宗方朔太郎(寺尾聰)が、騒ぎを聞きつけて特捜班に連絡。警部補に昇進して、会議に出席していた浅輪直樹(井ノ原快彦)以外のメンバーが到着し、捜査を開始する。
 いつも直樹とのペアで捜査をしている新藤亮(山田裕貴)がオロオロしているのを見かねた小宮山志保(羽田美智子)は、新藤を連れて校閲部の聞き込みに向かう。そこで、光代が校閲の内容で、よく編集者ともめていたという情報をつかむ。
 また、文芸編集部では、編集者の梶浦裕哉が、光代にしつこくメールを送ってきていたというストーカーの存在をほのめかす証言をしたため、青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、その線で捜査を進める。
 一方、直樹と村瀬健吾(津田寛治)は、光代のバッグに入っていた2冊の同名小説を読み比べてみることに。読み進めるうち、直樹はあることに気が付くが…。容疑者が増えていく中で、小説に隠された“秘密”とは!?

ゲスト:真瀬樹里 草野とおる 小野真弓

脚本:岡崎由紀子 
監督:新村良二
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝手に10連休にしておいて…

2019-04-18 20:05:36 | 時事
 いよいよ、あと10日余りで、天皇が退位し、新天皇が即位。令和時代が始まります。
 で、天皇の即位の日の5月1日を祝日としたため、祝日法では、「その前日と翌日が「国民の祝日」である日は休日とする」という規定があり、4月29日の「昭和の日」、5月1日の「天皇の即位の日」、5月3日の「憲法記念日」に挟まれた4月30日と5月2日にも適用され休日となる。
 今さら書かなくてもご存じだとは思いますが、土曜が休みの方にとって、4月27日(土)から5月6日(月)まで、めでたく10連休。
 27日…土曜、28日…日曜、29日…昭和の日、30日…祝日法により、5月1日…即位の日、2日…祝日法により、3日…憲法記念日、4日…みどりの日、5日…こどもの日、6日…振替休日(こどもの日が日曜)

 でも、皆が10連休になるわけではないです。
 交通や通信などのインフラ(産業や生活の基盤として整備される施設)関係者、またレジャー、テレビ関係者などもなかなか休めないと思います。
 インフラの中では、学校は10連休になるようです。あ、「学校は休むな」という意図ではありません。
 私の子どもの頃は、オセロのような祝日法は勿論、振り替え休日もありません(祝日が日曜日になると残念でした)し、土曜は半日ですがありました。なので、5月4日が日曜の時は3連休になるので非常にうれしかったです。
 また、土曜が半日なので、5月1日が土曜だと、4月29日(天皇誕生日)…祝日、30日…学校、5月1日(土)…半日、2日…日曜、3日…祝日、4日…学校、5日…祝日となります。7日の内、4.5日が休みとなり、3連休パターンより嬉しかった記憶があります。学校の休みについて書いたのは、そのようなことを思い出したからです。
 それはともかく、今年は5月1日と10月22日(即位礼正殿の儀)が祝日となり、オセロ法(祝日法)で4月30日、5月2日、10月21日も休日となったので、事業日数が足りなくなり、夏季休業を短くしたり、開港記念日を登校日にしたりするなど、調整が必要とのことです。
 保育園は10連休にならない保護者もいるので、完全に休日にはならないところも多いようです。開園して預かってくれるのは有難いと思いますが、預けられた園児は、いつもより寂しい保育園で寂しい思いをするかもしれません。

 まあ、いろいろ例年とは違う黄金週間になりそうですが、上述したインフラ関連などが停止するのは、いろいろと不都合が起こりそうなので、菅官房長官(政府)からお達しがありました(以前からお達しがありましたが、昨日、改めて注意喚起)
「10連休で国民生活に影響が出ないよう
 企業・自治体の対応策を確認するように」

・ATMの可動(ATMの残高を24時間監視、迅速に補充)
・医療機関(10連休の前までに、連休中に受信可能な医療機関のリストを公表)
・生活保護費(連休前の平日に支給:通常は1日~5日)

など

 勝手に10連休にしておいて、なんと勝手な……


 で、便乗して愚痴らせていただきます。

 飲食業のお客さんが多いので、完全休業は望めませんが、仕出し屋さんや料理屋さんが主体なので、年度末や年度初めの懇親会や総会の方が忙しく、黄金週間は田植えシーズンということもあり、物事は少なく、田植えの方用に寿司やオードブル関連が多いぐらいなので、まあ、それほど混乱することはないだろうなと思っていました。
 しかし、メーカー側から「10連休の休みの他に、運送会社も休日体勢になるので、それに備えての大量の仕入れの前倒しがあり、10連休の前の週から運送が混乱すると予想されるので、20日までに注文を頂かないと、保証が出来ない」というお願い(通達)がありました。
 なので、例年の売り上げを考慮して在庫を厚くする必要に迫られ、総会懇親会の多忙期に加え、在庫・売り上げ予想・発注・搬入作業に追われることとなりました。
 一応の準備はほぼ終えましたが、来週以降のイレギュラーな注文は、お手上げ状態になる可能性が大です。しかも、予想通りの売り上げがないと、在庫が大量に残る危険性もあります。

 とにかく、10連休は迷惑この上ないです。
 子どもたちが大きくなり、旅行に連れて行かなくても良いのが救いですが、妻はそういう訳に行かないので、昨夜、お寿司屋さんに食べに行きました。散財です……
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特捜9 season2 初回拡大SP「特捜班新たなる事件」

2019-04-15 20:23:27 | ドラマ・映画
「新章始動!! 都内テロ発生…消えた容疑者!最大の危機」というラテ欄の謳い文句
  ………ズルいよね。 テロでもなんでもなかったし、SPの第1話の予告でも「テロか?」と口走っていたし…


 今回の脚本は徳永富彦氏氏の脚本の特徴は……
①“虚構”をテーマにしたモノが多い
②立体的構造(二重構造)や同時進行など凝った構造を好む?

(詳しくは、『刑事7人』第3シリーズ 第8話のレビュー記事にて)
 今話は②のパターンで、『捜査一課9係』でもseason10 第8話「3つの捜査線」season11 第8話「3つの大追跡」が該当する。

 こういう凝った構造は詰め込む要素が多く難易度が高くなり、ストーリーの空中分解に陥りやすいように思う。
 実際、今話もかなり強引な展開が目についた
1.浅輪コンビが追いかけた実行犯(パーティ会場に爆発性ガス入りの風船を搬入)の足取り
 実行犯がミッション実行後に、得た10万円で贅沢を味わったが、昼間から高級クラブが営業しているものだろうか?

2.「会場にケーキを持ち込んだ」実行犯を志保コンビが捕まえた時の機動力
 ケーキの注文申込書に記入された電話番号に掛け、スマホの中継基地を把握した後、≪船に乗るのでは?≫と推理した後、どこでもドアを使用したかのような機動力を発揮し、桟橋で実行犯を確保。

3.浅輪を隠れ家に搬入した方法(3捜査の並列進行の場面ではないが)
 車も利用できなそうな山中で、足を負傷していた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)が脱落し、新藤(山田裕貴)も息絶え絶えでようやくたどり着いた隠れ家。
 意識のない浅輪を、犯人はどうやって運んだのだろうか?

 その他、≪未熟な新藤≫、≪浅輪のピンチ≫、≪新藤の危機≫などの多要素を詰め込み過ぎで、《新藤のウザさ&青柳コンビの脱落》、《浅輪のスマホのブラインド操作》、《浅輪のピンチの実況中継》などは要らなかったように感じた。(新藤君、SPの時とキャラが違っていたよね)
 最初だけ登場の刑事部長や14係は何をしていたのだろうか?


 他にも、疑問点が多数
《真犯人の足代新市(石倉三郎)があれだけの計画を遂行するだけの能力がありそうには思えない》
《足代の妻を殺害したのは誰だったのか?》
《足代を射殺したの警察官は誰?撃ったのは正当?》
《“無関係者を巻き込みたくない”と浅輪が言っていたが、あの爆発で大勢が怪我していたのだが……》



SPと言い、この第1話と言い、突っ込み処があり過ぎ。

  

【ストーリー】番組サイトより
 菓子銘店が集う催事場でスイーツを堪能している特捜班主任の直樹(井ノ原快彦)と妻の倫子(中越典子)、そして若手刑事・新藤(山田裕貴)。お菓子のネット販売を始めたいという倫子の希望を形にするため、直樹がパソコンに強い新藤を呼び出したのだ。新藤がスマートフォンでライブ配信のできるアプリを紹介していたその時、ビルの上層階が突然爆発する!
 その頃、高層ビル付近の路上を車で走っていた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)、特捜班の部屋でテレビの生中継を見ていた志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)、そして班長の宗方(寺尾聰)…爆発に遭遇した直樹らだけでなく、特捜班の面々は同時にこの惨状を目撃していた。
 青柳と矢沢は爆発後にビルから飛び出してきた二人組を追跡。志保と村瀬はテレビに映っていた、まるでこれから起こることを知っているかのように上を見ている男女二人組を突き止める。
 一方、直樹と新藤は負傷者の救助をするため病院にいた。そこで手掛かりを入手した直樹は聞き込みを開始。それぞれ特捜班のメンバーが追っている人物は、何者かに「最期にぜいたくさせてやる」と言われてSNSで集められた自殺志願者たちだということが判明する。その中に、風船を運び込んだ人がいると知った直樹は、風船に可燃性のガスが詰まっていた可能性に思い当たる。爆発で死亡した主催者にライターを手渡した人物が怪しいと踏んだ直樹は、病院に戻って地道に聞き込みを再開。
 そんな直樹に、新藤は“もっと効率的に捜査がしたい”と不満を漏らす。「効率のいい捜査なんてない」と言う直樹に反発した新藤は、別行動をすると収穫のないまま、ひとり特捜班に戻る。しかし、その後、直樹と連絡がとれなくなってしまい…?

ゲスト:石倉三郎

脚本:徳永富彦 
監督:鈴木浩介
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする