いつの頃からか、検索を掛けると、先頭に“AIによる概要”が示されるようになった。
「わかりやすい日本語で解説してくれているので、知りたいことへの理解の助けになる」と思っていたが……
先日、永瀬九段が名人戦第三局に敗れ、今期の七番勝負は3連敗となった。《羽生九段の天敵…あの強い永瀬九段が、最近、藤井七冠にボコボコにされている。渡辺九段も相当やられているし、羽生九段も歯が立たない状況である。
そこで、《藤井七冠に健闘している上位棋士》《藤井七冠に勝ち越している棋士》を知りたくなって……「藤井聡太に勝ち越している棋士」で検索したら、「AI による概要」が冒頭に示された。
ちなみに、この段階での私の認識は、《最初の頃は豊島九段が初対局から6連勝したが、ある時期から藤井が圧倒して、通算対戦成績も藤井七冠がかなり勝ち越してきている》《深浦九段と大橋八段が勝ち越していたような》《先に挙げた永瀬、渡辺、羽生以外にも菅井九段も最近はかなりやられている》《他の上位棋士も歯が立たない》《佐々木勇気八段が竜王戦で2勝4敗と健闘?した》ぐらい。
「藤井聡太に勝ち越している棋士」で検索
◆AI による概要
藤井聡太に勝ち越している棋士は、大橋貴洸、深浦康平、佐々木大樹、井上善久、井出徹也の5人です。ただし、これは特定の時期や棋戦における対戦成績に基づいています。
詳細:
大橋貴洸七段:4勝2敗で勝ち越しています。
深浦康平九段:2勝1敗で勝ち越しています。
佐々木大樹七段:2勝1敗で勝ち越しています。
井上善久九段:1勝0敗で勝ち越しています。
井出徹也八段:1勝0敗で勝ち越しています。
補足:
藤井聡太は、多くの棋士に対して圧倒的な勝ち越し記録を持っていますが、上記5人は藤井に勝ち越している数少ない棋士です。
豊島将之九段は、藤井聡太に対して20勝以上と、圧倒的に勝ち越している唯一の棋士です。Number Webによると(ここで記述終了)
↑
怪しい情報……けっこう間違えている。情報が古い?
《豊島将之九段は、藤井聡太に対して20勝以上と、圧倒的に勝ち越している唯一の棋士》
→圧倒的に?間違えている!通算12勝26敗(6連勝の後は6勝26敗、直近は3勝20敗)
《深浦康平九段が2勝1敗で勝ち越し》
→氏名は“深浦康市九段”が正しい。現在の深浦九段の藤井七冠との対戦成績:3勝1敗
《「佐々木大樹七段」て誰?》
…佐々木勇気八段? →現在の佐々木勇気八段の藤井七冠との対戦成績:4勝9敗
…佐々木大地七段? →現在の佐々木大地七段の藤井七冠との対戦成績:4勝10敗
《井上善久九段って誰だよ?》
…井上慶太九段かな? 現在の井上九段の藤井七冠との対戦成績:1勝0敗
《井出徹也八段も誰なんだ?》
…井出隼平五段? 現在の井出五段の藤井七冠との対戦成績:1勝0敗
あと、丸山九段が3勝1敗と勝ち越しているようだ。丸山九段は銀河戦決勝で2年連続藤井七冠を破っている。
紹介した“AI による概要”は引用文末にリンクが張られているNumber Webの記事を参考にしていると思われる。
この記事は2024年4月のモノで、データとしては少々古い。以下の文章はその記事の抜粋。
かつては「天敵」だった豊島との関係は逆転し、藤井は前記のようにタイトル戦で豊島を4度下した。名人戦の開幕時点の対戦成績は、藤井が22勝11敗と勝ち越していて、直近で豊島に9連勝している。なお、藤井に2ケタ勝利している棋士は豊島しかいない。
この記事の著者は田丸昇九段で、この記事自体の趣旨は、《豊島九段が早くから藤井聡太のポテンシャルを見極め、現在を予見していた》というモノ。さらに、豊島九段へのリスペクトも込めているように感じられた。
AIはそういう田丸九段の気持ちを過度に読み取って、間違えたのだろうか?まあ、そういう主観的なモノはないだろうが、データや文章を断片的に収集して、時には誤った解説をしてしまうのかもしれない。
それと、AIは時系列の順序を軽視する傾向があるのかもしれない。
【追記】
将棋PRESSBACK NUMBER 2021/10/16記事
「藤井聡太三冠「46敗」の研究(驚きの勝率0.842)…デビュー丸5年、藤井三冠19歳が負け越している棋士は何人いる?」
この記事も参考にしているようだ。
この記事中「藤井に勝ち越している棋士は大橋(3勝2敗)、深浦と佐々木大(いずれも2勝1敗)、井上と井出(ともに1勝0敗)の5名しかいない」という記述があり、これが“AI による概要”に反映されているようだ。
「わかりやすい日本語で解説してくれているので、知りたいことへの理解の助けになる」と思っていたが……
先日、永瀬九段が名人戦第三局に敗れ、今期の七番勝負は3連敗となった。《羽生九段の天敵…あの強い永瀬九段が、最近、藤井七冠にボコボコにされている。渡辺九段も相当やられているし、羽生九段も歯が立たない状況である。
そこで、《藤井七冠に健闘している上位棋士》《藤井七冠に勝ち越している棋士》を知りたくなって……「藤井聡太に勝ち越している棋士」で検索したら、「AI による概要」が冒頭に示された。
ちなみに、この段階での私の認識は、《最初の頃は豊島九段が初対局から6連勝したが、ある時期から藤井が圧倒して、通算対戦成績も藤井七冠がかなり勝ち越してきている》《深浦九段と大橋八段が勝ち越していたような》《先に挙げた永瀬、渡辺、羽生以外にも菅井九段も最近はかなりやられている》《他の上位棋士も歯が立たない》《佐々木勇気八段が竜王戦で2勝4敗と健闘?した》ぐらい。
「藤井聡太に勝ち越している棋士」で検索
◆AI による概要
藤井聡太に勝ち越している棋士は、大橋貴洸、深浦康平、佐々木大樹、井上善久、井出徹也の5人です。ただし、これは特定の時期や棋戦における対戦成績に基づいています。
詳細:
大橋貴洸七段:4勝2敗で勝ち越しています。
深浦康平九段:2勝1敗で勝ち越しています。
佐々木大樹七段:2勝1敗で勝ち越しています。
井上善久九段:1勝0敗で勝ち越しています。
井出徹也八段:1勝0敗で勝ち越しています。
補足:
藤井聡太は、多くの棋士に対して圧倒的な勝ち越し記録を持っていますが、上記5人は藤井に勝ち越している数少ない棋士です。
豊島将之九段は、藤井聡太に対して20勝以上と、圧倒的に勝ち越している唯一の棋士です。Number Webによると(ここで記述終了)
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怪しい情報……けっこう間違えている。情報が古い?
《豊島将之九段は、藤井聡太に対して20勝以上と、圧倒的に勝ち越している唯一の棋士》
→圧倒的に?間違えている!通算12勝26敗(6連勝の後は6勝26敗、直近は3勝20敗)
《深浦康平九段が2勝1敗で勝ち越し》
→氏名は“深浦康市九段”が正しい。現在の深浦九段の藤井七冠との対戦成績:3勝1敗
《「佐々木大樹七段」て誰?》
…佐々木勇気八段? →現在の佐々木勇気八段の藤井七冠との対戦成績:4勝9敗
…佐々木大地七段? →現在の佐々木大地七段の藤井七冠との対戦成績:4勝10敗
《井上善久九段って誰だよ?》
…井上慶太九段かな? 現在の井上九段の藤井七冠との対戦成績:1勝0敗
《井出徹也八段も誰なんだ?》
…井出隼平五段? 現在の井出五段の藤井七冠との対戦成績:1勝0敗
あと、丸山九段が3勝1敗と勝ち越しているようだ。丸山九段は銀河戦決勝で2年連続藤井七冠を破っている。
紹介した“AI による概要”は引用文末にリンクが張られているNumber Webの記事を参考にしていると思われる。
この記事は2024年4月のモノで、データとしては少々古い。以下の文章はその記事の抜粋。
かつては「天敵」だった豊島との関係は逆転し、藤井は前記のようにタイトル戦で豊島を4度下した。名人戦の開幕時点の対戦成績は、藤井が22勝11敗と勝ち越していて、直近で豊島に9連勝している。なお、藤井に2ケタ勝利している棋士は豊島しかいない。
この記事の著者は田丸昇九段で、この記事自体の趣旨は、《豊島九段が早くから藤井聡太のポテンシャルを見極め、現在を予見していた》というモノ。さらに、豊島九段へのリスペクトも込めているように感じられた。
AIはそういう田丸九段の気持ちを過度に読み取って、間違えたのだろうか?まあ、そういう主観的なモノはないだろうが、データや文章を断片的に収集して、時には誤った解説をしてしまうのかもしれない。
それと、AIは時系列の順序を軽視する傾向があるのかもしれない。
【追記】
将棋PRESSBACK NUMBER 2021/10/16記事
「藤井聡太三冠「46敗」の研究(驚きの勝率0.842)…デビュー丸5年、藤井三冠19歳が負け越している棋士は何人いる?」
この記事も参考にしているようだ。
この記事中「藤井に勝ち越している棋士は大橋(3勝2敗)、深浦と佐々木大(いずれも2勝1敗)、井上と井出(ともに1勝0敗)の5名しかいない」という記述があり、これが“AI による概要”に反映されているようだ。