英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

第74期名人戦七番勝負 ~佐藤天彦八段、新名人に ~

2016-05-31 19:23:17 | 将棋
負けてしまいました。

優勢に進めていたと思ったのですが、見落としで劣勢に……
第2局で信じられない逆転負け。第3局、第4局は惨敗。
そして、本局の見落とし…

 名人位を失冠したのも残念ですが、内容が良くなかったのがもっと残念です。
 この後、棋聖戦、王位戦、王座戦と防衛戦が続きますが、気持ちを切り替えて、臨んでほしいです。
 全部防衛して、A級順位戦も全勝で、来期の名人戦七番勝負の舞台に立って欲しいものです。

 羽生名人には立ち直っての巻き返しを期待しますが、私は、立ち直れそうにありません………
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『99.9-刑事専門弁護士-』 第7話

2016-05-30 22:13:39 | ドラマ・映画
“0.1%”の可能性と謳っているが、相変わらず“緩い0.1%”である。

専務・西岡の逮捕の理由
①経営方針で被害者の社長と揉めていた
②凶器の花瓶に専務の指紋が付いていた
③アリバイは娘の証言で、信頼度が低い
 警察や副社長・河村英樹 (高嶋政伸)によると、②が決定的な証拠であるらしい。

しかし、
西岡犯人説には多くの疑問が存在する
1.窓ガラスが割られており、そこから侵入したと考えられた。ガラスの破片が広範囲に飛び散っており、靴を履かずに歩くのは困難な状況だったが、足跡なかった。
 後に、犯人が使用したスリッパが玄関に置いてあるスリッパと判明。これは、窓から侵入したという仮定と矛盾する。
2.窓を割るにはハンマーなどの道具が必要。だとすると、その道具を凶器に使用するのが自然。なぜ、凶器に花瓶を使用したのか?
3.専務の写真は花瓶だけにしか残されていなかった。花瓶だけは素手で掴むのも不自然。
4.花瓶が粉々に割れ過ぎ。凶器に使用しても、落としても現場のように粉々にはならない。ハンマーなどを使って、意図的に粉々にしたのではないか?

さらに、
最初から怪しい副社長の西岡(高嶋政伸)

そこで、
花瓶の指紋の決定的な証拠さえ崩せば、解決する。

A.粉々になっていた凶器の花瓶
B.凶器と同タイプの専務室の花瓶の花だけが枯れていた(同部屋の他の花は元気)
               ↓
 そこから、現場で発見された専務の指紋の突いた花瓶の破片は、専務室にあった花瓶であると推理
               ↓
 立体ジグソーパズルで立証、ついでに、現在、専務室に置かれている花瓶が副社長のモノということが判明。
事件解決。


タイトルとは程遠い可能性の緩さ(警察の捜査が杜撰過ぎ)。立体ジグソーパズルというのも目新しくないし……ドラマとしては、面白いことは面白いのだが…

 それはそうと、今回の“あらすじ”(下記)、何となく文章が稚拙。
 「まったく身に覚えがない」が「まったく見に覚えがない」と間違っていたし。

 


【ストーリー】番組サイトより
 大手玩具メーカーの社長が、副社長である息子の 河村英樹 (高嶋政伸) に殺害されてしまう。
 しかし逮捕されたのは、同社専務取締役・西岡 (嶋田久作) だった。

 深山 (松本潤) 、佐田 (香川照之)、志賀 (藤本隆宏) は容疑者である西岡の弁護人となり、当時の状況を聞くが、西岡は 「まったく身に覚えがない」 と語る。
 また 彩乃 (榮倉奈々) も西岡の娘に話を聞くが、西岡は当時一緒に家に居り、アリバイがあると主張する。

 しかし、決定的な証拠である “凶器の花瓶から検出された西岡の指紋” が、西岡を有罪へと追い詰めてゆき…。

脚本:宇田 学
演出:木村ひさし
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警視庁・捜査一課長 第7話

2016-05-29 11:46:01 | ドラマ・映画
高レベルの残念な脚本だった……
 過去に、夫の事件で警察に不信感を持つ家政婦・西崎波留美が、自分が殺人犯に仕立て上げられようとしていることに気づき、逃れようと一計を案じた。
 まあ、ここまではサスペンスにはよくある脚本の手段であるが、そこからの波留美のの行動が不可解極まるものだった。

 遺体を別の現場に運び、その後、自首。
「そのまま警察に通報するつもりでしたけど、どうせ私が疑われるだけと思いましたから、
 土地勘のある浅草まで遺体を運んで…
 とにかく捜査を混乱させようと思ったんです。
 きっと誰かが、真実を明らかにしてくれるんじゃないかって
……そう願いながら」


“きっと”と言える根拠が全くない。
 波留美は「自首→逮捕→殺人罪確定」という筋書きは浮かばなかったのだろうか?警察の捜査を信用してないなら、尚更である。
 少なくとも、自首した時点で、『死体遺棄』や『捜査妨害』の罪は確定してしまっている。
 全く不合理な波留美の行為で、捜査を混乱というよりは、フェイク・ミスリードなどの脚本の為としか言えない。
 綿密に構成したミスリードは素晴らしいが、小手先だけで楽をしたミスリードで、ご都合主義の極地の脚本だった。
 波留美の台詞を書いていて、≪おかしい≫と思わなかったのだろうか?



このドラマ、いくつかのお約束シーンを挿入している
・トゥルルルル…「一課長大岩、ん?○○の死体が△△?」
・「勘は頭の片隅に置いておく」
・現場付近で平井真琴(斉藤由貴)が不審な人物を発見
・捜査開始時に一課長の檄
・一課長付きの運転手の刑事に、ダメ出しっぽい台詞を言っておいて、褒める
・大福を食べる
・刑事部長の叱咤激励(何気なしのヒント)
・一課長の妻との会話(励ましとヒント)
・相当無理難題な広域一斉捜索

 一般的に、お約束シーンは嫌いではないが、このドラマの場合、ストーリーの足枷になっている気もするし、それほど面白くない。

第7話・ストーリー】番組サイトより
 捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、東京・田園調布で起きた強盗殺人事件の現場に駆けつけた。刺殺されたのは個人資産100億円の大手商社社長・屋敷博史(坂口進也)で、現場の豪邸からは総額2億円の金品が持ち去られていた。
 莫大な遺産を相続することになる若妻・和歌子(三輪ひとみ)は、顧問弁護士・臼井直人(羽場裕一)の自宅に泊まっていたとアリバイを主張する。屋敷の死体を発見した時、玄関の鍵は閉まっていた。犯人は鍵を持っていたということになるが…合鍵を持っていた家政婦が今日はまだ出勤していない!?
 凶器の和包丁から家政婦・西崎波留美(洞口依子)の指紋が検出された。行方不明の波留美を早急に探す方針で捜査会議は決まった矢先、「私、人を殺しました。逮捕してほしいんですけど…」と波留美が自首してきた!
 早期解決かと思われたが…なんと彼女は屋敷の殺害を否認。同じ時刻、浅草で別の殺人を犯したと自供する…!そして、彼女の供述どおり、フリーライター・多田野民夫(湯江健幸)の遺体が浅草で発見された。

 田園調布の事件の容疑者が、同じ時刻に浅草で事件を起こした…。2つの事件をつなぐものは何なのか!? 手がかりを求め、平井真琴(斉藤由貴)は波留美の過去を調べるが…!?

【ゲスト】洞口依子、羽場裕一、三輪ひとみ、湯江健幸

脚本:石原武龍 守口悠介
監督:濱龍也
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『捜査一課9係 season11』 第8話「3つの大追跡」

2016-05-27 23:03:38 | ドラマ・映画
青柳・矢沢コンビ、村瀬・志保コンビ、倫太郎・浅輪コンビの3組が別行動を取っていたが、それぞれ事件の尻尾のようなモノを追いかけるうちに、ショッピングセンターでの銃撃事件に遭遇、終結した。

……………偶然過ぎるが(ドラマなので許容)、面白いストーリー展開で楽しめた。見かけとは逆の真相も面白かった。そう言えば、前シリーズでも「3つの捜査線」で並立した3事件を捜査していたっけ。

【疑問点】
・麻薬取締捜査官(葛山信吾)は、なぜ、あのショッピングセンターに行ったのだろうか?(私が見落とした?)
・組織の男は、わざわざ人の多い所で狙ったのだろうか?
・麻薬取締捜査官の潜入捜査は法の道は外れていない(法的に認められている)が、普通の人の道を歩くことを諦めないと駄目らしい。真っ当な捜査だとは思えない。(『相棒』でも非情な話があったなあ)


【ストーリー】番組サイトより
 ショッピングセンターのイベントステージで、妙子(遠藤久美子)と入れ違いに歌い始めた歌手・幸子(齋藤めぐみ)が、消音器付の銃で撃たれた!
 事件発生の20分ほど前、妙子の歌を聞きに来た青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、フードコートの男子トイレで怪しい女(上原多香子)を目撃。女は、拳銃を包んだような痕跡の残った新聞紙を捨てていった。直後、銃声が響く!
 一方、事件発生の1時間ほど前、村瀬(津田寛治)と志保(羽田美智子)は、暴力団組長銃撃事件の容疑者と思われる国際マフィアの車の手がかりをつかみ、尾行していた…。その車に乗った男(葛山信吾)のポケットに拳銃のような形を認め、男をショッピングセンターまで追った志保と村瀬は、そこで男のポケットを確認するも、それは携帯電話だった。直後、銃声が響く!
 また、倫太郎(渡瀬恒彦)は直樹(井ノ原快彦)を誘ってショッピングセンターの北海道フェアに来ていた。途中、一人きりで行動する少年(小林颯)を保護しようとするが、逃げられてしまう。少年のナップザックには銃らしきものが見えた。直後、銃声が響く!
 偶然、事件現場で顔をあわせた3組はそれぞれの事情を説明、各人が気になる相手がみな銃に関係していることから、銃撃事件への関与が疑われる。3組がそれぞれ相手を探しはじめた矢先、少年が銃を持った男に人質にとられてしまった! 銃を所持していたということは、銃撃事件の犯人はこの男なのか!?

 3組の刑事が追っていたバラバラの“事件”につながりはあるのか…? 倫太郎の一言で、3つの“点”が女性歌手銃撃事件へとつながる“線”に!? すべての関係性が明らかになったとき、浮かび上がってきた意外な真実とは!?


ゲスト
男(比留野学)… 葛山信吾
女(林麗美) … 上原多香子
少年(林正義)… 小林颯
和田幸子   … 齋藤めぐみ

脚本:徳永富彦
監督:田村孝蔵
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『捜査一課9係 season11』 第7話「殺人カメラ」

2016-05-26 23:29:27 | ドラマ・映画
(先週の回です)

被害者・松浦の人物像
・写真(撮影・作品)には妥協を許さず、最優先させる。
・協調性がなく、他人に不快な思いをさせることがある
・長年、恋人・百々とのヒモ生活していたが、プロデビュー後、別れていた

そういう訳で、周囲には殺害の動機を持つ者が多かった
・元恋人の百々
・プロデビューをあんな奴(松浦)に先を越されてしまったと悔しがる寺崎
・上記二人ほどの動機はないが、彼の撮ったフィルムをくすねていた藤尾

 実際は、3人とも殺害には関与せず、松浦自身も彼らの事を仲間や家族だと思っており、気持ちを表すことが苦手なだけだった…らしい。
 最後に、松浦が密かにメンバーの写真を撮っていたことが分かり、しみじみとした“良い話”風にしてしまった。

 でもね、人が命を落とした炎を「綺麗だった」と言い、「あの時、火事の写真が撮れて、ラッキーだった」と語る。まあ、芸術家の性(さが)から出た言葉であるが、娘をこの火事で亡くした母親がこれを聞けば、腹立たしいことこの上ないだろう。
 その火事で人が亡くなったことは、おそらく知っていたと思われるので、そういうことを言葉に出してしまうのは、かなりの無神経さである。(≪松浦の仲間を大切に思っていた≫≪気持ちを伝えるのが苦手なだけ≫という松浦のキャラクターであるとするなら、彼にこの言葉を口に出させることは、矛盾が生じる)
 さらに、松浦の写真集の表紙にその炎の写真が使われることを知った母親が、書店でアルバイトをしている息子の目に止まり、妹を焼き殺した炎を見て、苦しむかもしれないと、表紙の差し替えを懇願したが、
「その写真は、炎の写真。火事の写真じゃない」と主張(ある意味、正論)
「試しに見せてみたら……その写真を子供に見せて、どう反応するか」
「思い出すか(どうか)分からないのに、なんで、先回りするの!……本の表紙は変えないよ」


 確かに、松浦の主張も、一応、筋は通っている。が、あまりにも非情な言葉。



 母親は、写真集の発売を阻止するため、松浦を毒殺した。
 確かに、母親の考え方や行為は、間違えてる……しかし、取り調べ中に
「あなたのしたことは、息子さんの為になったんでしょうか?」(by 倫太郎)
「松浦さんは放火の犯人ではありません。彼を殺しても、復讐したことにはならないんですよ」(by 浅輪)

 主役二人の犯人への説教シーンは、制作サイドはこのドラマの見せ場だと思っているのだろう(あるいは主役特権かも)。

 でも、母親の動機は、彼女の供述によると、写真集の発売の阻止である(もちろん、松浦への腹立たしさもあっただろうが)。息子の為になったかどうかは不明だが、復讐が第一目的ではないはず。
 何を言ってるんだ、このふたりは?……と思っていると、さらに……


「悲しい事件ねぇ」(by 志保)
「松浦は、親の愛情を受けたことはない」(by 村瀬)
「息子を気遣う国枝浩子の心気持なんてよく理解できませんよねえ」(by 矢沢)
「“親心判らねえの?”なんて言われたら、ますます素直にならないよね。だって、分かんねえんだもの」(by 青柳)
 お茶を飲み、アラレをバリボリ食べながら話す9係の面々て、いったい……
 
 さらに、倫太郎&浅輪コンビが、写真仲間に対し、松浦の気持ちの推理を披露し、しみじみとさせ、得意満面……
 確かに、殺人は許されないんだけれど、浩子と松浦、人間としてどちらが酷いのか?


 こういう無理やりの“しみじみラスト”、多いよね。


第7話・ストーリー】番組サイトより
 新人写真家・松浦(神谷リク)が、自身の初個展の会場で倒れ、死亡した。青酸性の毒物による中毒死だが、控室の飲み物と紙コップから毒物は検出されなかった。倫太郎(渡瀬恒彦)は、控室に遺されていた二眼レフカメラの中にフィルムが入っていないことに疑問を抱く。
 松浦が倒れた際、会場にいたのは、カメラという共通の趣味で集まった被害者の仲間、藤尾(松澤一之)、百々(原田佳奈)、公子、寺崎たち。だが青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、寺崎が警察の到着前に姿を消していたと聞きこんだ。いち早くプロになった松浦をライバル視していた寺崎が、自身の勤務する町工場で毒物を入手して混入、痕跡を持ち去ったのか?
 志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)は公子から、松浦が周囲を不快にする変人で、5年も貢いだ恋人の百々をプロになった途端に捨てたと聞き出した。百々に殺害の動機は十分にある。だが彼女は、将来のために自ら別れたので恨みはないと語った。
 藤尾は、寺崎が現場にいたことを隠していた。藤尾自身はプロになる気はないと言うが、かつて自分の写真がカレンダーの表紙に使われたことを自慢していたと、藤尾の喫茶店の従業員・浩子(山下容莉枝)から聞いた直樹(井ノ原快彦)。もしや、藤尾も松浦に嫉妬していた…?

 一方、二眼レフカメラにこだわり、自らカメラを購入していろいろな操作を試した倫太郎は、ある重要なことに気付く!
 新人写真家を死へ追いやった意外な方法とは? そして、次々と浮かび上がるカメラ仲間の容疑者たち…。すべての真相は、松浦が残した写真の中に!?

ゲスト
藤尾治郎 … 松澤一之
国枝浩子 … 山下容莉枝
玉木百々 … 原田佳奈
松浦麻人 … 神谷リク

脚本:真部千晶
監督:吉田啓一郎
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2016年 名人戦第4局

2016-05-26 19:41:11 | 将棋
 第4局も負けてしまった。
 1勝3敗か……こ、これで面白くなったぞ………
   ………………面白くない…結果も、将棋内容も………………


 序盤で指しにくくして、そのまま押し切られてしまう。
 第3局ほどの惨敗ではないが、徐々にリードを拡げられた末、≪頃は良し≫と一刀両断されてしまった。

 それにしても、王将戦は2勝1敗から3連敗(対郷田王将)。名人戦も1勝0敗から3連敗。王将戦第4局から星を並べると、●●●○●●●、1勝6敗と散々な成績。内容も悪い。番勝負ではないが、竜王戦第1組の五位決定戦で豊島七段に敗れ、今期の挑戦はなくなった。
 巷では「羽生、衰えた」とこれ見よがしに言われてしまっているが、まだ、これからである。テニスに例えると、まだ“1ブレイクダウン”。次のサービスゲーム(先手番)を取って、その次のサーブ(第6局)を破れば、3勝3敗のタイに持ち込める。
 とにかく、次局を勝って欲しい。勝てば、風向きも変わるかもしれない。
 とにかく、次局は互角で二日目を迎えてほしい。
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『99.9-刑事専門弁護士-』 第6話

2016-05-24 16:39:26 | ドラマ・映画
第5話の後編~

三枝の偽証を暴くには―――
―――1.証言の矛盾を突く
「三枝が真島を目撃した橋は、当時、全面通行止めだった」(当時の報道映像より)
………しかし、「思い違いで、違う橋だった」と言い逃れ、再審請求は棄却されてしまう
 十条検事長と稲葉刑事部長の助言(圧力)によるもの。

 それにしても、事件当時も、早く決着をつけるため、証言の捏造や重要証人・三枝が犯した殺人を隠ぺいするなど、悪事三昧。
 単なる杜撰な捜査ではなく、平気で真実を捻じ曲げる……殺人犯を見逃し庇うなど、腐りきっている。

 ドラマでは、十条検事長は糾弾されていたが、稲葉刑事部長はどうなったのだろうか?

―――2.杉並事件の真犯人を挙げる
 「真島が犯人」でなければ、三枝の証言そのものが架空のものとなる。


二段階の捜査となったのは、面白かった。(ただ、過去の映像は短かったので、もう少し早く“通行止め”に気がついても良い)
ホワイトボードを使いながらの事件の整理は分かりやすかった。

香川照之が演じる佐田が良い。

深山(松本潤)は頭は切れるが、佐田や容疑者を見透かすような薄笑いや、どや顔を減らしてほしい。



≪殺人を犯した者は結婚してはいけない≫
子どもがかわいそうだ。
 信じていた父親が殺人犯だったというショック。
 しかも、その事実が一生付きまとう………

 それと、佐田が真島の母親の悲しみや苦しみを具体的に板橋に告げなかったのは不満。



【ストーリー】番組サイトより
 深山 (松本潤) は、18年前に自 殺した 谷繁 (千葉雄大) の父親が、実は自 殺ではなく、三枝 (平田満) に殺害された可能性が高いと考える。彩乃 (榮倉奈々) ら刑事事件ルームのメンバーと共に調査を積み重ねた結果、ある事実にたどり着き、確証を持って三枝を追及する深山。
 しかし三枝は、18年前の同じ日時に起きた 「杉並区資産家令嬢殺人事件」 で 「犯人を目撃した」 と証言していた。そして、その三枝の目撃証言が重要な決め手となって、犯人が逮捕され、有罪が確定していたのだ。
 つまり三枝には、谷繁の父が殺害された時刻には、もうひとつの事件が起きた付近におり、谷繁の父を殺害するのは不可能である、というアリバイがあったのだ。

 深山は三枝がアリバイ作りのために “嘘の目撃証言” をした可能性もあると考え、その目撃証言の調書を作った検察官であった 佐田 (香川照之) を厳しく追及する。佐田だけが知る “18年前の事実” とは一体 ——。
 さらに深山と彩乃は、18年前に三枝が 「犯人を目撃した」 と証言した現場に足を運ぶ。すると18年が経ち手がかりなど何も残っていないと思われた現場から、思いもよらない事件解決の糸口が見え始め…。

ゲスト
吉沢 悠 … 板橋卓二(「杉並区資産家令嬢殺人事件」の容疑者・真島の親友)
千葉雄大 … 谷繁直樹(三枝に暴行を加えて逮捕された男性。事件の際に転んで頭を強打しており、深山との接見の際に頭蓋内出血で倒れる)
平田 満 … 三枝尚彦(理白冷蔵の社長。谷繁直樹に暴行を加えられ、負傷する)
中丸新将 … 十条検事長(東京高検) 
小市慢太郎… 稲葉刑事部長(東京地検)

どぶろっく(森慎太郎、江口直人)
エレキコミック(今立 進、やついいちろう)
阿佐ヶ谷姉妹(木村美穂、渡辺江里子)


脚本:宇田 学
演出:岡本伸吾
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「16パズル」(中田七段作詰将棋)の解答

2016-05-23 16:03:18 | 詰将棋
「16パズル ……中田七段作詰将棋 2016年5月10日 中日新聞系新聞出題」の解答です。



 初手は▲1六角打も見えますが、△同香▲同角△1五玉で続かないので、▲4七角か▲4七角打に絞られます。
 まず、▲4七角と持駒を温存する方から考えましょう(私はケチです)。

 これで玉は動けませんし、合駒も無効のように思えますが、
 △3六歩(第2図)の合駒が、意外と抵抗力があります(他の合駒は簡単に詰みます)。


 ▲3六同龍は△同飛と取られてしまうので、▲3六同角と取りますが2六に逃げ道ができます。


 ここで、①▲3七角と②▲2七歩の2手段が考えられます。
 まず、①▲3七角と打ってみます。

 これには△1六玉(第6図)と逃げる一手です。
 第6図の玉は飛車、角、角に睨まれて絶体絶命に見えますが、2七に逃げられたり、玉方の飛車で攻め方の龍を取られたりして、詰みません。
 
 では、第4図に戻って、②△2七歩はどうでしょうか?

 ▲2七歩(第8図)にも△1六玉(第9図)の一手です。(第7図がないのは気にしないでください)


 この図も、追い込んだ感はありますが、2七の歩が取られたり、玉方の飛車の守備が利いて詰みません。
 持駒の角は、この局面では役に立ちません。
 という訳で、勿体がらずに、初手で▲4七角打と投入しましょう。

 以下、△3六歩▲同角△2六玉▲2七歩△1六玉と先ほどと同じ道を辿って第11図。
 (参考までに、初手▲4七角と打った時の第9図も並べておきます)


 今度は▲2五角の両王手には、2七の歩は浮いていないので△2五同玉の一手です。(第9図で▲2五角としても、△2五同玉でも△2七玉でも詰みません)




 ここで▲2六歩と突くと、1六への龍の利きが遮断されてしまいますが、今度は3八の角の利きが開通して、詰み上がります。



 玉、角、歩の動きが『16パズル』のようです。
 最後の突き歩が、なかなかの感触です。


詰手順……▲4七角打△3六歩▲同角△2六玉▲2七歩△1六玉▲2五角△同玉▲2六歩まで9手詰
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やはり疑問の采配・スッキリしない勝利 バレーボール・リオデジャネイロ五輪最終予選 対タイ戦

2016-05-22 14:16:21 | スポーツ
奇跡の大逆転、しかし、すっきりしない勝利でもあった……
(本来なら、もう一度試合を見直し検証して、きちんと書くべきですが、仕事や雑用、さらにNBAプレーオフなどが重なって余裕がありません。
 記憶があやふやで、ドミニカ共和国戦と混同してしまう可能性も高いのですが、ご容赦ください。
 もちろん、ご指摘があれば、再視聴し確認して訂正します)


1.『チャレンジシステム』はない方が良いのでは?
 ジャッジの正確さや公平さを考えると、導入する意義はある。しかし、いくつかの問題点が浮上している。
・審判や運営サイドが不慣れなこともあり、大きくゲームが中断されてしまう
・プレー中でもアピール可能だが、テニスと違いプレイヤーではなくベンチがブザーを鳴らすので、どのプレーの何について、どちらがアピールしたのか分かりにくい
・5秒経過後の“アピール”は受け付けない(今回の日本×タイ戦で、トラブルの素となった
・テニスと違い、イン・アウトの他、タッチネット、ワンタッチなど観点が多く煩雑である。(おそらく、ダブルコンタクトなどは程度の判断が必要なプレーは対象外)
・イン・アウトの判定は、わずかでもボールがラインに掛かっていれば「イン」になる。しかし、わずかでもかかっている状態は、肉眼で見た場合、ほとんどアウトに見える。
 ということは、「際どい」と感じた場合、アピールすれば「アピール成功」となる可能性が高く、その考えでアピールを実践すれば、ゲーム中何度も「チャレンジ」のシーンが増え、ゲーム中断が非常に増える。

 コンピュータ判定をするのなら「ボールの○%以上がラインに掛かっていないと、“イン”と判定しない」としたほうが良いように思う。
 さらに、チャレンジ回数の上限を決めた方が良いかもしれない。例えば「成否に関わらず、チャレンジは1セット2回」など。



2.『チャレンジシステム』に関する眞鍋監督の失策
 第2セット、日本が2点リードの20-19。島村のサーブに乱されたタイが、オープントスを苦しい体勢でのレフトのスパイク。これに山口と迫田がブロック、ワンタッチしたボールを楽にレシーブ、レフトの迫田のスパイクを打つ。ここで、ブザーが。
 システムはタイのチャレンジ。
 プレーを凝視していたタイの監督も何が起こったか分からない様子(チャレンジの意思は全くなかったと思われる)。
 主審は、この行為をタイベンチの誤操作と判断し、警告(イエローカード)を提示しようとした(この判定が、単なる誤操作に対するものなのか、故意、あるいは、偶発的な“遅延行為”と判断したものかは不明)。【ブザーが鳴ってからイエローカードを出そうとしたところまでで約40秒】
 しかし、この判定に対し、眞鍋監督が「“チャレンジは有効で、そのチャレンジを完遂させろ」と主張。一応、筋は通っているが、真意は「タイのチャレンジ失敗は明らかで、これにより、労せず日本に1点が入る」というモノだと推測できる。
 眞鍋監督の主張がよく理解できなかったのと、どう対処して良いのかを協議し、チャレンジを続行し、機械判定を開始した。【眞鍋監督アピールからここまでは2分20秒】
 機械判定が始まり、スクリーンにその結果が公開……“山口にタッチネットがあった”と判断され、タイのチャレンジが成功。タイに得点が入り、20-19となってしまった。【機械判定開始から、タイに1点が入り、ゲーム再開まで約1分】

 本来なら、ノーカウントで20-18でプレー再開(タイにイエローカード)するところだったが、眞鍋監督の“せこい”とも言えるアピールが裏目に出て、タイに1点入り20-19となってしまった。
 誤操作による中断が40秒、眞鍋監督のアピールによる中断が3分20秒もあり、合わせて約4分の中断が為されてしまった。1点失い、ムードは悪くなり、中断で集中力もそがれてしまうかもしれないという大きなマイナスだった。
 その影響かは不明だが、この直後のプレーは、コートの後ろ中央部ががら空きとなり、そのスペースをタイにスパイクを打ちこまれてしまった。

 タイベンチのブザーについては私はこう推測している。
 『このプレーが開始される前にタイの監督はタイムアウトを取ろうとした(タイムアウトのジェスチャーをしていた)。しかし、認められず、≪残念、仕方ないか≫という表情。
 実際、タイベンチはタイムアウトを取ろうとして、タッチパネルを操作したが、何らかの不具合ですぐ反映されず、その数秒後のプレー中に作動してしまった』


3.不手際が多い審判団
 それはともかく、タッチパネルの誤操作などについて、しっかりとルールが確立されているのか、ある程度、審判の裁量に任せられているのか気になるが、この試合、審判団の不手際も多かった。
 21-20の場面で、ネット際のボールを山口が相手のブロックに当てて、リバウンドを捕ろうとしたプレーを、山口のドリブルと判定した。しかし、明らかに相手のブロックに当たっていた。当然、日本が“チャレンジ”して、成功。ノーカウントで21-20で再開され、迫田のサーブで開始しようとしたが、なぜか制止され、21-21でタイにサーブをするように指示される。
 再び、協議され、結局、ノーカウントで21-20、迫田のサーブで再開された。主審の誤審から迫田サーブまで2分30秒の中断。これに関しては、二重の審判団の不手際。


4.“チャレンジ”を乱発する眞鍋監督
 この試合だけでなく、眞鍋監督はチャレンジを多用していた。
 例えば、この第2セット、タイのレフトからのストレート打ちのスパイクが決まって、22-22の同点になったが、“このスパイクがアンテナに当たったのではないか”というチャレンジを行使した。
 スクリーンには余裕でアンテナ内を通過するボールが映され、チャレンジ失敗。ボールがネットに当たり、その影響でアンテナがやや動いていた。そのアンテナの動きを見て、チャレンジを行使したのだろうが、リアルタイムで映像を見たイメージはクリーンにスパイクが決まったように見えた。
 今回、≪えっ、“チャレンジ”するの?≫といった明らかに“チャレンジ失敗”するだろうというものが多かった。ゲーム展開が中断、間延びするだけでなく、選手の集中力の阻害になったように思えたことが多かった。実際、この直後、シュートサーブを山口が受け損ない、相手コートに返ってしまった。それをダイレクトスパイクで決められ、22-23とピンチに陥ってしまった。(この後、逆転し25-23で日本が第2セットを取った)

 “チャレンジ”で間を取り、落ち着かせるといった目的で行使することもあるかもしれない。
 “チャレンジ”するのはルールで認められているので、非難はできないが、審判のジャッジおかしいとはっきり思える時に、行使するものではないだろうか。

5.問題の第5セット
 サーブはタイから。
 日本は、前衛・迫田(レフトポジション)、荒木、石井(最初のサーバー) 後衛・宮下、山口、木村の布陣。第4セットと同じスターティングメンバー。
 このセット、日本は動きが固く、ミスが多かった。
 木村のスパイクミス、石井のサーブレシーブミス、笛が鳴る前に気を緩めてしまったミス、木村のスパイクがブロックにつかまる、ネット上での押し合い負け、宮下が佐藤と交錯しながらのアンダートスを、木村がスパイクをふかしてアウト……
 3-8でコートチェンジ。15点制なのでかなりのビハインド。さらに迫田のスパイクがアウトで、3-9とますます窮地に。

 ここで2回目のタイムアウト(1回目は2-5の時)。最後のタイムアウトとになるとは言え、遅すぎるのでは。それに、動きが固く、充分なトスが上げられない状態なので、迫田に代えて長岡を出すべきだろう。しかももっと早い時期に。

 木村が相手ブロックをはじき飛ばしすストレートスパイク、4-9
 タットダオがAクイックを日本のコートに叩き込み、4-10
 迫田がバックアタックを決め、5-10
 ピンチサーバー・島村のサーブをAパスで返し、強烈なスパイクが炸裂。これを木村は足で当てるのがやっと。横に跳ねたボールは後衛レフトの迫田に直撃。これを何とか救い上げようとするが、大きくコート外へ。喜ぶタイチーム。しかし、宮下がフライングレシーブ。背面越しに上がったボールは、タイコートに。奇跡的プレーだ。
 この後、バタバタしたプレーが続く中、タイに決定的なスパイクチャンスが訪れる。しかし、力んでスパイクがアウト。6-10。大きなプレーだった。
 島村のサーブを、ほぼAパスで返し、スパイク。これを島村が上げられず、6-11
 迫田のバックライトからのバックアタックをタイがブロック。これを繋いで、アンダートスを今度は石井がスパイク。これがシャットアウトされ、6-12。タイが3点取るまでに、少なくとも8点取らなければならない。絶体絶命。
 タイのサーブがオーバーして、7-12
 宮下のサーブを、Aパスで受けるタイ。しかし、トスがスパイカーにとって被り気味の位置に上がり、フェイント。日本はこれを何とか繋いだが、苦しいトスになり、石井がフェイント。これがいい位置に落ち、タイが拾えない。8-12
 間を置いてブザー。日本のパッシング・ザ・センターラインに対する“チャレンジ”を主張。しかし、5秒経過していたので、副審は受け付けなかった。
 これに対し、執拗な抗議を続けるタイ監督に、主審はレッドカードを出し掛けたところで、タイがタイムアウトを要請し、レッドカードは出されず。
 このパッシング・ザ・センターラインであるが、ラインの踏み超え対象は足に限る。その他の部分は、相手チームの妨害にならなければ、バイオレーションにはならない。タイ監督は、手が出たというジェスチャーだった。明らかに、ルールを誤認していた。“5秒経過”も理解していないようだ。
 タイムアウト明け、タイチーム、今度は主将のプルームジットが主審に抗議(説明を求める?)が、これに対し、とうとうレッドカード日本に1点が与えられ、9-12
 宮下のサーブでプレー再開。タイコートを深く狙ったサーブ。ネットを過ぎて浮かび上がり、レシーバーはアウトと判断、見送る。しかし、これがエンドライン付近で急激に落ち、コートイン。サービスエース!10-12
 続く宮下のサーブ。今度は慎重にレシーブしてほぼAパスでセッターに返り、Aクイック。これを荒木がブロックに引っ掛け、繋いだトスを石井がスパイク。11-12、1点差!(タイがタイムアウト)
 セッターをポーンプンからヌットサラに交代。宮下のサーブをAパスのレシーブ。プルームジットがクイックに入るがこれは囮で、ウィラワンの時間差攻撃。しかし、これを待ちかまていた石井と荒木がシャットアウト!……12-12、ついに同点!
 宮下のサーブ、プルームジットのライト攻撃に石井がワンタッチを引っ掛け、迫田がブロックアウトを獲り、逆転、13-12
 沸きに沸く会場。タイは再びセッターを交代、プレー再開………と思いきや、副審がこの交代を認めず、ベンチに戻ったヌットサラをコートに戻す。
 納得のいかない監督。キャプテンも主審に、「しっかり交代を要請している」(←推測)と説明。その後、カメラは日本選手の様子に切り替わるが、一段と会場が湧いた。どうやら、レッドカードが出された模様。さらに、日本に1点が加えられ、14-12。日本がマッチポイントを掴んだ。主審がレッドカードを出した瞬間が見られなかったので、出した理由は分からなかった(FIVA見解は後述)。
 タイ選手が主審に抗議するが、覆らない。憤然とするタイ監督。

 12-14で再開。宮下のサーブで乱されたタイは、レフトのオープン攻撃。これをブロックに掛け、迫田がオープントスをスパイク。しかし、タイも気力を振り絞って、ブロック。シャットアウト。14-13
 しかし、依然、日本のマッチポイント。
 木村のサーブレシーブがネット際に飛んだが、宮下がレフトにオープントス。これを迫田が走り込んで、渾身のスパイク。これをタイが拾いきれず、15-13。日本、奇跡の大逆転勝利!


★2度のレッドカードについて
【国際バレーボール連盟(FIVB)の見解】
 1度目は監督がコーチングゾーンを越えて抗議したため「敵対的な振る舞い」として出され、2度目は遅延行為が理由と説明した。


☆タッチパネルについて
 タイがクレームを繰り返したのは、タッチパネルの不具合が続いたことが原因。メンバーチェンジが何度も実行できず、かなりフラストレーションが溜まっていた様子。
 日本チームもメンバーチェンジが実行できなかったが何度かあったが、そもそも、タッチパネルシステムを採る必要があるのかが疑問である。
 メンバーチェンジ成立について、従来は申請のタイミングの遅早など、監督と審判との折衝だけで済んでいた。しかし今回は、タッチパネルの不具合か、誤操作かの問題が付加され、その確認は水掛け論になってしまう。実際は誤操作でも、≪ちゃんと操作したのに≫という不信感が残るし、システムの不具合の場合は、ベンチとしてはどうしようもない。従来なら、2者の話し合いである程度納得できるのに。
 高速で微細な判断が必要なジャッジは機械導入の意義はあるが、こういう手続きの問題で、機械の方を絶対視するのは如何なものだろうか?番号札を持ってコートサイドに出ているのだからシステムの不具合の可能性を考えて、臨機応変にメンバーチェンジを認めてもいいのではないだろうか?

☆冷静さを欠いたタイの監督
 冷静さを欠いて、“チャレンジ”の5秒経過ルール、パッシング・ザ・センターラインの誤認識などにも、審判に不信感を持ってしまったタイの監督にもかなり問題を感じる。


☆不手際が多い審判団
 特に“チャレンジ”に対応する能力に欠けていて、明らかに誤判断をしたり、時間が掛かってしまうシーンが何度も生じた。
 眞鍋監督の“ヤブヘビ”となったチャレンジの強制のプレーは、確認のスクリーンを見る限り、山口にタッチネットはなかったように思われるし、この騒動の対応にもお粗末さを感じた。

 2009年にタッチネットの規定改定され、がネットの白帯部分に限定されましたが、2015年にそれ以前のタッチネットの規定に戻されたようです。
 ルール改正を知らなかったので、
 山口選手が降り際に、腹部の辺りがネットに触れていたのは確認しましたが、タッチネットに該当しないと思ってしまいました。
 私の無知でした。申し訳ありませんでした。



6.日本チーム雑感(他の試合を含む)
日本のエースは長岡だろう
 今大会の長岡は素晴らしかった。
 威力、コースの打ち分け(コースチェンジ)も素晴らしく、スパイクミスも非常に少なかった。
 さらに、長岡の長所は、ある程度乱れたトスでも、強打を決めることができることだ。
 レシーブがよく、ラリーが多い日本において、ラリー中のオープントスを決めることができるのは長岡が一番である(ロンドン五輪時は木村がそうだった)。ラリーを制さないと勝機が少ない日本にとって、長岡の価値は非常に大きいと思われる。
 今大会、迫田も好調で、素晴らしかった。長岡がやや調子を落とすと、迫田がカバーしていた。しかし、≪ああ、長岡がいれば、何とかなったのに≫と思われるシーンが多く、長岡がベンチにいる時間が多かったのは勿体なかった。
 前の記事で、「長岡と迫田を同時にコートに立たせれば最強なのに」と述べたが、サーブレシーブの関係で難しいらしい(長岡も迫田もサーブレシーブが得意ではない)。考え足らずだった。

セッター・宮下
 時々、トスミスを連発するのが非常に残念だった。
 この原因は、おそらく、スタミナ切れ。特に上半身(腕や胸筋)が消耗してしまい、トスが短くなったり、ブレたりするのではないだろうか。ゲーム後半になってからトスが乱れ始める傾向が強いように思える。
 フライングレシーブやつなぎのプレーでも走り回り、チームに非常に貢献しているが、それもあり、消耗が激しいのかもしれない。ただ、今大会を見ていると、そういう体力面を強化する必要がある。
 時々、控えセッターと交代するのも、一策だろう。

 上述した守備面での貢献、2アタック、サーブ、ブロックは過去のセッターと比較して、どれも上位レベルであり、全日本のセッターは彼女しかいないと考える。

木村の復活
 2、3年前は強打が衰え、決定力も低下していたが、昨年辺りから復活の兆しがあり、今大会はロンドン五輪時の頃を彷彿させる活躍であった。
 彼女ならではの弾道、難しい体勢でも打ち切れる体の柔軟さ、スパイクの強さもかなり戻ってきていた。頼もしい復活だった。


眞鍋監督
 選手の育成、チーム戦略についての監督の手腕は、よく分からないが、ここまでの実績から、高評価してもいいのだろう。
 しかし、ゲームの戦略・戦術には疑問に感じることが多かった。前記事で述べた「木村負傷時の対応」や「タイムアウト時の指示」、ここまで述べてきた「長岡の起用法」や「“チャレンジ”の多用」や「宮下を出し続けたこと」が挙げられる。
 あと、感じたことは、内面の不安が表情に出ること。
 例えば、この試合の最終セット、石井のスパイクがシャットアウトされ6-12となった時、眞鍋監督は小さくではあるが、2、3度、不安げな顔で首を捻ていた。
 このセット、劣勢になり、点を取られるたびに不安げな顔をしており、「鉄仮面」を強要するのは、酷であるが、そういう監督でいてほしい。(中田久美監督は、いつも不機嫌な顔をしているが…)


 とは言え、第6戦のイタリア戦で敗れたものの2-3での敗戦で、勝ち点1を加え、セット率の関係で4位以上が確定し、リオデジャネイロ五輪への出場権を獲得した。おめでとう!
 できれば、勝って欲しかった。せめて、イタリアが2セットを先に取ってホッとした第4セットではなく、第2セットか第3セットを奪って、五輪出場を確定してほしかった。
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【歳時メモ】 フランスギク、ヒメジョオン、オオキンケイギク

2016-05-19 22:44:45 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 フランスギクは引き続き最盛期。
 ヒメジョオンも、ちらほら。
 オオキンケイギクも咲き始めました。
コメント (2)
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