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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

尺八演奏家 野村峰山 「自分流 ~“知”の探究者たち~

2025-07-20 15:22:58 | 芸能
「息ひとつで魅了する」…というテーマだったが、そんな単純なものではないような気がする。

 人間国宝の野村峰山先生について書くのは恐れ多いです。1分ほどためらいましたが(1分かい!)、峰山先生はきっと気になさらないと思います。
 尺八の音色は幅があると感じるのですが、峰山先生の音色は、幅がありつつ鋭さを伴い、伸びも果てしない。
 日本刀を水平に振った時のように空間が斬られる感覚を感じることもあれば、やわらかくて暖かくて穏やかさに包まれる時もある


 それは卓越した芸(技→術→芸という段階があると聞いたことがある)がなせる領域であるといえる。
 尺八には通常、指穴が5つしかない。(表に4つ、裏に1つ)
 それなのに、すべての音域(音階)を表現できる。
 穴のふさぎ方の違い、さらに、顎の突き出しや引きで音の高さを上下させることもできるという。
 (尺八演奏で、顎をだし引きするのを見かけるが、ずっと、音色にうねりを生じさせるための動作かと思っていました。あと、拍子をとるとか…)
 さらに、峰山先生は顎の突き引きをせずとも、口先だけで調整できる。
 口蓋垂(“のどちんこ”のこと?)と下のてっぺんが接触する部分を息を吹きかけ、振動させて、ビブラートのような音色を出すこともできる。

 ……峰山先生の修練による技術が音色を支えていると思うが、それだけではないように思う。
 「演奏後には後悔が残る。その後悔が少しでも少なくなるように、稽古する」という心構えに感嘆。

 さらに、種々のジャンルや楽器と共演したり、新たな試みに挑戦している。
 そういう新たな経験により、演奏の更なる広がりを生み出している

 もちろん、減少傾向にある世間の関心を他ジャンルとコラボすることによって開拓するという目的もある。演奏の更なる広がりか、新たに尺八に興味を持ってもらう試みのどちらが主かわからないし、どちらも大切だと考えていらっしゃるのかもしれないが、私は前者(演奏の広がり)が主のように思った。

 その挑戦の一つとして、小学校での演奏会があった。
 最初、尺八演奏を聴いた時の子どもたちの顔は、絵にかいたような“きょとん顔”だった。
 そのあと、『ルパン三世』などの聴きなじみのある曲を聴いて、どんどん表情が変化していく。
 最後の尺八と子どもたちの『Believe』の合唱は顔はとても生き生き。

 なじみのある曲の演奏として『宇宙戦艦ヤマト』のシーンもあったが、なんとも雅なヤマトだっだ。

【追伸】
 峰山先生の息子さんの誕生パーティで、ババ抜き?たこ焼きがあった。(一つだけ大量ワサビ混入)
 当たり?を引いたのが、峰山先生の奥様だった(ワサビ仕込みすぎ、お気の毒)
 峰山先生が当たりを食べるシーンも観たかった。

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Unknown (copelonmaru)
2025-07-21 10:49:29
こんにちは
ご覧いただきたい、ありがとうございました♪
返信する
素人が好き勝手書いてしまったので… ()
2025-07-21 11:18:21
>copelonmaru さんへ
>こんにちは... への返信

copelonmaru さん、こんにちは。
 素人が好き勝手書いてしまったので、もしや、クレームかと(笑)
 そういえば、はじめてお声を聴きました。声も素敵でした。
 箏と尺八の演奏の違いは興味深かったです。
 
返信する

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