英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

うる星やつら 「最後のデート」 【追記あり】

2024-06-08 17:39:37 | アニメ
 好きなアニメ、名作アニメ、思い出のアニメとか……数多くのアニメが頭に浮かぶが、単純に好きで楽しめたアニメと言ったら、何と言っても『うる星やつら』である。
 漫画の週刊誌は、買った冊数は『ジャンプ』が一番多く、それに次いで『サンデー』だったと思う。『うる星やつら』は『サンデー』が『うる星やつら』の連載が始まったころは、購読しておらず、『うる星やつら』を知ったのはテレビアニメだった。

 『うる星やつら』に関しては、きちんと別記事で書きたいと思っているので、今回は表題の「最後のデート」について。(ただし、『うる星やつら』総論?がいつになるかは、全く不明)
 実は、この「最後のデート」は私の最も好きなエピソードである。

【ちなみに、ウィキペディアによると】
 原作者の高橋留美子氏自身のお気に入りの作品は原作第3話の「石油が町に降る話」(原題「悲しき雨音」)と、水乃小路飛麿が最初に出てきた話(原題「白球に賭けた青春」)と、あたるが幽霊少女・望の願いに応える「最後のデート」。一番気に入っているコマは、「最後のデート」で、あたると幽霊の望がデート中に花火を見上げているシーンだという。

 さて、このエピソードでは、主人公のあたるがメチャクチャいい奴なのである。
 諸星あたると言えば、フィアンセのラム(宇宙人、地球征服に来たが、地球を懸けての鬼ごっこに敗れて、あたるの婚約者となった)を邪険に扱い、手当たり次第に女性にアタック!
 ほぼ100%拒絶されるのだが、そんなことにお構いなく、アタックし続ける。本人が拒絶されることを全く予感していない(自分に自信がある)ということもあるが、アタックすることが習性と言うか、ライフワークというか…生きがいなのである。
 ”うる星ワールド”の登場キャラからは熱愛状況(リアル世界でも激烈ファンは多い)のラムだが、あたる一途で邪険にされてもひたすら慕う。
 まあ、よく観ると、あたるが目指すのは”ハーレム状態”だが、それに加えて《ラムに追っかけられる》という条件が必須……というエピソードが時々展開される。
 で、この話のあたるは、別人じゃないかと思われるほどいい奴なのである。




 発端は、ナンパしに元気よく走り抜けているのを病室から少女・望が眺めている。望にはあたるが《目標に向かって走る元気で爽やかで素敵な男性》に見えるらしい。
 彼女は「あたるに自分の恋心を伝え、デートしたい」と強く思うようになった……が、クリスマスイブに短い一生を終えてしまう………

 時は流れ、暑い夏の日。
 学校の養護教諭で巫女(霊能力者)であるサクラが、あたるにデートの依頼をする。
 あたるは大喜びで桜に突進するが、「話をちゃんと聞け!私ではな~い!」と、どつかれる。
 さくらではなく。“とある”少女で、何やら“いわく”ありげ……「じゃ、そういうことで」とスタスタ歩き、去ろうとする。まあ、こういうところは、“いつものあたる”ではある。

 で、実際、幽霊少女の望みが姿を見せると、かわいいと思ったようだ。「私なんか…」と卑下する望に「チャーミングじゃないか!」と言い切るあたる。《かわいければ、幽霊でもいいんだな》と思うが、この日のあたるは優しい。
 あたるに渡そうと思っていた、マフラーやニット帽、手袋、レッグウォーマーを暑さの中でも嬉しい顔をして身につける。さらに、望みが渡そうとするセーターを拒絶しかけたが、「これは編み掛けなの……死んじゃったから」

 で、当然、嬉しそうにセーターを着て、遊園地に行くあたる。
 デートなのであたるもそのつもりで望に話しかけるが、周囲の者には《この暑いのに冬のような格好で、独り言をいう気の毒な人》にしか見えない。まあ、あたるは周囲の目など全く気に掛けない男だが、さすがに真夏の暑い日に真冬の防寒着のいでたちは辛い。様子を見るため後からついてくるラムやサクラたちも心配する。
 遊園地で楽しそうにデートするふたりだが、夜になっても望みが成仏しそうにない。望の日記を読むと《ホワイトクリスマスを夢見ている》らしい。しかし、真夏なので雪が降るわけがない。限界近いあたる…ラムたちが途方に暮れる…(登場キャラの“おユキ”でも連れてくれば解決かも)

 そこで、遊園地のイベント、花火が打ち上がる。
 落ちてくる花火の火の粉が、舞い散る雪に見え……「ありがとう」と言いつつ、姿が消えていく望…………成仏……。

 望みが去った後、「暑いからセーターなどを脱いだ方が良い」と勧められるあたるだが「もう少し着ている……」ともう見えない望みを見送る………

【追記】
 望の墓を参るあたるとラム
「ダーリン、やさしかったチャね」
「ふん、俺はいつだってやさしいワイ(ある意味、事実)
 それに、あの子の夢、こわしちゃ可哀そうだもんな」

「あ~あ、うちも幽霊になろうかっなあ~」
「何言ってんだ、ば~か」【追記・終わり】




 私が一番好きなエピソードだ。
 ちなみに、2022年から新装版として再制作。
 2024年1月から第2期が放送されている………福井だけ4月から放送開始。田舎なので電波が届くのに時間がかかるのだろうか?

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2 コメント

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ちょっと意外です。 (せぷ)
2024-06-09 21:56:51
英さんが『うる星やつら』だったのはちょっと意外です。

『うる星やつら』といって思い出すのは高校時代の同級生です。
彼は学年でも10位に入る好成績で入学したのですが、『うる星やつら』と出会ったことで道を踏み外し、以後オタクの道をまっしぐら…。
でも結果、現在は美術の教師をしているようなので、人間時には道を踏み外すのも悪くないものだなと思います。
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漫画少年 ()
2024-06-10 09:47:48
>英さんが『うる星やつら』だったのはちょっと意外です。

 兄(3歳年上)の影響もあり、ゲーム(将棋など)や体力(鬼ごっこ)など鍛えられたので、同級生よりハイスペックな少年時代でした。
 当然、漫画も兄のおこぼれを貰っていました。
 まあ、『うる星やつら』その当時より遥か後の時代の漫画・アニメですが。

>彼は学年でも10位に入る好成績で入学したのですが、『うる星やつら』と出会ったことで道を踏み外し、以後オタクの道をまっしぐら…。

 私の場合は、天才(小学時代)→秀才(中学)→成績上位(高校)→ふらふら学生(大学)と落ちぶれていきました。
 道を踏み外すまではいきませんが、横道に逸れて日当たりの悪い道を歩いております。

 『うる星やつら』は非常に好きな漫画でしたが、オタクの領域までは踏み込んでいません。普通に?非常に好きな漫画です。
 『うる星やつら』については、いずれ、記事で書きたいと思っています。
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