カンボジア経済

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2014年も銀行貸付が順調に増加

2015年02月18日 | 経済
 2014年もカンボジアの銀行セクターは順調に成長し、商業銀行36行の2014年末の貸付残高総額は、2013年末の約73億ドル(約8600億円)から28%増加して約94億ドル(約1兆1100億円)に達したとのことです。2014年末預金残高総額は、2013年末の約75億ドル(約8900億円)から34%増加して100億ドル(約1兆1800億円)を突破したとしています。銀行及びマイクロファイナンス機関からの借入人(社)数は、15%増加して220万人(社)となっています。また、預金者(社)数も27%増加して330万人(社)となりました。銀行セクターの順調な成長の要因としては、マクロ経済の安定と、ビジネス信頼感の向上にあるものと分析されています。
 他方、国際的格付け機関のスタンダード&プアーズは、2月6日に2014年銀行業国別リスク審査報告書(2014 Banking Industry Country Risk Assessment)を発表し、カンボジア銀行セクターは「高リスク」であるとしています。貸付の急激な増加、少数の借入人への集中的融資、中央銀行のリスク対応等に課題があるとしています。しかし、この分析については、カンボジアの銀行各行は強く反発しており、「15年前の古い認識によるものだ」等と手厳しい批判が出ています。


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