国家統計庁から発表された2022年2月の物価上昇率(対前年同月比)は、6.3%と大幅上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移してきました。2017年初頭に4%台まで上昇しましたが、2017年5月以降は概ね3%未満で安定していました。2021年9月以降は久しぶりの大幅上昇となっています(2017年1月4.4%、2月4.0%、3月4.2%、4月3.2%、5月2.5%、6月2.3%、7月2.3%、8月2.6%、9月2.7%、10月2.1%、11月2.3%、12月2.2%、2018年1月2.0%、2月2.3%、3月2.3%、4月2.4%、5月2.9%、6月2.8%、7月2.3%、8月1.9%、9月2.6%、10月3.1%、11月2.5%、12月1.6%、2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%、10月6.8%、11月7.9%、12月6.7%、2022年1月4.1%)。なお、1月と比べると2月は1.2%の上昇でした。
ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。1月の4226リエル/リットルから、2月は4700リエル/リットルに上昇しました。ディーゼルも、1月の3976リエル/リットルから、2月は4450リエル/リットルに上昇しました。最近の国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇しており、3月初めには、130ドル台にまで上昇しました。2021年3月初めは60ドル台であり、1年間で価格は2倍となっています。カンボジアのガソリン価格も国際価格に概ね連動して動いており、急速な上昇が見込まれ、物価全体への波及も懸念されます。
国際機関は、これまでのところ、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2022年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.7%、世界銀行は3.8%、国際通貨基金(IMF)は3.0%と予測しています。
(写真は、プノンペンのセントラルマーケット。3月16日撮影)
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ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。1月の4226リエル/リットルから、2月は4700リエル/リットルに上昇しました。ディーゼルも、1月の3976リエル/リットルから、2月は4450リエル/リットルに上昇しました。最近の国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇しており、3月初めには、130ドル台にまで上昇しました。2021年3月初めは60ドル台であり、1年間で価格は2倍となっています。カンボジアのガソリン価格も国際価格に概ね連動して動いており、急速な上昇が見込まれ、物価全体への波及も懸念されます。
国際機関は、これまでのところ、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2022年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.7%、世界銀行は3.8%、国際通貨基金(IMF)は3.0%と予測しています。
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