カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

世界ジェンダー格差報告書

2009年10月31日 | 一般
 世界経済フォーラム(ダボス会議の主催団体)は、10月27日、世界ジェンダー格差報告書2009(The Global Gender Gap Report 2009)を発表しました。
 カンボジアは、134か国中104位と若干順位を下げています(2007年98位、2008年94位)。アジア諸国では、フィリピンが9位と突出していますが、タイ59位、中国60位、ベトナム71位、日本75位、インドネシア93位、マレーシア101位、インド114位、韓国115位等となっています。
 ジェンダー格差指数は、経済、教育、保健、政治の4分野でチェックされます。カンボジアは、保健分野では、なんと1位ですが、経済66位、政治98位となっており、教育(識字率、就学率等)が117位と足を引っ張っています。
http://www.weforum.org/en/Communities/Women%20Leaders%20and%20Gender%20Parity/GenderGapNetwork/index.htm

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カンボジアがUNESCO世界遺産委員に

2009年10月30日 | 社会・風土
 10月27日のUNESCO世界遺産委員会で、カンボジア等12カ国が新たな委員(総数21)に選ばれました。
http://whc.unesco.org/en/news/562
 プレアビヒア遺跡をめぐっては、世界遺産指定を受けた後、タイの理不尽な要求で紛争になるといった不幸な事態もありました。多数の遺産を有するカンボジアが委員となることによって、大切な遺跡が世界遺産となって、きちんとした保存状態で後世に残されることが期待されます。とりあえずは、サンボークック遺跡等が、世界遺産候補となっているようです。

プレアビヒア遺跡(写真上)
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/df52065bb8634c4288437b17c2f550da

サンボー遺跡
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/86a1a9624253678726acf0973385d14f

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アジア開発途上国ジャーナリズム賞

2009年10月29日 | 一般
 アジア開発途上国ジャーナリズム賞( Developing Asia Journalism Award: DAJA)は、アジア開発銀行研究所(ADBI)が主催するもので、アジアの開発途上国の優秀なジャーナリストから選定されるものです。
 10月23日に東京の外国特派員クラブで開催された表彰式で、カンボジアの経済雑誌Economics Today記者のSithav An氏が、世界金融危機の貧困へのインパクト部門で第1位となり表彰されました。
カンボジアの若い世代も、国際競争の中で優秀になりつつあると実感させてくれます。

http://www.adbi.org/news/2009/10/26/3356.winners.2009.daja.awards/


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自動車販売がようやく底打ちか

2009年10月28日 | 経済
 プノンペンの自動車ディーラー各社(トヨタ、フォード、日産、サンヤン、三菱)によると、今年第3四半期(7月―9月)の自動車販売台数は、前四半期に比べて横ばいか若干増加であり、ようやく底打ちしつつある模様です。第4四半期(10月―12月)は、雨季も終わり、かつ農業も収穫シーズンとなるためさらに販売が改善することが通例であるため、販売増加が期待されます。
 なお、第1~3四半期の9ヶ月合計では、各ディーラーとも前年同期比で40%~50%の販売台数減少となっているとのことです。

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マイクロファイナンスは第3四半期に増加

2009年10月27日 | 経済
 マイクロファイナンスの残高は、今年第3四半期(7-9月)に増加に転じました。マクロ的には、景気回復のサインのひとつと思われます。
 業界第一位のプラサック(写真上)は、前年同期比9%増の57百万ドル、その他のMFIも、AMK(11.8%増 24.6百万ドル)、Hatta Kaksekar(3.5%増 27.8百万ドル)、Sathapana(5%増 36百万ドル)と概ね増加となっています。ただ、業界2位のアムレットは、3.5%減の54百万ドルでした。
 なお、不良債権比率は引き続き低いレベルにありますが、若干の微増となっています。プラサック1.75%、AMK2.4%(0.2%ポイント増)、Hatta Kaksekar3%(1%ポイント減)、 Sathpana2.5%(0.8%ポイント増)、アムレット3.6%(0.78%ポイント増)となっています。

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Living in Peace 2周年記念セミナー

2009年10月26日 | 経済
 カンボジア向けに初のマイクロファイナンスファンド(このブログの2009年9月16日版後参照)を立ち上げたNGO Living in Peaceの2周年記念セミナーに参加する機会がありました。
http://www.living-in-peace.org/Study/

代々木のクメール料理店「アンコールワット」で開催されましたが店内は50名ほどの参加者で満員でした。代表の慎さんから、これまでの歩みや苦労した点、学んだ点等がテンポ良くプレゼンされ、大変勉強になりました。また、その後の懇談では、メンバーやファンドに参加された方とお話しましたが、皆さん優秀でスマートで、今後の大活躍が本当に期待されます。今後は、マイクロファイナンスに加えて教育関係でもカンボジアを支援される方向とのことです。

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新聞自由度ランキング

2009年10月25日 | 社会・風土
 Reporters Without Bordersという団体が毎年、世界各国の新聞の自由度のランキングを発表しています(Press Freedom Ranking)。
 カンボジアは今年大きく順位を上げて174か国中、117位となりました(昨年は126位)。これは、周辺国よりもかなりよい順位です(タイ130位、ベトナム166位、中国169位、ラオス169位、ミャンマー171位)。なお、日本は17位です。
 まだまだ課題の多いカンボジアですが、少しずつ良くなっていくことが期待されます。

http://www.rsf.org/en-classement1003-2009.html

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韓国もカンボジア向け援助を大幅増

2009年10月24日 | 経済
 10月22日からカンボジアを公式訪問している李明博(イミョンバク)大統領は、フンセン首相と会談し、韓国の対外経済協力基金からの借款を2010年から2012年までの期間で2億ドル(これまでは1.2億ドル)に大幅に増加させることを約束しました。
 李明博(イミョンバク)大統領は、フンセン首相と旧知の仲で、大統領になる前、2000年からはフンセン首相の特別経済顧問も勤めていました。
 先週は中国が対カンボジア支援として8.5億ドルを約束する等、カンボジアにおける中韓のプレゼンスは急速に高まっており、日本はちょっと影が薄くなっている印象です。

関連記事
http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2009/1022/10063589.html
http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2009/1022/10063594.html

 なお、上の写真は韓国のODAで拡幅工事中の国道3号線です(2009年6月)

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新プノンペン港の建設予定

2009年10月23日 | 経済
 現在のプノンペン港は日本の支援で整備されたものですが、急増する需要に対処するため、国道1号線沿い(プノンペンとネアックルンの間)に新しい港を建設する計画となっています。今月、中国を訪問したフンセン首相は、この事業にも中国の支援30百万ドルを取り付け、来年1月から中国企業による建設が始められる予定とのことです。
 計画では、300メートルのバースが建設され、取扱量は現在の5倍の年間500万トン(5万TEU)となる見込みです。プノンペン港は、河川港で水深が浅いため大型の船は入れませんが、ベトナムのカイメップ・チーバイ港と小型船で結んで、ベトナムからの太平洋航路で日本やアメリカへの輸出が期待されます。今年のカイメップ・チーバイ港の開港と太平洋航路大型コンテナ船就航後、プノンペン港の取扱量は経済危機にもかかわらず伸びており、このルートは今後とも活用されることが期待されます。このブログの2009年10月16日版もご覧ください。


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中国がカンボジアに巨額援助を表明

2009年10月22日 | 経済
 中国を訪問していたフンセン首相は、胡錦涛国家主席と会談し、総額853百万ドル(約768億円)の支援(主に借款)を取り付けました。中国のカンボジア支援の2009年プレッジ額(2008年12月表明)は、260百万ドル(約260億円)でしたので、一気に3倍の金額を表明した形です。また、日本の対カンボジアODAは年間100億円ほどですので、昨年対カンボジア支援国の第1位を中国に明け渡しただけでなく、今年は更に大きく水をあけられることとなりました。

 具体的な主要援助事業は、新聞報道によれば以下のとおりです。
1. 第一フェーズ
①道路(バッタンバン~タイ国境 76キロ) 95百万ドル
②道路(パイリン州内)          73百万ドル
③道路(国道6号線拡幅 40キロ)     37百万ドル
④港湾(新プノンペン港建設)       30百万ドル
⑤水資源(カンポット州)         42百万ドル
   小計                277百万ドル
2. 第二フェーズ
①ダム(プルサット州)          65百万ドル
②橋梁(タクマウ)            42百万ドル
③道路(カンポット州)          41百万ドル
④道路(国道5号線プノンペン~プレッククダム) 36百万ドル
⑤農村電化                50百万ドル
    小計              234百万ドル  

上の写真は、中国の支援で建設が進むプレッククダム橋(2009年5月撮影)です。現在はすでに橋は繋がっており、来年早々にも完工する模様です。

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9月の物価指数は2.3%の下落

2009年10月21日 | 経済
今月発表された9月の物価上昇率(対前年同期比)は、8月(マイナス2.9%)の傾向を引き継いでマイナス2.3%となりました。食品はマイナス2.5%、特に米はマイナス15.7%、ガスは、マイナス30.9%となっています。昨年の5月、6月が物価上昇のピークだったこともあり、対前年同期比のマイナス傾向は既に7ヶ月続いています。
 ただ、既に物価は底を打った模様で、最近の原油価格の上昇もあって、9月の物価は8月に比べると0.5%の上昇となっています。


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メコン(カンボジア・ミャンマー)ビジネスセミナー

2009年10月20日 | 経済
 10月19日にジェトロ主催で、メコンビジネスセミナー(カンボジア)が開催されました。会場は200名以上の参加者で満員でした。
http://www.jetro.go.jp/events/seminar/20090918201-event

メコン広域経済圏の説明に続いて、最近カンボジアへの進出を決定した味の素の方から、実感のこもった説明がなされました。プノンペン経済特区に工場を建設して、タイ味の素からバルクで輸入する味の素等を個別包装する計画で来年9月には営業を開始される予定とのことです。進出に当たっては、リスクの判定が難しかったとのことでした。
 また、アジア経済研究所の初鹿野先生から、カンボジアの最新事情についても説明がありました。その後の質疑応答も大変熱心に行われました。
 なお、ジェトロでは、12月にカンボジアとミャンマーを訪問する投資・ビジネスミッションを予定しているとのことです。

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外貨準備が増加

2009年10月19日 | 経済
 カンボジアの中央銀行であるNBC(National Bank of Cambodia)は、クメールルージュ時代に破壊されてしまいましたが、1979年に再建されています。今般、中央銀行の再建30周年を祝う式典が10月8日にフンセン首相も参加されてプノンペンで開催されました。
 同時に発表された8月末の外貨準備は予想に反して増加し、25.22億ドル(約2270億円)に達しました。2008年末で20.76億ドルでしたので、21%増加したことになります。カンボジアは、ドルが流通している経済ですが、十分な外貨準備を保有することは、経済、特に為替の安定のために重要です。外貨準備の順調な増加は、カンボジア経済の安定を示すサインの一つと言えます。

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カンボジア連続セミナー

2009年10月18日 | 一般
 カンボジア市民フォーラムと上智大学アジア文化研究所の共催で行われている連続セミナーの第5回「国勢調査から見たカンボジア」に参加しました。10月17日に上智大学で行われたセミナーには100名ほどが参加し、日本でもカンボジアに興味を持つ方が多いことを実感させられました。
 今回のセミナーでは、昨年行われ、先だって詳細結果が発表された人口センサスについて、元JICA専門家でこの事業にかかわられた柴沼氏から、センサスの主要結果についてプレゼンがなされ、質疑応答も熱心に行われました。
 人口センサス確報発表については、このブログの2009年9月9日版をご覧ください。

カンボジア市民フォーラムのサイト
http://www.pefocj.org/

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プノンペンに第二のタクシー会社

2009年10月17日 | 経済
 プノンペンは、いまだに公共交通機関(バスや地下鉄)がなく、移動は、モトドップ(オートバイの後ろに乗せてもらう)や、ルモー(トゥクトゥク。バイクに座席付リヤカーを牽かせるもの)に頼るしかなく、料金もいちいち交渉しなくてはなりません。
 昨年から台数は限られていますが、中国系企業によりタクシーが走りはじめました(このブログの2008年7月27日版ご参照:写真上)。今般、第二のタクシー会社にライセンスが与えられました。会社は、韓国系のTrans Choice Cambodia Co.で、資本金は3億円です。既に、50万ドルの規模で20台のタクシーを投入し60名の運転手を雇用・訓練中とのことです。

追記:クラタペッパーのブログに写真と記事があります。
http://plaza.rakuten.co.jp/ksline/diary/200910130000/



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