カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2022年02月28日 | 一般
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カンボジア南部の現状 その4 シアヌークビルからプノンペンへ

2022年02月28日 | 経済
(「新型コロナ カンボジアの状況 2月28日」は、明後日3月2日に掲載いたします)

 2022年1月に、カンボジア南部のカンポット、ケップ、シアヌークビル等を視察する機会がありました。
 カンボジアの唯一の深海港であるシアヌークビル港は、日本の支援を活用して拡充を進めてきました。更に、日本からの円借款によって、沖合を埋め立てて新コンテナターミナルを建設する事業が始まっています。
 シアヌークビルとプノンペンを結ぶ鉄道南線は、民間会社のロイヤル鉄道によって運営されています。最近、シアヌークビル近郊で貨物列車同士の衝突事故を起こしており、安全な定時運行を可能にするような実績ある海外事業者の参画も期待されます。
 シアヌークビル港からスタンハウを経由して国道4号線に出る道路は、国道4号線のバイパスとしての役割も期待されて、拡幅改修工事が実施されており今年中の完成を目指すとしています。
 シアヌークビル港の北に位置するスタンハウには、石炭火力発電団地が形成されています。マレーシア系のCELは、当初の100MWに加えて東芝プラントが建設した150MWの増設が完成しています。また、中国系のCIIDGでは、これまで405MW(135MW×3基)でしたが、更に350MW×2基、合計700MWの増設工事を実施中です。カンボジアも脱炭素を目指して、新規の石炭火力発電事業は認可しない方針であり、増設はこれが最後となる見込みです。電力需要の増大に対応して、スタンハウとプノンペンを結ぶ送電線も建設中で、カンボジア初の50万ボルトの超高圧送電線も完成間近です。
 プノンペンとシアヌークビルを結ぶ国道4号線は、交通量の急増やコンテナトラック等の大型車両の増加で渋滞が目立つようになっています。国道4号線改修工事については、世界銀行の支援が決定しています。ようやく入札手続きが完了し、施工業者が決まり、これから改修工事が実施される予定です。渋滞を抜本的に解決するためのプノンペン~シアヌークビル高速道路は、2023年の完工を目指しています。高速道路は、プノンペン近郊の環状3号線からスタートし、中国系企業が開発を進めるスタンハウを経由してシアヌークビル港近くまでを結ぶ片側2車線、総延長190キロメートルの計画です。完成後は、プノンペン~シアヌークビル間を2時間半程度で走行可能になるとしています。総工費は、20億1900万ドル(約2220億円)の見込みです。中国政府系の中国路橋工程(CRBC)の現地法人のカンボジア・プノンペン・シアヌークビル・エクスプレスウエー(柬埔寨金港高速公路)が、BOT(建設・運営・譲渡)方式で受託しています。委託運営期間は50 年とのことです。今回の視察では、数カ所で工事が進められているのを見ることができました。なお、一部報道では、今年の6月にも完成と中国大使が発言しているようですが、きちんとした品質で工事が進められることを願ってやみません。
 シアヌークビルとプノンペンを結ぶ国道4号線は、以前はあまり休憩するところがなく苦労することもありましたが、現在は、PTTやTela等のガソリンスタンドにきれいなトイレやカフェ、コンビニ等を併設した施設が多数できており、大きく改善しました。プノンペンまで5時間程度の旅もだいぶ快適になりました。なお、今回は、プノンペン近郊で夜になったのですが、街灯がないと真っ暗であり、運転マナーも悪いので、大分怖い思いをしました。街灯等の交通安全インフラの整備が期待されます。
(写真は、鉄道南線。コンテナ輸送に加え、石炭やガソリンの輸送も増えているようです)

シアヌークビル港からスタンハウへ向かう道路も改修が進んでいました。


スタンハウの石炭火力発電所(CIIDG)


増設中の石炭火力発電所(350MW×2基=700MW)


プノンペン~シアヌークビル高速道路の工事現場


国道4号線と高速道路の立体交差建設現場。今年の6月完工というのは難しそうに見えます。


国道4号線。大型車の交通量も多いので、改修工事が待たれます。


PTTのガソリンスタンド。きれいなトイレ、コンビニ、アマゾンカフェ等が併設されていて助かります。



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シアヌークビルでシーフード Chhne Meas Restaurant

2022年02月27日 | 生活環境
 シアヌークビルの海岸沿いにある老舗のシーフードレストラン「Chhne Meas Restaurant」です。シアヌークビル港のすぐ近くで旧埠頭も見える抜群の景色です。名物は、エビや、巨大なシャコ等です。今回は、茹でエビ、シャコの揚げ物、カキオムレツ、イカの生胡椒炒め等をお願いしました(写真上)。シーフードは、新鮮でエビやシャコは本当に美味しいです。巨大なシャコはシアヌークビルの名物で、大きさは30センチほどあります。身がなかなか殻から外れないのが残念ですが、大きいので食べがいがあります。カンボジア名産の胡椒をそのまま使ったイカの炒め物も変わらぬ美味しさです。小さなカキがたくさん入ったカキオムレツは日本の女性陣にも人気とのことです。お客さんは地元の方と、中国人が多かったようです。シアヌークビルにお越しの際はぜひお試しください。

Chhne Meas Restaurant
https://web.facebook.com/ChhneMeasRestaurant/?_rdc=1&_rdr

レストランからの素晴らしい景色


名物のシャコの揚げ物。これで40ドルと結構なお値段です。


生け簀のシャコ。ちょっとわかりにくいのですが、本当に大きいです。



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ケップで大きなカニの爪 Srey Mao Mlob Duong Restaurant

2022年02月26日 | 生活環境
 海辺の保養地ケップは、カニが有名です。ケップのカニ市場のすぐ近くにあるレストラン「Srey Mao Mlob Duong Restaurant」を久しぶりに訪問しました。レストランは、オープンな造りで、海に張り出すテラスもあり、そこから遠浅の海岸に降りることもできます。遠浅の海には周辺のレストランのカニの生け簀が目につきます。レストランの内装は、このあたりのお店としては、小ぎれいで、ちょっと安心です。メニューは様々な海鮮料理がありますが、ケップに来たらやはりカニです。地元の方は、小型のワタリガニ系が好みの様ですが、私はやっぱりMud Clubが食べ甲斐があって好きです。このカニは、大きいものは全長20センチくらいあります。店先の生け簀にうようよいる中から大きいものを選んでもらって、シンプルに茹でてもらいます(スチームかもしれません)。今回は一匹で18ドルでした。こんなに大きなカニの爪は見たことないと思うほど食べがいがあります(写真上)。特に味付けなしでも、塩味がついていて美味しく感じます。ワタリガニの方は、スープにしてもらいました(こちらは、2匹で10ドルでした)。カニのダシが効いて、こちらも絶品でした。お客さんは、ほとんどカンボジアの方でした。ケップのカニは、リーズナブルな価格で美味しくて、本当にお勧めです。ぜひお試しください。

Srey Mao Mlob Duong Restaurant
Phsar Kdam, Khan Keb
012 663 404

大きなカニの丸茹で。ボリュームもすごいです。


ワタリガニのスープ。2匹入っているので、たっぷりです。


レストランの外見はこんな感じです。右手の生け簀にカニがうじゃうじゃといます。



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カンボジアの最新の政治・経済事情セミナー2022

2022年02月25日 | 経済
 日本アセアンセンターは、3月9日(水)15時00分~16時00分(日本時間)にオンライン(Zoom)で、 カンボジアへの進出をご検討されている企業の方を対象に、カンボジアにおける最新の政治・経済事情を紹介するウェビナーを開催します。
 カンボジアは、内戦や貧困を乗り越えて高度成長を続け、低位中所得国まで駆け上がってきました。しかし、2020年~2021年は新型コロナウイルスの感染拡大で、大きな困難に直面しています。カンボジアの主要産業は、欧米への輸出がメインの縫製産業、中国等からの観光客に支えられた観光業、海外投資による建設・不動産業等です。輸出は回復傾向にあるものの、観光業や建設・不動産業は不振が長引いています。
 しかし、南部経済回廊による国際的サプライチェーンや低賃金といったカンボジアのメリットが失われたわけではありません。こうしたメリットを活用した部品製造業等も輸出回復に貢献しています。また、日本からは、イオン等の第三次産業の投資も増えてきています。更に、世界に先駆けて、中央銀行デジタル通貨「バコン」を稼働させ、動きの遅い先進国を一気に追い越すような動きも見せています。
 政治外交面では、米中対立深刻化の中で、カンボジアは中国への傾斜を強めつつあります。 他方、カンボジアへの中国軍の進出を懸念する米国は神経をとがらせています。
 そのようなカンボジアの最新の政治・経済事情、日系進出企業の企業戦略について、カンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストの鈴木博が解説します。
 今回のセミナーは、カンボジア初心者の方にもわかりやすくご説明したいと思っております。皆様のご参加をお待ちしております。カンボジアを含めて海外からのご視聴も可能です。お申し込みは下記の日本アセアンセンターのサイトからお願い申し上げます。

日本アセアンセンターのサイト
https://www.asean.or.jp/ja/wp-content/uploads/sites/2/1_Cambodia_20220309.pdf


【日時】 2022年3月9日(水) 15時00分~16時00分(日本時間)
【会場】 オンライン (Zoom)
【講師】 カンボジア総合研究所 CEO/チーフエコノミスト 鈴木 博
【主催】 国際機関 日本アセアンセンター


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カンボジア南部の現状 その3 大変貌したシアヌークビル

2022年02月24日 | 経済
 2022年1月に、カンボジア南部のカンポット、ケップ、シアヌークビル等を視察する機会がありました。
 カンポットから国道3号線・4号線でシアヌークビルに向かいます。国道3号線のカンポット~ビールレン(国道4号線との合流点)の区間(54キロ)の改修は、韓国の支援で2008年に完成しましたが、当初から工事の品質に問題があるとの指摘があり、完成してすぐに穴だらけになる等、状況が悪化していました。このため、世界銀行の支援で再改修工事が実施されてきましたが、2021年6月に現場を視察した公共事業運輸省のスン・チャントル大臣は、工事を担当していた韓国企業Korea Consultants International (KCI)社の低品質工事を確認し、契約取消処分としました。同時に、工事を担当していた次官も更迭されました。今回視察したところ、改修工事が再開されている様子はなく、道路の状況はひどいものでした。早期の施工業者決定と改修工事の完成が待たれます。
 国道4号線についても世界銀行の支援が決定しています。ようやく入札手続きが完了し、施工業者が決まり、これから改修工事が実施される予定です。フン・セン首相は、入札手続きが複雑すぎることが遅延の原因であるとして世界銀行に不満をぶつけていました。なお、シアヌークビル市近郊区間だけは、シアヌークビル道路改修事業で改修が既に完了しており、片側3車線の立派な道路になっていて、驚きました。
 2年ぶりのシアヌークビルは大変貌していました。まず、空港近辺から海岸を通って、オーチュティルビーチまで行くことができる片側3車線の道路が新設されていました。昔はアクセスが悪くバックパッカーしかおらず、良い意味で閑散としていたオターズビーチは、海岸道路や浜辺の遊歩道が整備されて、明るいリゾート地に一変していました。また、ごちゃごちゃしていた客船ターミナル付近から海岸を埋め立てて、ソッカホテルに至る道路や海岸広場も建設が完了しています。この他、市内の道路は拡幅整備されており、工事中は色々と大変だったようですが、町の雰囲気は大変貌していました。
 シアヌークビルと言えば「中国化」です。新型コロナ以前は、中国人の不動産投資に支えられて、カジノやホテル、リゾートマンション等が次々に着工されて活況を示していました。また、多くの中国人が移住・訪問して、町は中国語だらけとなり、シアヌークビルは第二のマカオであるとも言われました。しかし、中国の海外投資規制やオンラインカジノ規制に加えて、新型コロナの影響も大きく、多くの中国人が引き揚げてしまいました。今回の視察でも、建設が途中で止まった建物(カジノやホテル、リゾートマンション)を多数確認できました。中国の大手不動産会社の破たんも中国人の海外不動産投資に影響を与えるものと見られます。今後、建設工事が止まっている不動産をどうするかも重大な課題となりつつあるものと見られます。中国人は少し戻り始めているようでしたが、同時に犯罪も多発しています。銃器犯罪、ドラッグや売春に加えて、人身売買や強制労働といった犯罪の摘発が地元の新聞を賑わせています。中国に偏った開発の方向性について、今後カンボジア政府がどのように考えていくかが注目されます。
 また、中国軍の進出疑惑があるリアム海軍基地もシアヌークビル近郊です。道路の整備によって、シアヌークビル空港から海軍基地まで車で15分ほどとなっており、中国軍の輸送機による急速展開も可能な状況と見られます。米国が神経をとがらせるのもやむを得ないものと見られ、カンボジアの慎重な対応が望まれます。
(写真は、オーチュティルビーチ南端からの景色。昔は何もなかった場所に、ビルが立ち並んでいるのが信じられない光景です。)

韓国業者の低品質工事のためにぼろぼろの状況の国道3号線


昔ながらの国道4号線。間もなく世界銀行の支援で改良工事が開始される予定です。


国道4号線もシアヌークビル市内では、片側3車線に拡幅改良されています。あまりの変貌ぶりにびっくりしました。


空港近辺から海岸を通って、オーチュティルビーチまで行くことができる片側3車線の道路。カンボジアだって、やればできるということを教えてくれます。


何もないのが取柄だったオターズビーチも、道路、海沿いの遊歩道、ビーチ等が整備されて面目一新です。


「中国化」の夢のあと。建設途中のビルが多数放置されていました。


夜のシアヌークビル。中国語の看板が目立ちます。中国系マフィア等による治安の悪化も指摘されています。


リアム海軍基地のある半島を望む高台から。



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カンボジア南部の現状 その2 カンポットとケップ

2022年02月23日 | 経済
 2022年1月に、カンボジア南部のカンポット、ケップ、シアヌークビル等を視察する機会がありました。
 カンポットは、フランス植民地時代に港で栄えた街です。市内には、フランス植民地時代の雰囲気を残す歴史的建造物も多く残っており、現在、世界遺産への登録を目指して準備中とのことです。カンポットは、欧米系の観光客に人気で、今回も数は多くないものの、観光客を見かけました。カンポットには、アジア開発銀行の支援で国際観光港が建設されています。2022年3月の完工を目指すとしていますが、現場を見たところ工事は遅れているようです。完成後は、ベトナム領のフーコック島への船便就航が期待されます。
 ケップとカンポット周辺は、昔ながらの塩田による塩の生産も盛んで、観光地としても売り出し中です。また、カンポットの名産は、果物の王様と言われるドリアンです。匂いがきつく苦手な方も多いようですが、現地で食べるとほとんど臭わず、ねっとりとした味を楽しめます。また、「カンポット・ペッパー」は地理的表示(GI)を所得済で、お土産としても好評です。カンポット北部は、石灰岩を産出するため、セメント工場の投資が進められており、カンボジアのセメント生産の一大拠点となっています。
 ケップは、フランス植民地時代からの海沿いの高級リゾートです。カンポットからは国道33号線で30分ほどです。国道33号線は一度改修されたのですが、老朽化が進んでいるようでした。ケップは内戦前は、王様の保養地でもあったのですが、ポルポト時代に全て破壊されてしまいました。現在は、ビーチリゾートとして売り出し中で、国道33号線等の道路や日本が支援した水道等のインフラの整備も進んでいます。高級リゾートホテルもありますし、リーズナブルな価格でお洒落なホテルも続々とできてきています。ケップでは、海に突き出した半島の先端に砂浜があり、海水浴が楽しめます。地元の女性は、水着になることはまれで、みんな服を着たまま海に入っていました。観光客に人気なのは、カニ市場で、新鮮なカニやシーフードを楽しめます。また、ケップでも観光桟橋の新設工事が実施され、1月19日にスン・チャントル公共事業運輸大臣も出席して完工式典が開催されました。なお、ケップ半島の西岸では、海岸を埋め立てて、砂浜化する事業が進められています。工事中の現在は残念な状況ですが、完成後に期待したいと思います。
 カンポットの西には、ボコール山があり、素晴らしい眺望を楽しめます。こちらもフランス時代からの保養地でしたが、現在は、カジノホテルや、一時廃墟と化していた古いホテルをリノベーションした高級ホテル等ができています。
(写真は、ケップの川沿いの風景。ビルが建ち始めていました)

カンポットは、フランス植民地時代の瀟洒な建物が多く残っており、のんびりした良い雰囲気です。


建設工事中の国際観光港客船ターミナル。3月完工のスケジュールに間に合うか微妙です。


カンポットの名産品の一つの塩を作るための塩田です。昔ながらの方法で塩が作られており、観光地としても売り出し中です。


カンポットからケップへ向かう国道33号線は老朽化が目立ち、公共事業運輸省による補修工事も行われていました。


ケップのビーチは昔ながらの雰囲気でした。平日なので観光客は多くありませんでした。


ケップの目印のカニの像です。


完成したてのケップの観光桟橋。ラビット島などへの観光船が使用する模様です。



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カンボジア南部の現状 その1 国道3号線でカンポットへ

2022年02月22日 | 経済
 2022年1月に、カンボジア南部のカンポット、ケップ、シアヌークビル等を視察する機会がありました。新型コロナの影響で2年ほど訪問できていなかったのですが、この間に状況が大きく変わっていました。
 まず、プノンペンから国道3号線でカンポットへ向かいます。空港西側のチャムチャオで、国道3号線と国道4号線は分岐しますが、この交差点の立体交差工事が行われています。立体交差は、フライオーバーとトンネルを組み合わせた複雑な造りで、インターチェンジと言ってもよいかと思います。建設は、カンボジアのオーバーシーズ・カンボジア・インベストメント(OCIC)が行っています。2018年6月に着工し、当初計画では2020年末に完成する予定でしたが、新型コロナの影響もあって大幅に遅延し、2022年3月の完成を目指しています。
 国道3号線チャムチャオから国道31号線の分岐点であるタケオ州ベククスまでの区間(約70キロ)は、中国の支援により、片側2車線への拡幅改良工事が実施され、ほぼ完成しています。国道3号線(プノンペン~カンポット137.5キロ)の改良工事は、韓国の支援で2010年に完成しましたが、当初から工事の品質に問題があるとの指摘も多く、劣化が進んでいました。今回の中国支援の工事でも、既に路面が荒れているところや波打っているところもあり、工事の品質に懸念があります。なお、国道3号線には、中国製の速度違反監視カメラ10台が導入されています。収集した情報が中国に流出する懸念も指摘されています。
(写真は、国道3号線とプノンペン環状3号線の立体交差建設現場)

チャムチャオの立体交差の工事現場。3月完工は難しそうに見えます。


日本の支援で建設したカンダルスタン堰を超える部分も片側2車線化されています。


中国支援によって設置された中国製の速度違反監視カメラ。情報の漏洩が懸念されます。


ベククスから先は片側1車線のままです。この区間も改修されると聞いていましたが大きな変化はないようです。「牛に注意」の標識がたくさんあります。



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2022年02月21日 | 経済
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新型コロナ カンボジアの状況 2月21日 オミクロン株感染急増

2022年02月21日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少していました。しかし、2月に入ってオミクロン株の市中感染が急速に拡大しつつあります。2月20日の保健省の発表によれば、死者は累計3017名(2月13日から2名増)です。累計陽性者数は12万6489名(同3046名増)となっています。治癒数は12万462名(同1658名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は2953名、海外帰国・入国者の新規陽性は93名でした。
 カンボジアで初のオミクロン株の陽性者は昨年12月14日に確認されました。当初は海外からの帰国・入国者のみでしたが、1月8日にオミクロン株初の市中感染確認が発表され、その後市中感染が拡大しています。2月20日発表で国内での市中感染は5333例(2月13日から2953例増)が確認されているとしています。2月19日は一日だけで736例(うち市中感染730例)が確認され、感染者の急増が懸念されます。
 2月20日は、カンボジアで大規模な感染の端緒となった「2月20日市中感染事件」から1年となりました。2月20日市中感染事件は、隔離中の中国人女性が隔離ホテルから賄賂を使って脱走し、クラブやサービスアパートメント等で感染を広げるという悪質なケースでした。
 2月17日、フン・セン首相は、3歳~4歳にもワクチン接種を早急に開始するように関係省庁に指示しました。5歳以上へのワクチン接種の進捗により、最近は、陽性者の20~25%が幼児となっているとのことで、フン・セン首相の2歳の孫も陽性となったとのことです。
 非科学的な水際規制を支持率稼ぎのために使っている等との厳しい批判にさらされていた岸田首相は、2月17日の記者会見において、3月1日以降の水際措置の見直しについて発表しました。日本大使館によりますと、その概要は、「日本入国後7日間の自宅等待機を原則としつつ、3日目の検査で陰性が確認された場合、それ以降の待機を不要とする。オミクロン株の指定国・地域からの入国者(カンボジアは同指定国)について、施設待機期間を3日とする。上記、オミクロン株の指定国・地域から入国する場合において、ワクチン3回目追加接種済みの者は、3日の施設待機に代えて、3日の自宅等待機とする。自宅待機等のための自宅までの移動(検査後24時間以内)につき、公共交通機関の使用を許可する。外国人新規入国について、受け入れ責任者の管理の下、観光目的以外の入国を認める。入国者総数の上限について、現在の1日3500人目処を、3月1日から1日5000人目処に引き上げる。」となっています。なお、現時点で上記以上の詳細は発表されていないとのことであり、詳細は今後確認していく必要がありますので、ご留意ください。
 カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了しており、未接種は0歳~4歳の幼児のみと言ってもよい状況と見られます。2月19日現在で、1439万3114人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の90.0%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の102.2%に第1回接種を、98.8%に2回目を完了しています。ブースター接種(3回目)も実施が進められ、2月19日現在630万5202人(うち成人540万8921人)が接種を完了しています。これまでは成人のみが対象でしたが、1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っており、89万6281人が接種を完了います。更に、6歳~12歳についても2月21日から3回目接種を開始する予定です。また、オミクロン株対策の一環として、ファイザー製のワクチンで4回目の接種を1月14日から開始しました。2月19日現在で79万5834人が接種済です。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、秋以降、大幅緩和となっています。ただ、オミクロン株の動向次第で規制が変更される可能性もあることから、十分ご留意ください。日本大使館は、「カンボジアへ入国する際や日本へ帰国の際に、入国後又は帰国時の日程に影響が及ぶ措置が導入されることも想定し予定を計画することをおすすめします。」との注意喚起を発出しています。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、2月20日事件の発端となったプノンペンのソッカホテル。2021年11月撮影)

カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/

在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html


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ショッピングモール オリンピアモール

2022年02月20日 | 生活環境
 プノンペン中心部、オリンピックスタジアムの隣にあるショッピングモール「Olympia Mall」です。大分前に完成していたのですが、ようやく訪問する機会がありました。店内は、1階から5階まで直行のとても長いエスカレーターが目立ちます。レストランやゲームセンター、ファッションのお店、子どもの遊び場等が入居しています。平日のランチタイムだったのですが、閑散としていました。新型コロナが終息すれば、人出も増えてくるのかもしれません。

Olympia Mall
http://theolympiamall.com.kh/

最上階の食堂街も人影まばらでした。



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バレンタインデー2022

2022年02月19日 | 社会・風土
 2月14日のバレンタインデーはカンボジアでも一大イベントです。日本では女性からチョコを贈る日となっていますが、カンボジアでは「A Day for Lovers」として、男性が女性をデートに誘ったり、プレゼントを贈ったりする日として定着しつつあります。街角には、花束やぬいぐるみを売るにわか露店(写真上)がたくさん現れます。街では夜遅くまで、花束を持った女性をバイクの後ろに乗せたカップルがたくさん見かけられます。
 新聞報道によりますとプノンペンの中流階級の若い男性の多くはこの日を「勝負の日」と考えているそうで、「バレンタインデーは1年で最も危ない日」と言われているとのことです。大人側は、この傾向をあまり好ましくは思っていないようで、教育省ではバレンタインデーに関する声明や通達を発表し、学校での適切な指導を行うことを求める等、対策に追われています。また、新型コロナ対策として、プノンペン都は、学生が多人数で集まることを禁止する通達も発出しています。
 カンボジアのバレンタインデーは、バブルのころの日本のクリスマスイブを思い出させるような熱気もあり、国内消費拡大には、こういった若者が盛り上がるイベントも重要性が高いと感じさせます。

日本式にチョコをもらうのは、いくつになってもうれしいものです。



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マネーロンダリング対策タスクフォースを設置

2022年02月18日 | 経済
 1月18日、カンボジア政府は、マネーロンダリング対策タスクフォースを設置しました。トップは、司法大臣が務め、関係省庁関係者28名が参加しています。
 国際機関のマネーロンダリングに関する金融活動作業部会(Financial Action Task Force on Money Laundering: FATF)は、カンボジアを引き続き「戦略的欠陥はあるもののFATFと対応策を策定済の国」に分類しています。この分類は、一般に「グレー・リスト」と呼ばれており、他には、フィリピン、パキスタン、ミャンマー等が含まれており、合計23カ国です(2021年10月)。カンボジアは、2015年に一度この分類から外れましたが、マネーロンダリング及びテロ資金対策の新基準に基づいた評価で、2019年2月に再びグレー・リスト入りすることとなりました。なお、グレーの下に「ブラック・リスト」があり、イランと北朝鮮が含まれています。FATFでは、カンボジアに対策を強化するためのアクションプランの施行を強く求めています。
 今回設置したタスクフォースでは、資金洗浄・テロ資金供与対策法や大量兵器の拡散防止を図る法律の執行を促進・監督します。また、マネーロンダリング犯罪の摘発に向けた捜査や、捜査過程での資料収集などを強化するとしています。1月28日に開催された会議で、司法大臣は、FATFのアクションプランの進捗状況をレビューしました。大臣は、マネーロンダリング対策は国家的重要課題であるとして、アクションプランの完全実施に向けた努力を進めるよう強く求めました。
 マネーロンダリングやテロ資金の技術は、日進月歩で進化しています。また、カンボジアでは、中国からの投資も盛んですが、その資金には様々なものが含まれていると言われます。また、カンボジアと北朝鮮は、長く友好関係にあり、プノンペンには北朝鮮の大使館も存在しています。カンボジア経済は高度にドル化しているため、ほとんどの取引がドルで行われ、市中にはドル現金が一般に流通していることもマネーロンダリングを行う側にとっては目をつけやすいところと見られます。FATFと協力しつつ、各種対策を早急に進めていく必要性は高いものと見られます。
(写真は、プノンペンポスト紙より)

FATFのグレー・リスト
https://www.fatf-gafi.org/publications/high-risk-and-other-monitored-jurisdictions/documents/increased-monitoring-october-2021.html


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キャピタルゲイン課税 導入更に延期へ 2024年からに

2022年02月17日 | 経済
 新聞報道によりますと、カンボジア経済財政省は、2022年初から導入予定としていたキャピタルゲイン課税を、2年間延期して2024年1月からとする方針をフン・セン首相に上申したとのことです。キャピタルゲイン課税は、土地や株式の取引の利益に課される税金で、カンボジアでは税率20%を予定しています。この課税については様々な議論が10年ほど前から続けられていましたが、中国人による不動産投資が激しくなったここ数年で法改正や規程の整備が行われ、当初は、2020年7月から導入される予定でしたが、新型コロナの影響もあり、2021年1月からに延期され、更に2022年1月からの導入となっていたものです。
 カンボジアでは、法人への課税が中心となっており、個人所得への課税は、法人から支払われる給与が主な対象となってきました。しかし、中国からの投資による不動産価格の上昇等により、不動産取引への課税の必要性が指摘され、特に、中国人等の外国人を含む裕福な個人の所得に対する課税の必要性が高まっていました。法人税や付加価値税、関税や特別税(高価な嗜好品等)の徴税は、次第に強化されてきています。こうした中で、裕福な個人の不動産取引等への課税を強化することは、妥当な方向性と見られます。
 しかし、現在のところ、新型コロナの影響で経済の動向は不透明であり、不動産価格も下落を始めつつある中でのキャピタルゲイン課税の導入には、心配の声も上がっていました。カンボジア不動産評価協会も、2年間の導入延期を歓迎するとしています。また、中国の大手不動産会社の破たんや中国政府による海外不動産投資規制等もあって、カンボジア不動産への投資の大きな部分を占めていた中国人投資家による投資も弱含んでいます。オミクロン株の感染拡大等のリスクもある中で、経済動向や不動産取引の状況等に配慮した導入延期はやむを得ないものと見られます。
(写真は、シアヌークビル。中国人の投資が不調で工事が中断されている物件も多い)



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中小企業向け成長市場に2社目の新規上場

2022年02月16日 | 経済
 2月10日、カンボジア証券取引所(CSX)の中小企業向け市場「成長市場(Growth Board)」に2社目の上場となるJSランド社(JS Land Plc.)が上場し、取引を開始しました。「成長市場」は、中小企業振興のために、カンボジア証券取引場が開設した市場で、メイン市場よりも緩和された条件で上場することが可能です。
 初日の取引では、1株当たりの公募価格(1900リエル:約55円)を15.8%上回る2200リエルの初値を付け、終値は2420リエルでした。2日目の取引でも、株価は上昇し2660リエルとなっています。IPOと上場はまずまずの成功だったと見られます。
 JSランド社は、2014年創業の不動産デベロッパーで、最近は中所得者向け住宅に力を入れているとのことです。IPO株式数は828万1000株で、IPO価格は1900リエルですので、調達額は約380万ドル(約4億3700万円)となっています。
 カンボジア証券市場は、2020年以降は新型コロナの影響もあって沈滞した状況が続きましたが、市場参加者は昨年春のACLEDA銀行の上場もあって、増加しているものと見られます。2021年の1日当たりの出来高も、23万4628株(対前年比約5倍)、26万9169ドル(対前年比約2.7倍)と大幅に増加しています。
 今回の上場でカンボジアの株式市場に上場している企業数は9社となりました。新規上場により上場企業数が増加していくことは、市場の活性化にも効果があるものと期待されます。また、中小企業の上場の成功は、カンボジアの中小企業に対し直接金融へのアクセスという新たな道を示す効果に加え、情報公開等により企業の信頼性を向上させる効果も見込まれ、カンボジア政府が目指す地場の中小企業の振興にも繋がるものと期待されます。
(写真は、カンボジア証券取引所)

カンボジア証券取引所の発表(英文です)
http://www.csx.com.kh/news/notice/viewPost.do?MNCD=8020&postId=529#.YgWt05bP02w

免責事項
カンボジア総合研究所の記事は、情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。弊研究所は、有価証券価格や為替レート等の上昇または下落について断定的判断を提供することはありません。弊研究所は、本記事の内容に依拠してお客さまが取った行動の結果に対し責任を負うものではありません。投資にあたっては、お客さまご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。


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