カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

French Cheese and Wine

2009年02月28日 | 生活環境
 フランスのチーズとワインを楽しむ夕べが、2月27日にプノンペンのRaffles Hotel Le Royalで開催されました。フランスからチーズマスターのムッシュGerald Poulardが来られて、様々な説明をしながら色々なチーズを取り分けてくださいました。もちろん、美味しいワインも何種類もあって、飲み放題! チーズも数十種類あって、フレッシュなチーズ、カマンベール系、ブルー系等、様々なチーズをチーズマスターのお話を聞きながら適切な順番で食べさせてもらえて、最高でした。
 でも残念ですが、日本人としては、20種類くらい(4皿)で、おなか一杯になり、ギブアップでした。全部の3分の一くらいだったでしょうか。今回は一晩限りの催しだったようですが、全種類食べられるように、何日間も開催してもらいたいものです。
 参加した方は、ほとんどが西洋人(きっとフランス人)の方でした。マダム方のドレスも華やかで、プノンペンでも時にはこんな一時もいいものだと、ちょっと感動でした。

すごくたくさんの種類のチーズでした。チーズの向こうでチーズマスターが説明をしてくれています。


ゴートチーズとカマンベールでとても美味しいチーズに出会いました。写真は、3皿目の比較的こってり系のカマンベール等です。


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個展「目の中のカンボジア」

2009年02月27日 | 社会・風土
 カンボジア日本人材開発センター(CJCC)で、絵画と写真の個展「Captured Spirit of Cambodia日本の画家と写真家が見た目の中のカンボジア」が2月28日まで開催中です。
 絵画は、イラストから抽象画までを手がける画家の渡辺まりさん、写真は、2005年からカンボジアに通っているカメラマンの平井慶祐さんの作品です(写真上)。
 渡辺さんのイラストは、カンボジアの情報誌「はうとう@かんぼじあ」でもおなじみです。今回は抽象画の大作も展示されています。なお、展示されているイラストや抽象画は販売もされているそうです。
 平井さんは、NGO活動の傍ら、カンボジアの人物写真を撮り続けられているとのことで、良い表情の出た写真が多数出品されていました。
 明日までですが、ぜひCJCCに足を運んで頂ければと思います。

抽象画の大作と画家の渡辺さん


情報誌「はうとう@かんぼじあ」に連載中のイラスト日記の原画です
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カンボジアのマクロ経済の現状

2009年02月26日 | 経済
2月11日に開催されたENJJで、カンボジア経済財政省上席顧問エコノミストが経済の現状について説明したときの資料です。(写真はカンボジアの経済を引っ張ってきた縫製工場です)


1.これまでの実績
(1)成長
– 過去10年間平均成長率 9.4% 
(ASEAN諸国の中で最高。日本の高度成長期よりも高い。)
– 成長セクターは限られている:
• 縫製品、建設、観光
• 農業
(2)インフレ:2007年までは問題なし
(3)国際収支:貿易赤字⇔投資・援助・観光の黒字

2.2008年の経済状況
(1)GDP:105億ドル (前年86億ドル)
(2)成長率:7%程度 (前年10.2%)
(3)一人当たりGDP:710ドル (前年594ドル)
(4)インフレ:13.47%(12月) (ピーク時26%)
(5)縫製品輸出:0.35%減 (前年7.9%増)
(6)観光客:6%増 (前年15%増)
(7)建設:0.3%減 (EIC予測)
(8)直接投資:6.1%減 (世銀予測)

3.2009年の経済予測(世銀)
(1)成長率:4.9%
(2)成長率(IMF予測):4.75% 
(3)インフレ:9%
(4)輸出:4.6%増
(5)縫製品輸出:1%増 
(6)直接投資:26.7%減

4.経済危機へのカンボジアの対策
(1)金融政策(2月1日実施)
① 預金準備率の引き下げ(16%→12%)
② 不動産融資規制(貸付の15%まで)撤廃
(2)財政政策
①予算の着実な執行
(3)開発援助
952百万ドル (前年689百万ドル)

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胡椒の収穫

2009年02月25日 | 社会・風土
 収穫時期の胡椒農園を投資ミッションと一緒に訪問しました。昨年も伺ったクラタペッパーの農園です。場所は、コッコン州スレアンベルで、プノンペンからは車で3時間ほどでしょうか。
 胡椒はこの時期(訪問したのは2月3日)、胡椒の木にたわわになっています。これを手摘みで収穫していきます。普通は実が緑のうちに収穫しますが、赤く熟したものは「完熟胡椒」としてまた違った味と香りが楽しめるとのことです。
 収穫した胡椒は、加工場で枝からはずされ、天日乾燥させます。その後工場で選別、袋詰めされるとのことです。カンボジアの胡椒は、フランス植民地時代から「カンポットペッパー」の名で高級品の代名詞でした。クラタペッパーでは、有機栽培で今も同じ高級な胡椒を送り出しています。
http://plaza.rakuten.co.jp/ksline/diary/200902030000/


たわわに胡椒の実がなっていました。




赤くなったのが「完熟」胡椒です。


一つ一つ手で収穫していきます。


最後に天日で乾燥させます。

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高級美容院 de gran Japan

2009年02月24日 | 経済
 感動しました。プノンペンで最も洗練された場所と言ってもよいかと思います。ミスチルのかかる店内(写真上)も、プールに挟まれたエントランスも素晴らしい雰囲気です。日本の方がオーナーとなって開店された非常に高級な美容院です。日本からの投資というと、つい製造業を思い描いてしまいますが、こういう「ソフトパワー」の投資も有望なのだと実感しました。また、カンボジアの女性もたくさん働いていますが、日本式の接客やシャンプーの技術を研修しているとのことで、技術移転という意味でも素晴らしいコンセプトだと思いました。
 日本からは5人の美容師さんが来られているそうです。男性の方向けの理容師さんもいらっしゃいます。値段は破格ですが、サービスと技術はそれ以上かと思います。ぜひ一度お試しください。なお、予約も店内も日本語が通じます。

de gran Japan
No. 19, St. 352
Tel 023 999 707
http://www.de-gran.co.jp/degran_c.htm

エントランスも感動的な造りです。


日本語がぺらぺらのKさん(21歳)。今後の活躍が期待されます。


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アンコールビール工場見学

2009年02月23日 | 経済
 投資ミッションと一緒にシアヌークビルのアンコールビールの工場(写真上)を見学する機会がありました。アンコールビールは、カンボジアで最大のシェア(約60%)を持つビール会社です。2005年からカールスバーグ社の資本参加も得ています。
工場は、シアヌークビルにあります。これは、シアヌークビルは雨が多いこともあって水質がビール醸造に最も適しているためとのことです。ビールの醸造は装置産業であり、工場で働く人は300人と少ない人数です。原料(麦やホップ)は全量輸入で、国内で調達するのは水、アルミ缶、梱包材だけだということです。お話をしてくれたビアマイスターは、ギネスビール等の海外のビール工場での経験も長い方で、レシピは「自分のレシピ」だとおっしゃっていました。
工場内部は、醸造、ビン詰め等の工程が概ね機械化され、従業員の多くがチェック係という感じでした。もちろん見学後は、出来立てのアンコールビールが飲み放題!で、美味しいビールも堪能できました。ビールはやはり新鮮度も重要だと再認識しました。
カンボジアでは、日本のアサヒビール(タイからの輸入品)も人気が出てきています。アサヒビールもカンボジアでの国内生産を検討中との情報もあり、ビールが大好きな小生としてはうれしく思っています。

アンコールビールの各製品と醸造方法のパネルです。


ビール工場らしい大きな機械が並んでいます。


ビン詰め機械から、ビールの波が流れていきます。女性従業員が目視でチェックし低増した。


ビール工場見学のお楽しみは、やっぱりできたての冷たいビール。最高です。


 
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オールジャパンのための協議会「ENJJ」

2009年02月19日 | 経済
 カンボジアでは、日本大使館(Emabassy)、NGO、JICA、商工会議所(JBAC)の4者が集まって、オールジャパンでの協力を行っていくための協議会があります。4者の頭文字をとって、ENJJと呼ばれています。
 2月11日に、カンボジア日本人材センターで、年に1度の定期協議会が行われました(このほかにも分科会等があります)。篠原大使や商工会長、JICA所長、NGOの代表等のお話しがありました(写真上)。更に、経済危機への対応について、大使館、経済財政省のエコノミスト、スズキ社長、NGO代表からそれぞれ発表があり、質問も多数出されていました。
 様々な方々が集まり、色々な話を伺えるのは大変貴重な機会だと実感しました。
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男女共同参画セミナー

2009年02月18日 | 経済
 2月12日にプノンペンで「ジェンダー主流化のための官民連携」と題するセミナーが、カンボジア女性省とJICAと共催で開催されました。ここでは、日本から来られた専門家が日本の取り組みを紹介され、更に、セクハラやカンボジアの女性企業家支援等についても発表されました。また、カンボジアで食品メーカーを経営する女性社長からの発表では、カンボジアでは家族からも社会からもまだまだ女性企業家への理解が得られていないとの指摘もありました。
 会場には、カンボジアの女性省関係者や企業家、日本の官民の関係者が、110名以上集まって、質問も熱心にされていました。
 日本とカンボジアでは、女性の問題と言っても、同じところと違うところがあるようでした。しかし、女性省のパビ大臣をはじめ、女性省の方々やカンボジアの女性企業家の方々の熱心な取り組みには、大変感銘を受けました。
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エコノミスト カンファレンス

2009年02月17日 | 経済
 経済雑誌「The Economist」を発行しているEconomic Inteligence Unit (EIU)が主催するEconomist Conferenceが、2月16日にシェムリアップで開催されました。EIUは、あまり知られていませんが、世界最大級の経済シンクタンクで、世界のほとんどの国(200カ国以上)の経済分析レポートを定期的に発行しています。途上国の経済関係で仕事をしているとお世話になることが多いです。
 会議には、フンセン首相、ソクアン副首相等のカンボジア政府要人、世界各国から集まった金融、実業系の方々、カンボジアの実業界の方々等、150人ほどが参加しました。フンセン首相は、EIUからの、「政府の経済見通しは楽観的では無いか」「証券取引所の開設は?」「石油開発の動向は?」「タイとの関係は?」「ガバナンスへの取り組みは?」等の微妙な質問にも言葉を選びつつ、いかにも老獪な政治家らしい感じでうまく回答されていました。
 なお、当日発表されたEIUの経済見通しは辛口で、カンボジアの2009年の予想成長率を1%に引き下げています。これに対しては、カンボジア政府、民間から、様々な意見が出ていました。
 詳細は、EIUのサイトをご覧ください。なお、もちろんレポート類は有料なので、EIUの会員にならないと閲覧できませんのでご了承ください。
http://guest.cvent.com/EVENTS/Info/Summary.aspx?e=fdc0961c-c752-48f8-bbda-6636b2222a89
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投資環境視察ミッション

2009年02月16日 | 経済
 日本ASEANセンター主催の「カンボジア投資環境視察ミッション」が、2月1日から7日まで来られました。約25名の参加者は、機械や食品のメーカーの方、マスコミ関係、大学関係の方でした。今回のミッションでは、カンボジアの投資受け入れ窓口であるカンボジア開発評議会への訪問や、ソクアン副首相との面会、数多くの工場見学、プノンペンとシアヌークビル、バベットの経済特別区の視察等をされました。しかも、今回のミッションでは、バンコクから南部海岸回廊を陸路で走破して、コッコンの国境を越えシアヌークビルに行き、そこからプノンペンを回り、更に国道1号線を走破してバベットでベトナムとの国境を越えてホーチミンまで行くという、総走行距離が1300キロに及ぶ大変な行程でした。(写真上は、コッコン国境をタイ側からカンボジア側へ徒歩で突破しているところです)
 大変熱気あふれるミッションで、様々な具体的な質問が飛び交い、日本からの投資を呼ぶためにカンボジアが努力すべき点等も指摘されました。今後の日本からの投資が大いに期待されます。
 
コッコン州との協議


バベット国境(カンボジア→ベトナム)。写真はベトナム側の建物です。

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バレンタイン・デー

2009年02月15日 | 社会・風土
 昨日はバレンタイン・デーでした。カンボジアでもこの日は、若い世代にとっては大変なイベントの日のようです。カンボジアでは、男性から女性に花束等を贈る習慣となっています。また、この日は、デートや食事で楽しむカップルも多いようです。夕方の町は、着飾ったお出かけの人たちでごった返していました。街角には、花束やぬいぐるみを売るお店がたくさん出現していました。
 日本風の女性から男性にチョコやお菓子を贈ることもはやり始めているようです。写真は、プノンペンで人気のベルギーチョコです。おしゃれな店が集まる240通りにあります。

Belgian Chocolates
#34, Street 240
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貿易振興・貿易関連投資小委員会

2009年02月14日 | 経済
 チャンプラシット商業大臣が委員長を勤める「貿易振興・貿易関連投資小委員会」が、2月10日に開催されました。関係省庁、ドナー各国、国際機関の代表者が集まりました。この小委員会では、貿易、貿易関連投資を振興するために、3つの柱を定めています。第一が、法律の改善、第二が、製品・サービス輸出部門の開発、第三が、貿易のための人材開発です。それぞれの柱のためのタスクフォースから、現状と今後の取り組みが紹介されました。
 輸出に貢献する製品・サービスとして、以下の7つが優先品目として選定されています。①縫製品と靴、②観光、③シルク、④水産品、⑤コメ、⑥ゴム、⑦カシューナッツです。
 今回の会議では、厳しい状況に直面しつつある縫製業関係者、特にカンボジア縫製業協会(GMAC)から、現状の報告と様々な陳情がなされていたのが印象的でした。
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IMFの経済レポート

2009年02月13日 | 経済
 国際通貨基金(IMF)は定期的に各国の経済についてのレポートを出しています。IMF協定第Ⅳ条に基づいた協議結果のレポートのため、Ⅳ条レポートと呼ばれています。2月10日に、カンボジアのレポートが発表されました。これは昨年11月のⅣ条協議ミッションの結果をまとめたものです。
 このレポートによりますと、2009年の成長率予測は、4.75%、インフレは8.2%となる見込みです。
 分厚い英文のレポートですが、統計数字がしっかりしているので、一度ご覧になってみてください。
http://www.imf.org/external/np/sec/pn/2009/pn0918.htm

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2008年の観光客数は215万人に

2009年02月12日 | 経済
 観光省の発表によりますと、2008年のカンボジアへの来客数(ビジネス客を含みます)は、215万人に達したと言うことです、2007年は202万人でしたので、6%程度の伸びとなります。周辺国では、タイヤシンガポールのように来客数が減少している国もあります(ベトナムは0.6%増)。その中で、金融危機やタイのバンコク国際空港の閉鎖といった逆境を乗り越えて、カンボジアへの観光客が増加したのは喜ばしいことです。
しかし、金融危機の影響で第1位の韓国からの来客数は33万人(2007)から27万人(2008)に19%減少となりました。その代わり、ベトナムからの来客が増えて、第2位となっています。続いて3位が日本、以下アメリカ、中国、タイが続きます。
今年は、金融危機の影響もあって、観光客の減少が見込まれますところ、皆様お誘いあわせのうえ、是非カンボジアにおいでになってください。お待ちしております。
(写真はアンコールワットです)
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カンボジア経済フォーラム

2009年02月11日 | 経済
 2月5日に第3回カンボジア経済フォーラムが開催されました。フォーラムには、フンセン首相、ソクアン副首相、キエットチョン経済財政大臣等が列席され、カンボジア政府関係者、国際機関、関係国代表者等300人ほどが参加しました(写真中央がフンセン首相。左側がソクアン副首相です。)
 このフォーラムでは、現在の金融危機のカンボジアへの影響と対策が話し合われました。特に冒頭のフンセン首相のスピーチが素晴らしいものでした。政府の対策として、まず、金融政策では、①預金準備率の引き下げ(16%→12%)、②不動産融資規制の撤廃と言った金融緩和策を実施し、預金準備率については、近い将来の再引き下げも示唆されました。財政政策では、カンボジアの財政余力を考えて、日本のような現金支給やアメリカのような民間への資金注入は実施せず、現在実施中の事業の促進、援助資金の前倒し等地道な対応をとるとのことです。特に各国に対し、援助を運輸等のインフラ、灌漑等の農業関係に重点を置いて欲しいと訴えられていました。
 カンボジアの主要産業である、縫製業、観光、建設、農業についても、各種対策を実施するとのことですが、縫製業と観光は世界経済の回復なくしては成長が見込みにくいため、援助資金を活用してインフラ建設、農業投資を重点的に実施するのは大変理にかなっています。
 カンボジアへの金融危機の影響は今のところ限定的ですが、今後大波が押し寄せてくることも懸念されますので、しっかり見ていきたいと思っています。
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