カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

プノンペンも花の季節2024

2024年03月31日 | 社会・風土
 プノンペンは、花の季節を迎えています。ノロドム通りの並木の「プノンペン桜」も満開です。クメール語名は、トロバエク・プレイというそうですが、だれが呼んだか「プノンペン桜」という響きも大好きです。ロシア大通りのプルメリア(フランジパーニ)もきれいに咲き誇っています。ゴールデンシャワーという黄色い花も大変に美しく、プノンペンのあちこちで見られます。よく行くゴルフ場もつつじらしき花が、赤、白、ピンクと咲き誇っています(写真上)。日本の桜も素敵ですが、南国のカンボジアの美しい花の数々も魅力的です。ぜひカンボジアにお出でください。

きれいに咲いたプノンペン桜



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日本のケーキ屋さん 移転してカフェも拡大 Chez Shige

2024年03月30日 | 生活環境
 プノンペン南部の本格的ケーキ屋さん「Chez Shige」がちょっと移転して新装開店しています。場所は、460通りで、静かな雰囲気です。新しいお店はカフェスペースも広くなって、ゆったりできます。日本人のパティシエが作る本格ケーキが楽しめます。様々なオーダーメードケーキもあり、お誕生日や記念日用に似顔絵やキャラクターを描いたケーキも数多く作られています(フェイスブックに写真多数です)。もちろん、ショーケースにある普通のケーキも本格的で、素晴らしく美味しいです。今回は、ストロベリーショートケーキとベリーベリーチーズケーキ(写真上)を頂きました。ショートケーキはふわふわで、チーズケーキもベリーたっぷりで、とても美味しかったです。お勧めです。ぜひお試しください。

Chez Shige
https://web.facebook.com/chezshige/?ref=page_internal

お店は開放的な雰囲気です。写真手前にもテーブル席があります。


クッキーも美味しそうでした。



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高村外務大臣政務官 カンボジアを訪問 首相とも面談

2024年03月29日 | 経済
 3月13日から15日まで、高村正大外務大臣政務官は、カンボジアを訪問しました。フン・マネット首相への表敬、ソック・チェンダ・サオピア副首相兼外務国際協力大臣との会談、アンコール遺跡保存開発国際調整委員会第30回全体会合への出席等を行いました。また、1992年から93年にかけてのカンボジアにおける国連平和維持活動の中で命を落とされた故中田厚仁氏(国連ボランティア)及び故高田晴行警視(国連カンボジア暫定機構・文民警察官)の慰霊碑に献花しました。
 フン・マネット首相への表敬では、高村政務官から、12月の日・カンボジア首脳会談の際に岸田総理とフン・マネット首相との間で合意した事項について、3月、防衛次官級協議の第1回協議が開催されるとともに、デジタル分野のオファー型協力に関する官民ラウンドテーブル会議が日本側で開催されるなどの進展があったと述べました。これに対し、フン・マネット首相から、二国間関係の格上げを機に両国のパートナーシップを強化していきたいと述べました。また、安全保障分野での協力を一層強化したい、アンコール遺跡での協力を始めとする日本の支援に感謝していると述べました。
 副首相兼外務国際協力大臣との会談では、高村政務官から、「包括的戦略的パートナーシップ」の下、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため、カンボジアと連携して、国際社会の共通の課題に取り組んでいきたいと述べました。これに対し、副首相から、カンボジアの和平・復興・発展における日本からの支援に対して謝意を表明するとともに、経済・安全保障を軸に両国間の協力が進展していることを歓迎していると述べ、国際社会の平和と安定のため、引き続き日本と連携していきたいと述べました。
 米中冷戦が厳しさを増す中で、カンボジアの日本に対する信頼感は高いものがあります。日本政府が様々なレベル・チャンネルで、カンボジアが中国に傾き過ぎないように働きかけていくことは大きな意義があります。引き続き、両国間で緊密な対話が継続されることが期待されます。
(写真は、首相表敬。AKPより)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/pageit_000001_00416.html


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初のデジタル政府フォーラム開催

2024年03月28日 | 経済
 3月11日、プノンペンで第1回デジタル政府フォーラムが開催されました。郵政電気通信省が主催し、テーマは、「デジタル政策の実施による持続可能・包摂的な開発」でした。フォーラムには、フン・マネット首相をはじめ政府関係者、ASEAN加盟国、開発パートナー、民間セクターの代表者など、さまざまな関係者が多数参加しました。
 フォーラムでは、国内外の専門家による基調講演が行われ、主要な課題についての議論が行われました。また、展示会では、約120の政府機関、民間セクター等により、様々な新技術とデジタル製品が展示されました。
 開会式でフン・マネット首相は、「近年、カンボジアのデジタル化は大きな一歩を踏み出しており、デジタル技術の使用が促進されている」と述べ、「カンボジア政府は、国家デジタル開発目標の達成を目指し、積極的かつオープンな精神でデジタル政策を実施していく」と意欲を示しました。デジタル化は、国の経済成長を後押しするだけでなく、包摂的で信頼性が高く、安全な社会を構築すると同時に、国民のアイデンティティと文化を維持するのに役立つと指摘しました。
 様々なしがらみや規制で、新たな技術の導入が進まない日本と違って、カンボジア政府は、ITやフィンテック等の分野で新技術を積極的に導入しています。すでに、モバイルバンキングや電子支払、配車サービスやデリバリー等では、カンボジアは日本を凌駕していると言ってもよい状況となっています。開発途上国が、新たな技術を一気に導入して先進国に追いつき追い越していく「リープフロッグ(蛙飛び)」の好例と言えます。カンボジア政府の今後の積極的な政策立案・実施が期待されます。
(写真は、プノンペンポスト紙より)



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カンボジア 日系企業向けの経済特区設置 検討加速へ 

2024年03月27日 | 経済
 3月14日の日本貿易振興機構(JETRO)のレポートによりますと、カンボジア政府は2023年末ごろから、外国直接投資(FDI)を誘致するため、日本等との2国間協力をベースとする新たな経済特区設立の検討を加速しているとのことです。
 「カンボジア・日本経済特区」は、フン・マネット首相が2023年12月に日ASEAN特別首脳会議のために来日した際、岸田文雄首相に対して提案したものです。日本企業専用の経済特区を設置することで、日本からより多くの投資家の誘致を目指しています。この経済特区は官民パートナーシップ(PPP)方式を利用し、場所はタイ国境付近や、首都プノンペンとタイ国境のポイペトを結ぶ国道5号線に隣接するエリア等が候補にあがっている模様です。両国政府が関与することで、進出日系企業の投資環境上の課題などへの迅速な対応や、各種手続き・申請の軽減や免除等の優遇措置も期待されています。
 更に、日本を皮切りに、英国、インド、マレーシア、タイなどとの間でも特定国との2国間協力をベースとする経済特区構想の検討が進んでいるとのことです。駐カンボジア英国大使が提案したコッコン州での「グリーン経済特区」、「カンボジア・インド技術経済特区」、マレーシア商工会議所が提案した「カンボジア・マレーシア経済特区」、タイとの経済特区設立に向けたワーキンググループ設置等が話題に上がっているとしています。
 日系企業は、環境や人権等のコンプライアンス順守が重要となっており、日系企業専用の経済特区の設置は魅力的なものと見られます。また、日本とカンボジアが定期的に開催している官民合同会議でも様々な課題が解決されており、日系企業専用経済特区はビジネス環境の整備や優遇措置の獲得等にも重要な役割を果たすことが期待されます。
(写真は、2024年2月の官民合同会議)

日本貿易振興機構(JETRO)のサイト
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/03/e06bfc38367bc37e.html


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公的債務統計報告書2023年第4四半期 債務状況は問題なし

2024年03月26日 | 経済
 3月11日、カンボジア経済財政省は、公的債務統計報告書(Cambodia Public Debt Statistical Bulletin)第21号を公表しました。2023年末現在のカンボジア政府の債務状況について詳細な統計により報告しています。
 2023年12月末の公的対外債務残高は、111億8544万ドル(約1兆6554億円)と2022年12月末の99億6877万ドルから12.2%の増加となっています。国別では、中国が最大で41億1430万ドル(全体の36.8%)、以下、アジア開発銀行23億6123万ドル(21.1%)、世界銀行13億1987万ドル(11.8%)、日本12億5654万ドル(11.2%)、韓国5億7553万ドル(5.1%)等となっています。
 債務持続性分析を見てみると、2023年末予測で公的対外債務の現在価値の対GDP比率は24.2%(基準値40%)、同対輸出比率27.1%(同180%)、債務返済比率(債務返済の対輸出比率)1.7%(同15%)、債務返済の対歳入比率7.1%(同18%)と、いずれも健全とされる基準値を大きく下回っており、全く問題ありません。ストレステストでも基準値を超えることは全くなく、対外債務については、カンボジアは大変な優等生ということができます。世界銀行・国際通貨基金の判定でも「低リスク国(青信号国)」に分類されています。
 新型コロナ対策や世界的インフレで多額の財政支出を余儀なくされ、また、経済状況も悪化する中で、対外債務に苦しむ途上国も見られます。また、米国の金融緩和終了に伴うドル金利上昇やドル高によって、いくつかの新興国で懸念が高まっています。既に、スリランカが破たんし、パキスタンやラオス等も厳しい状況です。しかし、カンボジアは、債務の過半が日本や世界銀行・アジア開発銀行からの譲許的借款であることに加え、債務マネジメントをしっかり行ってきたため、対外債務については概ね問題なく、急激な為替レートの変動や外貨危機の可能性も低いと言えます。いわゆる「債務の罠」に陥る可能性は現状では低いものの、特定国に偏り過ぎないようにバランスを取りつつ、引き続き公的債務を管理していくことが必要と見られます。

経済財政省のサイト(英文及びクメール語です)
https://mef.gov.kh/documents-category/publication/public-debt-bulletin/


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日立造船 カンボジアでの生活用水提供に向けて実証事業

2024年03月25日 | 経済
 3月11日、日立造船は、国際協力機構(JICA)の「2023年度中小企業・SDGs ビジネス支援事業」において、カンボジアでの「高濁度向けパッケージ型高速ろ過システムの普及に向けたビジネス化実証事業」が採択されたと発表しました。
 カンボジアでの今回の実証事業では、濁度が大きく変動する雨季と乾季において、日立造船独自の繊維ろ過材を用いた「高濁度向けパッケージ型高速ろ過浄水システム」の浄水性能が現地に適合することを確認するとともに、現地水道事業者の実証機運転による操作性・維持管理性の評価を得ることで、カンボジアでのろ過浄水システム販売のためのビジネスプランを策定することを目的としています。
 カンボジアの都市部では、河川水を浄水処理し、生活用水として利用できる状況となりつつあります。しかし、地方都市や農村部では、多くの人々が安全・安心な水にアクセスできない生活を余儀なくされています。さらに、水を汲んだ重たいタンクを長距離にわたって人手で運ばなければならないことも多く、それが女性や子どもたちにとって厳しい負担となっています。
 日立造船の高濁度向けパッケージ型高速ろ過浄水システムは、省スペースなパッケージ型であるため、農村部や遠隔地などの集落に対して分散配置しやすい特長があり、このシステムの普及により、地方都市や農村部でも安価で安全・安心な清浄水の利用が可能となることが期待されます。同社のシステムでは、標準タイプの処理量が1000立方メートル/日であり、4 万人への給水が可能とのことです。
 同社では、「これまで培った技術を活かし、地域経済の発展や観光業の振興など、地域全体の発展に貢献してまいります」としています。
(写真は、日立造船の新聞発表より)

日立造船の新聞発表
https://www.hitachizosen.co.jp/newsroom/news/assets/pdf/FY2023-94.pdf


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2024年03月25日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
 配信御希望の方は、下記のアドレス、またはブックマークから、まぐまぐのページで皆様のメールアドレスのご登録をお願いします。

 メールマガジン「週刊カンボジア経済ニュース」
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メコン手長エビ タケオでエビ三昧 2024

2024年03月24日 | 生活環境
 3月19日に、タケオ名産の手長エビを食べに行ってきました。毎年タケオまで食べに行っています。レストランは、Berng Sopheak Mongkol Takeoです。湖沿いの大きなお店で、バンガロー風のスペースもあります。レストランは、池の上に建っていて、のどかな雰囲気でゆったりとできます。湖からの涼しい風に吹かれて、エビとビールは最高です。今回はシーズン(12~1月)からちょっと外れてしまったので、大きなエビはいなくて、中サイズでした。まずは、手長エビを焼いて出してもらい、この他にエビカレー、エビのクメールスープ等、色々と楽しめました。中ぐらいのサイズ(1キロで8匹ほど)は30ドル/キロでした。昨年とほぼ同水準の価格でした。タケオまでは、国道2号線の改良工事が完成しているので、プノンペンから2時間ほどで到着できます。手長エビは、本当に美味しくて最高です。お勧めです。ぜひお出で下さい。

エビカレー、エビのクメールスープです。本当に美味しいです。


大きな水槽に特大エビがうじゃうじゃといます。



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春分の日2024 アンコールワットの日の出 観光の目玉に

2024年03月23日 | 社会・風土
 3月21日の春分の日、世界遺産のアンコールワットの中央の尖塔の先端から昇る朝日を見に非常に多数の観光客が集まったとのことです。なお、今年の春分は3月20日のはずですが、カンボジアでは21日とされているようです。
 アンコールワットの正面は、正確に西側を向いており、春分・秋分の日は、アンコールワットの中央の塔の先端から昇る朝日を見るのに最適と言われます。英国の比較サイトMorningsで、このアンコールワットの日の出が「世界一の日の出」に選出されたこともあります。
 観光省では、今年の春分の日にあわせて、「春分アンコール写真コンテスト(Equinox Angkor Photo Contest)」も開催しています。優秀写真には、100万リエル~300万リエル(3万7000円~11万1000円)の賞金も出るとのことです。
 アンコールワットの初日の出も、日本人としてはぜひ見たいのですが、東西南北をきっちりと出しているアンコールワットでは、春分・秋分の日もぜひ訪れたいものです。
(写真は、3月21日朝のアンコールワットの様子。観光省のフェイスブックより。)

観光省の写真コンテストのフェイスブック(英文です)
https://web.facebook.com/overseastourismpromotion/posts/pfbid0P2KWEqGhaxS1S5WeSGfq8u87q1wycdRwdeNwgnUAHDNNEPSzH8Wy5znYZWCsaDD5l


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令和5年度海外対日世論調査 カンボジアは親日

2024年03月22日 | 経済
 日本の外務省は、毎年世界各国で日本がどのように思われているかについて「対日世論調査」を行っています。2023年10月~2024年1月に米国、豪州、インド、ASEAN、中南米7か国で実施した調査の結果が、3月15日に発表されています。
 カンボジア(調査対象300名)について見てみますと、日本との関係については92%が「友好関係」と回答しています(ASEAN 平均91%)。日本との信頼関係は「信頼できる」が93%(同91%)となっています。日本の平和国家としての歩みについては、93%が「評価する」としています(同89%)。また、世界経済の安定と発展に関する日本の貢献については。92%が「重要な役割を果たしている」としました(同88%)。日本の国際社会の平和と安定への貢献については、「役立っている」が94%(同91%)となっています。
 カンボジアにとって今後の重要なパートナーとなる国は、1位中国(35%)、2位日本(29%)、3位米国(22%)でした。これは、ASEAN平均の1位日本(43%)、2位中国(42%)、3位ASEAN(40%)と比べると、やや中国のプレゼンスが目立ちます。また、カンボジアにとって最も信頼できる国は、1位日本(22%)、2位中国(14%)、3位ASEAN(8%)となります。
 日本について関心のある分野は、第1位が和食(82%)、第2位がアニメ、漫画、ゲーム、コスプレ(78%)でした。
 通常日本の報道等では、アジアの意見というと中国や韓国の反日的な見方に偏っていることが多いのですが、ASEAN 諸国は親日であることは忘れてはならず、大切にしていかねばならないと見られます。また、「親中国」といわれるカンボジアも実はアジアでも最も親日の国の一つであるということも指摘しておきたいと思います。
(写真は、2024年2月プノンペンでの絆フェスティバル。日本のアニメは大人気です)

外務省のサイト
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_00504.html


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アジ研 強化されるフン・セン体制 2023 年カンボジア総選挙と世襲内閣の誕生

2024年03月21日 | 経済
 3月15日、アジア経済研究所は、「強化されるフン・セン体制 2023 年カンボジア総選挙と世襲内閣の誕生」と題する単行本を発行しました。著者は、新潟国際情報大学の山田裕史准教授とアジア経済研究所の新谷春乃先生です。
 この本では、2023年8月22日にフン・マネット首相の世襲内閣が誕生し、フン・セン前首相を中心とする少数の支配者集団から、その子どもたちへの集団的な権力継承が進んだ中で、2023年総選挙とその後の新内閣を中心とする国家機関の人事を分析したものです。特に、人民党指導部内で進行中の子世代への権力継承に関する人事分析が興味深いものとなっています。
 内容は、第1章:独裁強化後の内政の展開・2023年総選挙の政治的文脈(選挙を通じた人民党支配の維持・強化、抑圧と分断による野党勢力の弱体化、世襲への環境整備)、第2章:安定的な世襲の実現をめざして・2023年総選挙がもつ意味(キャンドルライト党の台頭、反対勢力に対する抑圧と懐柔、安定的な世襲に向けた環境整備、フン・センのねらいどおりの選挙結果)、第3章:未完の権力継承・世襲後も続くフン・セン体制(人民党指導部の構成と特徴、カンボジア版「太子党」の台頭、権力は移譲されたのか)等となっています。
 結論として、「首相を含む閣僚の顔ぶれが一新して世代交代が進み、親世代から子世代への集団的な権力継承が完了したかにみえるが、真の権力は依然としてフン・センら親世代が握っていると考えられる。」と分析しています。更に、「フン・センの影響力に陰りが出たときに、すでに一部省庁内で生じつつある世代間の対立のみならず、子世代同士の権力闘争が顕在化し,党の分裂を招く可能性も否定できない。」としています。
 カンボジアの現在の政治状況について、最もお詳しい山田先生と新谷先生の最新の分析です。無料で全文ダウンロード可能です。ぜひご一読ください。

アジア経済研究所のサイト
https://ir.ide.go.jp/records/2000871


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日本 カンボジアに円借款211億円供与 広域病院整備に

2024年03月20日 | 経済
 3月13日、プノンペンにおいて、高村正大外務大臣政務官と、ソック・チェンダ・サオピア副首相兼外務国際協力大臣との間で、「広域病院整備事業」を対象として211億400万円を限度とする円借款に関する書簡の交換・署名が行われました。
 カンボジアでは、首都プノンペンと地方との医療サービスの格差が大きく、地方の医療サービスの質の改善及び医療サービスへの物理的アクセスを改善する必要があります。また、非感染性疾患の罹患・死亡の増加が深刻化しつつあるものの、首都プノンペンの国立病院を除いては、高度な診断・治療が求められる悪性腫瘍、脳神経疾患、心疾患等の非感染性疾患の診断・治療に対応できないため、地方の住民は診療のために首都や周辺国まで移動する必要があります。
 この事業は、シェムリアップ州及びコンポンチャム州において、州病院を高度医療の提供が可能な広域病院に格上げするために必要な医療施設及び医療機材を整備することにより、地方における高度医療へのアクセス改善を図り、もって首都と地方の医療格差の是正及び地域住民の健康増進に寄与するものです。
 供与条件は、金利:TORF+0.3%(下限金利は0.1%。またコンサルタント部分は年0.2%)、償還期間:30年(10年の据置期間を含む)という大変譲許的なものです。なお、TORFは、東京ターム物リスク・フリー・レート(6か月物)で、最近は0.08%程度で推移しています。
 カンボジアの債務状況は良好であり、債務の罠に落ち込む可能性も低いものと見られます。今後とも、重要なインフラの整備に日本の円借款を活用していくことが期待されます。
(写真は、プノンペンの国立カルメット病院に新設されたがんセンター。左側のクリーム色のビル)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_00483.html

国際協力機構の発表
https://www.jica.go.jp/information/press/2023/20240314_10.html



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カンボジア 2024年2月の物価上昇率

2024年03月19日 | 経済
 国家統計庁から発表された2024年2月の消費者物価上昇率(対前年同月比)は、マイナス0.3%でした。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しており、2018年1月以降は概ね3%未満で推移していました。2021年9月からは久しぶりの大幅上昇となっていましたが、2022年7月以降は低下傾向となっていました。2023年7月以降、若干の上昇に転じていました(2019年1月1.6%、2月2.4%、3月2.3%、4月2.6%、5月2.3%、6月1.6%、7月2.2%、8月3.1%、9月1.7%、10月1.3%、11月1.8%、12月3.1%、2020年1月3.6%、2月2.7%、3月2.8%、4月1.9%、5月2.4%、6月3.2%、7月3.1%、8月2.0%、9月2.9%、10月3.7%、11月3.7%、12月2.9%、2021年1月2.6%、2月1.7%、3月2.1%、4月2.7%、5月3.0%、6月2.7%、7月3.3%、8月3.4%、9月5.9%、10月6.8%、11月7.9%、12月6.7%、2022年1月4.1%、2月6.3%、3月7.2%、4月7.3%、5月7.2%、6月7.8%、7月5.4%、8月4.9%、9月4.4%、10月3.6%、11月3.2%、12月2.9%、2023年1月3.0%、2月2.2%、3月0.7%、4月1.1%、5月0.5%、6月0.0%、7月1.9%、8月3.2%、9月3.8%、10月3.9%、11月2.7%、12月2.7%、2024年1月マイナス0.5%)。なお、1月と比べると2月は0.7%の上昇でした。
 ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。1月の4182エル/リットルから、2月は4374リエル/リットルに上昇しました。ディーゼルは、1月の4150リエル/リットルから、2月は4274リエル/リットルに上昇しました。国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けて急激に上昇し2022年3月初めに130ドル台にまで上昇した後、足元は70ドル~80ドルで推移しています。カンボジアはガソリン類を全量輸入に頼っているため、カンボジアのガソリン価格も国際価格に連動しています。2023年中盤に上昇した後、最近落ち着いてきています。
 国際機関は、2024年のカンボジアの物価上昇率については安定的と予測しています。アジア開発銀行は4.0%、世界銀行は2.8%、IMFは3.0%、AMROは3.1%と予測しています。
(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。2月29日撮影)  



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フナン・テコ運河事業 6月にもコンセッション契約へ

2024年03月18日 | 経済
 2月29日、公共事業運輸省の年次会合で、スン・チャントル副首相兼カンボジア開発評議会第一副議長は、フナン・テコ運河事業について、中国路橋工程公司(CRBC)とのコンセッション契約交渉を早期に進め、6月~7月にも合意・契約にこぎつけたいとの意欲を示しました。
 フナン・テコ運河(Funan Techo Canal)は、プノンペンを流れるバサック川から、カンダール州、タケオ州、カンポット州を経てケップ州の海岸までを結ぶものです。延長180キロメートルで、水路の幅は80~100メートルで、水深は5.4メートルとしています。総工費は17億ドル(約2480億円)を見込んでいます。
 この事業の進捗に合わせ、3月1日、国民議会(下院)は、内陸水運法案を承認しました。この法案は、インフラ開発、環境保護、投資機会、公正な競争を促進し、経済成長のための貿易を支援しながら、水路輸送の秩序を維持し、安全と安保を確保することを目的としています。
 フナン・テコ運河事業は、かなり野心的な計画と見られますが、プノンペン港とシアヌークビル港間のコンテナ輸送やガソリン類の輸送には一定の効果があるものと見られます。しかし、総事業費が大きいことや高速道路・鉄道等と競合することもあり、カンボジア政府内で引き続き慎重な検討がなされることが期待されます。
(地図は、AKPより)



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