メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

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アジア経済見通し2012

　アジア開発銀行（ADB）では、毎年2回、アジア経済見通し（ADO）という経済レポートを発行しています（英文です）。今月発表されたADO2012では、カンボジアの2012年の成長率をこれまでの6.5％に維持しています。来年2013年の成長率を更に高い7.0％と予測しています。この高成長の要因としては、輸出産業の好調を挙げており、これまでの縫製品に加えて、小型モーター等の部品産業の発展も重要としています。建設はこれまでの足踏み状態から、外国投資によって上昇に転ずると見られています。
　なお、ADBはカンボジア経済の課題として、熟練労働者の不足を問題視しています。これに対応するために、教育と職業訓練の拡充、労働者への適切な情報提供が必要であるとしています。


アジア経済見通し（日本語新聞発表）
http://www.adb.org/news/developing-asia-growth-subdued-steady-adb-report-jp?ref=jp/japan/news


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フン・セン首相来日でアンコール航空のエアバスが羽田に登場

　航空ファンの間でのちょっとしたニュースです。日本では、めったに見ることができないカンボジア・アンコール航空のエアバスA321-200（製造番号3005）が羽田空港にお目見えしました。第4回日本・メコン地域諸国首脳会議に参加するために来日したフン・セン首相御一行が利用されたものと見られます。
　最近は、飛行機マニアの女性を「空美（そらみ）」と呼ぶそうです。アンコール航空の飛行機も人気が出ると良いと思っています。


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プノンペン上水道公社株 ストップ安が続く

　4月18日にカンボジア証券取引所で取引が始まったプノンペン上水道公社株は、IPO価格の6300リエルから4月18日の初値9400リエルへと、当初は大きく値上がりしました。しかし、4月23日（月）の10,300リエルがピークとなり、その後、4日間連続してストップ安となりました。取引高も大きく減少し、売り注文をを多量に（100万株程度と見られています）残しています。
　カンボジアにとって初めての株の取り引きであるため、個人投資家を中心に短期的な売買となり、値動きが極端になっているとも見られています。

　　　　　　　　　終値　　　　取引株数
4月23日（月）　　10,200　　　　542,994
4月24日（火)　　　9,700　　　　 54,735
4月25日（水）　　　9,250　　　　35,453
4月26日（木）　　　8,800　　　　　3,453
4月27日（金）　　　8,400　　　　34,877


詳細はカンボジア証券取引所のサイトでご覧ください（英文です）
http://www.csx.com.kh/data/stock/daily.do?MNCD=70301


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（１）カンボジア経済（以下「本ブログ」）はカンボジア総合研究所
（以下「弊研究所」）が発行するブログです。本ブログの著作権は
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（５）弊研究所は本ブログの内容に依拠してお客さまが取った行動の結果に対し
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投資にあたってはお客さまご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。

　　　カンボジア総合研究所　CEO/チーフエコノミスト　鈴木　博
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日本・カンボジア首脳会談

　4月21日午後3時から約45分間、野田総理は、迎賓館において訪日中のフン・セン・カンボジア首相と首脳会談を行いました。
　野田総理は，日本企業の対カンボジア投資額が増大していることを歓迎し，カンボジアが日本企業にとり魅力的な投資環境の整備を更に進めていくことへの期待を表明しました。これに対しフン・セン首相は，来る5月1日のシハヌークビル経済特別区（日本の円借款により建設）の落成式には、自分も出席する予定であり、引き続き投資環境整備に努力すると述べました。
　野田総理は、南部経済回廊の更なる活性化及び地域全体の連結性の強化を引き続き支援すると述べました。これに対しフン・セン首相は、日本が引き続きカンボジアにとってのトップドナーであることに謝意を表するとともに、近年増加している円借款についても高く評価していると述べました。
　この他、北朝鮮問題、日ＡＳＥＡＮ協力関係等についても話し合われました。

外務省の新聞発表
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_noda/cambodia_1204.html

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日本メコン地域諸国首脳会議

　4月21日、東京の迎賓館において、第４回日本・メコン地域諸国首脳会議が開催されました。出席者は、野田総理（議長）、フン・セン・カンボジア首相、トンシン・ラオス首相、テイン・セイン・ミャンマー大統領、インラック・タイ首相、ズン・ベトナム首相です。
会議では、日本とメコン地域諸国（カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム）の首脳が一同に会し、2009年に採択された「東京宣言」に代わる2015年までの新たな指針である「東京戦略2012」を採択しました。その3本柱は以下の通りです。
第一の柱：域内の連結性の支援を行う「メコン連結性を強化する」
第二の柱：メコン地域の経済成長のための投資や貿易を促進する「共に発展する」
第三の柱：自然災害、母子保健対策等を行い、「人間の安全保障及び環境の持続可能性を確保する」
　これを実現するため、日本より、メコン地域諸国の発展に貢献する、事業総額約2兆3千億円と見積もられる主要インフラ案件（５７案件）のリストも提示されました。日本のODAについて、来年度以降3年間で円借款等を活用し、約6,000億円の支援を実施することを表明しました。
この他、朝鮮半島問題等についても話し合われました。

外務省の新聞発表
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/j_mekong_k/s_kaigi04/gaiyo.html

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IMF 世界経済見通し2012 カンボジア中期的高成長を予測

　国際通貨基金（IMF）は、毎年2回世界経済見通し（WEO）を発表しています。
　今回発表されたWEO2012では、カンボジアのGDP成長率を、2012年6.2％、2013年6.4％、2014年6.9％、2015年7.6％、2016年7.7％、2017年7.7％と予測しており、中期的に好調な成長が期待されています。一人当たりGDPも今年は931ドル、来年2013年には1000ドルを突破して1011ドル、2017年には1450ドルとなると見ています。インフレは、昨年2011年は5.5％から下がって、2012年は4.0%と落ち着くと見込んでいます。

IMF WEO　(英文です)
http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2012/01/index.htm


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ASEAN日本経済協議会日本委員会

　日本商工会議所に事務局を置くASEAN・日本経済協議会日本委員会は４月11日、在京ASEAN各国大使との懇談会を開催しました。日本側から28人、ASEAN側から在京ASEAN各国大使７人を含め、21人の計49人が出席しました。
　昨年6月に続いて2回目の開催となった本懇談会では、カンボジアのホー・モニロット大使が、ASEAN共同体の構築に向けた最近のASEANの取り組みについて説明しました。続いて、西村英俊・東アジアASEAN経済研究センター（ERIA）事務総長が、2015年ASEAN共同体構築に向けたERIAの活動について講演しました。「政治・安全保障共同体」「経済共同体」「社会文化共同体」の３つの概念から成るASEAN共同体の中から経済共同体を取り上げ、その進捗状況をはかる、ERIAのスコアカードのレビューと、ASEAN連結性の概念について説明しました。
　その後、意見交換が行われ、日本側からは、４月27日にASEAN経済大臣に提出予定の要望書案の概要について説明したほか、知的財産の保護に向けた制度や、ASEAN周辺国を含めた連結性の推進を要望しました。これに対し、各国の大使からは、ASEAN連結性の真の狙いや、競争力強化に向けた各国の取り組み、日本企業に期待すること等について意見が出されました。

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カンボジア証券取引所 取引開始 プノンペン上水株価は48％の上昇

　待ちに待ったカンボジア証券取引所での取引が4月18日に開始されました。
　取引所に第１号として上場されたのは、プノンペン水道公社の株式で、取引の開始から１時間半後、値幅制限ぎりぎりの48％高となる9400リエルで初値が付き、見守る投資家から一斉に拍手があがりました（値幅制限はIPO後の上場当日のみ50％。それ以降は±5％）。当日は、日本をはじめ各国の投資家が多く参加したということで、新興国の経済成長に寄せる関心の高さを示していました。式典に参加したキエット・チョン副首相・経済財政大臣・証券取引委員会委員長は「証券取引所は、カンボジアでビジネスや投資を行う外国人にとって重要な玄関口になるだろう」とスピーチし、その意義を強調しました。
　プノンペン上水道株は、その後も上昇を続けており、19日、20日とストップ高で、20日終値は、10,200リエル（IPO売り出し価格比62％高）となっています。


株価は、カンボジア証券取引所のサイトでご覧になれます。
http://www.csx.com.kh/data/stock/daily.do?MNCD=70301


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おじさん専用 おでんバー

　ロシア大使館の近くに韓国系のお店が集まっている場所に数年前からできている「おでんバー」です。一度行ってみたいと思っていましたが、ようやく試してみる機会がありました。おでんとは言っても、韓国風のおでんです。店内は、田舎の場末の居酒屋風（写真上）で、メニューを見ても期待できなかったのですが、おでんククス（韓国風うどん）を頼んでみました。まずは突出しが野菜スティックとわかめの味噌汁。これがビールのつまみにはばっちりで、メインのククスもソウル明洞を思い出させる秀逸な味です。
　当然ながら、お客さんは、韓国のおじさんのみでした。場末の雰囲気を楽しみたいおじさんだけにお勧めできるお店です。

おでんバー
No. 128C6, Sothearos Blvd.
012 591 751

見かけは今一ですが、秀逸なおじさん用突出し。わかめの味噌汁が入っているへこんだ鍋が、またいい味を出してます。


おでんククス（韓国風うどん）。突出しで飲んで、締めはこれで十分です。



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プノンペン空港にFCCが開店

　最近、様々なお店が開いているプノンペン空港ですが、今度はFCCが開店しました。リバーサイドに本店を構えるFCCは、外人向けのカフェレストランとして老舗の部類に入ります。
　空港2階、出国手続き、手荷物検査を終えた後、搭乗を待つまでにはちょうど良いお店です。生ビールも1杯3ドルとお手頃です。もちろん、コーヒーやサンドイッチといったカフェメニューも充実しています。
　空港ご利用の際にお試し下さい。

店内は明るい雰囲気です。


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ビルワーク カンボジアで合弁 ビル管理など参入

　ビル管理のビルワークは、カンボジアの企業などと合弁会社を設立し、現地でビルメンテナンス事業や不動産業を始めます。賃金上昇が著しい中国からの拠点分散を図るため、カンボジアに進出する中小企業は増えており、新市場開拓がきたいされます。
　現地で不動産開発やインフラ関連事業を手掛ける企業グループの「ＩＮＧホールディングス」などと、合弁会社「パックスワールドエンタープライズ」を設立します。カンボジア国内でのビル管理業務や不動産業を行います。
　清掃や設備管理、電話交換、受付といったビルメンテナンス業務に日本のノウハウを提供することはカンボジア国内のビルの安全やサービスの向上にも役立つとみられます。
　将来的には、カンボジアを拠点として、ベトナム、ラオス、ミャンマーなど東南アジア一帯を視野においているとのことです。


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ADB カンボジア洪水被害復旧を支援

　アジア開発銀行（ADB）は、昨年大きな洪水被害を受けたカンボジアに対し、道路や橋などの再建と、災害リスク管理の向上を目的とする支援を行うことで、カンボジアおよびオーストラリアと合意、4月4日に署名式が行われました。ADBの融資額は約6000万ドル相当（35,347,000SDR、約49億円）で、アジア開発基金（ADF）から拠出されます。オーストラリア政府も協調融資として525万ドル（約4億円）の無償資金協力を行います。
　プロジェクト（洪水被害緊急復興プロジェクト）では、特に被害が深刻だった６つの州（バッタンバン、コンポンチャム、シェムリアップ等）を対象に、道路や橋、灌漑施設の復旧・再建工事を行うほか、政府機関や地方における災害リスク管理の強化も支援するとしています。地元住民にとっては、市場や公共施設へのアクセスが改善するほか、短期の雇用創出効果も期待されます。プロジェクトの期間は3年間で、執行はカンボジア経済財政省が担当します。

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シアヌークビル港 2012年第一四半期も好調

　シアヌークビル港湾公社によりますと、2012年第一四半期（1月～3月）の収入は、対前年同期の680万ドルから22％増の830万ドルに達したとのことです。増加の要因としては、経済の好調により輸出入が増加しているためとしています。輸出は、米、縫製品、木材等の品目、輸入は、繊維、電気関係、建設資材等の品目の増加が目立つとのことです。米については、18％増の30,828トンが輸出されました。
　コンテナ取扱量は、前年同期の53,900TEUから11.8％増の60,300TEUに増加しています。
　シアヌークビル港では、隣接する経済特区が完成し既に2社の進出が決まっています。また、コンテナヤードの増設が完了し、今後は多目的ターミナルの建設が始まります。プノンペンと結ぶ鉄道についても来年早々の完成が見込まれています。

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